JPH10135719A - アンテナ方向調整装置 - Google Patents

アンテナ方向調整装置

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Publication number
JPH10135719A
JPH10135719A JP28626796A JP28626796A JPH10135719A JP H10135719 A JPH10135719 A JP H10135719A JP 28626796 A JP28626796 A JP 28626796A JP 28626796 A JP28626796 A JP 28626796A JP H10135719 A JPH10135719 A JP H10135719A
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JP
Japan
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antenna
fitting
plate portion
support
center
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Pending
Application number
JP28626796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ando
靖弘 安藤
Masatoshi Shimizu
正敏 清水
Shiyouji Tsurumoto
章二 弦本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ小型,軽量な構造によってアンテナ
の方向調整を容易かつ正確に行なうことができる。 【解決手段】 アンテナ1を支柱2に対して俯仰角方向
及び方位角方向に調整自在に固定するアンテナ方向調整
装置であって、支柱1に固定される支柱金具10と、ア
ンテナ1に固定されるアンテナ金具20と、アンテナ金
具20と支柱金具10の間に介在して両金具を連結する
中心金具30とを備え、中心金具30が、支柱金具10
に対して方位角回転軸33を中心に方位角方向に回転可
能に取り付けられ、アンテナ金具20が、中心金具30
に対して俯仰角回転軸23を中心に俯仰角方向に回転可
能に取り付けられるとともに、中心金具30が、方位角
調整手段40によって方位角方向に調整され、かつ、ア
ンテナ金具20が、俯仰角調整手段50によって俯仰角
方向に調整される構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナを支柱に
対して方位角方向及び俯仰角方向に調整自在に固定する
アンテナ方向調整装置に関し、特に、簡易かつ小型,軽
量な構造によってアンテナの方向調整を容易かつ正確に
行なえ、マイクロ波用アンテナのうち比較的小型のパラ
ボラアンテナ等の微調整に好適なアンテナ方向調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンテナ方向調整装置と
しては、例えば、実開昭61−154003号公報記載
の放物面反射鏡を用いた空中線装置(アンテナ)の方向
調整装置が知られている。
【0003】図4〜図6は、この従来のアンテナ方向調
整装置の一例を示す図であり、図4はこのアンテナ方向
調整装置の概略正面図、図5は図4に示すアンテナ方向
調整装置の要部斜視図、また図6は図4に示すアンテナ
方向調整装置の部分側面図である。
【0004】これらの図に示すように、この従来のアン
テナ方向調整装置は、アンテナ100を支持する支柱2
00に回動自在に取り付けてから適切位置に固定される
アーム101と、該アーム101上に搭載されて回転軸
107を中心にして方位角方向へ回動する水平可動台1
02と、この水平可動台102の側壁に取り付けられて
アーム101と平行に設けられた回転軸104,105
を中心にして俯仰角方向へ回動する傾動可動台103と
で構成されており、この傾動可動台103上にアンテナ
100が搭載されるようになっている。
【0005】そして、傾動可動台103に固定されたク
ランク機構110に、ねじ駆動機構111が螺着され、
ハンドル111aを回転させることによってクランク機
構110が作動し、傾動可動台103が俯仰角方向へ回
動するようになっている。一方、水平可動台102に固
定されたクランク機構120には、ねじ駆動機構121
が螺着され、ハンドル121aを回転させることによっ
てクランク機構120が作動し、水平可動台102が方
