JPH10246900A - 強誘電体単結晶基板の微小構造の製造方法 - Google Patents

強誘電体単結晶基板の微小構造の製造方法

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JPH10246900A
JPH10246900A JP9048831A JP4883197A JPH10246900A JP H10246900 A JPH10246900 A JP H10246900A JP 9048831 A JP9048831 A JP 9048831A JP 4883197 A JP4883197 A JP 4883197A JP H10246900 A JPH10246900 A JP H10246900A
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Tatsuo Kawaguchi
竜生 川口
Minoru Imaeda
美能留 今枝
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NGK Insulators Ltd
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    • G02F1/3558Poled materials, e.g. with periodic poling; Fabrication of domain inverted structures, e.g. for quasi-phase-matching [QPM]
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    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等から
なる強誘電体単結晶基板の表面に微小構造を形成する、
新規な製造方法を提供する。 【解決手段】強誘電体単結晶基板1が単分域処理されて
いる。基板1の一方の主面1aに易エッチング面と難エ
ッチング面との一方が露出しており、他方の主面1bに
易エッチング面と難エッチング面との他方が露出してい
る。少なくとも一方の主面1aに分極反転部分3が形成
されている基板を、選択的エッチング処理することによ
って、分極反転部分3の領域に微小構造12を形成す
る。好ましくは、微小構造を光素子として使用する。例
えば、基板1の表面において、分極反転部分3の領域に
易エッチング面3aが露出していると、基板1を選択的
エッチング処理することによって、分極反転部分3の領
域に凹部12を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光部品等に好適に
使用できる微小構造を強誘電体単結晶基板中に形成する
ための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体単結晶基板の表面に、光導波層
等の微小構造を形成する場合には、所定のプロテクトマ
スクパターンを基板の表面に形成し、マスクの開口部分
から露出している露出部分を選択的にエッチングする方
法が行われている(例えば、電子情報通信学会論文誌C
−I Vol.J77−C−I No.5(1994)
229〜237頁参照)。
【0003】この場合、微小構造の寸法精度、形状精
度、高さ等は、主としてエッチング剤に対するプロテク
トマスク材料と基板材料との間のエッチレートの差(選
択比)に依存する。このため、実用的な寸法精度、形状
精度を有する微小構造を成形するためには、通常は、
1:1以上の選択比が必要であり、1:10以上の選択
比があることが望ましいと言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、強誘電体単結
晶、例えばニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム単結
晶等からなる基板の場合には、このような高い選択比を
有する適当なプロテクトマスク材料がないために、加工
が困難であった。このため、こうした強誘電体単結晶基
板の表面に、実用的な形状精度、寸法精度を有する、リ
ッジ型光導波層や微小凹部等の微小構造を形成すること
は、実際上は困難であった。
【0005】本発明の課題は、ニオブ酸リチウム、タン
タル酸リチウム等からなる強誘電体単結晶基板の表面
に、リッジ型光導波層や微小凹部等の微小構造を形成で
きるような、新規な製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、強誘電体単結
晶基板の表面に微小構造を製造する方法であって、この
基板が単分域処理されており、基板の一方の主面に易エ
ッチング面と難エッチング面との一方が露出しており、
他方の主面に易エッチング面と難エッチング面との他方
が露出している基板を準備し、この基板の少なくとも一
方の主面に分極反転部分を形成し、次いで選択的エッチ
ング処理することによって、分極反転部分の領域に微小
構造を形成することを特徴とする。
