JPH1029193A - サークルカッター - Google Patents

サークルカッター

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JPH1029193A
JPH1029193A JP20278296A JP20278296A JPH1029193A JP H1029193 A JPH1029193 A JP H1029193A JP 20278296 A JP20278296 A JP 20278296A JP 20278296 A JP20278296 A JP 20278296A JP H1029193 A JPH1029193 A JP H1029193A
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timing belt
movable blade
blade holder
fixed
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Yuuichi Ooyane
裕一 大矢根
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OOYANE RIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な機構によりホルダの往復運動を可能と
し、コスト削減及び装置の小型化を実現するとともに、
紙ジャムなどで移動刃ホルダに負荷がかかったときに自
動的に待機位置にもどるようにする。 【解決手段】 本体の両端の2個のプーリと、プーリに
架け渡され内側に歯形が形成されたタイミングベルト
と、本体に摺動自在に装着されてタイミングベルトに沿
って摺動する移動刃ホルダと、該ホルダに軸着されて上
下のタイミングベルトの中間に位置する欠け歯歯車で、
欠け歯部分が上向き及び下向きとなる位置で固定状態と
なるが所定の値以上の回転力が作用すると固定解除され
て回転をするようになっており、欠け歯部分が上向きの
ときは下側のタイミングベルトの歯と噛み合い、欠け歯
部分が下向きのときは上側のタイミングベルトの歯と噛
み合う欠け歯歯車と、本体の両端付近で移動刃ホルダの
移動を制限するストッパーとを有するサークルカッター
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンタ、プロッタのロール紙等の長尺シートを切断する
サークルカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】円盤状の移動刃をシートの幅方向に移動
させてシートを切断するサークルカッターは、直線状の
刃物2枚を噛み合わせて切断するタイプのカッターに比
べ、シート幅が広くなっても刃物をそれに合わせて大型
化する必要がなく、カッター装置を小型軽量化すること
ができるので、近年さかんに用いられるようになってき
ている。
【0003】従来のサークルカッターは、例えば特開昭
63−200987号公報に示されるように、移動可能
なホルダ(通常ワイヤー・タイミングベルト・スクリュ
ー等を回転させて駆動する)に円盤状の移動刃を回転自
在に軸着し、この移動刃を固定刃に沿って移動させなが
ら固定刃と協働してシート切断を行うものと、例えば特
開平2−143879号公報に示されるように、移動可
能なホルダに円盤状の移動刃を回転自在に軸着するとと
もに、移動刃が移動するに伴って強制的に回転する回転
機構を備え、この移動刃が固定刃に沿って回転しながら
移動し、固定刃と協働してシート切断を行うものとがあ
る。
【0004】ホルダの駆動方法はワイヤー・タイミング
ベルトあるいはスクリューの回転により行い、ホルダを
所定の方向に移動してシートを切断した後は、これを逆
方向に移動させて待機位置に復帰させなければならな
い。このようにホルダに往復運動をさせるためには、例
えばモーターを正転・逆転させるとか、駆動系に逆転用
のギヤを入れるなどしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、ホル
ダに往復運動をさせるためには、特別な電気回路又は逆