位角方向へ回動するようになっている。
【0006】このような構成からなる従来のアンテナ方
向調整装置によれば、アンテナ100は、クランク機構
110,120及びねじ駆動機構111,121によっ
て、図6に示す回転軸104,105を中心として俯仰
角方向に、また、図5に示す回転軸107を中心として
方位角方向に回動されて方向調整が行なえるようになっ
ている。
【0007】なお、図4中、106は傾動可動台103
の固定ボルトで、傾動可動台103及び水平可動台10
2に一体的に貫通して、方向調整後の傾動可動台103
を水平可動台102に固定するようになっている。10
6aは傾動可動台103側に穿設されたガイド孔で、固
定ボルト106が移動可能に貫通している。
【0008】また、図6において、108,109は水
平可動台102の固定ボルトであり、水平可動台102
及びアーム101に一体的に貫通して、方向調整後の水
平可動台102をアーム101に固定するようになって
いる。さらに、図5に示す108a,109aは、アー
ム101側に穿設したガイド孔で、固定ボルト108,
109が移動可能に貫通するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアンテナ方向調整装置においては、俯仰角方
向の微調整を行なう場合、まず回転軸104,105及
び固定ボルト106を適度に緩め、ねじ駆動機構111
のハンドル111aを操作してクランク機構110によ
りアンテナ調整を行ない、その後回転軸104,105
及び固定ボルト106を締め直すという作業が必要であ
った。
【0010】また、方位角方向の微調整を行なう場合
も、同様に回転軸107及び固定ボルト108,109
を適度に緩め、ねじ駆動機構121のハンドル121a
を操作してクランク機構120によりアンテナ調整を行
なった後、回転軸107及び固定ボルト108,109
を締め直す必要があった。
【0011】このように従来のアンテナ方向調整装置で
は、アンテナの方向調整時の操作箇所が多く、調整作業
がきわめて煩雑なうえ、クランク機構とねじ機構の構造
が複雑であるため、調整装置自体が多数の構成部品によ
り構成されることとなり、装置全体が複雑化してコスト
が上昇するとともに、アンテナ装置全体も大重量化して
しまうという問題があった。
【0012】そして、このような複雑かつ大型で調整作
業も煩雑な調整装置を備えることは、特に小型のパラボ
ラアンテナ等における小型,軽量化や取扱性,操作性の
容易化といった要請を阻害することとなっていた。
【0013】さらに、この従来のアンテナ方向調整装置
では、調整時の操作箇所となるねじ機構のハンドル部分
にロック機構が設けられていなかったことから、方向調
整後の回転軸及び固定ボルトの締め付け作業を行なう際
に、調整ずれを起こす可能性があった。このため、特に
アンテナのわずかな微調整を行なうようなことがきわめ
て困難であった。
【0014】なお、特開昭61−288502号公報に
は、把持部を備えた調整棒を操作することによって、ア
ンテナを俯仰角及び方位角の双方向に角度調整を行なえ
るようにしたアンテナ方向調整装置が提案されている。
【0015】この特開昭61−288502号公報のア
ンテナ方向調整装置によれば、簡単な操作によって確実
にアンテナの方向調整が行なえるとともに、調整後のア
ンテナの固定時にも、がたつき等が生じることがなく、
上述した従来装置のような調整ずれの発生を有効に防止
することが可能であった。
【0016】しかし、この特開昭61−288502号
公報のアンテナ方向調整装置では、調整装置の構造が複
雑となり、複雑な構造のために装置のサイズも大型とな
ってしまい、上述した実開昭61−154003号の装
置と同様、比較的小型のアンテナに用いるには大がかり
過ぎるという問題を解消することができなかった。
【0017】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易かつ
小型,軽量な構造によってアンテナの方向調整を容易か
つ正確に行なうことができ、比較的小型のパラボラアン
テナ等の微調整に好適なアンテナ方向調整装置の提供を
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のアンテナ方向調整装置は、アン
テナを支柱に対して俯仰角方向及び方位角方向に調整自
在に固定するアンテナ方向調整装置であって、前記支柱
に固定される支柱金具と、前記アンテナに固定されるア
ンテナ金具と、前記アンテナ金具と支柱金具の間に介在
して両金具を連結する中心金具と、方位角調整手段と、
