JPH10231980A - コネクタ組立体 - Google Patents

コネクタ組立体

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JPH10231980A
JPH10231980A JP3623497A JP3623497A JPH10231980A JP H10231980 A JPH10231980 A JP H10231980A JP 3623497 A JP3623497 A JP 3623497A JP 3623497 A JP3623497 A JP 3623497A JP H10231980 A JPH10231980 A JP H10231980A
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JP
Japan
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male member
locking
shaped
male
ring
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Application number
JP3623497A
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English (en)
Inventor
Kimihide Ito
公英 伊藤
Kazuhiro Kato
和宏 加藤
Etsuo Takada
悦男 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雄部材と雌部材との結合操作性及び結合力の双
方を高く維持し、しかも両者の結合が適切に完了したこ
とを正確に、かつ信頼性高く確認する。 【解決手段】カム部材5は、雄部材が雌部材2に結合さ
れる前の状態で、係止部材4の包着体部40の自由端部
4a,4a間で挟持されて包着体部40を予め所定量拡
径した状態で保持可能な一対の肩部51b,51bと、
ハウジング21の係止孔(挿通孔)25内に挿通される
棒状突起部52とを備えている。雄部材が雌部材2との
結合位置まで挿入されると、雄部材のリング状突部が棒
状突起部52の先端当接部52bに当接し、カム部材5
が半径方向外方に押し出される。包着体部40の自由端
部4a,4a間からカム部材5が外れるので、該包着体
部40が弾性復帰により縮径し、雄部材のリング状突部
と係止部41,41の係止端部41b,41bとを係止
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリン、オイ
ル、水およびエアなどの流体を移送するホースやパイプ
などを配管のために連結するコネクタ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】ホースなどを連結するコネクタとして、
特開平6−174165号公報に記載されたものが知ら
れている。この従来のコネクタは、図13〜図15に示
すように、パイプ状の雄部材80と、パイプ81の一端
が固定された円筒状の雌部材82と、雌部材82に外装
され、雌部材82内に挿入された雄部材80を雌部材8
2に連結させるための係止部材83とから構成されてい
る。
【0003】雄部材80は、先端から所定の距離位置に
遠心方向に突出するように設けられたリング状突部80
aと、このリング状突部80aより先端側に位置する先
端部80bとをもち、この先端部80bにリング状のシ
ール部材84が固定されている。雌部材82は、側面に
円周方向に対向して設けられた長穴状の一対の窓部82
a,82aを有している。そして、雌部材82に外装さ
れた係止部材83は、バネ弾性により拡径可能な略C字
形状部材よりなり、上記一対の窓部82a,82aには
め込み可能でかつ内面が雄部材80の挿入方向へ傾斜す
るテーパ面83a,83aとされた一対の対向する円弧
状脚体83b,83bを有している。
【0004】このコネクタにおいては、雄部材80が雌
部材82内に挿入される際、雄部材80のリング状突部
80aが係止部材83の両円弧状脚体83b,83bの
テーパ面83a,83aを半径方向外方に押圧するの
で、該円弧状脚体83b,83bは係止部材83の弾性
力に抗して半径方向外方に変位し、係止部材83が拡径
