JPH10215289A - 同期装置 - Google Patents

同期装置

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JPH10215289A
JPH10215289A JP8982497A JP8982497A JPH10215289A JP H10215289 A JPH10215289 A JP H10215289A JP 8982497 A JP8982497 A JP 8982497A JP 8982497 A JP8982497 A JP 8982497A JP H10215289 A JPH10215289 A JP H10215289A
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synchronization
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phase
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JP8982497A
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Hiroaki Sudo
藤 浩 章 須
Katsuhiko Hiramatsu
松 勝 彦 平
Mitsuru Uesugi
杉 充 上
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
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    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログPLLを用いた場合、温度変化、経
年変化、電圧変動等の環境の変動に弱く、また同期用の
交番パタンで同期をロック後、情報シンボルを用いた同
期の保持が情報シンボルのパタンにより不安定になる。 【解決手段】 受信信号101から比較器102で符号
103を検出し、その変化点をD−FF105でシンボ
ルクロックのN倍の精度で検出する。コントローラ10
8でセレクタ107をカウンタ114#0から117#
N−1まで順に切り換える。カウンタ114〜117
は、D−FF出力105が立ち上がった時刻にカウント
アップし、受信信号の符号変化点のヒストグラムを算出
し、位相番号検出器122でカウンタ114〜117の
中から最大値を示すカウンタの番号(0〜N−1)をシ
ンボルクロックの位相として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信機
器の受信装置における同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信のディジタル化が目ざましい
勢いで進んでいる。このディジタル通信では、受信側に
おいて高速かつ高精度でフレーム同期を引き込むための
技術が必要となる。
【0003】従来、同期引き込みには、「PLL−IC
の使い方」(畑雅恭、古川計介、秋葉出版、PP.14
6−154)に記載されているように、PLL(位相同
期ループ)を利用する同期装置が用いられている。この
装置は、図47に示すように、PLLの制御を受けて最
終的に入力信号に同期した信号を出力するディジタルV
CO(電圧制御発信器)1と、入力信号とディジタルV
CO1の出力との位相を比較し、その結果に基づいて+
1または−1のデータを出力する2値量子化位相比較器
2と、2値量子位相比較器2の出力を計数してその係数
値がある値(N)を超えたときに補正信号をディジタル
VCO1に出力するシーケンスシャル・ループ・フィル
タ3とを備えている。2値量子化位相比較器2は、入力
信号とディジタルVCO1の出力との位相を比較する位
相比較器4と、この位相比較結果を2値に量子化する量
子化器5とを備え、ディジタルVCO1は、固定周波数
の信号を発振する固定発振器6と、シーケンシャル・ル
ープ・フィルタ3から信号が出力されたときに固定発振
器6の出力にパルスを付加または除去するパルス付加/
除去回路7と、パルスの付加または除去された固定発振
器6の出力を分周する分周器8とを備えている。
【0004】この同期装置では、2値量子化位相比較器
2の位相比較器4が、ディジタルVCO1の出力信号と
入力信号との位相を比較し、ディジタルVCO1の出力
の位相が進んでいるときには−1、遅れているときには
+1の値を量子化器5から出力する。シーケンシャル・
ループ・フィルタ3は、量子化器5の出力を計数し、そ
の計数値が+Nになると、パルス付加/除去回路7に対
して、パルスの除去を制御する補正信号を出力し、−N
になると、パルスの付加を制御する補正信号を出力す
る。
【0005】従って、この装置をフレーム同期装置とし
て用いる場合には、ディジタルVCO1の出力信号の位
相がフレーム同期信号の位相と正または負の一方向にず
れているとき、同期引き込みの開始からNフレーム後に
最初の補正信号がシーケンシャル・ループ・フィルタ3
によって出力されることになる。
【0006】補正信号が入力したディジタルVCO1で
は、パルス付加/除去回路7が、この補正信号に応じ
て、固定発振器6の出力にパルスを挿入または除去す
る。固定発振器6の発振周波数は、位相制御の量子化値
を小さくするために入力周波数のR倍に選定されている
ため、パルス付加/除去回路7でパルスの挿入・除去さ
れた固定発振器6の出力は、分周器8でR分周された後
に、ディジタルVCO1の出力信号として出力される。
【0007】パルスの挿入または除去によってもディジ
タルVCO1の出力信号と入力信号との位相差が残る場
合には、前記の動作が繰り返され、最終的に、ディジタ
ルVCO1の出力信号と入力信号との位相差が最小にな
るように、ディジタルVCO1の出力が制御される。
【0008】この装置の場合、フレーム同期引き込み時
の初期位相差をφとすると、位相が誤差δ以内に引き込
まれる時間が次式(1)で与えられる。但し、360°
/Rは1サイクルでの位相変化である。
【0009】 T0 ={(φ−δ)R/360}×N ・・・(1) この式(1)を用いてフレーム同期を確立する時間の平
均を求めると式(2)のようになる。
【0010】
【数1】 ここで、δ=180/Rとし、比較周波数をPDCのフ
ルレートのフレーム周波数である50Hz、固定発振器
906の発振周波数12.6kHz とすると、R=25
2となり、平均の引き込み時間は62.5×N、即ち、
3.125秒となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同期装置は、アナログPLLを用いているので、温
度変化、経年変化、電圧変動等の環境の変動に弱く、ま
た同期用の交番パタンで同期をロック後、情報シンボル
を用いた同期の保持が、情報シンボルのパタンにより不
安定になるといった課題がある。
【0012】本発明は、上記課題を解決するために、全
ディジタル回路で同期回路を実現することにより環境の
変化に対する耐性を高め、また送られてきたシンボルパ
タンが同期用の交番パタンであるか、ランダム性に欠け
る情報シンボルであるかによらず、高性能な同期回路を
実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、全ディジタル回路で同期回路を実現し、
IF帯の受信信号のゼロクロスをシンボルレートのN倍
で検出し、検出時刻のヒストグラムから最適なシンボル
同期を確立するようにしたものである。したがって、本
発明では、ゼロクロスのヒストグラム検出を行うため
に、情報シンボルのようにゼロクロス数シンボル連続し
て起こらない場合でも誤動作の要因にならず、またバー
スト長が短いかまたはクロックの精度が非常に高い場合
は、少ないシンボル数で同期を確立して保持することに
ができるので、同期回路を止めて低消費電力化を実現で
き、またバースト長が長いかまたはクロックの精度が低
い場合でも、情報シンボルにおいて同期検出が行えるの
で、同期の追従を簡単な回路の追加で実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力信号の符号を求める手段と、求めた符号からシ
ンボルレートの数倍で符号の変化点を検出する手段と、
検出した符号の変化点の時刻のヒストグラムを算出する
手段と、算出したヒストグラムの中の最大値を取る位相
番号をシンボル同期点と判定する手段とを備えた同期装
置であり、IF帯の信号のゼロクロスをシンボルレート
のN倍で検出し、検出された時刻(0〜N−1)のヒス
トグラムを算出し、ある検出時間内でヒストグラムが最
大になった時刻時刻(0〜N−1)をシンボルクロック
として選択することにより、シンボル同期を確立するこ
とができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、入力信号
の符号を求める手段と、求めた符号からシンボルレート
の数倍で符号の変化点を検出するラッチ手段と、検出し
た符号の変化点の時刻のヒストグラムを算出する手段
と、算出したヒストグラムの中で最初にしきい値を超え
た位相番号をシンボル同期点と判定する手段とを備えた
同期装置であり、IF帯の信号のゼロクロスをシンボル
レートのN倍で検出し、検出された時刻(0〜N−1)
のヒストグラムを算出し、ヒストグラムがしきい値を超
えた時刻(0〜N−1)をシンボルクロックとして選択
することにより、シンボル同期を確立することができ
る。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、入力信号
の符号を求める手段と、求めた符号からシンボルレート
の数倍で符号の変化点を検出するラッチ手段と、検出し
た符号の変化点の時刻のヒストグラムを算出する手段
と、算出したヒストグラムの中で最初にしきい値を超え
た位相番号をシンボル同期点と判定し、ある検出時間内
でしきい値を超えなかった場合は、算出したヒストグラ
ムの中で最初にしきい値を超えた位相番号をシンボル同
期点と判定する手段とを備えた同期装置であり、IF帯
の信号のゼロクロスをシンボルレートのN倍で検出し、
検出された時刻(0〜N−1)のヒストグラムを算出
し、ある検出時間内でヒストグラムがヒストグラムがし
きい値を超えた時刻(0〜N−1)をシンボルクロック
として選択するとともに、ある検出時刻内でヒストグラ
ムがしきい値を超えなかった場合は、ヒストグラムが最
大になった時刻時刻(0〜N−1)をシンボルクロック
として選択することにより、シンボル同期を素早く確立
することができる。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、同期確
立後に、同期確立点の前後1位相分のヒストグラムを算
出して位相番号を検出しタイミング補正を行う請求項1
から3のいずれかに記載の同期装置であり、シンボル同
期を確立後、IF帯の信号のゼロクロスをシンボルレー
トのN倍で検出し、検出された時刻(0〜N−1)のヒ
ストグラムを算出し、同期確立した時刻(k:0≦k≦
N−1)に対してヒストグラムがしきい値を超えた時刻
が前の場合は、シンボル同期を1クロック(1/ (N×
fs))だけ前に補正し、ヒストグラムがしきい値を超
えた時刻が後の場合は、シンボル同期を1クロック(1
/ (N×fs))だけ後に補正し、同じ場合は補正を行
わないようにタイミング補正することにより、正確なシ
ンボル同期を確立することができる。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、周波数
の精度が悪いと分かっている場合は、位相番号の検出の
頻度を多くして追従するようにし、周波数の精度が良い
と分かっている場合は、位相番号の検出の頻度を少なく
する請求項4記載の同期装置であり、シンボル同期を確
立後、バースト長やクロックの精度の応じて同期補正の
実施頻度を制御することにより、低消費電力化を図るこ
とができる。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、A/D
変換後のデータを用いて同期獲得を行う請求項1から5
のいずれかに記載の同期装置であり、A/D変換前のデ
ータを使用する場合に比べて、同期回路への信号とA/
D変換器への信号の間に到達時間の差が問題になるよう
な場合( 特にシンボルレートが高い場合) において、正
確な所望の同期位置を検出することができる。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、同期信号がシンボル毎に位相が
180度変わるような正弦波である場合に、A/D変換
後のサンプリングデータの絶対値を同相信号と直交信号
別々に加算して、加算後により確からしい方を選択して
用いるようにしたものであり、アナログ回路での遅延な
どがあっても正確な所望の同期位置を検出することがで
きる。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、同期信号がシンボル毎に位相が
180度変わるような正弦波である場合に、A/D変換
後のサンプリングデータの絶対値を同相信号と直交信号
の区別なく加算して用いるようにしたものであり、請求
項7記載の発明よりも回路の小型化を図りつつ、アナロ
グ回路での遅延などがあっても、正確な所望の同期位置
を検出することができる。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
7または8記載の発明において、同期信号がシンボル毎
に位相が180度変わるような正弦波である場合に、A
/D変換後のサンプリングデータの絶対値を同相信号と
直交信号別々に、まずシンボルの4倍のサンプリングに
対して求め、さらにI側とQ側の信号のレベルも求めて
おいて、レベルの大きい方に対して、隣り合った2つの
値が最大となるペアを選択し、その中間のタイミングで
もう一度サンプリングデータの絶対値の和を求め、上記
2つの値を含めて3つの値を比較して値の最も大きいタ
イミングを求めることで同期を獲得するようにしたもの
であり、アナログ回路での遅延などがあっても正確な所
望の同期位置を検出することができる。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項7または8記載の発明において、同期信号がシンボル
毎に位相が180度変わるような正弦波である場合に、
A/D変換後のサンプリングデータの絶対値を同相信号
と直交信号の区別なく、まずシンボルの4倍のサンプリ
ングに対して求め、その中で隣り合った2つの値が最大
となるペアを選択し、その中間のタイミングでもう一度
サンプリングデータの絶対値の和を求め、上記2つのタ
イミングにおける値を入れた3つの値を比較して最も大
きい値となるタイミングを求めることで同期を獲得する
ようにしたものであり、アナログ回路での遅延などがあ
っても正確な所望の同期位置を検出することができる。
【0024】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項9または10記載の発明において、隣り合った2つの
値が最小となるペアを選択し、その中間のタイミングで
もう一度サンプリングデータの絶対値の和を求め、上記
2つのタイミングにおける値を入れた3つの値を比較し
て最も小さい値となるタイミングを求めることで同期を
獲得するようにしたものであり、上記請求項9または1
0記載の発明よりもさらに精度良く、アナログ回路での
遅延などがあっても正確な所望の同期位置を検出するこ
とができる。なお、この場合、正しい同期タイミングは
上記同期獲得のタイミングから1/2シンボルあとのタ
イミングである。
【0025】本発明の請求項12に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算し、サン
プリングタイミングの異なる複数の積算値を比較するこ
とで同期を獲得するようにしたものであり、A/D変換
後のデータを用いて同期獲得を行うことで、A/D変換
前のデータを使用する場合に比べて、同期回路への信号
とA/D変換器への信号の間に到達時間の差が問題にな
るような場合(特にシンボルレートが高い場合)におい
て、正確な所望の同期位置を検出することができ、さら
に、異なるタイミングでサンプリングした複数の値のを
積算値を比較することで高速に精度良く同期を引き込む
ことができる。
【0026】本発明の請求項13に記載の発明は、開始
トリガで同期獲得を開始し、復調結果と同期獲得の状態
の両方の情報を使用して同期が獲得できたことを検知し
て同期保持を開始するようにしたものであり、A/D変
換後のデータを用いて同期獲得を行うことで、A/D変
換前のデータを使用する場合に比べて、同期回路への信
号とA/D変換器への信号の間に到達時間の差が問題に
なるような場合(特にシンボルレートが高い場合) にお
いて、正確な所望の同期位置を検出することができ、ク
ロック再生回路の状態や検波結果から同期引き込み終了
を検出して同期保持状態に移ることでデータ区間のジッ
タが抑えられ、誤り率特性を向上することができる。ま
た、同期開始および保持のタイミング制御を行わずに済
むため、制御が簡単になり、データの先頭に特定の同期
パタンが付加されている場合には、そのパタンに特化し
