JP3182454B2 - 可変周期相関型探知装置ならびに可変周期相関型信号検出装置 - Google Patents

可変周期相関型探知装置ならびに可変周期相関型信号検出装置

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JP3182454B2 JP14876892A JP14876892A JP3182454B2 JP 3182454 B2 JP3182454 B2 JP 3182454B2 JP 14876892 A JP14876892 A JP 14876892A JP 14876892 A JP14876892 A JP 14876892A JP 3182454 B2 JP3182454 B2 JP 3182454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送信時の約束波形を
用いて相関をとることにより所要の探知信号を得る相関
検出型探知装置ならびに同様の構成により受信信号中よ
り所要の信号を検出する相関型信号検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の探知装置には、反射型探知装置
と透過型探知装置とがあって、反射型探知装置として
は、電磁波の反射波により陸地状況・船舶航行状況・相
対距離状況などを探知する船舶用レーダや地表面下の埋
設物状況・地層変化状況・相対距離状況などを探知する
地中探査用レーダなど、音波または超音波の反射波によ
り水中物状況・空中物状況・相対距離状況などを探知す
る魚群探知機・ソーナなどがあり、透過型探知装置とし
ては、電磁波の透過波(通過波ともいう)により所要地
点間の地中経路における埋設物状況・地層変化状況など
を透過波により探知する送受対向探知レーダ・ボアーホ
ールレーダなど、音波や超音波の透過波により水中物状
況・空中物状況などを探知する送受対向探知ソーナなど
がある。
【0003】また、この種の探知装置において、探知能
力を増大するため相関機能を設けた装置、つまり、相関
検出型探知装置としては、各探知周期に得られる受信信
号の複数回分を重ね併せて相関をとる構成のものが用い
られている。
【0004】この構成は、図8の信号R1・R2・R3
のように、単一パルスの送信信号X1を送信して得られ
る各探知周期Tの複数回分の受信信号を重ね合わせて論
理和または平均を行うようにした相関をとることによ
り、信号CR1のように各探知周期Tの同一位相点に共
通に存在する受信信号S1・S2を探知信号として検出
する構成になっている。
【0005】このほか、相関機能を設けるものとして
は、例えば、通信装置または監視装置などから送信され
る通信信号や、施設内における監視信号が多重化された
情報信号が、所要の周期で繰り返す約束波形の信号を含
む信号になっており、この信号を被相関信号とし、その
周期の各回ごとに約束波形をもつ相関信号と相関して所
要の検出信号を得るように構成する相関型信号検出装置
が考えられる。
【0006】こうした相関を効果づけるために、送信波
形として、振幅変化・周波数変化・位相変化・パルス数
・パルス間隔などに対して特定の約束づけをした階段状
振幅形式・等波形繰返形式などの約束波形を用いるもの
があり、前者の階段状振幅形式のものは振幅を階段状に
変化させたもので、後者の等波形繰返形式のものは正弦
半波状パルスまたは矩形パルスを、正方向のみまたは正
負両方向に並べて所定数だけ繰り返すものであって、最
も簡単な波形としては、図7の(エ)のような単一の1
サイクル(この発明において、モノサイクルという)、
図7の(オ)のような単一の1/2サイクルに当たるユ
ニポーラパルスによるものがある。
【0007】探知装置に相関機能を設ける理由は、主と
して、S/Nの悪い微弱な受信信号中から混信干渉や環
境雑音を除去してS/Nのよい探知信号を得るように
し、送信信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距
離を増大し得るようにすることにあるが、同様に、送信
信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距離を増大
し得る機能としてパルス圧縮技術による構成があり、階
段状周波数変調形式・直線状周波数変調形式・符号位相
変調形式・符号搬送波変調形式などの波形を用いてパル
ス圧縮する構成が、昭和54年6月電子通信学会発行
「電子通信シリーズ・レーダ技術(その2)」などによ
り開示されている。
【0008】ここで、階段状周波数変調形式のものは、
図7の波形(ア)のように、小さい単位時間Taごとに
周波数をf1・f2・f3・f4・f5のように変化さ
せるものであり、直線状周波数変調形式のものは、図7
の波形(イ)のように、時間的に周波数を変化させるも
のである。
【0009】また、符号位相変調形式のものは、図7の
