JPH10283952A - インライン型カラー受像管用偏向ヨーク - Google Patents

インライン型カラー受像管用偏向ヨーク

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Publication number
JPH10283952A
JPH10283952A JP10677497A JP10677497A JPH10283952A JP H10283952 A JPH10283952 A JP H10283952A JP 10677497 A JP10677497 A JP 10677497A JP 10677497 A JP10677497 A JP 10677497A JP H10283952 A JPH10283952 A JP H10283952A
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JP
Japan
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correction
coil
magnetic field
deflection
deflection yoke
Prior art date
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Application number
JP10677497A
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English (en)
Inventor
Seiji Kuramochi
精二 倉持
Katsumi Tanaka
克己 田中
Masaaki Ito
正明 伊藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下歪とトリレンマを容易に制御することが
でき、もって良好なラスタ形状及びコンバーゼンスを得
ることができる偏向ヨークを提供する。 【解決手段】 コイルボビン1のフランジ上の上下に、
4つの脚部21A〜21Dを有するコア22と、垂直偏
向コイル3に直列接続され、上下それぞれで4極磁界を
発生するようにコア22に巻回された補正巻線24A
T,24BT,24CT,24AB,24BB,24C
Bとを備えた補正コイル20を設ける。補正巻線におけ
る上側の補正巻線24AT,24BT,24CTと下側
の補正巻線24AB,24BB,24CBとを直列接続
し、垂直偏向電流を流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃をインライ
ン配列したインライン型カラー受像管に用いるインライ
ン型カラー受像管用偏向ヨークに係り、特に、上下歪と
トリレンマを容易に制御することができ、もって良好な
ラスタ形状及びコンバーゼンスを得ることができるイン
ライン型カラー受像管用偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、偏向ヨークは、赤(R),緑
(G),青(B)の電子ビームを放射する3電子銃を水
平方向にインライン配列したカラー受像管のネック部に
装着される。偏向ヨークは、主として、コイルボビン
と、このコイルボビンの内側,外側にそれぞれ装着され
た水平偏向コイル,垂直偏向コイルとを備えて構成され
る。この水平偏向コイル及び垂直偏向コイルに偏向電流
を供給し、各コイルから発生する水平偏向磁界,垂直偏
向磁界を利用して、各色の電子ビームを偏向するように
している。
【0003】この種の偏向ヨークにおいては、図12に
示すように、画面の垂直方向であるY軸方向の上下端部
で、破線で示すセンタービームGが実線で示す両サイド
ビームR,Bに対して感度が不足し、両サイドビーム
R,Bに対し、センタービームGが内側にずれるという
ミスコンバーゼンス(以下、VCRと称する)が発生す
る。なお、X軸は画面の水平方向である。そこで、従来
より、偏向ヨークのネック側のフランジに補正コイルを
設け、センタービームGの偏向感度と、両サイドビーム
R,Bの偏向感度とを合わせるようにして、VCRを補
正している。このセンタービームGの偏向感度と両サイ
ドビームR,Bの偏向感度とを合わせる一般的な手段は
主として2つあり、以下、順に第1の従来例及び第2の
従来例として説明する。
【0004】<第1の従来例>図6は第1の従来例を示
すネック側より見た平面図であり、図7は図6の部分拡
