JPH10180986A - 印刷機及びそのインキの回収方法 - Google Patents

印刷機及びそのインキの回収方法

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JPH10180986A
JPH10180986A JP34377096A JP34377096A JPH10180986A JP H10180986 A JPH10180986 A JP H10180986A JP 34377096 A JP34377096 A JP 34377096A JP 34377096 A JP34377096 A JP 34377096A JP H10180986 A JPH10180986 A JP H10180986A
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幸浩 能藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留インキを効率良く回収するようにするこ
とによってインキロスを抑えて、印刷にかかるコストの
削減と公害の防止と廃液処理の簡素化を図ること。 【解決手段】 互いに相接する一対のロール2、3の間
に溜まるインキを回収する回収機構10、11と、この
ロール2、3間に洗浄液を注入してロール2、3を洗浄
する洗浄機構4、5、6とを備えた印刷機1に、この洗
浄機構4、5、6によるロール2、3の洗浄に先だって
希釈液をロール2、3間に供給する手段12、13を設
ける。供給手段12、13からの希釈液の量を、この希
釈液でロール2、3から除去したインキを回収機構1
0、11で回収した場合に再利用可能となるよう規定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、色替え時におい
てインキを効率良く回収できる印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば段ボールシート用のフ
レキソ印刷機には、特開昭63−77736号公報に記
載されたものがある。このフレキソ印刷機は、図4に示
すように、互いに相接するアニロックスロール2とドク
ターロール3の間に溜まったインキを、ロール2、3の
両端から流出させエンドパン10で受けて排出管11を
通してインキ容器21へ回収し再利用している。
【0003】また、このフレキソ印刷機20は、ポンプ
9でインキ容器21から引き上げたインキをロール2、
3間へ供給するインキ供給管4に、電磁弁5を介して給
水管22が連結されており、電磁弁5を開放しインキ供
給管4に多量に水液を流してロール2、3間に注水する
ことによって、ロール2、3、エンドパン10、排出管
11及びインキ供給管4の洗浄を行うようにしている。
【0004】この洗浄を行う際には、インキ供給管4と
排出管11の下端は、既にインキ容器21から外されて
バケット23の上方に位置しており、洗浄に供された水
液と残存していたインキは、バケット23へ排出されて
廃棄処理されることとなる。
【0005】さらに、このフレキソ印刷機20は、上記
のようなインキの回収機構とロール2、3の洗浄機構の
他に、ロール2、3に沿って摺動してロール2、3間に
溜まったインキをエンドパン10へ掻き出すスクレパー
14が設けられており、インキ回収とローラ洗浄のスピ
ード化が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フレキソ印
刷機20におけるアニロックスロール2とドクターロー
ル3のそれぞれの長さが2500mm、それぞれの径が
240mmであり、通常の粘度のフレキソインキである
とした場合、色替えによるインキ回収時にこれらのロー
ル2および3外周面へ残存するインキの付着量は、それ
ぞれ25〜30ccおよび30〜40cc程度である。
【0007】また、アニロックスロール2とドクターロ
ール3との間に溜まっていたインキが、色替え時間であ
る90秒の間にエンドパン10へ自然流出した後であっ
てもまだ残存するインキは、図5に示すようにロール
2、3の接点からインキ上面までの高さHとするとH=
40mm程度であり、このインキの残存量は約470c
cである。
【0008】従って、ロール2、3のそれぞれの外周面
へ残存するインキの量と合わせると525〜540cc
(約525〜540g)程度のインキが洗浄水と共に廃
棄処理されることになり、インキロスの発生となる。こ
のインキロスはインキの粘度が高くなると増大する。
【0009】また、スクレパー14で掻き出してインキ
