JPH10212496A - 洗濯用洗剤及び洗濯方法 - Google Patents

洗濯用洗剤及び洗濯方法

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JPH10212496A
JPH10212496A JP2958097A JP2958097A JPH10212496A JP H10212496 A JPH10212496 A JP H10212496A JP 2958097 A JP2958097 A JP 2958097A JP 2958097 A JP2958097 A JP 2958097A JP H10212496 A JPH10212496 A JP H10212496A
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JP
Japan
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polyester
polyester resin
washing
weight
general formula
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Application number
JP2958097A
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English (en)
Inventor
Kazunori Jo
和則 定
Eijiro Yamazaki
英二郎 山崎
Kenji Kodera
憲治 小寺
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NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリエステル繊維製品やポリエステル/綿の複
合繊維製品に対する再汚染防止効果を向上させることが
できる洗濯用洗剤及び洗濯方法を提供する。 【解決手段】一般式[1]で表されるポリエステル樹脂
及び界面活性剤を含有することを特徴とする洗濯用洗
剤、及び、汚染物を洗濯するに際し、一般式[1]で表
されるポリエステル樹脂を洗液に添加することを特徴と
する洗濯方法。ただし、一般式[1]において、R1
HO−又はHO(R2O)a−であり、R2は炭素数2〜3
のアルキレン基であって、R2Oは1種のみであって
も、2種のR2Oがランダム状又はブロック状に付加し
ていてもよく、aは1〜200であって、同一分子内に
おいて、aはすべて同一であっても、異なっていてもよ
く、bは2〜100であり、R3は水素原子又は一般式
[2]で表される基である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯用洗剤及び洗
濯方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、ポリエス
テル繊維製品、ポリエステル/綿の複合繊維製品を洗濯
するに際し、洗液中に放出された汚れによる被洗物の再
汚染を有効に防止することができる洗濯用洗剤及び洗濯
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】汚染物を洗濯するに際し、被洗物よりい
ったん脱離した汚れによって、洗濯中の被洗物が再汚染
されることが知られており、これまでにも再汚染を防ぐ
ために種々の再汚染防止剤が検討されている。例えば、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ースなどがその代表的な例であり、多くの洗剤に配合さ
れて再汚染防止剤として利用されている。しかし、ポリ
エステル繊維製品やポリエステル/綿の複合繊維製品な
どには効果が弱く、汚れがひどい場合には、洗濯中に被
洗物が再汚染され、結果として、満足な洗浄効果が得ら
れない場合がしばしば生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ル繊維製品やポリエステル/綿の複合繊維製品に対する
再汚染防止効果を向上させることができる洗濯用洗剤及
び洗濯方法を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、洗液中に特定構
造を有するポリエステル樹脂を存在せしめることによ
り、ポリエステル繊維製品やポリエステル/綿の複合繊
維製品に対する洗濯中の再汚染を有効に防止し得ること
を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、(1)一般式[1]で表さ
れるポリエステル樹脂及び界面活性剤を含有することを
特徴とする洗濯用洗剤、
【化5】 (ただし、式中、R1はHO−又はHO(R2O)a−であ