される。これにより、雄部材80のリング状突部80a
を係止部材83の両円弧状脚体83b,83bより雌部
材82の軸方向奥方に押し込むことが可能となり、その
結果雄部材80のリング状突部80aを係止部材83の
円弧状脚体83b,83bに係止させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタで
は、雄部材80を雌部材82に結合させる際の雄部材挿
入力(雄部材80を雌部材82に結合させるのに必要な
力)は、係止部材83の弾性力により決まる。すなわ
ち、係止部材83の弾性力が大きければ雄部材挿入力も
大きくなり、雄部材80を雌部材82に結合させる際に
大きな力が必要となる。このため、係止部材83の弾性
力が過度に強いと、雄部材挿入力が極端に大きくなり、
雄部材80を雌部材82に結合させる際の結合操作性が
低下してしまう。
【0006】一方、この係止部材83の弾性力、ひいて
は雄部材挿入力が大きいということは、雄部材80と雌
部材82とが結合した状態における雄部材保持力、すな
わち雄部材80と雌部材82との結合力も大きいことを
意味する。このため、結合操作性を高めるべく係止部材
83の弾性力を小さくした場合、結合力も同時に低下し
てしまう。
【0007】したがって、バネ弾性により拡径可能な係
止部材83を介して雄部材80と雌部材82とを結合さ
せる上記従来のコネクタでは、結合操作性及び結合力の
双方を高く維持することが困難であるという問題があ
る。また上記従来のコネクタにおいて、雄部材80が雌
部材82内に挿入され、両者の結合が完了したことは、
雄部材80の挿入完了時における感触やその時に発生す
る音により確認することができる。しかし、このような
確認方法は正確性や信頼性が低い。このため、雄部材8
0と雌部材82との結合が適切に完了したか否かについ
て、正確に、かつ信頼性高く確認できる手段が望まれ
る。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、雄部材と雌部材との結合操作性及び結合力の双方
を高く維持することを可能とし、しかも雄部材と雌部材
との結合が適切に完了したことを正確に、かつ信頼性高
く確認することを可能とすることを解決すべき技術課題
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のコネクタ組立体は、互いに嵌合し合う筒状の雌部材
及び筒状の雄部材と該雄部材を軸方向に相対的に連結す
るように作動する該雌部材に保持された係止部材とを備
えたコネクタと、該雌部材及び該雄部材を軸方向に相対
的に連結した際に半径方向に取り外し可能に実質的に該
雌部材に組み付けられるカム部材とからなるコネクタ組
立体であって、上記雄部材は、先端から所定の距離隔て
た位置に遠心方向に突出するリング状突部が設けられた
挿入端部を具備し、上記雌部材は上記挿入端部が挿入さ
れる軸方向に延びる軸穴を有するハウジングを軸方向一
端に具備し、該ハウジングは、該軸穴を形成する周壁
に、周方向に互いに間隔を隔てた設けられた半径方向に
貫通する複数の窓部と、該雌部材及び該雄部材を軸方向
に相対的に連結した際に該雄部材の上記リング状突部と
軸方向に一致する位置に設けられた半径方向に貫通する
挿通孔とを備え、上記係止部材は、上記ハウジングの外
周を外装するC字形状のバネ弾性を有する包着体部と、
該包着体部の内周面から半径方向内方に突出して上記各
窓部に挿通するように一体に設けられた複数の係止部と
を具備し、該係止部は、上記挿入端部を上記軸穴に挿入
する際に上記包着体部を拡径するために上記リング状突
部と摺接する軸方向他端に向けて半径方向内方に傾斜す
るテーパ状案内面と、該リング状突部が該テーパ状案内
面を超えてスナップ入りした際に該リング状突部と係止
する係止端部とを備え、上記雌部材に組み付けられる上
記カム部材は、上記係止部材の包着体部を拡径せしめて
該包着体部の一対の自由端部間で挟持される一対の肩部
を備えた周方向に延びる基部と、該基部から一体に突出
して上記挿通孔に挿通するように設けられた棒状突起部
とを具備し、前記雌部材及び前記雄部材を軸方向に連結
する際、前記リング状突部が前記棒状突起部の先端部に
当接して、前記カム部材を半径方向外方に押し出すよう
になしたことを特徴とするものである。
【0010】なお、本明細書において、軸方向とは雌部