た方法で高速かつ高精度に同期を引き込むことができ
る。
【0027】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項12に記載の発明において、データの先頭に特定のプ
リアンブルパタンを付加した場合に、そのプリアンブル
の復調結果の誤り数を数えることで同期引き込みを検出
して同期保持を開始するようにしたものであり、自動的
に同期引き込みを検出することで、データ区間のジッタ
が抑えられ、誤り率特性を向上することができ、同期保
持のタイミングの制御を行わずに済むため、制御が簡単
になるとともに、データの先頭に特定の同期パタンが付
加されている場合には、データ部分はクロック再生を停
止しているため、特定パタンに特化した方法で高速かつ
高精度に同期を引き込むことができる。その際、この構
成において、A/D変換後のサンプリングデータを用い
ることで、アナログ回路での遅延などがあっても正確に
所望の同期位置を検出することができる
【0028】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項14に記載の発明において、復調結果が何シンボル連
続で正しいかという判断基準と同期獲得中のヒストグラ
ムを併用することで同期獲得の検出精度を高めるように
したものであり、同期位置のヒストグラムを観測した結
果を反映させることで、より確実に同期引き込みを検出
することができる。ヒストグラムの使用方法としては、
複数のサンプリングタイミングに対して、現時点のサン
プリングタイミングとその両隣のタイミングのヒストグ
ラムの和があるしきい値を越えたかどうかを検出して使
用することができる。またそのとき、他のタイミングの
ヒストグラムはクリアすることで、より精度を向上する
ことができる。その際、この構成において、A/D変換
後のサンプリングデータを用いることで、アナログ回路
での遅延などがあっても正確に所望の同期位置を検出す
ることができる。
【0029】本発明の請求項16に記載の発明は、同期
保持状態となった後は、A/D変換器のサンプリング周
波数をI信号およびQ信号のシンボルレートと同じ周波
数に低減することを特徴とする請求項12から15のい
ずれかに記載の同期装置であり、同期保持状態となった
後は、A/D変換器のサンプリング周波数を、I,Q信
号のシンボルレートと同じ周波数に低減することによっ
て、同期保持状態となった後は、A/D変換器のサンプ
リング周波数を請求項12に記載の発明におけるA/D
変換器のサンプリング周波数の1/2に低減することが
でき、請求項12に記載の発明よりもさらに低消費電力
化を図ることができる。
【0030】本発明の請求項17に記載の発明は、同期
保持状態となった後のA/D変換器のサンプリング周波
数の低減を、A/D変換後のI信号またはQ信号と、前
記I信号またはQ信号の1サンプリング周期後のI信号
またはQ信号とが、同相であるか逆相であるかの情報を
用いて行うことを特徴とする請求項16記載の同期装置
であり、A/D変換後のI信号またはQ信号とI信号ま
たはQ信号の1サンプリング周期(シンボル周期/2)
後のI信号またはQ信号が、同相であるか逆相であるか
の情報を用いてサンプリング周期数の低減を行うことに
よって、同期保持状態となった直後に誤同期が生じるこ
とを防ぐことができる。
【0031】本発明の請求項18に記載の発明は、同期
保持状態となった後のA/D変換器のサンプリング周波
数の低減を、A/D変換後のI信号およびQ信号の1サ
ンプリング周期後のI信号およびQ信号が、同相である
か逆相であるかの情報を用いて行うことを特徴とする請
求項16記載の同期装置であり、A/D変換後のI,Q
両方の信号を用いて選択器を制御する制御信号を生成す
ることによって、請求項17に記載の発明よりもさらに
高精度な同期を実現することができる。
【0032】本発明の請求項19に記載の発明は、同期
保持状態となった後のA/D変換器のサンプリング周波
数の低減を、A/D変換後のI信号またはQ信号または
その両方の1サンプリング周期後のI信号またはQ信号
またはその両方が、同相であるか逆相であるかの情報の
積算値を用いて行うことを特徴とする請求項17または
18記載の同期装置であり、A/D変換後のI,Qの片
方または両方の信号が同相であるか逆相であるかの情報
の積算値を用いて選択器を制御する制御信号を生成する
ことによって、請求項18に記載の発明よりもさらに高
精度な同期を実現することができる。
【0033】本発明の請求項20に記載の発明は、A/
D変換後のI信号およびQ信号に対して、直流オフセッ
ト除去を行うことを特徴とする請求項16から19のい
ずれかに記載の同期装置であり、A/D変換器によって
出力されるI信号とQ信号に対して、直流オフセットを
除去することによって、請求項16から19に記載の発
明よりもさらに高精度な同期を実現することができる。
【0034】本発明の請求項21に記載の発明は、復調
データの積算を行い、復調データとともにフレーム同期
も獲得することを特徴とする請求項16から20のいず
れかに記載の同期装置であり、復調データをプリアンブ
ルのデータ数分積算を行い、積算値が最大となる時刻を
検出することにより、復調データとともにフレーム同期
も獲得することができる。
【0035】本発明の請求項22に記載の発明は、現時
点の復調データの積算値と両隣の復調データの積算値を
加算し、この加算値を用いてフレーム同期も獲得するこ
とを特徴とする請求項21記載の同期装置であり、復調
データをプリアンブルのデータ数分積算した値に対し
て、現時点の積算値とその両隣の積算値の加算を行い、
その積算値が最大となる時刻を検出することによって、
請求項21に記載の発明よりもさらに高精度なフレーム
同期を獲得することができる。
【0036】本発明の請求項23に記載の発明は、現時
点の復調データの積算値と両隣の復調データの積算値の
加算を重み付をして行うことを特徴とする請求項21記
載の同期装置であり、現時点の復調データの積算値とそ
の両隣の積算値の積算値に対して、重み付けをして加算
を行い、その積算値が最大となる時刻を検出することに
よって、請求項22に記載の発明よりもさらに高精度な
フレーム同期を獲得することができる。
【0037】本発明の請求項24に記載の発明は、A/
D変換後のI信号またはQ信号に対し積算を行い、サン
プリングタイミングの異なるその積算値の絶対値を比較
することにより同期を獲得する同期装置であり、A/D
変換後のI信号またはQ信号に対し積算を行い、サンプ
リングタイミングの異なるその積算値の絶対値を比較し
て同期獲得を行うことにより、請求項16に記載の発明
よりも簡易な回路で熱雑音成分を低減することができ、
さらに高精度な同期獲得を行うことができる。
【0038】本発明の請求項25に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号の両方の信号に対し積算を行
い、I信号とQ信号の積算値を加算し、サンプリングタ
イミングの異なる加算値の絶対値を比較することにより
同期を獲得する同期装置であり、A/D変換後のI信号
またはQ信号に対し積算を行い、このI信号とQ信号の
積算値を加算し、サンプリングタイミングの異なるその
絶対値を比較することにより同期獲得を行うことによっ
て、請求項24に記載の発明よりもさらに高精度な同期
獲得を行うことができる。
【0039】本発明の請求項26に記載の発明は、A/
D変換後のI信号またはQ信号の絶対値を計算し、サン
プリングタイミングの異なるその絶対値を比較し、その
比較値の積算値を計算し、この積算値を用いて同期を獲
得する同期装置であり、A/D変換後のI信号またはQ
信号の絶対値を計算し、サンプリングタイミングの異な
るその絶対値を比較し、この比較値の積算値を計算し、
この積算値を用いて同期を獲得することにより、積算器
の数を1つにすることができ、請求項16に記載の発明
に比べて回路規模を1/2程度にすることができる。
【0040】本発明の請求項27に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算し、サン
プリングタイミングの異なる絶対値を比較し、その比較
値の積算値を計算し、この積算値を用いて同期を獲得す
る同期装置であり、A/D変換後のI信号とQ信号の絶
対値の和を計算し、絶対値の和を用いて同期を獲得する
ことにより、請求項26に記載の発明よりもさらに高精
度な同期獲得を行うことができる。
【0041】本発明の請求項28に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算する絶対
値計算器と加算器を、信号伝送速度と同じサンプリング
周波数で動作させることを特徴とする請求項12、1
6、18、20から23、25、27のいずれかに記載
の同期装置であり、A/D変換後のI信号とQ信号の絶
対値の和を計算する絶対値計算器と加算器を、信号伝送
速度と同じサンプリング周波数で動作させることによ
り、さらに消費電力を削減することができる。
【0042】本発明の請求項29に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号を加算し、加算後の絶対値を
用いて同期獲得を行うことを特徴とする同期装置であ
り、A/D変換後のI信号とQ信号を加算し、加算後の
絶対値を用いて同期獲得を行うことにより、積算器を増
加させずにさらに熱雑音成分を低減することができ、さ
らに高精度な同期獲得を行うことができる。
【0043】本発明の請求項30に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号において極性が異なる場合
は、A/D変換後のI信号またはQ信号に対し極性反転
を行った後、I信号とQ信号を加算することを特徴とす
る請求項29記載の同期装置であり、A/D変換後のI
信号とQ信号において極性が異なる場合は、A/D変換
後のI信号またはQ信号に対し極性反転を行った後、I
信号とQ信号を加算することにより、信号とQ信号の局
性が異なる場合においても、信号レベルが低減すること
を防ぎ、同期獲得の精度が低下することを防ぐことがで
きる。
【0044】本発明の請求項31に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号において極性が同じか異なる
かの情報に対し積算を行い、この積算値の極性が異なる
場合は、A/D変換後のI信号またはQ信号に対し極性
反転を行うことを特徴とする請求項29記載の同期装置
であり、A/D変換後のI信号とQ信号において極性が
同じか異なるかの情報に対し積算を行い、この積算値の
極性が異なる場合は、A/D変換後のI信号またはQ信
号に対し極性反転を行うことにより、請求項30に記載
の発明よりもさらに高精度な同期獲得を行うことができ
る。
【0045】本発明の請求項32に記載の発明は、A/
D変換後のI信号とQ信号の絶対値を用いて包絡線信号
を生成する包絡線生成器を備え、その包絡線信号を用い
て同期獲得を行うことを特徴とする同期装置であり、周
波数オフセットによる同期獲得特性の劣化を防止するこ
とができる。
【0046】本発明の請求項33に記載の発明は、包絡
線生成器が、I信号とQ信号の絶対値を表す信号のうち
振幅の大きい方の信号と、振幅の小さい方の信号を0.
375倍した信号とを加算することにより包絡線信号を
生成することを特徴とする請求項32記載の同期装置で
あり、請求項32に記載の発明の効果に加え、I信号と
Q信号の高速化、回路規模の削減、回路の低消費電力化
を図ることができる。
【0047】本発明の請求項34に記載の発明は、包絡
線生成器におけるI信号とQ信号の絶対値の大小比較
を、I信号とQ信号の絶対値の差を積算した信号を用い
て行うことを特徴とする請求項33記載の同期装置であ
り、請求項32に記載の発明の効果に加え、包絡線信号
生成の精度の向上を図り、さらに同期獲得特性の向上を
図ることができる。
【0048】本発明の請求項35に記載の発明は、包絡
線生成器を信号伝送速度と同じサンプリング速度で動作
させることを特徴とする請求項32から34のいずれか
に記載の同期装置であり、請求項32に記載の発明の効
果に加え、シンボルレートの高速化、低消費電力化を図
ることができる。
【0049】本発明の請求項36に記載の発明は、I信
号とQ信号の絶対値を計算する絶対値計算器を、包絡線
生成器とともに信号伝送速度と同じサンプリング速度で
動作させることを特徴とする請求項35記載の同期装置
であり、請求項35に記載の発明よりも、さらにシンボ
ルレートの高速化、低消費電力化を図ることができる。
【0050】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の実
施の形態1における同期装置を含むディジタル移動通信
機器の受信装置の構成を示すものである。図1におい
て、11はアンテナ、12はRF部、14はA/D変換
器、16は復調器、18は同期回路、20はタイミング
部である。
【0051】上記のように構成された受信装置におい
て、アンテナ11で受信した信号は、RF部12でIF
帯にダウンコンバートされ、このIF帯の受信信号13
をもとにシンボル同期を確立する。タイミング部20で
は、同期回路18で再生したシンボル同期をもとに、A
/D変換器14でサンプリングするタイミングや、復調
器16で復調を行うタイミングおよび受信データを出力
するタイミングを生成する。
【0052】図2は同期回路18の構成を示す。図2に
おいて、102は比較器、105はDフリップフロップ
(D−FF)、107はセレクタ、108はコントロー
ラ、114〜117はカウンタ、122は位相番号検出
器である。
【0053】次に、上記のように構成された同期回路1
8の動作について説明する。受信信号101は図1のI
F帯の受信信号13に相当する。比較器102は、受信
信号101の符号103を検出する。D−FF105で
は、検出した受信信号の符号103の変化点をシンボル
クロックのN倍のクロック104の精度で検出し、この
受信信号の符号変化点をもとにシンボル同期を確立す
る。セレクタ107は、シンボルクロックのN倍のクロ
ック104の時刻(0〜N−1)に応じてカウンタ11
4#0〜カウンタ117#N−1の接続を制御する。カ
ウンタ114〜117の#0から#Nは、セレクタ10
7で選択されたカウンタのみがインクリメントされる。
位相番号検出器122は、ある検出時間内でヒストグラ
ム(カウンタ#0から#N−1の値)が最大になった時
刻(0〜N−1)を選択し、これがシンボルクロックの
位相となる。この位相をもとに図1のタイミング部20
で各種タイミングを生成する。
【0054】次に、上記動作を図3のタイミング図を用
いて具体的に説明する。例としてシンボルレートの4倍
で検出する場合を示す。4倍であるから1シンボル時間
に位相#0から位相#3がある。受信信号の符号103
がD−FF105に入力されると、クロック104でた
たかれてD−FF出力はクロックに同期した波形とな
る。例では、時刻#1で位相#1の立ち上がりに同期し
ている。この時(時刻#1)のコントローラ108の波
形は205のようになる。コントローラ108によって
カウンタ115#1が選択され、カウンタ115#1が
インクリメントされる。次に、時刻#5でD−FF10
5の出力が立ち上がっている。この時(時刻#1)のコ
ントローラ108の波形は209のようになる。コント
ローラ108によってカウンタ115#1が選択され、
カウンタ115#1がインクリメントされる。
【0055】図4は位相番号検出器122の構成を示し
ている。図4において、302は最大値検出回路であ
り、304はタイマである。301はカウンタ114〜
117の値であり、最大値検出回路302で、カウンタ
#0からカウンタ#N−1の中から最大値を示すカウン
タの番号(0〜N−1)をシンボルクロックの位相とし
ての出力する。タイマ304は、クロック入力303を
もとに時間を計測し、最大値検出回路302の動作開始
を制御する。以上の動作で、カウンタ#1からカウンタ
#N−1に受信信号の符号の変化点(例では立ち上が
り)のヒストグラムを算出することができる。
【0056】このように、本実施の形態1によれば、全
ディジタル回路で同期回路を実現することができ、IF
帯の受信信号のゼロクロスをシンボルレートのN倍で検
出し、検出時刻のヒストグラムから最適なシンボル同期
を確立することができる。また、ゼロクロスのヒストグ
ラム検出を行うために、情報シンボルのようにゼロクロ
ス数シンボル連続して起こらない場合でも、誤動作の要
因になることがない。
【0057】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について説明する。本実施の形態2における同期回路
の構成は、図2に示したものと同じであるが、位相番号
検出器122がカウンタの値があるしきい値を超えたと
きに、そのカウンタの番号(1〜N−1)を位相として
出力することが実施の形態1とは異なる。本実施の形態
2では、実施の形態1のようにある一定の時間が経過さ
れるまで位相が確定しないということはなく、受信した
信号の精度がいい場合は早く同期を確立することができ
る。
【0058】図5は本実施の形態2における位相番号検
