JPH1027941A - 面発光型半導体レーザ装置及びその製作方法 - Google Patents

面発光型半導体レーザ装置及びその製作方法

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JPH1027941A
JPH1027941A JP19985996A JP19985996A JPH1027941A JP H1027941 A JPH1027941 A JP H1027941A JP 19985996 A JP19985996 A JP 19985996A JP 19985996 A JP19985996 A JP 19985996A JP H1027941 A JPH1027941 A JP H1027941A
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Seiji Uchiyama
誠治 内山
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GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Furukawa Electric Co Ltd
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GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーミック接触抵抗が低い電極を備え、発振
しきい値電流が小さく、横モードが安定している面発光
型半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】 本半導体レーザは、n−InP基板21
上に形成されたn−InPからなる第1クラッド層2
3、GaInAsPからなる活性層24及びp−InP
からなる第2クラッド層27の2重ヘテロ結合の埋め込
み構造を有する。電極領域では、キャップ層が、p−G
aInAsPからなる第1キャップ層11と、第1キャ
ップ層上に形成され、第1キャップ層よりバンドギャッ
プが狭く、不純物濃度が高いp−GaInAsPからな
る第2キャップ層12との2層構造で構成され、更に第
2キャップ層上に金属電極13が形成されている。共振
器領域では、キャップ層が第1キャップ層のみで構成さ
れ、更に第1キャップ層上に、順次、透明電極14及び
誘電体多層膜反射鏡15が、一部金属電極13に重な
り、電気的に接続しているように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面発光型半導体レ
ーザ装置に関し、更に詳細には、オーミック接触抵抗が
小さい電極を備え、発振しきい値電流が小さく、横モー
ドが安定している面発光型半導体レーザ装置、特に1.
2〜1.6μm の範囲の発振波長のレーザ装置として最
適な面発光型半導体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ装置は、光を閉じ込める共
振器を内部に備えた発光装置であって、共振器の構造に
よって、面発光型とその他の形式の半導体レーザ装置に
分類されている。面発光型半導体レーザ装置は、活性層
を挟んだ対の反射鏡を有する共振器構造を備え、基板面
に垂直にレーザ光を出射する。図2は、従来の面発光型
半導体レーザ装置の構成の一例を示す断面図である。図
2に示す従来の面発光型半導体レーザ装置20は、n−
InPからなる基板21上に、順次、形成された、n−
InGaAsからなるエッチング停止層22、n−In
Pからなる第1クラッド層23、i−GaInAsPか
らなる活性層24及びp−InPからなる第2クラッド
層27で構成された積層構造の二重ヘテロ接合を備えて
いる。
【0003】活性層24上の共振器領域に隣接する電極
領域には、高い不純物濃度のp−InGaAsからなる
キャップ層28が形成されている。p−InGaAsか
らなるキャップ層28は、高い不純物濃度に加え、バン
ドギャップエネルギーがi−GaInAsPからなる活
性層24より小さいため、光吸収損失が大きい。そこ
で、共振器内の光吸収損失を減らすために、共振器領域
では、キャップ層28は除去されている。
【0004】キャップ層28上にはp側電極30が形成
されている。また、p側電極30に対応して、InP基
板21の下面にn側電極29が形成されている。活性層
24よりバンドギャップの広い化合物半導体でp−n逆
バイアス層を形成して電流狭窄を行うために、p−In
