JPH10279188A - 糸条巻取装置のボビン交換装置 - Google Patents

糸条巻取装置のボビン交換装置

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JPH10279188A
JPH10279188A JP9110315A JP11031597A JPH10279188A JP H10279188 A JPH10279188 A JP H10279188A JP 9110315 A JP9110315 A JP 9110315A JP 11031597 A JP11031597 A JP 11031597A JP H10279188 A JPH10279188 A JP H10279188A
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JP
Japan
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bobbin
package
empty
empty bobbin
cradle arm
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JP9110315A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Nishimura
芳英 西村
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H67/00Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
    • B65H67/04Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
    • B65H67/0405Arrangements for removing completed take-up packages or for loading an empty core
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2403/00Power transmission; Driving means
    • B65H2403/70Clutches; Couplings
    • B65H2403/72Clutches, brakes, e.g. one-way clutch +F204
    • B65H2403/725Brakes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備が複雑でなく、自動的に満巻パッケ
ージPの玉揚げおよび空ボビンBの装着を行える糸条巻
取装置のボビンB交換装置を提供する。 【解決手段】 ボビンBを把持し糸条巻取装置の巻取位
置Wで糸条をパッケージPとしてボビンB上に巻取り、
パッケージPをボビン交換位置Rへ移動して解放すると
ともに空ボビンBを把持するようにしたクレードルアー
ム10、ボビン交換位置Rの近傍から反巻取位置側へ延
在してパッケージPを受入れるパッケージトレー30お
よびボビン交換位置Rの近傍の反巻取位置Wから上方に
延在し空ボビンBを供給する空ボビン供給路40からな
り、クレードルアーム10は交換位置においてパッケー
ジトレー30側が開口しているとともにボビンBの軸方
向端部に係合可能な壁部10aを具備しており、空ボビ
ン供給路40のボビン交換位置R側の先端に空ボビン供
給路40を遮る位置および空ボビン供給路40にほぼ連
なる位置間を回動可能にゲート41が枢支されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条巻取装置のボ
ビン交換装置に関する。より詳しくは、本発明は、延伸
仮撚機(DTY)や仮撚機などの繊維機械における糸条
巻取装置において、ボビン上に巻取ったパッケージを玉
揚げし、空ボビンを供給にするようにした、糸条巻取装
置のボビン交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】延伸仮撚機などにおいては、一対のクレ
ードルアームの間にボビンを回転可能に支承し、このボ
ビン上に糸条をパッケージとして巻上げ、パッケージが
所定の巻量になると(定常巻取りでは満巻パッケージに
なると)、この満巻パッケージをクレードルアームから
玉揚げし、クレードルアームに空ボビンを供給すること
が行われている。
【0003】特公昭48−38897号公報には、一端
にそれぞれボビンの軸受を有するスイングアームの一方
にワンウエーレバーを設けるとともに該スイングアーム
の回動により該ワンウエーレバーの端部が摺接するカム
を設け、満巻になるとスイングアームを回動せしめ、ワ
ンウエーレバーの端部が前記カム一端に摺接することに
より満巻ボビンを外し、更に該スイングアームを回動せ
しめることにより、該ワンウエーレバーがカムから外れ
て前記軸受間で空ボビンを自動的に保持するようにした
テイクアップワインダーの玉揚装置が開示されている。
【0004】この特公昭48−38897号公報に開示
された装置においては、スイングアームの回動は作業者
が足でレバーを操作して行うようになっており、作業者
は満巻ボビンが糸玉受台上に外されたことを目で確認し
つつ、更にペダル操作によりスイングアームを回動する
ことにより、空ボビン保持台上に載置されている空ボビ
ンをスイングアームの軸受間で保持するようにしてい
る。
【0005】この装置はスイングアームの回動により満
巻ボビンの玉揚げと空ボビンの把持が行えるという利点