出器122の構成を示す。図5において、402は比較
器、404は論理和回路、407はDフリップフロップ
(D−FF)である。401は図2のカウンタ114〜
117の出力であり、比較器402は、カウンタ114
#0から117#N−1に対し比較を行い、カウンタの
値が設定しているしきい値よりも大きくなったときに、
大きくなったという情報403を出力する。論理和回路
404は、この情報をもとに各カウンタの論理和をと
り、D−FF407は、論理和回路404の出力405
をもとに位相406をラッチする。
【0059】このように、本実施の形態2によれば、カ
ウンタ#0からカウンタ#N−1のいずれかの値がしき
い値を超えた時に、その時の位相番号(0〜N−1)を
D−FF407でラッチすることにより、位相番号を素
早く検出することができる。
【0060】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。本実施の形態3は、実施の形態
1の位相番号検出器と実施の形態2の位相番号検出器と
を組み合わせたものであり、同期回路の構成は、図2に
示したものと同じである。本実施の形態3では、受信し
た信号の精度がいい場合は、早く同期を確立することが
でき、受信した信号の精度が悪い場合は、ある時間内に
最も確からしい位相番号を検出することができる。
【0061】図6は本実施の形態3における位相番号検
出器122の構成を示す。図6において、502はタイ
マ、507は比較器、509は論理和回路、510はD
フリップフロップ(D−FF)、512は最大値検出回
路、514はセレクタである。505は図2のカウンタ
114〜117の出力であり、比較器507は、カウン
タ114#0から117#N−1に対し比較を行い、カ
ウンタの値が設定しているしきい値よりも大きくなった
ときに、大きくなったという情報508を出力する。論
理和回路509は、この情報508をもとに各カウンタ
の論理和をとり、D−FF510は、論理和回路509
の出力をもとに位相506をラッチする。このような回
路によって、カウンタ#0からカウンタ#N−1のいず
れかの値が、しきい値を超えた時に、その時の位相番号
(0〜N−1)をD−FF510でラッチすることによ
り、位相番号を素早く検出することができる。
【0062】一方、各カウンタの値505は、最大値検
出回路512へも入力され、最大値検出回路512は、
カウンタ#0からカウンタ#N−1の中から最大値を示
すカウンタの番号(0〜N−1)をシンボルクロックの
位相として出力する。このときタイマ502は、クロッ
ク501をもとに時間を計測し、最大値検出回路512
の動作開始を制御する。そして、あらかじめ設定した検
出時間が終了する前にD−FF510から位相番号が検
出された場合は、セレクタ514をD−FF510の出
力511側に切り換えて位相番号を出力する。また、あ
らかじめ設定した検出時間内に位相番号の検出が終了し
なかった場合は、最大値検出回路512を動作させ、か
つセレクタ514を最大値検出回路512の出力513
側に切り換えて位相番号を出力する。
【0063】このように、本実施の形態3によれば、受
信した信号の精度がいい場合は、早く同期を確立するこ
とができ、受信した信号の精度が悪い場合は、ある時間
内に最も確からしい位相番号を検出することができる。
【0064】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について説明する。本実施の形態4は、シンボル同
期を確立後、IF帯の信号のゼロクロスをシンボルレー
トのN倍で検出し、検出された時刻(0〜N−1)のヒ
ストグラムを算出し、同期確立した時刻(k:0≦k≦
N−1)に対してヒストグラムがしきい値を超えた時刻
が前の場合は、シンボル同期を1クロック(1/(N×
fs))だけ前に補正し、ヒストグラムがしきい値を超
えた時刻が後の場合は、シンボル同期を1クロック(1
/(N×fs))だけ後に補正し、同じ場合は補正を行
わないようにしたものである。
【0065】図7は本実施の形態4における同期回路の
構成を示す。図7において、702は比較器、705は
Dフリップフロップ(D−FF)、707はセレクタ、
708はコントローラ、713〜715はカウンタ、7
19は位相番号検出器である。図7に示すブロック図
は、図2に示すブロック図に対して、タイミング補正を
±1クロック分(±1/(N×fs))に対して行うた
めにカウンタの数を3個に変更し、かつ位相番号検出器
719の動作を変更したものである。ヒストグラムを検
出する動作までは、図2のブロック図の説明と同じであ
る。ただし、位相番号k(k:0≦k≦N−1)に同期
しているとすると、カウンタ#k−1とカウンタ#kと
カウンタ#k+1とをインクリメントするようにコント
ローラ708が動作する。
【0066】次に、位相番号検出器719の動作につい
て説明する。位相番号検出器719は、まず実施の形態
1または2または3の方法で位相番号を検出する。この
位相番号が前(k−1)の場合は、シンボル同期を1ク
ロック(1/(N×fs))だけ前に補正し、位相番号
が後(k+1)の場合は、シンボル同期を(1/(N×
fs))だけ後に補正し、位相番号が同じ(k)場合は
補正を行わない。
【0067】このように、本実施の形態4によれば、タ
イミング補正を±1クロック分に対して行なうことによ
り、正確なシンボル同期を確立することができる。
【0068】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5について説明する。本実施の形態5は、シンボル同
期を確立後、バースト長やクロックの精度に応じて実施
の形態4における同期補正の実施頻度を制御するもので
ある。
【0069】図8は本実施の形態5における同期装置を
含むディジタル移動通信機器の受信装置の構成を示す。
図8において、801はアンテナ、802はRF部、8
04はA/D変換器、806は復調器、808は同期回
路、810はタイミング部である。
【0070】本実施の形態における受信装置の動作は、
図1に示した実施の形態1とほぼ同じであり、同じ動作
を有する。異なるのは、タイミング補正の頻度を設定す
るためのタイミング補正パラメータ812をタイミング
部810に接続してあることである。タイミング部81
0では、このタイミング補正パラメータ812に応じて
同期回路808のタイミング補正の開始を制御する。実
際には、周波数の精度が悪いと分かっている場合は、検
出の頻度を多くして追従するようにし、周波数の精度が
良いと分かっているときは、検出の頻度を少なくして低
消費電力化を図る。
【0071】このように、本実施の形態5によれば、シ
ンボル同期確立後、バースト長やクロックの精度に応じ
て同期補正の実施頻度を制御するので、消費電力を低減
することができる。
【0072】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6について説明する。図9は本発明の実施の形態6の
同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装置の構
成を示す。図9において、1001はアンテナ、100
2はRF部、1004はA/D変換器、1006は復調
器、1008は同期回路、1010はタイミング部であ
る。
【0073】次に、本実施の形態6における受信装置の
動作について説明する。まず、アンテナ1001で受信
を行う。次にアンテナ1001で受信した信号をRF部
1002で低域信号1003にダウンコンバートする。
同期装置1008は、この低域信号1003をA/D変
換器1004でサンプリングしたサンプリングデータ1
005をもとにシンボル同期を確立し、タイミング部1
010は、同期装置1008で再生したシンボル同期を
もとにサンプリングするタイミングや、復調器1006
で復調を行うタイミングおよび受信データを出力するタ
イミングを生成する。
【0074】上記した実施の形態1から5では、低域信
号1003を使用して同期獲得を行うため、同期装置1
008とA/D変換器1004へのデータの到達時間に
差がある場合やA/D変換器の変換遅延などがあると、
同期装置1008で獲得した同期位置が所望の位置とず
れることがある。特にシンボルレートが早い場合には、
このずれはデータの品質に大きな影響を及ぼす。そこ
で、A/D変換後のサンプリングデータ1005を使用
する。サンプリングデータ1005は、そのまま復調に
用いられるために、そのデータ系列に対して最適なタイ
ミングを生成すれば、必ず復調部1006にとって最適
なタイミングとなる。
【0075】このように、本実施の形態6によれば、全
ディジタル回路で同期回路を実現することができ、アナ
ログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタイミングが獲
得できる同期装置を実現することができる。
【0076】(実施の形態7)図10は実施の形態7に
おける同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装
置の位相検出回路の構成を示し、実施の形態6における
同期装置1008とタイミング部1010の一部として
使用できる。図10において、1101はI信号、11
02はQ信号で、それぞれA/D変換器(I)110
3、A/D変換器(Q)1104でサンプリングされ
る。サンプリングされたデータは、それぞれ絶対値積分
器(I)1105、絶対値積分器(Q)1106におい
て、ある時間だけ積分され、レジスタ(I)1107、
レジスタ(Q)1108に格納され、その値を用いて判
定器1109で同期を検出し、タイミング生成部111
0に伝達する。1111は同期開始タイミング信号であ
る。
【0077】同期引き込みに際しては、実施の形態6の
同期装置1008とタイミング部1010の一部として
動作する。I信号1101は、A/D変換器(I)11
03でまず任意の初期位相を持つシンボル毎のタイミン
グでサンプリングされ、それを絶対値積分器(I)11
05で絶対値をとって積分した後、異なる初期位相にお
いても同様に積分値を求める。これらの値はレジスタ
(I)1107に格納される。このようにして、いくつ
かの初期位相で同様に積分値を求める。また、Q信号1
102においても、A/D変換器(Q)1104と絶対
値積分器(Q)1106とレジスタ(Q)1108を用
いて、同様に異なる初期位相における積分値を求めた
後、判定器1109にて全ての積分値の中で最も確から
しいものを選択し、そのタイミングをタイミング生成部
1110へ出力する。これらの動作は同期開始タイミン
グ信号1111にて開始される。
【0078】このように、本実施の形態7によれば、全
ディジタル回路で同期回路を実現することができ、アナ
ログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタイミングが獲
得できる同期装置を実現することができる。
【0079】(実施の形態8)図11は実施の形態8に
おける同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装
置の位相検出回路の構成を示し、実施の形態6における
同期装置1008とタイミング部1010の一部として
使用できる。図11において、1201はI信号、12
02はQ信号で、それぞれA/D変換器(I)120
3、A/D変換器(Q)1204でサンプリングされ
る。サンプリングされたデータは、絶対値積分器120
5において、ある時間だけ積分され、レジスタ1207
に格納され、その値を用いて判定器1209で同期を検
出し、タイミング生成部1210に伝達する。1211
は同期開始タイミング信号である。
【0080】同期引き込みに際しては、実施の形態6の
同期装置1008とタイミング部1010の一部として
動作する。I信号1201は、A/D変換器(I)12
03で、Q信号1202はA/D変換器(Q)1204
で、まず任意の初期位相をもつシンボル毎のタイミング
でサンプリングされ、それらを絶対値積分器1205で
絶対値をとって積分した後、異なる初期位相においても
同様に積分値を求める。このようにして、いくつかの初
期位相で同様に積分値を求める。これらの値はレジスタ
1207に格納された後、判定器1209にて全ての積
分値の中で最も確からしいものを選択し、そのタイミン
グをタイミング生成部1210へ出力する。これらの動
作は同期開始タイミング信号1211にて開始される。
【0081】このように、本実施の形態8によれば、全
ディジタル回路で同期回路を実現することができ、アナ
ログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタイミングが実
施の形態7よりも小型の回路で獲得できる同期装置を実
現することができる。
【0082】(実施の形態9)図12は実施の形態9に
おける同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装
置の位相検出手順を示し、この手順は実施の形態7にお
ける同期装置の同期獲得手順の一つとして使用できる。
図12において、ステップ1301において同期獲得手
順が始まり、初期設定としてステップ1302でi,L
i,Lqを0にする。iは初期位相カウンタで、この例
では、まずシンボル時間を4等分して、最後に8等分し
た精度を出すため、5通りの初期位相を表すようにして
いる。Li,LqはそれぞれI側、Q側のレベルを求め
るために、それらの絶対値を加算する変数である。まず
i=0においては,ステップ1303で任意の初期位相
に設定してサンプリングを開始する。ここで、ステップ
1304にてj,pi i ,pq i を0にする。jは絶
対値を積分する回数を数えるためのカウンタで、pi i
,pq i はそれぞれI側、Q側の絶対値の積分値を計
算するための変数である。ステップ1305でpi i ,
pq i ,Li,Lqそれぞれに|I|, |Q|を加算
し、ステップ1306でjを1増加し、1307で積分
回数N と比較する。jが積分回数Nに達していない場合
は再度ステップ1305〜1307を繰り返す。積分回
数に達していたら、ステップ1308でiを1増加し、
ステップ1309で4と比較する。4より大きい場合
は、ステップ1316へ分岐するが、4以下の場合は、
ステップ1310で再度4と比較する。4未満の場合は
再度ステップ1303〜1310を繰り返す。その際、
ステップ1303に達する毎に初期位相をシンボル時間
の1/ 4ずつずらす。iが4になったらステップ131
1へ進み、LiとLqを比較して、I側とQ側のレベル
の大きい方を選択する。Lqの方が大きければ、ステッ
プ1313でpq[0 〜pq[3 を用い、Liの方
が大きければステップ1312でpi[0 〜pi[3
を用いて、r[0 〜r[3 を計算する。rは連続
した2つのサンプリング点のレベルを加算したものであ
り、ステップ1314でこれが最大になるものを選択す
る。ここで、例えばLi>Lqの場合にr[1 が選ば
れたとすると、pi[1 とpi[2 のタイミングの
あたりが最も確からしいと判断できるので、px=pi
[1 ,py=pi[2 とする。他の場合も同様にし
てpx,pyを定める。上記例の場合、最適点はpi
[1 をサンプリングしたタイミングとpi[2をサン
プリングしたタイミング、およびそれらの中間のタイミ
ングのいずれかであると期待できる。そこで、その中間
のタイミングをステップ1315で求め、再度ステップ
1303へ分岐する。ステップ1303ではステップ1
315で求めたタイミングを設定する。このあとステッ
プ1309までは再度上記と同様に動作し、そのあとス
テップ1309でステップ1316の方に分岐する。ス
テップ1316では、再度LiとLqを比較し、Liが
大きければステップ1317でpx,pyとpi[4
を、Lqが大きければステップ1318でpx,pyと
pq[4 を比較し、最も大きいものを選択する。ここ
で選ばれた値をサンプリングしたタイミングが最も確か
らしい同期位置となる。そこでステップ1319でその
タイミングに初期位相を変更し、ステップ1320で同
期獲得を終了する。
【0083】このように、本実施の形態9によれば、実
施の形態7を実現する方法のうち一つをこの手順で実現
することができる。
【0084】(実施の形態10)図13は実施の形態1
0の同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装置
の位相検出手順を示し、この手順は実施の形態8におけ
る同期装置の同期獲得手順の一つとして使用できる。図
13において、ステップ1401にて同期獲得手順が始
まり、初期設定としてステップ1402でiを0にす
る。iは初期位相カウンタで、この例では、まずシンボ
ル時間を4等分して、最後に8等分した精度を出すた
め、5通りの初期位相を表すようにしている。まずi=
0においては、ステップ1403で任意の初期位相に設
定してサンプリングを開始する。次いでステップ140
4でj,p[i を0にする。jは絶対値を積分する回
数を数えるためのカウンタで、p[i はサンプリング
データの絶対値の積分値を計算するための変数である。
ステップ1405でp[i に|I|と|Q|を加算
