JP2000268409A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2000268409A
JP2000268409A JP11073725A JP7372599A JP2000268409A JP 2000268409 A JP2000268409 A JP 2000268409A JP 11073725 A JP11073725 A JP 11073725A JP 7372599 A JP7372599 A JP 7372599A JP 2000268409 A JP2000268409 A JP 2000268409A
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optical recording
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groove
layer
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JP11073725A
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Koji Takazawa
孝次 高澤
Yoshiyuki Nagataki
義幸 長瀧
Yuichi Sakurai
友一 桜井
Takuya Hayashi
琢也 林
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プッシュプル法で正確且つ確実にトラッキン
グエラー信号を検出することが可能な光記録媒体を提供
する。 【解決手段】 光記録媒体を構成する第1積層体10
は、基板1上に光吸収層2、反射層3及び保護層4を備
える。基板1のグルーブTgに対応する反射層3の窪み
部Gの半値幅の位置における側壁の傾斜角Gaを15°
〜80°に調整する。これにより反射層3は基板1のグ
ルーブTgの形状を反映し、反射層3の窪み部Gから
は、十分な信号強度でトラッキングエラー信号を得るこ
とができる。更に、グルーブTgの底面から、その直上
の反射層3までの距離d1を75nm〜200nmにす
る。これにより、記録時においても大きな信号変調度を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュプル法に
よりトラッキング信号を検出する光記録媒体に関し、更
に詳細には、記録時には十分な信号変調度を維持しつ
つ、再生時にはトラッキング信号を確実に検出すること
が可能な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの外部メモリに使用さ
れる媒体として光記録媒体が知られている。光記録媒体
は、動画像や音声などの大容量データを取り扱うことが
できるため、マルチメディア時代の記録媒体として頻繁
に使用されている。光記録媒体は、情報の書き込みがで
きない再生専用光記録媒体、1回だけの情報の書き込み
が可能な追記型光記録媒体及び何度でも情報の書換えが
可能な書換え型光記録媒体に分類される。
【0003】追記型光記録媒体の一種として、直径12
0mmのディスク形状で640MBの記録容量を有する
CD−Rが知られている。CD−Rのような追記型光記
録媒体の記録膜には、例えば、シアニン、フタロシアニ
ンなどの有機色素が用いられている。有機色素を記録膜
に用いた光記録媒体に情報を書き込むには、記録膜の微
小領域にレーザビームを集光させて照射する。これによ
り、光エネルギーは熱エネルギーに変換され、記録膜の
性状が変化してピットが形成される。記録された情報を
再生するには、情報を書き込む際に用いたレーザビーム
の出力よりも弱い出力のレーザビームをピットに照射す
る。ピットが形成された部分と、形成されていない部分
とにおいてはコントラストの差が生じるので、それを電
気信号の変化(信号変調度)として読み取る。
【0004】光記録媒体におけるサーボは、例えばCD
−Rに見られるようにプリグルーブを使用したサーボ方
式が広く用いられており、トラッキングサーボの方法と
してはプッシュプル法が一般的に採用されている。プッ
シュプル法では、ディスク上のグルーブで反射回折され
た光を、トラック幅方向の中心に対して対称に配置され
た2分割フォトディテクター上の2つの受光部で出力差
として取り出すことによってトラッキングエラーを検出
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、大容量化を実現
する追記型光記録媒体としてDVD−Rの開発が進めら
れている。これは、ハイビジョンやマルチメディアに多
用される高解像度の画像や高品質の音声などの莫大なデ
ータを活用しようとするユーザーおよび汎用機器が増加
