JPH1018663A - 錠 前 - Google Patents

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JPH1018663A
JPH1018663A JP19281696A JP19281696A JPH1018663A JP H1018663 A JPH1018663 A JP H1018663A JP 19281696 A JP19281696 A JP 19281696A JP 19281696 A JP19281696 A JP 19281696A JP H1018663 A JPH1018663 A JP H1018663A
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Katsuyuki Fukuda
勝行 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸の側端面からボルトが突出・退入する錠
前は、ボルトが係入した受け部材内に余分な空間がない
ため、引戸を鴨居から外すことができず、不本意に閉じ
込められた人を救出することができなかった。 【解決手段】 受け部材50の開口部の間隔を狭くする
フランジ53aに、鎌形係止片31の折曲端部31bが
係止するようにする。鎌形係止片31は筒状の錠本体1
0内から突出・退入するボルト30に形成したスリット
35内から突出・退入するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸の側端面等か
らボルトが突出・退入する錠前に関し、詳しくは、施錠
された引戸を必要に応じてガイド枠から取り外すことが
できるようにした錠前に関するものである。
【0002】
【従来の技術】引戸用の錠前は、レバー等と連動する鎌
形係止片を備えるものが多い。そしてこの種の錠前で
は、引戸を閉止する際には、レバー等を回動させて鎌形
係止片を突出させ、引戸枠等に設けられた受け部材に鎌
形係止片を係止させる。ところで従来技術における錠前
の鎌形係止片の動作は、垂直平面上を回動あるいは昇降
するものであった。すなわち従来技術の錠前では、鎌を
振り下ろす如くに上から下に向かって回動し、鎌形係止
片を受け部材の水平部分に係止させる。あるいは逆に鎌
形係止片を下から上に向かって回動させ、鎌形係止片を
受け部材の水平部分に係止させる。いずれにしても、従
来技術の錠前は、鎌形係止片を受け部材の水平部分に係
止させるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋外で使用する錠前
は、盗人などの侵入を防止するため、絶対に解錠される
ことがなく、かつ、引戸をガイド枠から外せないように
されている。他方、屋内で使用する錠前は、不本意に閉
じ込められた人を救出することができるようにするた
め、施錠された状態の引戸をガイド枠から外せるように
しておく必要がある。
【0004】しかし従来の引戸錠では、施錠された状態
から引戸を取り外すことが困難であった。すなわち引戸
をガイド枠から外すためには、どうしても引戸を上下方
向に動かす必要がある。ところが従来技術の引戸錠は、
鎌形係止片が垂直平面上を回動あるいは昇降するもので
あり、鎌形係止片を受け部材の水平部分に係止させるも
のであるから、引戸を上下方向に移動させようとしても
鎌形係止片が受け部材の水平部分に引っ掛かる。そのた
め従来技術の引戸錠は、施錠した状態で引戸を上下に移
動させることが困難であり、施錠した状態で引戸を取り
外し難い。
【0005】そこで本発明は、施錠された引戸を必要に
応じてガイド枠から取り外すことができるようにした錠
前を提供することを目的とする。
【0006】また従来技術の引戸錠は、錠本体から鎌形
係止片が直接的に突出するものであるため、誤って鎌形
係止片を突出させたままで引戸を閉止した場合に、鎌形
係止片を傷めてしまうという問題があった。すなわち引
戸錠では、前述の様に鎌形係止片は、レバー等と連動し
て出入りする。従って引戸錠では、本来引戸を完全に閉
止してからレバー等を操作し、鎌形係止片を突出させて
受け部材等に係止するべきであるが、つい操作を誤って
鎌形係止片が突出したままの状態で引戸を閉じてしまう
場合も多い。その場合は、鎌形係止片の突端部分が受け
部材等と衝突する。そして鎌形係止片は、先端部分が曲
がっており、当該部分が片持ち構造であるため、衝突に
よって先端部分(鎌状の部分)が曲がってしまうことが
ある。またあるいは、衝突によって軸部分が座屈してし
まうこともある。そこで本発明は、誤って引戸を閉じて
も、鎌形係止片を傷めることのない錠前を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の手段は、受け部材内に係止するボルトが錠本