し、ステップ1406でjを1増加し、ステップ140
7で積分回数Nと比較する。jが積分回数Nに達してい
ない場合は再度ステップ1405〜1407を繰り返
す。積分回数に達していたら、ステップ1408でiを
1増加し、ステップ1409で4と比較する。4より大
きい場合はステップ1417へ分岐するが、4以下の場
合は、ステップ1410で再度4と比較する。4未満の
場合は再度ステップ1403〜1410を繰り返す。こ
の際ステップ1403に達する毎に初期位相をシンボル
時間の1/4ずつずらす。iが4になったらステップ1
413へ進み、p[0 〜p[3 を用いてr[0 〜
r[3 を計算する。rは連続した2つのサンプリング
点のレベルを加算したものであり、ステップ1414で
これが最大になるものを選択する。例えばr[1 が選
ばれたとすると、p[1 とp[2 のタイミングのあ
たりが最も確からしいと判断できるので、px=p〔1
,py=p[2 とする。他の場合も同様にしてpx,
pyを定める。上記例の場合、最適点はp[1 をサン
プリングしたタイミングとp[2 をサンプリングした
タイミング、およびそれらの中間のタイミングのいずれ
かであると期待できる。そこで、その中間のタイミング
をステップ1415で求め、再度ステップ1403へ分
岐する。ステップ1403ではステップ1415で求め
たタイミングを設定する。このあとステップ1409ま
では再度上記と同様に動作し、そのあとステップ140
9でステップ1417の方に分岐する。ステップ141
7ではpx,pyとp[4 を比較し、最も大きいもの
を選択する。ここで選ばれた値をサンプリングしたタイ
ミングが最も確からしい同期位置となる。そこでステッ
プ1419でそのタイミングに初期位相を変更し、ステ
ップ1420で同期獲得を終了する。
【0085】このように、本実施の形態10によれば、
実施の形態8を実現する方法のうち一つをこの手順で実
現することができる。
【0086】(実施の形態11)図14は実施の形態1
1における同期装置を含むディジタル移動通信機器の受
信装置の位相検出手順を示し、この手順は実施の形態1
0における同期獲得手順の性能を向上させるものであ
る。図14において、ステップ1501にて同期獲得手
順が始まり、初期設定としてステップ1502で、iを
0にする。iは初期位相カウンタで、この例では、まず
シンボル時間を4等分して、最後に8等分した精度を出
すため、5通りの初期位相を表すようにしている。まず
i=0においては、ステップ1503で任意の初期位相
に設定してサンプリングを開始する。ここで、ステップ
1504にてj, [i を0にする。jは絶対値を積分
する回数を数えるためのカウンタで、p[i はサンプ
リングデータの絶対値の積分値を計算するための変数で
ある。ステップ1505でp[i に|I|と|Q|を
加算し、ステップ1506でjを1増加し、ステップ1
507で積分回数Nと比較する。jが積分回数Nに達し
ていない場合は再度ステップ1505〜1507を繰り
返す。積分回数に達していたら、ステップ1508でi
を1増加し、ステップ1509で4と比較する。4より
大きい場合はステップ1517へ分岐するが、4以下の
場合は、ステップ1510で再度4と比較する。4未満
の場合は再度ステップ1503〜1510を繰り返す。
この際ステップ1503に達する毎に初期位相をシンボ
ル時間の1/4ずつずらす。iが4になったら、ステッ
プ1513へ進み、p[0 〜p[3 を用いて、r
[0 〜r[3 を計算する。rは連続した2つのサン
プリング点のレベルを加算したものであり、ステップ1
514でこれが最小になるものを選択する。ここで、例
えばr[1 が選ばれたとすると、シンボルの境目とし
てp[1 とp[2 のタイミングのあたりが最も確か
らしいと判断できるので、px=p[1 ,py= p
[2 とする。他の場合も同様にしてpx, pyを定め
る。上記例の場合、最適点はp[1 をサンプリングし
たタイミングとp[2 をサンプリングしたタイミン
グ、およびそれらの中間のタイミングのいずれかである
と期待できる。そこで、その中間のタイミングをステッ
プ1515で求め、再度ステップ1503へ分岐する。
ステップ1503ではステップ1515で求めたタイミ
ングを設定する。このあとステップ1509までは再度
上記と同様に動作し、そのあとステップ1509でステ
ップ1517の方に分岐する。ステップ1517ではp
x, pyとp[4 を比較し、最も小さいものを選択す
る。ここで選ばれた値をサンプリングしたタイミングが
最も確からしい検出位置となる。そこでステップ151
9でそのタイミングから1/2シンボルずれたタイミン
グに初期位相を変更し、ステップ1520で同期獲得を
終了する。実施の形態10では最大値を求めているが、
最小値の方がより変化が急なので精度が向上する。ただ
し、検出位置である最小値はシンボル識別点から1/2
シンボルずれたところにあるので、最後にその分タイミ
ングをずらすのである。
【0087】このように、本実施の形態11によれば、
実施の形態8を実現する方法のうちさらに精度を上げる
手段をこの手順で実現することができる。また、最小値
を求める手段は実施の形態9にも使用できる。
【0088】(実施の形態12)次に本発明の実施の形
態12について説明する。図15は本実施の形態12に
おける同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装
置の構成を示す。図15において、1601は入力信号
I、1602は入力信号Qであり、それぞれA/D変換
器(I)1603、(Q)1604でサンプリングさ
れ、選択器1605を経て絶対値計算器(I)160
6、(Q)1607と検波器1608に入る。各絶対値
計算器1606、1607の出力は、加算器1609、
選択器1610を経て積算器1611、1612に入
り、その結果が減算器1613を経て制御器1615に
入る。
【0089】ここで、例としてサンプリング間隔がT/
4(Tはシンボル間隔) でT/8の精度で同期を獲得す
る場合の本実施の形態における動作を説明する。A/D
変換器1603、1604は、制御器1615から出力
されるタイミングで入力信号1601、1602をサン
プリングする。同期開始時点では任意のタイミングでよ
い。サンプリング結果は、選択器1605で絶対値計算
器1606、1607と検波器1608に渡される。T
/4間隔でサンプリングを行うので、Tの間には4回サ
ンプリングが行われるが、そのうち3点について、奇数
番目のサンプリング結果は絶対値計算器1606、16
07へ、4の倍数番目のサンプリング結果は検波器16
08へ渡される。絶対値計算器1606、1607で
は、それぞれサンプリング結果のI成分とQ成分の絶対
値を計算し、さらにそれを加算器1609で加算する。
その結果は選択器1610で、1つおきに積算器161
1と積算器1612へ渡されて積算される。それらの結
果は、減算器1613で減算されて、その正負で同期位
置をずらす方向を判断する。同期位置はT/8毎にずら
す。積算器1611、1612の内容は、同期位置をず
らしたらクリアする。このように同期位置をずらして行
くことによって、検波器1608に渡される信号は、
I、Q信号の0交差点から最も遠い位置(最適識別点)
に収束し、検波結果として得られる復調データ1614
を高品質に出力することができる。
【0090】なお、上記において、積算器1611、1
612の結果を比較するインターバルを変更することに
より、同期引き込み速度や、引き込み後のジッタを制御
することができる。この例では、絶対値計算器160
6、1607の出力を加算器1609で加えて用いてい
るが、絶対値計算器1606、1607の結果の大きい
方を選択して使用しても良い。この場合、データの先頭
に例えば1シンボル毎に必ず0点を交差するような(同
期信号がシンボル点毎に位相が180度変わるような正
弦波であるような)特定のパタンのプリアンブルを付加
しておけば、同期引き込み速度および精度を向上するこ
とができる。また、減算器1613の減算結果があるし
きい値を越えた場合にのみ同期位置を変更するようにし
て、同期の安定度を向上させても良い。
【0091】以上のように、本実施の形態12によれ
ば、全ディジタル回路で同期回路を実現することができ
るため、アナログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタ
イミングが獲得でき、同期開始時点を任意の位置に設定
できる同期装置を実現することができる。また、上記し
た実施の形態6〜11では、同期開始タイミングからシ
ーケンス的に同期を取り始めるために、同期開始時点が
ずれた場合に動作が保証できないが、本方式ではどのよ
うな状態から開始しても同期獲得が可能である。
【0092】(実施の形態13)次に本発明の実施の形
態13について説明する。図16は本実施の形態13に
おける同期装置を含むディジタル移動通信機器の受信装
置の構成を示す。図16において、1701は入力信号
I、1702は入力信号であり、それぞれA/D変換器
(I)1703、(Q)1704を経て検波器1705
とクロック再生回路1706に入る。検波器1705の
出力は復調データ1708であり、引き込み検出器17
07にも入る。1709は開始トリガで、クロック再生
回路1706に入る。クロック再生回路1706は、開
始トリガ1709によりクロック再生を開始する。クロ
ック再生は、実施の形態1〜12で示された方法で行
う。特に、実施の形態6〜12で示したように、入力信
号1701、1702をA/D変換器1703、170
4でサンプリングしてその結果を用いることで、アナロ
グ回路の遅延などを考慮せずに最適なタイミングが獲得
できる。検波器1705は、このようにして求めたタイ
ミングでサンプリングした結果を使用して品質の良い復
調データ1708を出力する。引き込み検出器1707
は、復調データ1708とクロック再生回路1706の
内部状態を観測し、同期が獲得されたかどうかを判断し
て、獲得されていればロック再生回路1706を同期保
持状態にする。これにより、データ区間のジッタが抑え
られ、誤り率特性を向上することができる。また送信信
号の先頭に特定のパターンが連続するような( 特に同期
信号がシンボル毎に位相が180度変わるような正弦波
であるような) プリアンブルを設ける場合に、プリアン
ブルパタンに特化した引き込み論理で同期引き込みを行
うことができるため、高速かつ精度の良い同期引き込み
が実現できる。このことによって、開始トリガや同期保
持のタイミングを出す位置を送受信間の距離などをもと
に変化させるなどの複雑な制御を行わずに済む。
【0093】以上のように、本実施の形態13によれ
ば、全ディジタル回路で同期回路を実現することができ
るため、アナログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタ
イミングが獲得できる。また、自動的に同期引き込みを
検出することで、データ区間のジッタが抑えられ、誤り
率特性を向上することができる。さらに、自動的に同期
引き込みを検出することで、同期保持のタイミングの制
御を行わずに済み、制御が簡単になるとともに、データ
の先頭に特定の同期パタンが付加されている場合に、デ
ータ部分はクロック再生を停止しているため、特定パタ
ンに特化した方法で高速かつ高精度の同期引き込みが可
能な同期装置を実現することができる。
【0094】(実施の形態14)次に本発明の実施の形
態14について説明する。図17は本実施の形態14に
おけるディジタル移動通信機器の受信装置の構成を示
す。図17において、1801は入力信号I、1802
は入力信号Qであり、それぞれA/D変換器(I)18
03、(Q)1804でサンプリングされ、選択器18
05を経て絶対値計算器(I)1806、(Q)180
7と検波器1808に入る。各絶対値計算器1806、
1807の出力は、加算器1809、選択器1810を
経て積算器1811、1812に入り、その結果が減算
器1813を経て制御器1815に入る。検波器180
8の出力は復調データ1814となり、PRカウンタ1
816にも入って、制御器1815にその結果が渡され
る。
【0095】ここで、例として、データの先頭にプリア
ンブルとして"1" が数十シンボルにわたって付加されて
おり、サンプリング間隔がT/4(Tはシンボル間隔)
でT/8の精度で同期を獲得する場合について本実施の
形態の動作を説明する。A/D変換器1803、180
4は、制御器1815から出力されるタイミングで入力
信号1801、1802をサンプリングする。同期開始
時点では任意のタイミングでよい。サンプリング結果
は、選択器1805で絶対値計算器1806、1807
と検波器1808に渡される。T/4間隔でサンプリン
グを行うので、Tの間には4回サンプリングが行われる
が、そのうち3点について、奇数番目のサンプリング結
果は絶対値計算器1806、1807へ、4の倍数番目
のサンプリング結果は検波器1808へ渡される。絶対
値計算器1806、1807では、それぞれサンプリン
グ結果のI成分とQ成分の絶対値を計算して更にそれを
加算器1809で加算する。その結果は選択器1810
で、1 つおきに積算器1811と積算器1812へ渡さ
れて積算される。それらの結果は、減算器1813で減
算されて、その正負で同期位置をずらす方向を判断す
る。同期位置はT/8毎にずらす。積算器1811、1
812の内容は、同期位置をずらしたらクリアする。こ
のように同期位置をずらして行くことによって、検波器
1808に渡される信号は、I、Q信号の0交差点から
最も遠い位置(最適識別点) に収束し、検波結果として
得られる復調データ1814を高品質に出力することが
できる。PRカウンタ1816は、復調データ1814
を観測し、"1" が何回連続して復調したかを数える。連
続回数があるしきい値を越えたら同期引き込み終了と
し、制御器1815に指令を出して同期保持を開始す
る。
【0096】なお、上記において、積算器1811、1
812の結果を比較するインターバルを変更することに
より、同期引き込み速度や、引き込み後のジッタを制御
することができる。この例では、絶対値計算器180
6、1807の出力を加算器1809で加えて用いてい
るが、絶対値計算器1806、1807の結果の大きい
方を選択して使用しても良い。また、減算器1813の
減算結果があるしきい値を越えた場合にのみ同期位置を
変更するようにして同期の安定度を向上させても良い。
【0097】上記した実施の形態6〜11では、同期開
始タイミングからシーケンス的に同期を取り始めるため
に、同期開始時点がずれた場合に動作が保証できない
が、本方式では、どのような状態から開始しても同期獲
得が可能である。また、実施の形態12では、同期保持
開始のタイミングを生成しなくてはならないが、本実施
の形態14では、自動的にそれを検出するので、制御が
簡単になる。さらに、データ区間では同期を保持してい
るため、送信信号の先頭に特定のパターンが連続するよ
うな(特に同期信号がシンボル毎に位相が180度変わ
るような正弦波であるような)プリアンブルを設ける場
合には、復調結果が何シンボル連続で正しいかという判
断基準を使用することで、同期獲得の検知の精度を高め
ることができる。
【0098】以上のように、本実施の形態14によれ
ば、全ディジタル回路で同期回路を実現することができ
るため、アナログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタ
イミングが獲得できる。また、自動的に同期引き込みを
検出することで、データ区間のジッタが抑えられ、誤り
率特性を向上することができる。さらに、自動的に同期
引き込みを検出することで、同期保持のタイミングの制
御を行わずに済み、制御が簡単になるとともに、データ
の先頭に特定の同期パタンが付加されている場合に、デ
ータ部分はクロック再生を停止しているため、特定パタ
ンに特化した方法で高速かつ高精度の同期引き込みが可
能な同期装置を実現することができる。
【0099】(実施の形態15)次に本発明の実施の形
態15について説明する。本実施の形態15における同
期装置を含む受信装置の構成は図17に示した実施の形
態14と同じである。図18および図19は本実施の形
態15における同期獲得手順の動作を示す。以下、デー
タの先頭に"1" が数十シンボルプリアンブルとして付加
されており、サンプリング間隔がT/4(Tはシンボル
間隔) でT/8の精度で同期を獲得する場合について本
実施の形態の動作を説明する。
【0100】同期開始(ステップ1901)後は、直ち
に初期設定(ステップ1902)を行う。ここでは、P
Rカウンタ( プリアンブルが1として何シンボル連続で
復調されたかを数える) を0、タイミングの初期位置を
0、8通りのタイミングのヒストグラムの初期値を全て
0、誤差しきい値を0、連続カウンタを0、同期フラグ
(0で同期引き込み中、1で保持)を0、積算値1、2
をともに0にする。ステップ1903では、現在のタイ
ミングに対するヒストグラムを1増加する。また、カウ
ンタiを2とし、ステップ1904、1905で現在の
タイミングから2以上離れたタイミングに対するヒスト
グラムを全て0にする。その後ステップ1906で、現
