JPH10106713A - 多端子型放電管 - Google Patents

多端子型放電管

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JPH10106713A
JPH10106713A JP25460896A JP25460896A JPH10106713A JP H10106713 A JPH10106713 A JP H10106713A JP 25460896 A JP25460896 A JP 25460896A JP 25460896 A JP25460896 A JP 25460896A JP H10106713 A JPH10106713 A JP H10106713A
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JP
Japan
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discharge
terminal
discharge tube
alumina substrate
discharge electrodes
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Application number
JP25460896A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tanaka
芳幸 田中
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各放電電極間で同一のサージ保護特性を有する
多端子型放電管を提供する。 【解決手段】 アルミナ基板21上に、それぞれの間に
ギャップ幅0.1mmのギャップ35,36,37,3
8、およびギャップ幅0.14mmのギャップ39,4
0を有する尖塔形の放電電極31,32,33,34の
パターンを形成し、放電電極31,32,33,34が
形成されたアルミナ基板21に、スペーサ22を挟むこ
とにより内部に密封空間が形成された状態に蓋23を取
り付け、互いに取り付けられたアルミナ基板21、スペ
ーサ22、蓋23の外壁面に、放電電極31,32,3
3,34それぞれに電気的に接続された端子24,2
5,26,27を形成し、また、これらアルミナ基板2
1、スペーサ22、蓋23で囲まれた空間に、この空間
部分の圧力が39TorrになるようにArを充填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機、TV、V
TR等の電子機器の、外部と接触してサージが浸入する
可能性のある部分に使用され、サージから電子機器を保
護する多端子型放電管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器に印加されるサージ
電圧を吸収する多端子型放電管が知られている。特公平
7−107867号公報には、平板の絶縁性基板上に、
接地電極と、この接地電極との間にギャップを有する多
数の尖塔形電極とが形成された多端子型放電管が提案さ
れている。
【0003】このような多端子型放電管を電子機器に用
いると、一つの多端子型放電管で、複数箇所に印加され
るサージ電圧を吸収することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公平7−
10867号公報に示された多端子型放電管では、接地
電極と各尖塔形電極との間の各放電開始電圧が、いずれ
も同じ放電開始電圧を示すものではなく、接地電極と各
尖塔形電極との間の各サージ保護特性に差異があるとい
う問題がある。
【0005】これに対し、それぞれが同じ放電開始電圧
を示す、2端子型のサージアブソーバを複数個用意し、
各サージアブソーバを、電子機器のサージ電圧が印加さ
れる部分に接続する方法も考えられるが、サージ電圧が
印加される部分毎にサージアブソーバが必要になるた
め、必然的に回路規模が大型化し、これに伴ないコスト
も増大するという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、各放電電極間
で同一のサージ保護特性を有する多端子型放電管を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の多端子型放電管は、内部に所定のガスが充填された
空間を形成してなる基体と、この基体の、上記空間内の
表面に、全体として複数のギャップを有するパターンに
形成された膜状の複数の放電電極と、上記基体の、上記
空間外の部分に形成された、それぞれが上記複数の放電
電極それぞれに電気的に接続されてなる複数の端子とを
備えた多端子型放電管において、上記空間内のガス圧と
上記複数のギャップのギャップ幅のうちの最大ギャップ
幅との積が、上記空間内に充填されたガスの種類に応じ