材の軸方向(及びこれに対応する方向)を意味し、周方
向とは雌部材の周方向(及びこれに対応する方向)を意
味する。このコネクタ組立体では、雄部材が雌部材に結
合される前の状態において、カム部材が実質的に雌部材
のハウジングに組み付けられている。このカム部材にお
いては、基部の一対の肩部が係止部材の包着体部の一対
の自由端部間で挟持されており、これにより係止部材は
包着体部が予め所定量拡径された状態でハウジングに外
装保持されるとともに、該係止部材は包着体部による挟
圧力によりハウジングの外周面に保持されている。また
この状態で、カム部材の棒状突起部はハウジングの外周
面から挿通孔内に挿通されてハウジングの内周面から半
径方向内方に突出している。なお、この棒状突起部の先
端部は、雄部材の挿入時におけるリング状突部の軌跡内
に位置し、かつ、雌部材及び該雄部材を連結した際の該
雄部材のリング状突部と軸方向に一致する位置にある。
【0011】この状態で、雄部材の挿入端部を雌部材の
ハウジングの軸穴内に挿入すると、雄部材のリング状突
部が係止部材の各係止部のテーパ状案内面を半径方向外
方に押圧するので、該係止部は包着体部の弾性力に抗し
て半径方向外方に変位し、該包着体部がさらに拡径され
る。これにより、雄部材のリング状突部をテーパ状案内
面を超えてスナップ入りさせることが可能となる。この
ように雄部材が雌部材との結合位置まで挿入されると、
該雄部材のリング状突部がカム部材の棒状突起部の先端
部に当接して、該カム部材が半径方向外方に押し出され
る。その結果、係止部材の包着体部の一対の自由端部間
からカム部材が外れるので、該包着体部が弾性復帰によ
り縮径し、雄部材のリング状突部と係止部材の係止部の
係止端部とを係止させることができる。よって、雄部材
は係止部材を介して雌部材と確実に連結される。
【0012】そして、本発明のコネクタ組立体では、雄
部材が雌部材に結合される前の状態で上述したように係
止部材の包着体部はカム部材の一対の肩部により予め所
定量拡径した状態とされているので、該包着体部が予め
拡径されている分だけ、雄部材を雌部材に結合させる際
の雄部材挿入力が低減されており、結合操作性は良好で
ある。一方、雄部材と雌部材との結合力については、該
結合力を十分に確保しうるように係止部材の包着体部の
バネ弾性を予め適当に設定しておくことにより、良好に
確保することができる。このように本発明のコネクタ組
立体では、雄部材と雌部材との結合力を十分に確保しう
るように係止部材の弾性力を十分に強く設定した場合で
あっても、係止部材の包着体部をカム部材により予め拡
径した状態で保持しておくことにより、雄部材挿入力を
低減させて、結合操作性を高く維持することができる。
したがって、本発明のコネクタ組立体によれば、結合操
作性及び結合力の双方を高く維持することが可能とな
る。
【0013】また本発明のコネクタ組立体では、雄部材
の挿入が完了して雄部材と雌部材とが連結された時に、
上述したように雄部材のリング状突部がカム部材の棒状
突起部の先端部に当接して、該カム部材が半径方向外方
に押し出されるので、これにより雄部材と雌部材とが結
合されたことを視覚的に容易に確認することができる。
したがって、本発明のコネクタ組立体によれば、雄部材
が雌部材に適切に結合されたことを正確に、かつ信頼性
高く確認することが可能となる。
【0014】ここに、本発明のコネクタ組立体の好適な
態様において、前記棒状突起部は、前記挿通孔と係止可
能な係止突起部を有するとともに、該係止突起部と該挿
通孔との着脱が該棒状突起部の弾性変形を介して行われ
るように切り割り部を有していることを特徴とする。こ
の態様によれば、雄部材が雌部材に結合される前の状態
においては、棒状突起部が弾性変形した際の弾性復帰力
により、係止突起部と挿通孔との係止状態を確実に維持
することができ、したがってカム部材をハウジングに対
して確実に保持させることができる。なお、雄部材の挿
入完了時には、リング状突部で棒状突起部の先端部が半
径方向外方に押圧されれば、棒状突起部の弾性変形を伴
って係止突起部と係止孔との係止がスムースに外れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ具体的に説明する。図1〜図12に示す本
実施形態のコネクタ組立体は、互いに嵌合し合う筒状の
雄部材1及び筒状の雄部材2と雄部材1を軸方向に相対