した結果、これら莫大なデータを加工またはストックす
るために大容量の記録メディアが必要不可欠になってき
ているためである。DVD−Rは、CD−Rの約6倍の
記憶容量を有しており、DVDプレーヤで再生すること
ができる。DVD−Rでは、大容量化を実現するために
トラックピッチを従来のCD−Rの約半分程度(0.7
μm〜0.8μm)にまで狭くしてトラック幅方向の記
録密度を増加させている。
【0006】しかしながら、DVD−Rのように狭トラ
ックピッチ化された光記録媒体においては、上述したよ
うなプッシュプル法でトラッキングエラー信号を検出す
ると、得られる信号強度は小さく、トラッキングサーボ
を正確に行うことが困難であった。トラッキングサーボ
が正確に行えなくなると情報マークを正確に記録再生す
ることができなくなる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、プッシュプル
法を用いて確実にトラッキングエラー信号を検出するこ
とが可能な光記録媒体を提供することにある。記録時に
おいて十分な信号変調度が得られる光記録媒体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、グルー
ブを有する基板上に記録層及び反射層をこの順で備え、
プッシュプル法によりトラッキング信号が検出される光
記録媒体において、上記基板のグルーブ底面からその直
上に位置する反射層までの距離d1が、75nm≦d1
≦200nmを満足し、且つ基板のグルーブに対応する
反射層の窪みの半値幅における傾斜角Gaが、15°≦
Ga≦80°を満足することを特徴とする光記録媒体が
提供される。
【0009】本発明者らの研究によると、プッシュプル
法において光ディスクから検出されるトラッキングエラ
ー信号は、基板のグルーブ形状のみならず、反射膜の形
状にも大きく依存することがわかり、反射膜が平坦であ
ると検出されるトラッキングエラー信号が小さくなるこ
とがわかった。特に、有機色素を記録層に用いる追記型
光記録媒体においては、グルーブを有する基板上に光吸
収層をスピンコート等によって塗布するのでグルーブに
おける光吸収層表面は平滑に近くなり、その光吸収層表
面上に積層される反射層の表面も平坦になる。このた
め、レーザー光がランドとグルーブの間を横切ったとき
に、ランド及びグルーブからそれぞれ検出される反射光
の光量差が小さくなり、これに伴ってトラッキングエラ
ー信号も小さくなる。DVDのようにトラックピッチを
更に狭くした媒体の場合、光吸収層表面は従来よりも一
層平坦化するため、トラッキングエラー信号が一層小さ
くなる傾向にある。このため、プッシュプル法では、ト
ラッキングサーボが正確に行えなくなっていたものと考
えられる。
【0010】そこで、本発明の光記録媒体では、図2に
示すように、基板のグルーブTgに対応する反射層3の
窪み部Gの半値幅の位置における側壁の傾斜角Gaが1
5°〜80°の範囲内になるように反射層3の形状を調
整したので、反射層3は基板のグルーブの形状を反映
し、それゆえ、反射層から検出されるトラッキング信号
を十分な信号強度で得ることができる。その結果、確実
にトラッキングサーボを行うことが可能となる。本発明
における反射層の窪みの半値幅とは、基板に対応する反
射層の窪みの深さが半分となる位置における反射層の窪
みの幅のことを意味する概念である。反射層3の窪み部
Gの側壁の傾斜角Gaを調整するには、例えば、反射層
と基板との間に介在する記録膜としての色素の厚みや濃
度、粘度を適宜調整したり、基板のグルーブ側壁の傾斜
角度を調整すればよい。
【0011】更に、本発明では、図2における基板のグ
ルーブTgの底面から、その直上に位置する反射層3ま
での距離d1、すなわちグルーブ部の中心近傍における
記録層2の厚みを75nm〜200nmにしているので
大きな信号変調度を得ることができる。d1を200n
mよりも大きくすると信号変調度は大きくなるものの、
記録の際にピットの制御が困難となる。例えば、記録時
にトラック幅方向に記録ピットが広がってしまうことが
起こり得る。かかる記録ピットは、読み出しの際にクロ
ストークの発生原因になる恐れがあるので好ましくな
い。また、75nmよりも薄くすると、記録膜を構成す
る色素の量が少なくなってしまい十分な信号変調度を得
ることができない。
【0012】本発明では、図3に示したように、反射層
3の窪み部Gの両側壁Gs1、Gs2における傾斜角を
それぞれGsa1、Gsa2としたときに、|Gsa1
−Gsa2|≦20°を満足することが好ましい。|G
sa1−Gsa2|>20°であると、2分割検出器で
検出される反射光強度分布にアンバランスが生じて、2
分割検出器からの出力差が0にならず、記録光または再
生光の光軸がトラックの中心にないと認識されて正確な
