JPH10268034A - パルス信号受信装置 - Google Patents

パルス信号受信装置

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JPH10268034A
JPH10268034A JP9072928A JP7292897A JPH10268034A JP H10268034 A JPH10268034 A JP H10268034A JP 9072928 A JP9072928 A JP 9072928A JP 7292897 A JP7292897 A JP 7292897A JP H10268034 A JPH10268034 A JP H10268034A
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pulse signal
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radio wave
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Kazuo Kawashima
一夫 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電波発信源から同時にパルス信号を受
信した場合や、パルス信号の到来間隔が一定でないパル
ス列を受信した場合でも、効率よく受信パルス信号を電
波発信源毎に分離して検出する。 【解決手段】 周波数変換回路2が入力アンテナ1を介
し受信したパルス信号を所定のIF周波数に変換し、高
速A/D変換回路3がその所定IF周波数に変換された
受信パルス信号の振幅値をそのIF周波数より5倍以上
高速な周波数で時系列にA/D変換する。そして、包絡
線データ検出回路6は、DPFM4を介しA/D変換さ
れた受信パルス信号の振幅値に基づいて受信パルス信号
毎に時系列包絡線データを検出し、相互相関回路9が包
絡線データ記憶メモリ8を介しその時系列包絡線データ
同士の相関をとって相関度が所定値以上のものを同一発
信源からのものと判断して、発信源毎にパルスデータメ
モリ10に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数が1GHz
を越えるような高周波のレーダ等の電波発信源から到来
するパルス信号を受信して電波発信源毎に分類等するよ
うにしたパルス信号受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来のパルス信号受信装置の
構成図である。図において、1は入力アンテナ、2は入
力波を中間周波(IF)周波数に変換する周波数変換回
路、30はIFM等のアナログ周波数測定回路、31は
ビデオ信号からパルス幅を算出するビデオPW算出回
路、32はパルスの周波数およびパルス幅からなるパル
スデータをパルス毎に格納するパルスデータメモリ、3
3はパルスデータを周波数に基づき分類するFヒストグ
ラム作成回路、34はFヒストグラム格納メモリ、35
は周波数で分類された各区分毎にパルスとパルスとの間
隔(TOI)の分布を作成するTOI分類回路、36は
TOI分類結果格納メモリ、37はTOI分類結果から
1電波発信源か否かを判断する電波発信源判定回路、3
8は電波発信源データ格納メモリである。
【0003】次に動作について説明する。入力アンテナ
1に入力したパルス信号は、周波数変換回路2によって
中間周波(IF)帯域の周波数に変換され、次いでアナ
ログ周波数測定回路30によって周波数が算出される。
一方、ビデオ信号は、ビデオPW算出回路31によっ
て、振幅最大レベルから一定レベル降下したポイントの
時間幅をパルス幅として検出する。これらの周波数およ
びパルス幅からなるパルスデータは、受信したパルス信
号毎にパルスデータメモリ32に出力される。
【0004】次いで、Fヒストグラム作成回路33がパ
ルスデータメモリ32に格納されたパルスデータに基づ
き周波数頻度分布を作成してFヒストグラム格納メモリ
34に格納する共に、その周波数頻度分布をTOI分類
回路35に送出する。
【0005】TOI分類回路35は、周波数頻度分布で
分類されたパルスグループに基づいてパルスの到来間隔
のヒストグラムを作成し、TOI分類結果格納メモリ3
6に格納すると共に、電波発信源判定回路37に送出す
る。
【0006】電波発信源判定回路37は、パルス到来間
隔が一定か否かを判定し、パルス到来間隔が一定である
場合には、電波発信源として、電波発信源データ格納メ
モリ38に出力するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパルス
信号受信装置は、受信した複数パルスを同一発信源毎に
分類する際に、ビデオ信号を量子化したパルス幅および
その周波数値に基づいて分類していたため、周波数が近
接する受信パルス信号を電波発信源毎に同時に受信した
場合には、発信源に応じたパルス列毎に分類することが
できないと共に、PRI(Pulse Repetitional Inter
val)がパルス毎に変動するようなパルス列を同一発信
源である場合には判定できなかった。このため、このよ
うな状況で電波パルスが到来した場合、到来した電波パ
ルスの信号列を探知できない、という問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点を解
消するためになされたもので、到来パルスのパルス幅お
よび周波数値ではなく、到来パルスの波形に基づいてパ
ルス列を発信源毎に分類することにより、高周波のレー
ダ等の複数の電波発信源から同時にパルス信号を受信し
た場合や、パルス信号の到来間隔が一定でないパルス列
を受信した場合でも、正確かつ効率よく複数のパルス信
号を発信源毎に分離して検出することのできるパルス信
号受信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るパルス信号受信装置は、複数の電波発
信源からそれぞれ送出されたパルス信号を受信して、受
信パルス信号を上記電波発信源毎に分類するようにした
パルス信号受信装置において、上記受信パルス信号を所
定周波数に変換する周波数変換手段と、上記周波数変換
手段によって所定周波数に変換された受信パルス信号を
その所定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変換
する高速A/D変換手段と、上記高速A/D変換手段に
よって時系列にA/D変換された受信パルス信号に基づ
いて受信パルス信号毎にその特徴データを検出する特徴
データ検出手段と、上記特徴データ検出手段によって検
出された所定時間内の上記受信パルス信号毎の特徴デー
タ同士を比較し、その比較結果に基づいて上記受信パル
ス信号を上記電波発信源毎に分類する分類手段と、を具
備するものである。
【0010】特に、この発明において、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に時系列包
絡線データを検出し、分類手段は、上記特徴データ検出
手段によって検出された所定時間内の受信パルス信号毎
の時系列包絡線データ同士の相互相関をとって相関度を
算出し、その相関度が所定値以上の受信パルス同士を同
一発信源からのパルス信号と判断して上記受信パルス信
号を電波発信源毎に分類するものである。
【0011】また、この発明において、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に立上り時
間を検出し、分類手段は、上記特徴データ検出手段によ
って検出された受信パルス信号毎の立上り時間を算出し
て所定時間内の受信パルス信号毎にその立上り時間同士
を比較し、立上り時間同士の差が所定値以下である受信
パルス同士を同一発信源からのパルス信号と判断して上
記受信パルス信号を電波発信源毎に分類するものであ
る。
【0012】また、この発明のおいて、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に立下り時
間を検出し、分類手段は、特徴データ検出手段によって
検出された受信パルス信号毎の立下り時間を算出して所
定時間内の受信パルス信号毎にその立下り時間同士を比
較し、立下り時間同士の差が所定値以下である受信パル
ス同士を同一発信源からのパルス信号と判断して上記受
信パルス信号を電波発信源毎に分類するものである。
【0013】また、次の発明では、複数の電波発信源か
らそれぞれ送出されたパルス信号を受信して、受信パル
ス信号を上記電波発信源毎に分類するようにしたパルス
信号受信装置において、上記受信パルス信号を所定周波
数に変換する周波数変換手段と、上記周波数変換手段に
よって所定周波数に変換された受信パルス信号の振幅値
をその所定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変
換する高速A/D変換手段と、上記高速A/D変換手段
によって時系列にA/D変換された所定時間内の受信パ
ルス信号の時系列正弦波データ同士の相互相関をとって
相関度を算出し、その相関度が所定値以上の受信パルス
同士を同一発信源からのパルス信号と判断して上記受信
信号を電波発信源毎に分類する分類手段と、を有するも
のである。
【0014】さらに、これらの発明において、高速A/
D変換手段によって時系列にA/D変換された受信パル
ス信号に基づいて受信パルス信号毎にパルスデータを算
出するパルスデータ算出手段と、特徴データ検出手段が
検出した受信パルス信号毎の特徴データおよび上記パル
スデータ算出手段が算出した受信パルス信号毎のパルス
データを分類手段による分類に基づいて電波発信源毎に
記憶する発信源毎データ記憶手段と、を具備するもので
ある。
【0015】さらに、これらの発明において、探知済み
電波発信源の特徴データとその探知時刻とを少なくとも
記憶する探知済み発信源データ記憶手段と、発信源毎デ
ータ記憶手段に新たな電波発信源の特徴データが記憶さ
れた際、その特徴データが上記探知済み発信源データ記
憶手段に記憶されているか否かを判断し、その特徴デー
タが上記探知済み発信源データ記憶手段に既に記憶され
ている場合には、その判断時刻をその特徴データの電波
発信源の探知時刻として更新する一方、その特徴データ
が上記探知済み発信源データ記憶手段に記憶されていな
い場合には、その特徴データとその判断時刻を上記探知
済み発信源データ記憶手段に新たに記憶させる探知済み
発信源データ登録手段と、を具備するものである。
【0016】さらに、これらの発明において、識別しよ
うとする電波発信源毎にその名称とその特徴データとが
予め登録された識別テーブルと、識別結果を記憶する識
別結果格納手段と、探知済み発信源データ記憶手段に新
たな電波発信源の特徴データが記憶される毎に、その特
徴データが上記識別テーブルに予め記憶されているか否
かを判断して、その特徴データが上記識別テーブルに予