的に連結するように作動する雌部材2に保持された係止
部材4とを備えたコネクタ3と、雄部材1及び雄部材2
を軸方向に相対的に連結した際に半径方向に取り外し可
能に実質的に雌部材2に組み付けられるカム部材4とか
ら構成されている。
【0016】雄部材1は、金属製のパイプよりなり、図
12に示すように、先端から所定の距離隔てた位置に遠
心方向に突出するように設けられたリング状突部1a
と、このリング状突部1aより先端側に位置する先端部
1bとを備えた挿入端部1cを有している。雌部材2
は、樹脂(ナイロン)製で、図1、図4〜図6に示すよ
うに、軸方向一端側(図1、図4〜図6の右側、以下同
様)に設けられたハウジング21と、軸方向他端側(図
1、図4〜図6の左側、以下同様)にハウジング21と
同軸的に設けられたホース接続端部22とから構成され
ている。そして、ハウジング21は、軸方向一端側から
順に同軸状に設けられた大径部21a、中径部21b及
び小径部21cよりなり、上記雄部材1の上記挿入端部
1cが挿入される挿入開口端21dを軸方向一端側の端
部に有している。また、ハウジング21及びホース接続
端部22は内周面に軸穴22aを有し、ホース接続端部
22の外周面にはホースの抜けを規制するための2つの
段部22b,22bが設けられている。
【0017】上記大径部21aには、ハウジング21の
軸穴22aを形成する周壁に、半径方向に貫通する一対
の窓部23,23が周方向に対向して設けられている。
またこの大径部21aには、各窓部23,23を周方向
に隔てる一対の隔壁部24,24の一方より雌部材2の
軸方向奥方(軸方向他端側)の位置で雌部材2の軸平面
C上の位置(図6参照)に、半径方向に貫通する挿通孔
としての係止孔25が1個設けられている。なお、この
係止孔25は、雄部材1及び雌部材2を軸方向に相対的
に連結した際に、雄部材1の上記リング状突部1aと軸
方向に一致する位置に設けられている。
【0018】上記中径部21bの内周面には、長円筒状
のカラー部材26、上記ハウジング21に挿入された上
記挿入端部1cの上記先端部1bの外周面をシールする
リング状のシール部材27、短円筒状のカラー部材28
及び同じく上記先端部1bの外周面をシールするリング
状のシール部材27が軸方向一端側から順に配設されて
いる。また、上記小径部21cの内周面は上記ハウジン
グ21に挿入された上記挿入端部1cの上記先端部1b
の外周面と嵌合するリング状の嵌合内周面とされてい
る。
【0019】係止部材4は、図7〜図9に示すように、
弾性変形により拡径可能な樹脂(ポリアセタール又はナ
イロン)製のC字形状部材よりなり、上記ハウジング2
1の外周を外装するC字形状のバネ弾性を有する包着体
部40と、包着体部40の内周面から半径方向内方に突
出して上記各窓部23,23に挿通するように一体に設
けられた一対の係止部41,41とを具備している。各
係止部41,41は、雄部材1の挿入端部1cをハウジ
ング21の軸穴22a内に挿入する際に、上記包着体部
40を拡径するために上記リング状突部1aと摺接する
軸方向他端に向けて半径方向内方に傾斜するテーパ状案
内面41b、41bと、リング状突部1aがテーパ状案
内面41b、41bを超えてスナップ入りした際に該リ
ング状突部1aと係止可能な係止端部41a,41aと
を備えている。また、係止部材4は、包着体部40の周
方向の一対の自由端部4a,4aの一方側に半径方向外
方に突出する取手部42を有している。
【0020】なお、係止部材4は、弾性力に抗して拡径
させながら雌部材3の上記軸方向一端側からハウジング
21の大径部21aに外装保持され、係止部材4の各係
止部41,41は各窓部23,23内にはめ込まれてい
る。そして、後述するように包着体部40の自由端部4
a,4a間にカム部材5の一対の肩部51b,51bが
挟持されることにより、包着体部40が予め所定量拡径
された状態とされている(図2及び図3参照)。また、
係止部材4の包着体部40の弾性力(剛性)は、雄部材
1を雌部材2内に挿入する際の雄部材挿入力が適性に維
持され、かつ、雄部材1と雌部材2とが結合した状態で
両者の結合力が十分に確保されうるように適切に設定さ
れている。
【0021】カム部材5は、雄部材1が雌部材2に結合
される前の状態でハウジング21に外装保持され、雄部