【0007】こうした微小構造は、光導波層等の光部品
として使用できるが、圧電材料として使用することもで
きる。
【0008】本発明者は、強誘電体単結晶基板の表面に
前記のような微小構造を形成するという目的で、分極方
向の一方の側に易エッチング面があり、他方の側に難エ
ッチング面がある基板を準備し、この基板の少なくとも
表面に分極反転部分が形成されている基板を選択的エッ
チング処理することを想到した。この結果、従来は高い
選択比を有するプロテクトマスク材料がないために、微
小構造の形成が困難であった強誘電体単結晶基板の主面
に、微小構造を形成するための、新たな製造方法を提供
することに成功した。
【0009】強誘電体単結晶基板においては、エッチン
グ剤に対してエッチングされ易い結晶面(易エッチング
面)と、エッチングされにくい結晶面(難エッチング
面)とが存在することが多い。例えば、ニオブ酸リチウ
ム単結晶、タンタル酸リチウム単結晶、ニオブ酸リチウ
ム−タンタル酸リチウム固溶体単結晶基板の場合には、
フッ酸と硝酸の混合液をエッチング液とした場合に、+
Z面および+Y面が難エッチング面であり、−Z面およ
び−Y面が易エッチング面である。そして、この難エッ
チング面と易エッチング面とのエッチレートの差は1:
100以上と極めて大きい。
【0010】本発明者は、このように強誘電体単結晶基
板に分極反転部分を形成した場合に、この表面に難エッ
チング面と易エッチング面とが現れ、この難エッチング
面と易エッチング面との間のエッチレートが著しく相違
するという物理現象を利用し、強誘電体単結晶基板の表
面に光導波層等の微小構造を形成することを想到した。
【0011】なお、強誘電体単結晶基板の表面に周期分
極反転構造を形成した後に、この表面をエッチング処理
して、周期分極反転構造の形状を評価する事は知られて
いる。しかし、光導波層等の所望の微小構造を強誘電体
単結晶基板の表面に形成するという目的で、基板の難エ
ッチング面と易エッチング面とのエッチレートの差を利
用し、難エッチング面をプロテクトマスクとして使用す
ることはまったく知られていない。
【0012】以下、本発明の実施形態について、適宜図
面を参照しつつ、発明する。
【0013】本発明において使用できる基板の材質とし
ては、LiNbO3 、LiTaO3 、ニオブ酸リチウム
−タンタル酸リチウム固溶体、KLN、KLNT、およ
びこれらにそれぞれネオジム、エルビウム等の希土類元
素や、マグネシウム、亜鉛等から選ばれた元素を含有さ
せたものを例示できる。
【0014】こうしたエッチング処理に使用できるエッ
チング剤としては、例えば、フッ酸と硝酸との混合物の
ようなウエットエッチング剤を使用でき、また、C
4 、C2 6 、C3 8 のようなドライエッチング剤
を使用できる。
【0015】本発明において、基板の主面で分極反転部
分の領域に易エッチング面が露出している場合には、基
板を選択的エッチング処理することによって、分極反転
部分の領域に凹部を形成できる。更に、この凹部内に、
基板の屈折率よりも大きい屈折率を有する強誘電体単結
晶からなる光導波層を形成できる。
【0016】また、基板の主面において、分極反転部分
の領域に難エッチング面が露出している場合には、この
基板を選択的エッチング処理することによって、分極反
転部分の領域にリッジ型の光導波路を形成できる。
【0017】強誘電体単結晶基板の少なくとも表面領域
に分極反転部分を形成する方法は、例えば、「レーザー
研究」第21巻第11号の第21〜29頁「LiNbO
3 疑似位相整合SHGデバイス」に記載されている各方
法を採用できる。
【0018】単分域処理された強誘電体単結晶基板の各
主面に電極を形成し、これらの電極間に電圧を印加する
ことによって、基板の厚さ方向の全体にわたって分極反
転部分を形成できる。例えば、図1(a)〜(c)はこ
の態様を説明するものである。
【0019】図1(a)において、強誘電体単結晶基板
1は単分域処理されており、例えば矢印A方向に分極し
ている。基板1の一方の主面1aには電極5を形成し、
他方の主面1bには共通電極4を形成し、これらの各電
極に電線6を介して電流計7および電源8を接続する。
この状態で、分離電極5と共通電極4との間に所定の電
圧を印加すると、矢印Bで示す方向に分極している分極
反転部分3が生成する。一方の主面1a側には難エッチ
ング面が面しており、他方の主面1b側に易エッチング
面が面している。
【0020】こうした電圧印加の方法については、電子
情報通信学会論文誌C−I、Vol.J78−C−I
No.5 第238〜245頁「電圧印加によるLiN
bO3 SHGデバイス用分極反転グレーティングの作
製」に記載されている。
【0021】分極反転していない部分2、10において
は、矢印A方向に分極したままであり、本実施形態では
2a、10aが易エッチング面であり、2b、10bが
難エッチング面である。これに対して、分極反転部分3
においては、3aが易エッチング面となり、3bが難エ
ッチング面となる。従って、易エッチング面3aの両側
にそれぞれ難エッチング面2b、10bが露出する形態