を有している。しかし、実際には、この装置は作業者が
目で見ながら調整しつつ操作ペダルを操作して初めてう
まく作動するものであり、作業者が玉揚げおよび空ボビ
ンの供給に関与しないような自動機械にそのまま適用し
ようとすると、満巻ボビンの排出や空ボビンの把持のタ
イミングの調整が難しい。
【0006】上述した特公昭48−38897号公報に
開示されているような装置が自動機に作用し難いという
点を考慮し、本出願人には先に特開平5−85669号
公報において、クレードルアームをモータで揺動させる
とともに空ボビン供給アームを別のモータで駆動するよ
うにし、これらの作動を制御カムによって一連のシーケ
ンスに従って作動するようにした装置を提案した。
【0007】この提案装置は、自動機においてもシーケ
ンスに従って、クレードルアームの揺動、クレードルア
ームからの満巻ボビンの玉揚げ、空ボビン供給アームに
よる空ボビンの供給、並びに空ボビンへの糸掛けなどの
一連の操作が機械的にスムースに行え極めて有効なもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置においては各巻取装置にクレードルアームおよび空ボ
ビンをそれぞれ駆動する駆動装置とそれらの作動を一連
のシーケンスに従って制御する制御装置を設ける必要が
あり、設備が複雑で製造コストが高く、また保守が繁雑
である。
【0009】
【発明の目的】本発明は上述した特開平5−85669
号公報に開示されているような装置における設備の複雑
さをなくし、且つ、特公昭48−38897号公報に開
示されているような人間が操作する場合にのみ有効な装
置ではなく、機械的に自動的に満巻ボビンの玉揚げおよ
び空ボビンの装着を行うことができる糸条巻取装置のボ
ビン交換装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ボビ
ンを把持し糸条巻取装置の巻取位置で糸条をパッケージ
としてボビン上に巻取り、該パッケージをボビン交換位
置へ移動して解放するとともに空ボビンを把持するよう
にしたクレードルアーム、前記ボビン交換位置の近傍か
ら反巻取位置側へ延在してパッケージを受入れるパッケ
ージトレーおよび前記ボビン交換位置の近傍の反巻取位
置から上方に延在し空ボビンを供給する空ボビン供給路
からなり、前記クレードルアームは前記交換位置におい
てパッケージトレー側が開口しているとともにボビンの
軸方向端部に係合可能な壁部を具備しており、前記空ボ
ビン供給路の前記ボビン交換位置側の先端に該空ボビン
供給路を遮る位置および該空ボビン供給路にほぼ連なる
位置間を回動可能にゲートが枢支されていることを特徴
とする糸条巻取装置のボビン交換装置により、上記の目
的を達成する。
【0011】本発明においては、クレードルアームが巻
取位置からボビン交換位置へ移動することにより、その
クレードルアームの回動により満巻ボビンを解放すると
ともに空ボビンを把持するようになっている。本発明に
おいては、特に、クレードルアームは、ボビン交換位置
においてパッケージトレー側が開口しているとともにボ
ビンの軸方向端部に係合可能な壁部を具備しているの
で、クレードルアーム(クレードルチャック)が軸方向
に開くことにより、クレードルアームから解放されたボ
ビンはこの壁部を案内としてパッケージトレーに確実に
送り出される。
【0012】また本発明においては、ボビン供給路のボ
ビン交換装置側の先端にクレードルアームの移動により
空ボビン供給路を遮る位置および空ボビン供給路にほぼ
平行に連なる位置間を回動可能にゲートが枢支されてい
る。このため空ボビン供給路から供給された空ボビンの
パッケージトレー側への移動はゲートにより妨げられ、
これにより空ボビンは前述した壁部とゲートの間で、い
わば左右両手の掌の間に保持された状態となり、この状
態でクレードルアームが閉じることにより空ボビンがク
レードルアームに確実に把持される。その上で、空ボビ
ンは巻取位置へ移動される。
【0013】上述した作用をより確実にするために、前
記ゲートは自由支持状態では空ボビン供給路を遮る位置
にあるとともに空ボビンの重量によって空ボビン供給路
にほぼ連なる位置に移動されるようになっていることが
好ましい。すなわち、ゲートは何も荷重が掛っていない
自由支持されている状態では自動的に空ボビン供給路を
遮る位置になる。そして空ボビンがこのゲートに載るこ
とにより、その重量によって空ボビン供給路にほぼ連な
る位置に移動されることにより上述の作用がより確実と
なる。
【0014】また本発明においては、空ボビンを1つず
つクレードルアームへ供給するために、前記空ボビン供
給路の前記ゲートより上方位置に後続の空ボビンを停止
させる空ボビンストッパが回動可能に枢支されているこ
とが好ましい。この場合に空ボビンストッパはL字状形
状をしていると、空ボビンストッパが開いて先端の空ボ
ビンが1つ送り出されるときに、L字状の後の突起によ
り、後続する空ボビンが止められることとなる。このよ
うにして、空ボビンは1つずつ供給されることになる。
この空ボビンストッパもクレードルアームの移動により
作動されるようにすることが好ましい。すなわち、空ボ
ビンストッパにレバーが連結されており、空ボビンスト
ッパはクレードルアームの移動によりレバーを介して作
動されるようになっていることが好ましい。このように
することによりクレードルアームの回動により満巻パッ
ケージの払い出し動作と空ボビンの供給動作が連動して
行われる。
【0015】また送り出された満巻パッケージが、先行
する満巻パッケージと衝突しないようにして、満巻パッ
ケージの糸層が衝突により傷付くことがないようにする
ことが好ましい。このために本発明においては、前記パ