トラッキングが行えなくなる恐れがある。
【0013】本発明において、光吸収層は、基板上に直
接または任意の層を介して形成することができ、追記型
光記録媒体の記録膜に用いられる既知の有機色素を用い
て構成することができる。例えば、シアニン色素または
アゾ色素を含む有機色素若しくは色素組成物を用いて構
成することができる。また、スパッタリング法や蒸着法
により形成されるような無機組成物などの他の材質を用
いて構成してもよい。
【0014】本発明の光記録媒体の反射層は、単独で9
0%以上の反射率を示すことが好ましく、Au、Ag、
Al及びCuからなる群から選ばれた少なくとも一種の
金属を含む材料を用いて構成されることが好ましい。ま
た、反射層の膜厚は、50nm〜200nmであること
が好ましい。膜厚が50nm未満であると反射率が低下
して十分な再生信号が得られない。また、膜厚が200
nmよりも厚いと基板の機械特性が悪化する恐れがあ
る。
【0015】本発明の光記録媒体の基板は、波長600
nm〜700nm、望ましくは650nmの記録光およ
び再生光に対して実質的に透過性を有する樹脂やガラス
等を用いて構成することが好ましい。かかる基板は、例
えば、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、
ポリメチルペンテン、エポキシなどの透明樹脂材料を射
出成形したり、或いはガラスなどの透明セラミック板の
片面に光硬化性樹脂のレプリカ層を形成すること(いわ
ゆる2P法)により得られ、基板の表面にプリフォーマ
ットパターンを有し、且つ中心部にセンター孔を有する
円盤状に加工される。基板に形成されるグルーブはスパ
イラル状であっても同心円状であってもよく、例えば、
トラックピッチを0.7μm〜0.9μm、グルーブの
半値幅を0.25μm〜0.45μmにし得る。かかる
グルーブを記録トラックとして使用することによって記
録及び再生を行うことができる。
【0016】また、本発明では、図2に示したように基
板のグルーブ底面の両端部における深さをそれぞれds
1、ds2としたときに、|ds1-ds2|≦20n
mを満足することが好ましい。|ds1−ds2|>2
0nmの基板を用いた場合、基板上に形成される光吸収
層及び反射層は、トラック幅方向におけるグルーブの中
心の両側で膜厚に変動が生じてしまい、プッシュプル法
で正確に且つ安定してトラッキングエラー信号を得るこ
とが困難になる。
【0017】更に、本発明の光記録媒体は貼り合わせ型
の光記録媒体にすることができる。貼り合わせ型の光記
録媒体は、例えば、反射層上に、更に別の基板を直接ま
たは任意の層を介して接着剤などを用いて接着させるこ
とによって製造することができる。或いは、基板と、そ
の上に形成された光吸収層と反射層と有する積層体を1
組用意し、それら積層体を、光吸収層及び反射層が内側
で基板が外側に位置するように接着剤を介して互いに貼
り合わせることによって製造することもできる。接着剤
には、ホットメルト接着剤や紫外線硬化接着剤、エポキ
シ接着剤、シリコーン接着剤などを使用することができ
る。
【0018】本発明の光記録媒体の反射層上には、保護
層として、各種樹脂製のUV保護層を設けることができ
る。また、基板と光吸収層との間や、光吸収層と反射層
との間には、中間層など任意の層が設けられていても良
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う光記録媒体の
実施例について具体的に説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。
【0020】
【実施例】図1に、本発明に従う光記録媒体の断面図を
示す。光記録媒体100は、第1積層体10、第2積層
体20及び接着層5から構成される。第1積層体10及
び第2積層体20は同じ積層構造を有する。図2に第1
積層体10の断面図を示す。第1積層体10は、透明基
板1上に、光吸収層2、反射層3及び保護層4を順次積
層した構造を有する。かかる構造を有する第1積層体1
0を以下に示すようにして製造した。
【0021】最初に、プリグルーブに対応する凹凸パタ
ーンが形成されたスタンパを射出成形機の金型に装填
し、溶融したポリカーボネート樹脂を金型内に射出充填
して透明基板1を作製した。作製した透明基板1は、直
径120nm、厚さ0.6mmであった。また、透明基
板1は、その表面にトラックピッチ0.8μmのグルー
ブを有しており、図2におけるグルーブTgの側壁Tg
sの傾斜角は79°、グルーブの両端部の深さds1及
びds2は共に169nm、グルーブの半値幅Gwは3
65nmであった。
【0022】つぎに、得られた透明基板1上に光吸収層
2を次のようにして形成した。まず、トリメチンシアニ
