JPH0673905U - アンテナの取付機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アンテナの取付機構 【目的】 アクチュエータからパラボラアンテナまでの
距離を僅少にし、回転機構に加わる負荷を軽減してアン
テナ装置全体の強度を増す。 【構成】 パラボラアンテナ１の裏面に一対のアダプタ
６の一側をネジ７にて固着し、同アダプタ６の他側をア
クチュエータ１０の出力軸８の側方にボルトＡ９にて固
着して、前記アクチュエータ１０の一側に、平面板を略
コ字状に形成したマストマウント１１の一側をネジ等で
固着し、同マストマウント１１の両側をマウント金具１
３にボルトＣ１６にて固着し、同マウント金具１３をボ
ルトＢ１４にてポール１５に固着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は衛星から受信するアンテナ装置の取付機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のパラボラアンテナ等の取付機構は、図２の斜視図に示すように、パラボ ラアンテナ２０の背面に左右対象に形成した４個所のネジ穴に、一端にフィード ホン（図示せず）を配設したアーム２１の他端を平板状のアダプタプレート２２ に取付けて、このアダプタプレート２２の四隅の穴と共に、一側を折曲して左右 対象に形成した２個からなるアダプタ２３の一側の穴をネジ２４にて固着し、同 アダブタ２３の他側を、前記パラボラアンテナ２０を水平方向に回転する駆動機 構を有するアクチュエータ２７の出力軸２５の側方のネジ穴に、防滴構造を形成 したカバーを介してボルトＡ２６にて固着している。前記アクチュエータ２７の 一側には前記パラボラアンテナ２０の仰角設定の支点となるヒンジ２８がネジ等 で取付けられ、同ヒンジ２８の穴とマストマウント２９の上部に形成したヒンジ ベース３０の穴とがボルトＢ３５にて締結されている。図示されていないが、前 記アクチュエータ２７の側方の１個所に丸穴が穿設されて、この丸穴に丸棒をＬ 字形状に折曲して一端にネジ切り加工した仰角調整ロッド３１の他端を嵌め込み 、この一端を前記マストマウント２９の側方に設けた位置決め金具３２の穴に挿 通してナット３３にて固定してアンテナ装置全体が保持されている。これらの従 来技術によれば、ポール３４の略上部に前記アクチュエータ２７を配設して出力 軸２５を軸として前記パラボラアンテナ２０が回転するためには、前記ポール３ ４に接触しない位置に前記パラボラアンテナ２０を配置する必要があり、このた め前記パラボラアンテナ２０から前記出力軸２５までの距離を有して不等辺三角 形状をしたアダブタ２３を必要とするため形状が大きくなっている。従って、前 記アクチュエータ２７から前記パラボラアンテナ２０までの距離があるため、風 圧等の外的なモーメント荷重も大きく前記アクチュエータ２５の回転機構に加わ る負荷も大であった。また、前記ヒンジ２８を介してボルトＢ３５によりアンテ ナ装置全体を保持しているため強度的に弱く、この保持する補強も兼ねて前記仰 角調整ロッド３１をアンテナ装置全体の固定用に形成する等、構成する部材も増 え構造も多岐になっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、アクチュエータからパラボラア ンテナまでの距離を僅少にして、パラボラアンテナ並びにアダブタが受ける風圧 に対してアクチュエータの回転機構に与えるモーメント荷重を小さくし、風圧及 び振動等によるパラボラアンテナの揺動を抑制し、アンテナ装置全体を保持する 強度を増し、かつ、構成する部材を減らしてなるアンテナの取付機構を提供する ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するため、パラボラアンテナの裏面に一対のアダプ タの一側を固着し、同アダプタの他側をアクチュエータの出力軸に固着し、前記 アクチュエータの一側に、略コ字状に形成したマストマウントの一側を固着し、 同マストマウントの両側をポールに固着してなるアンテナの取付機構を特徴とす る。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、本考案によるアンテナの取付機構によれば、パラ ボラアンテナの裏面に固着されアダプタの他側がアクチュエータの出力軸の側方 に取付けられ、同アクチュエータの一側に取付けられたマストマウントの両側を ポールに挿通して固着したマウント金具の側方にボルトにて固定する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案によるの実施例を詳細に説明する。図１は本考案 に適用した斜視図である。図において、１はパラボラアンテナで、同パラボラア ンテナ１の裏面にリブ２を縦及び横方向に形成して、この左右上下対象に交わる 部分の４個所にネジ切り加工したネジ穴３を形成している。４は一端にフィード ホン（図示せず）を装着して湾曲状に折曲したアームで、同アーム４の他端は前 記ネジ穴３に係止する穴を形成したアダプタプレート５略中央にボルト等により 固着されている。６は一側を折曲して左右対象に形成した２個からなるアダプタ で、同アダプタ６の一側には前記アダプタプレート５と共に前記パラボラアンテ ナ１の裏面のネジ穴３に係止する穴を設けて、この穴にネジ７を挿通して固着し ている。８は前記パラボラアンテナ１を水平方向に回転する出力軸で、同出力軸 ８は防滴構造を有するカバーと一体に形成し、この側方の対向する両側に前記ア ダプタ６の他側の穴に係止するネジ穴を設けてボルトＡ９にて固着している。１ ０は前記出力軸８を軸支したアクチュエータで、図示していないがモータの回転 をウォームギヤを介してウォームホイールに伝達し、このウォームホイールの軸 となるウォームシャフトの一端が前記出力軸８となっている。１１は平面板を略 コ字状に折曲して形成したマストマウントで、同マストマウント１１の中央の一 側は前記アクチュエータ１０の平面を有する一側にネジ等で固着し、同マストマ ウント１１の対向する両側の一方にアンテナ装置全体を支持して仰角を設定する ための支点となる丸穴と、同一面の他方に前記丸穴を軸として所要の回転角度の 範囲を有する円弧状の穴１２を設け、前述同様にアンテナ装置全体を支持すると 同時に仰角調整用に供している。

