JPH09283054A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
偏向ヨーク装置Info
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- JPH09283054A JPH09283054A JP9122596A JP9122596A JPH09283054A JP H09283054 A JPH09283054 A JP H09283054A JP 9122596 A JP9122596 A JP 9122596A JP 9122596 A JP9122596 A JP 9122596A JP H09283054 A JPH09283054 A JP H09283054A
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- coil
- poles
- pole
- deflection yoke
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 いずれか一方の軸に補正コイルを配設するこ
とにより装置全体の小型化が図れる偏向ヨーク装置を提
供する。 【解決手段】 一方の軸上に３つのコイル６、７、８か
ら成るコア３を配設する。Ｒビーム、Ｂビームの水平方
向のミスコンバージェンスをコイル６、８に電流を流し
て補正する。また、Ｇビームの垂直方向のミスコンバー
ジェンスをコイル７に電流を流して補正する。かなりの
集束精度を持つ偏向ヨーク装置を構成できる。
とにより装置全体の小型化が図れる偏向ヨーク装置を提
供する。 【解決手段】 一方の軸上に３つのコイル６、７、８か
ら成るコア３を配設する。Ｒビーム、Ｂビームの水平方
向のミスコンバージェンスをコイル６、８に電流を流し
て補正する。また、Ｇビームの垂直方向のミスコンバー
ジェンスをコイル７に電流を流して補正する。かなりの
集束精度を持つ偏向ヨーク装置を構成できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機等に用いられる偏向ヨーク装置に関する。
ン受像機等に用いられる偏向ヨーク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、偏向ヨーク装置（以下、ＤＹと
いう）は一対の水平偏向コイルと、一対の垂直偏向コイ
ルとで構成されるが、近年、市場のニーズからビームの
集束精度を上げるためのコマコイルなどを付加したＤＹ
がよく、出回っている。
いう）は一対の水平偏向コイルと、一対の垂直偏向コイ
ルとで構成されるが、近年、市場のニーズからビームの
集束精度を上げるためのコマコイルなどを付加したＤＹ
がよく、出回っている。
【０００３】ＤＹは、周知のように、電子ビームに所定
の偏向を加えるものであって、水平偏向コイルと、垂直
偏向コイルに水平および垂直周期に同期した鋸歯状の信
号を加え、ビームに偏向を加えている。最近では、さら
に、偏向収差などの誤差を補正するため、コマコイルと
呼ばれる補正用のコイルを付加して、ビームの補正を行
う偏向ヨークをよく見かける。このコマコイルについて
若干の説明を加える。
の偏向を加えるものであって、水平偏向コイルと、垂直
偏向コイルに水平および垂直周期に同期した鋸歯状の信
号を加え、ビームに偏向を加えている。最近では、さら
に、偏向収差などの誤差を補正するため、コマコイルと
呼ばれる補正用のコイルを付加して、ビームの補正を行
う偏向ヨークをよく見かける。このコマコイルについて
若干の説明を加える。
【０００４】図６は、ブラウン管ネック部に装着される
コマコイル１０Ａ、１０Ｂを示したものである。図６に
示すように、ブラウン管のネック部にコマコイル１０
Ａ、１０Ｂを装着しており、Ｘ軸に一対のコマコイル１
０Ａを、Ｙ軸に一対のコマコイル１０Ｂをそれぞれ配設
してある。図６は、ブラウン管を裏側から見た図を示し
ており、コイルなどと偏向部との接続端子板も示してあ
る。
コマコイル１０Ａ、１０Ｂを示したものである。図６に
示すように、ブラウン管のネック部にコマコイル１０
Ａ、１０Ｂを装着しており、Ｘ軸に一対のコマコイル１
０Ａを、Ｙ軸に一対のコマコイル１０Ｂをそれぞれ配設
してある。図６は、ブラウン管を裏側から見た図を示し
ており、コイルなどと偏向部との接続端子板も示してあ