の回収を行うと、かなり改善は図れるものの完全には回
収、除去しきれず、150cc(約150g)程度のイ
ンキロスの発生となる。
【0010】以上のように、印刷機における従来のイン
キの回収においては、色替え毎に少なくとも150cc
のインキロスが発生してしまうので、多品種少量生産の
傾向が進んで、印版等の取替えと共に色替えが頻繁に行
われる現在では、1日当たりかなりのインキロスとなっ
て、印刷コストが増大するという問題があった。
【0011】また、洗浄水と共に多量のインキが排出さ
れるため公害を招いたり、廃液処理を行うための装置と
費用がかさむという問題もあった。
【0012】そこで、この発明は、インキをより効率よ
く回収することによって、インキロスを著しく低減させ
ること、公害を防止すること、および廃液処理のための
装置と費用を削減することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、洗浄機構によるロールの洗浄に先だ
って希釈液をロール間に供給する手段を設け、この供給
手段からの希釈液でロール表面からインキを除去して回
収機構で回収するようにし、上記供給手段からの希釈液
の量を、回収されたインキが再利用可能な濃度となるよ
うに規定した。
【0014】この発明に係る印刷機においては、ロール
表面のインキを、供給手段からの希釈液で除去して回収
すると共に、この供給手段からの希釈液の量を、回収し
たインキが再利用可能な濃度となるように規定している
ので、従来のような自然流出やスクレパーの掻き出しに
よるインキの回収に比べて、著しくインキロスが低減す
る。
【0015】また、ロールに沿って摺動してロール間に
溜まったインキや希釈液を掻き出すスクレパーを設ける
と、インキの回収が迅速化される。
【0016】さらに、上記供給手段が、希釈液の供給量
を規定する計量部と複数の供給口とを備えた構成を採用
している。
【0017】一方、インキの回収方法として、互いに相
接した状態で停止するロール間に溜まったインキを回収
し、この後各ロールを互いに回転させながら、そのロー
ル間に、各ロール表面からインキを除去する希釈液を、
その除去したインキを回収した場合に再利用可能な濃度
となる量だけ供給し、この後除去されてロール間に溜ま
る希釈されたインキを回収するようにした。
【0018】この発明に係るインキ回収方法において
は、スクレパーでロール間のインキを回収した後、残留
するロール表面のインキを、ロールを回転させながら希
釈液で除去して回収するようにしてもよく、その希釈液
の量も、回収したインキが再利用可能な濃度となるよう
にしているので、この2段階の回収により従来に比べて
インキロスが低減する。
【0019】なお、ここにいう希釈液は、水液でもよい
し有機溶剤でもよい。要するに、様々な種類のインキに
応じて各インキを希釈できるような液体であればよいの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明に係る印刷機及びインキ
回収方法の実施の一形態を添付図面に基づいて説明す
る。
【0021】図1に示すフレキソ印刷機1は、互いに相
接するアニロックスロール2及びドクターロール3と、
これらロール2、3の間にインキを供給するインキ供給
管4と、このインキ供給管4に電磁弁5を介して連結さ
れた給水管6とを備えている。
【0022】アニロックスロール2とドクターロール3
は、一方端部側からドライブ駆動されて互いに接した状
態で回転するようになっている。このため、このフレキ
ソ印刷機1は、ロール2、3の他方端部側に駆動機構が
なく、インキ容器の交換などの所定の操作をオペレータ
がし易くなっている。
【0023】また、アニロックスロール2の下方には、
このアニロックスロール2に接するように印版7をロー
ル状に支持する印刷シリンダ8が設けられている。
【0024】インキ供給管4は、図1及び図2に示すよ
うに、先端がロール2、3の上方に位置しており、イン
キ容器からポンプ9で吸い上げたインキをロール2、3
の間に供給する。また、ロール2、3の両端には、イン
キ供給管4から供給したインキをオーバーフローした場
合に受け止める一対のエンドパン10が設けられてい
る。このエンドパン10には、インキ容器に対して着脱
自在に接続される排出管11が連結されており、この排
出管11を通してエンドパン10内のインキをインキ容
器に戻すようにしている。
【0025】給水管6は、図示しない水液の供給源に接
続されており、この水液供給源からの水液を計量して溜
める計量ユニット12が、先端部に設けられている。ま