め記憶されている場合には、その電波発信源の名称を上
記識別結果格納手段に記憶する探知済み発信源識別手段
と、を具備するものである。
【0017】また、次の発明では、複数の電波発信源か
らそれぞれ送出されたパルス信号を受信して、受信パル
ス信号を上記電波発信源毎に分類するようにしたパルス
信号受信装置において、上記受信パルス信号を所定周波
数に変換する周波数変換手段と、上記周波数変換手段に
よって所定周波数に変換された受信パルス信号をその所
定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変換する高
速A/D変換手段と、上記高速A/D変換手段によって
時系列にA/D変換された受信パルス信号に基づいて受
信パルス信号毎にその特徴データを検出する特徴データ
検出手段と、電波発信源毎に少なくともその受信パルス
信号の特徴データとが予め登録された識別テーブルと、
上記特徴データ検出手段によって検出された上記受信パ
ルス信号の特徴データが上記識別テーブルに予め登録さ
れている否かを判断し、上記受信パルス信号の特徴デー
タが上記識別テーブルに予め登録されている場合のみ、
その特徴データを通過させるフィルタ手段と、上記フィ
ルタ手段を通過した特徴データを電波発信源毎に記憶す
る発信源毎データ記憶手段と、を具備するものである。
【0018】また、この発明において、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に時系列包
絡線データを検出し、識別テーブルは、電波発信源毎に
少なくともその受信パルス信号の特徴データとして上記
時系列包絡線データが予め登録され、フィルタ手段は、
上記特徴データ検出手段によって検出された受信パルス
信号の時系列包絡線データと上記識別テーブルに予め登
録された各時系列包絡線データとの相関をとって、所定
値以上となる相関度がある場合のみ、その時系列包絡線
データを通過させて電波発信源毎に電波発信源毎データ
記憶手段に記憶させるものである。
【0019】また、この発明において、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に立上り時
間を検出し、識別テーブルは、電波発信源毎に少なくと
もその受信パルス信号の特徴データとして上記立上り時
間データが予め登録され、フィルタ手段は、上記特徴デ
ータ検出手段によって検出された受信パルス信号の立上
り時間データと上記識別テーブルに予め登録された各立
上り時間データとを比較して差を求め、所定値以下とな
る差がある場合のみ、その立上り時間を通過させて電波
発信源毎に電波発信源毎データ記憶手段に記憶させるも
のである。
【0020】また、この発明において、特徴データ検出
手段は、特徴データとして受信パルス信号毎に立下り時
間を検出し、識別テーブルは、電波発信源毎に少なくと
もその受信パルス信号の特徴データとして上記立下り時
間データが予め登録され、フィルタ手段は、上記特徴デ
ータ検出手段によって検出された受信パルス信号の立下
り時間データと上記識別テーブルに予め登録された各立
下り時間データとを比較して差を求め、所定値以下とな
る差がある場合のみ、その立下り時間を通過させて電波
発信源毎に電波発信源毎データ記憶手段に記憶させるも
のである。
【0021】また、この発明において、複数の電波発信
源からそれぞれ送出されたパルス信号を受信して、受信
パルス信号を上記電波発信源毎に分類するようにしたパ
ルス信号受信装置において、上記受信パルス信号を所定
周波数に変換する周波数変換手段と、上記周波数変換手
段によって所定周波数に変換された受信パルス信号をそ
の所定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変換す
る高速A/D変換手段と、電波発信源毎に少なくともそ
の受信信号の時系列正弦波データとが予め登録された識
別テーブルと、上記高速A/D変換手段によって時系列
にA/D変換された各受信パルス信号の時系列正弦波デ
ータが上記識別テーブルに予め登録されている否かを相
互相関を行って判断し、上記受信パルス信号の時系列正
弦波データが上記識別テーブルに予め登録されている場
合のみ、その時系列包絡線データを通過させるフィルタ
手段と、上記フィルタ手段を通過した時系列正弦波デー
タを電波発信源毎に記憶する発信源毎sデータ記憶手段
と、を具備するものである。
【0022】また、以上の発明において、高速A/D変
換手段は、周波数変換手段によって所定周波数に変換さ
れた受信パルス信号をその所定周波数の5倍以上高速な
周波数で時系列にA/D変換するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1によるパル
ス信号受信装置を、図面を参照して説明する。
【0024】図1に、本発明の実施の形態1によるパル
ス信号受信装置の構成を示す。図1において、1はパル
ス信号を受信する入力アンテナ、2は入力波を本装置で
検波する中間周波(IF)周波数に変換する周波数変換
回路、3は本装置の検波周波数である周波数変換回路2
が変換する中間周波(IF)周波数の5倍以上の周波数
のおよそ2GHzを越える高速間隔でそのIF周波数に
変換された受信パルス信号の振幅値を計測してデジタル
にA/D変換する高速A/D変換回路、4はA/D変換
された時系列の時系列正弦波データを所定時間分毎にデ
ジタル値として時系列で記憶するデジタルRFメモリ
(DRFM)、5はデジタルRFメモリ(DRFM)4
に格納されたディジタルの時系列IF正弦波データから
受信パルス信号の周波数値を算出する周波数算出回路で
ある。
【0025】また、6は時系列IF正弦波データからそ
の特徴データとして包絡線形状を示す時系列包絡線デー
タを検出する包絡線データ検出回路、7はその時系列包
絡線データから入力パルス幅(PW)を算出するPW算
出回路、8は所定時間分毎に受信パルス信号毎の時系列
包絡線データを記憶する包絡線データ記憶メモリ、9は
受信パルス信号毎の時系列包絡線データ同士を比較して
相関度を算出し、時系列包絡線データ同士の相関度が規
定値以上の受信パルス信号を同一電波発信源からのもの
と判断する分類手段としての相互相関回路、10は相互
相関回路9の判断出力に基づいて同一電波発信源毎に上
記所定時間分の受信パルス信号のパルスデータおよび時
系列包絡線データを記憶する発信源毎データ記憶メモ
リ、11は周波数算出回路5やPW算出回路7によって
算出された上記所定時間分の周波数値およびパルス幅か
らなるパルスデータを相関度判定まで一時的に記憶する
バッファメモリである。
【0026】次に、この実施の形態1によるパルス信号
受信装置の動作について説明する。まず、レーダ等のパ
ルス信号の信号波形は、図2に示すように正弦波であ
り、この信号が入力アンテナ1に到達して入力すると、
周波数変換回路2によってそのパルス信号の周波数は本
装置で検波する一定の中間周波(IF)の周波数に変換
される。
【0027】次いで、高速A/D変換回路3が、周波数
変換回路2によって変換されIF周波数の5倍以上の周
波数のおよそ2GHzを越える高速間隔でそのIF周波
数にデジタルA/D変換して、受信パルス信号の微小時
間間隔の振幅値を計測する。
【0028】この時、図2に示すような正弦波は、正弦
波の周期、すなわちIF周波数の逆数より十分短い間隔
で振幅値が計測され、振幅値データは(tn,Pn)の
形式でデジタルRFメモリ(DRFM)4に時系列に格
納される。なお、tnは時刻を示しており、Pnはその
時刻tnの振幅値を示している。
【0029】すると、周波数算出回路5は、デジタルR
Fメモリ(DRFM)4に格納された時系列IF正弦波
データ(tn,Pn)に基づいて当該パルス信号の周波
数を算出して、バッファメモリ11および包絡線データ
検出回路6へ送出する。バッファメモリ11では、その
パルス信号の周波数を記憶する。
【0030】ここで、周波数算出回路5の算出方法を説
明すると、図3に示すように、時系列で入力するデータ
のうち、振幅が所定のスレッショルドレベル(Pth)
を越えた時刻(ts)から規定値時間前の時点(tb=
ts−規定値)の計測値(tb,Pb)から、その振幅が
Pthを越えた後、振幅の絶対値が所定スレッショルド
レベル(Pth)未満となり、その所定スレッショルド
レベル(Pth)未満の状態が規定値時間以上連続する
まで、すなわち図3において時刻tbから時刻teまで
をフーリエ変換(FFT)対象時間範囲として、フーリ
エ変換を実施して周波数を算出する。なお、フーリエ変
換については公知の変換であるので説明は省略する。
【0031】そして、包絡線データ検出回路6は、周波
数算出回路5からのパルス信号の周波数データに基づい
て時系列包絡線データを算出して、パルス幅(PW)算
出回路7および包絡線データ記憶メモリ8へ出力する。
【0032】ここで、包絡線データ検出回路6による時
系列包絡線データの算出方法を簡単に説明すると、周波
数算出回路5によって算出された正弦波の周期Tω、す
なわち正弦波の周波数の逆数を入力して、図4に示すよ
うに、時系列の時系列正弦波データについて、各時刻
(t0,t1,‥‥、tm)について、時系列に時刻±T
ω/2の区分における時系列正弦波データ(t0,P0)
〜(te,Pe)の最大値を当該時刻での時系列包絡線デ
ータとして選択して、その時系列に選択された時系列正
弦波データを時系列包絡線データ(t0,H0)〜(t
e,He)に変換することに 謔闔梃n列包絡線データを算
出する。
【0033】そして、パルス幅(PW)算出回路7は、
包絡線データ検出回路6が算出した時系列包絡線データ
(t0,H0)〜(te,He)の中から最大振幅となるH
maxを抽出し、時系列包絡線データの値HiがHi>(H
max−規定値)となる時系列包絡線データ値Hiの時間
区分を算出して、この時間区分をパルス幅とする。する
と、図5に示すようにTpwがパルス幅として出力され
る。
【0034】このようにして、周波数算出回路5および
パルス幅(PW)算出回路7によって算出された所定時
間内で受信された受信パルス信号毎の周波数データおよ
びパルス幅データであるパルスデータは、バッファメモ
リ11に記憶される一方、包絡線データ検出回路6によ
って検出された所定時間内で受信された受信パルス信号
毎の時系列包絡線データ(t0,H0)〜(te,He)は
包絡線データ記憶メモリ8に記憶される。
【0035】そして、所定の時間経過後、すなわち所定
時間内で受信された受信パルス信号毎の周波数データお
よびパルス幅データからなるパルスデータや、時系列包
絡線データがそれぞれバッファメモリ11または包絡線
データ記憶メモリ8に記憶された後、相互相関回路9
は、包絡線データ記憶メモリ8に記憶された各受信パル
ス信号の時系列包絡線データ(t0,H0)〜(te,H
e)を読出し、読み出した時系列包絡線データ同士の相
互相関をとって相関度を算出する。なお、相関度は、離
散型データ関数同士の相関度を算出するアルゴリズムと