波形(ウ)のように、一定の周期Tbをもつ各1サイク
ルの信号を1単位のパルス信号とし、各1単位のパルス
信号において位相が0°位置から始まるもの「+」に
し、180°位置から始まるものを「−」にして符号化
させるものであり、さらに、符号搬送波変調形式のもの
とは、図7の波形(ア)による階段状周波数変調形式の
ものにおける信号の周波数f1〜f5を同一周波数の搬
送波信号に変え、各単位時間Taにおける搬送波を、図
7の波形(ウ)の符号位相変調形式のものにおける各1
単位のパルスと同様にして、各単位パルスを符号化する
ものである。
【0010】こうした各形式による波形は、上記の相関
機能のための約束波形として利用し得るものであること
は言うまでもない。この発明において、約束波形とは、
こうした各形式による波形を指すものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような図8によ
る複数周期を重ね合わせて論理和または平均をとる相関
構成のものでは、仮に送信波形を複雑な約束波形にした
としても、周期T中の同一箇所、つまり、同一位相点に
存在する信号であれば、雑音信号・混信信号にかかわら
ず検出してしまうという不都合がある。
【0012】このため、こうした不都合のない簡便安価
な構成によるものの提供が望まれているという課題があ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
所要の周期で繰り返すこの周期よりも短い時間長の
束波形をもつ送信信号を送波して得られる反射波または
透過波の受信信号を約束波形により相関して所要の探知
信号を得る相関検出型探知装置において、上記の周期を
各回ごとに少量時間ずつ順次に伸長させた可変周期を得
る可変周期手段と、各可変周期に所定の固定遅延量を付
加した時点ごとに上記の送信を行う固定遅延送信手段
と、各可変周期ごとに上記の約束波形の信号を相関信号
として得る可変周期相関信号手段と、上記の受信信号を
被相関信号として上記の相関信号と掛算して得られる掛
算信号にもとづいて探知信号を得る掛算手段とを設けた
構成により、あるいは、上記の周期を各回ごとに少量時
間ずつ順次に短縮させた可変周期を得る可変周期手段
と、上記の可変周期により上記の送信を行う可変周期送
信手段と、各可変周期に所定の固定遅延量を付加した時
点ごとに上記の約束波形の信号を相関信号として得る固
定遅延相関信号手段と、上記の受信信号を被相関信号と
して上記の相関信号と掛算して得られる掛算信号にもと
づいて探知信号を得る掛算手段とを設けた構成により上
記の課題を解決し、また、所要の周期で繰り返すこの周
期よりも短い時間長の約束波形をもつ信号を含む受信信
号を約束波形により相関して所要の検出信号を得るよう
にした相関型信号検出装置において、同様の構成を設け
ることにより上記の課題を解決し得るようにしたもので
ある。
【0014】
【実施例】以下、第1実施例を図1により実施例を説明
する。図1の実施例は、空中から地中を探査するための
地中探査用レーダにおいて、図7(エ)に示すような1
サイクルの波形、つまり、モノサイクルの波形を最も簡
単な約束波形として相関をとるようにした構成のもので
あり、各部の信号は図2に示してある。なお、図2にお
いて、時間長TPXのモノサイクルの波形が、所要の周
期で繰り返すこの周期よりも短い時間長の約束波形にな
っている。
【0015】可変周期回路1Xは、最初の周期、つま
り、初期周期Tに、各回ごとに少量時間△tずつ順次に
伸長した可変周期TEをもつパルス信号による可変周期
信号1XAを固定遅延回路12と相関信号回路13とに
与える。
【0016】可変周期回路1Xは、例えば、△tのクロ
ック回路と計数回路を組み合わせたパルス発生回路であ
り、T=△t×nに設定したときは、nを固定量とし、
n+1、n+2、n+3……n+r、n+(r+1)、
n+(r+2)……n+(n−2)、n+(n−1)、
n+nまで計数して、各回の周期を得ることによりT〜
(T+△t×n)の期間内で少量時間△tずつ順次に伸
長する可変周期のパルス信号を発生させるようにしたも
のであり、△tは、後記の送信波形回路21と相関信号
回路13とで発生する約束波形、つまり、送信信号2X
Aと相関信号13XAとの時間長TPXの1/m、例え
ば、1/10に選定する。
【0017】相関信号回路13Xは、可変周期信号1X
Aごとに時間長TPXのモノサイクル波形による約束波
形の信号を相関信号13XAとして発生する回路であ
り、発生した相関信号13XAを掛算回路11の一方の
掛算入力に与える。
【0018】固定遅延路12は、可変周期信号1XAを
所定の固定遅延量FDだけ遅延させる回路で、例えば、
単安定型マルチバイブレータによる遅延回路であり、遅
延した固定遅延信号12XAを送信回路2に与える。
【0019】図1の第1実施例の場合、固定遅延路12
の固定遅延量は、初期周期Tの1周期分に相当する固定