俯仰角調整手段と、を備え、前記中心金具が、前記支柱
金具に対して方位角方向に回転可能に取り付けられると
ともに、前記アンテナ金具が、前記中心金具に対して俯
仰角方向に回転可能に取り付けられ、前記中心金具が、
前記方位角調整手段により方位角方向に調整され、かつ
前記アンテナ金具が、前記俯仰角調整手段により俯仰角
方向に調整される構成としてある。
【0019】また、請求項2記載のアンテナ方向調整装
置は、前記支柱金具が、前記支柱を中心に挟んで対向し
て配設される板状部材からなり、当該支柱の高さ方向及
び支柱周り方向に調整自在に固定されるとともに、前記
中心金具が、縦断面が逆L字形状に形成された水平板部
と垂直板部を備えた板状部材からなり、この逆L字形状
の水平板部が、前記支柱金具の上面に方位角回転軸を中
心にして方位角方向に回転可能に取り付けられるととも
に、逆L字形状の垂直板部が、前記支柱金具と離間して
俯仰角方向に配設され、前記アンテナ金具が、横断面が
L字形状に形成された短板部と長板部を備えた板状部材
からなり、このL字形状の短板部が、前記中心金具の垂
直板部に俯仰角回転軸を中心にして俯仰角方向に回転可
能に取り付けられるとともに、L字形状の長板部が前記
アンテナに固着され、前記方位角調整手段が、前記中心
金具の水平板部と平行に配設される軸状部材からなり、
この軸状部材の一端が、前記支柱金具に対して方位角方
向に回動自在に固定されるとともに、軸状部材の他端
が、前記中心金具の垂直板部に対して軸方向に調整可能
に固定され、さらに、前記俯仰角調整手段が、前記アン
テナ金具の短板部と平行に配設される軸状部材からな
り、この軸状部材の一端が、前記アンテナ金具の長板部
に対して俯仰角方向に回動自在に固定されるとともに、
軸状部材の他端が、前記中心金具の垂直板部に前記アン
テナ金具の長板部と平行に突設された螺合板部に対して
軸方向に調整可能に固定される構成としてある。
【0020】また、請求項3記載のアンテナ方向調整装
置は、前記中心金具及び支柱金具を一体的に固定する固
定ボルトを備えるとともに、前記中心金具に、当該固定
ボルトが貫通する、前記方位角回転軸の円周方向に長い
ガイド孔を穿設した構成としてある。
【0021】さらに、請求項4記載のアンテナ方向調整
装置は、前記中心金具及びアンテナ金具を一体的に固定
する固定ボルトを備えるとともに、前記アンテナ金具
に、当該固定ボルトが貫通する、前記俯仰角回転軸の円
周方向に長いガイド孔を穿設した構成としてある。
【0022】このような構成からなる本発明のアンテナ
方向調整装置によれば、方位角調整手段及び俯仰角調整
手段の操作によって、方位角及び俯仰角の双方向につい
て簡単にアンテナの方向調整が行なえるとともに、所望
するアンテナ角度が得られた後も、方位角調整手段及び
俯仰角調整手段はそれぞれ中心金具及び螺合板部に固定
された状態なので、その後に各回転軸及び固定ボルトに
よる締め付け作業を行なっても、調整ずれが生じること
がない。
【0023】また、方位角調整手段及び俯仰角調整手段
によって各回転軸を中心としてアンテナ金具及び中心金
具を俯仰角及び方位角方向に回動させることでアンテナ
の方向調整ができるので、アンテナを支柱に固定した状
態で各調整手段を操作するだけで、アンテナを俯仰角及
び方位角の双方向に容易かつ確実に微調整することがで
きる。
【0024】さらに、本アンテナ方向調整装置は、アン
テナの調整機構がボルトやナット等の基本的な機械構造
のみで構成されているので、装置全体がきわめて単純な
構造となって小型,軽量化を実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアンテナ方向調整
装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるアンテナ方向調整装置を示す
斜視図であり、図2は、同じく左側面図、また、図3
は、同じく背面図である。
【0026】これらの図に示すように、本実施形態のア
ンテナ方向調整装置は、アンテナ1を支柱2に対して俯
仰角方向及び方位角方向に調整自在に固定する装置であ
って、支柱2に固定される支柱金具10と、アンテナ1
に固定されるアンテナ金具20と、アンテナ金具20と
支柱金具10の間に介在して両金具を連結する中心金具
30とを備えるとともに、方位角調整手段40及び俯仰
角調整手段50を具備した構成となっている。
【0027】支柱金具10は、開口部が互いに対向する
縦断面コ字形状に形成された一対の板状部材(一の金具
10a及び他の金具10b)からなり、支柱2を中心に