回転用のギヤが必要であり、さらには正転・逆転用それ
ぞれに検出用のスイッチが必要で、コスト高や装置の大
型化につながっていた。また、紙ジャム等により切断が
不可となった場合センサー等で確認し、モーターの逆転
又は主動により原点に復帰させなければならなかった。
本発明は、きわめて単純な機構によりホルダの往復運動
を可能とし、コスト削減及び装置の小型化を実現すると
ともに、紙ジャムなどで移動刃ホルダに負荷がかかった
ときに自動的に待機位置にもどるようにしたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、円盤状の移動
刃をシートの幅方向に移動させてシートを切断するサー
クルカッターにおいて、本体の両端付近に回転自在に軸
着された2個のプーリと、このプーリに架け渡され内側
に歯形が形成されプーリの回転にともなって回転移動す
るタイミングベルトと、本体に摺動自在に装着されてタ
イミングベルトに沿って摺動する移動刃ホルダと、該ホ
ルダに軸着されて上下のタイミングベルトの中間に位置
する欠け歯歯車で、欠け歯部分が上向き及び下向きとな
る位置で固定状態となるが所定の値以上の回転力が作用
すると固定解除されて回転をするようになっており、欠
け歯部分が上向きのときは下側のタイミングベルトの歯
と噛み合い、欠け歯部分が下向きのときは上側のタイミ
ングベルトの歯と噛み合う欠け歯歯車と、本体の両端付
近で移動刃ホルダの移動を制限するストッパーとを有
し、移動刃ホルダが、欠け歯部分が下(上)向きのとき
は上側(下側)のタイミングベルトの歯と噛み合って上
側(下側)のタイミングベルトと共に移動し、移動刃ホ
ルダがストッパーと当接して移動を制限されると欠け歯
歯車に所定の値以上の回転力が作用し固定解除されて回
転し欠け歯部分が上(下)向きで再び固定状態となり、
これと同時に下側(上側)のタイミングベルトの歯と噛
み合い、移動刃ホルダが下側(上側)のタイミングベル
トと共に移動することで移動刃ホルダが往復運動をする
ことを特徴とするサークルカッターである。
【0007】欠け歯歯車の回転を制御する具体的な機構
としては、欠け歯歯車に同軸の制御軸が固定されてお
り、この制御軸は対向する2カ所に弓形に切り欠かれた
切欠部を有し、移動刃ホルダに固定された2枚の板バネ
で挟持され、この板バネが2カ所の切欠部と接触状態に
あるときは板バネによって付勢された力により欠け歯歯
車が固定状態にあり、所定以上の回転力が作用すると板
バネが変形し固定状態が解除されて欠け歯歯車が回転す
るものが考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
詳細に説明する。図1から図4は本発明における移動刃
ホルダの往復運動を説明するための説明図である。図5
及び図6は実施例のサークルカッターの正面図である。
【0009】図1ないし図4において、符号1、2はプ
ーリ、3はタイミングベルト、3aは歯形、4は移動刃
ホルダ、5は欠け歯歯車、6は制御軸、6aは切欠部、
7は板バネ、8、9はストッパーである。プーリ1、2
は図示しない本体フレームに回転自在に軸着されてお
り、プーリ1は図示しないモーターにより1方向(図の
左回り)のみに回転駆動する駆動プーリとなっている。
プーリ1、2にはタイミングベルト3が架け渡されてい
る。タイミングベルト3の内側には、その全長にわたっ
て歯形3aが形成されているが、図は省略されて一部の
歯形のみが表されている。移動刃ホルダ4は図示しない
本体フレームに摺動自在に装着されており、タイミング
ベルト3に沿って左右に摺動する。移動刃ホルダ4には
欠け歯歯車5が軸着されている。欠け歯歯車5は、上下
のタイミングベルトの中間に位置し、欠け歯部分5aが
上向き及び下向きとなる位置で固定状態となるが所定の
値以上の回転力が作用すると固定解除されて回転をする
ようになっている。すなわち、欠け歯歯車5には制御軸
6が同軸に固定されており、この制御軸6は対向する2
カ所に弓形を切り欠かれた切欠部6aを有し、移動刃ホ
ルダ4に固定された2枚の板バネ7(コ字形に形成され
た板バネの先端2カ所)で挟持され、この板バネが2カ
所の切欠部6aと接触状態にあるときは板バネによって