り、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であって、R2
は1種のみであっても、2種のR2Oがランダム状又は
ブロック状に付加していてもよく、aは1〜200であ
って、同一分子内において、aはすべて同一であって
も、異なっていてもよく、bは2〜100であり、R3
は水素原子又は一般式[2]で表される基である。)
【化6】 (2)ポリエステル樹脂の重量平均分子量が1,000
〜200,000である第(1)項記載の洗濯用洗剤、
(3)汚染物を洗濯するに際し、一般式[1]で表され
るポリエステル樹脂を洗液に添加することを特徴とする
洗濯方法、
【化7】 (ただし、式中、R1はHO−又はHO(R2O)a−であ
り、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であって、R2
は1種のみであっても、2種のR2Oがランダム状又は
ブロック状に付加していてもよく、aは1〜200であ
って、同一分子内において、aはすべて同一であって
も、異なっていてもよく、bは2〜100であり、R3
は水素原子又は一般式[2]で表される基である。)
【化8】 及び、(4)ポリエステル樹脂の重量平均分子量が1,
000〜200,000である第(3)項記載の洗濯方
法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の洗濯用洗剤は、一般式
[1]で表されるポリエステル樹脂を含有する。
【化9】 一般式[1]において、R1はHO−又はHO(R2O)a
−であり、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であり、
3は水素原子又は一般式[2]で表される基である。
【化10】 本発明に用いる一般式[1]で表されるポリエステル樹
脂は、芳香族ジカルボン酸又はその誘導体と一般式 H
O−(R2O)a−H で表されるグリコールより、公知の
方法により製造することができる。芳香族ジカルボン酸
としては、テレフタル酸、イソフタル酸及びフタル酸を
挙げることができ、その誘導体としては、例えば、これ
らのジカルボン酸のジメチルエステル、ジエチルエステ
ル、ジプロピルエステル、ジブチルエステルなどの低級
アルキルエステル、これらのジカルボン酸のクロライド
など、及び、無水フタル酸などを挙げることができる。
これらの芳香族ジカルボン酸又はその誘導体は、1種を
単独で使用することができ、2種以上を組み合わせて使
用することもできる。
【0006】一般式 HO−(R2O)a−H で表されるグ
リコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、両末端が水酸基であるエチレンオキシド
とプロピレンオキシドのランダム状又はブロック状共重
合体などを挙げることができる。これらのグリコール
は、1種を単独で使用することができ、2種以上を組み
合わせて使用することもできる。一般式[1]におい
て、aは1〜200であって、より好ましくは1〜15
0である。aが200を超えると、一般式[1]で表さ
れるポリエステル樹脂の粘度が高くなり過ぎて、取り扱
いが容易でなくなるおそれがある。一般式[1]におい
て、aは、同一分子内において、すべて同一であって
も、異なっていてもよい。aがすべて同一である一般式
[1]で表されるポリエステル樹脂は、例えば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸などのジメチルエステ
ルなどと、一定の分子量を有するポリエチレングリコー
ルなどを反応し、脱メタノールなどを伴うエステル交換
反応を行って重合することにより製造することができ
る。同一分子内に、aが1である繰り返し単位と、aが
数十ないし百数十である繰り返し単位が存在する一般式
[1]で表されるポリエステル樹脂は、例えば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸などのジヒドロキシエ
チルエステルなどと、一定の分子量を有するポリエチレ
ングリコールなどを反応し、脱エチルングリコールなど
を伴うエステル交換反応を行って重合することにより製
造することができる。一般式[1]において、bは2〜
100であり、より好ましくは2〜30である。bが1
00を超えると、一般式[1]で表されるポリエステル
樹脂の粘度が高くなり過ぎて、取り扱いが容易でなくな
るおそれがある。
【0007】本発明において、一般式[1]で表される
ポリエステル樹脂の重量平均分子量は、1,000〜2
00,000であることが好ましく、10,000〜5
0,000であることがより好ましい。ポリエステル樹
脂の重量平均分子量が1,000未満であると、再汚染