挟んで対向して配設され、当該支柱の高さ方向及び支柱
周り方向に調整自在に固定できるようになっている。
【0028】この支柱金具10は、図1示すように、支
柱2の外周に嵌合して支柱2を挾持できるよう、一の金
具10aと他の金具10bの対向面の中心に、それぞれ
切り欠き部が形成してある。そして、この支柱金具10
は、4本の固定用のボルト11によって、支柱2に締め
付け固定されるようになっている。
【0029】中心金具30は、縦断面が逆L字形状に形
成された水平板部31と垂直板部32からなる板状部材
で、この逆L字形状の水平板部31が、支柱金具10の
一の金具10aの上面に、方位角回転軸33を中心に方
位角方向に回転可能に取り付けられている。
【0030】また、中心金具30の逆L字形状の垂直板
部32は、中心金具30が回転したときに支柱金具10
の一の金具10aと干渉しないだけの隙間をもって離間
して、俯仰角方向に沿って配設されている。
【0031】方位角回転軸33は、中心金具30の水平
板部31に貫通して回転軸となる軸状部材であり、本実
施形態では、中心金具30の水平板部31及び支柱金具
10の一の金具10aに一体的に貫通するボルトにより
構成してある。また、この方位角回転軸33の近傍に
は、中心金具30の水平板部31と支柱金具10の一の
金具10aに一体的に貫通する固定ボルト34が配設し
てある。
【0032】さらに、この中心金具30の水平板部31
には、方位角回転軸33を中心とした円周上に、固定ボ
ルト34が貫通する、方位角回転軸33の円周方向に長
い湾曲状のガイド孔31aが穿設してあり、これによっ
て固定ボルト34が貫通している中心金具30は、方位
角回転軸33を中心として、ガイド孔31aにガイドさ
れつつ回転できるようになっている。
【0033】なお、中心金具30のガイド孔31aは、
本実施形態では方位角回転軸33を中心とした円周方向
に沿った湾曲状に形成してあるが、固定ボルト34が貫
通している中心金具30が回転可能な長孔形状であれ
ば、特に湾曲形状には限定されない。
【0034】ここで、この方位角回転軸33及び固定ボ
ルト34は、中心金具30を支柱金具10の一の金具1
0aに固定する固定ボルトとしても機能している。すな
わち、方位角回転軸33及び固定ボルト34は、螺合を
緩めた状態では中心金具30の回転軸及びガイド軸とな
るとともに、締め付けた状態では、中心金具30を支柱
金具10の一の金具10aに固定する固定ボルトとして
機能している。
【0035】アンテナ金具20は、横断面がL字形状に
形成された短板部21と長板部22からなる板状部材
で、このL字形状の短板部21が、中心金具30の垂直
板部32に、俯仰角回転軸23を中心に俯仰角方向に回
転可能に取り付けられている。そして、このアンテナ金
具20のL字形状の長板部22は、図1に示すように、
水平方向に突出してアンテナ1の背面に固着されるよう
になっている。
【0036】俯仰角回転軸23は、アンテナ金具20の
短板部21に貫通して回転軸となる軸状部材であり、本
実施形態では、アンテナ金具20の短板部21及び中心
金具30の垂直板部32に一体的に貫通するボルトによ
り構成してある。また、この俯仰角回転軸23の近傍に
は、中心金具30の垂直板部32とアンテナ金具20の
短板部21に一体的に貫通する固定ボルト24が配設し
てある。
【0037】さらに、このアンテナ金具20の短板部2
1には、俯仰角回転軸23を中心とした円周上に、固定
ボルト24が貫通する、俯仰角回転軸23の円周方向に
長い湾曲状のガイド孔21aが穿設してあり、これによ
って固定ボルト24が貫通しているアンテナ金具20
は、俯仰角回転軸23を中心として、ガイド孔21aに
ガイドされつつ回転できるようになっている。
【0038】なお、このアンテナ金具20のガイド孔2
1aについても、上述した中心金具30のガイド孔31
aと同様、本実施形態では俯仰角回転軸23の円周形状
に沿った湾曲状に形成してあるが、固定ボルト24が貫
通しているアンテナ金具20が回転可能な長孔形状であ
れば、特に湾曲形状には限定されない。
【0039】さらに、この俯仰角回転軸23及び固定ボ
ルト24は、アンテナ金具20を中心金具30の垂直板
部32に固定する固定ボルトとしても機能している。す
なわち、俯仰角回転軸23及び固定ボルト24は、螺合
を緩めた状態ではアンテナ金具20の回転軸及びガイド
軸となり、締め付けた状態では、アンテナ金具20を中
心金具30に固定する固定ボルトとして機能している。
【0040】方位角調整手段40は、図3に示すよう
に、中心金具30の水平板部31と平行に配設される軸