付勢された力により欠け歯歯車が固定状態にあり、所定
以上の回転力が作用すると板バネが変形し固定状態が解
除されて欠け歯歯車が回転するようになっている。
【0010】欠け歯歯車5の歯は、欠け歯部分5aが図
1に示すように下向きのときは上側のタイミングベルト
の歯と噛み合い、図3に示すように欠け歯部分5aが上
向きのときは下側のタイミングベルトの歯と噛み合う。
図1のように欠け歯歯車5の歯が上側のタイミングベル
トの歯と噛み合っているときは、移動刃ホルダ4は上側
のタイミングベルトの回転移動にともなって摺動移動
し、図3のように下側のタイミングベルトの歯と噛み合
っているときは、移動刃ホルダ4は下側のタイミングベ
ルトの回転移動にともなって摺動移動する。
【0011】図1は、欠け歯歯車5の欠け歯部分5aが
下向きで固定された状態で、欠け歯歯車5は上側のタイ
ミングベルトの歯形と噛み合っている。したがって、こ
の状態でプーリ1が左回転をすると、上側のタイミング
ベルトは左側に移動し、移動刃ホルダ4もこれにともな
って左側に移動する。
【0012】図2に示すように、移動刃ホルダ4は、左
側のストッパー8に当接するとこれ以上左側に移動する
ことができず移動が停止する。しかし、タイミングベル
ト3は依然として回転移動を続けるから、これと噛み合
っている欠け歯歯車5には左側に回転しようとする大き
な回転力が作用する。この回転力が板バネ7の弾性力に
打ち勝って板バネ7が変形をすると同時に欠け歯歯車が
固定状態を解除されて回転をする。180度回転すると
板バネ7が制御軸6の切欠部6aと接触して再び固定状
態となる。すると、図3に示すように、欠け歯歯車5の
欠け歯部分5aが上向きで固定された状態となり、欠け
歯歯車5は下側のタイミングベルトの歯形と噛み合う。
したがって、プーリ1が左回転を続けることにより、移
動刃ホルダ4は下側のタイミングベルトにともなって右
側に移動する(図3)。
【0013】やがて、移動刃ホルダ4は、図4に示すよ
うに、右側のストッパー9及びリミットスイッチ10に
当接する。このリミットスイッチ10により駆動モータ
ーが停止しプーリ1及びタイミングベルト3の回転が停
止する。すなわち、図4に示すのが待機位置(初期状
態)である。この状態でスイッチを入れると、プーリ1
及びタイミングベルト3が左回りに回転し、つれて欠け
歯歯車5が回転して欠け歯部分5aが下向きで固定状態
となり、移動刃ホルダ4は左側に移動する(図1)。や
がて図2の状態となって移動を停止し、次いで図3の状
態となって右側に移動し、最後に図4の状態で停止す
る。つまり、移動刃ホルダは自動的に往復運動をするこ
ととなる。紙ジャムなどで移動刃ホルダが停止したとき
も、同様の原理で移動刃ホルダは待機位置に自動的にも
どって停止する。
【0014】
【実施例】図5のサークルカッター11は、本体12、
プーリ13、14、タイミングベルト15、移動刃ホル
ダ16、移動刃17、丸刃18などからなる。移動刃ホ
ルダ16には前述の図1ないし図4と全く同様に、欠け
歯歯車、制御軸、板バネが装備され、同様の原理で自動
的に往復運動を行う。移動刃ホルダ16には移動刃17
とこれと協働する丸刃18とが装着されており、移動刃
ホルダ16(移動刃17及び丸刃18)が左から右に移
動する間に、移動刃17と丸刃18の間にあるシートS
を全幅にわたって切断し、その後移動刃ホルダ16は自
動的に右端まで移動して停止する。
【0015】図6のサークルカッター21は、本体2
2、プーリ23、24、タイミングベルト25、移動刃
ホルダ26、移動刃27、固定刃28などからなる。移
動刃ホルダ26には前述の図1ないし図4と全く同様
に、欠け歯歯車、制御軸、板バネが装備され、同様の原
理で自動的に往復運動を行う。移動刃ホルダ26には移
動刃27が装着されている。本体22には開口部29が
形成されており、その上部に固定刃28が装着されてい
る。シートSは固定刃28の下側の開口部29のなかに
配置され、移動刃ホルダ26(移動刃27)が左から右
に移動する間に、移動刃27と固定刃28の間にあるシ
ートSを全幅にわたって切断し、その後移動刃ホルダ2
6は自動的に右端まで移動して停止する。