となる。
【0022】次いで、公知の方法によって電極4、5を
除去した後、所定のエッチング処理を施すことによっ
て、図1(b)に示す基板9を得る。この基板9におい
ては、分極反転していない部分2A、10Aの各難エッ
チング面2b、10bは僅かしかエッチングされていな
い一方、分極反転部分は大きくエッチングされており、
凹部12が形成されている。ここで、11は分極反転部
分であり、11aは易エッチング面であり、11bは難
エッチング面である。
【0023】次いで、図1(c)に示すように、基板9
の凹部12内に、液相エピタキシャル法によって、強誘
電体単結晶のエピタキシャル膜30を形成する。この
際、強誘電体単結晶基板の屈折率よりもエピタキシャル
膜30の屈折率の方を大きくすることによって、エピタ
キシャル膜30を光導波層として使用する。
【0024】液相エピタキシャル法の具体的な方法は知
られている。基板がニオブ酸リチウム単結晶、タンタル
酸リチウム単結晶、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチ
ウム固溶体単結晶である場合には、基板を接触させるた
めの溶融体は、主としてLi2 O、Nb2 5 、Ta2
5 およびフラックスからなることが好ましい。こうし
たフラックスとしては、V2 5 、B2 3 、Mo
3 、WO3 を好適なものとして例示できる。
【0025】また、電子ビーム走査照射法によって、図
1に示したような電圧印加法による場合と同様に分極反
転部分を形成できる。この方法においては、例えばZカ
ットLiNbO3 、LiTaO3 の+Z面を接地し、電
極のない−Z面上に、常温で収束電子ビームを走査しな
がら照射する。これによって、走査線の直下から結晶の
裏面に達する領域で分極反転が起こる。こうした方法に
ついては、「OPTICAL REVIEW」Sample I
ssue1994年第36〜38頁に記載されている。
【0026】また、プロトン交換熱処理法によって分極
反転部分を形成する場合について、図2(a)〜(c)
を例示しつつ説明する。図2(a)に示すように、強誘
電体単結晶基板13は矢印B方向に分極しているものと
する。一方の主面13aは、易エッチング面である。次
いで、この易エッチング面13a側に所定のマスクパタ
ーン14を形成し、マスクパターンのギャップ部16を
形成する。このマスクパターン14は、通常法によって
形成できる。このマスクを形成する材質としては、T
a,W,Ti,Au,SiO2 ,Ta2 5 等を例示で
き、この膜からマスクパターンを形成する方法として
は、フォトリソグラフィー法を例示できる。次いで、こ
の基板13をプロトン交換処理に供することによって、
ギャップ部16の部分にプロトン交換部分15を形成す
る。
【0027】次いで、このプロトン交換部分15を熱処
理することによって、図2(b)に示すように、分極反
転部分17を形成する。分極反転部分17においては、
矢印A方向に分極しており、難エッチング面17aが露
出している。
【0028】典型的には、LiTaO3 単結晶基板13
の−Z面13aに、260℃程度のピロリン酸でプロト
ン交換を行い、この後に500〜600℃の熱処理を行
うと、プロトン交換層内で分極方向が反転する。こうし
た方法については、「Journal of Applied physics」7
3(3)、第1390〜1394頁、1993年2月1
日に記載されている。
【0029】次いで、基板13をエッチング処理に供す
ることによって、図2(c)に示すような基板18を得
る。この基板18においては、易エッチング面13aの
エッチングが進行して易エッチング面18aが露出して
いる一方、難エッチング面17aのエッチングはほとん
ど進行していない。このため、難エッチング面17aを
有する分極反転部分17Aの領域にはリッジ型の光導波
層26が形成されている。この光導波層26は、分極反
転部分17Aと、分極反転部分17Aの下側にある分極
反転していない部分19とを備えており、易エッチング
面18aから突出している。
【0030】また、チタン熱酸化法によって分極反転部
分を形成する場合について、図3(a)〜(c)を例示
しつつ説明する。図3(a)に示すように、強誘電体単
結晶基板20は矢印B方向に分極しているものとする。
一方の主面20aは、易エッチング面である。次いで、
この易エッチング面20a側に、所定パターンのチタン
薄膜を形成し、この際チタン薄膜の間にギャップ部16
を形成する。
【0031】次いで、チタン薄膜を、例えば500℃程
度で熱処理することによって、チタン薄膜を酸化させて
酸化チタン薄膜27を形成する。この過程で、酸化チタ
ン薄膜27の間のギャップ部16で、分極反転部分21
が生成し、分極反転部分21の難エッチング面21aが
露出する。こうした処理については、「ELECTRO
NICS LETTERS」Vol.28、No.1
7、1992年8月13日、第1594頁〜1596頁
に記載されている。
【0032】次いで、基板20をエッチング処理に供す
ることによって、図3(b)に示すようになる。この状