遅延量FDに設定してある。したがって、送信回路2に
与えられる固定遅延信号12XAは、各可変周期TEご
とに、可変周期信号1XAの時点から、常に、初期周期
Tと同じ固定遅延量FDだけ遅延させた約束波形、つま
り、モノサイクルの信号になって現れる。
【0020】また、掛算回路11の一方の入力に与えて
いる相関信号13XAは、可変周期TEごとに約束波
形、つまり、モノサイクルの信号になって現れる。
【0021】つまり、送信信号2XAは各回ごとに探知
周期を△tずつ順次に伸長しながら初期周期Tと同じ固
定遅延量FDだけ遅延させた約束波形の信号を送信アン
テナ3に与えるので、受波信号9XAにより得られる受
信信号10XA(雑音信号は省略してある)は、同様
に、各回ごとに△tずつ遅れた信号になって現れるが、
相関信号13XAに対しては、常に、初期周期Tだけ遅
れていることになる。
【0022】したがって、掛算回路11の一方の入力側
に与えている約束波形信号、つまり、相関信号13XA
から見ると、他方の掛算入力に被相関信号として与えて
いる受信信号10XAは、可変周期TEごとに初期周期
Tに相当する時間だけ遅れた信号になるので、可変周期
TEの2回目以後の相関信号13XAが先に遅れること
になり、受信信号10XAの方が可変周期TEの各回ご
とに△tずつ順次に繰り上げられた時間に受信されてい
ることになるため、相関信号13XAの約束波形に対し
て、地中埋設物7A・7B・7Cによる信号10a・1
0b・10cは△tずつ順次に繰り上げられた時間に現
れることになる。
【0023】このため、掛算信号11XAは、受信信号
10XAに対して相関信号13XAが可変周期TE、つ
まり、探知周期ごとに△tずつ後方へずらされながら、
各信号の振幅値を掛算した振幅値の信号になって得られ
るので、結局、掛算信号11XA・積分信号14XA・
探知信号15XAには、相関検出処理とパルス圧縮処理
とを行った探知信号が得られることになる。
【0024】そして、可変周期TEが最初の固定周期T
の2倍の周期になったとき、最初の固定周期Tに相当す
る探知距離範囲に対する相関検出処理とパルス圧縮処理
とが完了することになる。
【0025】図1の第1実施例では、固定遅延回路12
を可変周期回路1Xと送信回路2との間に設けて固定遅
延するように構成しているが、この固定遅延回路12を
取り除き、固定遅延回路12を受信アンテナ9と増幅回
路10との間、または、増幅回路10と掛算回路11と
の間に設けることにより、受波信号9XAまたは受信信
号10XAを固定遅延するように構成しても、被相関信
号、つまり、掛算回路11に与える受信信号10XAと
相関信号13XAとの時間関係は、図1の実施例の場合
と同一になり、同様の相関検出処理とパルス圧縮処理と
を行った探知信号が得られることになる。
【0026】また、図6のような透過波により地中探査
を行う探知装置の場合には、送信側回路部50・制御/
表示回路部70のいずれかに設けた可変周期回路1Xと
相関信号回路13と固定遅延路12とにより相関信号1
3XAと固定遅延信号12XAとを得るようにし、ま
た、受信側回路部60または制御/表示部70に設けた
掛算回路11により掛算信号11XAを得るようにした
構成により相関検出処理とパルス圧縮処理とを行った探
知信号15XAを得るか、もしくは、同様の構成におい
て、固定遅延路12を受信アンテナ9と受信側回路部6
0の受信回路10との間、または、受信回路10と受信
回路部60または制御/表示回路部70に設けた掛算回
路11との間に移設して構成することにより、同様の相
関検出処理とパルス圧縮処理とを行った探知信号を得る
ことができるわけである。
【0027】さらに、上記の相関型信号検出装置の場合
には、約束波形の信号を含む被相関信号を上記の可変周
期TEをもつ被相関信号にするとともに上記の固定遅延
回路12に与えて固定遅延した遅延被相関信号と、上記
の可変周期TEをもつ約束波形による相関信号とを上記
の掛算回路11に与えて掛算信号11XAに相当する信
号を得ることにより、相関検出処理とパルス圧縮処理と
を行った相関検出信号を得ることができるわけである。
【0028】次に、上記の第1実施例における可変周期
回路1Xの可変周期TEを少量時間△tずつ順次に短縮
させるように構成した第2実施例を図3により説明す
る。
【0029】図3の第2実施例の場合、図1の第1実施
例に対して、可変周期回路1Xが短縮変化型の可変周期
信号1YAを発生する可変周期回路1Yに変えられ、こ
の可変周期信号1YAを送信回路2に与えるとともに、
固定遅延回路12を可変周期回路1Yと相関信号回路1
3との間に移設して構成した点が異なり、他の構成部分
は図1の第1実施例と同様の構成になっている。
【0030】可変周期信号1YAは初期周期TSを、図
4のように、T+△t×nとし、△t×nの部分の変化
を、△t×nから始め、t×(n−1)、△t×(n−