大平面図である。図6において、絶縁樹脂材料によって
形成されたコイルボビン1の内側には、一対のサドル型
水平偏向コイル(図示せず)が装着され、外側には、一
対のサドル型垂直偏向コイル3が装着されている。この
一対のサドル型垂直偏向コイル3の外側には、コア4が
装着されている。この偏向ヨークの後端部であるネック
側のフランジ1Fには、X軸方向に、Y軸に対して対称
に配置された一対の補正コイル5が、円筒部1Eを挟む
ように装着されている。
【0005】この補正コイル5について、図7を用いて
さらに説明する。図7に示すように、図中右側の補正コ
イル5は、E字状のコア6と、コア6に設けられたコイ
ルボビン7AR,7BR,7CRと、これらのコイルボ
ビン7AR,7BR,7CRに巻線された補正巻線8A
R,8BR,8CRとから構成されている。図中左側の
補正コイル5は、E字状のコア6と、コア6に設けられ
たコイルボビン7AL,7BL,7CLと、これらのコ
イルボビン7AL,7BL,7CLに巻線された補正巻
線8AL,8BL,8CLとから構成されている。
【0006】このように構成される補正コイル5におけ
る補正巻線8AR,8BR,8CR,8AL,8BL,
8CLは、図8に示すように、垂直偏向コイル3と直列
に接続され、垂直偏向コイル3に供給される垂直偏向電
流が補正巻線8AR,8BR,8CR,8AL,8B
L,8CLにも供給されるようになっている。すると、
補正コイル5のコア6の脚部からは、図7に示すよう
に、補正磁界9が発生する。この補正磁界9によって、
サイドビームR,Bに下向きの力FR,FBが加わる。
これによって、両サイドビームR,Bの偏向感度を悪く
することによって、センタービームGの偏向感度と両サ
イドビームR,Bの偏向感度とを合わせ、結果としてV
CRを補正するようにしている。
【0007】<第2の従来例>図9は第2の従来例を示
すネック側より見た平面図であり、図10は図9の部分
拡大図である。なお、図9において、図6と同一部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図9におい
て、この偏向ヨークのネック側のフランジ1Fには、Y
軸方向に、X軸に対して対称に配置された補正コイル1
0が装着されている。
【0008】この補正コイル10について、図10を用
いてさらに説明する。図10に示すように、図中上側の
補正コイル10は、コ字状のコア11と、コア11に設
けられたコイルボビン12Tと、このコイルボビン12
Tに巻線された補正巻線13Tとから構成されている。
図中下側の補正コイル10は、コ字状のコア11と、コ
ア11に設けられたコイルボビン12Bと、このコイル
ボビン12Bに巻線された補正巻線13Bとから構成さ
れている。
【0009】このように構成される補正コイル10にお
ける補正巻線13T,13Bは、図11に示すように、
垂直偏向コイル3と直列に接続され、垂直偏向コイル3
に供給される垂直偏向電流が補正巻線13T,13Bに
も供給されるようになっている。すると、補正コイル1
0のコア11の脚部からは、図10に示すように、補正
磁界14が発生する。この補正磁界14によって、各ビ
ームに上向きの力FR,FG,FBの力が加わる。力F
Gは大きく、力FR,FBは小さいので、センタービー
ムGの偏向感度をサイドビームR,Bの偏向感度よりよ
くすることができ、これによって、センタービームGの
偏向感度と両サイドビームR,Bの偏向感度とを合わ
せ、結果としてVCRを補正するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、一対の補正コイル5によって6極磁界を形成し、両
サイドビームR,Bの偏向感度を悪くすることによって
VCRを補正している。従って、垂直偏向磁界の管軸
(Z軸)方向の重心が偏向ヨークの前方になり、電子ビ
ームは水平偏向磁界(ピンクッション磁界)の影響を先
に受け、垂直偏向磁界(バレル磁界)の影響を後から受
けることになる。その結果、上下歪がピンクッション型
となり、X軸上の左右端部及びY軸上の上下端部のサイ
ドビームR,Bのミスコンバーゼンスがない状態で、図
13に示すように、実線で示すサイドビームRと破線で
示すサイドビームBとが画面の4つのコーナーで大きく
ずれる、逆トリレンマと称される横線ミスコンバーゼン
スが発生する。
【0011】また、第2の従来例においては、一対の補