在のタイミングとその両隣に対するヒストグラムを加算
する。このとき、現在のタイミングに対するヒストグラ
ムに1より大きい重みをつけて加算すれば、より検出精
度が向上する(2のべき乗倍であればシフトのみで実現
できるので乗算器が不要である)。この値をPとし、ス
テップ1907で回数しきい値と比較する。Pがこの値
より大きければステップ1908、小さければステップ
1910へ進む。ステップ1908では、さらにPRカ
ウンタの値とPRしきい値を比較し、PRカウンタの値
がPRしきい値より大きければステップ1909へ、小
さければステップ1910へ進む。ステップ1909で
は、同期フラグを1とし、以降同期保持に入る。これら
ステップ1907からステップ1909によって、現在
のタイミングおよびその周辺のヒストグラムが大きくす
なわち同期位置が現在のタイミングのあたりに停留して
いることが検出でき、かつ復調後のデータがプリアンブ
ルパタンであるということが確からしい場合にのみ、同
期保持に入るということになる。
【0101】次に、ステップ1910で受信データが1
であるかどうかを検査し(図ではQPSKなどのように
1シンボルで2ビット送信している場合を想定して、2
ビットとも1かどうかを判断している。) 、正しければ
ステップ1912でPRカウンタをインクリメントし、
正しくなければステップ1911でPRカウンタをデク
リメントし、デクリメント結果が負であるかどうかをス
テップ1913で検査して、負の場合はステップ191
4でPRカウンタは0とする。ステップ1915では,
積算値1と積算値2の差を計算して積算差とする。この
積算値1、2は実施の形態14で示した積算器1811
と1812の出力であり、自動的にサンプリングタイミ
ングの異なる(この例ではT/2だけ異なる) 時点での
I信号とQ信号の絶対値和を足し込んでいる。次にステ
ップ1916、1917、1918によって、 1)連続カウンタが連続しきい値を越えたか(同一タイ
ミングに停留している回数がしきい値を越えたか)、 2)同期フラグが0か(同期獲得中か)、 3)積算差の絶対値が誤差しきい値より大きいか(前回
同期を動かした条件よりも厳しい条件でないと同期を動
かさないようにして同期の安定化を図る。) 、 の全てが満たされた場合のみステップ1919へ、その
他の場合はステップ1923へ進む。ステップ1919
では、積算差の正負を検出し、正であればステップ19
21でタイミングを1だけ進め、負であればステップ1
920で1だけ戻す。ここではmod8で割った余りを
示しており、この例ではT/8の精度で同期をとってい
るため、タイミングは0〜7の8種類しかないので、こ
のような演算になる。ステップ1922では、まず積算
差の絶対値を誤差しきい値とする。これにより、徐々に
積算差の絶対値が大きくないと同期を動かさないように
することができ、同期の安定性を向上できる。また、同
期位置が変わるので、積算器1811、1812をクリ
アし、同一タイミングに停留している回数を数える連続
カウンタもクリアする。ステップ1023では、連続カ
ウンタをインクリメントしてまたステップ1903に戻
る。以降、次の同期開始信号が来るまで同様の動作を繰
り返す。
【0102】以上のように、本実施の形態15によれ
ば、全ディジタル回路で同期回路を実現することができ
るため、アナログ回路の遅延などを考慮せずに最適なタ
イミングが獲得できる。また、自動的に同期引き込みを
検出することで、データ区間のジッタが抑えられ、誤り
率特性を向上することができる。さらに、自動的に同期
引き込みを検出することで、同期保持のタイミングの制
御を行わずに済むので、制御が簡単になるとともに、デ
ータの先頭に特定の同期パタンが付加されている場合
に、データ部分はクロック再生を停止しているため、特
定パタンに特化した方法で高速かつ高精度の同期引き込
みが可能な同期装置を実現することができる。また、同
期引き込みの検出を復調結果と同期の状態の2つから推
定することで精度の良い検出が行え、同期引き込み条件
を徐々に厳しくすることで同期の安定度が高められ、パ
ラメータ(PRしきい値、連続しきい値、回数しきい
値) を調節することで同期の性能(引き込み速度や保持
特性など) を調節できる。
【0103】(実施の形態16)図20は本発明の実施
の形態16における同期装置を含む受信装置の構成を示
している。この実施の形態16が図15に示した実施の
形態12と異なるところは、選択器2001、2002
および判定器2103を追加して、同期保持状態となっ
た後は、A/D変換器1603と1604のサンプリン
グ周波数をI,Q信号のシンボルレートと同じ周波数に
低減する点にある。その他の構成については実施の形態
12と同じなので、同じ構成要素、信号等については、
同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0104】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0105】制御器1615から再生クロックが出力さ
れるまでは、実施の形態12と同じである。次に、制御
器1615から得られる再生クロック(周波数は2×シ
ンボルレート)は、選択器2001に入力される。一
方、減算器1613によって出力される積算値の差の情
報は、判定器2003によって判定され、選択器200
1を制御する。ここで、A/D変換器のサンプリング周
波数をシンボルレートの2倍としているため、シンボル
周期の間に2回サンプリングが行われる。選択器200
1は、判定器2003によって出力される制御信号によ
って制御され、奇数番目のサンプリング結果(制御器1
615から得られる再生クロックの周波数をシンボルレ
ートと同じ周波数に低減した信号)または偶数番目のサ
ンプリング結果(制御器1615から得られる再生クロ
ックの周波数をシンボルレートと同じ周波数に低減し、
シンボル周期/2だけ遅延させた信号)を選択出力す
る。
【0106】次に、制御器1615から出力される再生
クロック(周波数は2×シンボルレート)と、選択器2
001から出力される奇数番目のサンプリング結果(制
御器1615から得られる再生クロックの周波数を、シ
ンボルレートと同じ周波数に低減した信号)または偶数
番目のサンプリング結果(制御器1615から得られる
再生クロックの周波数を、シンボルレートと同じ周波数
に低減し、シンボル周期/2だけ遅延させた信号)は選
択器2002に入力される。
【0107】最後に、選択器2002は、制御器161
5から出力される同期引き込み状態か同期保持状態かを
表わす制御信号によって制御され、周波数が2×シンボ
ルレートの再生クロックまたは周波数がシンボルレート
の再生クロックを選択出力する。選択器2002によっ
て出力された再生クロックは、A/D変換器1603と
1604に入力され、入力信号1601と入力信号16
02に対しサンプリングを行う。
【0108】同期保持状態となった後は、A/D変換器
1603、1604のサンプリング周波数を、I,Q信
号のシンボルレートと同じ周波数に低減することによっ
て、実施の形態12におけるA/D変換器のサンプリン
グ周波数の1/2に低減することができ、さらに低消費
電力化を図ることができる。
【0109】(実施の形態17)図21は本発明の実施
の形態17における同期装置を含む受信装置の構成を示
している。この実施の形態17が図15に示した実施の
形態12と異なるところは、選択器2001、200
2、2101と判定器2102、2103と排他的論理
回路(EXOR)2104を追加して、同期保持状態と
なった後、A/D変換器1603と1604のサンプリ
ング周波数をI,Q信号のシンボルレートと同じ周波数
に低減する際、A/D変換後のI信号またはQ信号と、
I信号またはQ信号の1サンプリング周期(シンボル周
期/2)後のI信号またはQ信号とが、同相であるか逆
相であるかの情報を用いて、サンプリング周波数の低減
を行うことを特徴とする点にある。その他の構成につい
ては実施の形態12と同じなので、同じ構成要素、信号
等については、同じ符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0110】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0111】選択器2002から再生クロックが出力さ
れるまでは、実施の形態16と同じである。次に、A/
D変換器1603によって出力されるI信号(またはA
/D変換器1604によって出力されるQ信号)は、選
択器2001によって、入力信号(サンプリング周波数
はシンボルレートの2倍)の奇数番目のサンプリング結
果(サンプリング周波数はシンボルレートと同じ)また
は偶数番目のサンプリング結果(サンプリング周波数は
シンボルレートと同じ)が選択出力される。入力信号
(サンプリング周波数はシンボルレートの2倍)の奇数
番目のサンプリング結果(サンプリング周波数はシンボ
ルレートと同じ)は、判定器2012に入力され、偶数
番目のサンプリング結果(サンプリング周波数はシンボ
ルレートと同じ)が判定器2103に入力され、それぞ
れ判定される。これらの信号は、排他的論理和回路21
04によって排他的論理和の演算をされ、制御信号が出
力され、選択器2001を制御する。
【0112】A/D変換後のI信号(またはQ信号)の
奇数番目のサンプリング結果と偶数番目のサンプリング
結果が同相であるか逆相かによって、最適識別点がシン
ボル周期/2だけ異なる。A/D変換後のI信号(また
はQ信号)の奇数番目のサンプリング結果と偶数番目の
サンプリング結果の絶対値の積算値の差で選択器200
1を制御した場合、A/D変換後のI信号(またはQ信
号)の奇数番目のサンプリング結果と偶数番目のサンプ
リング結果が同相か逆相かの区別がつかないため、同期
保持状態となった直後は、最適識別点からシンボル周期
/2だけずれた点を最適識別点とみなしてしまう場合が
あり、誤同期が生じる場合がある。
【0113】以上のように、本実施の形態は、A/D変
換後のI信号(またはQ信号)と、I信号(またはQ信
号)の1サンプリング周期(シンボル周期/2)後のI
信号(またはQ信号)とが同相であるか逆相であるかの
情報を用いて、サンプリング周期数の低減を行うことに
よって、同期保持状態となった直後に誤同期が生じるこ
とを防ぐことができる。
【0114】(実施の形態18)図22は本発明の実施
の形態18を示している。この実施の形態18が図21
に示した実施の形態17と異なるところは、A/D変換
器1603と1604のサンプリング周波数をI,Q信
号のシンボルレートと同じ周波数に低減する際、A/D
変換後のI,Q両方の信号を用いて、サンプリング周波
数の低減を行うことを特徴とする点にある。
【0115】すなわち、A/D変換器1603には、選
択器2101、判定器2102、2103および排他的
論理和回路2104の組が接続され、A/D変換器16
04には、選択器2201、判定器2202、2203
および排他的論理和回路2204の組が接続され、両方
の排他的論理和回路2104、2204の出力を加算器
2205により加算した結果を、減算器2206により
基準値から減じて、判定器2207により同相であるか
逆相であるかを判定して、選択器2001を制御する制
御信号を生成する。
【0116】以上のように、本実施の形態は、A/D変
換後のI,Q両方の信号を用いて選択器2001を制御
する制御信号を生成することによって、実施の形態17
よりもさらに高精度な同期を実現することができる。
【0117】(実施の形態19)図23は本発明の実施
の形態19を示している。この実施の形態19が図22
に示した図18の実施の形態と異なるところは、積算器
2301を追加して、同期保持状態となった後、A/D
変換器1603と1604のサンプリング周波数をI,
Q信号のシンボルレートと同じ周波数に低減する際、A
/D変換後のI,Q片方(または両方)の信号が同相で
あるか逆相であるかの情報の積算値を用いて、サンプリ
ング周波数の低減を行うことを特徴とする点にある。
【0118】このように、本実施の形態は、A/D変換
後のI,Q片方(あるいは両方)の信号が同相であるか
逆相であるかの情報の積算値を用いて選択器2001を
制御する制御信号を生成することによって、実施の形態
18よりもさらに高精度な同期を実現することができ
る。
【0119】(実施の形態20)図24は本発明の実施
の形態20を示している。この実施の形態20が図21
に示した図17の実施の形態と異なるところは、I,Q
信号の直流オフセット除去回路2401、2402を追
加して、A/D変換器1603によって出力されるI信
号とA/D変換器1604によって出力されるQ信号に
対して、直流オフセットを除去することを特徴とする点
にある。
【0120】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。A/D変換器1603によって出力されるI信号と
A/D変換器1604によって出力されるQ信号は、そ
れぞれ直流オフセット除去回路2401、2402によ
り直流オフセットを除去され、直流オフセットを除去さ
れたI,Q信号が選択器1605と2101に入力され
る。
【0121】ここで、直流オフセット除去回路240
1、2402の構成を図25に示す。図25において、
まず、入力信号に対し、それぞれ+peak値検出器2
501と−peak値検出器2502によって、それぞ
れ入力信号の+peak値と−peak値が検出され
る。これらの信号は加算器2503によって加算され、
乗算器2404によって1/2の演算をされ、直流オフ
セット値が出力される。最後に、減算器2505によっ
て、入力信号と直流オフセット値の減算をされ、直流オ
フセットを除去されたI,Q信号を得ることができる。
以降、選択器2002から出力される再生クロックを得
るまでは、実施の形態17と同じである。
【0122】このように、本実施の形態は、A/D変換
器1603によって出力されるI信号とA/D変換器1
604によって出力されるQ信号に対して、直流オフセ
ットを除去することによって、実施の形態17よりもさ
らに高精度な同期を実現することができる。
【0123】なお、本実施の形態は、実施の形態16、
18および19に対しても同様に適用することができ
る。
【0124】(実施の形態21)図26は本発明の実施
の形態21を示している。この実施の形態21が図21
に示した実施の形態17と異なるところは、積算器26
01および最大値検出器2602を追加して、復調デー
タ1614をプリアンブルのデータ数分積算を行い、積
算値が最大となる時刻を検出し、フレーム同期も同時に
獲得することを特徴とする点にある。
【0125】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。復調データ1614を得るまでは、実施の形態17
と同じである。次に、復調データ1614を積算器26
01を用いてプリアンブルのデータ数分積算を行い、最
大値検出器2602によって、積算器が最大となる時刻
を検出する。次に、積算値が最大となる時刻を表す情報
が制御器1615に入力され、フレーム同期タイミング
2603を表す信号が得られる。
【0126】このように、本実施の形態は、復調データ
1614をプリアンブルのデータ数分積算を行い、積算
値が最大となる時刻を検出することにより、復調データ
とともに、フレーム同期も獲得することができる。
【0127】なお、本実施の形態は実施の形態16、1
8、19、20に対しても同様に適用することができ
る。
【0128】(実施の形態22)図27は本発明の実施
の形態22を示している。この実施の形態22が図26
に示した実施の形態21と異なるところは、遅延器27
01、2702を追加して、復調データ1614をプリ
アンブルのデータ数分積算した値に対して、現時点の積
算値とその両隣の積算値の加算を行い、その加算値が最
大となる時刻を検出することによって、フレーム同期も
同時に獲得することを特徴とする点にある。
【0129】すなわち、復調データ1614の積算値
は、それぞれ遅延器2701、2702によって、それ
ぞれシンボル周期、2×シンボル周期だけ遅延される。
これらの信号は加算器2601によって加算される。以
降、フレーム同期タイミングを得るまでは、実施の形態
21と同じである。
【0130】以上のように、本実施の形態は、復調デー
タ1614をプリアンブルのデータ数分積算した値に対
して、現時点の積算値とその両隣の積算値の加算を行
い、その積算値が最大となる時刻を検出することによっ
て、実施の形態21よりもさらに高精度なフレーム同期
を獲得することができる。
【0131】(実施の形態23)図28は本発明の実施
の形態23を示している。この実施の形態23が図27
に示した実施の形態22と異なるところは、乗算器28
01、2802、2803を追加して、現時点の復調デ
ータ1614の積算値とその両隣の積算値に対して、重
み付けをして加算を行い、その加算値が最大となる時刻
を検出することによって、さらに高精度なフレーム同期
も同時に獲得することを特徴とする点にある。
【0132】すなわち、1シンボル前の積算値、現時点
での積算値、1シンボル後の積算値は、それぞれ乗算器
2801、2802、2803によって、それぞれ2
