JPH10164741A - 架空送電線路 - Google Patents

架空送電線路

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Publication number
JPH10164741A
JPH10164741A JP8313527A JP31352796A JPH10164741A JP H10164741 A JPH10164741 A JP H10164741A JP 8313527 A JP8313527 A JP 8313527A JP 31352796 A JP31352796 A JP 31352796A JP H10164741 A JPH10164741 A JP H10164741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lines
auxiliary
line
transmission line
steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP8313527A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Munakata
武男 宗像
Yutaka Matsuzaki
豊 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、154kV〜500kV級の架空送電線
路に使用する回線間スペーサは長大なものであり、この
ために回線間の送電線に取付けた際に中間部が自重で大
きく撓み、送電線が横振れ等をすると圧縮荷重が回線間
スペーサに作用し、回線間スペーサが曲がってしまう等
の問題が生じていた。 【解決手段】鉄塔10間に補助線20を架設し、該補助
線20と送電線30とを回線間スペーサ40で連結した
ものであり、長さの短い回線間スペーサ40を使用でき
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空送電線路に関
するものであり、特に相間短絡等の事故を防止したコン
パクトな架空送電線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に伴い、154k
V〜500kV級の架空送電線路が架設されている。こ
の架空送電線路は、回線間の送電線の距離が15m〜2
5mにもなり、線下に大きな用地が必要となる。このた
めに用地の補償費が高額になる等の問題があった。
【0003】上記問題を解決するには、回線間の送電線
の距離を狭くすればよいが、単に回線間の送電線の距離
を狭めると、相間短絡等の事故が生じる恐れがある。そ
こで、回線間の送電線を回線間スペーサで連結して相間
短絡等の事故を防止しつつ回線間の送電線の距離を狭く
することが提案されている。
【0004】回線間スペーサは、FRP棒の芯材の外周
長手方向に絶縁ゴム製の襞を多数設けると共にFRP棒
の芯材の両端にクランプ部を設けたものであり、クラン
プ部で回線間の送電線を把持することによって回線間の
送電線に取付けるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、154
kV〜500kV級の架空送電線路においては、回線間
の送電線の距離が15m〜25mにもなるために回線間
スペーサが長大なものとなる。このために回線間の送電
線に取付けた際に中間部が自重で大きく撓み、送電線が
横振れ等をすると圧縮荷重が回線間スペーサに作用し、
回線間スペーサが曲がってしまう等の問題が生じる。ま
た、長大な回線間スペーサは重く運搬や取付けが困難で
あるという問題が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決した架空送電線路を提供するものであり、その構
成は、鉄塔間に補助線を架設し、該補助線と送電線とを
回線間スペーサで連結したことを特徴とするものである
(請求項1)。
【0007】また、補助線の架設張力は送電線の架設張
力と異なっていることを特徴とするものである(請求項
2)。
【0008】更に、補助線は光ファイバを備えているこ
とを特徴とするものである(請求項3)。
【0009】請求項1記載の発明のように、鉄塔間に補
助線を架設し、該補助線と送電線とを回線間スペーサで
連結するように構成すると、コンパクトな架空送電線路
を得ることができる。また回線間スペーサの長さを補回
線間スペーサの長さを補助線と送電線間の長さにすれば
よいので、従来のものに比して約半分の長さにすること
ができる。したがって、回線間スペーサの損傷を防止す
ることができると共に軽量となるので運搬や取付け作業
を容易に行うことができる。
【0010】また請求項2記載の発明のように、補助線
の架設張力を送電線の架設張力と異ならせておくことに
よって、両者間の張力差により強風時等における電線の
横振れ共振周波数が異なる為に、横振れの振幅量を小さ
く出来ると共に、ギャロッピグ振動なども抑制すること
がきる。
【0011】さらに請求項3記載の発明のように、光フ
ァイバを備えた補助線を使用することにより、該光ファ
イバを利用して情報を伝達することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1ないし図3は本発明を単導体2回
線の架空送電線路に適用した場合であり、図1ないし図
3に示すように、本発明に係る架空送電線路は、鉄塔1
0間に補助線20を架設し、該補助線20と送電線30
とを回線間スペーサ40で連結した点に特徴がある。
【0013】すなわち、補助線20は、鉄塔10の中心
軸を含む平面上でかつ送電線30と略並行な箇所の鉄塔
位置に引留め碍子50を介して引き留められている。ま
た実施の形態における補助線20の鉄塔に対する上下取
付け位置は、送電線30の位置よりも高い位置に引留め
碍子50を介して引き留められている。この補助線20
としては、アルミ被覆鋼線、鋼心アルミより線、その他
のより線を用いることができる。
【0014】この補助線20の架線張力は、送電線30
の架線張力と異ならせておくことがこの好ましい。すな
わち、補助線20の架線張力を、送電線30の架線張力
よりも高くまたは低くしておくものである。このように
補助線20の架線張力を送電線30の架線張力と異なる
ようにしておくと、両者間の張力差により、強風時等に
よる電線の横振れ共振周波数を容易に異ならせることが
出来る。その結果横振れやギャロッピング振動時の共振
振幅を低減させることができる。即ち補助線20は回線
間あるいは相間スペーサを介してダンピング要素として
作用させることが出来るためである。
【0015】また、補助線20としては、光ファイバを
備えたものを使用できる。すなわち光ファイバを内蔵し
たより線や、光ファイバを巻き付けたより線を使用する
ことができる。このように光ファイバを備えた補助線2
