JPH10205057A - 無機系芯材ボードの構造 - Google Patents

無機系芯材ボードの構造

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JPH10205057A
JPH10205057A JP2616997A JP2616997A JPH10205057A JP H10205057 A JPH10205057 A JP H10205057A JP 2616997 A JP2616997 A JP 2616997A JP 2616997 A JP2616997 A JP 2616997A JP H10205057 A JPH10205057 A JP H10205057A
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JP
Japan
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board
inorganic core
asbestos
inorganic
core board
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JP2616997A
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English (en)
Inventor
Michitaka Takeshita
道孝 竹下
Fumio Banba
文夫 番場
Takeichi Yoshida
竹一 吉田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質である石綿を1重量%以上配合する
ことなく石綿を5重量%以上含む従来の無機系芯材ボー
ドと同等以上の十分な強度を持つようにする。 【解決手段】 石綿を含有しないあるいは含有しても1
重量%以下の無機系芯材ボード本体1の少なくとも片面
に織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた表面
材2を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機系芯材ボードの
構造に関するものであり、さらに詳しくは無機系芯材ボ
ードに石綿を配合することなく、あるいはわずかな含有
量であっても強度や寸法安定性さらには各種材料に適す
るように改質した無機系芯材ボードの構造に係わるもの
である。
【0002】
【従来の技術】石綿の持つ高抗張力(引っ張り強さ)及
びセメント等との密着性に優れている特性を活かし石綿
セメント製品など建築用材料等に広く使用されてきた
が、永年に亘り石綿粉塵を吸入することにより石綿肺、
さらには肺ガンを併発することがあることから特定化学
物質等障害予防規則(略称:特化則)では特別の管理を
要する物質(管理第2類物質、特別管理物質)となって
いる。特化則が平成7年1月に改正され、この特別の管
理を要する物質として、石綿製品については従来は含有
量が5重量%を越えるものであったのが1重量%を越え
るものと厳しくなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで通常の材料とし
て取り扱うためには石綿の配合量を1重量%以下にしな
ければならなくなったが、1重量%以下では補強効果は
ほとんど期待できぬという新たな問題を生じた。
【0004】本発明は有害物質である石綿を1重量%を
越えて配合することなく石綿を5重量%以上含む従来の
無機系芯材ボードと同等以上の十分な強度を持った無機
系芯材ボードの構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、石綿を含有しないあるいは含有しても
1重量%以下の無機系芯材ボード本体の少なくとも片面
に織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた表面
材を設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の好適な実施例では、図
1に示すように無機系芯材ボード本体1の片面に表面材
2を設けたものである。無機系芯材ボード本体1として
は「特化則」により石綿含有量が1重量%以下であるも
の、またさらに具体的には気泡コンクリート、モルタ
ル、軽量骨材コンクリート、石綿スレート、珪酸カルシ
ウム板、パーライト板、パルプセメント板、木毛セメン
ト板、木片セメント板、石膏ボード板、ロックウール
板、泡ガラス、石膏ボード、及び、これらの無機系ボー
ドに化粧を施した化粧ボードが挙げられる。表面材2と
しては、ボードの強度アップのために熱硬化性樹脂を含
浸させた織布あるいは不織布が好適に使用される。織
布、不織布としては、特に限定されるものではないが、
ペーパー状、マット状のものが使用され、その材質とし
ては、ガラス繊維、炭素繊維、無機ウイスカー、ロック
ファイバー、ロックウール等の無機繊維、金属繊維、ア
モルファス金属繊維等の金属繊維が例示できる。一方、
織布あるいは不織布に含浸させる熱硬化性樹脂として
は、例えば、フェノール類とアルデヒド類との反応によ
り得られるフェノール樹脂、末端に反応性のエポキシ基
をもつオリゴマーに硬化剤を添加して得られるエポキシ
樹脂、熱硬化エチレン酢酸ビニル共重合体、不飽和ポリ
エステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂等が例示でき、自着性の点からフェノール樹脂、メラ
ミン樹脂が特に好ましい。
【0007】さらに、これらに各種の充填剤、例えば、
ステアリン酸鉛、ジブチル錫ラウレート、カーボンブラ
ック、炭酸カルシウム、チタンホワイト、雲母、ガラス
球、水酸化アルミニウム、酸化アンチモン、トリ(2,
3ジブロモプロピル)ホスフェート、脂肪族スルフォン
酸塩、高級アルコール硫酸エステル等、熱安定剤、強化
剤、着色剤、難燃剤、耐電防止剤等が配合されて使用さ
れる。なお、これらの樹脂のうち、無機系芯材と自着性
のある樹脂、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂等に
あってはそのまま、当該芯材と自着性の劣る樹脂を使用
した場合には、この両者の間に適当な接着剤を介して、
加熱圧着して一体の無機系芯材ボードとするものであ
る。
【0008】また、図2に示すように無機系芯材ボード
本体1の少なくとも一方側の内部に耐引張補強材3を配
置することもできる。耐引張補強材3としては、引張破
断時の伸びが無機系芯材ボード本体1よりも大きいも
の、例えば、熱硬化性樹脂を含浸させた表面材2と同様
のプリプレグを使用することができる。なお、耐引張補
強材3としては、上記以外にもガラス繊維織物の他、セ
ラミック、ロックウール等の無機系のものや、ポリエス
テル、アクリル、ビニロン、ポリプロピレン等の有機系
の織物、ネット、不織布等が挙げられる。