Pからなる第1電流狭窄層25及びn−InPからなる
第2電流狭窄層26が、活性層24の両側に形成されて
いる。共振器を構成する反射鏡31及び反射鏡32は、
共振器領域の上部クラッド層27上、及び、それに対応
して基板21に設けられた貫通孔33内で下部クラッド
層23下にそれぞれ形成されている。反射鏡31、32
は、屈折率の異なる誘電体、例えばSi層とSiO2
とを厚さλ(発振波長)/4光学長で交互に積み重ねた
構造になっている。従って、反射鏡には電流は流れな
い。
【0005】電極29、30間に順方向バイアスを印加
し、電流値がしきい値以上になった時点で、活性領域が
活性層24に形成されて、レーザ光が発生し、更に反射
鏡31と反射鏡32との間で形成されたファブリ・ペロ
ー共振器により発振したレーザ光が、貫通孔33を通っ
て出射される。図2に示した面発光型半導体レーザ装置
は、2.4mAという低しきい値電流でしかも室温で連
続動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の面発光型半導体レーザ装置では、p−InPからな
る上部クラッド層27内のキャリアの移動度が小さいた
めに、この上部クラッド層層であまり電流経路が横方向
に広がらず、電流量が共振器領域のエッジ付近(図2で
Xで表示)に集中し、共振器領域中心部分で電流量が少
ないという現象が生じ易い。そのために、横モードの多
モード化が生じるという問題があった。そこで、特開平
1−282882号公報は、共振器領域での電流注入の
不均一性を抑制するために、共振器領域上にキャップ層
を形成し、その上に透明電極及び金属電極(Au−Zn
−Au)を順次形成し、それらを電極兼ミラーとして機
能させる面発光型半導体レーザ装置を提案している。
【0007】しかし、この方法には、以下に挙げるよう
な問題がある。第1には、共振器領域にキャップ層を形
成しているので、レーザ光の吸収損失が大きいという問
題である。第2には、キャップ層のオーミック接触抵抗
が大きいという問題である。オーミック接触抵抗を低減
するには、不純物濃度を大きくすることが必要である
が、レーザ光の吸収損失を抑えてレーザ発振させ易くす
るためには、不純物濃度を抑えて、キャップ層のバンド
ギャップ波長を活性層のバンドギャップ波長より大きく
する必要がある。従って、双方を同時に満足させること
は難しい。第3には、反射鏡の反射率が低いという問題
である。Au反射膜のみでも99%以上の反射率を得る
ことが容易でないにもかかわらず、オーミック接触を良
くするためにp側金属電極にZnを加えているので、反
射率が更に減少する。特に、基板にInPを使用する発
振波長1.3〜1.6μm帯の面発光型半導体レーザ装
置では、室温連続発振に必要な99%以上の反射率を達
成することは、極めて困難であった。第4には、この方
法には、透明電極と金属電極との積層構造でオーミック
接触抵抗を低減しているために、高い反射率を得られる
誘電体多層膜ミラーの形成が困難であるという問題もあ
る。
【0008】そこで、上述の問題に照らして、本発明の
目的は、オーミック接触抵抗が低い電極を備え、発振し
きい値電流が小さく、横モードが安定している面発光型
半導体レーザ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、電極構造を
工夫して、電流を活性領域に均一に注入できるようにす
ることにより、しきい値電流を小さくし、横モードを単
一化し、オーミック接触抵抗を低くできることに着眼
し、本発明を完成するに到った。上記目的を達成するた
めに、上述の知見に基づいて、本発明に係る面発光型半
導体レーザ装置は、基板上に形成されたレーザ光発振構
造上に、反射鏡領域と、反射鏡領域に隣接して電極領域
とを備えた面発光型半導体レーザ装置であって、電極領
域には、基板の導電型と異なる導電型の化合物半導体層
からなる第1キャップ層と、第1キャップ層上に設けら
れ、第1キャップ層よりバンドギャップが小さく、不純
物濃度が高く、かつ同じ導電型の化合物半導体層からな
る第2キャップ層との2層構造で構成されたキャップ層
及び金属電極が、順次、積層して形成されており、反射
鏡領域には、第1キャップ層、透明電極及び誘電体多層
膜反射鏡が、順次、積層して形成され、透明電極は、電
極領域の金属電極に一部重なって電気的に接続している
ことを特徴としている。
【0010】1.3〜1.6μm帯の発振波長の面発光
型半導体レーザ装置の構成に本発明を適用するには、面
発光型半導体レーザ装置が、n−InP基板上に形成さ
れたn−InPからなる第1クラッド層、GaInAs