体内から突出・退入する錠前において、ボルトの側面に
スリットを形成し、前記スリット内に折曲端部を形成し
た鎌形係止片を突出・退入可能に収納したことを特徴と
する錠前である。
【0008】上記の第1の手段によれば、ボルトが錠本
体内から突出すると、鎌形係止片がスリット内から突出
し、鎌形係止片の折曲端部が受け部材に係止されて施錠
することができ、逆に解錠するときは、ボルトが錠本体
内に退入して、鎌形係止片はスリット内に退入する。上
記の第1の手段では、鎌形係止片はボルト内にある。そ
のためレバー操作を誤って引戸を閉じた場合、最初に受
け部材等に衝突するのはボルトである。ボルトは、鎌形
係止片に比べて剛性が高いため、衝突によって傷付くこ
とは少ない。
【0009】上記の課題を解決するための第2の手段
は、上記の第1の手段に記載の錠前において、ボルトに
形成したスリットに対応して錠本体内に突部を突設し、
鎌形係止片にはボルトが完全に突出する位置で、前記突
部に当接して折曲端部をスリット内から突出させる当接
部を形成したことを特徴とする錠前である。
【0010】上記の第2の手段によれば、ボルトが受け
部材内に入った状態で、錠本体内に突設した突部がスリ
ット内に収納されている鎌形係止片の当接部を押し上
げ、折曲端部が受け部材内に係入し、施錠することがで
きる。解錠すると、錠本体内に突設した突部が鎌形係止
片の当接部を押し上げなくなるため、折曲端部が受け部
材内から外れてボルトに形成したスリット内に退入す
る。
【0011】上記の課題を解決するための第3の手段
は、上記の第1の手段又は第2の手段に記載の錠前にお
いて、スリットはボルトの各側面に開口するように形成
し、前記各スリット内に折曲端部の間隔が拡開する方向
に鎌形係止片を収納したことを特徴とする錠前である。
【0012】上記の第3の手段によれば、スリット内に
収納された鎌形係止片が反対方向に突出し、折曲端部が
受け部材内に係入する。そして受け部材内で鎌形係止片
は拡開し、受け部材の垂直部分と係止する。
【0013】上記の課題を解決するための第4の手段
は、上記の第1の手段から第3の手段のいずれか1つに
記載の錠前において、折曲端部がスリット内に退入する
方向に付勢する圧縮バネをボルト内に収納したことを特
徴とする錠前である。
【0014】上記の第4の手段によれば、錠本体内に突
設した突部が鎌形係止片の当接部を押し上げない限り、
圧縮バネによって、折曲端部がスリット内に退入する方
向に付勢される。したがって、折曲端部がスリット内か
ら突出したままボルトが錠本体内に突出・退入すること
がなくなる。
【0015】上記の課題を解決するための第5の手段
は、上記の第1から第4の手段のいずれか1つに記載の
錠前において、ボルトは、錠本体側に向かう力を受けた
際に、錠本体内に退入することを特徴とする錠前であ
る。
【0016】上記第5の手段によると、ボルトは錠本体
側に向かう力を受けた際に錠本体内に退入するので、使
用者が誤ってボルトを突出させたまま、引戸を閉止して
も、ボルトが受け部材等に衝突した際にボルトは錠本体
内に逃げる。
【0017】上記の課題を解決するための第6の手段
は、上記の第1から第5の手段のいずれか1つに記載の
錠前と、受け部材との組み合わせ構造であって、受け部
材は、開口部分の幅を狭くするフランジ部を備え、錠前
の鎌形係止片の折曲端部を受け部材のフランジ部に係止
させることを特徴とする錠前と、受け部材との組み合わ
せ構造である。
【0018】上記の第6の手段によれば、受け部材の開
口部が狭くても、ボルトがその開口部の部分を出入りし
て、完全に受け部材内に入った状態で、鎌形係止片の折
曲端部がフランジの裏面側から係止して、施錠すること
ができる。また上記の第6の手段では、鎌形係止片は、
フランジの垂直部分と係止するので、施錠状態において
も垂直方向には自由度を残す。そのため引戸が施錠され
た状態であっても、引戸を上下方向に移動させることが
でき、引戸を取り外すことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
8を参照して説明する。図1は、本発明に係る錠前の斜
視図である。図2は、本発明に係る錠前の要部分解斜視
図である。図3は、本発明に係る錠前の解錠状態におけ
る平面断面図である。図4は、本発明に係る錠前の解錠
状態における正面断面図である。図5は、本発明に係る
錠前の施錠状態における平面断面図である。図6は、本
発明に係る錠前の施錠状態における施錠状態における正
面断面図である。図7は、本発明に係る錠前と組み合わ
せる受け部材の正面図である。図8は、引戸を取り外す
際の状態を示す受け部材の正面図である。
【0020】本発明の実施の形態に係る錠前は、筒状の