して公知のアルゴリズムであり、ここでは相互相関アル
ゴリズムの説明は省略する。
【0036】そして、相互相関回路9は、所定時間内で
入力した全受信パルス信号同士の相関度を算出した際、
相関度が規定値以上となる受信パルス信号の組があるか
否かを判断して、相関度が規定値以上となる受信パルス
信号同士の組みがある場合には、その組の受信パルス信
号を同一発信源からのものとみなし、バッファメモリ1
1に一時記憶されている周波数データおよびパルス幅デ
ータ、および包絡線データ記憶メモリ8に記憶されてい
る時系列包絡線データを発信源毎データ記憶メモリ10
に同一電波発信源毎に記憶させるようにする。
【0037】従って、この実施の形態1のパルス信号受
信装置によれば、周波数変換回路2が変換するIF周波
数の5倍以上の周波数でIF信号を高速A/D変換して
IF信号の包絡線波形を時系列IF正弦波データにより
ほぼ正確に再生し、包絡線データ検出回路6がその時系
列IF正弦波データに基づいて時系列包絡線データを検
出して、相互相関回路9が時系列包絡線データ同士の相
互相関を行なって相関度が規定値以上のものを同一発信
源からのパルス信号のものであると判断するようにした
ので、パルス到来タイミングが常時変動する電波が混在
していても、または同一周波数帯域に複数の電波発信源
から送出されたパルス信号が混在していても、時系列包
絡線データ同士の相関度により受信パルス信号の各デー
タを電波発信源毎に容易に分離して検出することができ
ると共に、その分類に基づいて記憶することができる。
【0038】実施の形態2.図6に、本発明の実施の形
態2によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実施
の形態1では、受信パルス信号毎の時系列包絡線データ
同士の相互相関をとって相関度を算出したが、この実施
の形態2では、相互相関回路9の代わりに、図6に示す
ように立上がり時間比較回路12を設けて、時系列包絡
線データから電波発信源毎に異なる特徴データとして
「パルス立上がり時間」を検出し、受信パルス信号毎に
そのパルス立上り時間を比較して、その比較結果に基づ
いて同一電波発信源に分類するようにしたことを特徴と
するものである。なお、この実施の形態2では、立上が
り時間比較回路12以外の構成は、上記実施の形態1の
ものと同じなので、図6において図1に示す実施の形態
1の構成要素と同一のものには同一符号を付してその説
明は省略するものとする。
【0039】次に、この実施の形態2の動作について説
明する。なお、受信パルス信号の時系列包絡線データが
包絡線データ記憶メモリ8に記憶され、また受信パルス
信号の周波数データやパルス幅データがバッファメモリ
11に記憶されまでの動作は、上記実施の形態1の場合
と同じであるので省略する。
【0040】そして、包絡線データ記憶メモリ8に、受
信パルス信号毎の時系列包絡線データ(t0,H0)〜
(te,He)が格納されると、立上がり時間比較回路1
2は、包絡線データ記憶メモリ8に記憶された各受信パ
ルス信号の時系列包絡線データの中から以下の(1),
(2)の時刻を算出する。 (1)時系列包絡線データが最大振幅レベル(Hmax)に
到達した時刻(tmax)。 (2)時系列包絡線データが規定レベル(Hrise)に到
達した時刻(trise)。
【0041】なお、パルスの波形に対する上記(1),
(2)の時刻の関係については、図7に示す通りであ
る。
【0042】次に、立上がり時間比較回路12は、こう
して求めたtmaxとtriseとの時間差Δtrを計算して、
その時間差Δtrを当該パルスの特徴データであるパル
ス立上がり時間とし、全受信パルス信号の立上がり時間
Δtr同士を比較し、その差分dif=|Δtr1−Δt
r2|を算出する。ここで、Δtr1、Δtr2は、各受
信パルス信号毎の立上がり時間を示している。
【0043】そして、立上がり時間比較回路12は、立
上がり時間Δtr同士の差分difが規定値以下となる
受信パルス信号同士の組みがあるか否かを判断し、立上
がり時間Δtr同士の差分difが規定値以下となる受
信パルス信号同士の組みは同一発信源からのパルス信号
であるとみなして、バッファメモリ11に一時記憶され
ている周波数データおよびパルス幅データ、および包絡
線データ記憶メモリ8に記憶されている時系列包絡線デ
ータを発信源毎データ記憶メモリ10に同一電波発信源
毎に記憶させるようにする。
【0044】従って、この実施の形態2のパルス信号受
信装置によれば、周波数変換回路2が変換するIF周波
数の5倍以上の周波数でIF信号を高速A/D変換して
IF信号の包絡線波形を時系列IF正弦波データにより
ほぼ正確に再生し、包絡線データ検出回路6がその時系
列IF正弦波データに基づいて時系列包絡線データを検
出し、立上り時間比較回路12が各時系列包絡線データ
のパルス立上り時間を算出してそのパルス立上り時間同
士を比較し、そのパルス立上り時間同士が規定値以下の
ものは同一発信源からのパルス信号のものであると判断
するようにしたので、上記実施の形態1の場合と同様
に、パルス到来タイミングが常時変動する電波が混在し
ていても、または同一周波数帯域に複数の電波発信源か
ら送出されたパルス信号が混在していても、受信パルス
信号の各データを電波発信源毎に容易に分離して検出す
ることができると共に、その分類に基づいて記憶するこ
とができる。
【0045】また、この実施の形態2では、電波発信源
毎に時系列包絡線データのパルス立上がり時間に着目し
て、立上がり時間比較回路12が入力した各受信パルス
信号同士の組み毎にパルス立上がり時間を比較して同一
電波発信源の信号に分類するようにしたため、上記実施
の形態1の場合とは異なり高速A/D変換により計測し
た受信パルス信号の包絡線データ全てを受信パルス信号
同士で比較して相関度を判定する必要がなくなり、高速
に処理することができる。
【0046】実施の形態3.図8に、本発明の実施の形
態3によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実施
の形態2では、受信パルス信号毎の立上がり時間比較回
路12を設けて、電波発信源毎に異なる特徴データであ
る「パルス立上がり時間」を受信パルス信号同士の組み
毎に比較して同一電波発信源の信号に分類したが、この
実施の形態3では、図8に示すように立下り時間比較回
路13を設けて、電波発信源毎に異なる特徴データであ
る「パルス立下り時間」を受信パルス信号毎に比較して
同一電波発信源毎に分類するようにしたことを特徴とす
るものである。なお、この実施の形態3では、立上がり
時間比較回路12以外の構成は、上記実施の形態1,2
のものと同じなので、図8において図1に示す実施の形
態1の構成要素と同一のものには同一符号を付してその
説明は省略するものとする。
【0047】次に、実施の形態3の動作について説明す
る。なお、受信パルス信号の時系列包絡線データが包絡
線データ記憶メモリ8に記憶され、また受信パルス信号
の周波数データやパルス幅データがバッファメモリ11
に記憶されまでの動作は、上記実施の形態1,2の場合
と同じであるので省略する。
【0048】そして、包絡線データ記憶メモリ8に、受
信パルス信号毎の時系列包絡線データ(t0,H0)〜
(te,He)が格納されると、立下り時間比較回路13
は、記憶された各受信パルス信号の時系列包絡線データ
(t0,H0)〜(te,He)の中から以下の時刻を算出
する。 (3)時系列包絡線データが最大振幅レベル(Hmax)に
到達した時刻(tmax)。 (4)時系列包絡線データが一旦規定レベル(Hrise)
に上昇後、規定レベル(Hrise)に戻るまでの時刻(tf
all)
【0049】立下り時間比較回路13は、こうして求め
たtmax、tfallの時間差(Δtf)を計算し、この時間
差(Δtf)を当該パルスの特徴データであるパルス立
下り時間として、全受信パルス信号の立下り時間Δtr
同士を比較し、その差分dif=|Δtr1−Δtr2|
を算出する。ここで、Δtr1、Δtr2は、各受信パル
ス信号毎の立下り時間を示している。
【0050】そして、立下り時間比較回路12は、立下
り時間Δtr同士の差分difが規定値以下となる受信
パルス信号同士の組みがあるか否かを判断し、立下り時
間Δtr同士の差分difが規定値以下となる受信パル
ス信号同士の組みは同一発信源からのパルス信号である
とみなし、バッファメモリ11に一時記憶されているそ
の受信信号の周波数データおよびパルス幅データ、およ
び包絡線データ記憶メモリ8に記憶されているその受信
信号の時系列包絡線データを発信源毎データ記憶メモリ
10に同一電波発信源毎に記憶させるようにする。
【0051】従って、この実施の形態3のパルス信号受
信装置によれば、上記実施の形態2の場合と同様に、パ
ルス到来タイミングが常時変動する電波が混在していて
も、または同一周波数帯域に複数の電波発信源から送出
されたパルス信号が混在していても、受信パルス信号の
各データを電波発信源毎に容易に分離して検出すること
ができると共に、その分類に基づいて記憶することがで
きる。また、上記実施の形態2と同様に、高速A/D変
換により計測した受信パルス信号の包絡線データ全てを
受信パルス信号同士で比較して相関度を判定する必要が
なくなり、高速に処理することができる。
【0052】実施の形態4.図9に、本発明の実施の形
態4によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実施
の形態1では、受信パルス信号毎の時系列包絡線データ
同士の相互相関をとって相関度を算出して、この相関度
に基づいて受信パルス信号を電波発信源毎に分類するよ
うに構成したが、この実施の形態4では、包絡線データ
検出回路3によって検出された時系列包絡線データ同士
ではなく、包絡線演算等のデジタルデータ加工のされて
いないIF周波数の正弦波からなる時系列IF正弦波デ
ータを用いて、各受信パルス信号同士の組み毎に時系列
IF正弦波データ同士の相関度を算出して、その相関度
によって同一タイミング等で受信した複数の受信パルス
信号を同一電波発信源毎に分類して記憶するようにした
ことを特徴とするものである。
【0053】具体的には、この実施の形態4は、図9に
示すように、包絡線データ記憶メモリ8の代わりにIF
正弦波データメモリ14を設け、DPFM4から高速A
/D変換回路3によって変換された時系列IF正弦波デ
ータが直接IF正弦波データメモリ14に記憶されるよ
うにしたことを特徴とするもので、それ以外の構成は上
記実施の形態1のものと同じなので、図9において図1
に示す実施の形態1の構成要素と同一のものには同一符
号を付してその説明は省略するものとする。
【0054】次に、実施の形態4の動作について説明す
る。なお、入力アンテナ1、周波数変換回路2および高
速A/D変換回路3を介し、到来したパルス信号が(t
n、Pn)の形式でデジタルRFメモリ(DRFM)4