ッケージトレーに、パッケージの巻径よりも長い長さを
有するパッケージストッパを、自由支持したときにはパ
ッケージ交換位置側先端が下がるようにその中点の近傍
を揺動可能に支承することが好ましい。このようにする
ことにより先行するパッケージがパッケージストッパに
載るとパッケージストッパが後続のパッケージを止める
ようになり、パッケージ同士が接触することが防止され
る。
【0016】好ましくは、空ボビン供給路は空ボビンス
トッパの近傍で屈曲していて、空ボビンストッパの上流
側の傾斜がゲート近傍の傾斜よりも緩くなっている。こ
のように空ボビン供給路が空ボビンストッパの近傍で屈
曲していることにより、後続する空ボビンによって空ボ
ビンストッパに掛る圧力をそれ程高くなくするととも
に、空ボビンストッパから解放された空ボビンを確実に
ボビン交換位置へ供給することができる。また、上述の
ように、空ボビン供給路が空ボビンストッパの近傍で屈
曲していることにより、本発明に係るボビン交換装置の
全機械高さを低くできる。
【0017】本発明に用いるクレードルアームは、ボビ
ンを把持し糸条巻取装置の巻取位置で糸条をパッケージ
としてボビン上に巻取り、該パッケージをボビン交換位
置へ移動して解放するとともに空ボビンを把持できるも
のであればよく、特に限定されず、従来公知のクレード
ルアームを用いてもよい。一方のクレードルアームが軸
方向に開く所謂片開きタイプ、両方のクレードルアーム
がそれぞれ軸方向に開く所謂両開きタイプの何れでもよ
いが、パッケージの解放および空ボビンの把持を確実に
するには、両開きタイプがより好ましい。
【0018】巻取装置でのパッケージの巻取りとボビン
交換装置への移動を円滑にするため、クレードルアーム
はクレードル軸の回りに回動可能であり、クレードルア
ームにはクレードル軸を中心とする略円周面状に湾曲し
た湾曲カム面および湾曲カム面の一端部に形成された凹
部を具備したカムプレートが取着されており、カムプレ
ートの湾曲カム面に摺接するとともに凹部に係合可能な
突起部をクレードル軸に直交して移動可能に設ける構造
とすることが好ましい。
【0019】また、巻取装置ではボビンを駆動ローラに
押圧するとともにボビン交換位置では逆方向に付勢する
ために、互いに屈曲可能に枢支された2本のリンク部材
によりクレードルアーム上のクレードル軸から所定距離
に位置する箇所と糸条巻取装置の機枠との間が連結され
ており、2本のリンク部材の枢支部と機枠との間に弾性
部材が張架されていることが好ましい。
【0020】更に、クレードルアームが回転可能なボビ
ン把持部を具備し、クレードルアームがボビン交換装置
側に移動されると、ボビン把持部の回転を制動するブレ
ーキ装置を具備していることが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を実施例に
基き詳細に説明する。図1において、本発明のクレード
ルアーム10は、ボビンBまたはボビンB上に巻かれた
糸層がフリクションローラFに接触する巻取位置Wおよ
び巻取位置WからボビンBを玉揚げし空ボビンBを供給
するためのボビン交換位置Rの間を、クレードル軸11
の回りに揺動可能としている。後述するように、クレー
ドルアーム10の揺動はモータ20により行われるよう
になっている。またクレードルアーム10は上述した構
造により巻取位置Wからボビン交換位置Rへ回動する間
に、機枠に固定設置した所定の外面形状を有する外面カ
ム80によりクレードルアーム10のボビンBチャック
部分が開くようになっている。
【0022】このクレードルアーム10は壁部10aを
具備している。壁部10aは、図1に示すように、ボビ
ン交換位置Rにおいて、パッケージトレー30側が開口
しているとともにボビンの軸方向端部に係合可能であ
る。壁部10aは、クレードルアーム10のボビンチャ
ック14(図5、図6)がボビンBを把持した状態では
ボビンBに接触せず、一方、クレードルアーム10のボ
ビンチャック14が軸方向に開いた場合にはボビンBの
軸方向両端部の下側および反巻取位置W側に延びてい
る。この構造により、クレードルアーム10のボビンチ
ャック14を軸方向に開いた場合に、解放されたボビン
Bがこの壁部10aに支承されるようになっている。
【0023】ボビン交換位置Rの反巻取位置側からパッ
ケージの取出し位置Dへ向けて、パッケージトレー30
が下方へ緩い傾斜をなしてパッケージ取出し位置Dまで
設けられている。
【0024】パッケージトレー30はパッケージPを巻
取ったボビンBの両端部の下部を支承するようになって
おり、クレードルアーム10がボビン交換位置Rにある
ときに、上述したクレードルアーム10の壁部10aの
下側がパッケージトレー30のボビン交換位置R側の先
端に連なるようにしている。
【0025】図1に示されているように、パッケージト
レー30は、先端のパッケージPの取出し位置Dでは上
側に曲げられており、パッケージPを止められるように
なっている。またパッケージトレー30の脇の、すなわ
ち、ボビンBの軸方向に見て外側位置にボビンBの端面
を押さえるガイドバー32が設けられており、これによ
りパッケージPが左右に触れることを防止している。
【0026】パッケージトレー30の先端部(パッケー
ジの取出し位置D)からほぼパッケージPの巻径の半分
程度だけボビン交換位置R側に内側の位置において、ガ
イドバー32にパッケージストッパ34が揺動可能に支
点33で支承されている。パッケージストッパ34は図
1および図4に示すように逆T字状形状をしており、支
点33を自由状態で支持した場合には、図4(a)(す
なわち、図1の2点鎖線)で示すように右側先端が下降