錠本体10内にスライド部材20とボルト30とを収納
し、ボルト30の先端部30aから薄板状の鎌形係止片
31が横方向(水平方向)に突出・退入することができ
るようにしたものである。錠本体10の側面には引戸1
に取り付ける軸(図示せず)を挿通するための連通穴1
1を穿設する。錠本体10の上面には後記するハブ40
の逃げしろとなる窓部12を形成する。
【0021】錠本体10内に収納するスライド部材20
は、図2に示すように天部21と座部22とをL字形に
折曲したもので、天部21の中心部には矩形穴23を穿
設し、天部21の後端部には突片24を外側へ折曲し、
座部22には丸穴25を形成する。前記矩形穴23に
は、ハブ40に突設した揺動部41が係入し、ハブ40
を回動させることによって、スライド部材20が前後に
移動する。揺動部41の先端部分は矩形穴23から若
干、突出するが、錠本体10の上面に形成した窓部12
内で移動することができる。揺動部41の揺動によって
スライド部材20が錠本体10内で前後に移動する。
【0022】揺動部41を突設するハブ40の中心には
角穴42を形成し、その角穴42にレバー(図示せず)
を取り付けた角軸を取り付ける。レバーは引戸1の表面
から摘めるようにしたもので、使用者がレバーを操作す
ることによって、ハブ40が回動し、スライド部材20
が前後に移動する。ハブ40には図4及び図6に示すよ
うに、揺動部41と反対方向に凸部43を突設する。凸
部43は、ハブ40の節度付けをするために設けられた
ものであり、図4,図6の様に先端が尖っており、側面
は所定の角度が設けられた平面である。そして凸部43
は端部の平面にはコイルバネ45が当接され、節度付け
が成されている。従ってハブ40は、図4または図6の
様な位置で安定し、その中間位置では不安定となって停
止しない。そのためスライド部材20は、前進した位置
か、あるいは後退した位置で安定し、その中間位置では
停止しない。
【0023】スライド部材20の天部21の後端部には
突片24を折曲する。したがって、この突片24が係入
する長孔13を錠本体10の側面に穿設する。突片24
が長孔13にガイドされて、スライド部材20が変形す
ることがないようにする。
【0024】スライド部材20の座部22には、丸穴2
5に挿通するネジ26によってボルト30を固定し、ス
ライド部材20が前後動することにより、ボルト30が
錠本体10の前端面から突出・退入するようにする。ボ
ルト30の側面には突起34を突設する。したがって、
錠本体10にもその突起34が係入して移動できる長孔
14を形成する。さらに、ボルト30の側面から先端面
には図3に示すように、薄板状の鎌形係止片31を収納
するスリット35を上下2列に形成する。
【0025】このスリット35はボルト30の反対側の
側面に開口するように形成し、鎌形係止片31が左右に
離隔する方向に突出できるようにする。鎌形係止片31
は、中心から基端側寄りに軸穴31aを穿設し、先端側
に折曲端部31bを形成し、基端側に小軸部31cを突
設したものとする。折曲端部31bと小軸部31cとは
軸穴31aを中心にした点対象の位置になるように形成
する。
【0026】ボルト30にも、スリット35内に収納さ
れた鎌形係止片31の軸穴31aと連続するように軸穴
32を縦方向に形成し、この両軸穴31a,32にピン
33を入れることによって、2枚の鎌形係止片31が軸
穴31aを中心軸にして揺動し、折曲端部31bがスリ
ット35内から反対方向に突出・退入する。ただし、鎌
形係止片31の小軸部31cに圧縮バネ34を巻装する
ことにより、鎌形係止片31の折曲端部31bが通常は
ボルト30のスリット35内に収納されるように付勢さ
れる。
【0027】このボルト30のスリット35の位置に対
応して錠本体10の側部には、内方へ突部15を突出さ
せ、ボルト30が前進すると、鎌形係止片31の小軸部
31cの基端部分である当接部31dが押し上げられ、
鎌形係止片31の折曲端部31bがスリット35内から
突出するようにする。ボルト30が退入すると、鎌形係
止片31の小軸部31cが圧縮バネ34に付勢されて、
鎌形係止片31がボルト30のスリット35内に収納さ
れる。
【0028】他方、上記の錠前のボルト30が係入する
受け部材50は、図3から図8に示すように壁5の表面
に固定する取付板51の裏面側にボックス52を取り付
け、そのボックス52内で移動することができるスライ
ドボックス53を収納したものとする。取付板51は上
記ボルト30が出入りする開口部を形成したもので、こ
の開口部の縦の幅を狭くするように、スライドボックス
53の出入口部分にフランジ53aを内方向へ折曲す
る。このフランジ53aに、上記ボルト30のスリット
35から突出した鎌形係止片31の折曲端部31bが係