正コイル10によって4極磁界を形成し、センタービー
ムGの偏向感度をよくすることによってVCRを補正し
ている。従って、垂直偏向磁界のZ軸方向の重心が偏向
ヨークの後方になり、電子ビームは垂直偏向磁界(バレ
ル磁界)の影響を先に受け、水平偏向磁界(ピンクッシ
ョン磁界)の影響を後から受けることになる。その結
果、上下歪がバレル型となり、X軸上の左右端部及びY
軸上の上下端部のサイドビームR,Bのミスコンバーゼ
ンスがない状態で、図14に示すように、実線で示すサ
イドビームRと破線で示すサイドビームBとが画面の4
つの角部で大きくずれる、正トリレンマと称される横線
ミスコンバーゼンスが発生する。
【0012】このように、従来の偏向ヨークにおいて
は、一対の補正コイル5を用いたものでは逆トリレンマ
の状態にしかすることができず、また、一対の補正コイ
ル10を用いたものでは正トリレンマの状態にしかする
ことができないため、水平偏向コイルによる水平偏向磁
界と合わせて結果として得られるラスタ形状やコンバー
ゼンスを最適な状態にすることが困難であるという問題
点があった。
【0013】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、上下歪とトリレンマを容易に制御すること
ができ、もって良好なラスタ形状及びコンバーゼンスを
得ることができるインライン型カラー受像管用偏向ヨー
クを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、カラー受像管のネック部
に装着されるコイルボビン(1)と、このコイルボビン
の互いに異なる側に装着された水平偏向コイル(2)及
び垂直偏向コイル(3)とを備えたインライン型カラー
受像管用偏向ヨークにおいて、前記コイルボビンのネッ
ク側の上下に設けられ、それぞれ4つの脚部(21A〜
21D)を有するコア(22)と、前記垂直偏向コイル
に直列接続され、上下それぞれで4極磁界を発生するよ
うに前記コアに巻回された補正巻線(24AT,24B
T,24CT,24AB,24BB,24CB)とを備
えた補正コイル(20)を設け、前記補正巻線における
上側の補正巻線(24AT,24BT,24CT)と下
側の補正巻線(24AB,24BB,24CB)とを直
列接続したことを特徴とするインライン型カラー受像管
用偏向ヨークを提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインライン型カラ
ー受像管用偏向ヨークについて、添付図面を参照して説
明する。図1は本発明のインライン型カラー受像管用偏
向ヨークの一実施例を示すネック側より見た平面図、図
2は本発明のインライン型カラー受像管用偏向ヨークの
一実施例を示す一部破断の側面図、図3は本発明のイン
ライン型カラー受像管用偏向ヨークの一実施例を示す部
分拡大平面図、図4は本発明のインライン型カラー受像
管用偏向ヨークの他の実施例による補正磁界を示す図、
図5は本発明のインライン型カラー受像管用偏向ヨーク
で用いる補正コイルと垂直偏向コイルとの接続関係を示
す回路図である。なお、図1〜図3において、図6,図
9と同一部分には同一符号が付してある。
【0016】図1もしくは図2において、絶縁樹脂材料
によって形成されたコイルボビン1の内側には、一対の
サドル型水平偏向コイル2(図2に図示)が装着され、
外側には、一対のサドル型垂直偏向コイル3が装着され
ている。この一対のサドル型垂直偏向コイル3の外側に
は、コア4が装着されている。この偏向ヨークの後端部
であるネック側のフランジ1Fには、Y軸方向に、X軸
に対して対称に配置された一対の補正コイル20が、円
筒部1Eを挟むように装着されている。ここでは図示を
省略しているが、一対の補正コイル20は、例えばフラ
ンジ1Fに一体成形により設けられた爪に係合されてフ
ランジ1Fに装着される。
【0017】この補正コイル20について、図3を用い
てさらに説明する。図3に示すように、補正コイル20
は、4つの脚部21A,21B,21C,21Dと、こ
れらの脚部21A〜21Dを連結する腹部21Eを有す
るコア22を備える。上側に配置された補正コイル20
におけるコア22の腹部21Eには、その中央部である
脚部21B,21C間に、コイルボビン23BTが装着
され、コイルボビン23BTを挟むようにして、脚部2
1A,21B間,21C,21D間にコイルボビン23
AT,23CTが装着されている。コイルボビン23A