2)、△t×(n−3)……のように、可変周期TEを
漸減して短縮変化させるものである。また、固定遅延回
路12の固定遅延量FDを初期周期TSと同じT+△t
×nに設定してある。
【0031】したがって、送信回路2から出力される送
信信号2YAと受信回路10から出力される受信信号1
0YAと相関信号回路13から出力される相関信号13
YAとの相対的な時間関係は、図4に示すように、図2
の場合における固定遅延時間FDをT+△t×nに変え
ただけのような時間関係をとることになり、掛算回路1
1の掛算信号11YA、積分回路14の積分信号14Y
A、サンプル保持回路15の探知信号15YAも同様な
時間関係をとるので、T=△t×nとした場合には、探
知信号15YAには図2における探知信号15XAと同
様の信号が得られることになる。
【0032】また、この第2実施例と同様の相関検出構
成を、上記の送受対向探知による構成の場合、または、
上記の相関型信号検出装置の場合にも、適用し得ること
は言うまでもない。
【0033】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することができる (1)約束波形を従来技術の項で説明した振幅変化・周
波数変化・位相変化・パルス数・パルス間隔などに対し
て特定の約束づけをした波形、例えば、階段状振幅形式
・等波形繰返形式などの波形、または、階段状周波数変
調形式・直線状周波数変調形式・符号位相変調形式・符
号搬送波変調形式などの波形のうちの任意のものを用い
て構成にする。
【0034】(2)約束波形の信号を、一般のレーダや
魚群探知機で使用している単一の高周波を矩形状に変調
したパルス波、つまり、図7の(ア)の波形のf1部分
のみの波形にして構成する。
【0035】(3)図1の第1実施例における可変周期
TEの初期周期Tと固定遅延回路12の固定遅延量FD
とを複数N倍のN×Tにして、図1の実施例と同様の相
関検出処理とパルス圧縮処理とを行う構成にする。
【0036】(4)図3の第2実施例における可変周期
TEの初期周期TSと固定遅延量FDのT+△t×nを
TまたはTの部分を整数N倍にしたN×T+△t×nに
して、図3の実施例と同様の相関検出処理とパルス圧縮
処理とを行う構成にする。
【0037】(5)図1の第1実施例における可変周期
TEの初期周期Tに代えて、初期周期TにT以下の任意
の時間量を加えた時間量、若しくは、0またはT以下の
任意の時間量を初期周期とすることにより、いわゆる探
知レンジのシフトを行わせて、目的の探知対象、例え
ば、地中埋設物7Bに対応する時点から相関検出処理を
行わせるようにして、例えば、地中埋設物7B・7Cに
対する探知信号15XAを得るように構成する。
【0038】(6)図3の第2実施例における初期周期
TSにおけるTまたは△t×nの部分をT以下の任意の
時間量にして上記の(5)における探知レンジのシフト
と同様の動作を行わせる。
【0039】(7)固定遅延回路12の固定遅延量FD
を初期周期TまたはTSに、Tまたは△t×n以下の任
意の時間量にし、または、Tまたは△t×n以下の任意
の時間量を加えた遅延量にして、例えば、図5のよう
に、T×0.6の遅延量に相当する固定遅延量に設定す
ることにより、いわゆる探知レンジのシフトを行わせ
て、目的の探知対象、例えば、地中埋設物7Bに対応す
る時点から相関検出処理を行わせるようにして、例え
ば、地中埋設物7B・7Cに対する探知信号15XAを
得るように構成する。
【0040】(8)掛算回路11に与える相関信号13
XAの波形を、送信側の約束波形が、送信回路2・送信
アンテナ3・送信電磁波4・地中・反射電磁波8・受信
アンテナ9の経路を経る間に、変形させられるモデルに
近い波形にする目的で、相関信号回路13の内部または
相関回路13と掛算回路11との間に、その波形に対応
させる回路、例えば、Qの低い共振回路と移相回路の組
み合わせなどを介在させる。
【0041】(9)積分回路14を演算型の積分回路に
するとともに、サンプル保持回路15のサンプリング時
点を可変周期信号1XAまたは1YAの各時点で行わせ
る。この場合には、サンプリング後に演算をリセットさ
せる必要があることは言うまでもない。
【0042】(10)上記の(9)の構成において、各
サンプリング時点に得られる振幅値をA/D変換したデ
ィジタル値を、メモリまたはシフトレジスタなどの記憶
回路に各サンプリング時点ごとにアドレスまたはシフト
を次順に移して記憶させ、この記憶内容を所定の一定速
度のクロックで読み出したディジタル値にもとづいて探
知信号15XAまたは15YAを得るように構成するこ
とにより、サンプリング時点のずれによる探知信号15
XAまたは15YAの波形歪みを修正し得るようにす
る。また、上記の逆の時系列で探知信号または検出信号
が得られる場合には、記憶内容の読出を逆順にして正規
の時系列による信号を得るようにする。