に格納され、その後、周波数算出回路5、包絡線データ
検出回路6、パルス幅(PW)算出回路7が各データを
算出するまでの動作は、上記実施の形態1の動作と同じ
である。
【0055】ただし、この実施の形態4では、包絡線デ
ータ検出回路6は、パルス幅の算出用の時系列包絡線デ
ータをパルス幅(PW)算出回路7に送出はするが、I
F正弦波データメモリ14には出力しない。
【0056】IF正弦波データメモリ14は、受信パル
ス信号の入力終了時に、高速A/D変換回路3によって
当該受信パルス信号のIF正弦波データをデジタルRF
メモリ(DRFM)4から入力して、所定時間内分だけ
受信パルス信号毎に記憶するようにする。
【0057】そして、所定時間内に受信された受信パル
ス信号毎のIF正弦波データがIF正弦波データメモリ
14に記憶された後、相互相関回路9は、そのIF正弦
波データメモリ14に記憶された各受信パルス信号の時
系列IF正弦波データ同士の相互相関をとって、入力し
た全受信パルス信号同士の相関度を算出し、相関度が規
定値以上となる受信パルス信号同士は、同一電波発信源
からのものであるとみなし、バッファメモリ11に一時
記憶されているその受信パルス信号の周波数データおよ
びパルス幅データ、および包絡線データ記憶メモリ8に
記憶されているその受信パルス信号の時系列包絡線デー
タを発信源毎データ記憶メモリ10に同一電波発信源毎
に記憶させるようにする。
【0058】従って、この実施の形態4のパルス信号受
信装置によれば、周波数変換回路2が変換するIF周波
数の5倍以上の周波数でIF信号を高速A/D変換して
IF信号の包絡線波形を時系列IF正弦波データにより
ほぼ正確に再生し、相互相関回路9が時系列IF正弦波
データ同士の相互相関を行なって相関度が規定値以上の
ものを同一発信源からのパルス信号のものであると判断
するようにしたので、パルス到来タイミングが常時変動
する電波が混在していても、または同一周波数帯域に複
数の電波発信源から送出されたパルス信号が混在してい
ても、時系列IF正弦波データ同士の相関度により受信
パルス信号の各データを電波発信源毎に容易に分離して
検出することができると共に、その分類に基づいて記憶
することができる。
【0059】実施の形態5.図10に、本発明の実施の
形態5によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実
施の形態1では、所定時間内における受信パルス信号毎
の時系列包絡線データ同士の相互相関をとって受信パル
ス信号のパルスデータや時系列包絡線データを電波発信
源毎に分類するようにしたが、この実施の形態5では、
図10に示すように、実施の形態1のパルス信号受信装
置に対し、さらに探知済み発信源相関回路15および探
知済み発信源データメモリ16を追加して、さらに新た
なタイミングで発信源毎データ記憶メモリ10に発信源
毎のパルスデータや時系列包絡線データが記憶された際
には、その電波発信源がそれ以前の別のタイミング、す
なわちそれ以前の別の所定時間で探知したものであるか
否かを判断して、新たな電波発信源からのものであれば
そのデータや探知時刻を新規に登録等するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0060】次に、この実施の形態5の動作を説明す
る。なお、レーダ等のパルス信号が入力アンテナ1に到
達して入力し、発信源毎のパルスデータとして発信源毎
データ記憶メモリ10に格納されるまでの動作は、上記
実施の形態1の場合と同じであるので、それ以降の動作
について説明する。
【0061】つまり、この実施の形態5では、新たな所
定時間内にパルス信号を受信して、発信源毎データ記憶
メモリ10に電波発信源毎に分類された受信パルス信号
のパルスデータや時系列包絡線データが格納されると、
探知済み発信源相関回路15は、探知済み発信源データ
メモリ16に記憶された探知済みの電波発信源のデータ
に基づいて、新たな受信パルス信号の電波発信源が、そ
れ以前に探知済みの電波発信源であるか否かを判断す
る。
【0062】具体的には、探知済み発信源相関回路15
は、発信源毎データ記憶メモリ10に電波発信源毎に分
類された受信パルス信号のパルスデータや時系列包絡線
データが格納されると、まず、その時系列包絡線データ
と、探知済み発信源データメモリ16に既に記憶された
探知済みの電波発信源の時系列包絡線データとの相関を
とって相関度を計算する。
【0063】ここで、探知済み発信源相関回路15は、
その時系列包絡線データと探知済み発信源データメモリ
16に既に記憶された探知済みの電波発信源の時系列包
絡線データとの相関度が、例えば相互相関回路9におい
て同一電波発信源であるか否かを判断した際の規定値以
上であるか否かを判断し、その相関度が上記規定値以上
あると判断した場合には、その時系列包絡線データの電
波発信源のデータは既に探知済み発信源データメモリ1
6に記憶されており、その電波発信源の探知は継続探知
であると判断して、その判断時刻を最新探知時刻として
当該探知済み発信源データメモリ16におけるその電波
発信源の最新探知時刻を更新するようにする。
【0064】これに対し、その時系列包絡線データと探
知済み発信源データメモリ16に既に記憶された探知済
み発信源の全時系列包絡線データとの相関度を計算し
て、相関度が全て規定値未満の場合は、探知済み発信源
相関回路15は、今回探知した電波発信源は、新たな目
標であると判断して、その電波発信源の周波数データ、
パルス幅データ、パルス時系列包絡線データを新たな電
波発信源のものとして、探知済み発信源データメモリ1
6に出力して記憶させる。この際、その判断時刻もその
新たな電波発信源の最新探知時刻として上記各データに
添付して出力し、探知済み発信源データメモリ16に探
知時刻として記憶させるようにする。
【0065】なお、探知済み発信源データメモリ16
に、探知済み発信源の各データがまったく格納されてい
ない、例えば最初の状態等では、探知済み発信源相関回
路15は、発信源毎データ記憶メモリ10に発信源毎に
記憶された周波数データや、パルス幅データ、時系列包
絡線データ等を新規に探知した電波発信源として探知済
み発信源データメモリ16に出力して記憶させるように
する。なお、この際の出力時刻も、最新探知時刻として
そのデータに添付して出力して一緒に記憶させるように
する。
【0066】従って、この実施の形態5のパルス信号受
信装置によれば、上記実施の形態1のパルス信号受信装
置に対し、さらに探知済み発信源相関回路15および探
知済み発信源データメモリ16を追加して、別のタイミ
ングで発信源毎データ記憶メモリ10に発信源毎のパル
スデータや時系列包絡線データが記憶された際には、探
知済み発信源相関回路15がその電波発信源の各データ
がそれ以前の別のタイミングで探知した電波発信源のも
ので継続探知であるか否かを判断し、継続探知であると
判断した場合には、探知済み発信源データメモリ16に
おけるその電波発信源の最新探知時刻のみを更新する一
方、新たに探知した電波発信源の登録であると判断した
場合には、探知済み発信源データメモリ16にその電波
発信源の各データを最新探知時刻と共に追加するように
したため、異なる別のタイミングでパルス信号を受信し
て発信源毎データ記憶メモリ10に別々に記憶された場
合でも、探知済み発信源データメモリ16に記憶された
探知済みの電波発信源の各データを参照して、既に探知
した電波発信源の継続探知であるか、あるいは新規電波
発信源の探知であるかを判別して最新探知時刻と共に記
憶することができる。
【0067】実施の形態6.図11に、本発明の実施の
形態6によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実
施の形態2では、所定時間内における受信パルス信号毎
のパルス立上がり時間を比較することにより受信パルス
信号を電波発信源毎に分類するようにしたが、この実施
の形態6では、図11に示すように、上記実施の形態2
のパルス信号受信装置に、さらに探知済み発信源立上が
り比較回路17および探知済み発信源データメモリ16
を設けて、以前のタイミングで探知した電波発信源の信
号の継続探知であるか否かをパルス立上り時間の比較に
より行ない、新たな電波発信源からのものであればその
データや探知時刻を新規に登録等するようにしたことを
特徴とするものである。つまり、実施の形態2に対する
この実施の形態6の関係は、上記実施の形態1に対する
実施の形態5の関係と同じである。
【0068】次に、この実施の形態6の動作を説明す
る。なお、レーダ等のパルス信号が入力アンテナ1に到
達して入力し、発信源毎のパルスデータとして発信源毎
データ記憶メモリ10に格納されるまでの動作は、上記
実施の形態1の場合と同じであるので、それ以降の動作
について説明する。
【0069】つまり、この実施の形態6では、新たな所
定時間内にパルス信号を受信して、発信源毎データ記憶
メモリ10に電波発信源毎に分類された受信パルス信号
のパルスデータや時系列包絡線データが格納されると、
探知済み発信源立上り時間比較回路17は、探知済み発
信源データメモリ16に既にに記憶されている探知済み
の電波発信源のデータを参照して、新たな受信パルス信
号の電波発信源が、それ以前に探知した探知済みの電波
発信源であるか否かを判断する。
【0070】具体的には、探知済み発信源立上り比較回
路17は、発信源毎データ記憶メモリ10に電波発信源
毎に分類された受信パルス信号のパルスデータやパルス
立上り時間データが格納されると、まず、そのパルス立
上り時間データと探知済み発信源データメモリ16に既
に記憶された探知済みの電波発信源のパルス立上り時間
データとを比較して、そのパルス立上り時間データと探
知済み発信源データメモリ16に既に記憶された探知済
みの電波発信源のパルス立上り時間データとの差が、例
えば立上り時間比較回路12において同一電波発信源で
あるか否かを判断した際の規定値以下であるか否かを判
断する。
【0071】そして、パルス立上り時間データの差が上
記規定値以下であると判断した場合には、探知済み発信
源立上り比較回路17は、そのパルス立上り時間データ
の電波発信源のデータは既に探知済み発信源データメモ
リ16に記憶され、その電波発信源の探知は継続探知で
あると判断して、その判断時刻を最新探知時刻として当
該探知済み発信源データメモリ16におけるそのデータ
の探知時刻を更新するようにする。
【0072】これに対し、そのパルス立上り時間データ
と探知済み発信源データメモリ16に既に記憶された全
探知済み発信源のパルス立上り時間データとの差が全て
規定値より大きい場合は、探知済み発信源立上り比較回
路17は、今回探知した電波発信源は、新たな目標であ
ると判断して、その電波発信源の周波数データ、パルス
幅データ、パルス立上り時間データを新たな電波発信源
のものとして、探知済み発信源データメモリ16に出力
して記憶させる。この際、その判断時刻も最新探知時刻