倍、3倍、2倍演算をされ、加算器2601によって加
算される。以降、2603のフレーム同期タイミングを
得るまでは、実施の形態21と同じである。
【0133】以上のように、本実施の形態は、現時点の
復調データ1614の積算値とその両隣の積算値の積算
値に対して、重み付けをして加算を行い、その積算値が
最大となる時刻を検出することによって、実施の形態2
2よりもさらに高精度なフレーム同期を獲得することが
できる。
【0134】(実施の形態24)図29は本発明の実施
の形態24を示している。この実施の形態24が図20
に示した実施の形態16と異なるところは、選択器16
05から減算器1613までの間の構成を、選択器29
01、積算器2902、2903、絶対値計算器290
4、2905としたことであり、A/D変換後のI信号
またはQ信号に対して積算を行い、サンプリングタイミ
ングの異なる積算値の絶対値を比較することにより、同
期獲得を行う点にある。その他の機構は実施の形態16
と同じなので、構成要素、信号等については同じ符号を
付して詳しい説明は省略する。
【0135】以下本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0136】選択器1605からサンプリング後の信号
が出力されるまでは実施の形態16と同じである。次
に、選択器1605から出力されるI信号またはQ信号
は、選択器2901によって選択出力され、奇数番目の
信号は積算器2902に、偶数番目の信号は積算器29
03に入力される。次に、奇数番目の信号は積算器29
02によって積算され、奇数番目の信号の積算値が出力
される。ここで、送信器においては、一般にI,Q入力
信号に対し差動符号化を行う。プリアンブルとして''
1''が数十シンボルにわたる場合、このプリアンブル
は、差動符号化後は''1''と''−1''が交互に生じる信
号となる。したがって、積算器2902、2903にお
いては、偶数番目(または奇数番目)の信号を極性反転
して加算する。例えば、8シンボル分のデータを積算す
る場合、現時刻の1シンボル前の信号と3シンボル前の
信号と5シンボル前の信号と7シンボル前の信号とを、
極性反転して加算する。
【0137】次に、積算器2902、2903により出
力される信号が、それぞれ絶対値計算器2904、29
05により絶対値を計算され、それぞれ積算器2902
と積算器2903により出力される信号の絶対値を表す
信号が出力される。これらの絶対値を表す信号は、ディ
ジタル減算器1613によって減算され、絶対値の差を
表す信号が得られる。以降、復調データ1614を得る
までは、実施の形態16と同じである。
【0138】以上のように、本実施の形態によれば、熱
雑音はランダム信号とみなせるため、加算することによ
り低減することができるので、本実施の形態は、A/D
変換後のI信号またはQ信号に対し積算を行い、サンプ
リングタイミングの異なるその積算値の絶対値を比較し
て同期獲得を行うことにより、実施の形態16よりもさ
らに熱雑音成分を低減することができる。したがって、
本実施の形態は、実施の形態16よりもさらに高精度な
同期獲得を行うことができる。
【0139】(実施の形態25)図30は本発明の第2
5の実施の形態を示している。この第25の実施の形態
が図28に示した実施の形態24と異なるところは、A
/D変換後のI信号とQ信号の両方の信号に対して積算
を行い、I信号とQ信号の積算値を加算し、サンプリン
グタイミングの異なる加算値の絶対値を比較することに
より、同期獲得を行う点にある。
【0140】すなわち、選択器1605には選択器29
01および3001が接続され、選択器2901には積
算器2902および2003が接続され、積算器290
2には絶対値計算器2904が接続され、積算器290
3には絶対値計算器2905が接続される。一方、選択
器3001には積算器3002および3003が接続さ
れ、積算器3002には絶対値計算器3004が接続さ
れ、積算器3003には絶対値計算器3005が接続さ
れ、絶対値計算器2904および3004は加算器30
06に接続され、絶対値計算器2905および3005
は加算器3007に接続され、加算器3006および3
007がディジタル減算器1613に接続されている。
【0141】以上のように、本実施の形態においては、
A/D変換後のI信号またはQ信号に対し積算を行い、
このI信号とQ信号の積算値を加算し、サンプリングタ
イミングの異なるその絶対値を比較することにより、同
期獲得を行うことによって、実施の形態24よりもさら
に高精度な同期獲得を行うことができる。
【0142】(実施の形態26)図31は本発明の実施
の形態26を示している。この実施の形態26が図20
に示した実施の形態16と異なるところは、絶対値計算
器1606または1607、加算器1609および積算
器1612を省略して、A/D変換後のI信号またはQ
信号の絶対値を計算し、サンプリングタイミングの異な
る絶対値を比較し、その比較値の積算値を計算し、この
積算値を用いて同期を獲得し、積算器の数を1つにした
点にある。その他の機構は実施の形態16と同じなの
で、構成要素、信号等については同じ符号を付して詳し
い説明は省略する。
【0143】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0144】絶対値計算器1606または1607から
I信号またはQ信号の絶対値を表す信号が出力されるま
では、実施の形態16と同じである。次に、I信号また
はQ信号の絶対値を表す信号は、選択器1610によっ
て、奇数番目のサンプリング結果と偶数番目のサンプリ
ング結果がそれぞれ選択出力される。次に、これらの奇
数番目のサンプリング結果と偶数番目のサンプリング結
果は、ディジタル減算器1613によって減算され、奇
数番目のサンプリング結果と偶数番目のサンプリング結
果を減算した信号が得られる。この減算結果は、積算器
1611によって積算され、減算結果を積算した信号が
得られる。以降、復調データ1614を得るまでは、実
施の形態16と同じである。
【0145】以上のように、本実施の形態によれば、A
/D変換後のI信号またはQ信号の絶対値を計算し、サ
ンプリングタイミングの異なるその絶対値を比較し、そ
の比較値の積算値を計算し、この積算値を用いて同期を
獲得することにより、積算器の数を1つにすることがで
きる。本発明の同期装置の回路規模は積算器によって決
まるため、本実施の形態は、実施の形態16に対して、
回路規模を1/2程度にすることができる。
【0146】(実施の形態27)図32は本発明の実施
の形態27を示している。この実施の形態27が図31
に示した実施の形態26と異なるところは、絶対値計算
器1606と加算器1609により、A/D変換後のI
信号とQ信号の絶対値の和を用いて同期を獲得する点に
ある。その他の機構は実施の形態26と同じなので、構
成要素、信号等については同じ符号を付して詳しい説明
は省略する。
【0147】以上のように、本実施の形態によれば、A
/D変換後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算し、絶
対値の和を用いて同期を獲得することにより、実施の形
態26よりもさらに高精度な同期獲得を行うことができ
る。
【0148】(実施の形態28)図33は本発明の実施
の形態28を示している。この実施の形態28が図32
に示した実施の形態27と異なるところは、A/D変換
後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算する絶対値計算
器と加算器を、信号伝送速度と同じサンプリング周波数
で動作させる点にある。
【0149】すなわち、選択器1605には選択器33
01および3302が接続され、選択器3301には絶
対値計算器3303および3304が接続され、絶対値
計算器3303には加算器3307が接続され、絶対値
計算器3304には加算器3308が接続される。一
方、選択器3002には絶対値計算器3305および3
306が接続され、絶対値計算器3305は加算器33
07に接続され、絶対値計算器3306は加算器330
8に接続され、加算器3307および3308はディジ
タル減算器1613に接続されている。
【0150】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0151】選択器1605からI信号とQ信号のサン
プリング結果が出力されるまでは、実施の形態27と同
じである。次に、選択器1605から出力されたI信号
は、選択器3301によって選択出力され、奇数番目の
I信号のサンプリング結果と偶数番目のサンプリング結
果がそれぞれ出力される。同様に、選択器1605から
出力されたQ信号は、選択器3302によって選択出力
され、奇数番目のQ信号のサンプリング結果と偶数番目
のサンプリング結果がそれぞれ出力される。
【0152】次に、これらのサンプリング結果は、それ
ぞれ絶対値計算器3303と3304と3305と33
06によって絶対値を計算され、それぞれ奇数番目のI
信号のサンプリング結果の絶対値、偶数番目のQ信号の
サンプリング結果の絶対値を表す信号が得られる。奇数
番目のI信号のサンプリング結果の絶対値と偶数番目の
Q信号のサンプリング結果の絶対値はディジタル加算器
3308により加算され、この加算結果は減算器161
3によって減算される。以降、復調データ1614を得
るまでは、実施の形態27と同じである。
【0153】以上のように、本実施の形態によれば、A
/D変換後のI信号とQ信号の絶対値の和を計算する絶
対値計算器と加算器を、信号伝送速度と同じサンプリン
グ周波数で動作させることにより、実施の形態27より
もさらに消費電力を削減することができる。
【0154】なお、本実施の形態は、A/D変換後のI
信号とQ信号の絶対値の和を計算する絶対値計算器と加
算器を備えた実施の形態12から16、18、20から
23、25の各実施の形態に対しても同様に適用するこ
とができる。
【0155】(実施の形態29)図34は本発明の実施
の形態29を示している。この実施の形態29が図31
に示した実施の形態26と異なるところは、A/D変換
後のI信号とQ信号を加算器1609により加算し、加
算後の信号の絶対値を絶対値計算器3401で計算する
ことにより同期を獲得点にある。その他の構成は実施の
形態26と同じである。
【0156】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ここで、例として、データの先頭にプリアンブルと
して''1''が数十シンボルにわたって付加されており、
A/D変換器のサンプリング周波数をシンボルレートの
2倍とした場合の動作について述べる。
【0157】選択器1605からサンプリング後のI信
号とQ信号が出力されるまでは、実施の形態26と同じ
である。次に、選択器1605から出力されたI信号と
Q信号は、加算器1609によって加算され、I信号と
Q信号を加算した結果が出力される。このI信号とQ信
号を加算した結果は、絶対値計算器3401によって絶
対を計算され、I信号とQ信号を加算した結果の絶対値
を表す信号が得られる。以降、復調データ1614を得
るまでは、実施の形態16と同じである。
【0158】以上のように、本実施の形態によれば、熱
雑音はランダム信号とみなせるため、加算することによ
り低減することができるので、A/D変換後のI信号と
Q信号を加算し、加算後の絶対値を用いて同期獲得を行
うことにより、実施の形態26よりもさらに熱雑音成分
を低減することができる。したがって、本実施の形態
は、実施の形態26よりもさらに高精度な同期獲得を行
うことができ、積算器を増加させずに熱雑音成分を低減
することができる。
【0159】(実施の形態30)図35は本発明の実施
の形態30を示している。この実施の形態30が図34
に示した実施の形態29と異なるところは、スイッチ3
501、3502、極性反転器3503、3505およ
び排他的論理回路(RXOP)3506を追加して、A
/D変換後のI信号とQ信号において極性が異なる場合
は、A/D変換後のI信号またはQ信号において極性反
転を行った後、I信号とQ信号を加算する点にある。そ
の他の構成は実施の形態29と同じである。
【0160】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。A/D変換後のI信号とQ信号は、それぞれ判定器
3504と3505によって判定され、それぞれ判定後
のI信号とQ信号が得られる。判定後のI信号とQ信号
は、排他的論理回路3506により排他的論理和の演算
を行われ、I信号とQ信号の極性が同じか異なるかを表
す信号が得られ、この信号を用いてスイッチ3501と
3502を制御する。A/D変換後のI信号またはQ信
号は、スイッチ3501によって切り換えられ、I信号
とQ信号の極性が異なる場合は、極性反転器3503に
よって極性反転され、スイッチ3502によりこれらの
信号が切り換え出力され、加算器1609に入力され
る。以降、復調データ1614を得るまでは、実施の形
態29と同じである。
【0161】以上のように、実施の形態29において
は、I信号とQ信号の極性が異なる場合は、信号レベル
が低下し、同期獲得の精度が低下する場合があるが、本
実施の形態においては、A/D変換後のI信号とQ信号
において極性が異なる場合は、A/D変換後のI信号ま
たはQ信号に対し極性反転を行った後、I信号とQ信号
を加算することにより、信号とQ信号の局性が異なる場
合においても、信号レベルが低減することを防ぎ、同期
獲得の精度が低下することを防ぐことができる。
【0162】(実施の形態31)図36は本発明の実施
の形態31を示している。この実施の形態31が図35
に示した実施の形態30と異なるところは、積算器36
01と減算器3602と判定器3603を追加して、A
/D変換後のI信号とQ信号において極性が同じか異な
るかの情報に対して積算を行い、上記積算値の極性が異
なる場合は、A/D変換後のI信号またはQ信号におい
て極性反転を行った後、I信号とQ信号を加算する点に
ある。すなわち、排他的論理回路3506から出力され
る信号に対して積算器3601で積算を行い、この積算
値減算器3602でしきい値から減算し、判定器360
3で判定した結果を用いてスイッチ3501と3502
を制御する点を除いては、実施の形態30と同じであ
る。
【0163】以上のように、本実施の形態31によれ
ば、A/D変換後のI信号とQ信号において極性が同じ
か異なるかの情報に対し積算を行い、この積算値の極性
が異なる場合は、A/D変換後のI信号またはQ信号に
対し極性反転を行うことにより、実施の形態30よりも
さらに高精度な同期獲得を行うことができる。
【0164】(実施の形態32)図37は本発明の実施
の形態32を示している。この実施の形態32が図15
に示した実施の形態12と異なるところは、包絡線生成
器としてのメモリ3701を追加して、A/D変換後の
I信号とQ信号の絶対値を用いて包絡線信号を生成し、
この包絡線信号を用いて同期獲得を行うことにより、周
波数オフセットによる同期獲得特性の劣化が生じないよ
うにした点にある。その他の構成については実施の形態
12と同じなので、同じ構成要素、信号等については、
同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0165】図38は本実施の形態32におけるタイミ
ングチャートを示している。図38において、AはA/
D変換器1603、1604をサンプリングするクロッ
ク(周波数;2×シンボルレート)、Bは信号Aを2分
周したクロック(周波数;2×シンボルレート)、Cは
I信号の絶対値、DはQ信号の絶対値、Eは包絡線信
号、Fは包絡線信号のうち偶数番目のサンプリング結
果、Gは包絡線信号のうち奇数番目のサンプリング結
果、Hは偶数番目のサンプリング結果を積算した信号、
Iは奇数番目のサンプリング結果を積算した信号、Jは
信号Hと信号Iの減算を行った信号である。
【0166】本実施の形態を図37および図38を用い
て説明する。ここで例として、データの先頭にプリアン
ブルとして”1”が数十シンボルにわたって付加されて
おり、A/D変換器1603、1604のサンプリング
周波数をシンボルレートの2倍とした場合の動作につい
て述べる。I信号の絶対値とQ信号の絶対値を生成する
ところまでは、前記実施の形態12と同じである。I信
号の絶対値を表す信号CとQ信号の絶対値を表す信号D
は、メモリ3701に入力される。メモリ3701は、
乗算器および記憶部からなり、記憶部には包絡線情報が
格納されており、メモリ3701から包絡線情報を呼び
出すことによって包絡線信号Eを得ることができる。以
降検波器1608から復調データ1614が出力される
までは、前記実施の形態12と同じである。
【0167】ここで、プリアンブルとして”1”を用い
た場合、プリアンブルは、DQPSKマッピング処理を
され、帯域制限された後は、次式に示すように正弦波と
なる。 ・I信号=Acos2πfnT ・・・(1.1) ・Q信号=Bcos2πfnT ・・・(1.2) ただし、A,B;定数 f ;周波数 T ;サンプリング周期 n ;0,1,2,・・・ ・・・(1.3) ここで、包絡線信号は、次式で示される。 包絡線信号=√(I2 +Q2 )|cos2πfnT| また、周波数オフセットが存在する場合のI,Q信号