【0043】(11)積分回路14とサンプル保持回路
15を無くして、低域通過濾波回路によって掛算信号1
1XAまたは11YAを濾波することにより探知信号1
5XAまたは15YAを得る。この場合、可変周期TE
の初期周期Tに相当する周波数、つまり、(1/T)H
z程度以下の周波数を通過する濾波回路に構成すること
が望ましい。
【0044】(12)少量時間△tの量を、他のアナロ
グの形態、例えば、上昇または下降傾斜波のクリップレ
ベル点までの時間を単位クリップレベルの変化で行わせ
るなどによって構成する。
【0045】(13)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号、例えば、2進数値を表す直列のパルス信号または
並列のパルスによって構成する。
【0046】(14)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、アナログ形態の信
号にしたものを、ディジタル形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
【0047】(15)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号にしたものを、アナログ形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
【0048】(16)受信信号10XAまたは10Y
A、相関信号13XAまたは13YAをA/D変換して
ディジタル化するとともに、可変周期回路1Xまたは1
Y、掛算回路11、積分回路14、サンプル保持回路1
5などの処理をディジタル・コンピュータ、例えば、マ
イクロコンピュータにより処理する。
【0049】(17)掛算回路11に入力される受信信
号10XAまたは10YAと相関信号13XAまたは1
3YAとの両方、または、いずれか一方の回路に振幅を
可変調整して掛算機能を確実にするための調整回路、例
えば、可変減衰回路を設ける。
【0050】(17)相関信号13XAまたは13YA
が低い周波数成分の信号の場合、掛算回路11を演算増
幅回路の組み合わせ、例えば、乗算用ICなどにより構
成する。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、約束波形を含む受信
信号を被相関信号とし、受信信号が得られる周期の各回
ごとに少量時間ずつ順次にずらせた約束波形を相関信号
として掛算して得られる信号にもとづいて、相関検出処
理とパルス圧縮処理とを行って目的とする探知信号また
は相関検出信号を得る構成にしてあるため、S/N比が
よく精度の高い探知信号または相関検出信号が得られる
ものを可変周期回路と固定遅延回路を設けるだけの簡便
な構成で提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図は実施例を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】この発明の第1実施例のブロック構成図
【図2】この発明の第1実施例の要部動作波形図
【図3】この発明の第2実施例のブロック構成図
【図4】この発明の第2実施例の要部動作波形図
【図5】この発明の変形実施例の要部動作波形図
【図6】従来技術のブロック構成図
【図7】従来技術の要部信号波形図
【図8】従来技術の信号波形図
【符号の説明】
1X 探知周期回路 1XA 探知周期信号 1Y 探知周期回路 1YA 探知周期信号 2 送信回路 21 送信波形回路 22 電力増幅回路 2XA 送信信号 2YA 送信信号 3 送信アンテナ 4 送信電磁波 5 地表面 6 地中 7A・7B・7C 地中埋設物 8 反射電磁波 9 受信アンテナ 9XA 受波信号 9YA 受波信号 10 増幅回路 10XA 受信信号 10YA 受信信号 11 掛算回路 11XA 掛算信号 11YA 掛算信号 12 可変遅延回路 12XA 遅延信号 12YA 遅延信号 13 相関信号回路 13XA 相関信号 13YA 相関信号 14 積分回路 14XA 積分信号 14YA 積分信号 15 低域濾波回路 15XA 探知信号 15YA 探知信号 16 表示回路 50 送信側回路部 60 受信側回路部 70 制御/表示回路部 100 地中探査用レーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−240943(JP,A) 特開 平5−288844(JP,A) 特開 平5−288834(JP,A) 特開 平2−165086(JP,A) 特開 平2−27285(JP,A) 特開 平3−142392(JP,A) 特開 平2−44277(JP,A) 特開 平1−282490(JP,A) 特開 平1−280279(JP,A) 実開 昭63−174082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の周期で繰り返す前記周期よりも短