として上記各データに添付して出力して、探知済み発信
源データメモリ16に探知時刻として記憶するようにす
る。
【0073】従って、この実施の形態6のパルス信号受
信装置によれば、上記実施の形態2のパルス信号受信装
置に対し、さらに探知済み発信源立上り時間回路17お
よび探知済み発信源データメモリ16を追加して、新た
なタイミングで発信源毎データ記憶メモリ10に発信源
毎のパルスデータやパルス立上り時間データが記憶され
た際には、その電波発信源がそれ以前の別のタイミング
で探知した電波発信源のもので継続探知であるか否かを
判断し、継続探知であると判断した場合には、探知済み
発信源データメモリ16における最新探知時刻のみを更
新する一方、新たに探知した電波発信源の登録であると
判断した場合には、探知済み発信源データメモリ16に
その発信源のパルスデータをその最新探知時刻と共に追
加するようにしたため、上記実施の形態5の場合と同様
に、異なる別のタイミングでパルス信号を受信して発信
源毎データ記憶メモリ10に別々に記憶された場合で
も、探知済み発信源データメモリ16に記憶された探知
済みの電波発信源の各データを参照して、既に探知した
電波発信源の継続探知であるか、あるいは新規電波発信
源の探知であるかを判別して最新探知時刻と共に記憶す
ることができる。
【0074】実施の形態7.図12に、本発明の実施の
形態7によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実
施の形態3では、所定時間内における受信パルス信号毎
のパルス立下り時間を比較することにより受信パルス信
号を電波発信源毎に分類するようにしたが、この実施の
形態7では、図12に示すように、上記実施の形態3の
パルス信号受信装置に、さらに探知済み発信源立下り比
較回路18および探知済み発信源データメモリ16を設
けて、以前のタイミングで探知した電波発信源の信号の
継続探知であるか否かをパルス立上り時間の比較により
行ない、新たな電波発信源からのものであればそのデー
タや探知時刻を新規に登録等するようにしたことを特徴
とするものである。つまり、実施の形態3に対するこの
実施の形態7の関係は、上記実施の形態1,2に対する
実施の形態5,6の関係と同じである。
【0075】このため、この実施の形態7の動作は、パ
ルス立ち下がり時間で新たな電波発信源からのものであ
るか否かを判断する以外は、パルス立上り時間により新
たな電波発信源からのものであるか否かを判断する上記
実施の形態6の動作と同じである。
【0076】従って、この実施の形態7のパルス信号受
信装置によれば、上記実施の形態3のパルス信号受信装
置に対し、さらに探知済み発信源立下り時間回路18お
よび探知済み発信源データメモリ16を追加したので、
上記実施の形態6等の場合と同様に、異なる別のタイミ
ングでパルス信号を受信して発信源毎データ記憶メモリ
10に別々に記憶された場合でも、探知済み発信源デー
タメモリ16に記憶された探知済みの電波発信源の各デ
ータを参照して、既に探知した電波発信源の継続探知で
あるか、あるいは新規電波発信源の探知であるかを判別
して最新探知時刻と共に記憶することができる。
【0077】実施の形態8.図13に、本発明の実施の
形態8によるパルス信号受信装置の構成を示す。上記実
施の形態4では、所定時間内における受信パルス信号毎
の時系列IF正弦波データ同士の相互相関をとって受信
パルス信号を電波発信源毎に分類するようにしたが、こ
の実施の形態8では、図13に示すように、図9に示す
構成の上記実施の形態4の構成に対し、さらに探知済み
発信源IF相関回路19および探知済み発信源データメ
モリ16を設けて、以前のタイミングで探知した電波発
信源の信号の継続探知であるか否かを登録済みの時系列
IF正弦波データとの相関度により判断し、新たな電波
発信源からのものであればそのデータや探知時刻を新規
に登録等するようにしたことを特徴とするものである。
つまり、上記実施の形態4に対するこの実施の形態8の
関係は、上記実施の形態1〜3に対する実施の形態5〜
7それぞれの関係と同じである。
【0078】このため、この実施の形態8の動作は、探
知済み発信源データメモリ16に既に登録された時系列
IF正弦波データとの相関度により新たに探知した電波
発信源であるか否かを判断している以外は、探知済み発
信源データメモリ16に既に登録された時系列包絡線デ
ータとの相関度により新たな電波発信源からのものであ
るか否かを判断する上記実施の形態5の動作と同じであ
る。
【0079】従って、この実施の形態8のパルス信号受
信装置によれば、上記実施の形態4のパルス信号受信装
置に対し、さらに探知済み発信源IF相関回路19およ
び探知済み発信源データメモリ16を追加して、別のタ
イミングで発信源毎データ記憶メモリ10に発信源毎の
パルスデータや時系列IF正弦波データが記憶された際
には、探知済み発信源相関回路15がその電波発信源の
各データがそれ以前の別のタイミングで探知した電波発
信源のもので継続探知であるか否かを判断し、継続探知
であると判断した場合には、探知済み発信源データメモ
リ16におけるその電波発信源の最新探知時刻のみを更
新する一方、新たに探知した電波発信源の登録であると
判断した場合には、探知済み発信源データメモリ16に
その電波発信源の各データを最新探知時刻と共に追加す
るようにしたため、上記実施の形態5〜7の場合と同様
に、異なる別のタイミングでパルス信号を受信して発信
源毎データ記憶メモリ10に別々に記憶された場合で
も、探知済み発信源データメモリ16に記憶された探知
済みの電波発信源の各データを参照して、既に探知した
電波発信源の継続探知であるか、あるいは新規電波発信
源の探知であるかを判別して最新探知時刻と共に記憶す
ることができる。
【0080】実施の形態9.図14に、本発明の実施の
形態9によるパルス信号受信装置の構成を示す。図10
に示す上記実施の形態5では所定時間内における受信パ
ルス信号毎の時系列包絡線データ同士の相互相関をとっ
てパルス列分類、及び探知済み発信源の継続探知あるい
は新たに探知した電波発信源の登録を行なったが、この
実施の形態9では、さらに上記実施の形態5のパルス信
号受信装置に対し、識別テーブル相関回路20、識別テ
ーブルメモリ21aおよび識別結果格納メモリ22を追
加して、探知済み発信源データメモリ16に登録された
電波発信源の各データが識別テーブルメモリ21aに予
め登録された電波発信源ものであるか否かを識別するよ
うにしたことを特徴とするものである。このため、この
実施の形態9の識別テーブルメモリ21aには、電波発
信源毎に各電波発信源の名称と、各電波発信源から送信
されるパルス信号の電波時系列包絡線データとが対応し
て予め記憶されている。
【0081】次にこの実施の形態9の動作を説明する
が、探知済み発信源データメモリ16に探知済みの電波
発信源のパルスデータが記憶されるまでの動作は、上記
実施の形態5の場合と同じであるため、その後の動作に
ついて説明する。
【0082】つまり、この実施の形態9では、探知済み
発信源相関回路15により新たに電波発信源を探知した
と判断され、探知済み発信源データメモリ16に新たな
電波発信源の各データが記憶されると、識別テーブル相
関回路20は、探知済み発信源データメモリ16に新た
に格納された探知済み発信源の時系列包絡線データと、
識別テーブルメモリ21aに各電波発信源の名称ととも
に予め記憶されていた各電波発信源の出力するパルス信
号の電波時系列包絡線データとの相関をとって相関度を
計算する。
【0083】そして、識別テーブル相関回路20は、そ
の算出した相関度が、例えば相互相関回路9におけるパ
ルス列分類時、及び探知済み発信源相関回路15におけ
る探知済み発信源か否かの判断の際に使用した規定値以
上であるか否かを判断して、その相関度が規定値以上あ
れば、この電波発信源は識別テーブルメモリ21aに予
め登録されているものである判断して、識別テーブルメ
モリ21aに設定されていたその電波発信源の名称を識
別結果格納メモリ22に出力して記憶させるようにす
る。
【0084】従って、この実施の形態9によれば、上記
実施の形態5の構成に対し、さらに識別テーブル相関回
路20、識別テーブルメモリ21aおよび識別結果格納
メモリ22を追加して、探知済み発信源データメモリ1
6に新たに探知された電波発信源の各データが記憶され
た場合には、識別テーブル相関回路20がその新たに探
知された電波発信源の各データが識別テーブルメモリ2
1aに予め登録された電波発信源ものであるか否かを識
別して、予め登録されたものである場合には、その電波
発信源の名称を識別結果格納メモリ22に登録するよう
にしたため、上記実施の形態5の効果に加え、さらに、
探知した電波発信源が予め登録しておいたものであるか
否かを容易かつ迅速に認識することができる。
【0085】実施の形態10.図15に、本発明の実施
の形態10によるパルス信号受信装置の構成を示す。図
11に示す実施の形態6では、所定時間内における受信
パルス信号毎のパルス立上がり時間を比較することによ
りパルス列分類、及び探知済み発信源の継続探知あるい
は新たに探知した電波発信源の登録を行なったが、この
実施の形態10では、図15に示すように、さらに、上
記実施の形態6のパルス信号受信装置に対し、識別テー
ブル立上がり時間比較回路23、識別テーブルメモリ2
1b、識別結果格納メモリ22を追加して、探知済み発
信源データメモリ16に登録された電波発信源の各デー
タが識別テーブルメモリ21bに予め登録された電波発
信源ものであるか否かを識別するようにしたことを特徴
とするものである。このため、この実施の形態10の識
別テーブルメモリ21bには、電波発信源毎に識別しよ
うとする電波発信源の名称と、各電波発信源から送信さ
れるパルス信号のパルス立上り時間データとが対応して
予め記憶されている。
【0086】次にこの実施の形態10の動作を説明する
が、探知済み発信源データメモリ16に探知済みの電波
発信源のパルスデータが記憶されるまでの動作は、上記
実施の形態6の場合と同じであるため、その後の動作に
ついて説明する。
【0087】つまり、この実施の形態10では、探知済
み立上り比較回路15により新たに電波発信源を探知し
たと判断され、探知済み発信源データメモリ16に新た
な電波発信源の各データが記憶されると、識別テーブル
立上り時間比較回路23は、探知済み発信源データメモ
リ16に新たに格納された探知済み発信源のパルス立上
がり時間と、識別テーブルメモリ21aに電波発信源の
名称とともに予め記憶されていた当該パルス立上がり時
間とを比較する。
【0088】そして、識別テーブル立上り時間比較回路
23は、その比較の結果パルス立上がり時間の差が、立
上り時間比較回路12におけるパルス列分類時、及び探
知済み発信源立上り比較回路17における探知済み発信
源の判断の際に使用した規定値以下であるか否かを判断
し、規定値以下と判断した場合には、この電波発信源は