T,23BT,23CTには、それぞれ、補正巻線24
AT,24BT,24CTが巻回されている。
【0018】一方、下側に配置された補正コイル20に
おけるコア22の腹部21Eには、その中央部である脚
部21B,21C間に、コイルボビン23BBが装着さ
れ、コイルボビン23BBを挟むようにして、脚部21
A,21B間,21C,21D間にコイルボビン23A
B,23CBが装着されている。コイルボビン23A
B,23BB,23CBには、それぞれ、補正巻線24
AB,24BB,24CBが巻回されている。
【0019】このように構成される補正コイル20にお
ける補正巻線24AT,24BT,24CT,24A
B,24BB,24CBは、図5に示すように、垂直偏
向コイル3と直列に接続され、垂直偏向コイル3に供給
される垂直偏向電流が補正巻線24AT,24BT,2
4CT,24AB,24BB,24CBにも供給される
ようになっている。
【0020】上側の補正コイル20における内側の補正
巻線24BTと外側の補正巻線24AT,24CTとは
互いに異なる方向に巻回し、4極磁界を発生させるよう
にしている。即ち、上側の補正コイル20における補正
巻線24BTは、脚部21Cから脚部21Bに向けて補
正磁界T1が発生するようにコイルボビン23BTに巻
回され、補正巻線24ATは、脚部21Aから脚部21
Bに向けて補正磁界T2が発生するようにコイルボビン
23ATに巻回され、補正巻線24CTは、脚部21C
から脚部21Dに向けて補正磁界T3が発生するように
コイルボビン23CTに巻回されている。
【0021】また、下側の補正コイル20における内側
の補正巻線24BBと外側の補正巻線24AB,24C
Bとは互いに異なる方向に巻回し、4極磁界を発生させ
るようにしている。即ち、下側の補正コイル20におけ
る補正巻線24BBは、脚部21Cから脚部21Bに向
けて補正磁界B1が発生するようにコイルボビン23B
Bに巻回され、補正巻線24ABは、脚部21Aから脚
部21Bに向けて補正磁界B2が発生するようにコイル
ボビン23ABに巻回され、補正巻線24CBは、脚部
21Cから脚部21Dに向けて補正磁界B3が発生する
ようにコイルボビン23CBに巻回されている。
【0022】すると、補正コイル20におけるコア22
の脚部21A〜21Dから発生する補正磁界T1〜T
3,B1〜B3によって、センタービームGに上側の力
FGが加わり、サイドビームR,Bに下向きの力FR,
FBが加わる。これによって、センタービームGの偏向
感度をよくし、両サイドビームR,Bの偏向感度を悪く
することによって、センタービームGの偏向感度と両サ
イドビームR,Bの偏向感度とを合わせ、結果として総
合的にVCRを補正するようにしている。
【0023】このような構成において、内側巻線である
補正巻線24BTもしくは24BBと、外側巻線である
補正巻線24AT,24CTもしくは24AB,24C
Bは、直列につながっているので、内側巻線である補正
巻線24BTもしくは24BBの巻数を多くしたときに
は、補正巻線24BT,24BBによって発生する磁界
T1,B1が強くなり、外側巻線である補正巻線24A
T,24CTもしくは24AB,24CBの巻数を多く
したときには、補正巻線24AT,24CT,24A
B,24CBによって発生する磁界T2,T3,B2,
B3を強くすることができる。なお、上側の補正コイル
20より発生する総合的な補正磁界Tは、T=T1+
(T2+T3)であり、下側の補正コイル20より発生
する総合的な補正磁界Bは、B=B1+(B2+B3)
となる。
【0024】ここで、補正コイル20の内側巻線である
補正巻線24BTもしくは24BBと、外側巻線である
補正巻線24AT,24CTもしくは24AB,24C
Bの巻数比の具体的な調整方法について説明する。例え
ば、VCRを補正するために、必要となる総合的な補正
磁界T,Bを発生させる補正コイル20のそれぞれ3つ
の補正巻線24AT,24BT,24CTもしくは24
AB,24BB,24CBのトータル巻数を60ターン
とした場合、補正コイル20の内側巻線である補正巻線
24BTもしくは24BBの巻数を30ターン、外側巻
線である補正巻線24AT,24CTもしくは24A
B,24CBの巻数を15ターンに設定することができ
る。
【0025】この場合、総合的な補正磁界T,Bの内側
巻線と外側巻線の補正磁界の比率は、T1:T2+T3
=1:1となる。この状態のとき、上下歪が0で、X軸