状部材で、調整用ボルト41と回動金具42及び調整用
ナット43からなっている。
【0041】そして、軸状の調整用ボルト41の一端
が、一対の支柱金具10の一の金具10aに回動金具4
2によって方位角方向に回動自在に固定されるととも
に、調整用ボルト41の他端は、中心金具30の垂直板
部32に貫通し、調整用ナット43が螺着して軸方向に
調整可能に固定されている。
【0042】ここで、回動金具42(42a,42b)
は、一のコ字型金具42aと他のコ字型金具42bから
なっており、一のコ字型金具42aが支柱金具10の一
の金具10aに固着されるとともに、他のコ字型金具4
2bが一のコ字型金具42aに対して方位角方向へ回動
可能となるようにボルト42cによって軸着されてい
る。
【0043】そして、この回動金具42の他のコ字型金
具42bには、中心金具30の垂直板部32及び一のコ
字型金具42aを貫通した調整用ボルト41の一端が固
定されている。さらに、この調整用ボルト41の他端側
は、中心金具30の垂直板部32に貫通するとともに、
一対の調整用ナット43a,43bが中心金具30の垂
直板部32を挾み込むようにして螺着されている。
【0044】これによって、後述するように、調整用ボ
ルト41に対する調整用ナット43a,43bの位置を
調整することで調整用ボルト41が軸方向に調整され、
中心金具30が支柱金具10に対して方位角方向に回
転,調整されるようになっている。
【0045】なお、図示は省略してあるが、調整用ボル
ト41の一端が貫通する中心金具30の垂直板部32及
びコ字型金具42aの貫通孔は、方位角方向に長い長孔
となっており、中心金具30の回転に伴って調整用ボル
ト41が方位角方向に移動できるようになっている。
【0046】一方、俯仰角調整手段50は、図2に示す
ように、アンテナ金具20の短板部21と平行に配設さ
れる軸状部材で、調整用ボルト51と回動金具52及び
調整用ナット53からなっている。
【0047】そして、軸状の調整用ボルト51の一端
が、アンテナ金具20の長板部22に回動金具52によ
って俯仰角方向に回動自在に固定されるとともに、調整
用ボルト51の他端は、中心金具30の垂直板部32に
アンテナ金具20の長板部22と平行に突設された螺合
板部54に貫通するとともに、調整用ナット53が螺着
されて軸方向に調整可能に固定されるている。
【0048】ここで、回動金具52(52a,52b)
は、一のコ字型金具52aと他のコ字型金具52bから
なっており、一のコ字型金具52aがアンテナ金具20
の長板部22に固着されるとともに、他のコ字型金具5
2bが一のコ字型金具52aに対して俯仰角方向へ回動
可能となるようにボルト52cによって軸着されてい
る。
【0049】そして、この回動金具52の他のコ字型金
具52bには、調整用ボルト51の一端が固定されてお
り、この調整用ボルト51の他端側は、中心金具30の
垂直板部32にアンテナ金具20の長板部22と平行に
突設された螺合板部54に貫通するとともに、一対の調
整用ナット53a,53bが螺合板部54を挾み込むよ
うにして螺着されている。
【0050】これによって、後述するように、調整用ボ
ルト51に対する調整用ナット53a,53bの位置を
調整することで調整用ボルト51が軸方向に調整され、
アンテナ金具20が中心金具30に対して俯仰角方向に
回転,調整されるようになっている。
【0051】次に、このような構成からなる本実施形態
のアンテナ方向調整装置の動作について説明する。ま
ず、アンテナ1の支柱2に対する高さ、方位角の粗調整
を行なう。
【0052】すなわち、アンテナ1の背面にアンテナ金
具20を固着するとともに、このアンテナ1に取り付け
られたアンテナ金具20と中心金具30及び支柱金具1
0とを組み立てる。
【0053】そして、この組み立てられてアンテナ1及
びアンテナ金具20,中心金具30と一体となった支柱
金具10を、支柱2の所望の高さ及び方位角に位置合わ
せして粗調整し、その状態で一対の支柱金具10(10
a,10b)によって支柱2を挾持し、4本のボルト1
1を用いて支柱2に固定する。
【0054】この状態で、アンテナ1の方位角及び俯仰
角方向の微調整を行なうには、以下のようにする。まず
アンテナ1の方位角方向の調整を行なう場合は、中心金
具30の方位角回転軸33、固定ボルト34及び方位角
調整手段40の調整用ナット43a,43bを適度に緩
める。そして、アンテナ1を粗調整の初期の方位角度よ
りも右方に指向させていく場合には、調整用ナット43
aを締め込んでいく。
【0055】調整用ナット43aを締め込んでいくと、