識別テーブルメモリ21bに予めと登録されていたもの
であると判断して、その識別テーブルメモリ21bに登
録されていた電波発信源名称を識別結果格納メモリ22
に出力して登録するようにする。
【0089】従って、この実施の形態10によれば、上
記実施の形態6の構成に対し、さらに識別テーブル立上
り時間比較回路23、識別テーブルメモリ21bおよび
識別結果格納メモリ22を追加して、新たに探知した電
波発信源が識別テーブルメモリ21bに予め登録された
ものである場合には、その電波発信源の名称を識別結果
格納メモリ22に登録するようにしたため、上記実施の
形態6の効果に加え、さらに、探知した電波発信源が予
め登録しておいたものであるか否かを容易かつ迅速に認
識することができる。
【0090】実施の形態11.図16に、本発明の実施
の形態11によるパルス信号受信装置の構成を示す。図
12に示す実施の形態7では所定時間内における受信パ
ルス信号毎のパルス立下り時間を比較することによりパ
ルス列分類、及び探知済み発信源の継続探知若しくは新
たに探知した電波発信源の登録を行なったが、この実施
の形態11では、図16に示すように、上記実施の形態
7のパルス信号受信装置の構成に対し、さらに、識別テ
ーブル立下り時間比較回路24、識別テーブルメモリ2
1c、識別結果格納メモリ22を追加して、探知済み発
信源データメモリ16に登録された電波発信源の各デー
タが識別テーブルメモリ21cに予め登録された電波発
信源ものであるか否かを識別するようにしたことを特徴
とするものである。
【0091】このため、この実施の形態10の識別テー
ブルメモリ21cには、電波発信源毎に識別しようとす
る電波発信源の名称と、各電波発信源から送信されるパ
ルス信号のパルス立下り時間データとが対応して予め記
憶されており、実施の形態11の動作は立下り時間デー
タと立上り時間データの違いだけで、上記実施の形態1
0の動作と同じになる。
【0092】従って、この実施の形態11によれば、上
記実施の形態7の構成に対し、さらに識別テーブル立上
り時間比較回路23、識別テーブルメモリ21cおよび
識別結果格納メモリ22を追加して、新たに探知した電
波発信源の各データが識別テーブルメモリ21cに予め
登録されたものである場合には、その電波発信源を識別
結果格納メモリ22に登録するようにしたため、上記実
施の形態7の効果に加え、上記実施の形態1の場合と同
様に、さらに探知した電波発信源が予め登録しておいた
ものであるか否かを容易かつ迅速に認識することができ
る。
【0093】実施の形態12.図17に、本発明の実施
の形態12によるパルス信号受信装置の構成を示す。図
13に示す実施の形態8では、所定時間内における受信
パルス信号毎の時系列IF正弦波データ同士の相互相関
をとってパルス列分類、及び探知済み発信源の継続探知
若しくは新たに探知した電波発信源の登録を行なった
が、この実施の形態12では、図17に示すように、上
記実施の形態8の構成に対し、さらに、識別テーブルI
F相互相関回路25、識別テーブルメモリ21d、識別
結果格納メモリ22を追加して、探知済み発信源データ
メモリ16、識別テーブルメモリ21aに予め登録され
た電波発信源ものであるか否かを識別するようにしたこ
とを特徴とするものである。このため、この実施の形態
11の識別テーブルメモリ21dには、電波発信源毎に
識別しようとする電波発信源の名称と、各電波発信源か
ら送信されるパルス信号の時系列IF正弦波データとが
対応して予め記憶されている。
【0094】次にこの実施の形態12の動作を説明する
が、探知済み発信源データメモリ16に探知済みの電波
発信源のパルスデータが記憶されるまでの動作は、上記
実施の形態8の場合と同じであるため、その後の動作に
ついて説明する。
【0095】つまり、この実施の形態12では、探知済
み発信源IF相関回路19により新たに電波発信源を探
知したと判断され、探知済み発信源データメモリ16に
新たな電波発信源の各データが記憶されると、識別テー
ブルIF相関回路25は、探知済み発信源データメモリ
16に新たに格納された探知済み発信源の時系列IF正
弦波データと、識別テーブルメモリ21aに各電波発信
源の名称とともに予め記憶されていた各電波発信源の出
力するパルス信号の時系列IF正弦波データとの相関を
とって相関度を計算する。
【0096】そして、識別テーブルIF相関回路25
は、その算出した相関度が、例えば相互相関回路9にお
けるパルス列分類時、及び探知済み発信源IF相関回路
19における探知済み発信源か否かの判断の際に使用し
た規定値以上であるか否かを判断して、規定値以上あれ
ば、この電波発信源は識別テーブルメモリ21dに予め
登録されているものである判断して、識別テーブルメモ
リ21dに設定されていた電波発信源名称を識別結果格
納メモリ22に出力して記憶させるようにする。
【0097】従って、この実施の形態12によれば、上
記実施の形態8の構成に対し、さらに識別テーブルIF
相関回路25、識別テーブルメモリ21dおよび識別結
果格納メモリ22を追加して、新たに探知した電波発信
源が識別テーブルメモリ21dに予め登録されたもので
ある場合には、その電波発信源を識別結果格納メモリ2
2に登録するようにしたため、上記実施の形態7の効果
に加え、さらに、探知した電波発信源が予め登録してお
いたものであるか否かを容易かつ迅速に認識することが
できる。
【0098】実施の形態13.図18に、本発明の実施
の形態13によるパルス信号受信装置の構成を示す。上
記実施の形態1では、所定時間内におけるパルス同士の
組みについて、各々の時系列包絡線データ同士の相互相
関をとって受信パルス信号を電波発信源毎に分類するよ
うにしたが、この実施の形態13では、図1に示す上記
実施の形態1の包絡線データ記憶メモリ8および相互相
関回路9の代わりに、図18に示すように、探知すべき
各電波発信源の名称とその各電波発信源から送信される
パルス信号の電波時系列包絡線データとを予め対応させ
て登録した識別テーブルメモリ21aと、包絡線相関フ
ィルタ26とを設けて、包絡線相関フィルタ26が識別
テーブルメモリ21aに予め記憶された時系列包絡線デ
ータと相関のとれる時系列包絡線データとそのパルスデ
ータとを発信源毎データ記憶メモリ10に格納するよう
にしたことを特徴とするものである。なお、この実施の
形態13では、識別テーブルメモリ21aには、探知す
べき各電波発信源の名称は必ずしも予め記憶されていな
くても良い。
【0099】このため、この実施の形態13によれば、
包絡線データ検出回路6によって算出された時系列包絡
線データが時系列包絡線データ相互相関フィルタ26に
入力すると、時系列包絡線データ相互相関フィルタ26
は、その入力した時系列包絡線データと、識別テーブル
メモリ21aに予め登録された各電波発信源の時系列包
絡線データの全てと相互相関をとって、その結果、相関
度が規定値を越える高いパルスのみを通過させて、その
通過した時系列包絡線データとバッファメモリ11に一
時的に保持されたその時系列包絡線データを有すパルス
信号のパルスデータとを発信源毎データ記憶メモリ10
に記憶するようにする。なお、時系列包絡線データ相互
相関フィルタ26における相関度の計算、および相関度
の判定は、上記実施の形態1の場合と同じである。
【0100】従って、この実施の形態13によれば、上
記実施の形態1の包絡線データ記憶メモリ8および相互
相関回路9の代わりに、識別テーブルメモリ21aと包
絡線相関フィルタ26とを設けて、指定した識別テーブ
ルの時系列包絡線データと相関のとれる時系列包絡線デ
ータおよびパルスデータのみを発信源毎データ記憶メモ
リ10に格納するようにしたため、包絡線相関フィルタ
26を通過した時点で同一電波発信源のパルス列が形成
され、上記実施の形態1の場合と同様に、パルス到来タ
イミングが常時変動する電波が混在していても、同一周
波数帯域に複数の電波発信源から送出された受信パルス
信号の各データを電波発信源毎に容易に分離して検出す
ることができると共に、その分類に基づいて記憶するこ
とができる。
【0101】実施の形態14.図19に、本発明の実施
の形態14によるパルス信号受信装置の構成を示す。上
記実施の形態2では、所定時間内におけるパルス同士の
組みについて、各々のパルス立上がり時間同士を比較す
ることにより受信パルス信号を電波発信源毎に分類する
ようにしたが、この実施の形態14では、図6に示す上
記実施の形態2の包絡線データ記憶メモリ8および立上
り時間比較回路12の代わりに、図19に示すように、
探知すべき各電波発信源の名称とその各電波発信源から
送信される立上り時間データとを予め対応させて登録し
た識別テーブルメモリ21bと、立上り時間フィルタ2
7とを設けて、立上り時間フィルタ27が識別テーブル
メモリ21bに予め記憶された立上り時間データとの時
間差が規定値以下となる立上り時間データとそのパルス
データとを発信源毎データ記憶メモリ10に格納するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0102】従って、この実施の形態14によれば、上
記実施の形態2の包絡線データ記憶メモリ8および立上
り時間比較回路12の代わりに、識別テーブルメモリ2
1bと立上り時間フィルタ27とを設けて、識別テーブ
ルメモリ21bに予め登録された時系列包絡線データと
相関のとれる時系列包絡線データとそのパルスデータの
みを発信源毎データ記憶メモリ10に格納するようにし
たため、立上り時間フィルタ27を通過した時点で同一
電波発信源のパルス列が形成され、上記実施の形態2等
の場合と同様に、パルス到来タイミングが常時変動する
電波が混在していても、同一周波数帯域に複数の電波発
信源から送出された受信パルス信号の各データを電波発
信源毎に容易に分離して検出することができると共に、
その分類に基づいて記憶することができる。
【0103】実施の形態15.図20に、本発明の実施
の形態15によるパルス信号受信装置の構成を示す。上
記実施の形態3では、所定時間内におけるパルス同士の
組みについて、各々のパルス立下り時間同士を比較する
ことにより受信パルス信号を電波発信源毎に分類するよ
うにしたが、この実施の形態15では、図8に示す上記
実施の形態3の包絡線データ記憶メモリ8および立下り
時間比較回路12の代わりに、図20に示すように、探
知すべき各電波発信源の名称とその各電波発信源から送
信される立ち下がり時間データとを予め対応させて登録
した識別テーブルメモリ21cと、立下り時間フィルタ
28とを設けて、立下り時間フィルタ27が識別テーブ
ルメモリ21cに予め記憶された立下り時間データとの
時間差が規定値以下となる立下り時間データとそのパル
スデータとを発信源毎データ記憶メモリ10に格納する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0104】従って、この実施の形態15によれば、上
記実施の形態2の包絡線データ記憶メモリ8および立下
