JPH1029487A - エアバッグ膨張装置及び方法 - Google Patents

エアバッグ膨張装置及び方法

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JPH1029487A JP8818697A JP8818697A JPH1029487A JP H1029487 A JPH1029487 A JP H1029487A JP 8818697 A JP8818697 A JP 8818697A JP 8818697 A JP8818697 A JP 8818697A JP H1029487 A JPH1029487 A JP H1029487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ膨張装置の自動点火材料の反応を
容易にする。 【解決手段】 エアバッグ膨張装置２６のモジュール容
器又はハウジング１０に穴２２を設け、更に、溶融可能
な低融点材料から製作された栓２４により、その穴２２
を満たす。その結果、出火が発生した状況にエアバッグ
膨張装置２６がさらされた場合、栓２４が溶融し、更
に、穴２２によって自動点火材料がハウジング１０の外
部と連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭乗者側エアバッ
グ装置として機能する押出し成形されたアルミニウム容
器に関し、特には、出火が発生した状況にエアバッグモ
ジュール容器がさらされた場合において自動点火材料が
自動点火した際に、容器内の圧力の上昇を防止すること
ができる手段を備えたモジュール容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】搭乗者側エアバッグモジュールは、一般
に、膨張装置と、作動される前のエアバッグクッション
と、衝突の際に膨張装置を作動する手段とを内部に備え
たハウジング又は容器を具備する。更に、エアバッグモ
ジュールハウジングは、最近付与された以下の米国特許
に記載されているような、自動点火包装体を有する。そ
れらの記載は参考として組み込まれている。 アダムス(Adams) 他 4,561,675 １９９５年１２月３１日 ジャスケン(Jasken)他 5,110,174 １９９２年３月３１日 リンドセイ(Lindsay) 他 5,378,017 １９９５年１月３日 キッド(Kidd)他 5,427,030 １９９５年６月２７日
【０００３】万一保管施設において火災が発生した場
合、又は衝突の際に車両から出火した場合に、モジュー
ルハウジングの内側の圧力が過度に上昇するのは望まれ
ないことである。
【０００４】アダムス他の特許に記載された自動点火要
素の目的は、膨張装置の装薬が反応して多量のガスが発
生する温度よりも下の温度で膨張装置の内容物を点火す
るための装置を提供し、その結果、モジュールハウジン
グ容器内の圧力の上昇を穏やかにすることである。幾つ
かの要素は、車両に取付けられる場所に出荷されるま
で、組み立てられて保管されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内容
物が点火された際にハウジング内に発生する圧力を解放
するための手段を備えた、エアバッグのための押出し成
形されたモジュール容器又はハウジングを提供すること
である。
【０００６】本発明の他の目的は、出火が発生した状況
にモジュールハウジングがさらされた場合に容器の内容
物がハウジングの外部と連通することができる穴が構成
されたエアバッグモジュール容器を提供することであ
る。
【０００７】本発明の他の目的は、穴の温度が出火発生
時の温度になると溶融する栓によって一時的に密閉され
ている穴を備えたエアバッグモジュール容器又はハウジ
ングを提供することである。
【０００８】本発明の他の目的は、搭乗者側エアバッグ
モジュールにも運転者側エアバッグモジュールにも適用
可能なエアバッグモジュール容器を提供することであ
る。
【０００９】本発明のこれらの及び他の目的は、容器の
ハウジングの穴と、その穴内に挿入された溶融可能な栓
とを備えたエアバッグモジュール容器によって達成され
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明において、自動点
火による圧力上昇は、押出し成形されたモジュール容器
にドリル又はパンチによって穴を形成することによって
回避でき、その穴は、膨張ガスの通路を閉鎖するための
栓によって密閉されている。栓は、出火の発生の場合に
外側から溶融する材料によって製作されている。出火の
発生の場合に、栓が溶融して穴が形成され、炎及び熱
は、モジュール容器内の膨張装置に直接到達することが
できる。その結果、ハウジング内における自動点火包装
体の自動点火時間が減少する。この穴は、自動点火によ
ってモジュール容器内に発生する圧力を解放することが
できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１に概略Ｕ形状のモジュール容
器１０を示す。好適には、モジュール容器は、従来の技
術から知られているアルミニウム合金の押出し成形部材
である。モジュール容器は、ウェブ１６から上側に延長
した壁１２及び１４を有する。モジュールの向きに依存
して、容器の壁１２及び１４は、頂部の壁及び下部の壁
になるか側部の壁になり、ウェブ１６は、モジュールの
側部になるか下部になる。壁１２及び１４の端部は、フ
ランジ１８を備えた自由端になっている。その端部によ
り、通常の方法で乗り物内に容器を取付けることができ
る。押出し成形部材はリブ２０を有することが可能であ
り、リブ２０は、容器を補強し、かつモジュール容器に
更なる強度を付加する。ウェブ１６又は壁１２又は１４
には、パンチ又はドリルによって穴２２が形成されてい
る。それぞれの穴の寸法は、溶融可能な栓２４を収容で
きるようになっている。約１０〜１２インチ(25.4 〜3