る。
【０００５】なお、光の３原色である赤色、青色、緑色
をそれぞれ英語の頭文字を取り、Ｒ、Ｂ、Ｇで示し、各
ビームをＲビーム、Ｂビーム、Ｇビームと以下、記す。
これらのコマコイルにより、Ｒビーム、ＢビームのＹ軸
横方向の誤差を、またＧビームのＹ軸垂直方向の誤差を
補正している。
をそれぞれ英語の頭文字を取り、Ｒ、Ｂ、Ｇで示し、各
ビームをＲビーム、Ｂビーム、Ｇビームと以下、記す。
これらのコマコイルにより、Ｒビーム、ＢビームのＹ軸
横方向の誤差を、またＧビームのＹ軸垂直方向の誤差を
補正している。
【０００６】これらのコマコイルにはそれぞれ補正用の
電流を流して、ミスコンバージェンスを補正するように
してあるが、この補正の方法を説明するため、ここでは
図７のような等価回路を用意した。図７の等価回路に示
すように、垂直偏向コイル１０に直列に接続されたコマ
コイル１０Ａには、垂直補正電流ＩV を、さらに水平補
正コイル１０ＢにはＹH 補正回路からの水平補正電流Ｉ
H を加えて補正するようになっている。さらに、これら
の電流により発生する磁界の分布とインライン型の電子
銃（Ｂ、Ｇ、Ｒ）の配置を示したものが図８である。
電流を流して、ミスコンバージェンスを補正するように
してあるが、この補正の方法を説明するため、ここでは
図７のような等価回路を用意した。図７の等価回路に示
すように、垂直偏向コイル１０に直列に接続されたコマ
コイル１０Ａには、垂直補正電流ＩV を、さらに水平補
正コイル１０ＢにはＹH 補正回路からの水平補正電流Ｉ
H を加えて補正するようになっている。さらに、これら
の電流により発生する磁界の分布とインライン型の電子
銃（Ｂ、Ｇ、Ｒ）の配置を示したものが図８である。
【０００７】これらのコマコイルによりＹ軸、Ｒビー
ム、Ｂビームの水平方向のミスコンバージェンスおよび
Ｙ軸、Ｇビームの垂直方向のミスコンバージェンスに補
正を加えている。なお、管面を正面から見て、水平方向
をＸ軸、垂直方向をＹ軸としてある。
ム、Ｂビームの水平方向のミスコンバージェンスおよび
Ｙ軸、Ｇビームの垂直方向のミスコンバージェンスに補
正を加えている。なお、管面を正面から見て、水平方向
をＸ軸、垂直方向をＹ軸としてある。
【０００８】ここでは、インライン型に配列された電子
銃の各ビーム（Ｒ、Ｇ、Ｂ）の補正を行っており、Ｒビ
ームおよびＢビームの横方向の誤差をＸ軸のコマコイル
にて、Ｇビームの縦方向の誤差をＹ軸のコマコイルにて
補正している。
銃の各ビーム（Ｒ、Ｇ、Ｂ）の補正を行っており、Ｒビ
ームおよびＢビームの横方向の誤差をＸ軸のコマコイル
にて、Ｇビームの縦方向の誤差をＹ軸のコマコイルにて
補正している。
【０００９】なお、Ｙ軸横方向のＲビーム、Ｂビームの
誤差をＹH 、Ｙ軸縦方向のＧビームの誤差をＶＣＲとし
て以下、説明する。Ｙは管面を正面から見て、縦方向の
軸を示しており、またＨは、横方向（Ｈorizontal）の
略である。また、ＶＣＲは、垂直方向のミスコンバージ
ェンスを示す略語であり、Ｖertical ＣonvergenceＲa
tioの略である。このようなＤＹにより、Ｙ軸のＲビー
ム、Ｂビームの横方向（ＹＨ）およびＧビームの縦方向
のミスコンバージェンス（ＶＣＲ）を補正している。
誤差をＹH 、Ｙ軸縦方向のＧビームの誤差をＶＣＲとし
て以下、説明する。Ｙは管面を正面から見て、縦方向の
軸を示しており、またＨは、横方向（Ｈorizontal）の
略である。また、ＶＣＲは、垂直方向のミスコンバージ
ェンスを示す略語であり、Ｖertical ＣonvergenceＲa
tioの略である。このようなＤＹにより、Ｙ軸のＲビー
ム、Ｂビームの横方向（ＹＨ）およびＧビームの縦方向
のミスコンバージェンス（ＶＣＲ）を補正している。
【００１０】しかし、さらに精度を上げるためには、Ｒ
ビーム、Ｂビームの縦方向およびＧビームの横方向のミ
スコンバージェンスも補正する必要が出てくる。図９に
このようなミスコンバージェンスを説明するための図を
示した。また、図９のミスコンバージェンスを補正する
場合の対応策を図１０に示した。図９は、ミスコンバー
ジェンスによる各色の電子ビームの位置ずれを示してお
り、（ａ）はＲビーム、ＢビームのＹ軸の垂直方向のミ
スコンバージェンスＹVを、（ｂ）はＧビームのＸ軸の
水平方向のミスコンバージェンスＸH を示している。上
述と同様、Ｘ，Ｙは軸を示しており、添字Ｈは水平方向