ン色素(1,3,3,1’,3’,3’−ヘキサメチル
−2,2’−(4,5−ベンゾ)インドカルボシアニン
パークロレート)1重量部と、アミニウム化合物として
日本火薬(株)製IRG002を0.1重量部用とをテ
トラフルオロプロパノール100重量部に溶解し、ポア
サイズ0.25μmのメンブランフィルターを用いてろ
過して色素溶液を作製した。この溶液を透明基板1のグ
ルーブ形成面上にスピンコートにより塗布し、80℃の
オーブンで60分アニールして光吸収層2を形成した。
【0023】次いで、光吸収層2を形成した透明基板1
をスパッタ装置(図示しない)に装填した。ターゲット
材料に銀を用いてスパッタリングすることにより、光吸
収層2上に銀からなる反射層3を膜厚100nmで成膜
した。反射層3を形成した透明基板1をスパッタ装置か
ら取り出し、反射層3上に紫外線硬化樹脂をスピンコー
トにより膜厚5μmで塗布した後、紫外線を照射して紫
外線硬化樹脂を硬化させて保護層4を形成した。こうし
て図2に示した積層構造を有する第1積層体10を製造
した。製造した第1積層体において、グルーブ底面の中
心位置から反射層表面までの距離d1が103nmであ
り、グルーブ間(ランド部L)おける基板と反射層との
距離d2が82nmであることをSEM(Scanning Ele
ctron Microscope:走査型電子顕微鏡)により確認し
た。また、反射層の窪み部の半値幅における傾斜角Ga
を、SEM写真にて半値幅の位置で接線を引くことによ
って算出したところ31°であった。
【0024】つぎに、第1積層体10と同様にして第2
積層体20を作製し、第1積層体10と第2積層体20
とを、それぞれの保護層が紫外線硬化型接着剤を挟んで
対向するように貼り合わせた。こうして図1に示す積層
構造を有する貼り合わせ型の光記録媒体100を製造し
た。
【0025】得られた光記録媒体を、波長640nmの
赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工業
製光ディスク評価装置(図示しない)に装填してサーボ
信号の評価を行った。サーボ信号の評価では、線速を
3.8m/sとし、記録時のレーザーパワーは11mW
で行った。サーボ信号の評価には、規格化されたプッシ
ュプル信号を用いることができ、規格化されたプッシュ
プル信号PPbは、分割フォトディテクター上の2つの
受光部での出力差をPPD、分割フォトディテクター出
力を合算したものをSSとすると、 PPb=PPD/SS で表わされる。規格化されたプッシュプル信号PPb
は、記録膜の異なる異種ディスク間のサーボ信号を比較
する際のリファレンスとして好適であることから、本実
施例及び後述する比較例においては、このPPbを用い
てサーボ信号を評価した。本実施例で作製した光ディス
クは、PPbが0.35であり、記録時において58%
の信号変調度が得られ、サーボ信号及び記録特性におい
て良好な特性を示した。
【0026】
【比較例1】図2におけるグルーブ部側壁Tgsの傾斜
角が52°、グルーブの両端部の深さds1及びds2
が共に165nm、グルーブ半値幅Gwが357nmの
グルーブが形成されたポリカーボネート基板を用いた以
外は、実施例1と同様にして貼り合わせ型の光記録媒体
を作製した。基板のランド部Lと反射層4の距離d2が
81nm、基板グルーブ部Tgの中心からその直上の反
射層との距離d1が107nm、基板グルーブ部Tgで
の反射層の最大の傾斜角Gaが9°であることをSEM
により確認した。この光記録媒体を上記実施例で用いた
評価装置に装填して実施例と同様にしてサーボ信号の評
価を行った。本比較例1で作製した光記録媒体は、記録
時において62%の大きな信号変調度が得られたが、P
Pbが0.14となり安定してトラッキングをとること
が困難であった。
【0027】
【比較例2】図2におけるグルーブ部側壁Tgsの傾斜
角が49°、グルーブの両端部の深さds1及びds2
が共に171nm、グルーブ半値幅が364nmのポリ
カーボネート基板を用いた以外は、実施例1と同様にし
て貼り合わせ型の光記録媒体を作製した。基板ランド部
Lと反射層4の距離d2が53nm、基板グルーブ部T
gの中心からその直上の反射層との距離d1が68n
m、基板グルーブ部Tgでの反射層の最大の傾斜角Ga
が13°であることをSEMにより確認した。この光記
録媒体を上記実施例で用いた評価装置に装填して実施例
と同様にしてサーボ信号の評価を行った。本比較例2で
作製した光記録媒体は、PPbが0.42であり、安定
してトラッキングをとることができたが、記録時におい
て45%の小さな信号変調度しか得られなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の光記録媒体は、基板のグルーブ
に対応する反射層の窪みの傾斜角が15°〜80°の範