た、この計量ユニット12には、ロール2、3の上方で
5ヶ所開口する供給口を備えた供給管13が接続されて
いる。
【0026】計量ユニット12は、予め設定された量
(200cc)の水液を希釈液として内部に溜め、この
溜めた水液をタイミングシーケンサ(図示せず)からの
指示に従って供給管13に流出させる。そして、流出し
た所定量の水液は、供給管13の供給口から低速回転中
の順次ロール2、3間に点滴されて、ロール2、3表面
のインキを希釈する。
【0027】図1及び図2に示すように、アニロックス
ロール2とドクターロール3の間には、これらロール
2、3の外周面にぴったりと沿う先尖形状でウレタン製
のスクレパー14が位置しており、このスクレパー14
は、ロール2、3の長さ方向に沿うフラットベルト15
に取り付けられている。このフラットベルト15は、そ
の両端が一対の駆動モータ16の回転軸に取り付けられ
ており、この駆動モータ16で巻き取られることによっ
て、スクレパー14をロール2、3に沿って摺動させ
る。駆動モータ16は、上下方向に可動な一対のフレー
ム17にそれぞれ固定されており、このフレーム17が
上下動することによって、スクレパー14をロール2、
3に対して昇降させて着脱させる。
【0028】このフレキソ印刷機1は、印刷作業中にお
いては、アニロックスロール2とドクターロール3の間
にインキ供給管4から常時インキが供給されている。こ
の供給されたインキは、アニロックスロール2の回転速
度よりわずかに遅い速度で逆方向に回転するドクターロ
ール3により均一にアニロックスロール2へ付着され、
このアニロックスロール2の表面からロール2と同じ速
度で逆方向に回転する印刷シリンダ8の印版7に移転す
る。そして、このインキが移転した印版7に段ボールシ
ートが走行しながら接触することによって、所定の印刷
が行われるのである。この印刷作業中には、スクレパー
14は、フレーム17の上昇により常時ロール2、3か
ら離隔された状態でロール2、3の駆動側端部上方に位
置している。また、印刷作業中にインキがロール2、3
両端からオーバーフローした場合は、このオーバーフロ
ーしたインキがエンドパン10から排出管11を通って
インキ容器に戻されて再び印刷に利用される。
【0029】一方、ある印刷作業が終了して次のインキ
への色替えを行う必要が生じた場合は、図3のフローチ
ャートに示す要領でロール2、3に付着したインキを回
収する。この回収に必要なフレキソ印刷機1における一
連の動作は、タイミングシーケンサにより一元的に制御
される。
【0030】なお、色替え時には、アニロックスロール
2はフリー回転する状態になり、ドクターロール3は印
刷運転時より極めて低速度で駆動回転される状態にな
る。従って、アニロックスロール2はドクターロール3
との接触によって低速度で回転することとなる。
【0031】まず、タイミングシーケンサに色替えによ
るインキの回収指令が発せられると(S1 )、このタイ
ミングシーケンサがドクターロール3とアニロックスロ
ール2を停止させる(S2 )。そして、フレーム17を
下方へ移動することによりスクレパー14を下降させて
(S3 )、このスクレパー14をロール2、3の駆動側
端部の外周面に隙間なく押し付ける。
【0032】次いで、スクレパー14をロール2、3に
押し付けた状態でロール2、3の図1の右側の駆動側
(DR)から左側の操作側(OP)へ摺動させ
(S4 )、ロール2、3の操作側端部で停止させて(S
5 )、ロール2、3間に溜まったインキをエンドパン1
0へ掻き出す。この掻き出されたインキは、エンドパン
10から排出管11を通ってインキ容器に回収される。
そして、フレーム17を上方へ移動することによりスク
レパー14を上昇させて(S6 )、スクレパー14をロ
ール2、3から離隔させる。
【0033】この後、ドクターロール3及びアニロック
スロール2を低速回転させながら(S7 )、計量ユニッ
ト12から供給管13の複数の供給口を通して200c
cの水液をロール2、3間に点滴して(S8 )、ロール
2、3表面からインキを除去する。除去されたインキ
は、点滴された水液で薄められてロール2、3間に溜ま
る。また同時に、スクレパー14をロール2、3から離
隔させた状態で操作側から駆動側へ移動させて
(S9 )、ロール2、3の駆動側端部上方で停止させる
(S10)。
【0034】規定量の水液が、供給管13の複数の供給
口から点滴されるので、水液がロール2、3の全幅にわ
たって均一かつ迅速に供給されるため、インキがロール
2、3の外周面から短時間に効率よく除去される。