を、添字Ｖは垂直方向を示している。したがって、上述
のコマコイルと併せて、さらに、Ｙ軸（Ｒビーム、Ｂビ
ーム）の縦方向のミスコンバージェンス（ＹV ）、Ｘ軸
（Ｇビーム）の横方向のミスコンバージェンス（ＸH ）
を補正するため、補正板（磁性体）を設け、集束精度を
上げることなどが行われる。
ビーム、Ｂビームの縦方向およびＧビームの横方向のミ
スコンバージェンスも補正する必要が出てくる。図９に
このようなミスコンバージェンスを説明するための図を
示した。また、図９のミスコンバージェンスを補正する
場合の対応策を図１０に示した。図９は、ミスコンバー
ジェンスによる各色の電子ビームの位置ずれを示してお
り、（ａ）はＲビーム、ＢビームのＹ軸の垂直方向のミ
スコンバージェンスＹVを、（ｂ）はＧビームのＸ軸の
水平方向のミスコンバージェンスＸH を示している。上
述と同様、Ｘ，Ｙは軸を示しており、添字Ｈは水平方向
を、添字Ｖは垂直方向を示している。したがって、上述
のコマコイルと併せて、さらに、Ｙ軸（Ｒビーム、Ｂビ
ーム）の縦方向のミスコンバージェンス（ＹV ）、Ｘ軸
（Ｇビーム）の横方向のミスコンバージェンス（ＸH ）
を補正するため、補正板（磁性体）を設け、集束精度を
上げることなどが行われる。
【００１１】この模様を図１０に示す。図１０中の符号
（ａ）、（ｂ）はそれぞれ図９（ａ）（ｂ）に対応して
おり、ＹV 、ＸH をそれぞれ補正する場合の例を示して
ある。図１０（ａ）は、偏向ヨークがトロイダル型の場
合によく用いられる補正用の磁性体であり、このような
磁性体により、ＲビームおよびＢビームのＹ軸の縦方向
のミスコンバージェンスを補正している。また、Ｇビー
ムの横方向のミスコンバージェンスを補正する場合は、
図１０（ｂ）のようなＥ字型の磁性体をやはりＸ軸に配
設し、補正するようになっている。
（ａ）、（ｂ）はそれぞれ図９（ａ）（ｂ）に対応して
おり、ＹV 、ＸH をそれぞれ補正する場合の例を示して
ある。図１０（ａ）は、偏向ヨークがトロイダル型の場
合によく用いられる補正用の磁性体であり、このような
磁性体により、ＲビームおよびＢビームのＹ軸の縦方向
のミスコンバージェンスを補正している。また、Ｇビー
ムの横方向のミスコンバージェンスを補正する場合は、
図１０（ｂ）のようなＥ字型の磁性体をやはりＸ軸に配
設し、補正するようになっている。
【００１２】したがって、高い精度で集束度が要求され
る場合など、Ｙ軸でのＲビーム、Ｂビームの横方向、お
よびＧビームの縦方向のミスコンバージェンスを修正す
るため、Ｘ、Ｙ軸にコマコイルを配設し、さらにＹ軸で
のＲビーム、Ｂビームの縦方向、およびＧビームの横方
向のミスコンバージェンスを修正するため、磁性体を付
加してこれに対応することとなる。
る場合など、Ｙ軸でのＲビーム、Ｂビームの横方向、お
よびＧビームの縦方向のミスコンバージェンスを修正す
るため、Ｘ、Ｙ軸にコマコイルを配設し、さらにＹ軸で
のＲビーム、Ｂビームの縦方向、およびＧビームの横方
向のミスコンバージェンスを修正するため、磁性体を付
加してこれに対応することとなる。
【００１３】しかしながら、装置全体の大きさからコン
バージェンス用のヨークなどを配設する部分には、制約
があり、特にＸ軸、Ｙ軸にコマコイルを配設した場合、
上述の磁性板などを設ける場所がなくなるという問題が
出てくる。
バージェンス用のヨークなどを配設する部分には、制約
があり、特にＸ軸、Ｙ軸にコマコイルを配設した場合、
上述の磁性板などを設ける場所がなくなるという問題が
出てくる。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来で
は、Ｘ軸、Ｙ軸双方にコマコイルを配設しなければなら
ないため、装置が大型化するという問題があった。さら
に、補正を加える補正板を付加する場合においても場所
の確保が困難であった。
は、Ｘ軸、Ｙ軸双方にコマコイルを配設しなければなら
ないため、装置が大型化するという問題があった。さら
に、補正を加える補正板を付加する場合においても場所
の確保が困難であった。
【００１５】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、いず
れか一方の軸に補正コイルを配設することにより、装置
全体の小型化を図ると同時に、より高い精度でミスコン