    い時間長の約束波形をもつ送信信号を送波して得られる
    反射波または透過波の受信信号を前記約束波形により相
    関して所要の探知信号を得る相関型探知装置であって、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に伸長させた可
    変周期を得る可変周期手段と、 各前記可変周期に所定の固定遅延量を付加した時点ごと
    に前記送信を行う固定遅延送信手段と、 各前記可変周期ごとに前記約束波形の信号を相関信号と
    して得る可変周期相関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として前記相関信号と掛算し
    て得られる掛算信号にもとづいて前記探知信号を得る掛
    算手段とを具備することを特徴とする可変周期相関型探
    知装置。
  2. 【請求項2】 所要の周期で繰り返す前記周期よりも短
    い時間長の約束波形をもつ送信信号を送波して得られる
    反射波または透過波の受信信号を前記約束波形により相
    関して所要の探知信号を得る相関型探知装置であって、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に短縮させた可
    変周期を得る可変周期手段と、 前記可変周期により前記送信を行う可変周期送信手段
    と、 各前記可変周期に所定の固定遅延量を付加した時点ごと
    に前記約束波形の信号を相関信号として得る固定遅延相
    関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として前記相関信号と掛算し
    て得られる掛算信号にもとづいて前記探知信号を得る掛
    算手段とを具備することを特徴とする可変周期相関型探
    知装置。
  3. 【請求項3】 前記掛算をアナログ値によって行う前記
    掛算手段を具備することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の相関検出型探知装置。
  4. 【請求項4】 前記掛算をディジタル値によって行う前
    記掛算手段を具備することを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の可変周期相関型探知装置。
  5. 【請求項5】 所要の周期で繰り返す前記周期よりも短
    い時間長の約束波形をもつ信号を含む受信信号を前記約
    束波形により相関して所要の検出信号を得るようにした
    相関型信号検出装置であって、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に伸長させた可
    変周期を得る可変周期手段と、 各前記可変周期に所定の固定遅延量を付加した時点を周
    期の始点とする前記受信信号を得る固定遅延受信手段
    と、 各前記可変周期ごとに前記約束波形の信号を相関信号と
    して得る可変周期相関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として前記相関信号と掛算し
    て得られる掛算信号にもとづいて前記検出信号を得る掛
    算手段とを具備することを特徴とする可変周期相関型信
    号検出装置。
  6. 【請求項6】 所要の周期で繰り返す前記周期よりも短
    い時間長の約束波形をもつ信号を含む受信信号を前記約
    束波形により相関して所要の検出信号を得るようにした
    相関型信号検出装置であって、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に短縮させた可
    変周期を得る可変周期手段と、 前記可変周期をもつ前記受信信号を得る可変周期受信信
    号手段と、 各前記可変周期に所定の固定遅延量を付加した時点ごと
    に前記約束波形の信号を相関信号として得る固定遅延相
    関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として前記相関信号と掛算し
    て得られる掛算信号にもとづいて前記検出信号を得る掛
    算手段とを具備することを特徴とする可変周期相関型信
    号検出装置。
  7. 【請求項7】 前記掛算をアナログ値によって行う前記
    掛算手段を具備することを特徴とする請求項5または請
    求項6記載の可変周期相関型信号検出装置。
  8. 【請求項8】 前記掛算をディジタル値によって行う前
    記掛算手段を具備することを特徴とする請求項5または
    請求項6記載の可変周期相関型信号検出装置。
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