0を使用すると、光ファイバを利用して各種の情報を伝
送することができるという効果がある。
【0016】上記の如く鉄塔10に引き留められた補助
線20と送電線30とは、回線間スペーサ40で連結さ
れている。回線間スペーサ40は、図4に示すように、
FRP棒の芯材41の外周長手方向にシリコンゴム等を
モールドして形成した絶縁ゴム製の襞42を多数有する
と共にFRP棒の芯材41の両端に端末金具43を介し
てクランプ部44を有した構成となっている。なお、端
末金具43とクランプ部44は可動的に連結されてい
る。この回線間スペーサ40は、一方のクランプ部44
で補助線20を把持し、他方のクランプ部44で送電線
30を把持することによって、補助線20と送電線30
とに取付けられるものである。1径間内に取付ける回線
間スペーサ40の数は、架空送電線路の架設されている
地形状況等を考慮して適宜選定するものである。
【0017】なお、図1ないし図3において、符号60
は送電線30を鉄塔10に引き留めている耐張碍子、6
1は耐張碍子60で引き留められた送電線30を電気的
に接続したジャンパ線、62は鉄塔10の頂部に架設さ
れた架空地線である。
【0018】なお、上記の実施の形態においては、補助
線20を引留め碍子50を介して引き留めたが、補助線
20は引留め碍子50を使用しないで直接鉄塔10に引
き留めてもよい。また、補助線20は、送電線30の位
置よりも高い位置に引き留めたが、送電線30の位置と
同等若しくは該位置よりも低い位置に取付けてもよい。
【0019】図5および図6は本発明を1回線の架空送
電線路に適用した場合である。この架空送電線路におい
ては、補助線20を、鉄塔10の中心軸を含む平面上で
かつ送電線30と略並行な箇所の鉄塔位置に引留め碍子
を使用しないで直接引き留めている。また補助線20の
鉄塔に対する上下取付け位置は、送電線30の上相と下
相の略中央位置となっている。
【0020】上記の如く鉄塔10に引き留められた補助
線20と送電線30とは、前述したような回線間スペー
サ40で連結されている。回線間スペーサ40は、長手
方向に沿って間隔を開けて取付けられている。回線間ス
ペーサ40の取付け間隔や取付け個数は適宜選定するも
のである。
【0021】このように、1本の補助線20を使用し、
該1本の補助線20と送電線30とを回線間スペーサ4
0で連結するように構成すると、補助線20の使用本数
を少なくすることができるので経済的であるという効果
がある。
【0022】なお、前記図1ないし図3の実施の形態に
おいても、3本の補助線20の内、中央部の補助線20
のみを架設し、該補助線20と各送電線30とを回線間
スペーサ40で連結するように構成することも可能であ
る。このように構成すると補助線20の使用本数を少な
くすることができるので、鉄塔10の強度に及ぼす補助
線20の影響を軽減することができるという効果があ
る。
【0023】なお、前記各実施の形態においては、補助
線20を、鉄塔10の中心軸を含む平面上でかつ送電線
30と略並行な箇所の鉄塔位置に引き留めたが、補助線
20は鉄塔10の中心軸から外れた位置でかつ送電線3
0と略並行な箇所の鉄塔位置に引き留めるようにしても
よい。例えば鉄塔10の両側から送電線30と略並行に
2本の補助線20を架設するようにしてもよい。また本
発明においては、補助線20の使用本数は特に限定する
ものではない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係る架空送電線路
は、鉄塔間に補助線を架設し、該補助線と送電線とを回
線間スペーサで連結したので、コンパクトな架空送電線
路を得ることができる。また回線間スペーサの長さを補
助線と送電線間の長さにすればよいので、従来のものに
比して約半分の長さにすることができる。したがって、
回線間スペーサの損傷を防止することができる。また回
線間スペーサが軽量小型になるので運搬や取付け作業が
容易になる。
【0025】また、補助線の架設張力は送電線の架設張
力と異なっているので、強風時等による横振れやギャロ
ッピング振動時の振幅量を低減出来る効果がある。
【0026】更に、光ファイバを備えた補助線を使用す
ることにより、該光ファイバを利用して情報を伝達する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架空送電線路の一実施の形態を示
す側面図。
【図2】図1のAーA線断面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】回線間スペーサの説明図。
【図5】本発明に係る架空送電線路の一実施の形態を示
す正面図。
【図6】図5の平面図。
【符号の説明】
10 鉄塔 20 補助線 30 送電線 40 回線間スペーサ 50 引留め碍子 60 耐張碍子 61 ジャンパ線 62 架空地線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔間に補助線を架設し、該補助線と送
    電線とを回線間スペーサで連結したことを特徴とする架
    空送電線路。
  2. 【請求項2】 補助線の架設張力は送電線の架設張力と
    異なっていることを特徴とする請求項1記載の架空送電
    線路。
  3. 【請求項3】 補助線は光ファイバを備えていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の架空送電線
    路。
JP8313527A 1996-11-25 1996-11-25 架空送電線路 Pending JPH10164741A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8313527A JPH10164741A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 架空送電線路

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JP8313527A JPH10164741A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 架空送電線路

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JPH10164741A true JPH10164741A (ja) 1998-06-19

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JP8313527A Pending JPH10164741A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 架空送電線路

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