バージェンスの補正を行えるＤＹを提供することを目的
とする。
れか一方の軸に補正コイルを配設することにより、装置
全体の小型化を図ると同時に、より高い精度でミスコン
バージェンスの補正を行えるＤＹを提供することを目的
とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記問題点を改善するた
め、コマコイルをいずれか一方の軸に配設し、双方の軸
に配設して得たものと同様の磁界分布を得たものであ
る。したがって、Ｘ軸、Ｙ軸それぞれにコマコイルを配
設する必要がなくなり、テレビジョン受像機全体の小型
化を図れる。
め、コマコイルをいずれか一方の軸に配設し、双方の軸
に配設して得たものと同様の磁界分布を得たものであ
る。したがって、Ｘ軸、Ｙ軸それぞれにコマコイルを配
設する必要がなくなり、テレビジョン受像機全体の小型
化を図れる。
【００１７】本発明の内、請求項１に記載の発明のＤＹ
は、赤、青、緑の３つのビームの内、軸を中心にして対
称に位置するビームの水平方向の集束位置を補正可能に
するとともに、軸上に位置するビームの垂直方向の集束
位置を補正可能なコマコイルを付加したＤＹであって、
Ｘ軸またはＹ軸のいずれか一方の軸上に取り付けられ、
軸を中心にして対称的に形成される複数の極を有する一
対のコアと、前記コアに巻装され、かつ軸上に設けら
れ、前記複数の極の内、垂直方向の集束位置を補正可能
とする極を形成する第１のコイルと、前記コアに巻装さ
れ、かつ軸を中心として対称的に設けられ、前記複数の
極の内、水平方向の集束位置を補正可能とする極を形成
する第２および第３のコイルと、を具備して成ることを
特徴とするものである。
は、赤、青、緑の３つのビームの内、軸を中心にして対
称に位置するビームの水平方向の集束位置を補正可能に
するとともに、軸上に位置するビームの垂直方向の集束
位置を補正可能なコマコイルを付加したＤＹであって、
Ｘ軸またはＹ軸のいずれか一方の軸上に取り付けられ、
軸を中心にして対称的に形成される複数の極を有する一
対のコアと、前記コアに巻装され、かつ軸上に設けら
れ、前記複数の極の内、垂直方向の集束位置を補正可能
とする極を形成する第１のコイルと、前記コアに巻装さ
れ、かつ軸を中心として対称的に設けられ、前記複数の
極の内、水平方向の集束位置を補正可能とする極を形成
する第２および第３のコイルと、を具備して成ることを
特徴とするものである。
【００１８】さらに、請求項２に記載の発明は、コマコ
イルの具体的な構成を示しており、複数の極を持つ一対
のコマコイルをいずれか一方の軸に設け、２対のコマコ
イルを設けたものとほぼ同等の磁界分布を実現したもの
である。
イルの具体的な構成を示しており、複数の極を持つ一対
のコマコイルをいずれか一方の軸に設け、２対のコマコ
イルを設けたものとほぼ同等の磁界分布を実現したもの
である。
【００１９】請求項２に記載の発明は、その具体的な構
成を示したものであり、請求項１記載のコアをふたつの
Ｕ字型のコアを連結したものとし、極数を８極とした場
合の具体的な構成を示している。
成を示したものであり、請求項１記載のコアをふたつの
Ｕ字型のコアを連結したものとし、極数を８極とした場
合の具体的な構成を示している。
【００２０】請求項２に記載のコアは、ふたつのＵ字状
のコアを連結したものであって、請求項１記載の第１の
コイルを前記連結部に、第２、第３のコイルを連結部を
中心として対称的に位置する最も外側の極の部分に巻装
し、一対のコアにてトータル８つの極を持つコマコイル
を構成したものである。
のコアを連結したものであって、請求項１記載の第１の
コイルを前記連結部に、第２、第３のコイルを連結部を
中心として対称的に位置する最も外側の極の部分に巻装
し、一対のコアにてトータル８つの極を持つコマコイル
を構成したものである。
【００２１】さらに、請求項３に記載の発明は、Ｕ字状
のコアを用いて、極数を４極とした場合の具体的な構成
を示している。請求項３に記載のコアは、Ｕ字状のコア
であって、請求項１に記載の第１のコイルをＵ字状のコ
アの中心部に、第２、第３のコイルを極の部分に巻装
し、一対のコアにてトータル４つの極を持つコマコイル
を構成したものである。
のコアを用いて、極数を４極とした場合の具体的な構成
を示している。請求項３に記載のコアは、Ｕ字状のコア
であって、請求項１に記載の第１のコイルをＵ字状のコ