態の基板20Aにおいては、易エッチング面20aのエ
ッチングが進行する一方、難エッチング面21aのエッ
チングはほとんど進行していない。このため、難エッチ
ング面21aを有する分極反転部分21Aの領域には、
突起28が生成する。突起28は、分極反転部分21A
と分極反転していない部分22とを備えている。
【0033】この状態でエッチングを止めることもでき
るが、本実施形態においては、更にエッチングを進行さ
せ、図3(c)に示す突起29を得る。この状態の基板
20Bにおいては、易エッチング面20aのエッチング
が更に進行する一方、難エッチング面21aのエッチン
グはほとんど進行しない。しかも、これと同時に分極反
転していない部分22の表面22aも若干エッチングが
進行する。
【0034】この結果として形成される突起29におい
ては、難エッチング面21aを有する分極反転部分21
Bの領域の下側に、分極反転していない部分23が生成
する。この際、分極反転していない部分22の表面22
aのエッチングの進行によって、分極反転していない部
分23の表面23aの幅方向寸法が、分極反転部分21
Bの幅方向寸法よりも小さくなる。つまり、突起29
が、略板状の分極反転部分21Bと、分極反転部分21
Bを支持する、すぼまった形状の分極反転していない支
持部分23とからなる。このような形態の突起29は、
光導波路や圧電振動子のアームとして使用しうる。
【0035】また、分極反転部分を形成する段階におい
ては、上記した各方法以外に、チタン内拡散法、Li2
O外拡散法、SiO2 装荷熱処理法を例示できる。
【0036】また、本発明においては、図1に示すよう
な凹部12を、多数、一定周期で強誘電体単結晶基板の
表面に形成し、各凹部12内に、前記したようにしてエ
ピタキシャル層30を形成することによって、周期分極
反転構造を形成することも可能である。
【0037】光ピックアップ等に用いられる青色レーザ
ー用光源として、ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウ
ム単結晶に周期的な分極反転構造を形成した光導波路を
使用した疑似位相整合(Quasi-Phase-Matched :QP
M)方式の第二高調波発生(Second-Harmonic-Generati
on:SHG)デバイスが期待されている。こうしたデバイス
は、光ディスクメモリー用、医学用、光化学用、各種光
計測用等の幅広い応用が可能である。
【0038】
【実施例】以下、更に具体的な実験結果について述べ
る。 (実施例1)図1(a)〜(c)を参照しつつ説明した
前記の方法に従って、光導波層を形成した。具体的に
は、厚さ0.5mmの光学グレードのニオブ酸リチウム
単結晶基板1の+Z面に、Alからなる電極4、5を形
成し、10kVの電圧を印加することによって、分極反
転部分と分極反転していない部分とを交互に設けること
に成功した。ただし、分極反転部分3の幅は約5μmで
あり、分極反転していない部分2、10の幅は約5μm
であり、各分極反転部分はそれぞれ細長く真っ直ぐに延
びており、ストライプ状のパターンを形成している。
【0039】こうして得られた基板を、フッ酸:硝酸=
1:2の混合液中で、約100℃で40分間エッチング
処理することによって、図1(b)に示すような凹部1
2を形成した。各凹部12の幅は約5μmであり、深さ
は約3μmであった。
【0040】次いで、各凹部12内に、液相エピタキシ
ャル法によって、それぞれエピタキシャル膜30を形成
した。具体的には、LiNbO3 −LiTaO3−Li
VO3 擬三元系の溶融体を準備した。この溶融体を、十
分に高い温度(1100℃〜1300℃)で3時間以上
攪拌し、十分均一な液相の状態とした。その後、溶融体
を1010℃まで冷却した後、12時間以上保持した。
この結果、溶融体の内部で、過飽和分の固溶体が核発生
し、固相がルツボの壁面に析出した。このとき、溶融体
の液相部分は、1010℃における飽和状態であり、溶
融体内は、液相部分と固相部分とが共存した状態であ
る。
【0041】その後、溶融体の温度を、1010℃から
成膜温度980℃まで冷却した。ただちにニオブ酸リチ
ウム単結晶基板9を液相部分に接触させ、成膜を行っ
た。得られたエピタキシャル膜30は、Ta/(Nb+
Ta)=0.4の組成を有していた。このエピタキシャ
ル膜30を光導波路として使用する。
【0042】(実施例2)図2(a)〜(c)を参照し
つつ説明した前記の方法に従って、リッジ型光導波路を
形成した。具体的には、光学グレードのZカットのタン
タル酸リチウム単結晶基板13の−Z面13aに、スパ
ッタリング法によって厚さ60nmのタンタル膜を堆積
させた。次いで、フォトリソグラフィー法によってパタ
ーニングを行い、次いで、この基板をCF4 雰囲気中で
ドライエッチングすることによって、所定のマスクパタ
ーン14を形成した。この基板13を、260℃のピロ
リン酸中に収容し、260℃で60分間プロトン交換を
実施し、マスクされていない部分に幅約8μm、深さ約
2μmのプロトン交換部分15を形成した。