Pからなる活性層及びp−InPからなる第2クラッド
層を有し、第2クラッド層上に形成された第1キャップ
層はバンドギャップ波長λg がλg <1.2μm で不純
物濃度がほぼ1×1018cm-3のp−GaInAsPから
なり、第2キャップ層は不純物濃度がほぼ1×1019cm
-3のp−InGaAs又はバンドギャップ波長λg がλ
g >1.4μmで不純物濃度がほぼ1×1019cm-3のp
−GaInAsPからなり、透明電極層がITO(Indi
um Tin Oxide)又はZnOにAl、In及びSiの少な
くともいずれかを添加した金属からなることを特徴とし
ている。これにより、本発明は、1.2〜1.6μm の
発振波長の面発光型半導体レーザ装置として最適な構成
を特定している。
【0011】本発明では、面発光型半導体レーザ装置の
電極領域のキャップ層を比較的バンドギャップが大き
く、不純物濃度の低い第1キャップ層と、第1キャップ
層上に設けられ、第1キャップ層よりバンドギャップが
小さく、不純物濃度が高く、かつ同じ導電型の第2キャ
ップ層との2層構造とし、反射鏡領域のキャップ層を第
1キャップ層のみとしている。第1キャップ層の不純物
濃度は、光吸収損失を減らすために、1×1018cm-3
度であり、一方、第2キャップ層の不純物濃度は、オー
ミック接触抵抗を下げるために、1×1019cm-3程度で
ある。これにより、電極領域では、不純物濃度が高く移
動度の大きい第2キャップ層と熱伝導性の良い金属電極
との積層構造により、オーミック接触抵抗を減少させる
ことができる。一方、反射鏡領域では、金属電極と電気
的に接続し、かつ光吸収損失の殆どない透明電極と光吸
収損失の小さい第1キャップ層との積層構造により、光
吸収損失を抑制しつつ金属電極に印加された電圧の下で
金属電極から透明電極を介して電流を注入させることが
できる。
【0012】よって、本発明に係る面発光型半導体レー
ザ装置では、電極領域の金属電極からの電流の直接的注
入に加えて、反射鏡領域の透明電極を介しても電流が注
入されるので、一様な密度で電流を活性領域に注入する
ことができる。その結果、横モードが単一化し、熱伝導
が良好で、オーミック接触抵抗も低く、従って、p側及
びn側電極間に印加するしきい値電流も低下する。
【0013】本発明に係る、1.2〜1.6μm の発振
波長の面発光型半導体レーザ装置を製作する方法は、n
−InP基板上に、n−InPからなる第1クラッド
層、GaInAsPからなる活性層、及び、p−InP
からなる第2クラッド層を備えた二重ヘテロ接合埋込み
構造を形成した後、第2クラッド層上に第1キャップ層
及び第2キャップ層を、順次、形成する工程と、反射鏡
領域の第2キャップ層上に反射鏡領域を区画するマスク
パターンをフォトリソグラフィー技術により形成し、マ
スクパターンを維持しつつ第2キャップ層上全面に金属
電極膜を蒸着し、次いでリフトオフ技術により反射鏡領
域上の金属電極膜を除去して、金属電極を電極領域に形
成する工程と、選択エッチング液を用いて、反射鏡領域
の第1キャップ層を残留させつつその領域の第2キャッ
プ層をエッチングして除去する工程と、透明電極層及び
誘電体多層膜反射鏡を順次形成し、更に、透明電極が金
属電極上に一部重なって電気的に接続するように透明電
極層及び誘電体多層膜反射鏡をパターニングする工程と
を備えることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げ、添付図面
を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説
明する。実施例 本実施例は、本発明に係る面発光型半導体レーザ装置の
実施例の一つであって、発振波長が1.2〜1.6μm
の範囲の面発光型半導体レーザ装置に本発明を適用した
例である。図1は、本実施例の面発光型半導体レーザ装
置の層構造を示す模式的断面図である。本実施例の面発
光型半導体レーザ装置10(以下、簡単に半導体レーザ
10と言う)は、p側の反射鏡領域、即ちp側の共振器
領域、及びp側の反射鏡領域に隣接するp側電極領域の
構造を除いて、図2に示した従来の半導体レーザ20と
同じ構成を備えている。
【0015】電極領域では、キャップ層は、バンドギャ
ップ波長λg がλg <1.2μmのGaInAsPから
なる第1キャップ層11と、バンドギャップ波長が第1
キャップ層11のバンドギャップ波長より小さいInG
aAsからなるキャップ層12との2層構造になってい
る。第2キャップ層12には、InGaAsに代えて、