囲内になるように反射層の形状を調整しているので、プ
ッシュプル法でトラッキングサーボを行う場合に、正確
に且つ確実にトラッキングエラー信号が得られると同時
に、基板のグルーブ底面から反射層までの距離を75n
m≦d1≦200nmに調整しているので、記録時にお
いても十分な信号変調度が得られる。本発明の光記録媒
体は、DVD−Rのような狭トラックピッチ化された追
記型光記録媒体に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う貼り合わせ型光記録媒体の概略断
面図である。
【図2】図1に示す光記録媒体の第1積層体の部分拡大
断面図である。
【図3】反射層の窪み部の両側壁の傾斜角度について説
明するための模式図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 光吸収層 3 反射層 4 保護層 5 接着層 10 第1積層体 20 第2積層体 100 光記録媒体 G 反射層の窪み部 Tg 基板グルーブ部 Tp トラックピッチ Gw 基板グルーブ部の半値幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 友一 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 林 琢也 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D029 MA13 MA14 WA01 WB11 WB14 WB17 WB21 WC01 WD12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルーブを有する基板上に光吸収層及び
    反射層をこの順で備え、プッシュプル法によりトラッキ
    ング信号が検出される光記録媒体において、 上記基板のグルーブ底面からその直上に位置する反射層
    までの距離d1が、75nm≦d1≦200nmを満足
    し、且つ基板のグルーブに対応する反射層の窪みの半値
    幅における傾斜角Gaが、15°≦Ga≦80°を満足
    することを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記基板のグルーブのトラックピッチt
    pが0.7μm≦tp≦0.9μmを満足し、グルーブ
    の半値幅Gwが0.25μm≦Gw≦0.45μmを満
    足することを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記基板のグルーブ底面の両端部におけ
    る深さをそれぞれds1、ds2としたときに、|ds
    1−ds2|≦20nmを満足することを特徴とする請
    求項1に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記反射層の窪みの半値幅における両側
    壁の傾斜角Gsa1、Gsa2が|Gsa1−Gsa2
    |≦20°を満足することを特徴とする請求項に記載の
    光記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記反射層を構成する材料が、Au、A
    g、Al及びCuからなる群から選択された少なくとも
    一種の金属を含むことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一項に記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記反射層の厚みが、50nm〜200
    nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 更に、別の基板を上記反射層上に有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    光記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記基板及びその上に積層される上記光
    吸収層並びに上記反射層を有する第1積層体と、当該第
    1積層体と同じ積層構造を有する第2積層体とを含み、
    第1積層体と第2積層体とを、基板がそれぞれ外側にな
    るように互いに貼り合わせた構造を有することを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一項に記載の光記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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