アの中心部に、第２、第３のコイルを極の部分に巻装
し、一対のコアにてトータル４つの極を持つコマコイル
を構成したものである。
【００２２】以上のような構成にすることにより、いず
れか一方の軸にのみコマコイルを配設するだけで済むた
め、ＹV 、ＸH などに補正を加えるための補正板を配設
する部分も確保でき、より高い精度でミスコンバーゼン
スを補正できるのである。
れか一方の軸にのみコマコイルを配設するだけで済むた
め、ＹV 、ＸH などに補正を加えるための補正板を配設
する部分も確保でき、より高い精度でミスコンバーゼン
スを補正できるのである。
【００２３】
【発明の実施の形態】実施の形態について図面を参照し
て説明する。図１は、本発明の形態であるＤＹの要部を
示す斜視図である。コマコイルを構成するのはコア３と
ボビン４に巻回されたコイル５である。一方の軸に対
し、複数の極が対称に配置されるコアを磁性体にて構成
した。このコア３は、珪素鋼板などから成り、金型など
により成形されている。このコアにボビンを貫装し、こ
のボビン４に線材を巻回し、コイル５を構成した。各コ
イル５へは補正に応じて電流を流しており、補正を行い
たいビームに所定の偏向を加えられるようになってい
る。
て説明する。図１は、本発明の形態であるＤＹの要部を
示す斜視図である。コマコイルを構成するのはコア３と
ボビン４に巻回されたコイル５である。一方の軸に対
し、複数の極が対称に配置されるコアを磁性体にて構成
した。このコア３は、珪素鋼板などから成り、金型など
により成形されている。このコアにボビンを貫装し、こ
のボビン４に線材を巻回し、コイル５を構成した。各コ
イル５へは補正に応じて電流を流しており、補正を行い
たいビームに所定の偏向を加えられるようになってい
る。
【００２４】ここで、各色のビームにどのような補正を
加えているかを詳しく説明するため、図２を参照して詳
述する。なお、３つあるコイルを区別するため、図１の
符号５で示した部分のコイルにそれぞれ６、７、８を付
してある。また、図３にはＹH を説明するための図を、
図３にはＶＣＲを説明するための図を示した。図３
（ａ）に示すようなミスコンバージェンス（ＹH ）を
補正する場合、図２のコイル６とコイル８へ電流を流し
て図２のような磁力線で示した磁界分布を作成する。各
極には、時計回りにＡからＨまでの符号を記しており、
以下各極に対応する符号を用いて磁力線がどのようにな
るかを説明する。
加えているかを詳しく説明するため、図２を参照して詳
述する。なお、３つあるコイルを区別するため、図１の
符号５で示した部分のコイルにそれぞれ６、７、８を付
してある。また、図３にはＹH を説明するための図を、
図３にはＶＣＲを説明するための図を示した。図３
（ａ）に示すようなミスコンバージェンス（ＹH ）を
補正する場合、図２のコイル６とコイル８へ電流を流し
て図２のような磁力線で示した磁界分布を作成する。各
極には、時計回りにＡからＨまでの符号を記しており、
以下各極に対応する符号を用いて磁力線がどのようにな
るかを説明する。
【００２５】図２のコイル６とコイル８に電流を流した
場合、Ａ極、Ｅ極はＮ極に、Ｈ極、Ｄ極はＳ極となる。
したがって、Ｎ極からＳ極へ図２に示すような磁力線を
形成することができる。これは図８の如く、コマコイル
をＸ軸に配設した場合と同様の磁界分布であり、これに
よりＹH の補正を行うことができる。言い替えれば、図
３（ａ）のようなミスコンバージェンスを起こしている
場合、このような磁界分布を作成することにより、図３
（ｃ）のような補正を行えることになる。つまり、フレ
ミングの左手の法則により、電子の磁界中の運動でどち
らに偏向されるかが決定される。したがって、Ａ極から
Ｈ極への磁界により、Ｂビームは左側へ、Ｅ極からＤ極
への磁界によりＲビームは右側へ偏向されることにな
る。したがって、ＹH を補正でき、良好な特性が得られ
る。
場合、Ａ極、Ｅ極はＮ極に、Ｈ極、Ｄ極はＳ極となる。
したがって、Ｎ極からＳ極へ図２に示すような磁力線を
形成することができる。これは図８の如く、コマコイル
をＸ軸に配設した場合と同様の磁界分布であり、これに
よりＹH の補正を行うことができる。言い替えれば、図
３（ａ）のようなミスコンバージェンスを起こしている
場合、このような磁界分布を作成することにより、図３
（ｃ）のような補正を行えることになる。つまり、フレ