り時間比較回路12の代わりに、識別テーブルメモリ2
1cと立下り時間フィルタ28とを設けて、識別テーブ
ルメモリ21cに予め登録された時系列包絡線データと
相関のとれる時系列包絡線データとそのパルスデータの
みを発信源毎データ記憶メモリ10に格納するようにし
たため、立下り時間フィルタ28を通過した時点で同一
電波発信源のパルス列が形成され、上記実施の形態2等
の場合と同様に、パルス到来タイミングが常時変動する
電波が混在していても、同一周波数帯域に複数の電波発
信源から送出された受信パルス信号の各データを電波発
信源毎に容易に分離して検出することができると共に、
その分類に基づいて記憶することができる。
【0105】実施の形態16.図21に、本発明の実施
の形態16によるパルス信号受信装置の構成を示す。上
記実施の形態4では、所定時間内におけるパルス同士の
組みについて、各々の時系列IF正弦波データ同士の相
互相関をとって受信パルス信号を電波発信源毎に分類す
るようにしたが、この実施の形態16では、上記実施の
形態4のIF正弦波データメモリ14および相互相関回
路9の代わりに、図21に示すように、探知すべき各電
波発信源の名称とその各電波発信源から送信される時系
列IF正弦波データとを予め対応させて登録した識別テ
ーブルメモリ21dと、IF正弦波相関フィルタ29と
を設けて、IF正弦波相関フィルタ29が識別テーブル
メモリ21dに予め記憶された時系列IF正弦波データ
との相関度が規定値以上となる時系列IF正弦波データ
とそのパルスデータとを発信源毎データ記憶メモリ10
に格納するようにしたことを特徴とするものである。
【0106】従って、この実施の形態16によれば、上
記実施の形態4のIF正弦波データメモリ14および相
互相関回路9の代わりに、識別テーブルメモリ21dと
IF正弦波相関フィルタ29とを設けて、識別テーブル
メモリ21dに予め登録された時系列IF正弦波データ
と相関のとれる時系列IF正弦波データとそのパルスデ
ータのみを発信源毎データ記憶メモリ10に格納するよ
うにしたため、IF正弦波相関フィルタ29を通過した
時点で同一電波発信源のパルス列が形成され、上記実施
の形態4等の場合と同様に、パルス到来タイミングが常
時変動する電波が混在していても、同一周波数帯域に複
数の電波発信源から送出された受信パルス信号の各デー
タを電波発信源毎に容易に分離して検出することができ
ると共に、その分類に基づいて記憶することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、本装
置で検波すべき所定周波数に変換された受信パルス信号
をその所定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変
換し、その時系列にA/D変換された受信パルス信号に
基づいて受信パルス信号毎に時系列包絡線データや、パ
ルス立上り時間、パルス立下り時間等の特徴データを検
出し、所定時間内に受信されたパルス信号毎の特徴デー
タ同士を比較して、その比較結果に基づいて受信パルス
信号を電波発信源毎に分類するようにしたため、同一タ
イミングかつ同一周波数帯域に複数の電波発信源から送
出されたパルス信号が混在していても、そのパルス信号
を電波発信源毎に分離、検出することができると共に、
パルス到来タイミングが常時変動する電波が混在しても
これらを分離、検出することができる。
【0108】また、次の発明では、本装置で検波すべき
所定周波数に変換された受信パルス信号の振幅値をその
所定周波数より高速な周波数で時系列にA/D変換し、
その時系列にA/D変換された所定時間内の受信パルス
信号の時系列正弦波データ同士の相互相関をとって相関
度を算出し、その相関度が所定値以上の受信パルス同士
を同一発信源からのパルス信号と判断して受信パルス信
号を電波発信源毎に分類するようにしたため、同一タイ
ミングかつ同一周波数帯域に複数の電波発信源から送出
されたパルス信号が混在していても、そのパルス信号を
電波発信源毎に分離、検出することができる共に、パル
ス到来タイミングが常時変動する電波が混在してもこれ
らを分離、検出することができる。
【0109】また、次の発明では、さらに、時系列にA
/D変換された受信パルス信号に基づいて受信パルス信
号毎に周波数値やパルス幅のパルスデータを算出し、そ
のパルスデータや特徴データを電波発信源毎に分類して
自動的に記憶するようにしたため、電波発信源毎の各デ
ータの整理が容易になる。
【0110】また、次の発明では、さらに、発信源毎デ
ータ記憶手段に新たな電波発信源のパルスデータおよび
特徴データが記憶された際、その特徴データが探知済み
発信源データ記憶手段に記憶されているか否かを判断し
て、その特徴データが探知済み発信源データ記憶手段に
既に記憶されている場合には、その探知時刻のみを更新
する一方、その特徴データが探知済み発信源データ記憶
手段に記憶されていない場合には、そのパルスデータお
よび特徴データとその探知時刻とを新たな探知済み発信
源のものとして探知済み発信源データ記憶手段に記憶さ
せるようにしたため、別のタイミングで受信した同一電
波発信源からのパルス信号の各データがあっても、それ
らをさらに同一発信源のものか否か分類でき、その結
果、所定時間毎に既に探知した電波発信源の継続探知で
あるか、あるいは新規電波発信源の探知であるかをその
探知時刻と共に自動的に記録することができ、電波密度
が稠密な環境下でも、高精度な電波発信源更新を行なう
ことができる。
【0111】また、次の発明では、さらに、電波発信源
毎にその名称とその特徴データとが予め登録された識別
テーブルを設け、探知済み発信源データ記憶手段に探知
済み発信源のパルスデータが記憶される毎に、そのパル
スデータ中の特徴データが識別テーブルに予め記憶され
ているか否かを判断して、予め記憶されている場合に
は、その電波発信源を記憶するようにしたため、予め登
録しておいた電波発信源を探知したときは自動的にその
名称を記録することができ、さらには電波密度が稠密な
環境下でも、高精度な電波発信源識別を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるパルス信号受信
装置の構成を示す構成図である。
【図2】 レーダ等のパルス内の振幅波形例を示す図で
ある。
【図3】 実施の形態1における時系列IF正弦波デー
タの入力例およびそのデータにおけるフーリエ変換(F
FT)対象時間範囲等を示す図である。
【図4】 実施の形態1の包絡線データ検出回路6によ
る時系列包絡線データの算出方法を示す解説図である。
【図5】 実施の形態1のパルス幅(PW)算出回路7
によるパルス幅算出方法を示す解説図である。
【図6】 本発明の実施の形態2によるパルス信号受信
装置の構成を示す構成図である。
【図7】 実施の形態2における立上がり時間比較回路
12が算出して比較するパルス立上り時間を示す解説図
である。
【図8】 本発明の実施の形態3によるパルス信号受信
装置の構成を示す構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態4によるパルス信号受信
装置の構成を示す構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態5によるパルス信号受
信装置の構成を示す構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態6によるパルス信号受
信装置の構成を示す構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態7によるパルス信号受
信装置の構成を示す構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態8によるパルス信号受
信装置の構成を示す構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態9によるパルス信号受
信装置の構成を示す構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態10によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図16】 本発明の実施の形態11によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態12によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図18】 本発明の実施の形態13によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図19】 本発明の実施の形態14によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図20】 本発明の実施の形態15によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図21】 本発明の実施の形態16によるパルス信号
受信装置の構成を示す構成図である。
【図22】 従来のパルス信号受信装置の構成を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 入力アンテナ、2 周波数変換回路(周波数変換手
段)、3 高速A/D変換回路(高速A/D変換手
段)、4 ディジタルRFメモリ、5 周波数算出回路
(パルスデータ算出手段)、6 包絡線データ検出回路
(特徴データ検出手段)、7 PW算出回路(パルスデ
ータ算出手段)、8 包絡線データ記憶メモリ、9 相
互相関回路(分類手段)、10 発信源毎データ記憶メ
モリ(発信源毎データ記憶手段)、11 バッファメモ
リ、12 立上がり時間比較回路(分類手段)、13
立下り時間比較回路(分類手段)、14 IF正弦波デ
ータメモリ、15 探知済み発信源相関回路(探知済み
発信源データ登録手段)、16探知済み発信源データメ
モリ(探知済み発信源データ記憶手段)、17 探知済
み発信源立上がり比較回路(探知済み発信源データ登録
手段)、18 探知済み発信源立下り比較回路(探知済
み発信源データ登録手段)、19 探知済み発信源IF
相関回路(探知済み発信源データ登録手段)、20 識
別テーブル相関回路(探知済み発信源識別手段)、21
a,21b,21c,21d 識別テーブルメモリ、2
2 識別結果格納メモリ(識別結果格納手段)、23
識別テーブル立上がり時間比較回路(探知済み発信源識
別手段)、24 識別テーブル立下り時間比較回路(探
知済み発信源識別手段)、25 識別テーブルIF相互
相関回路(探知済み発信源識別手段)、26 包絡線デ
ータ相関フィルタ(フィルタ手段)、27 立上がり時
間フィルタ(フィルタ手段)、28 立下り時間フィル
タ(フィルタ手段)、29 IF正弦波相関フィルタ