し、パッケージPがパッケージの取出し位置Dへ通過可
能となっている。
【0027】従って、パッケージトレー30の最先端
(パッケージの取出し位置D)に先行するパッケージP
がない場合には、パッケージストッパ34があったとし
ても、パッケージPは再先端部(パッケージPの取出し
位置D)まで侵入することができる。このようにしてパ
ッケージPが侵入してパッケージストッパ34の左側に
載ることにより、図4(b)に示すようにパッケージス
トッパ34はパッケージPの重さにより左側が下に下が
り右側が上に上がる。これにより、図4(c)に示すよ
うに後続のパッケージPのパッケージの取出し位置Dへ
の侵入を防止するようになっている。パッケージストッ
パ34の長さは、従って、パッケージPの最大巻径より
も僅かに大きい長さとすることが好ましい。
【0028】再び図1を参照して、上述したボビン交換
位置Rの反巻取位置側の上部から空ボビン供給路40が
斜め上方に延びており、空ボビン供給路40は、上部に
おいて折れ曲って傾斜角度が緩くなっている(空ボビン
供給路の緩傾斜部を符号40aで示す)。
【0029】ボビンB供給路のボビン交換位置R側先端
にはゲート41が揺動可能にピン43に枢支されてい
る。このゲート41は自由状態では図1に実線で示すよ
うに略水平な状態となっており、その先端はボビン交換
位置Rへ到達したクレードルアーム10上のボビンBの
上部よりも上側となっている。従って、図3(a)に示
すように、ゲート41が自由状態にある場合には、パッ
ケージPのボビンBがゲート41の下に入って来ること
は何ら妨げられないようになっている。この自由状態の
ゲート41の右側先端41aの高さ位置は、ゲート41
の左側後端部41bが機台に設けられたゲートストッパ
42に当たることによって規制されるようになってい
る。
【0030】このゲート41の上に空ボビンBが載る
と、図3(c)に示すようにゲート41はピン43の回
りに時計方向に揺動するようになっており、揺動したゲ
ート41の左側先端41bは空ボビン供給路40の後側
に設けられた圧縮ばね44によりその動きが緩衝される
ようになっている。更に、その後、圧縮ばね44は、ゲ
ート41に載った空ボビンBをクレードルアーム10の
壁部方向に押す作用をする。
【0031】このようにしているので、図1に実線で示
すような位置にあるゲート41の上に空ボビンBが落ち
てくると、(満巻)パッケージPがまだ残っている場合
には空ボビンBが(満巻)パッケージPの上に載り、
(満巻)パッケージPの移動につれて空ボビンBは(満
巻)パッケージPの巻糸層上で回転する。一方、クレー
ドルアーム10によりもたらされた巻糸ボビン上の糸層
がゲート41の厚さより薄いときには、ゲート41が巻
糸ボビンのボビン端部に接触可能であるが、実際には巻
糸ボビンが軽量なため、空ボビンBの到着前に巻糸ボビ
ンは払出され、ゲート41が巻糸ボビンのボビン端部に
接触することは殆どない。
【0032】図3(b)のように満巻パッケージPが払
い出されると、それに追従して図3(c)に示すように
ゲート41は時計方向に揺動し、その後、前述したよう
に、圧縮ばね44の作用により、ゲート41に載った空
ボビンBをクレードルアーム10の壁部方向に押す。空
ボビンBはクレードルアーム10の壁部10aとゲート
41との間に、いわば左右両手の掌の間に挟み込まれた
状態となる。更に、空ボビンBがクレードルアーム10
に把持され巻取位置Wへ移動されると、ゲート41は図
3(d)に示すように自由状態に戻る。
【0033】図1において、上記空ボビン供給路40の
屈曲した位置の近傍には空ボビンストッパ45が揺動可
能な支点軸46に取着されている。空ボビンストッパ4
5は図1に示すようにL字状の断面をしており、右側先
端45aが上ると、先頭の空ボビンBを停止させるよう
になっている。この空ボビンストッパ45が支点軸46
とともに揺動することにより、空ボビンストッパ45の
右側先端45aが下がり一番先頭の空ボビンBは空ボビ
ン供給路40に沿って送り出される。この際に、L字状
をした空ボビンストッパ45の左側端45bが上り(図
1の二点鎖線の状態)、それにより後続の空ボビンBが
停止される。このようにして、空ボビンBは1個ずつ確
実に送り出されるようになっている。
【0034】前述したように満巻パッケージPのボビン
脇に設けられていたガイドバー32の右側先端は、図1
に示すように、案内ガイド32aとしては空ボビン供給
路40の上部に延びており、空ボビンBが転落すること
を防止するようになっている。なお、ガイドバー32と
案内ガイド32aとを別体としてもよい。
【0035】ガイドバー32または案内ガイド32aに
支持ブラケット47が止着され、支持ブラケット47の
回りに揺動可能にレバー48がピン49に支持されてい
る。レバー48の上端48aは、支点軸46に一体的に
取着されたリンク46aの先端にピン結合されており、
レバー48はリンク46aおよび支点軸46を介して空
ボビンストッパ45に連結されている。
【0036】レバー48の下端にはクレードルアーム1
0が衝接するノッカ48bが取着され、ノッカ48bは
クレードルアーム10がボビン交換位置Rへ揺動するこ
とにより作動されて、レバー48、リンク46aおよび
支点軸46を介して空ボビンストッパ45を図1の一点
鎖線で示す状態とするようになっている。また、レバー
48は引張りスプリング50により付勢されており、ク
レードルアーム10がノッカ48bに衝接していないと
きには、空ボビンストッパ45は図1の実線状態とな
る。
【0037】前述したように、本発明に用いるクレード
ルアーム10は、ボビンBを把持し糸条巻取装置の巻取