バンドギャップ波長λg がλg >1.40μmのGaI
nAsPを使用することもできる。第2キャップ層12
の不純物濃度は、オーミック接触抵抗を大幅に下げるた
めに、1×1019cm-3程度まで高めている。一方、第
1キャップ層11では、光吸収損失を減らすために、不
純物濃度は1×1018cm-3程度である。第2キャップ
層12上には、オーミック接触抵抗の低い金属、例えば
Au/ZnやTi/Pt/Au等の積層金属電極13が
形成されている。
【0016】共振器領域では、キャップ層は、電極領域
に形成された第1キャップ層11と同じ層の第1キャッ
プ層11のみで構成されている。更に、第1キャップ層
11上には、光吸収損失が非常に小さい透明な電極14
が金属電極13に一部重なって電気的に接続するように
形成されている。透明電極14は、透明で光吸収損失が
非常に小さい金属、例えばITO(Indium Tin Oxide)
や、ZnOにAl、In及びSiの少なくともいずれか
を添加してなる金属を厚さλ/4またはその奇数倍光学
長厚で形成された電極である。透明電極14上には、厚
さλ/4光学長の異なる誘電体高反射率膜の対、例えば
Si膜とSiO2 膜、又はSi膜とAl2 3 膜等の対
を積み重ねた反射鏡15が形成されている。
【0017】本実施例では、発振波長λが1.25μm
以上であるため、発振波長よりバンドギャップ波長が小
さい第1キャップ層11での光吸収損失は殆ど生じな
い。また、電極14は、透明電極で形成されているの
で、光吸収損は殆どなく、また、ミラーの一部として動
作する。本実施例の半導体レーザ10では、電流は、金
属電極13、第2キャップ層12及び第1キャップ層1
1を通して活性領域に注入されるのに加えて、透明電極
14及び第1キャップ層11を通して活性領域に注入さ
れるので、注入電流の密度が活性領域の面内で一様にな
る。以上の効果により、本実施例では、しきい値電流が
1mAに低減し、また横モードの単一化も達成できた。
【0018】以下に、本実施例の半導体レーザ10のp
側電極部の製作方法を説明する。先ず、従来と同様にし
て、n−InP基板21上に、n−InPからなる第1
クラッド層23、GaInAsPからなる活性層24、
及び、p−InPからなる第2クラッド層27を備えた
二重ヘテロ接合埋込み構造を形成する。次に、液相エピ
タキシャル成長法、有機金属気相成長法、分子線エピタ
キシャル成長法等のエピタキシャル結晶成長法により、
第2クラッド層27上に第1キャップ層11及び第2キ
ャップ層12を形成する。続いて、第2キャップ層12
上に反射鏡領域を区画するレジスト・マスクパターンを
フォトリソグラフィー技術により形成し、マスクパター
ンを保持しつつ第2キャップ層12上に金属電極膜を蒸
着する。次いで、リフトオフ技術により反射鏡領域上の
金属電極膜を除去し、電極領域に金属電極14を形成す
る。
【0019】次に、酒石酸:過酸化水素水混合液等の選
択エッチング液を用いて、反射鏡領域の第1キャップ層
11を残留させつつその領域の第2キャップ層12をエ
ッチングして除去する。次いで、λ/4又はその奇数倍
光学厚さの透明電極層14及び誘電体多層膜ミラー15
を順次形成し、更に、透明電極層14が金属電極13上
に一部重なって電気的に接続するように、透明電極層1
4及び誘電体多層膜ミラー15をパターニングして、図
1に示す構造を得る。
【0020】
【発明の効果】本発明の構成によれば、面発光型半導体
レーザ装置の電極領域のキャップ層を比較的バンドギャ
ップが大きく、不純物濃度の低い第1キャップ層と、第
1キャップ層よりバンドギャップが狭く、不純物濃度が
高く、かつ同じ導電型の第2キャップ層との2層構造と
し、反射鏡領域のキャップ層を第1キャップ層のみとし
ている。これにより、電極領域では、不純物濃度の高く
移動度の大きい第2キャップ層と熱伝導性の良い金属電
極との積層構造により、オーミック接触抵抗を減少させ
ることができる。一方、反射鏡領域では、金属電極と電
気的に接続し、かつ光吸収損失の殆どない透明電極と光
吸収損失の小さい第1キャップ層との積層構造により、
光吸収損失を抑制しつつ金属電極に印加された電圧の下
で金属電極から透明電極を介して電流を注入させること
ができる。よって、本発明に係る面発光型半導体レーザ
装置では、電極領域の金属電極からの電流の直接的注入
に加えて、反射鏡領域の透明電極を介しても電流が注入
されるので、一様な密度で電流を活性領域に注入するこ
とができる。その結果、横モードが単一化し、熱伝導が