図3において、調整用ナット43aの位置が、螺着して
いる調整用ボルト41上を図面左側方向、すなわち支柱
2と反対方向に移動する。その結果、調整用ボルト41
は軸方向に沿って支柱2に向かって調整されることにな
り、中心金具30は、この調整用ボルト41及び調整用
ナット43aによって支柱2と反対方向に押されること
になる。
【0056】そして、この押圧力によって、中心金具3
0は、方位角回転軸33を中心として、ガイド孔31a
にガイドされつつ右方向に回転し、これによって、アン
テナ1は右方に向かって方位角方向に調整されることに
なる。このとき、中心金具30に固定されている調整用
ボルト41は、コ字型金具42の回動によって、支柱2
側の端部が中心金具30に伴って回動する。
【0057】一方、アンテナ1を粗調整の初期の方位角
度よりも左方に指向させていく場合には、上述の場合と
は逆に調整用ナット43bを締め込むことによって、中
心金具30が支柱2側に引っ張られ、アンテナ1は左方
向に調整される。このとき、中心金具30に固定されて
いる調整用ボルト41は、コ字型金具42の回動によ
り、支柱2側の端部が中心金具30に伴って回動する。
【0058】次に、俯仰角方向の調整を行なう場合は、
まず俯仰角回転軸23,固定ボルト24及び調整用ナッ
ト53a,53bを適度に緩める。この状態で、アンテ
ナ1を初期の俯仰角度よりも下方に指向させていく場合
には、調整用ナット53bを締め込んでいく。
【0059】調整用ナット53bを締め込んでいくと、
図2において、調整用ナット53bが、螺着している調
整用ボルト51上を図面左側方向、すなわちアンテナ1
の方向に移動する。その結果、調整用ボルト51は軸方
向に沿ってアンテナ1と反対方向に調整され、アンテナ
金具20は、この調整用ボルト51及び調整用ナット5
3bによってアンテナ1と反対方向に引っ張られること
になる。
【0060】そして、この引っ張り力によって、アンテ
ナ金具20は、俯仰角回転軸23を中心として、ガイド
孔21aにガイドされつつ下方向に回転し、これによっ
て、アンテナ1は下方に向かって俯仰角方向に調整され
ることになる。このとき、アンテナ金具20に固定され
ている調整用ボルト51は、コ字型金具52が回動する
ことによって、アンテナ金具20の短板部21と平行に
配設されたままの状態が維持される。
【0061】一方、アンテナ1を初期の俯仰角度よりも
上方に指向させていく場合には、上述の場合と逆に、調
整用ナット53aを締め込んでいく。調整用ナット53
aを締め込んでいくと、図2において、調整用ナット5
3aが、螺着している調整用ボルト51上を図面右側方
向、すなわちアンテナ1と反対方向に移動するので、ア
ンテナ金具20が調整用ボルト51及び調整用ナット5
3aによってアンテナ1の方向に押され、アンテナ1が
上方に向かって調整される。
【0062】なお、このときも、アンテナ金具20に固
定されている調整用ボルト51は、コ字型金具52が回
動することによって、アンテナ金具20の短板部21と
平行に配設されたままの状態が維持される。
【0063】そして、以上の作業によりアンテナ1の方
位角及び俯仰角が所望値になったところで、調整用ナッ
ト43a,43b及び53a,53bを締め付け固定
し、その後、各回転軸23,33及び固定ボルト24,
34を再度締め付ける。これでアンテナ1の方向調整が
完了する。
【0064】このように、本実施形態のアンテナ方向調
整装置によれば、方位角調整手段40及び俯仰角調整手
段50の操作によって、方位角及び俯仰角の双方向につ
いて簡単にアンテナ1の微調整が行なえるとともに、所
望するアンテナ角度が得られたとろこで、調整ナットに
より締め付け固定することができるので、その後に各回
転軸及び固定ボルトによる締め付け作業を行なっても、
アンテナ1に調整ずれが起きることはない。
【0065】また、調整用ナットの締め付け位置に応じ
て、各回転軸を中心としてアンテナ金具20及び中心金
具30を俯仰角及び方位角方向に回動させることができ
るので、アンテナ1を支柱2に固定した状態で調整用ナ
ットを操作するだけで、アンテナ1を俯仰角及び方位角
の双方向に容易かつ確実に微調整することができる。
【0066】さらに、本アンテナ方向調整装置によれ
ば、ボルトやナット等の基本的な機械構造のみで構成さ
れているので、装置全体がきわめて単純な構造となって
小型,軽量化を実現することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
方向調整装置によれば、簡易かつ小型,軽量な構造によ
ってアンテナの方向調整が正確かつ容易に行なうことが