(フィルタ手段)。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電波発信源からそれぞれ送出され
    たパルス信号を受信して、受信パルス信号を上記電波発
    信源毎に分類するようにしたパルス信号受信装置におい
    て、 上記受信パルス信号を所定周波数に変換する周波数変換
    手段と、 上記周波数変換手段によって所定周波数に変換された受
    信パルス信号をその所定周波数より高速な周波数で時系
    列にA/D変換する高速A/D変換手段と、 上記高速A/D変換手段によって時系列にA/D変換さ
    れた受信パルス信号に基づいて受信パルス信号毎にその
    特徴データを検出する特徴データ検出手段と、 上記特徴データ検出手段によって検出された所定時間内
    の上記受信パルス信号毎の特徴データ同士を比較し、そ
    の比較結果に基づいて上記受信パルス信号を上記電波発
    信源毎に分類する分類手段と、 を具備することを特徴とするパルス信号受信装置。
  2. 【請求項2】 特徴データ検出手段は、特徴データとし
    て受信パルス信号毎に時系列包絡線データを検出し、 分類手段は、上記特徴データ検出手段によって検出され
    た所定時間内の受信パルス信号毎の時系列包絡線データ
    同士の相互相関をとって相関度を算出し、その相関度が
    所定値以上の受信パルス同士を同一発信源からのパルス
    信号と判断して上記受信パルス信号を電波発信源毎に分
    類することを特徴とする請求項1記載のパルス信号受信
    装置。
  3. 【請求項3】 特徴データ検出手段は、特徴データとし
    て受信パルス信号毎に立上り時間を検出し、 分類手段は、上記特徴データ検出手段によって検出され
    た受信パルス信号毎の立上り時間を算出して所定時間内
    の受信パルス信号毎にその立上り時間同士を比較し、立
    上り時間同士の差が所定値以下である受信パルス同士を
    同一発信源からのパルス信号と判断して上記受信パルス
    信号を電波発信源毎に分類することを特徴とする請求項
    1記載のパルス信号受信装置。
  4. 【請求項4】 特徴データ検出手段は、特徴データとし
    て受信パルス信号毎に立下り時間を検出し、 分類手段は、特徴データ検出手段によって検出された受
    信パルス信号毎の立下り時間を算出して所定時間内の受
    信パルス信号毎にその立下り時間同士を比較し、立下り
    時間同士の差が所定値以下である受信パルス同士を同一
    発信源からのパルス信号と判断して上記受信パルス信号
    を電波発信源毎に分類することを特徴とする請求項1記
    載のパルス信号受信装置。
  5. 【請求項5】 複数の電波発信源からそれぞれ送出され
    たパルス信号を受信して、受信パルス信号を上記電波発
    信源毎に分類するようにしたパルス信号受信装置におい
    て、 上記受信パルス信号を所定周波数に変換する周波数変換
    手段と、 上記周波数変換手段によって所定周波数に変換された受
    信パルス信号の振幅値をその所定周波数より高速な周波
    数で時系列にA/D変換する高速A/D変換手段と、 上記高速A/D変換手段によって時系列にA/D変換さ
    れた所定時間内の受信パルス信号の時系列正弦波データ
    同士の相互相関をとって相関度を算出し、その相関度が
    所定値以上の受信パルス同士を同一発信源からのパルス
    信号と判断して上記受信信号を電波発信源毎に分類する
    分類手段と、 を有することを特徴とするパルス信号受信装置。
  6. 【請求項6】 さらに、 高速A/D変換手段によって時系列にA/D変換された
    受信パルス信号に基づいて受信パルス信号毎にパルスデ
    ータを算出するパルスデータ算出手段と、 特徴データ検出手段が検出した受信パルス信号毎の特徴
    データおよび上記パルスデータ算出手段が算出した受信
    パルス信号毎のパルスデータを分類手段による分類に基
    づいて電波発信源毎に記憶する発信源毎データ記憶手段
    と、 を具備することを特徴とする請求項1〜請求項5記載の
    パルス信号受信装置。
  7. 【請求項7】 さらに、 探知済み電波発信源の特徴データとその探知時刻とを少
    なくとも記憶する探知済み発信源データ記憶手段と、 発信源毎データ記憶手段に新たな電波発信源の特徴デー
    タが記憶された際、その特徴データが上記探知済み発信
    源データ記憶手段に記憶されているか否かを判断し、そ
    の特徴データが上記探知済み発信源データ記憶手段に既
    に記憶されている場合には、その判断時刻をその特徴デ
    ータの電波発信源の探知時刻として更新する一方、その
    特徴データが上記探知済み発信源データ記憶手段に記憶
    されていない場合には、その特徴データとその判断時刻
    を上記探知済み発信源データ記憶手段に新たに記憶させ
    る探知済み発信源データ登録手段と、 を具備することを特徴とする請求項6記載のパルス信号
    受信装置。
  8. 【請求項8】 さらに、 識別しようとする電波発信源毎にその名称とその特徴デ
    ータとが予め登録された識別テーブルと、 電波発信源の名称が格納される識別結果格納手段と、 探知済み発信源データ記憶手段に新たな電波発信源の特
    徴データが記憶される毎に、その特徴データが上記識別
    テーブルに予め記憶されているか否かを判断して、その
    特徴データが上記識別テーブルに予め記憶されている場
    合には、その電波発信源の名称を上記識別結果格納手段
    に記憶する探知済み発信源識別手段と、 を具備することを特徴とする請求項7記載のパルス信号
    受信装置。
  9. 【請求項9】 複数の電波発信源からそれぞれ送出され
    たパルス信号を受信して、受信パルス信号を上記電波発
    信源毎に分類するようにしたパルス信号受信装置におい
    て、 上記受信パルス信号を所定周波数に変換する周波数変換
    手段と、 上記周波数変換手段によって所定周波数に変換された受
    信パルス信号をその所定周波数より高速な周波数で時系
    列にA/D変換する高速A/D変換手段と、 上記高速A/D変換手段によって時系列にA/D変換さ
    れた受信パルス信号に基づいて受信パルス信号毎にその
    特徴データを検出する特徴データ検出手段と、 電波発信源毎に少なくともその受信パルス信号の特徴デ
    ータとが予め登録された識別テーブルと、 上記特徴データ検出手段によって検出された上記受信パ
    ルス信号の特徴データが上記識別テーブルに予め登録さ
    れている否かを判断し、上記受信パルス信号の特徴デー
    タが上記識別テーブルに予め登録されている場合のみ、
    その特徴データを通過させるフィルタ手段と、 上記フィルタ手段を通過した特徴データを電波発信源毎
    に記憶する発信源毎データ記憶手段と、 を具備することを特徴とするパルス信号受信装置。
  10. 【請求項10】 特徴データ検出手段は、特徴データと
    して受信パルス信号毎に時系列包絡線データを検出し、 識別テーブルは、電波発信源毎に少なくともその受信パ
    ルス信号の特徴データとして上記時系列包絡線データが
    予め登録され、 フィルタ手段は、上記特徴データ検出手段によって検出
    された受信パルス信号の時系列包絡線データと上記識別
    テーブルに予め登録された各時系列包絡線データとの相
    関をとって、所定値以上となる相関度がある場合のみ、
    その時系列包絡線データを通過させて電波発信源毎に電
    波発信源毎データ記憶手段に記憶させることを特徴とす
    る請求項9記載のパルス信号受信装置。
  11. 【請求項11】 特徴データ検出手段は、特徴データと
    して受信パルス信号毎に立上り時間を検出し、 識別テーブルは、電波発信源毎に少なくともその受信パ
    ルス信号の特徴データとして上記立上り時間データが予
    め登録され、 フィルタ手段は、上記特徴データ検出手段によって検出
    された受信パルス信号の立上り時間データと上記識別テ
    ーブルに予め登録された各立上り時間データとを比較し
    て差を求め、所定値以下となる差がある場合のみ、その
    立上り時間を通過させて電波発信源毎に電波発信源毎デ
    ータ記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項9記
    載のパルス信号受信装置。
  12. 【請求項12】 特徴データ検出手段は、特徴データと
    して受信パルス信号毎に立下り時間を検出し、 識別テーブルは、電波発信源毎に少なくともその受信パ
    ルス信号の特徴データとして上記立下り時間データが予
    め登録され、 フィルタ手段は、上記特徴データ検出手段によって検出
    された受信パルス信号の立下り時間データと上記識別テ
    ーブルに予め登録された各立下り時間データとを比較し
    て差を求め、所定値以下となる差がある場合のみ、その
    立下り時間を通過させて電波発信源毎に電波発信源毎デ
    ータ記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項9記
    載のパルス信号受信装置。
  13. 【請求項13】 複数の電波発信源からそれぞれ送出さ
    れたパルス信号を受信して、受信パルス信号を上記電波
    発信源毎に分類するようにしたパルス信号受信装置にお
    いて、 上記受信パルス信号を所定周波数に変換する周波数変換
    手段と、 上記周波数変換手段によって所定周波数に変換された受
    信パルス信号をその所定周波数より高速な周波数で時系
    列にA/D変換する高速A/D変換手段と、 電波発信源毎に少なくともその受信信号の時系列正弦波
    データとが予め登録された識別テーブルと、 上記高速A/D変換手段によって時系列にA/D変換さ
    れた各受信パルス信号の時系列正弦波データが上記識別
    テーブルに予め登録されている否かを相互相関を行って
    判断し、上記受信パルス信号の時系列正弦波データが上
    記識別テーブルに予め登録されている場合のみ、その時
    系列包絡線データを通過させるフィルタ手段と、 上記フィルタ手段を通過した時系列正弦波データを電波
    発信源毎に記憶する発信源毎データ記憶手段と、 を具備することを特徴とするパルス信号受信装置。
  14. 【請求項14】 高速A/D変換手段は、周波数変換手
    段によって所定周波数に変換された受信パルス信号をそ
    の所定周波数の5倍以上高速な周波数で時系列にA/D
    変換することを特徴とする請求項1〜請求項13記載の
    パルス信号受信装置。
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