良好で、オーミック接触抵抗も低く、従って従来に比べ
て、しきい値電流が低下する。本発明は、特に、発振波
長が1.2〜1.6μmの面発光型半導体レーザ装置の
構成として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面発光レーザの構成。
【図2】従来の面発光レーザの構成。
【符号の説明】
10 本発明に係る面発光型半導体レーザ装置の実施例 11 p−Ga InAsPからなる第1キャップ層 12 p−InGa Asからなる第2キャップ層 13 p側金属電極 14 p側透明電極 15 ミラー 20 従来の面発光型半導体レーザ装置 21 n−InPからなる基板 22 n−InGaAsからなるエッチング停止層 23 n−InPからなる第1クラッド層 24 i−GaInAsPからなる活性層 25 p−InPからなる第1電流狭窄層 26 n−InPからなる第2電流狭窄層 27 p−InPからなる第2クラッド層 28 p−InGaAsからなるキャップ層 29 n側電極 30 p側金属電極 31、32 ミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたレーザ光発振構造上
    に、反射鏡領域と、反射鏡領域に隣接して電極領域とを
    備えた面発光型半導体レーザ装置であって、 電極領域には、基板の導電型と異なる導電型の化合物半
    導体層からなる第1キャップ層と、第1キャップ層上に
    設けられ、第1キャップ層よりバンドギャップが小さ
    く、不純物濃度が高く、かつ同じ導電型の化合物半導体
    層からなる第2キャップ層との2層構造で構成されたキ
    ャップ層及び金属電極が、順次、積層して形成されてお
    り、 反射鏡領域には、第1キャップ層、透明電極及び誘電体
    多層膜反射鏡が、順次、積層して形成され、透明電極
    は、電極領域の金属電極に一部重なって電気的に接続し
    ていることを特徴とする面発光型半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 面発光型半導体レーザ装置が、n−In
    P基板上に形成されたn−InPからなる第1クラッド
    層、GaInAsPからなる活性層及びp−InPから
    なる第2クラッド層を有し、第2クラッド層上に形成さ
    れた第1キャップ層はバンドギャップ波長λg がλg
    1.2μm で不純物濃度がほぼ1×1018cm-3のp−G
    aInAsPからなり、第2キャップ層は不純物濃度が
    ほぼ1×1019cm-3のp−InGaAs又はバンドギャ
    ップ波長λg がλg >1.4μm で不純物濃度がほぼ1
    ×1019cm-3のp−GaInAsPからなり、透明電極
    層がITO(Indium Tin Oxide)又はZnOにAl、I
    n及びSiの少なくともいずれかを添加した金属からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の面発光型半導体レ
    ーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の面発光型半導体レーザ
    装置の製作方法であって、 n−InP基板上に、n−InPからなる第1クラッド
    層、GaInAsPからなる活性層、及び、p−InP
    からなる第2クラッド層を備えた二重ヘテロ接合埋込み
    構造を形成した後、第2クラッド層上に第1キャップ層
    及び第2キャップ層を、順次、形成する工程と、 反射鏡領域の第2キャップ層上に反射鏡領域を区画する
    マスクパターンをフォトリソグラフィー技術により形成
    し、マスクパターンを維持しつつ第2キャップ層上全面
    に金属電極膜を蒸着し、次いでリフトオフ技術により反
    射鏡領域上の金属電極膜を除去して、金属電極を電極領
    域に形成する工程と、 選択エッチング液を用いて、反射鏡領域の第1キャップ
    層を残留させつつその領域の第2キャップ層をエッチン
    グして除去する工程と、 透明電極層及び誘電体多層膜反射鏡を順次形成し、更
    に、透明電極が金属電極上に一部重なって電気的に接続
    するように透明電極層及び誘電体多層膜反射鏡をパター
    ニングする工程とを備えることを特徴とする面発光型半
    導体レーザ装置の製作方法。
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