【0009】実施例1 無機系芯材ボード本体 … 珪酸カルシウム板(石綿含
有率0%) 表面材(片面貼着) … フェノール樹脂含浸ガラス
ペーパー(ガラスペーパー:100g/m2、樹脂含有量:
200g/m2) 本体と表面材とを熱プレスにより熱圧着
【0010】実施例2 無機系芯材ボード本体 … 実施例1と同一 表面材(両面貼着) … 実施例1と同一 熱圧着のプレス条件は実施例1と同一であり、図3に示
す。
【0011】実施例3 無機系芯材ボード本体 … 実施例1と同一 表面材(片面貼着) … ガラスマット補強ウレタン
樹脂(ガラスマット:450g/m2、ウレタン樹脂:2kg
/m2 ) 下型中に本体、表面材のガラスマットの順に重ねてセッ
トし、上型をウレタン吹き込み用のノズルが入るだけの
隙間を残して締め、ノズルからウレタンを吹き込み、吹
き込み後に上下金型を完全に締めて成形する。ウレタン
発泡倍率は2倍とした。プレス条件は、圧力10kgf/c
m2、温度150℃、時間10分とした。
【0012】実施例4 無機系芯材ボード本体 … 実施例1と同一 表面材(片面貼着) … 実施例1と同一 表面材のみを150℃、10kgf/cm2、10分でプレス
硬化させた後、エポキシ樹脂系接着剤により本体に貼付
した。
【0013】実施例5 無機系芯材ボード本体 … 実施例1と同一 表面材(両面貼着) … フェノール樹脂含浸ガラス
ペーパー(ガラスペーパー:100g/m2、樹脂含有量:
300g/m2) 実施例1と同一条件の熱プレスによる熱圧着。
【0014】実施例6 無機系芯材ボード本体 … 珪酸カルシウム化粧板 表面材(片面貼着) … フェノール樹脂含浸ガラス
ネット(ガラスネット:Eネット、繊維デニール:12
00、打込本数(本/cm):4×4(縦糸×横糸)、樹脂
含有量:200g/m2) 実施例1と同一条件の熱プレスによる熱圧着。
【0015】実施例7 無機系芯材ボード本体 … 実施例5と同一 表面材(片面貼着) … メラミン樹脂含浸ガラスペ
ーパー(ガラスペーパー:100g/m2、樹脂含有量:3
00g/m2) 実施例1と同一条件の熱プレスによる熱圧着。
【0016】 比較例1 … 石綿含有率5%の石綿スレート 比較例2 … 石綿含有率1%の珪酸カルシウム板 比較例3 … 石綿含有率0%の珪酸カルシウム板 比較例4 … 石綿含有率0%の珪酸カルシウム板の 両面に化粧層(塗装又はフィルム)を設けた。 比較例5 … 石綿含有率0%の珪酸カルシウム板の片
面に化粧層(塗装又はフィルム)を設けた。
【0017】上述した実施例1〜7と比較例1〜5のサ
ンプルサイズを長さ300mm、幅150mm、厚さ6mmと
したものを、3点曲げ試験(曲げ速度50mm/分、測定
温度を室温とした)を行なった。その結果は表1の如く
になった。単位はkg/cm2である。
【0018】
【表1】
【0019】次に、無機系芯材ボード本体1として気泡
コンクリートを使用し、フェノール樹脂含浸ガラスペー
パー(ガラスペーパー:100g/m2、樹脂含有量:20
0g/m2)を表面材2とし、本体1の片面のみ表面材2を
設けたものを実施例8とし、両面に設けたものを実施例
9とし、比較例6として気泡コンクリートのみのもの
を、夫々長さ300mm、幅150mm、厚さ37mmのサン
プルを用意して上述した条件と同一条件で3点曲げ試験
を行なった。その結果は、実施例8で303kg/cm2、実
施例9で350kg/cm2、比較例6で135kg/cm2であっ
た。
【0020】上述した実施例1〜9のいずれも石綿を含
有させていないが、「特化例」に適合する範囲内で含有
させることもできる。
【0021】図4は表面材2を本体1の片面にのみ貼着
した場合、他の片面に加飾層4を設けた例を示す。この
加飾層4は塗装したりフィルムや薄い化粧板を貼ったり
したもの等から成る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、石綿を含有しないあるいは含有しても1重量%以下
の無機系芯材ボード本体の少なくとも片面に織布あるい
は不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた表面材を設けたの
で、石綿を5重量%以上含む従来の無機系芯材ボードと
同等以上の十分な強度を有する。また、「特化則」にも
適合し、無公害の無機系芯材ボードを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面図。
【図3】この発明のさらに別の実施例を示す断面図。
【図4】ボード本体の一方片面に表面材を、他方の片面
に加飾層を設けた例を示す。
【符号の説明】
1 無機系芯材ボード本体 2 表面材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石綿を含有しないあるいは含有しても1
    重量%以下の無機系芯材ボード本体の少なくとも片面に
    織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた表面材
    を設けたことを特徴とする無機系芯材ボードの構造。
  2. 【請求項2】 無機系芯材ボード本体が気泡コンクリー
    ト、モルタル、軽量骨材コンクリート、石綿スレート、
    珪酸カルシウム板、パーライト板、パルプセメント板、
    木毛セメント板、木片セメント板、石膏ボード板、ロッ
    クウール板、泡ガラス、石膏ボード、及び、これらの無
    機系ボードに化粧を施した化粧ボードから選択されたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の無機系芯材
    ボードの構造。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂中に充填材を配合したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の無機系芯材ボードの
    構造。
  4. 【請求項4】 無機系芯材ボード本体の少なくとも一方
    側の内部に耐引張補強材を配置したことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の無機系芯材ボードの
    構造。
  5. 【請求項5】 耐引張補強材の引張破断時伸びが無機系
    芯材ボード本体よりも大きいことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の無機系芯材ボードの構造。
  6. 【請求項6】 耐引張補強材が織布あるいは不織布であ
    り、熱硬化性樹脂を含浸させた層であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の無機系芯材ボー
    ドの構造。
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