は、次式で示される。 ・I信号=Acos 2πfnTcos 2πΔfnT −Bcos 2πfnTsin 2πΔfnT ・・・(1.4) ・Q信号=Bcos 2πfnTcos 2πΔfnT +Acos 2πfnTsin 2πΔfnT ・・・(1.5) この場合、包絡線信号は、次式で示される。 包絡線信号=√(I2 +Q2 )|cos2πfnT| ・・・(1.6) このように、周波数オフセットが存在しても包絡線信号
は変化がないことが分かる。したがって、周波数オフセ
ットが存在しても同期獲得特性劣化は生じない。
【0168】以上のように、本実施の形態32によれ
ば、包絡線生成器としてのメモリ3701を追加して、
A/D変換後のI信号とQ信号の絶対値を用いて包絡線
信号を生成し、この包絡線信号を用いて同期獲得を行う
ことにより、周波数オフセットによる同期獲得特性の劣
化を防止することができる。
【0169】(実施の形態33)図39は本発明の実施
の形態33における包絡線生成器の構成を示している。
この実施の形態33が上記実施の形態32と異なるとこ
ろは、包絡線生成器を乗算器およびメモリを用いずに構
成し、I信号とQ信号の高速化、回路規模の削減、回路
の低消費電力化を図った点にある。同期装置全体の構成
は、図37のメモリ3701を本実施の形態における包
絡線生成器に代えた点を除いては、図37と同じであ
る。
【0170】図39において、3901は減算器、39
02は入力信号に対して判定を行う判定器、3903は
選択器、3904は入力信号に対して1/4の演算を行
うビットシフト器、3905は入力信号に対して1/8
の演算を行うビットシフト器、3706と3707は加
算器である。また、図40は本実施の形態33における
包絡線生成器のタイミングチャートを示している。図4
0において、KはI信号とQ信号の絶対値の差を表す信
号、Lは選択器3903を制御する制御信号、MはI信
号とQ信号の絶対値のうち振幅の大きい方の信号、Nは
I信号とQ信号の絶対値のうち振幅の小さい方の信号に
対し0.375倍の演算を行った信号、Oは包絡線信号
であり、他の信号は図38と同じである。
【0171】以下、本発明の実施の形態33における包
絡線生成器の動作について説明する。I信号とQ信号お
よび包絡線情報Zにおいて、次式に示す近似が成り立
つ。 ・Z=|I|+0.375×|Q|;|I|>|Q|の場合 ・Z=|I|+0.375×|Q|;|I|<|Q|の場合 ・・・(2.1) ここで0.375(=0.25+0.125)の演算
は、ビットシフト器3904および3905で実現可能
である。
【0172】図41はI信号とQ信号の位相Xと包絡線
情報Zの関係の理論計算結果である。包絡線情報Zは、
(2.1)式に示す近似を行うことにより、7%以下の
誤差で生成可能である。
【0173】減算器3901によりI信号とQ信号の絶
対値の減算をされ、信号Kが得られる。次に信号Kは、
判定器3902によって判定され、制御信号Lが得られ
る。制御信号Lは、選択器3903を制御する。ここ
で、I信号とQ信号の絶対値を表す信号C、Dは、選択
器3903によって選択出力され、I信号とQ信号の絶
対値を表す信号のうち振幅の大きい方の信号Mと、振幅
の小さい方の信号nが出力される。信号nは、ビットシ
フト器3904、3905によりそれぞれ0.25倍、
0.125倍の演算をされその各々の出力信号が加算器
3906によって加算され、信号Nが得られる。最後
に、信号Mと信号Nが加算器3907によって加算さ
れ、包絡線信号Oが得られる。
【0174】図42は同期引込み特性のシミュレーショ
ン結果である。シミュレーションにおいては、周波数オ
フセットは、受信周波数の6ppm (規格値は3ppm であ
るため、周波数オフセットは送受信で最大6ppm とな
る。)だけ付加してある。この図42から、同期引込み
特性は周波数オフセットが存在する場合としない場合と
ではほとんど変わらないことが分かる(包絡線情報生成
器の近似により、わずかに特性が異なるが、全く問題な
い値である。)
【0175】以上のように、本発明の実施の形態33に
よれば、I信号とQ信号の絶対値を表す信号のうち振幅
の大きい方の信号と、振幅の小さい方の信号を0.37
5倍した信号とを加算して包絡線信号を生成することに
より、I信号とQ信号の高速化、回路規模の削減、回路
の低消費電力を図ることができる。
【0176】(実施の形態34)図43は本発明の実施
の形態34における包絡線生成器の構成を示している。
この実施の形態34が上記実施の形態33と異なるとこ
ろは、包絡線生成器において、I信号とQ信号の絶対値
の大小比較を、I信号とQ信号の絶対値の差を積算器4
301により積算した信号を用いて行うことにより、包
絡線生成の精度の向上を図った点にある。その他の構成
は実施の形態33と同じなので、同じ構成要素、信号等
については、同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0177】以下、本実施の形態34における包絡線生
成器の動作について説明する。I信号とQ信号の絶対値
を表す信号Kは、積算器4301によって積算され、信
号Pが得られる。信号Pは判定器3902によって判定
され、制御信号Qが得られる。以降、I信号とQ信号の
絶対値のうち振幅の大きい方の信号Rと、振幅の小さい
方の信号sを0.375倍した信号Sとを加算器390
7により加算して包絡線信号1を得るまでは、上記実施
の形態33と同じである。
【0178】以上のように、本実施の形態34によれ
ば、包絡線生成器において、I信号とQ信号の絶対値の
大小比較を、I信号とQ信号の絶対値の差を積算した信
号を用いて行うことにより、包絡線生成の精度の向上を
図り、さらに同期獲得特性の向上を図ることができる。
【0179】(実施の形態35)図45は本発明の実施
の形態35の構成を示している。この実施の形態35が
図37に示した実施の形態32と異なるところは、包絡
線情報を格納したメモリ3701と選択器1610の代
わりに、選択器4501、4502とメモリ4503、
4504を設け、包絡線生成器としてのメモリ450
3、4504をシンボルレートと同じサンプリング速度
で動作させ、シンボルレートの高速化、低消費電力化を
図った点にある。その他の構成は実施の形態33と同じ
なので、同じ構成要素、信号等については、同じ符号を
付して詳しい説明は省略する。
【0180】以下、本実施の形態35における同期装置
の動作について説明する。絶対値計算器1606、16
07からI信号とQ信号の絶対値を表す信号を得るまで
は、前記実施の形態32と同じである。I信号とQ信号
の絶対値を表す信号は、選択器4501、4502によ
り選択出力され、サンプリングの結果の偶数番目と奇数
番目がそれぞれ選択される。ここで、I信号とQ信号の
絶対値を表す信号のうち、偶数番目のサンプリングの結
果はメモリ4503に入力され、奇数番目のサンプリン
グの結果はメモリ4504に入力される。メモリ450
3、4504には、それぞれ包絡線情報が格納されてお
り、これらメモリから包絡線情報を呼び出すことによ
り、メモリ4503からはI信号とQ信号の絶対値を表
す信号のうち、偶数番目のサンプリングの結果における
包絡線情報が生成され、メモリ4504からはI信号と
Q信号の絶対値を表す信号のうち、奇数番目のサンプリ
ングの結果における包絡線情報が生成される。以降、復
調データ1614を得るまでは前記実施の形態32と同
じである。
【0181】以上のように、本実施の形態35によれ
ば、包絡線生成器4503、4504をシンボルレート
と同じサンプリング速度で動作させることにより、シン
ボルレートの高速化、低消費電力化を図ることができ
る。
【0182】(実施の形態36)図46は本発明の実施
の形態36の構成を示している。この実施の形態36が
実施の形態35と異なるところは、I信号とQ信号の絶
対値を計算する4個の絶対値計算器4601〜4604
を設け、これらを包絡線生成器としてのメモリ450
3、4504とともに、シンボルレートと同じサンプリ
ング速度で動作させるとにより、実施の形態35よりも
さらにシンボルレートの高速化、低消費電力化を図った
点にある。その他の構成は実施の形態35と同じであ
り、同じ構成要素、信号等については、同じ符号を付し
て詳しい説明は省略する。
【0183】以下、本実施の形態36における同期装置
の動作について説明する。A/D変換器1603、16
04によりA/D変換後のI信号とQ信号を得て選択器
1605によりサンプリングの結果が振り分けられまで
は、実施の形態35と同じであり、その後、選択器45
01、4502により選択出力され、I信号とQ信号に
おけるサンプリングの結果の偶数番目と奇数番目がそれ
ぞれ選択される。I信号におけるサンプリングの結果の
偶数番目の信号は、絶対値計算器4601で絶対値が計
算され、I信号におけるサンプリングの結果の奇数番目
の信号は、絶対値計算器4602で絶対値が計算され
る。また、Q信号におけるサンプリングの結果の偶数番
目の信号は、絶対値計算器4603で絶対値が計算さ
れ、Q信号におけるサンプリングの結果の奇数番目の信
号は、絶対値計算器4604で絶対値が計算される。次
に、I信号とQ信号の絶対値を表す信号のうち、偶数番
目のサンプリングの結果はメモリ4503に入力され、
奇数番目のサンプリングの結果はメモリ4504に入力
される。以降、復調データ1614を得るまでは、前記
実施の形態35と同じである。
【0184】以上のように、本実施の形態36によれ
ば、包絡線生成器4503、4504のみならず、I信
号とQ信号の絶対値を計算する絶対値計算器4601〜
4604をも、シンボルレートと同じサンプリング速度
で動作させることにより、実施の形態35よりもさらに
シンボルレートの高速化、低消費電力化を図ることがで
きる。
【0185】
【発明の効果】本発明は、以下のような効果を有する。 (1) IF帯の受信信号のゼロクロスをシンボルレー
トのN倍で検出し、検出時刻のヒストグラムから最適な
シンボル同期を確立することができる。 (2) ゼロクロスのヒストグラム検出を行うために、
情報シンボルのようにゼロクロス数シンボル連続して起
こらない場合でも、誤動作の要因になることがない。 (3) バースト長が短いかまたはクロックの精度が非
常に高い場合は、少ないシンボル数で同期を確立して保
持することにより、同期回路を止めることが可能にな
り、低消費電力化を実現できる。 (4) バースト長が長いかまたはクロックの精度が低
い場合でも、情報シンボルにおいて同期検出が行えるの
で、同期の追従を簡単な回路の追加で実現できる。 (5) A/D変換後のデータを用いて同期獲得を行う
ことで、A/D変換前のデデータを使用する場合に比べ
て、同期回路への信号とA/D変換器への信信号の間に
到達時間の差が問題になるような場合( 特にシンボルレ
ートが高い場合) において、正確な所望の同期位置を検
出できる。また同期回路は、加算器を用いた簡単な回路
で実現できる。 (6) 異なるタイミングでサンプリングしたデータの
絶対値を積算し比較することで、高速に精度良く同期引
き込みを行うことができる。また、同期獲得を検知して
自動的に同期保持状態に入ることで、データ復調時のジ
ッタを抑えることができ、誤り率が向上するとともに、
同期保持の制御を行わずに済む。その際、特定パタンの
プリアンブルがあるような場合には、そのパタンに特化
した同期引き込み方法が使用できるため、同期引き込み
の高速化と高精度化が図れる。
【0186】さらに本発明は、以下に示す効果を有す
る。 (7) 実施の形態16によれば、同期保持状態となっ
た後はA/D変換器のサンプリング周波数を、I,Q信
号のシンボルレートと同じ周波数に低減することによっ
て、さらに低消費電力化を図ることができる。 (8) 実施の形態17〜19によれば、A/D変換後
のI信号(またはQ信号)とI信号(またはQ信号)の
1サンプリング周期(シンボル周期/2)後のI信号
(またはQ信号)が、同相であるか逆相であるかの情報
を用いて、サンプリング周期数の低減を行うことによっ
て、同期保持状態となった直後に誤同期が生じることを
防ぐことができる。 (9) 実施の形態20によれば、A/D変換後のI,
Q信号に対し、直流オフセット除去を行うことによっ
て、さらに高精度な同期を獲得することができる。 (10)実施の形態21〜23によれば、復調データを
プリアンブルのデータ数分積算を行い、積算値が最大と
なる時刻を検出し、フレーム同期も獲得することができ
る。 (11)実施の形態24〜25によれば、熱雑音成分を
さらに低減することができるため、さらに高精度な同期
獲得を行うことができる。 (12)実施の形態26〜27によれば、積算器の数を
1つにすることができるため、回路規模を1/2程度に
することができる。 (13)実施の形態28によれば、A/D変換後のI信
号とQ信号の絶対値の和を計算する絶対値計算器と加算
器を、信号伝送速度と同じサンプリング周波数で動作さ
せることにより、さらに消費電力を削減することができ
る。 (14)実施の形態29〜31によれば、積算器を増加
させずに、熱雑音成分を低減することができるため、さ
らに高精度な同期獲得を行うことができる。 (15)実施の形態32〜36によれば、包絡線信号を
用いて同期獲得を行うことにより、周波数オフセットに
よる同期獲得特性の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における同期装置を含む
受信装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における同期装置のブロ
ック図
【図3】本発明の実施の形態1の動作説明のためのタイ
ミング図
【図4】本発明の実施の形態1における同期装置の位相
番号検出器のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2における同期装置の位相
番号検出器のブロック図
【図6】本発明の実施の形態3における同期装置の位相
番号検出器のブロック図
【図7】本発明の実施の形態4における同期装置のブロ
ック図
【図8】本発明の実施の形態5における同期装置を含む
受信装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態6における同期装置を含む
受信装置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態7における同期装置の位
相検出回路のブロック図
【図11】本発明の実施の形態8における同期装置の位
相検出回路のブロック図
【図12】本発明の実施の形態9における同期装置の位
相検出手順のフロー図
【図13】本発明の実施の形態10における同期装置の
位相検出手順のフロー図
【図14】本発明の実施の形態11における同期装置の
位相検出手順のフロー図
【図15】本発明の実施の形態12における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図16】本発明の実施の形態13における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図17】本発明の実施の形態14における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図18】本発明の実施の形態15における同期装置の
位相検出手順のフロー図
【図19】本発明の実施の形態15における同期装置の
位相検出手順のフロー図
【図20】本発明の実施の形態16における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図21】本発明の実施の形態17における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図22】本発明の実施の形態18における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図23】本発明の実施の形態19における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図24】本発明の実施の形態20における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図25】本発明の実施の形態20における同期装置に
おける直流オフセット除去回路のブロック図