位置Wで糸条をパッケージPとしてボビンB上に巻取
り、パッケージPをボビン交換位置Rへ移動して解放す
るとともに空ボビンBを把持できるものであればよく、
特に、その構造については限定されず、従来公知の、例
えば片開きまたは両開きタイプのクレードルアームを用
いてもよい。しかしながら、以下に本発明に用いるのに
好ましいクレードルアーム10の実施例について説明す
る。
【0038】図5に本発明の実施例に用いるクレードル
アーム10の全体図を示している。クレードルアーム1
0はクレードル軸11の回りに揺動可能となっており、
巻取位置Wおよびボビン交換位置Rの間で揺動するよう
になっている。巻取位置WにおいてはボビンB上に形成
されるパッケージPの巻き太りにつれて、クレードルア
ーム10はボビンBまたはボビンB上の糸層がフリクシ
ョンローラFに接触しつつ徐々に揺動していくようにな
っている。そしてパッケージPが所定の巻量(定常巻取
状態においては満巻パッケージP)に到達すると、その
巻取位置Wからボビン交換位置Rへと移動されるもので
ある。
【0039】図5に示されたクレードルアーム10は、
図6に断面図を示すようにコの字状断面をしたクレード
ルアーム本体12が、クレードル軸11の回りに揺動可
能となっている。クレードルアーム本体12の両側面に
はブラケット12aが設けられており、このブラケット
12aにピン12bによりクレードルアームレバー13
が揺動可能に支承されている。
【0040】クレードルアーム本体12のクレードル軸
11と反対側の先端部は、円筒状をしており、そこにボ
ビンチャック14がそれぞれボビンBの軸方向に移動可
能に取着されている。すなわち、クレードルアームレバ
ー13の先端に軸13bが直交して設けられ、この軸1
3bにボビンチャック14がベアリング15により回転
可能に支持されている。ボビンチャック14は内側先端
に向けて小径となった円錐形状をしており、この円錐面
14aがボビンBの中空端面に突入してボビンBを把持
する。
【0041】クレードルアームレバー13は、クレード
ル軸11と反対側の先端がボビンチャック14の軸13
bに連結されており、クレードルアームレバー13がピ
ン12bの回りに揺動することによりボビンチャック1
4がボビンBの軸方向に移動して開閉するようになって
いる。また、図6に示すように、クレードルアームレバ
ー13のクレードル軸11側端部には圧縮スプリング1
6が装着されており、この圧縮スプリング16によって
常時はクレードルアームレバー13の先端部は閉じる方
向に付勢されている。また、クレードルアームレバー1
3のクレードル軸側の先端部13aは図5(b)に示す
ように、クレードル軸11より僅かに突出しており、こ
の突出した先端13a部分が機台に取着された外面カム
80に摺接することにより、上述した圧縮スプリング1
6の付勢力に抗してクレードルアームレバー13がピン
12bの回りに揺動されて、ボビンチャック14がボビ
ンBの開く方向に移動するようになっている。上記の外
面カム80はボビン交換位置Rにおいて巻取機械の機枠
に設けられている。
【0042】図7においてクレードルアーム本体12の
クレードル軸11の近傍にはカムプレート17が取着さ
れている。このカムプレート17はクレードル軸11を
中心とするほぼ円周面状に湾曲した湾曲カム面17aお
よび湾曲カム面17aの一端部に形成された凹部17b
を具備している(図7参照)。
【0043】また、巻取機械の機枠には、上述したカム
プレート17の凹部17bに係合可能な突起部18を前
後動させるモータ20がピン19により枢支されてい
る。このモータ20は、モータ20の回転動を直線運動
に変換するネジなどの組合せとしてもよいし、油圧モー
タにより前後動するようにしてもよい。上述のようにモ
ータ20は機枠に対し揺動可能にピン19により支持さ
れており、モータ20のハウジングと機枠との間にスプ
リング21が張架されており、この結果、突起部18が
カムプレート17の湾曲カム面17aに押圧されるとと
もに凹部17bに至ると、その凹部17bに嵌入するよ
うになっている。モータ20のハウジングに取着したブ
ラケットには、モータ20による突起部18の移動位置
を制御するためにリミットスイッチ22a、22bが設
けられている。なお、リミットスイッチに代えて他の適
宜な検知手段を用いることもできる。
【0044】この構成によりクレードルアーム10が巻
取位置Wにあるときには突起部18は凹部17bから外
れており、突起部18はカムプレート17の湾曲カム面
17aに摺接しており、湾曲カム面17aに作用するば
ね力およびカムプレート17およびボビンBの重量によ
って巻取位置WのボビンBはフリクションローラFに所
定の接圧で押圧される。巻太りにつれて突起部18はカ
ム面の周上を移動して、ボビンBの上のパッケージが所
定の巻量に達するとモータ20を駆動して突起部18を
前進させることにより、突起部18はカムプレート17
の湾曲カム面17aに沿って摺動しつつ凹部17bに嵌
入し、その凹部17bを押して更に突起部18が前進す
ることによってクレードルアーム10を巻取位置Wから
ボビン交換位置Rへのクレードル軸11の回りに回動さ
せることができる。
【0045】なお、本発明においては、この回動途中に
おいてクレードルアーム10はボビンBのパッケージP
がフリクションローラFから僅かに離れた状態で停止し
ているが、これは上述したリミットスイッチの1つ22
aにより突起部18の位置を制御して行っている。
【0046】更に、本発明においては、巻取位置Wにあ
るボビンBがフリクションローラFに所定の押圧力で付
勢されるようにするとともに、ボビン交換位置Rへ移動
したクレードルアーム10にフリクションローラF方向
への付勢力が作用しないようにするための機構が取付け
られている。すなわち、図6および図8において、クレ
ードルアーム本体12には第1のリンク25がピン24
により枢支されている。このピン24の位置はクレード
ル軸11の軸芯から所定の距離離れた位置となってい
る。また、機枠に第2のリンク26がピン27で枢支さ
れ、第2のリンク26が第1のリンク25にピン28で
連結している。ピン28と機枠との間に引張りスプリン
グ29を張架している。このような構造としたために、
図8に示すようにクレードルアーム10が巻取位置Wに
あるときには、第1および第2リンクおよびクレードル
アーム10は図8の実線の状態となり、引張りスプリン
グ29によってクレードルアーム10はフリクションロ
ーラFに向けての押圧力が付与される。一方、クレード
ルアーム10がクレードル軸11の回りに揺動されて、
第1のピンのクレードルアーム10への枢支点24が図
8の2点鎖線で示す位置に揺動すると、第1および第2
リンク25、26の連結状態が前述の場合と逆方向に屈
曲し、このため引張りスプリング29によりクレードル
アーム10に作用する付勢力は前述と逆方向となる。従
って、クレードルアーム10は、フリクションローラ側
に付勢されず、ボビンB巻取位置W側へ付勢されるよう
になる。更に、本実施例のクレードルアーム10におい
ては、クレードルアーム10が巻取位置Wからボビン交
換位置Rへ移動される間にボビンチャック14にブレー
キを掛け、玉揚げ操作中にボビンBが不要な回転をして
端糸が巻取機などに巻付かないようにしている。
【0047】すなわち、ボビンチャック14内に図9に
示すように、ブレーキシュー65がピン66の回りに揺
動可能に設けられており、ブレーキシュー65の他端に
引張りスプリング67の力を作用させており、定常状態
ではブレーキシュー65がドラム68の内面に摺接して
ブレーキが掛かるようになっている。L字形状をしたレ
バー70をピン69の回りに揺動可能に枢支し、L字レ
バー70とブレーキシュー65の他端とを連結してい
る。L字レバー70を矢印a方向に押すことによりブレ
ーキシュー65はドラム68から外れボビンチャック1
4が自由回転するようになっている(図9(a)参
照)。
【0048】更に、図5(a)に示すようにクレードル
アーム本体12には、前述したクレードルアームレバー
13の近傍に、ブレーキレバー60がピン61により枢
支され、ブレーキレバー60とクレードルアーム本体1
2との間に引張りスプリング63を張架している。
【0049】ブレーキレバー60の先端は、クレードル
アーム10がボビン交換位置Rの近傍に到達すると、機
枠に設けたカム62に当接し、ブレーキレバー60とL
字レバー70との係合が解かれ(図9(c)参照)、そ
れによりボビンチャック14のブレーキを作動させるよ
うになっている。
【0050】巻取位置Wにおいては、引張りスプリング
63の作用によって、図9(c)に示すようにL字レバ
ー70がブレーキレバー60により押圧されることによ
ってブレーキシュー65が解除され、ボビンチャック1
4の自由回転を許容している。図9(c)に示すよう
に、クレードルアーム10がボビン交換位置Rへ到達す
ると、ブレーキレバー60の先端がカム62に当接し、
L字レバー70の後端がフリーとなってボビンチャック
14のブレーキが掛かる。
【0051】以上の構成からなる本発明装置の作用を、
図10のシーケンス図を参照して、以下に説明する。定
常巻取状態においては一対のクレードルアーム10のボ
ビンチャック14間にボビンBが把持され、このボビン
BはフリクションローラFに押し当てられ、糸条がトラ
バース装置(図示せず)によりフリクションローラFに
沿って左右に綾振りされ、糸条はボビンB上にパッケー
ジPとして巻取られる。
【0052】すなわち、図7を参照して前述したよう
に、クレードルアーム10が巻取位置Wにあるときに
は、突起部18は凹部17bから外れており、突起部1
8はカムプレート17の湾曲カム面17aに摺接してお
り、図8を参照して前述したように引張りスプリング2
9によりクレードルアーム10に作用するばね力および
ボビンBの重量によって巻取位置WのボビンBはフリク
ションローラFに所定の接圧で押圧され、巻取りの間、
クレードルアーム10に把持されたボビンBには所定の
接圧が付与され、ボビンB上に所定形状にパッケージP
が巻き上げられる。巻太りにつれて突起部18は湾曲カ
ム面17aの周上を移動する。
【0053】ボビンBの上のパッケージが所定の巻量に
達すると(時間t)、図7に示したモータ20を駆動
して突起部18を前進させる。これにより、突起部18
はカムプレート17の湾曲カム面17aに沿って摺動し
つつ凹部17bに嵌入され、その凹部17bを押して更
に突起部18が前進することによって、クレードルアー
ム10は巻取位置Wから僅かに持ち上げられ、パッケー
ジPがフリクションローラFから引離され続ける。
【0054】以下の玉揚げ操作を行う間にパッケージP
が回転をしていると、玉揚げ操作を不確実にするため、
この状態で、パッケージPの回転を止める。すなわち、
図9を参照して前述したように、クレードルアーム10
に設けたブレーキレバー60の先端が機枠に設けたカム
62に当接し、それによりボビンチャック14のブレー
キを作動させる(時間t)。
【0055】パッケージPがフリクションローラFから
引離された状態で、モータ20を一旦停止する(時間t
)。パッケージPの回転が完全に止まるように、この
停止状態から所定の時間(本実施例は10秒)のタイミ
ングをとり、再度モータ20を起動し(時間t)、ク
レードルアーム10をボビン交換位置Rへ向けて移動さ
せる。
【0056】クレードルアーム10がボビン交換位置R
へ回動されるにつれて、図5および図6を参照して前述
したように、クレードルアーム10のボビンチャック1
4は外面カム80により軸方向に開かれ始め、ボビン交
換位置Rにおいて完全にパッケージPのボビンBがクレ
ードルアーム10から外される(t)。このようにし
てクレードルアーム10からパッケージPのボビンBの
両端が外れると、図3(a)に示すようにパッケージP
のボビンBはクレードルアーム10の壁部10aの上に
載り、この状態から図3(b)に示すようにパッケージ
トレー30に向けてゆっくりと転がっていく。
【0057】図1および図4を参照して前述したよう
に、パッケージトレー30上を転がったパッケージP
は、先行するパッケージPがある場合にはパッケージス
トッパ34により止められ、先行するパッケージPとの
衝突が防止される。先行するパッケージPがない場合に
は、パッケージPは一番先端の位置(パッケージP取出
し位置D)まで転がって行って停止し、そこで人手また
は玉揚機によるパッケージPの取出しを待つ。
【0058】なお、上述のようにクレードルアーム10
がボビン交換位置Rへ移動してくる間において、図1を
参照して前述したように、ゲート41はピン43により
自由支持状態にあるためゲート41の右側先端はパッケ
ージPのボビンBよりも僅かに上にある。このため、ゲ
ート41は満巻パッケージPが侵入してくることを何ら
阻害することはない。
【0059】そしてクレードルがボビン交換位置Rへ完
全に移動する直前に(時間t)、図1を参照して前述
したように、クレードルアーム10がレバー48の先端
部のノッカ48bに当ることによりレバー48は支点4
9の回りに揺動し、これにより空ボビンストッパ45が
開かれる。空ボビンストッパ45が回動されて空ボビン
供給路40上の一番先端の空ボビンBが空ボビン供給路
40に沿って送り出される。なお、後続の空ボビンBは
空ボビンストッパ45の後側の爪により止められている
ために1個のみ確実に送り出される。
【0060】空ボビンストッパ45から外れた空ボビン
Bは、空ボビン供給路40に沿ってゲート41に向かっ
て落ちて行き、この間にボビン交換位置Rにあったパッ
ケージPが払い出されていれば直ぐに、またパッケージ
Pがまだ払い出されていない場合には空ボビンBは満巻
パッケージPの上に軽く載った状態となり、そして満巻
パッケージPが払い出されるとともに空ボビンBは空ボ
ビン供給路40に沿ってゲート41の位置に到達し(時
間t)、ゲート41に当りゲート41をピン43の回
りに時計方向に揺動する。
【0061】これにより、図1を参照して前述したよう
に、空ボビンBはゲート41とクレードルアーム10の
壁部10aとの間で、いわば左右両手の掌の間に保持さ
れた状態となる。この状態でクレードルアーム10は巻
取位置Wへ向けて後退を始める(t)。
【0062】そして、クレードルアーム10が軸方向に
移動することにより(時間t)、そのボビンチャック
14の間に空ボビンBを把持する。また、空ボビンBを
把持した状態で、クレードルアーム10を巻取位置Wへ
向けて移動し空ボビンBがボビン交換位置からなくなる
ことにより、ゲート41は定常位置(図1に実線で示す
位置)に戻る。クレードルアーム10が巻取位置Wへ向
けて移動されると、クレードルアーム10とレバー48
の先端部のノッカ48bとの接触が絶たれ、レバー48
は支点軸46とともに揺動し、これにより空ボビンスト
ッパ45が空ボビン供給路40上の空ボビンを停止させ
る状態(図1に実線で示す状態)に戻る。
【0063】更に、クレードルアーム10が巻取位置W
まで移動する間に(時間t10)、クレードルアーム1
0に設けたブレーキレバー60の先端が機枠に設けたカ
ム62から外れ、それによりボビンチャック14のブレ
ーキを解除させる。
【0064】クレードルアーム10が更に回動して巻取
位置Wまで移動すると、空ボビンBをフリクションロー
ラFに押圧することにより、クレードルアーム10上の
ボビンBへの糸条の巻取りが開始される。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、設備の複雑さをなく
し、且つ、人間が操作する場合にのみ有効な装置ではな
く、機械的に自動的に満巻ボビンの玉揚げおよび空ボビ
ンの装着を行うことができる糸条巻取装置のボビン交換
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条巻取装置のボビンB交換装置
の正面図である。
【図2】図1の矢印II部分の平面図である。
【図3】満巻ボビンの解放および空ボビンの把持のステ
ップを(a)から(d)の順に時系列的に示す図であ
る。
【図4】満巻ボビンのストッパーの作動状態を示す図で
ある。
【図5】本実施例に用いているクレードルアームを示
し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】図5に示したクレードルアームの要部断面図で
ある。
【図7】図5に示したクレードルアームの回動機構を示
す概略正面図(図6のVII −VII 矢視図)である。
【図8】図5に示したクレードルアームの付勢力の構造
を示す概略正面図(図6のVIII−VIII矢視図)である。
【図9】本実施例に用いているボビンチャックのブレー
キの種々の作動状態を示す正面図である。
【図10】本発明の一実施例の作動を示すシーケンス図
である。
【図11】本発明に係るボビン交換装置の要部の概略斜
視図である。
【符号の説明】 10 クレードルアーム 30 パッケージトレー 40 空ボビン供給路 41 ゲート B ボビン P パッケージ R ボビン交換位置 W 巻取位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】従って、パッケージトレー30の最先端
(パッケージの取出し位置D)に先行するパッケージP
がない場合には、パッケージストッパ34があったとし
ても、パッケージPは先端部(パッケージPの取出し
位置D)まで侵入することができる。このようにしてパ
ッケージPが侵入してパッケージストッパ34の左側に
載ることにより、図4(b)に示すようにパッケージス
トッパ34はパッケージPの重さにより左側が下に下が
り右側が上に上がる。これにより、図4(c)に示すよ
うに後続のパッケージPのパッケージの取出し位置Dへ
の侵入を防止するようになっている。パッケージストッ
パ34の長さは、従って、パッケージPの最大巻径より
も僅かに大きい長さとすることが好ましい。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンを把持し糸条巻取装置の巻取位置
    で糸条をパッケージとしてボビン上に巻取り、該パッケ
    ージをボビン交換位置へ移動して解放するとともに空ボ
    ビンを把持するようにしたクレードルアーム、前記ボビ
    ン交換位置の近傍から反巻取位置側へ延在してパッケー
    ジを受入れるパッケージトレーおよび前記ボビン交換位
    置の近傍の反巻取位置から上方に延在し空ボビンを供給
    する空ボビン供給路からなり、前記クレードルアームは
    前記ボビン交換位置においてパッケージトレー側が開口
    しているとともにボビンの軸方向端部に係合可能な壁部
    を具備しており、前記空ボビン供給路の前記ボビン交換
    位置側の先端に該空ボビン供給路を遮る位置および該空
    ボビン供給路にほぼ連なる位置間を回動可能にゲートが
    枢支されていることを特徴とする糸条巻取装置のボビン
    交換装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲートは自由支持状態では空ボビン
    供給路を遮る位置にあるとともに空ボビンの重量によっ
    て空ボビン供給路にほぼ連なる位置に移動されるように
    なっていることを特徴とする請求項1に記載のボビン交
    換装置。
  3. 【請求項3】 前記空ボビン供給路の前記ゲートより上
    方位置に後続の空ボビンを停止させる空ボビンストッパ
    が回動可能に枢支されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のボビン交換装置。
  4. 【請求項4】 前記空ボビンストッパがL字状形状をし
    ていることを特徴とする請求項3に記載のボビン交換装
    置。
  5. 【請求項5】 前記空ボビンストッパにレバーが連結さ
    れており、該空ボビンストッパは前記クレードルアーム
    の移動により該レバーを介して作動されるようになって
    いることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載
    のボビン交換装置。
  6. 【請求項6】 前記空ボビン供給路が前記空ボビンスト
    ッパの近傍で屈曲していて該空ボビンストッパの上流側
    の傾斜が前記ゲート近傍の傾斜よりも緩くなっているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のボビン交換装置。
  7. 【請求項7】 前記パッケージトレーがパッケージの巻
    径よりも長い長さを有するパッケージストッパを具備
    し、該パッケージストッパは自由支持したときにはパッ
    ケージ交換位置側先端が下るようにその中点の近傍を揺
    動可能に支承されていることを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項に記載のボビン交換装置。
  8. 【請求項8】 前記クレードルアームはクレードル軸の
    回りに回動可能であり、該クレードルアームには該クレ
    ードル軸を中心とする略円周面状に湾曲した湾曲カム面
    および該湾曲カム面の一端部に形成された凹部を具備し
    たカムプレートが取着されており、該カムプレートの湾
    曲カム面に摺接するとともに凹部に係合可能な突起部を
    前記クレードル軸に直交して移動可能に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のボビン交換装置。
  9. 【請求項9】 互いに屈曲可能に枢支された2本のリン
    ク部材により前記クレードルアーム上の前記クレードル
    軸から所定距離に位置する箇所と糸条巻取装置の機枠と
    の間が連結されており、該2本のリンク部材の前記枢支
    部と機枠との間に弾性部材が張架されていることを特徴
    とする請求項8に記載のボビン交換装置。
  10. 【請求項10】 前記クレードルアームが回転可能なボ
    ビン把持部を具備し、該クレードルアームが前記ボビン
    交換装置側に移動されると、前記ボビン把持部の回転を
    制動するブレーキ装置を具備していることを特徴とする
    請求項1〜10の何れか1項に記載のボビン交換装置。
JP9110315A 1997-04-11 1997-04-11 糸条巻取装置のボビン交換装置 Pending JPH10279188A (ja)

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