材1が雌部材2に結合された時にハウジング21から半
径方向外方に外れるものである。このカム部材5は、図
10及び図11に示すように、ハウジング21の外周面
と対応した円弧状底面51a及び一対の肩部51b,5
1bをもつ周方向に延びる円弧状基部51と、この円弧
状基部51の周方向の中心で、かつ軸方向他端側(図1
1の左側)の円弧状底面51aから突出する棒状突起部
52とを備えている。
【0022】カム部材5の円弧状基部51の各肩部51
b,51bは、雄部材1が雌部材2に結合される前の状
態で係止部材4の包着体部40の自由端部4a,4a間
で挟持されて係止部材4の包着体部40を予め所定量拡
径した状態で保持するもので、両肩部51b,51b間
の幅は、係止部材4の包着体部40の自由端部4a,4
a間の長さより所定量大きく設定されている。
【0023】カム部材5の棒状突起部52は、雄部材1
が雌部材2に結合される前の状態でハウジング21の外
周面から係止孔25内に挿通されるとともにハウジング
21の内周面から半径方向内方に突出しており、この棒
状突起部52は、雄部材1が雌部材2に結合される前の
状態で係止孔25と係止してカム部材5がハウジング2
1から半径方向外方に外れることを確実に規制する係止
突起部52aと、雄部材1が雌部材2に結合される前の
状態で雄部材1の挿入時におけるリング状突部1aの軌
跡内に位置するとともに雄部材1の挿入完了時にリング
状突部1aで押圧されて半径方向外方に移動して係止突
起部52aを係止孔25から外す先端当接部52bとを
有している。また、この棒状突起部52は、係止突起部
52aと係止孔25との着脱が棒状突起部52の弾性変
形を介して行われるように、先端当接部52bから所定
量切り割りして棒状突起部52を周方向に2分割する切
り割り部52cを有している。
【0024】上記構成を有する本実施形態のコネクタ組
立体では、雄部材1が雌部材2に結合される前の状態に
おいて、カム部材5がハウジング21に外装保持されて
いる。ハウジング21に外装保持されたカム部材5にお
いては、円弧状基部51の各肩部51b,51bが係止
部材4の包着体部40の自由端部4a,4a間で挟持さ
れており、これにより係止部材4の包着体部40は予め
所定量拡径された状態でハウジング21に外装保持され
ている(図2及び図3参照)。またこの状態で、カム部
材5の棒状突起部52はハウジング21の外周面から係
止孔25内に挿通されてハウジング21の内周面から半
径方向内方に突出しており、この棒状突起部52の係止
突起部52aと係止孔25との係止により該カム部材5
がハウジング21から半径方向外方に外れることを確実
に規制している。また、棒状突起部52の先端当接部5
2bは、雄部材1の挿入時におけるリング状突部1aの
軌跡内に位置し(図1〜図3参照)、かつ、雄部材1及
び雌部材2を連結した際の雄部材1のリング状突部1a
と軸方向に一致する位置にある。
【0025】この状態で、雄部材1の挿入端部1cを雌
部材2のハウジング21内に挿入開口端21dから挿入
すると、雄部材1のリング状突部1aが係止部材4の両
係止部41,41のテーパ状案内面41b,41bを半
径方向外方に押圧するので、該係止部41,41は係止
部材4の包着体部40の弾性力に抗して半径方向外方に
変位し、包着体部40がさらに拡径される。これによ
り、雄部材1のリング状突部1aをテーパ状案内面41
b,41bを超えてスナップ入りさせることが可能とな
る。このように雄部材1が雌部材2との結合位置まで挿
入されると、該雄部材1のリング状突部1aがカム部材
5の棒状突起部52の先端当接部52bに当接して、該
カム部材5が半径方向外方に押し出される。その結果、
係止部材4の包着体部40の一対の自由端部4a,4a
間からカム部材5が外れるので、該包着体部40が弾性
復帰により縮径し、雄部材1のリング状突部1aと係止
部材4の係止部41,41の係止端部41a,41aと
を係止させることができる(図4参照)。よって、雄部
材1は係止部材4を介して雌部材2と確実に連結され
る。
【0026】そして、本実施形態のコネクタ組立体で
は、雄部材1が雌部材2に結合される前の状態で上述し
たように係止部材4の包着体部40はカム部材5の自由
端部51b,51bにより予め所定量拡径した状態とさ
れているので、包着体部40が予め拡径されている分だ
け、雄部材1を雌部材2に結合させる際の雄部材挿入力