【0043】このプロトン交換部分15を550℃で熱
処理することによって、分極反転部分17を形成した。
【0044】次いで、この基板13を、HF:HNO3
=1:2のエッチング液中に、100℃で1時間浸漬す
ることによって、図2(c)に示すように、幅約8μ
m、高さ約5μmのリッジ形状の光導波路26を形成し
た。
【0045】(実施例3)図3(a)〜(c)を参照し
つつ説明した前記の方法に従って、リッジ型光導波路2
9を形成した。具体的には、光学グレードのZカットの
ニオブ酸リチウム単結晶基板20の−Z面20aに、幅
約3μmのチタン薄膜と幅約10μmのギャップ部16
とを交互に形成した。そして、これを500℃で熱処理
することによって、チタン薄膜を酸化させ、幅約10μ
mの層状の分極反転部分21と、幅約3μmの分極反転
されていない部分とを交互に形成した。このときの各分
極反転部分21の厚さは約1μmであった。
【0046】この基板20から酸化チタン薄膜27を除
去した後、基板20をHF:HNO3 =1:2のエッチ
ング液中に、100℃で2時間浸漬することによって、
図3(c)に示すように、幅約10μm、高さ約5μm
のリッジ形状の光導波路29を形成した。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ニ
オブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等からなる強誘電
体単結晶基板の表面に微小構造を形成できるような、新
規な製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、電圧印加法を利用して凹部
12および光導波層30を形成するための本発明の実施
形態を示す概略断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、プロトン交換法を利用して
リッジ型の光導波路26を形成するための本発明の実施
形態を示す概略断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、チタン熱酸化法を利用して
リッジ型の光導波路29を形成するための本発明の実施
形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,13,18,20,20A,20B 単分域処理さ
れた強誘電体単結晶基板、2,2A,10,10A 分
極反転されていない部分、2a,3a,10a,11
a,13a,18a,20a 易エッチング面、2b,
3b,10b,11b,17a,21a 難エッチング
面、3,11 基板の厚さ方向にわたる分極反転部分、
17,17A,21,21A,21B 層状の分極反転
部分、30 光導波層、A,B 分極の方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電体単結晶基板の表面に微小構造を製
    造する方法であって、前記強誘電体単結晶基板が単分域
    処理されており、前記強誘電体単結晶基板の一方の主面
    に易エッチング面と難エッチング面との一方が露出して
    おり、他方の主面に易エッチング面と難エッチング面と
    の他方が露出している強誘電体単結晶基板を準備し、こ
    の強誘電体単結晶基板の少なくとも一方の主面に分極反
    転部分を形成し、次いで選択的エッチング処理すること
    によって、前記分極反転部分の領域に微小構造を形成す
    ることを特徴とする、強誘電体単結晶基板の微小構造の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記微小構造を光素子として使用する、請
    求項1記載の強誘電体単結晶基板の微小構造の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記強誘電体単結晶基板の前記一方の主面
    において、前記分極反転部分の領域で前記易エッチング
    面が露出しており、この強誘電体単結晶基板を選択的エ
    ッチング処理することによって、前記分極反転部分の領
    域に凹部を形成することを特徴とする、請求項1または
    2記載の強誘電体単結晶基板の微小構造の製造方法。
  4. 【請求項4】前記強誘電体単結晶基板の屈折率よりも大
    きい屈折率を有する強誘電体単結晶からなる光導波層を
    前記凹部内に形成する、請求項3記載の強誘電体単結晶
    基板の微小構造の製造方法。
  5. 【請求項5】前記強誘電体単結晶基板の前記一方の主面
    において、前記分極反転部分の領域に前記難エッチング
    面が露出しており、この強誘電体単結晶基板を選択的エ
    ッチング処理することによって、前記分極反転部分の領
    域にリッジ型の光導波層を形成することを特徴とする、
    請求項1または2記載の強誘電体単結晶基板の微小構造
    の製造方法。
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