0.48cm)の長さを有する搭乗者側エアバッグモジュール
容器には、直径約１インチ(2.54cm)の穴が適切である。
膨張装置２６及びエアバッグクッション２８は、通常の
方法で、モジュールハウジング１０内に取付けられる。
【００１２】栓２４は、パンチによって容器に形成され
た穴２２内に挿入される。栓は、エアバッグクッション
が通常の方法で作動される通常の膨張の際に発生する熱
及び圧力に耐え得るように設計されている。栓２４は、
倉庫又は乗り物内に保管された際にモジュールがさらさ
れる温度において固体状態である材料によって構成され
ている。例えば、それらの温度は、約１２０°Ｆ（６０
°Ｃ）の温度と、エアバッグ膨張装置が作動されてエア
バッグクッション２８が膨張される場合のもっと高い温
度とである。栓は、例えば易融金属のような低融点金属
合金又は３５０°Ｆ（１７７°Ｃ）又はそれ以上の温度
で溶融する蝋のような有機金属であることが可能であ
る。
【００１３】この穴の目的は、出火が発生した状況にエ
アバッグ膨張装置がさらされた場合に自動点火材料が反
応するのを容易にすることである。そのため好適には、
穴は、膨張装置２６内の自動点火材料に隣接して配置さ
れている。自動点火包装体が膨張装置の一端に配置され
ている場合には、穴をモジュールハウジングの端部キャ
ップ３０に設けることも可能である。
【００１４】出火が発生した状況にモジュール容器がさ
らされた場合、栓は、栓の溶融温度よりも高い温度にさ
らされる。栓が溶融して、膨張装置内の自動点火包装体
が自動点火すると、発生したガスは穴２２を通過し、モ
ジュール内の圧力の上昇が回避される。
【００１５】認識できることとして、栓２４の溶融によ
って形成された穴は、出火が発生した際に、押出し成形
された反応容器の性能を以下の点で高めることができ
る。第一に、穴により、熱及び炎が膨張装置のカートリ
ッジに直接到達することができる。そのため、膨張装置
の自動点火時間及びモジュールが圧力にさらされる時間
を減少できる。その結果、点火の際のモジュールの壁の
強度は、必要な強度に対して十分な大きさになる。第二
に、自動点火による膨張の際に穴は排気穴として作用す
るため、モジュールの壁にかかる加重が減少する。
【００１６】本発明を搭乗者側エアバッグモジュール容
器に適用して説明したが、認識できることとして、本発
明を運転者側エアバッグモジュールハウジングに適用す
ることも可能である。
【００１７】本発明の好適な実施形態を説明したが、本
発明の範囲は、特許請求の範囲に記載したものであり、
上述した説明によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図１】搭乗者側モジュール容器の斜視図である。
【図２】穴の部分における図１の断面図である。
【符号の説明】
１０…モジュール容器 ２２…穴 ２４…栓 ２６…エアバッグ膨張装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エアバッグと、該エアバッグの膨張手段
    と、前記エアバッグと前記膨張手段とを収容するハウジ
    ングとを具備し、前記膨張手段は、膨張装置の温度が出
    火が発生した際の温度に到達した場合に自動点火する自
    動点火装置を具備し、前記ハウジングが少なくとも一つ
    の穴を具備し、更にそれぞれの前記穴内に溶融可能な栓
    を設けたことを特徴とするエアバッグ膨張装置。
  2. 【請求項２】 前記溶融可能な栓は、出火が発生した際
    の温度において溶融する材料によって製作されているこ
    とを特徴とする請求項１に記載のエアバッグ膨張装置。
  3. 【請求項３】 前記材料は低融点金属合金であることを
    特徴とする請求項２に記載のエアバッグ膨張装置。
  4. 【請求項４】 前記材料は有機金属であることを特徴と
    する請求項２に記載のエアバッグ膨張装置。
  5. 【請求項５】 前記ハウジングは概略Ｕ形状の押出し成
    形体であることを特徴とする請求項１に記載のエアバッ
    グ膨張装置。
  6. 【請求項６】 前記押出し成形体は、ウェブによって結
    合された二つの壁を具備することを特徴とする請求項５
    に記載のエアバッグ膨張装置。
  7. 【請求項７】 それぞれの前記穴を前記ウェブに設けた
    ことを特徴とする請求項６に記載のエアバッグ膨張装
    置。
  8. 【請求項８】 それぞれの前記穴を前記二つの壁のうち
    の一方に設けたことを特徴とする請求項６に記載のエア
    バッグ膨張装置。
  9. 【請求項９】 前記エアバッグ膨張装置は搭乗者側エア
    バッグ膨張装置であることを特徴とする請求項１に記載
    のエアバッグ膨張装置。
  10. 【請求項１０】 前記穴は、前記エアバッグ膨張装置内
    の前記自動点火装置に隣接して配置されていることを特
    徴とする請求項１に記載のエアバッグ膨張装置。
  11. 【請求項１１】 自動点火材料を具備するエアバッグ膨
    張装置内における前記自動点火材料の反応を容易にする
    ための方法において、 エアバッグ膨張装置のモジュールハウジング内に前記自
    動点火材料を配置する工程と、 前記ハウジングに少なくとも一つの穴を設ける工程と、 それぞれの前記穴内に低融点材料の溶融可能な栓を挿入
    する工程とを含み、 出火が発生した状況に前記エアバッグ膨張装置がさらさ
    れた場合に、前記溶融可能な栓が溶融し、更に、前記自
    動点火材料を反応させるために、前記穴により、前記自
    動点火材料と前記ハウジングの外部とが直接連通するこ
    とを特徴とする方法。
  12. 【請求項１２】 前記穴は前記自動点火材料に隣接して
    配置されていることを特徴とする請求項１１に記載の方
    法。
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