が低減されており、結合操作性は良好である。一方、雄
部材1と雌部材2との結合力については、該結合力を十
分に確保しうるように係止部材4の包着体部40の弾性
力が予め適切に設定されており、良好に確保することが
できる。このように本実施形態のコネクタ組立体では、
雄部材1と雌部材2との結合力を十分に確保しうるよう
に係止部材4の包着体部40弾性力を十分に強く設定し
た場合であっても、包着体部40をカム部材5で予め拡
径した状態で保持しておくことにより、雄部材挿入力を
低減させて、結合操作性を高く維持することができる。
したがって、本実施形態のコネクタ組立体によれば、結
合操作性及び結合力の双方を高く維持することが可能と
なる。
【0027】また本実施形態のコネクタ組立体では、雄
部材1の挿入が完了して雄部材1と雌部材2とが連結さ
れた時に、上述したように雄部材1のリング状突部1a
がカム部材5の棒状突起部52の先端当接部52bに当
接して、該カム部材5が半径方向外方に押し出されるの
で(図5参照)、これにより雄部材1と雌部材2とが結
合されたことを視覚的に容易に確認することができる。
したがって、本実施形態のコネクタ組立体によれば、雄
部材1が雌部材2に適切に結合されたことを正確に、か
つ信頼性高く確認することが可能となる。
【0028】さらに、本実施形態のコネクタ組立体で
は、上記棒状突起部52は、係止突起部52と係止孔2
5との着脱が棒状突起部52の弾性変形を介して行われ
るように切り割り部52cを有している。このため、雄
部材1が雌部材2に結合される前の状態においては、棒
状突起部52が弾性変形した際の弾性復帰力により、係
止突起部52aと係止孔25との係止状態を確実に維持
することができ、したがってカム部材5をハウジング2
1に対して確実に外装保持させることができる。なお、
雄部材1の挿入完了時には、リング状突部1aで棒状突
起部52の先端当接部52bが半径方向外方に押圧され
れば、棒状突起部52の弾性変形を伴って係止突起部5
2aと係止孔25との係止がスムースに外れることとな
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のコネクタ組
立体によれば、雄部材と雌部材との結合力を十分に確保
しうるように係止部材の包着体部の弾性力を十分に強く
設定した場合であっても、該包着体部をカム部材の自由
端部で予め拡径した状態で保持しておくことにより、雄
部材挿入力を低減させて、結合操作性を高く維持するこ
とができる。したがって、結合操作性及び結合力の双方
を高く維持することが可能となる。
【0030】また本発明のコネクタ組立体では、雄部材
の挿入完了時、すなわち雄部材と雌部材との結合完了時
に、カム部材がハウジングから半径方向外方に外れるこ
とにより、雄部材と雌部材とが結合されたことを視覚的
に容易に確認することができる。したがって、本発明の
コネクタ組立体によれば、雄部材が雌部材に適切に結合
されたことを正確に、かつ信頼性高く確認することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のコネクタ組立体に係り、雄部材を雌
部材に挿入する前の状態における雌部材の断面図であ
る。
【図2】実施形態のコネクタ組立体に係り、雄部材を雌
部材に挿入する前の状態における雌部材の正面図であ
る。
【図3】実施形態のコネクタ組立体に係り、図1のA−
A線矢視断面図である。
【図4】実施形態のコネクタ組立体に係り、雄部材と雌
部材とを結合した状態における雌部材の断面図であり、
図1のB−B線矢視断面図である。
【図5】実施形態のコネクタ組立体に係り、雄部材と雌
部材とを結合した状態における雌部材の断面図である。
【図6】実施形態のコネクタ組立体に係り、雌部材の側
面図である。
【図7】実施形態のコネクタ組立体に係り、係止部材の
斜視図である。
【図8】実施形態のコネクタ組立体に係り、係止部材の
正面図である。
【図9】実施形態のコネクタ組立体に係り、係止部材の
断面図である。
【図10】実施形態のコネクタ組立体に係り、カム部材
の正面図である。
【図11】実施形態のコネクタ組立体に係り、カム部材
の側面図である。
【図12】実施形態のコネクタ組立体に係り、雄部材の
断面図である。
【図13】従来のコネクタの斜視図である。
【図14】従来のコネクタの断面図である。