【図26】本発明の実施の形態21における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図27】本発明の実施の形態22における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図28】本発明の実施の形態23における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図29】本発明の実施の形態24における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図30】本発明の実施の形態25における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図31】本発明の実施の形態26における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図32】本発明の実施の形態27における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図33】本発明の実施の形態28における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図34】本発明の実施の形態29における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図35】本発明の実施の形態30における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図36】本発明の実施の形態31における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図37】本発明の実施の形態32における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図38】本発明の実施の形態32における同期装置の
タイミング図
【図39】本発明の実施の形態33における同期装置の
包絡線生成器のブロック図
【図40】本発明の実施の形態33における同期装置の
包絡線生成器のタイミング図
【図41】本発明の実施の形態33における同期装置の
包絡線生成器におけるI,Q信号の位相と包絡線との関
係の理論計算結果を示す特性図
【図42】本発明の実施の形態33における同期装置の
シミュレーション結果を示す特性図
【図43】本発明の実施の形態34における同期装置の
包絡線生成器のブロック図
【図44】本発明の実施の形態34における同期装置の
包絡線生成器のタイミング図
【図45】本発明の実施の形態35における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図46】本発明の実施の形態36における同期装置を
含む受信装置のブロック図
【図47】従来の同期装置のブロック図
【符号の説明】
11 アンテナ 12 RF部 14 A/D変換器 16 復調器 18 同期回路 20 タイミング部 102 比較器 105 Dフリップフロップ 107 セレクタ 108 コントローラ 114〜117 カウンタ 122 位相番号検出器 302 最大値検出回路 304 タイマ 402 比較器 404 論理和回路 407 Dフリップフロップ 502 タイマ 507 比較器 509 論理和回路 510 Dフリップフロップ 512 最大値検出回路 514 セレクタ 702 比較器 705 Dフリップフロップ 707 セレクタ 708 コントローラ 713〜715 カウンタ 719 位相番号検出器 801 アンテナ 802 RF部 804 A/D変換器 806 復調器 808 同期回路 810 タイミング部 1001 アンテナ 1002 RF部 1003 低域信号 1004 A/D変換器 1005 ディジタルデータ 1006 復調器 1007 受信データ 1008 同期回路 1009 再生タイミング 1010 タイミング部 1011 動作タイミング 1012 タイミング補正パラメータ 1013 同期基準タイミング 1101 I信号 1102 Q信号 1103 A/D変換器(I) 1104 A/D変換器(Q) 1105 絶対値積分器(I) 1106 絶対値積分器(Q) 1107 レジスタ(I) 1108 レジスタ(Q) 1109 判定器 1110 タイミング生成部 1111 同期開始タイミング信号 1201 I信号 1202 Q信号 1203 A/D変換器(I) 1204 A/D変換器(Q) 1205 絶対値積分器 1207 レジスタ 1209 判定器 1210 タイミング生成部 1211 同期開始タイミング信号 1601 入力信号I 1602 入力信号Q 1603 A/D変換器(I) 1604 A/D変換器(Q) 1605 選択器 1606 絶対値計算器(I) 1607 絶対値計算器(Q) 1608 検波器 1609 加算器 1610 選択器 1611、1612 積算器 1613 減算器 1614 復調データ 1615 制御器 1701 入力信号I 1702 入力信号Q 1703 A/D変換器(I) 1704 A/D変換器(Q) 1705 検波器 1706 クロック再生回路 1707 引き込み検出器 1708 復調データ 1709 開始トリガ 1801 入力信号I 1802 入力信号Q 1803 A/D変換器(I) 1804 A/D変換器(Q) 1805 選択器 1806 絶対値計算器(I) 1807 絶対値計算器(Q) 1808 検波器 1809 加算器 1810 選択器 1811、1812 積算器 1813 減算器 1814 復調データ 1815 制御器 1816 PRカウンタ 2001、2002、2101、2201、2901、
3001、3301、3302 選択器 2003、2102、2103、2202、2203、
2207 判定器 2104、2204 排他的論理和器 2205、2503、2601、3006、3007、
3008 加算器 2206、2505 減算器 2301、2601、2902、2903、3002、
3003 積算器 2401、2402 直流オフセット除去回路 2501 +peak値検出器 2402 −peak値検出器 2504、2801、2802、2803 乗算器 2701、2702 遅延器 2603 フレーム同期タイミングを表す信号 2904、2905、3005、3303、3303、
3305、3306絶対値検出器 3501、3502 スイッチ 3503 極性反転器 3504、3505、3603 判定器 3506 排他的論理和回路 3601 積算器 3602 減算器 3701 メモリ 3901 減算器 3902 判定器 3903 選択器 3904、3905 ビットシフト器 3906、3907 加算器 4301 積算器 4501、4502 選択器 4503、4504 メモリ 4601、4602、4603、4604 絶対値計算
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−320515 (32)優先日 平8(1996)11月29日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の符号を求める手段と、求めた
    符号からシンボルレートの数倍で符号の変化点を検出す
    る手段と、検出した符号の変化点の時刻のヒストグラム
    を算出する手段と、算出したヒストグラムの中の最大値
    を取る位相番号をシンボル同期点と判定する手段とを備
    えた同期装置。
  2. 【請求項2】 入力信号の符号を求める手段と、求めた
    符号からシンボルレートの数倍で符号の変化点を検出す
    るラッチ手段と、検出した符号の変化点の時刻のヒスト
    グラムを算出する手段と、算出したヒストグラムの中で
    最初にしきい値を超えた位相番号をシンボル同期点と判
    定する手段とを備えた同期装置。
  3. 【請求項3】 入力信号の符号を求める手段と、求めた
    符号からシンボルレートの数倍で符号の変化点を検出す
    るラッチ手段と、検出した符号の変化点の時刻のヒスト
    グラムを算出する手段と、算出したヒストグラムの中で
    最初にしきい値を超えた位相番号をシンボル同期点と判
    定し、ある検出時間内でしきい値を超えなかった場合
    は、算出したヒストグラムの中で最初にしきい値を超え
    た位相番号をシンボル同期点と判定する手段とを備えた
    同期装置。
  4. 【請求項4】 同期確立後に、同期確立点の前後1位相
    分のヒストグラムを算出して位相番号を検出しタイミン
    グ補正を行う請求項1から3のいずれかに記載の同期装
    置。
  5. 【請求項5】 周波数の精度が悪いと分かっている場合
    は、位相番号の検出の頻度を多くして追従するように
    し、周波数の精度が良いと分かっている場合は、位相番
    号の検出の頻度を少なくする請求項4記載の同期装置。
  6. 【請求項6】 A/D変換後のデータを用いて同期獲得
    を行う請求項1から5のいずれかに記載の同期装置。
  7. 【請求項7】 同期信号がシンボル毎に位相が180度
    変わるような正弦波である場合に、A/D変換後のサン
    プリングデータの絶対値を同相信号と直交信号別々に加
    算して、加算後により確からしい方を選択して用いる請
    求項6記載の同期装置。
  8. 【請求項8】 同期信号がシンボル毎に位相が180度
    変わるような正弦波である場合に、A/D変換後のサン
    プリングデータの絶対値を同相信号と直交信号の区別な
    く加算して用いる請求項6記載の同期装置。
  9. 【請求項9】 同期信号がシンボル毎に位相が180度
    変わるような正弦波である場合に、A/D変換後のサン
    プリングデータの絶対値を同相信号と直交信号別々に、
    まずシンボルの4倍のサンプリングに対して求め、さら
    にI側とQ側の信号のレベルも求めておいて、レベルの
    大きい方に対して、隣り合った2つの値が最大となるペ
    アを選択し、その中間のタイミングでもう一度サンプリ
    ングデータの絶対値の和を求め、上記2つの値を含めて
    3つの値を比較して値の最も大きいタイミングを求める
    ことで同期を獲得する請求項7または8記載の同期装
    置。
  10. 【請求項10】 同期信号がシンボル毎に位相が180
    度変わるような正弦波である場合に、A/D変換後のサ
    ンプリングデータの絶対値を同相信号と直交信号の区別
    なく、まずシンボルの4倍のサンプリングに対して求
    め、その中で隣り合った2つの値が最大となるペアを選
    択し、その中間のタイミングでもう一度サンプリングデ
    ータの絶対値の和を求め、上記2つのタイミングにおけ
    る値を入れた3つの値を比較して最も大きい値となるタ
    イミングを求めることで同期を獲得する請求項7または
    8記載の同期装置。
  11. 【請求項11】 隣り合った2つの値が最小となるペア
    を選択し、その中間のタイミングでもう一度サンプリン
    グデータの絶対値の和を求め、上記2つのタイミングに
    おける値を入れた3つの値を比較して最も小さい値とな
    るタイミングを求めることで同期を獲得する請求項9ま
    たは10記載の同期装置。
  12. 【請求項12】 A/D変換後のI信号とQ信号の絶対
    値の和を計算し、サンプリングタイミングの異なる複数
    の積算値を比較することで同期を獲得する同期装置。
  13. 【請求項13】 開始トリガで同期獲得を開始し、復調
    結果と同期獲得の状態の両方の情報を使用して同期が獲
    得できたことを検知して同期保持を開始する同期装置。
  14. 【請求項14】 データの先頭に特定のプリアンブルパ
    タンを付加した場合に、そのプリアンブルの復調結果の
    誤り数を数えることで同期引き込みを検出して同期保持
    を開始する請求項12記載の同期装置。
  15. 【請求項15】 復調結果が何シンボル連続で正しいか
    という判断基準と同期獲得中のヒストグラムを併用する
    ことで同期獲得の検出精度を高める請求項14記載の同
    期装置。
  16. 【請求項16】 同期保持状態となった後は、A/D変
    換器のサンプリング周波数をI信号およびQ信号のシン
    ボルレートと同じ周波数に低減することを特徴とする請
    求項12から15のいずれかに記載の同期装置。
  17. 【請求項17】 同期保持状態となった後のA/D変換
    器のサンプリング周波数の低減を、A/D変換後のI信
    号またはQ信号と、前記I信号またはQ信号の1サンプ
    リング周期後のI信号またはQ信号とが、同相であるか
    逆相であるかの情報を用いて行うことを特徴とする請求
    項16記載の同期装置。
  18. 【請求項18】 同期保持状態となった後のA/D変換
    器のサンプリング周波数の低減を、A/D変換後のI信
    号およびQ信号の1サンプリング周期後のI信号および
    Q信号が、同相であるか逆相であるかの情報を用いて行
    うことを特徴とする請求項16記載の同期装置。
  19. 【請求項19】 同期保持状態となった後のA/D変換
    器のサンプリング周波数の低減を、A/D変換後のI信
    号またはQ信号またはその両方の1サンプリング周期後
    のI信号またはQ信号またはその両方が、同相であるか
    逆相であるかの情報の積算値を用いて行うことを特徴と
    する請求項17または18記載の同期装置。
  20. 【請求項20】 A/D変換後のI信号およびQ信号に
    対して、直流オフセット除去を行うことを特徴とする請
    求項16から19のいずれかに記載の同期装置。
  21. 【請求項21】 復調データの積算を行い、復調データ
    とともにフレーム同期も獲得することを特徴とする請求
    項16から20のいずれかに記載の同期装置。
  22. 【請求項22】現時点の復調データの積算値と両隣の復
    調データの積算値を加算し、この加算値を用いてフレー
    ム同期も獲得することを特徴とする請求項21記載の同
    期装置。
  23. 【請求項23】 現時点の復調データの積算値と両隣の
    復調データの積算値の加算を重み付をして行うことを特
    徴とする請求項21記載の同期装置。
  24. 【請求項24】 A/D変換後のI信号またはQ信号に
    対し積算を行い、サンプリングタイミングの異なる前記
    積算値の絶対値を比較することにより、同期を獲得する
    同期装置。
  25. 【請求項25】 A/D変換後のI信号とQ信号の両方
    の信号に対し積算を行い、前記I信号とQ信号の積算値
    を加算し、サンプリングタイミングの異なる前記加算値
    の絶対値を比較することにより同期を獲得する同期装
    置。
  26. 【請求項26】 A/D変換後のI信号またはQ信号の
    絶対値を計算し、サンプリングタイミングの異なる前記
    絶対値を比較し、前記比較値の積算値を計算し、前記積
    算値を用いて同期を獲得する同期装置。
  27. 【請求項27】 A/D変換後のI信号とQ信号の絶対
    値の和を計算し、サンプリングタイミングの異なる前記
    絶対値を比較し、前記比較値の積算値を計算し、前記積
    算値を用いて同期を獲得する同期装置。
  28. 【請求項28】 A/D変換後のI信号とQ信号の絶対
    値の和を計算する絶対値計算器と加算器を、信号伝送速
    度と同じサンプリング周波数で動作させることを特徴と
    する請求項12、16、18、20から23、25、2
    7のいずれかに記載の同期装置。
  29. 【請求項29】 A/D変換後のI信号とQ信号を加算
    し、加算後の絶対値を用いて同期獲得を行うことを特徴
    とする同期装置。
  30. 【請求項30】 A/D変換後のI信号とQ信号におい
    て極性が異なる場合は、A/D変換後のI信号またはQ
    信号に対し極性反転を行った後、I信号とQ信号を加算
    することを特徴とする請求項29記載の同期装置。
  31. 【請求項31】 A/D変換後のI信号とQ信号におい
    て極性が同じか異なるかの情報に対し積算を行い、前記
    積算値の極性が異なる場合は、A/D変換後のI信号ま
    たはQ信号に対し極性反転を行うことを特徴とする請求
    項29記載の同期装置。
  32. 【請求項32】 A/D変換後のI信号とQ信号の絶対
    値を用いて包絡線信号を生成する包絡線生成器を備え、
    その包絡線信号を用いて同期獲得を行うことを特徴とす
    る同期装置。
  33. 【請求項33】 包絡線生成器が、I信号とQ信号の絶
    対値を表す信号のうち振幅の大きい方の信号と、振幅の
    小さい方の信号を0.375倍した信号とを加算するこ
    とにより包絡線信号を生成することを特徴とする請求項
    32記載の同期装置。
  34. 【請求項34】 包絡線生成器におけるI信号とQ信号
    の絶対値の大小比較をI信号とQ信号の絶対値の差を積
    算した信号を用いて行うことを特徴とする請求項33記
    載の同期装置。
  35. 【請求項35】 包絡線生成器を信号伝送速度と同じサ
    ンプリング速度で動作させることを特徴とする請求項3
    2から34のいずれかに記載の同期装置。
  36. 【請求項36】 I信号とQ信号の絶対値を計算する絶
    対値計算器を、包絡線生成器とともに信号伝送速度と同
    じサンプリング速度で動作させることを特徴とする請求
    項35記載の同期装置。
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