合する。したがって、ボルト30が突出・退入する位置
に対応させて、スライドボックス53を取り付ける必要
がある。そのため、スライドボックス53はボックス5
2内で左右に移動することができるようにする。上記の
鎌形係止片31の折曲端部31bがスライドボックス5
3のフランジ53aと係止することができるようにスラ
イドボックス53の固定位置を調整した後、ネジ54に
よってスライドボックス53をボックス52に固定す
る。
【0029】本発明に係る錠前及び受け部材50は上記
のように構成し、次に引戸1を壁5に当接させて施錠及
び解錠する方法について説明する。
【0030】開扉されて、引戸1が壁5から離隔してい
るときや施錠されていないときは、図3及び図4に示す
ように、スライド部材20が後退し、ボルト30が錠本
体10内に退入した状態にある。このとき、ハブ40に
突設した凸部43はコイルバネ45と当接しているた
め、スライド部材20の矩形穴23内に係入した揺動部
41は後方に傾斜した姿勢を維持し、ボルト30が不意
に錠本体10内から突出することがない。
【0031】閉扉して、引戸1の端面が壁5に当接する
と、使用者がレバーを回してハブ40を回動させる。す
ると、ハブ40に突設した凸部43がコイルバネ45を
強制的に撓ませた後、スライド部材20の矩形穴23内
に係入している揺動部41が前方に傾倒してスライド部
材20が前進する。スライド部材20の座部22にはボ
ルト30を固定してあるため、そのボルト30は、使用
者がレバーを回すことによって、錠本体10内から突出
する。
【0032】ボルト30が錠本体10内から完全に突出
する直前において、ボルト30のスリット35内に収納
されている鎌形係止片31の当接部31dが、錠本体1
0の突部15に押し上げられて、2枚の鎌形係止片31
の折曲端部31bがスリット35内から反対方向に突出
する。するとこの折曲端部31bが図5及び図6に示す
ように、壁5に埋設された受け部材50のスライドボッ
クス53のフランジ53aに係止された状態となって施
錠される。このように施錠された状態においては、ハブ
40に突設した凸部43がコイルバネ45に当接してい
るため、不意にボルト30が錠本体10内に退入して、
解錠されることがない。
【0033】使用者が解錠しようとするときは、レバー
を上記とは逆方向に回動し、ハブ40に突設した揺動部
41を後方へ傾倒させる。すると、揺動部41がスライ
ド部材20に形成した矩形穴23に係入していることか
ら、スライド部材20が後退する。このとき、鎌形係止
片31の当接部31dが錠本体10の突部15に押し上
げられなくなり、かつ、鎌形係止片31の小軸部31c
に巻装した圧縮バネ34がその小軸部31cを付勢する
ことによって、鎌形係止片31の折曲端部31bがスリ
ット35内に退入する。すると、鎌形係止片31の折曲
端部31bが受け部材50のスライドボックス53のフ
ランジ53aから外れ、開扉することができる。
【0034】またもし使用者が誤って、ボルト30が錠
本体10内から突出した状態で閉扉した場合には、ボル
ト30は、錠本体10内に沈み、鎌形係止片31や受け
部材50を傷めることはない。すなわちボルト30の先
端が何かに当たって、ボルト30が錠本体10側に向か
う力を受けた場合、スライド部材20は、後退方向に力
を受け、矩形穴23を介してハブ40を押す。そしてそ
の力が一定量を越えると、コイルバネ45が撓み、ハブ
40が反転する。その結果スライド部材20が後退し、
ボルト30は錠本体10内に沈む。
【0035】なお本実施形態では、ハブ40はコイルバ
ネ45によって節度付けが成されているので、ボルト3
0が受け部材50等に当たってある程度後退すれば、コ
イルバネ45の力によってハブ40が強制的に回動さ
れ、ボルト30は強制的に錠本体10内に没入する。ま
たボルト30は、節度付けされた動作をするために、動
き始めにはある程度の力を要し、ボルト30は相当の衝
撃を受けることとなるが、ボルト30はブロック状の形
状をしており、従来技術の鎌形係止片に比べて極めて剛
性が高い。そのため、ボルト30の先端が受け部材50
等と衝突しても、ボルト30が痛むことは少ない。
【0036】次に、本発明に係る錠前の特徴的な使用方
法について説明する。本発明に係る錠前は、施錠された
引戸であっても、必要に応じてガイド枠(図示せず)か
ら外すことができる。すなわち本発明の錠前が施錠され
た状態では、鎌形係止片31の折曲端部31bが受け部
材50のスライドボックス53のフランジ53aと係止
されている。言い換えれば、鎌形係止片31の折曲端部
31bは、受け部材50の垂直部分と係止している。従
って鎌形係止片31は、引き抜き方向および水平方向に
は自由度を持たないが、上下方向には動きを規制するも