防止効果が十分に発揮されないおそれがある。ポリエス
テル樹脂の重量平均分子量が200,000を超える
と、ポリエステル樹脂の粘度が高くなり過ぎて、取り扱
いが容易でなくなるおそれがある。ポリエステル樹脂の
重量平均分子量は、分子量既知の単分散のポリエチレン
グリコールを測定標準物質として、ゲル浸透クロマトグ
ラフィーにより求めることができる。本発明に用いる一
般式[1]で表されるポリエステル樹脂は、例えば、ナ
イスポールPR−86、ナイスポールPRS、ナイスポ
ールPR−333、ナイスポールPR−555[いずれ
も日華化学(株)]などとして市販されている。本発明の
洗濯用洗剤において、一般式[1]で表されるポリエス
テル樹脂の含有量には特に制限はないが、通常は0.1
〜10重量%であることが好ましく、0.5〜5重量%
であることがより好ましい。一般式[1]で表されるポ
リエステル樹脂の含有量が0.1重量%未満であると、
十分な再汚染防止効果が発揮されないおそれがある。一
般式[1]で表されるポリエステル樹脂の洗剤への配合
量が多いほど、再汚染防止の効果は大きくなるが、一般
式[1]で表されるポリエステル樹脂の含有量が10重
量%を超えると、洗剤としての性能バランスが崩れるお
それがある。本発明の洗濯用洗剤は、界面活性剤を含有
する。使用する界面活性剤には特に制限はなく、例え
ば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アル
キル硫酸塩などのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリール
エーテルなどのノニオン性界面活性剤などを挙げること
ができる。
【0008】本発明の洗濯用洗剤において、界面活性剤
の含有量には特に制限はなく、粉末洗剤、液体洗剤など
の洗剤の形態に応じて適宜選択することができるが、通
常は2〜50重量%であることが好ましく、7〜30重
量%であることがより好ましい。本発明の洗濯用洗剤に
おいては、必要に応じて、一般式[1]で表されるポリ
エステル樹脂及び界面活性剤以外の成分を含有せしめる
ことができる。このような成分としては、例えば、柔軟
剤、増泡剤、消泡剤、ビルダー、蛍光増白剤、漂白剤、
酵素などを挙げることができる。柔軟剤としては、例え
ば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドなどの
カチオン性界面活性剤などを挙げることができる。増泡
剤としては、例えば、N,N−ジ(アルカノール)アルカ
ンアミド、アミンオキシドなどを挙げることができる。
ビルダーとしては、例えば、ポリリン酸塩、珪酸塩、炭
酸塩、硫酸塩、ゼオライトなどを挙げることができる。
蛍光増白剤としては、例えば、ジアミノスチルベン系増
白剤、ビススチルベン系増白剤、クマリン系増白剤など
を挙げることができる。漂白剤としては、例えば、過ホ
ウ酸塩、過炭酸塩などを挙げることができる。酵素とし
ては、例えば、プロテアーゼのほか、アミラーゼ、リパ
ーゼ、セルラーゼなどを挙げることができる。
【0009】本発明の洗濯方法においては、汚染物を洗
濯するに際して、一般式[1]で表されるポリエステル
樹脂を洗液に添加する。
【化11】 一般式[1]において、R1はHO−又はHO(R2O)a
−であり、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であり、
3は水素原子又は一般式[2]で表される基である。
【化12】 一般式[1]において、aは1〜200であって、より
好ましくは1〜150である。aが200を超えると、
一般式[1]で表されるポリエステル樹脂の粘度が高く
なり過ぎて、取り扱いが容易でなくなるおそれがある。
また、一般式[1]において、aは、同一分子内におい
て、すべて同一であっても、異なっていてもよい。一般
式[1]において、bは2〜100であり、より好まし
くは2〜30である。bが100を超えると、一般式
[1]で表されるポリエステル樹脂の粘度が高くなり過
ぎて、取り扱いが容易でなくなるおそれがある。本発明
方法において、一般式[1]で表されるポリエステル樹
脂の重量平均分子量は、1,000〜200,000であ
ることが好ましく、10,000〜50,000であるこ
とがより好ましい。ポリエステル樹脂の重量平均分子量
が1,000未満であると、再汚染防止効果が十分に発
揮されないおそれがある。ポリエステル樹脂の重量平均
分子量が200,000を超えると、ポリエステル樹脂
の粘度が高くなり過ぎて、取り扱いが容易でなくなるお
それがある。本発明方法において、洗液の調製方法には
特に制限はなく、通常用いられる市販の粉末洗剤、液体
洗剤などを水に溶解することにより調製することができ
る。洗液中の洗剤の濃度には特に制限はないが、通常は