【0035】そして、ドクターロール3を停止させた
(S11)後、フレーム17を下方へ移動させて再びスク
レパー14をロール2、3の駆動側端部の外周面に押し
付け(S12)、このスクレパー14をロール2、3の駆
動側端部から操作側端部へ再度摺動させて(S13)、ロ
ール2、3間に溜まった水液で希釈されたインキをエン
ドパン10へ掻き出し、スクレパー14をロール2、3
の操作側端部に停止させる(S14)。水液の点滴供給中
およびスクレパー14による掻き出し中に、希釈インキ
は、エンドパン10から排出管11を通ってインキ容器
へ回収される。このとき、エンドパン10及び排出管1
1の内面に付着したインキも同時に水液によって除去さ
れて回収されるので、インキの回収量が増大するし、次
色のインキに交換した場合にインキの色の混ざりがなく
都合がよい。
【0036】なお、スクレパー14を駆動側から操作側
へ摺動させて希釈インキを回収しているので、図1の実
施形態の場合、回収される希釈インキの大部分が長い排
出管11を経由することはないため、回収時間が短かく
て済む。
【0037】点滴される水液の量は、インキの種類や粘
度、またはロール2、3の大きさ等によって異なるが、
ロール2、3表面や排出管11等のインキを除去して回
収した場合に、回収したインキがインキ容器内で再利用
可能な濃度になるように規定されており、除去したイン
キをインキ容器に戻しても問題がない。このようにし
て、残存するインキがほとんどなくなった後に、フレー
ム17を上方へ移動することによりスクレパー14を再
び上昇させ(S15)、ドクターロール3及びアニロック
スロール2を回転させて洗浄工程へ移行する(S16)。
また同時に、上昇させたスクレパー14を操作側から駆
動側へ移動させ(S17)、ロール2、3の駆動側端部上
方で停止させて(S18)、次の操作に備える。
【0038】洗浄工程では、ロール2、3が回転してい
る状態で電磁弁5が開放され給水管6からインキ供給管
4に多量の水液が洗浄液として供給されて、インキ供給
管4、ロール2、3、エンドパン10及び排出管11が
洗浄される。このとき、インキ供給管4と排出管11の
各下端部は、インキ容器から外されてバケットの上方に
位置しており、洗浄に供された水液は、バケットに排出
された後、廃棄処理されることとなる。
【0039】なお、規定量の水液を2度に分けて点滴供
給して、インキを回収するようにしてもよい。この場
合、(S8 )で水液を点滴供給中に(S6 )でスクレパ
ーを上昇させたままで、そのスクレパー14を(S9
で操作側(OP)から駆動側(DR)へ移動させるので
はなく、スクレパー14を一旦下降させてから移動させ
ることによって、一回目のインキ回収を行い、再度、同
様に水液を点滴供給した後、スクレパー14の駆動側か
ら操作側への移動を利用して二回目のインキ回収を行え
ばよい。
【0040】この際、スクレパー14は、ドクターロー
ル3及びアニロックスロール2の回転中には上昇され、
摺動によるインキ回収中には下降される。
【0041】上記の〔発明が解決しようとする課題〕の
欄で示した条件のロール2、3を使用して、この発明に
係るフレキソ印刷機1の効果を試験したところ、ロール
2、3の表面とエンドパン10及び排出管11の内面と
に付着するインキを、ほとんど全て回収することがで
き、インキロスをほぼ零近くにすることができた。
【0042】したがって、次に示すような条件で月当た
りのコストダウンの額を算出すると以下のようになる。 1.条件 (1) 図1に示すユニットを3ユニット備えている、3色
まで同時に印刷できる3色フレキソ印刷機を使用する。 (2) 顧客の注文による段ボールシートに必要とする1回
当たりの印刷の色数の平均を1.7色とする。 (3) 異なる印刷を施す1日当たりの頻度、すなわち色替
回数を30回とする。 (4) 1ケ月当たりの稼動日を22日とする。 (5) 従来のフレキソ印刷機における1日当たりのインキ
ロス〔発明が解決しようとする課題〕の欄に記載) スクレパーを使用しない場合:約540g スクレパーを使用する場合:約150g 2.コストダウンの額(インキ単価を710円/kgと
する。) (1) スクレパーを使用しない従来のフレキソ印刷機と比
較した場合 1.7(色/回)×30(回)×0.54(kg)×7
10(円/kg)×22(日/月)≒43(万円) (2) スクレパーを使用する従来のフレキソ印刷機と比較
した場合 1.7(色/回)×30(回)×0.15(kg)×7
10(円/kg)×22(日/月)≒12(万円)。
【0043】また、このフレキソ印刷機1は、インキ残