のはなく、鎌形係止片31は上下に相当の自由度を持
つ。
【0037】したがって、引戸を施錠した状態であって
も、引戸自身を上下に移動させることができる。そのた
め、本発明の錠前では施錠状態のままで引戸をガイド枠
から外すことができる。その後は、引戸1の錠前を取り
付けた部分を中心軸にして、引戸1を少し傾倒させる
と、図8に示すように鎌形係止片31の折曲端部31b
が受け部材50のスライドボックス53のフランジ53
aから外れ、引戸1を外すことができる。
【0038】なお、本発明は上記の実施の形態に限定す
ることなく、本発明の要旨内において設計変更すること
ができる。例えば、受け部材は壁ではなく、引戸の端面
にも取り付けることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、受け部材のフランジに
係止する折曲端部を鎌形係止片に形成し、その鎌形係止
片がボルトに形成したスリットから突出・退入するよう
にしたことにより、確実に施錠・解錠することができ
る。また特に請求項3記載の発明では、施錠した状態で
あっても、鎌形係止片は上下方向に自由度を持ち、施錠
状態のままで引戸を上下に移動させることができる。し
たがって、施錠された引戸であっても、必要に応じてガ
イド枠から取り外すことができる。この結果、引戸内に
閉じ込められた人を救出することも可能になる。
【0040】加えて本発明によれば、鎌形係止片はボル
ト内にあるので、誤ってボルトが突出した状態で引戸を
閉じても、鎌形係止片が痛むことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る錠前の斜視図である。
【図2】本発明に係る錠前の要部分解斜視図である。
【図3】本発明に係る錠前の解錠状態における平面断面
図である。
【図4】本発明に係る錠前の解錠状態における正面断面
図である。
【図5】本発明に係る錠前の施錠状態における平面断面
図である。
【図6】本発明に係る錠前の施錠状態における施錠状態
における正面断面図である。
【図7】本発明に係る錠前と組み合わせる受け部材の正
面図である。
【図8】引戸を取り外す際の状態を示す受け部材の正面
図である。
【符号の説明】
10 錠本体 15 突部 30 ボルト 31 鎌形係止片 31b 折曲端部 31d 当接部 35 スリット 36 圧縮バネ 50 受け部材 53a フランジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け部材内に係止するボルトが錠本体内
    から突出・退入する錠前において、ボルトの側面にスリ
    ットを形成し、前記スリット内に折曲端部を形成した鎌
    形係止片を突出・退入可能に収納したことを特徴とする
    錠前。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の錠前において、ボルト
    に形成したスリットに対応して錠本体内に突部を突設
    し、鎌形係止片にはボルトが完全に突出する位置で、前
    記突部に当接して折曲端部をスリット内から突出させる
    当接部を形成したことを特徴とする錠前。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の錠前において、
    スリットはボルトの各側面に開口するように形成し、前
    記各スリット内に折曲端部の間隔が拡開する方向に鎌形
    係止片を収納したことを特徴とする錠前。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1つに記載の
    錠前において、折曲端部がスリット内に退入する方向に
    付勢する圧縮バネをボルト内に収納したことを特徴とす
    る錠前。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1つに記載の
    錠前において、ボルトは、錠本体側に向かう力を受けた
    際に、錠本体内に退入することを特徴とする錠前。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1つに記載の
    錠前と、受け部材との組み合わせ構造であって、受け部
    材は、開口部分の幅を狭くするフランジ部を備え、錠前
    の鎌形係止片の折曲端部を受け部材のフランジ部に係止
    させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つ
    に記載の錠前と、受け部材との組み合わせ構造。
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