0.02〜1.0重量%であることが好ましい。
【0010】本発明方法において、洗液に添加する一般
式[1]で表されるポリエステル樹脂の濃度には特に制
限はないが、通常は洗液中の洗剤100重量部当たり
0.1〜10重量部であることが好ましく、0.5〜5重
量部であることがより好ましい。本発明方法において、
洗液の温度には特に制限はなく、被洗物の素材、汚染の
状態などに応じて適宜選択することができるが、通常は
常温〜90℃であることが好ましく、40〜80℃であ
ることがより好ましい。本発明方法の実施に用いる洗濯
機には特に制限はなく、市販されている公知の洗濯機を
用いることができ、洗濯機に搭載されているプログラム
を被洗物の素材、汚染の状態などに応じて適宜選択して
使用することができる。本発明の洗濯用洗剤及び洗濯方
法によれば、洗濯時における被洗物の再汚染を効果的に
防止することができ、特に、ポリエステル繊維製品や、
ポリエステル/綿の複合繊維製品などのポリエステル系
の被洗物の再汚染防止に有効である。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、再汚染防止性は、下記の
方法により評価した。 (1)人工汚染布 ミリスチン酸10.4重量部、パルミチン酸1.4重量
部、オレイン酸3.8重量部、トリステアリン8.1重量
部、トリオレイン8.1重量部、コレステロール4.3重
量部、コレステロールステアレート0.9重量部、パラ
フィンワックス5.2重量部、スクワレン5.2重量部、
玉川C級圧縮カーボン0.5重量部、関東ローム47.4
重量部及び四三酸化鉄4.7重量部からなる汚染成分
を、1,1,1−トリクロロエタンに重量比1:100で
分散し、この液に綿布を浸漬したのち、マングルでピッ
クアップ率100重量%になるよう絞り、風乾すること
により調製した。なお、人工汚染布の反射率は約30%
であった。 (2)再汚染防止性 下記の洗濯条件で、人工汚染布と同浴に、ポリエステル
ジャージ、ポリエステル/綿(65/35)ブロードの白
布を投入して洗濯テストを行い、洗濯前後の白布の反射
率を反射率計[色彩計CM−53D型、(株)村上色彩研
究所]を用いて測定し、下記の式により再汚染率を求め
る。 [洗濯条件] 洗剤の使用濃度 0.1重量% 洗濯温度 60℃ 洗濯時間 20分 すすぎ時間 1分 浴比 1:25 処理機械 ラウンダ・オ・メーター[大栄科学精
器製作所製] [再汚染率] 再汚染率={(R0−R1)/R0}×100(%) ただし、R0は洗濯前の白布の反射率であり、R1は洗濯
後の白布の反射率である。再汚染率の値が小さいほど、
再汚染防止性が良好である。 製造例1 反応容器に、テレフタル酸ジメチル272g、イソフタ
ル酸ジメチル116g、エチレングリコール250g及
び酢酸亜鉛0.1gを仕込み、加熱昇温して170〜1
80℃で3時間反応し、テレフタル酸ジ(ヒドロキシエ
チル)エステルとイソフタル酸ジ(ヒドロキシエチル)エ
ステルの混合物約480gを得た。次に別の反応容器
に、このエステルの混合物280g、ポリエチレングリ
コール(分子量4,000)820g及び三酸化アンチ
モン0.5gを仕込み、加熱昇温し、240〜250
℃、約15mmHgの減圧下で3時間反応し、ポリエステル
樹脂約1,000gを得た。このポリエステル樹脂の重
量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー[東ソー
(株)製高速GPC、HLC−8120型、測定標準物
質:ポリエチレングリコール]で測定の結果、約12,
000であった。このポリエステル樹脂100gを、イ
ソプロピルアルコール10gと水890gの混合溶媒に
溶解し、ポリエステル樹脂の水溶液Aを得た。 製造例2 反応容器に、テレフタル酸ジ(ヒドロキシエチル)エステ
ル150g、テレフタル酸ジ(ヒドロキシプロピル)エス
テル150g、ポリエチレングリコール(分子量:4,
000)600g及び三酸化アンチモン1.0gを仕込
み、加熱昇温し、240〜250℃、約5mmHgの減圧下
で2時間反応したのち、さらに260℃、約2mmHgの減
圧下で30分間反応し、ポリエステル樹脂800gを得
た。このポリエステル樹脂の重量平均分子量は、製造例
1と同様にしてゲル浸透クロマトグラフィーで測定の結
果、約15,000であった。このポリエステル樹脂1
00gを、イソプロピルアルコール10gと水890g
の混合溶媒に溶解し、ポリエステル樹脂の水溶液Bを得
た。 実施例1 ノニルフェノール−エチレンオキシド8モル付加物50
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ20重量
部、ソーダ灰430重量部、トリポリリン酸ソーダ50
重量部、メタ珪酸ソーダ130重量部、芒硝300重量
部及びポリエステル樹脂の水溶液A20重量部を配合し