量がほとんどないため、洗浄工程における洗浄に供する
水液の量と洗浄時間を低減することができる。この点か
らも、コストダウンが図れるのである。
【0044】この実施の形態では、洗浄液としての水液
と希釈液としての水液とを同一の給水管から供給するこ
ととしたが、それぞれに別個の給液機構を設けて互いに
独自に洗浄液と希釈液を供給するようにしてもよい。
【0045】また、ロール2、3間に溜まるインキ又は
希釈されたインキの回収は、上記スクレパー14による
ものの他、ロール2、3の上方位置に送風部を下方へ向
けた送風管を配置し、送風口からの風圧によりインキを
排出させる方法、排出管11に負圧機構を設け、その吸
引力を利用してインキを排出する方法等、任意の手段を
用いることができる。
【0046】
【効果】この発明に係る印刷機とインキの回収方法は、
以上のように構成されていることより、インキロスを従
来に比べて著しく低減させることができるので、印刷に
かかるコストの削減に大きく貢献することができる。
【0047】また、廃液による公害の防止および廃液処
理のための装置と費用の削減を図ることもできる。
【0048】さらに、スクレパーを設けてインキを回収
する場合には、インキ回収の効率がより向上する。
【0049】そして、希釈液の供給手段が複数の供給口
を備えている場合には、インキ回収が短時間に効率よく
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフレキソ印刷機の実施の一形態を示
す要部斜視図
【図2】ローラ部分のその端面からの側面図
【図3】この発明のインキ回収方法を示すフローチャー
【図4】従来のフレキソ印刷機の斜視図
【図5】インキ残量を示す側面図
【符号の説明】
1 フレキソ印刷機 2 アニロックスロール 3 ドクターロール 4 インキ供給管 5 電磁弁 6、22 給水管 7 印版 8 印刷シリンダ 9 ポンプ 10 エンドパン 11 排出管 12 計量ユニット 13 供給管 14 スクレパー 15 フラットベルト 16 駆動モータ 17 フレーム 20 従来のフレキソ印刷機 21、21’ インキ容器 23 バケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 洋久 大阪市西淀川区御幣島2丁目15番28号 ハ マダ印刷機械株式会社内 (72)発明者 能藤 幸浩 大阪市西淀川区御幣島2丁目15番28号 ハ マダ印刷機械株式会社内 (72)発明者 植野 峰典 大阪市西淀川区御幣島2丁目15番28号 ハ マダ印刷機械株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相接する一対のロールの間に溜ま
    るインキを回収する回収機構と、このロールを洗浄する
    洗浄機構とを備えた印刷機において、上記ロール洗浄に
    先だって希釈液を上記ロール間に供給する手段を設け、
    この供給手段からの希釈液でロール表面からインキを除
    去して上記回収機構により回収するようにし、上記供給
    手段からの希釈液の量を、回収されたインキが再利用可
    能な濃度となるように規定したことを特徴とする印刷
    機。
  2. 【請求項2】 上記ロールに沿って摺動して上記ロール
    間に溜まったインキ又は希釈されたインキを掻き出すス
    クレパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の印
    刷機。
  3. 【請求項3】 上記供給手段が、上記ロール間への希釈
    液の供給量を規定する計量部と複数の供給口とを備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷
    機。
  4. 【請求項4】 互いに相接した状態で停止するロール間
    に溜まったインキを回収し、この後各ロールを互いに回
    転させながら、そのロール間に、各ロール表面からイン
    キを除去する希釈液を、その除去したインキを回収した
    場合に再利用可能な濃度となる量だけ供給し、この後除
    去されてロール間に溜まる希釈されたインキを回収す
    る、インキの回収方法。
  5. 【請求項5】 上記ロール間に溜まったインキ又は希釈
    されたインキを、ロールに沿ってスクレパーを摺動させ
    ることによって回収することを特徴とする請求項4に記
    載のインキの回収方法。
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