【図15】従来のコネクタの連結状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:雄部材、1a:リング状突部、1b:先端部、1
c:挿入端部、2:雌部材、21:ハウジング、23:
窓部、25:係止孔(挿入孔)4:係止部材、4a:自
由端部、41:係止部、41a:係止端部、41b:テ
ーパ状案内面 5:カム部材、51b:肩部、52:棒状突起部、52
a:係止突起部、52b:先端当接部、52c:切り割
り部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合し合う筒状の雌部材及び筒状
    の雄部材と該雄部材を軸方向に相対的に連結するように
    作動する該雌部材に保持された係止部材とを備えたコネ
    クタと、該雌部材及び該雄部材を軸方向に相対的に連結
    した際に半径方向に取り外し可能に実質的に該雌部材に
    組み付けられるカム部材とからなるコネクタ組立体であ
    って、 上記雄部材は、先端から所定の距離隔てた位置に遠心方
    向に突出するリング状突部が設けられた挿入端部を具備
    し、 上記雌部材は上記挿入端部が挿入される軸方向に延びる
    軸穴を有するハウジングを軸方向一端に具備し、該ハウ
    ジングは、該軸穴を形成する周壁に、周方向に互いに間
    隔を隔てた設けられた半径方向に貫通する複数の窓部
    と、該雌部材及び該雄部材を軸方向に相対的に連結した
    際に該雄部材の上記リング状突部と軸方向に一致する位
    置に設けられた半径方向に貫通する挿通孔とを備え、 上記係止部材は、上記ハウジングの外周を外装するC字
    形状のバネ弾性を有する包着体部と、該包着体部の内周
    面から半径方向内方に突出して上記各窓部に挿通するよ
    うに一体に設けられた複数の係止部とを具備し、該係止
    部は、上記挿入端部を上記軸穴に挿入する際に上記包着
    体部を拡径するために上記リング状突部と摺接する軸方
    向他端に向けて半径方向内方に傾斜するテーパ状案内面
    と、該リング状突部が該テーパ状案内面を超えてスナッ
    プ入りした際に該リング状突部と係止する係止端部とを
    備え、 上記雌部材に組み付けられる上記カム部材は、上記係止
    部材の包着体部を拡径せしめて該包着体部の一対の自由
    端部間で挟持される一対の肩部を備えた周方向に延びる
    基部と、該基部から一体に突出して上記挿通孔に挿通す
    るように設けられた棒状突起部とを具備し、 前記雌部材及び前記雄部材を軸方向に連結する際、前記
    リング状突部が前記棒状突起部の先端部に当接して、前
    記カム部材を半径方向外方に押し出すようになしたこと
    を特徴とするコネクタ組立体。
  2. 【請求項2】前記棒状突起部は、前記挿通孔と係止可能
    な係止突起部を有するとともに、該係止突起部と該挿通
    孔との着脱が該棒状突起部の弾性変形を介して行われる
    ように切り割り部を有していることを特徴とする請求項
    1記載のコネクタ組立体。
JP3623497A 1997-02-20 1997-02-20 コネクタ組立体 Pending JPH10231980A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155911A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Kao Corp パイプの連結構造
JP2006336764A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Sanyo Kasei:Kk 管継手
US7438328B2 (en) 2005-03-25 2008-10-21 Tokai Rubber Industries, Ltd. Quick connector
JP2010038365A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Ti Group Automotive Systems Llc プルタブ型リテーナを有するクイックコネクタ継手

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