て、洗濯用洗剤を調製した。この洗濯用洗剤を用いて、
再汚染防止性の評価を行った。再汚染率は、ポリエステ
ルジャージが7.1%であり、ポリエステル/綿ブロー
ドが7.2%であった。 実施例2 ソーダ灰の量を400重量部とし、ポリエステル樹脂の
水溶液Aの量を50重量部とした以外は、実施例1と同
じ配合で洗濯用洗剤を調製した。この洗濯用洗剤を用い
て、再汚染防止性の評価を行った。再汚染率は、ポリエ
ステルジャージが4.4%であり、ポリエステル/綿ブ
ロードが4.8%であった。 実施例3 ノニルフェノール−エチレンオキシド8モル付加物23
0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ20重量
部、ポリエステル樹脂の水溶液B20重量部及び水73
0重量部を配合して、洗濯用洗剤を調製した。この洗濯
用洗剤を用いて、再汚染防止性の評価を行った。再汚染
率は、ポリエステルジャージが8.8%であり、ポリエ
ステル/綿ブロードが7.1%であった。 実施例4 ポリエステル樹脂の水溶液Bの量を50重量部とし、水
の量を700重量部とした以外は、実施例3と同じ配合
で洗濯用洗剤を調製した。この洗濯用洗剤を用いて、再
汚染防止性の評価を行った。再汚染率は、ポリエステル
ジャージが5.3%であり、ポリエステル/綿ブロード
が5.9%であった。 比較例1 ポリエステル樹脂の水溶液Aを配合せず、ソーダ灰の量
を450重量部とした以外は、実施例1と同じ配合で洗
濯用洗剤を調製した。この洗濯用洗剤を用いて、再汚染
防止性の評価を行った。再汚染率は、ポリエステルジャ
ージが10.2%であり、ポリエステル/綿ブロードが
9.2%であった。 比較例2 ポリエステル樹脂の水溶液Bを配合せず、水の量を75
0重量部とした以外は、実施例3と同じ配合で洗濯用洗
剤を調製した。この洗濯用洗剤を用いて、再汚染防止性
の評価を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが
9.4%であり、ポリエステル/綿ブロードが8.8%で
あった。実施例1〜4及び比較例1〜2の洗剤の配合組
成及び再汚染防止性の評価結果を第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】本発明の洗濯用洗剤を用いた実施例1〜4
においては、ポリエステルジャージ、ポリエステル/綿
ブロードのいずれに対しても再汚染率が低く、良好な再
汚染防止性が発揮されているのに対して、ポリエステル
樹脂を含有しない洗剤を用いた比較例1〜2においては
再汚染率が高く、再汚染防止性に劣っている。特に、ポ
リエステル繊維100%からなるポリエステルジャージ
においては、ポリエステル樹脂による再汚染防止効果が
顕著に発揮されている。 実施例5 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]に対し
てポリエステル樹脂の水溶液A5重量%を添加して上記
の洗濯条件で洗濯を行い、再汚染防止性の評価を行っ
た。再汚染率は、ポリエステルジャージが2.5%であ
り、ポリエステル/綿ブロードが3.1%であった。 比較例3 ポリエステル樹脂を添加することなく、粉末洗剤[シロ
ックAN−55、日華化学(株)]のみを用いて上記の洗
濯条件で洗濯を行い、再汚染防止性の評価を行った。再
汚染率は、ポリエステルジャージが7.6%であり、ポ
リエステル/綿ブロードが6.2%であった。 実施例6 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]の代わ
りに、粉末洗剤[シロックW−800、日華化学(株)]
を用い、ポリエステル樹脂の水溶液Aの代わりに、ポリ
エステル樹脂の水溶液Bを用いた以外は、実施例5と同
様にして再汚染防止性の評価を行った。再汚染率は、ポ
リエステルジャージが2.4%であり、ポリエステル/
綿ブロードが2.6%であった。 比較例4 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]の代わ
りに、粉末洗剤[シロックW−800、日華化学(株)]
を用いた以外は、比較例3と同様にして再汚染防止性の
評価を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが
6.5%であり、ポリエステル/綿ブロードが5.7%で
あった。 実施例7 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]の代わ
りに、液体洗剤[サンフレンドVS、日華化学(株)]を
用いた以外は、実施例5と同様にして再汚染防止性の評
価を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが3.