上の左右端部及びY軸上の上下端部におけるサイドビー
ムR,Bのミスコンバーゼンスがない状態で、画面の4
つのコーナーにおけるサイドビームR,Bの横線ミスコ
ンバーゼンスがない状態(以下、トリレンマ0)である
と仮定する。
【0026】また、補正コイル20の内側巻線である補
正巻線24BTもしくは24BBの巻数を20ターン、
外側巻線である補正巻線24AT,24CTもしくは2
4AB,24CBの巻数を20ターンに設定してもVC
Rを補正することができる。この場合、総合的な補正磁
界T,Bの内側巻線と外側巻線の補正磁界の比率は、T
1:T2+T3=1:2となり、センタービームGより
もサイドービームR,Bの補正量が多くなる。よって、
垂直偏向磁界のZ軸方向の重心は偏向ヨークの前方へ移
動し、前述の上下歪が0のときよりもピンクッション型
となり、逆トリレンマとなる。
【0027】さらに、補正コイル20の内側巻線である
補正巻線24BTもしくは24BBの巻数を40ター
ン、外側巻線である補正巻線24AT,24CTもしく
は24AB,24CBの巻数を10ターンに設定しても
VCRを補正することができる。この場合、総合的な補
正磁界T,Bの内側巻線と外側巻線の補正磁界の比率
は、T1:T2+T3=2:1となり、サイドービーム
R,BよりもセンタービームGの補正量が多くなる。よ
って、垂直偏向磁界のZ軸方向の重心は偏向ヨークの後
方へ移動し、前述の上下歪が0のときよりもバレル型と
なり、正トリレンマとなる。
【0028】このように補正コイル20を備えた本発明
の偏向ヨークにおいては、内側巻線である補正巻線24
BTもしくは24BBの巻数と、外側巻線である補正巻
線24AT,24CTもしくは24AB,24CBの巻
数との巻数比を調整することにより、上下それぞれ4
極、合計8極磁界を適宜に調整し、これによって、上下
歪をピンクッション型,バレル型のいずれにもすること
ができる。これに伴って、本発明の偏向ヨークでは、ト
リレンマを逆トリレンマ,正トリレンマのいずれにも、
任意に設定することができる。また、この場合には、セ
ンタービームGとサイドビームR,Bの補正方向が互い
に逆であるので、第2の従来例よりもVCRの補正量を
大きくすることができる。従って、本発明の偏向ヨーク
においては、ラスタ歪やミスコンバーゼンスがない最も
最適な状態を容易に得ることができる。
【0029】以上説明した実施例では、上側の補正コイ
ル20における内側の補正巻線24BTと外側の補正巻
線24AT,24CTとを互いに異なる方向に巻回し、
下側の補正コイル20における内側の補正巻線24BB
と外側の補正巻線24AB,24CBとを互いに異なる
方向に巻回することにより、図3に示すような補正磁界
T1〜T3,B1〜B3を発生するようにしている。他
の実施例として、上側の補正コイル20における内側の
補正巻線24BTと外側の補正巻線24AT,24CT
とを互いに同一の方向に巻回し、下側の補正コイル20
における内側の補正巻線24BBと外側の補正巻線24
AB,24CBとを互いに同一の方向に巻回することに
より、図4に示すような補正磁界T4,T5,B4,B
5を発生するように構成してもよい。
【0030】この場合には、補正コイル20のコア22
の脚部21A〜21Dから発生する補正磁界T4,T
5,B4,B5によって、センタービームG及びサイド
ビームR,Bに上側の力FG,FR,FBが加わる。サ
イドービームR,BよりもセンタービームGの補正量が
多くなり、垂直偏向磁界のZ軸方向の重心を偏向ヨーク
の後方へ移動させることができる。
【0031】このように、本発明においては、補正コイ
ル20の補正巻線24AT,24BT,24CTもしく
は24AB,24BB,24CBの巻き方向や巻数比を
適宜に設定することにより、補正磁界を任意に変化させ
ることができ、ラスタ歪やミスコンバーゼンスがない最
も最適な状態を容易に得ることが可能となる。図5に示
すように、補正巻線24AT,24BT,24CT,2
4AB,24BB,24CBは全体として直列接続であ
り、ダイオード等を接続する必要はない。
【0032】なお、本実施例では、補正コイル20の腹
部21Eに、それぞれ3つの補正巻線を巻回している
が、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、コ
ア22の4つの脚部21A〜21Dそれぞれに補正巻線
を巻回してもよく、結果として図3や図4に示すような