でき、特に、比較的小型のパラボラアンテナ等の微調整
に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ方向調整装置の一実施形態を
示す斜視図である。
【図2】本発明のアンテナ方向調整装置の一実施形態を
示す左側面図である。
【図3】本発明のアンテナ方向調整装置の一実施形態を
示す背面図である。
【図4】従来のアンテナ方向調整装置の概略正面図であ
る。
【図5】従来のアンテナ方向調整装置の要部斜視図であ
る。
【図6】従来のアンテナ方向調整装置の部分側面図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 支柱 10 支柱金具 20 アンテナ金具 30 中心金具 40 方位角調整手段 50 俯仰角調整手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナを支柱に対して俯仰角方向及び
    方位角方向に調整自在に固定するアンテナ方向調整装置
    であって、 前記支柱に固定される支柱金具と、 前記アンテナに固定されるアンテナ金具と、 前記アンテナ金具と支柱金具の間に介在して両金具を連
    結する中心金具と、 方位角調整手段と、 俯仰角調整手段と、を備え、 前記中心金具が、前記支柱金具に対して方位角方向に回
    転可能に取り付けられるとともに、前記アンテナ金具
    が、前記中心金具に対して俯仰角方向に回転可能に取り
    付けられ、 前記中心金具が、前記方位角調整手段により方位角方向
    に調整され、かつ前記アンテナ金具が、前記俯仰角調整
    手段により俯仰角方向に調整されることを特徴とするア
    ンテナ方向調整装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱金具が、前記支柱を中心に挟ん
    で対向して配設される板状部材からなり、当該支柱の高
    さ方向及び支柱周り方向に調整自在に固定されるととも
    に、 前記中心金具が、縦断面が逆L字形状に形成された水平
    板部と垂直板部を備えた板状部材からなり、この逆L字
    形状の水平板部が、前記支柱金具の上面に方位角回転軸
    を中心にして方位角方向に回転可能に取り付けられると
    ともに、逆L字形状の垂直板部が、前記支柱金具と離間
    して俯仰角方向に配設され、 前記アンテナ金具が、横断面がL字形状に形成された短
    板部と長板部を備えた板状部材からなり、このL字形状
    の短板部が、前記中心金具の垂直板部に俯仰角回転軸を
    中心にして俯仰角方向に回転可能に取り付けられるとと
    もに、L字形状の長板部が前記アンテナに固着され、 前記方位角調整手段が、前記中心金具の水平板部と平行
    に配設される軸状部材からなり、この軸状部材の一端
    が、前記支柱金具に対して方位角方向に回動自在に固定
    されるとともに、軸状部材の他端が、前記中心金具の垂
    直板部に対して軸方向に調整可能に固定され、 さらに、前記俯仰角調整手段が、前記アンテナ金具の短
    板部と平行に配設される軸状部材からなり、この軸状部
    材の一端が、前記アンテナ金具の長板部に対して俯仰角
    方向に回動自在に固定されるとともに、軸状部材の他端
    が、前記中心金具の垂直板部に前記アンテナ金具の長板
    部と平行に突設された螺合板部に対して軸方向に調整可
    能に固定される請求項1記載のアンテナ方向調整装置。
  3. 【請求項3】 前記中心金具及び支柱金具を一体的に固
    定する固定ボルトを備えるとともに、 前記中心金具に、当該固定ボルトが貫通する、前記方位
    角回転軸の円周方向に長いガイド孔を穿設した請求項2
    記載のアンテナ方向調整装置。
  4. 【請求項4】 前記中心金具及びアンテナ金具を一体的
    に固定する固定ボルトを備えるとともに、 前記アンテナ金具に、当該固定ボルトが貫通する、前記
    俯仰角回転軸の円周方向に長いガイド孔を穿設した請求
    項2又は3記載のアンテナ方向調整装置。
JP28626796A 1996-10-29 1996-10-29 アンテナ方向調整装置 Pending JPH10135719A (ja)

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Cited By (7)

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