ミングの左手の法則により、電子の磁界中の運動でどち
らに偏向されるかが決定される。したがって、Ａ極から
Ｈ極への磁界により、Ｂビームは左側へ、Ｅ極からＤ極
への磁界によりＲビームは右側へ偏向されることにな
る。したがって、ＹH を補正でき、良好な特性が得られ
る。
【００２６】また、図３（ｂ）に示すようなミスコンバ
ージェンスを補正する場合、図２のコイル７へ電流を流
して磁界分布を作成する。コイル７へ電流を流すとＣ
極、Ｇ極はそれぞれＮ極、Ｂ極、Ｆ極はＳ極となる。し
たがって、図８の如く、コマコイルをＹ軸に配設した場
合と同様の磁界分布が得られ、ＶＣＲの補正を行える。
つまり、管面上半分では、Ｃ極からＢ極への磁界により
Ｇビームは上側へ、管面下半分では、Ｇ極からＦ極への
磁界によりＧビームは下側へ偏向され、図３（ｂ）に示
すミスコンバージェンスを図３（ｄ）のように補正でき
る。したがって、図３（ｃ）、図３（ｄ）に示すように
３色の電子銃のビームをかなり高い精度で一致させるこ
とができる。
ージェンスを補正する場合、図２のコイル７へ電流を流
して磁界分布を作成する。コイル７へ電流を流すとＣ
極、Ｇ極はそれぞれＮ極、Ｂ極、Ｆ極はＳ極となる。し
たがって、図８の如く、コマコイルをＹ軸に配設した場
合と同様の磁界分布が得られ、ＶＣＲの補正を行える。
つまり、管面上半分では、Ｃ極からＢ極への磁界により
Ｇビームは上側へ、管面下半分では、Ｇ極からＦ極への
磁界によりＧビームは下側へ偏向され、図３（ｂ）に示
すミスコンバージェンスを図３（ｄ）のように補正でき
る。したがって、図３（ｃ）、図３（ｄ）に示すように
３色の電子銃のビームをかなり高い精度で一致させるこ
とができる。
【００２７】以上の如く、Ｘ、Ｙ双方の軸にコマコイル
を配設して得ていた磁界分布を複数の極を持つコアをい
ずれか一方の軸に配設することにより得られる。つま
り、Ｘ軸、Ｙ軸双方の軸にて補正を加えていたものを、
一方の軸にのみ図１のコアを配設することにより、補正
可能とした訳である。なお、コアの形状、巻数により所
望の磁界分布を得、補正量を変えられる。
を配設して得ていた磁界分布を複数の極を持つコアをい
ずれか一方の軸に配設することにより得られる。つま
り、Ｘ軸、Ｙ軸双方の軸にて補正を加えていたものを、
一方の軸にのみ図１のコアを配設することにより、補正
可能とした訳である。なお、コアの形状、巻数により所
望の磁界分布を得、補正量を変えられる。
【００２８】今までは、Ｙ軸上にコマコイルを配設した
場合について説明を加えたが、図４の如く、Ｘ軸側に配
設しても同様の効果が得られる。この場合、水平偏向補
正電流と垂直偏向補正電流を入れ変えれば対応可能であ
る。また、変形例として４極で構成した場合の形態を図
５（ａ）、（ｂ）に示した。このような構成にしても同
様の効果が得られる。
場合について説明を加えたが、図４の如く、Ｘ軸側に配
設しても同様の効果が得られる。この場合、水平偏向補
正電流と垂直偏向補正電流を入れ変えれば対応可能であ
る。また、変形例として４極で構成した場合の形態を図
５（ａ）、（ｂ）に示した。このような構成にしても同
様の効果が得られる。
【００２９】
【発明の効果】以上述べたように請求項に記載の本発明
によれば、部品点数を削減でき、装置全体の小型化を図
れる。
によれば、部品点数を削減でき、装置全体の小型化を図
れる。
【図１】本発明のＤＹを示した構成斜視図である。
【図２】図１のＤＹの磁界分布を示した図である。
【図３】Ｙ軸上の水平方向のミスコンバージェンス（Ｙ
H ）、Ｙ軸上の垂直方向のミスコンバージェンス（ＶＣ
Ｒ）を説明するための図である。
H ）、Ｙ軸上の垂直方向のミスコンバージェンス（ＶＣ
Ｒ）を説明するための図である。
【図４】Ｘ軸上に８極のＤＹを設けた場合の図である。
【図５】他のＤＹを示した図である。
【図６】従来のＤＹを示した図である。
【図７】ＤＹの構成を等価的に回路図で示した図であ
る。
る。
【図８】図７のＤＹの磁界分布を示した図である。
【図９】Ｙ軸上のＲビーム、Ｂビームの垂直方向のミス
コンバージェンス（ＹV ）、Ｘ軸上のＧビームの水平方
向のミスコンバージェンス（ＸH ）を示した図である。
コンバージェンス（ＹV ）、Ｘ軸上のＧビームの水平方
向のミスコンバージェンス（ＸH ）を示した図である。
【図１０】補正板を設け、図９のミスコンバージェンス
を補正する場合の構成を示した図である。