補正磁界を形成すればよい。また、本発明は、本実施例
のようなサドル・サドル型の偏向ヨークに限定されるも
のではなく、サドル・トロイダル型の偏向ヨークであっ
てもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のイ
ンライン型カラー受像管用偏向ヨークは、コイルボビン
のネック側の上下に設けられ、それぞれ4つの脚部を有
するコアと、垂直偏向コイルに直列接続され、上下それ
ぞれで4極磁界を発生するようにコアに巻回された補正
巻線とを備えた補正コイルを設け、補正巻線における上
側の補正巻線と下側の補正巻線とを直列接続したので、
上下歪とトリレンマを容易に制御することができ、もっ
て良好なラスタ形状及びコンバーゼンスを得ることがで
きる。また、センタービームと両サイドビームを独立し
て補正することができるので、VCRの補正も容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すネック側より見た平面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示す一部破断の側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す部分拡大平面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例による補正磁界を示す図で
ある。
【図5】本発明で用いる補正コイルと垂直偏向コイルと
の接続関係を示す回路図である。
【図6】第1の従来例を示すネック側より見た平面図で
ある。
【図7】第1の従来例を示す部分拡大平面図である。
【図8】第1の従来例で用いる補正コイルと垂直偏向コ
イルとの接続関係を示す回路図である。
【図9】第2の従来例を示すネック側より見た平面図で
ある。
【図10】第2の従来例を示す部分拡大平面図である。
【図11】第2の従来例で用いる補正コイルと垂直偏向
コイルとの接続関係を示す回路図である。
【図12】VCRと称されるミスコンバーゼンスを示す
図である。
【図13】逆トリレンマの状態を示す図である。
【図14】正トリレンマの状態を示す図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 1E 円筒部 1F フランジ 2 水平偏向コイル 3 垂直偏向コイル 4,22 コア 20補正コイル 21A〜21D 脚部 21E 腹部 23AT,23BT,23CT,23AB,23BB,
23CB コイルボビン 24AT,24BT,24CT,24AB,24BB,
24CB 補正巻線 T1〜T5,B1〜B5 補正磁界

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー受像管のネック部に装着されるコイ
    ルボビンと、このコイルボビンの互いに異なる側に装着
    された水平偏向コイル及び垂直偏向コイルとを備えたイ
    ンライン型カラー受像管用偏向ヨークにおいて、 前記コイルボビンのネック側の上下に設けられ、それぞ
    れ4つの脚部を有するコアと、前記垂直偏向コイルに直
    列接続され、上下それぞれで4極磁界を発生するように
    前記コアに巻回された補正巻線とを備えた補正コイルを
    設け、 前記補正巻線における上側の補正巻線と下側の補正巻線
    とを直列接続したことを特徴とするインライン型カラー
    受像管用偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記補正巻線を、前記コアの4つの脚部か
    ら発生する磁界が、上下それぞれ、内側の2つの脚部間
    で発生する第1の磁界と、両外側の脚部と隣接する内側
    の脚部間で発生する第2及び第3の磁界となるように巻
    回したことを特徴とする請求項1記載のインライン型カ
    ラー受像管用偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記補正巻線を、前記コアの4つの脚部か
    ら発生する磁界が、上下それぞれ、内側の2つの脚部間
    で発生する第1の磁界と、両外側の脚部間で発生する第
    2の磁界となるように巻回したことを特徴とする請求項
    1記載のインライン型カラー受像管用偏向ヨーク。
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