【０００７】 １３はマウント金具で、例えば、円筒状に形成して前記マストマウント１１の 穴に係止する側面の対向する位置に所要の厚みを有してネジ切り加工した板を溶 接し、また、同一側面の両端部分には複数のネジ穴を設け、このマウント金具１ ３を地面等に設置したポール１５に挿通して前記ネジ穴にボルトＢ１４を締付け て固定する。そして、前記マウント金具１３の側面に溶接してネジ切り加工した 板に、前記マストマウント１１の両側に形成したそれぞれの穴にボルトＣ１６を 挿通して締結し、前記マウント金具１３に前記マストマウント１１を固定する。 仰角を設定するにあたり、このマストマウント１１の両側の穴１２が円弧状に角 度を可変できるようにしているので、前記ボルトＣ１６を軽く締付けて仰角を合 わせて後に固く締付ければ、この穴１２の周側に前記マウント金具１３の側面に 溶接してネジ切り加工した板の平面が接して前記パラボラアンテナ１の方向への 荷重に対して強度を保つことができ、他に補強するためのステー等は必要としな い。

【０００８】

【考案の効果】

以上に説明したように本考案においては、パラボラアンテナとアクチュエータ との間の距離を短くすることにより、風圧等の外的なモーメント荷重を小さくで き、よって、アクチュエータに加わる回転トルクも軽減でき、また、ポールの側 面に本アンテナ機構全体を支持して複数のボルトにて固定するので、従来技術に よる仰角調整ロッドを不要とする効果をも有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のアンテナの取付機構の実施例を示す斜
視図である。

【図２】従来のアンテナの取付機構を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ パラボラアンテナ ２ リブ ３ ネジ穴 ４ アーム ５ アダプタプレート ６ アダプタ ７ ネジ ８ 出力軸 ９ ボルトＡ １０ アクチュエータ １１ マストマウント １２ 穴 １３ マウント金具 １４ ボルトＢ １５ ポール １６ ボルトＣ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パラボラアンテナの裏面に一対のアダプ
   タの一側を固着し、同アダプタの他側をアクチュエータ
   の出力軸に固着し、前記アクチュエータの一側に、略コ
   字状に形成したマストマウントの一側を固着し、同マス
   トマウントの両側をポールに固着してなるアンテナの取
   付機構。