0%であり、ポリエステル/綿ブロードが3.6%であ
った。 比較例5 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]の代わ
りに、液体洗剤[サンフレンドVS、日華化学(株)]を
用いた以外は、比較例3と同様にして再汚染防止性の評
価を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが9.
6%であり、ポリエステル/綿ブロードが8.2%であ
った。 実施例8 粉末洗剤[シロックW−800、日華化学(株)]の代わ
りに、液体洗剤[リポトールOK、日華化学(株)]を用
いた以外は、実施例6と同様にして再汚染防止性の評価
を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが2.8
%であり、ポリエステル/綿ブロードが3.9%であっ
た。 比較例6 粉末洗剤[シロックAN−55、日華化学(株)]の代わ
りに、液体洗剤[リポトールOK、日華化学(株)]を用
いた以外は、比較例3と同様にして再汚染防止性の評価
を行った。再汚染率は、ポリエステルジャージが8.5
%であり、ポリエステル/綿ブロードが7.8%であっ
た。実施例5〜8及び比較例3〜6の結果を、第2表に
示す。
【0014】
【表2】
【0015】洗液にポリエステル樹脂を添加する本発明
方法により洗濯を行った実施例5〜8の結果を、ポリエ
ステル樹脂を添加することなく洗濯を行った比較例3〜
6の結果と比較すると、同じ洗剤を使用した場合、ポリ
エステル樹脂を添加した実施例の方が、ポリエステルジ
ャージにおいても、ポリエステル/綿ブロードにおいて
も再汚染率が低く、本発明の洗濯方法により、被洗物の
再汚染を効果的に防止し得ることが分かる。
【0016】
【発明の効果】本発明の洗濯用洗剤及び洗濯方法によれ
ば、洗濯時における被洗物の再汚染を効果的に防止する
ことが可能となる。本発明の洗剤及び洗濯方法は、ポリ
エステル繊維製品やポリエステル/綿の複合繊維製品に
対して特に効果が大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1]で表されるポリエステル樹脂
    及び界面活性剤を含有することを特徴とする洗濯用洗
    剤。 【化1】 (ただし、式中、R1はHO−又はHO(R2O)a−であ
    り、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であって、R2
    は1種のみであっても、2種のR2Oがランダム状又は
    ブロック状に付加していてもよく、aは1〜200であ
    って、同一分子内において、aはすべて同一であって
    も、異なっていてもよく、bは2〜100であり、R3
    は水素原子又は一般式[2]で表される基である。) 【化2】
  2. 【請求項2】ポリエステル樹脂の重量平均分子量が1,
    000〜200,000である請求項1記載の洗濯用洗
    剤。
  3. 【請求項3】汚染物を洗濯するに際し、一般式[1]で
    表されるポリエステル樹脂を洗液に添加することを特徴
    とする洗濯方法。 【化3】 (ただし、式中、R1はHO−又はHO(R2O)a−であ
    り、R2は炭素数2〜3のアルキレン基であって、R2
    は1種のみであっても、2種のR2Oがランダム状又は
    ブロック状に付加していてもよく、aは1〜200であ
    って、同一分子内において、aはすべて同一であって
    も、異なっていてもよく、bは2〜100であり、R3
    は水素原子又は一般式[2]で表される基である。) 【化4】
  4. 【請求項4】ポリエステル樹脂の重量平均分子量が1,
    000〜200,000である請求項3記載の洗濯方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010229369A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Sanyo Chem Ind Ltd 衣料洗浄剤用再汚染防止剤及び衣料洗浄剤

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