を補正する場合の構成を示した図である。
３…コア ４…ボビン ５…コイル
Claims (3)
- 【請求項１】赤、青、緑の３つのビームの内、Ｙ軸を中
心にして対称に位置するビームの水平方向の集束位置を
補正可能にするとともに、Ｙ軸上に位置するビームの垂
直方向の集束位置を補正可能なコマコイルを付加した偏
向ヨーク装置であって、 Ｘ軸またはＹ軸のいずれか一方の軸上に取り付けられ、
軸を中心にして対称的に形成される複数の極を有する一
対のコアと、 前記コアに巻装され、かつ軸上に設けられ、前記複数の
極の内、垂直方向の集束位置を補正可能とする極を形成
する第１のコイルと、 前記コアに巻装され、かつ軸を中心として対称的に設け
られ、前記複数の極の内、水平方向の集束位置を補正可
能とする極を形成する第２および第３のコイルと、 を具備して成ることを特徴とする偏向ヨーク装置。 - 【請求項２】前記コアは、ふたつのＵ字状のコアを連結
したものであって、 前記第１のコイルを前記連結部に、第２、第３のコイル
を連結部を中心として対称的に位置する最も外側の極の
部分に巻装し、一対のコアにてトータル８つの極を構成
したことを特徴とする請求項１記載の偏向ヨーク装置。 - 【請求項３】前記コアは、Ｕ字状のコアであって、 前記第１のコイルをＵ字状のコアの中心部に、第２、第
３のコイルを極の部分に巻装し、一対のコアにてトータ
ル４つの極を構成したことを特徴とする請求項１記載の
偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9122596A JPH09283054A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 偏向ヨーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9122596A JPH09283054A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 偏向ヨーク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09283054A true JPH09283054A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14020490
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9122596A Pending JPH09283054A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 偏向ヨーク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09283054A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010107251A (ko) * | 2000-05-26 | 2001-12-07 | 이형도 | 편향요크 |
| KR100874451B1 (ko) * | 2002-12-04 | 2008-12-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 미스 컨버어젼스 보정 장치를 갖는 음극선관 |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP9122596A patent/JPH09283054A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010107251A (ko) * | 2000-05-26 | 2001-12-07 | 이형도 | 편향요크 |
| KR100874451B1 (ko) * | 2002-12-04 | 2008-12-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 미스 컨버어젼스 보정 장치를 갖는 음극선관 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041001 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |