JPH10278426A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JPH10278426A
JPH10278426A JP9102487A JP10248797A JPH10278426A JP H10278426 A JPH10278426 A JP H10278426A JP 9102487 A JP9102487 A JP 9102487A JP 10248797 A JP10248797 A JP 10248797A JP H10278426 A JPH10278426 A JP H10278426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
recording medium
optical recording
layer
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9102487A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nagataki
義幸 長瀧
Hideki Nagano
秀樹 長野
Koji Takazawa
孝次 高澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP9102487A priority Critical patent/JPH10278426A/ja
Priority to TW087104873A priority patent/TW403903B/zh
Publication of JPH10278426A publication Critical patent/JPH10278426A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振波長が630〜660nmの波長域に存
在するレーザ光源で記録及び再生可能な高密度光記録媒
体を提供する。 【解決手段】 貼り合わせ型の光記録媒体10は、基板
12上に光吸収層14及び反射層16を有する。光吸収
層14に下記一般式(1)で表されるトリメチンシアニ
ン色素を含む。 【化1】 式(1) 中、B及びNはそれぞれベンゼン環及びナフタレ
ン環を形成する原子群であり、R1 、R2 、R3
4 、R5 及びR6 は、独立に、水素原子、アルキル
基、アルコキシル基、アルキルヒドロキシ基、アラルキ
ル基、アルケニル基、アルキルカルボキシル基またはア
ルキルスルホニル基を示し、X- はハロゲンイオンまた
は過塩素酸イオンを示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、記録膜に有機色素を含
む光記録媒体に関し、さらに詳細には記録膜にトリメチ
ンシアンニン色素を含み、630〜660nmの波長領
域内に発振波長が存在するレーザー光源で記録・再生を
行うことができる追記型光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化技術の発達により、小型で
且つ大容量の記録媒体である光記録媒体が使用されてい
る。かかる光記録媒体は、CD(コンパクトディスク)
等の再生専用媒体、1回だけの書き込みが可能な追記型
記録媒体、及び光磁気ディスクに代表される書換え型媒
体に分類される。これらのうち追記型記録媒体として
は、記録層に有機色素を用いたものが知られている。
【0003】特開平2−168446号公報には、高い
反射率を有し、且つ情報の再生に関してはCDフォーマ
ットに準拠する出力信号が得られる書き込み可能な光情
報記録媒体、すなわち追記型のCD(CD−R:コンパ
クトディスク−レコーダブル)が開示されている。この
追記型CDは、プリフォーマットパターンが形成された
基板面上に、有機色素から構成された記録層、反射層及
び保護層が順次積層された構造を有しており、情報の記
録の際には、レーザー光を記録層に照射し、レーザー光
の熱エネルギーによって記録層を構成する有機色素を変
質させてその光学的特性を変化させるとともに、記録部
の下地である透明基板の一部を変形させる。このような
光記録媒体の記録再生用光源には一般に波長770〜8
30nmの近赤外線域で発振する半導体レーザーが用い
られている。
【0004】ところで、最近、より記録密度の高い光記
録媒体の開発が進められており、CD−R用の記録再生
波長770nmよりも短波長の記録光を用いることによ
ってビームスポット径を小さくして記録密度を高める方
法が検討されている。このような高密度の光記録媒体
は、動画のような大容量のデータを記録することがで
き、近年、DVD−R(デジタルバーサタイルディスク
(デジタルビデオディスクともいう)・レコーダブル)
として規格化が進められている。かかる高密度光記録媒
体であるDVD−Rに使用される記録・再生用光源とし
ては、630〜660nmの波長域内で発振可能な半導
体レーザーが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
630〜660nmの波長域の記録光に対して、CD−
R等の追記型光記録媒体に使用されている有機色素は、
光の吸収率が極めて大きく、反射率が不足する結果、上
記波長域で発振する半導体レーザーでは再生が不可能で
あるという問題があった。
【0006】特開平6−40162号公報には、短波長
レーザーで記録・再生が可能な高密度光記録媒体が開示
されている。この光記録媒体では、記録層の有機色素と
して吸収波長帯が610nmより短波長側にあるインド
カルボシアニンを用いている(同公報の図3)。このた
め、630〜660nmの波長域の光を殆ど吸収せず、
発振波長域が630〜660nmにある半導体レーザー
では記録することができない。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、発振波長
が630〜660nmの波長域に存在するレーザー光源
で記録及び再生可能な高密度な光記録媒体を提供するこ
とである。
【0008】本発明の第2の目的は、発振波長が630
〜660nmの波長域に存在するレーザー光源で記録及
び再生可能な貼り合わせ型の高密度光記録媒体、特に、
追記型DVD(DVD−R)を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、基板上に記録層及び反射層を有する光記録媒体に
おいて、上記記録層に、下記一般式(1)で表されるト
リメチンシアニン色素:
【化6】 を含むことを特徴とする光記録媒体が提供される。
【0010】式(1)中、Bはベンゼン環または置換ベ
ンゼン環を形成する原子群である。Bが置換ベンゼン環
を形成する場合の置換基としては、特に限定がされない
が、例えば、アルキル基、塩素等のハロゲン、アルコキ
シル基等が式(1)のトリメチンシアニン色素の溶媒に
対する溶解性という点で好ましい。Nはナフタレン環ま
たは置換ナフタレン環を形成する原子群である。Nが置
換ベンゼン環を形成する場合の置換基としては、特に限
定がされないが、例えば、アルキル基、塩素等のハロゲ
ン、アルコキシル基等が式(1)のトリメチンシアニン
色素の溶媒に対する溶解性という点で好ましい。
【0011】式(1)中、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 及びR6 は、同一でも異なってもよく、水素原子、ア
ルキル基、アルコキシル基、アルキルヒドロキシ基、ア
ラルキル基、アルケニル基、アルキルカルボキシル基ま
たはアルキルスルホニル基を示す。R1 〜R4 は、メチ
ル基またはエチル基が好ましく、R5 及びR6 は、プロ
ピル基、ブチル基またはペンチル基が式(1)のトリメ
チンシアニン色素の溶解性という点で好ましい。
【0012】X- は、ClO4 - 、BF4 - 、SbF6
- 、PF6 - またはヨウ素等のハロゲンを示し、ClO
4 - 及びヨウ素が好ましい。
【0013】式(1)で表されるトリメチンシアニン色
素は、吸収帯が波長630〜660nmに存在するた
め、この色素を記録層に用いることにより波長630〜
660nmの記録光に対する記録感度が高いと同時に、
この波長域の再生光に対する反射率も十分である。それ
ゆえ、本発明の光記録媒体は、発振波長が630〜66
0nmの波長領域内にある半導体レーザーを用いて良好
な記録・再生を行うことができる。
【0014】一般式(1)で表される化合物の好ましい
具体例として下記(2)〜(5)に示すトリメチンシア
ニン色素が挙げられる。
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】上記記録層中に、一般式(1)で表される
トリメチンシアニン色素とともに、別の有機色素、例え
ば、従来使用されていたシアニン色素を含ませることが
できる。一般式(1)で表されるトリメチンシアニン色
素と当該別の有機色素との混合比を適宜調整することに
より、記録または再生光の波長特性に応じて吸収及び反
射特性を最適化することができる。これにより、記録・
再生特性を、例えば、633nm、635nm、638
nm、639nm、657nm等の発振波長を有する種
々の半導体レーザーとマッチングさせることが可能とな
る。
【0020】上記一般式(1)で表されるトリメチンシ
アニン色素を含む記録層には、シアニン色素の光安定性
を向上し、または半導体レーザーでの記録時のピット形
成の制御を容易にするため、ジチオール金属錯体、アミ
ニウム化合物、ジイミニウム化合物、ニトロソ化合物、
チオカルバミン酸金属錯体、フェロセン誘導体、アセチ
ルアセトン金属錯体などの添加剤を加えてもよい。これ
らの添加剤は一種類もしくは二種類以上組み合わせて使
用してもよい。添加剤の使用量はシアニン色素100重
量部に対して、通常、1〜100重量部である。さらに
100重量部以上用いても良いが、シアニン色素の濃度
が低くなるため、光記録媒体としての記録再生特性に不
都合を生じる場合がある。
【0021】また、記録層には必要に応じてアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビ
ニルアルコールなどを加えてもよい。
【0022】記録層の形成には真空蒸着、スパッタ等の
ドライプロセスを用いてもよいが、ウェットプロセスを
用いる方が製造コストの点で好ましい。ウェットプロセ
スとして、例えば、本発明で用いるトリメチンシアニン
色素をメチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ジアセト
ンアルコール、テトラフルオロプロパノール、メタノー
ル等の溶剤に1〜10%溶解させて、スピンコート法に
より成膜することができる。記録層の膜厚は、記録光照
射により形成されるピット孔の深さ等を考慮して、20
〜300nmが好ましく、さらに30〜200nmがよ
り好ましい。
【0023】本発明の光記録媒体は、基板上に少なくと
も記録層及び反射層を有する。または、記録層及び反射
層それぞれを有する2枚の基板を基板が外側に位置する
ように互いに接着剤で貼り合わせた構造にすることもで
きる。
【0024】反射層は金、アルミニウム、銀、銅など任
意の反射性物質またはこれらの材料を主成分とした合金
を用いることができ、30〜200nm程度の膜厚に形
成することができる。また、反射率を向上させるため
に、記録層と反射層の間に光反射補助層を設けてもよ
い。光反射補助層に使用される材料としては、屈折率が
基板、特にポリカーボネート基板の屈折率(約1.5
9)より大きな材料なら任意の材料を使用することがで
き、例えば、ポリオルガノシロキンを用いることができ
る。この場合、モノメチルシロキサン等を記録層上に塗
布した後、重合させることによって形成することができ
る。
【0025】反射層の上にさらに保護層を塗布すること
ができ、保護層はSiO、SiN、AlNなどの無機材
料や紫外線硬化性樹脂などの有機材料を使用することが
できる。
【0026】本発明の光記録媒体の基板は、光透過性の
任意の材料を使用することができ、例えばポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルペンテ
ン、エポキシ等の透明樹脂材料、ガラス等の透明セラミ
ック材料を用いることができる。基板は、透明樹脂材料
を射出成形したり、あるいは透明セラミック板の片面に
紫外線硬化性樹脂のレプリカ層を形成するなどの方法
(いわゆる2P法)によって、プリフォーマットパター
ンを有し且つ中心部にセンター孔を持つ円盤状に加工さ
れる。
【0027】プリフォーマットパターンは、記録/再生
用のレーザービームを追従させるための案内溝及び案内
溝によって確定される記録トラック及び/またはセクタ
のアドレスや基準クロックを表示するプリピットを含
む。案内溝は前記センター孔と同心の渦巻き状もしくは
同心円状に形成される。また、この案内溝をウォブル溝
とすることで種々の情報をウォブル溝の周期から検出す
ることもできる。また、案内溝およびプリピットは、そ
れぞれ異なる深さに形成することもできる。以下の本実
施例の光記録媒体ではウォブル溝を採用した。
【0028】上記記録層及び反射層それぞれを有する2
枚の基板を貼り合わせたタイプの光記録媒体を製造する
場合には、貼り合わせ用の接着剤としてホットメルト接
着剤、紫外線硬化接着剤、エポキシ接着剤、シリコーン
接着剤などを使用することができる。
【0029】本発明の第2の態様に従えば、記録層及び
反射層が形成された2枚の基板を、基板がそれぞれ外側
に位置するように貼り合わせた構造を有する光記録媒体
であって、上記記録層にトリメチンシアニン色素を有す
ることを特徴とする光記録媒体が提供される。
【0030】本発明の貼り合わせ型光記録媒体の記録層
に使用されるトリメチンシアニン色素としては、インド
カルボシアニン色素、チオカルボシアニン色素、キノチ
オカルボシアニン色素、キノカルボシアニン色素、キノ
チオカルボシアニン色素、オキサカルボシアニン色素な
どが挙げられるが、このなかでも前記一般式(1)で示
したトリメチンシアニン色素が好ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の光記録媒体の実施例を図面を
用いて具体的に説明する。
【0032】実施例1 図1に、本発明に従う光記録媒体の構造の一例を示す。
この光記録媒体10は、ウォブル溝22が形成された透
明基板12(12’)の面上に、記録層14(1
4’)、反射層16(16’)及び保護層18(1
8’)を積層した積層体を、図1に示したように接着層
20を介して張り合わせた構造を有する。かかる光記録
媒体10を以下のようにして製造した。
【0033】透明基板12は、所定パターンが形成され
たスタンパを装着した射出成型機を用いて、ポリカーボ
ネート樹脂を射出成型して作製した。得られたポリカー
ボネート基板は、その一面にプリフォーマットパターン
が形成され、直径120mm、厚さ0.6mmである。
プリフォーマットパターンには、記録/再生用のレーザ
ービームを追従させるためのウォブル溝、ウォブル溝に
よって画定される記録トラック(トラックピッチ0.8
μm)、セクタのアドレスや基準クロックを表示するプ
リピットが含まれる。
【0034】前記構造式(2) で表されるのトリメチンシ
アニン色素3重量部をエチルセルソルブ100重量部に
溶解し、ポアサイズ0.25μmのメンブランフィルタ
ーを用いてろ過して色素溶液を作製した。この溶液を、
上記のポリカーボネート基板12(12’)にスピンコ
ートにより塗布して平均膜厚80nmの記録層14(1
4’)を形成した。この上に金をスパッタして膜厚10
0nmの反射層16(16’)を成膜し、続いて紫外線
硬化樹脂により膜厚3μmの保護層18(18’)を形
成した。このようにして作製した積層体2枚を、それら
の保護層18、18’が内側になるように紫外線硬化型
接着剤20で張り合わせて、図1に示した構造の光ディ
スクを得た。
【0035】実施例2 実施例1で用いた構造式(2)で表されるトリメチンシ
アニン色素に代えて前記構造式(3)で表されるトリメ
チンシアニン色素2.4重量部を用い、アミニウム化合
物として日本火薬(株)製IRG002を0.6重量部
用いて平均膜厚90nmの記録層を形成した以外は、実
施例1と同様に光ディスクを作製した。
【0036】実施例3 構造式(2)で表されるトリメチンシアニン色素3重量
部に代えて、構造式(2)で表されるトリメチンシアニ
ン色素2重量部と別のシアニン色素である1,1’−ジ
ブチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−4,5−
4’,5’−ジベンゾ−2,2’−インドカルボシアニ
ンパークロレート1重量部を用いて平均膜厚110nm
の記録層を形成した以外は、実施例1と同様に光ディス
クを作製した。
【0037】実施例4 構造式(2)で表されるトリメチンシアニン色素3重量
部に代えて、構造式(3)で表されるトリメチンシアニ
ン色素2重量部と別のシアニン色素である1,1’−ジ
ブチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−2,2’
−インドカルボシアニンブロマイド1重量部を用いて平
均膜厚100nmの記録層を形成した以外は、実施例1
と同様に光ディスクを作製した。
【0038】比較例1 構造式(2)で表されるトリメチンシアニン色素3重量
部に代えて、1,1’−ジブチル−3,3,3’,3’
−テトラメチル−2,2’−インドカルボシアニンブロ
マイド3重量部を用いた以外は、実施例1と同様に光デ
ィスクを作製した。
【0039】これらの実施例1〜4及び比較例1の光デ
ィスクを波長639nmの半導体レーザーを搭載したパ
ルステック工業製光ディスク評価装置DDU1000を用い
て、線速3.8m/sで8−16信号を記録した。記録
後、同評価装置を用いて信号を再生し、反射率(Itop
)及び変調度(I14/Itop )を測定した。表1に、
実施例1〜4及び比較例1の光ディスクの反射率(Ito
p )及び変調度(I14/Itop )をそれぞれ示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1の実験結果からわかるように、比較例
の光ディスクは変調度が極めて低く、記録感度が不足し
ている。一方、構造式(2)及び(3)で表されるトリ
メチンシアニン色素を記録層に使用した実施例1〜4の
光ディスクは、従来のシアニン色素を用いた比較例の光
ディスクに比べて反射率がわずかに低いものの、記録信
号の再生に必要な充分な反射率(45%以上)を有して
おり、変調度は極めて高い。
【0042】また、従来のシアニン色素である1,1’
−ジブチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−4,
5−4’,5’−ジベンゾ−2,2’−インドカルボシ
アニンパークロレート等と構造式(2)及び(3)で表
されるトリメチンシアニン色素を適当な混合比で混合し
て記録層中に用いることにより、反射率及び変調度を適
宜調整することができる。このことより、記録・再生光
に使用されるレーザーの特定の単色光(特定波長)に応
じて本発明で用いるトリメチルシアニン色素と他のシア
ニン色素の混合比を調節すれば、630〜660nmの
波長域の任意の波長において、記録・再生に必要な記録
感度及び反射率を得ることができる。
【0043】以上、本発明の光記録媒体を実施例により
説明してきたが、本発明はそれらに限定されず、上記実
施例の変形例及び改良を含むことはいうまでもない。実
施例3及び4において、特定の従来型のトリメチンシア
ニン色素を混合して用いたが、任意の色素を用いること
ができる。また、実施例の光記録媒体は、図1に示した
ように2枚貼り合わせ構造とし、基板上にそれぞれ光吸
収層14,14’を設けたが、一方の基板上のみに光吸
収層を設けて他方の基板上に光吸収層を設けない、いわ
ゆるダミー構造としてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明の光記録媒体は、前記一般式
(1)で表され、波長630〜660nmに吸収帯を有
するトリメチンシアニン色素を記録層に含むので、発振
波長域が630〜660nmに属する半導体レーザーを
光源として記録再生することにより良好な記録感度で高
密度記録ができるとともに、充分な強度の再生信号を得
ることができる。また、トリメチンシアニン色素、特
に、一般式(1)で表されるトリメチンシアニン色素を
貼り合わせ型の光記録媒体の記録層に使用することによ
り高密度且つ高記憶容量の記録媒体を提供することがで
きる。
【0045】本発明の光記録媒体の記録層中に、一般式
(1)で表されるトリメチンシアニン色素とともに、別
の有機色素、例えば、従来使用されていたシアニン色素
を混合して含め、それらの色素の混合比を適宜調整する
ことにより、記録または再生光の特定波長に応じて吸収
及び反射特性を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の光記録媒体の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 光記録媒体 12 透明基板 14 記録層 16 反射層 18 保護層 20 接着層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に記録層及び反射層を有する光記
    録媒体において、 上記記録層に、下記一般式(1)で表されるトリメチン
    シアニン色素: 【化1】 (式(1)中、Bはベンゼン環または置換ベンゼン環を
    形成する原子群であり、Nはナフタレン環または置換ナ
    フタレン環を形成する原子群であり、R1 、R2
    3 、R4 、R5 及びR6 は、同一でも異なってもよ
    く、水素原子、アルキル基、アルコキシル基、アルキル
    ヒドロキシ基、アラルキル基、アルケニル基、アルキル
    カルボキシル基またはアルキルスルホニル基を示し、X
    - は、ClO4 - 、BF4 - 、SbF6 - 、PF6 -
    たはヨウ素等のハロゲンを示す)を含むことを特徴とす
    る光記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)で表されるトリメチン
    シアニン色素が下記式(2)〜(5)で表される化合
    物: 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 であることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記記録層中にさらに別の有機色素を含
    み、記録光または再生光の特定波長に対する吸収及び反
    射特性が最適化されるように一般式(1)で表されるト
    リメチンシアニン色素と当該別の有機色素との混合比が
    調節されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 少なくとも記録層及び反射層が形成され
    た2枚の基板を、基板がそれぞれ外側に配置するように
    貼り合わせた構造を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 記録層及び反射層が形成された2枚の基
    板を、基板がそれぞれ外側に配置するように貼り合わせ
    た構造を有する光記録媒体であって、 上記記録層中に、トリメチンシアニン色素を含むことを
    特徴とする光記録媒体。
JP9102487A 1997-04-04 1997-04-04 光記録媒体 Withdrawn JPH10278426A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102487A JPH10278426A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 光記録媒体
TW087104873A TW403903B (en) 1997-04-04 1998-04-01 Optical recording media

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102487A JPH10278426A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10278426A true JPH10278426A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14328801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9102487A Withdrawn JPH10278426A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 光記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH10278426A (ja)
TW (1) TW403903B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061687A1 (fr) * 1999-04-13 2000-10-19 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Colorant de cyanine
WO2001062853A1 (fr) * 2000-02-23 2001-08-30 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Colorants cyanine
KR100320457B1 (ko) * 1999-04-29 2002-01-12 구자홍 광기록 매체
EP1505125A1 (en) * 2003-08-07 2005-02-09 Asahi Denka Co., Ltd. Cyanine compound, optical recording material, and optical recording medium
US7425401B2 (en) 2003-08-07 2008-09-16 Adeka Corporation Cyanine compounds, optical recording materials and optical recording media
US7682773B2 (en) 2004-11-25 2010-03-23 Adeka Corporation Cyanine compound, optical recording material using the same and optical recording medium

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061687A1 (fr) * 1999-04-13 2000-10-19 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Colorant de cyanine
KR100320457B1 (ko) * 1999-04-29 2002-01-12 구자홍 광기록 매체
WO2001062853A1 (fr) * 2000-02-23 2001-08-30 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Colorants cyanine
EP1505125A1 (en) * 2003-08-07 2005-02-09 Asahi Denka Co., Ltd. Cyanine compound, optical recording material, and optical recording medium
CN100366610C (zh) * 2003-08-07 2008-02-06 株式会社艾迪科 花青化合物、光学记录材料和光学记录介质
US7425401B2 (en) 2003-08-07 2008-09-16 Adeka Corporation Cyanine compounds, optical recording materials and optical recording media
US7553604B2 (en) * 2003-08-07 2009-06-30 Adeka Corporation Cyanine compound, optical recording material, and optical recording medium
US7682773B2 (en) 2004-11-25 2010-03-23 Adeka Corporation Cyanine compound, optical recording material using the same and optical recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
TW403903B (en) 2000-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3026358B2 (ja) 光記録媒体
KR950013391B1 (ko) 광기록매체 및 기록 방법
JPH10278426A (ja) 光記録媒体
JPH05579A (ja) 光記録媒体
JPH052771A (ja) 光記録媒体
JP2003276342A (ja) 光記録媒体
JPH06199045A (ja) 光記録媒体
JP3503679B2 (ja) 光情報記録媒体
JPH11227331A (ja) 光情報記録媒体
WO2005020217A1 (ja) 色素系追記型dvd媒体の記録再生方法及び装置
WO2005057556A1 (ja) 色素系追記型dvd媒体の記録再生方法及び装置
JP3236951B2 (ja) 光情報記録媒体
JPH0512680A (ja) 光情報記録媒体及び光情報記録媒体用スタンパの原盤製造方法
JPH11277904A (ja) 光記録媒体
JP2006123281A (ja) 光記録媒体及びこれを用いた光記録再生方法
JPH03120635A (ja) 再生用情報記録媒体およびその製造方法
JP2002237100A (ja) 光記録媒体
KR100257890B1 (ko) 유기광기록 매체
JP3971561B2 (ja) 光記録媒体
JPH10134413A (ja) 光記録媒体
JPH0765413A (ja) 情報記録媒体
JP2001026180A (ja) 光記録媒体およびそれを用いた記録再生方法
JP2002298415A (ja) 光記録媒体およびその記録方法
JP3713619B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2000268409A (ja) 光記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706