【0016】
【発明の効果】本発明は、きわめて単純な機構によりホ
ルダの往復運動を可能とし、コスト削減及び装置の小型
化を実現する。さらに、従来のサークルカッターにおい
ては、紙ジャム等のトラブルにより移動刃ホルダが停止
した際には、例えばモーター等の駆動源の逆転あるいは
人力による逆転により移動刃ホルダを待機位置に復帰さ
せていた。しかし本発明のサークルカッターは、移動刃
ホルダがロック(停止)した時点で自動的に逆転し、待
機位置まで円滑かつ確実に復帰するという効果も有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における移動刃ホルダの往復運動を説明
するための説明図である。
【図2】本発明における移動刃ホルダの往復運動を説明
するための説明図である。
【図3】本発明における移動刃ホルダの往復運動を説明
するための説明図である。
【図4】本発明における移動刃ホルダの往復運動を説明
するための説明図である。
【図5】実施例のサークルカッター11の正面図であ
る。
【図6】実施例のサークルカッター21の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 プーリ 2 プーリ 3 タイミングベルト 3a 歯形 4 移動刃ホルダ 5 欠け歯歯車 5a 欠け歯部分 6 制御軸 6a 切欠部 7 板バネ 8 ストッパー 9 ストッパー 11 サークルカッター 12 本体 13 プーリ 14 プーリ 15 タイミングベルト 16 移動刃ホルダ 17 移動刃 18 丸刃 21 サークルカッター 22 本体 23 プーリ 24 プーリ 25 タイミングベルト 26 移動刃ホルダ 27 移動刃 28 固定刃 29 開口部 S シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の移動刃をシートの幅方向に移動
    させてシートを切断するサークルカッターにおいて、本
    体の両端付近に回転自在に軸着された2個のプーリと、
    このプーリに架け渡され内側に歯形が形成されプーリの
    回転にともなって回転移動するタイミングベルトと、本
    体に摺動自在に装着されてタイミングベルトに沿って摺
    動する移動刃ホルダと、該ホルダに軸着されて上下のタ
    イミングベルトの中間に位置する欠け歯歯車で、欠け歯
    部分が上向き及び下向きとなる位置で固定状態となるが
    所定の値以上の回転力が作用すると固定解除されて回転
    をするようになっており、欠け歯部分が上向きのときは
    下側のタイミングベルトの歯と噛み合い、欠け歯部分が
    下向きのときは上側のタイミングベルトの歯と噛み合う
    欠け歯歯車と、本体の両端付近で移動刃ホルダの移動を
    制限するストッパーとを有し、移動刃ホルダが、欠け歯
    部分が下(上)向きのときは上側(下側)のタイミング
    ベルトの歯と噛み合って上側(下側)のタイミングベル
    トと共に移動し、移動刃ホルダがストッパーと当接して
    移動を制限されると欠け歯歯車に所定の値以上の回転力
    が作用し固定解除されて回転し欠け歯部分が上(下)向
    きで再び固定状態となり、これと同時に下側(上側)の
    タイミングベルトの歯と噛み合い、移動刃ホルダが下側
    (上側)のタイミングベルトと共に移動することで移動
    刃ホルダが往復運動をすることを特徴とするサークルカ
    ッター
  2. 【請求項2】 請求項1のサークルカッターにおいて、
    欠け歯歯車に同軸の制御軸が固定されており、この制御
    軸は対向する2カ所に弓形に切り欠かれた切欠部を有
    し、移動刃ホルダに固定された2枚の板バネで挟持さ
    れ、この板バネが2カ所の切欠部と接触状態にあるとき
    は板バネによって付勢された力により欠け歯歯車が固定
    状態にあり、所定以上の回転力が作用すると板バネが変
    形し固定状態が解除されて欠け歯歯車が回転するサーク
    ルカッター
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