て定まる最小放電開始電圧を示す、ガス圧とギャップ幅
との積よりも、小さい値に設定されてなることを特徴と
するものである。
【0008】ガス圧pとギャップ幅dとの積(pd積)
に対する放電開始電圧特性は、ガスの種類に応じて決定
され、一般に、図1に実線で示すようなカーブを有す
る。図1の横軸はガス圧とギャップ幅との積(pd積)
を示し、縦軸は放電開始電圧を示す。図1の実線で示さ
れるように、放電開始電圧特性は、一般にV字曲線で表
わされる。ところが、ギャップ幅を200μm以下にし
たとき、pd積を、放電開始電圧が最小の値のときのp
d積(pdmin )よりも小さい値に設定すると、pd積
に対する放電開始電圧特性は、図1に示す破線で示すよ
うな、放電開始電圧がほとんど変化しない、平坦な特性
を示す。
【0009】本発明の多端子型放電管では、このような
特性を利用して、基体に充填されたガスの圧力と、膜状
の複数の放電電極が有する各ギャップのギャップ幅のう
ちの最大ギャップ幅との積(pd積)が、その基体に充
填されたガスに応じて定まる最小放電開始電圧を示す、
ガス圧とギャップ幅との積よりも、小さい値に設定され
ている。したがって、本発明の多端子型放電管を構成す
る複数の放電電極間の放電開始電圧は、いずれもほぼ同
じ値を示す。
【0010】ここで、本発明の多端子型放電管におい
て、複数のギャップいずれもが、1μm以上200μm
以下のギャップ幅を有するように、複数の放電電極が形
成されていることが好ましい。ギャップ幅を1μm以上
200μm以下にすると、放電遅れが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図2は、本発明の多端子型放電管の第1実施
形態の4端子型放電管を示す斜視図、図3は、図2に示
す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成されたア
ルミナ基板を示す平面図、図4は、図2に示す4端子型
放電管を構成する、放電電極が形成されたアルミナ基
板、スペーサ、蓋を示す斜視図である。
【0012】図2に示す4端子型放電管20を構成する
アルミナ基板21は、表裏面が正方形状をなしており、
表面には、図3に示すように、4つの尖塔形の放電電極
31,32,33,34が、各放電電極31,32,3
3,34の尖塔形の部分それぞれが互いに対向するよう
に形成されており、放電電極31,32,33,34は
互いの間にギャップを有している。放電電極31,3
2,33,34は、隣合う放電電極間にギャップ35,
36,37,38を有し、また、放電電極31,33間
にギャップ39を有し、放電電極32,34間にギャッ
プ40を有している。
【0013】このように放電電極31,32,33,3
4が形成されたアルミナ基板21には、図4に示すよう
に、スペーサ22を挟むことにより内部に密封空間が形
成された状態に蓋23が取り付けられている。このよう
に互いに取り付けられたアルミナ基板21、スペーサ2
2、蓋23の外壁面には、図2に示すように、放電電極
31,32,33,34それぞれに電気的に接続された
端子24,25,26,27が形成されており、また、
これらアルミナ基板21、スペーサ22、蓋23で囲ま
れた空間には不活性ガスが充填されている。この空間に
充填された不活性ガスの圧力と、ギャップ35,36,
37,38,39,40のギャップ幅のうちの最大ギャ
ップ幅との積は、各放電電極間の放電開始電圧が同じ値
を示すように、充填されたガスの種類に応じて定まる最
小放電開始電圧を示す、ガス圧とギャップ幅との積より
も、小さい値に設定されている。
【0014】このように構成された4端子型放電管20
では、本発明にいう基体は、アルミナ基板21、スペー
サ22、蓋23から構成されている。4端子型放電管2
0は、内部に充填された不活性ガスの圧力と、ギャップ
35,36,37,38,39,40のギャップ幅のう
ちの最大ギャップ幅との積が、この不活性ガスの種類に
応じて定まる最小放電開始電圧を示す、ガス圧とギャッ
プ幅との積よりも、小さい値となるように設定されてい
るため、各端子24,25,26,27間の放電開始電
圧はいずれも同じ値を示し、各端子間はいずれも、サー
ジ電圧の印加に対して同一の保護特性を示す。
【0015】尚、4端子型放電管20は、放電電極の先
端から端子までが、放電電極自身により電気的に結ばれ
ているため、端子間に印加される電圧が低くても、放電
が発生しやすい。したがって4端子型放電管20は、比
較的低電圧のサージを吸収する放電管として用いられ
る。以下に、図2に示す4端子型放電管20の製造方法
について説明する。
【0016】先ず、長さ,幅,厚さがそれぞれ4mm,
4mm,0.5mmの寸法を有するアルミナ基板21を
用意する。次に、アルミナ基板21上に、Ag−Pdの
ペーストを用いて、図3に示すような、それぞれの間に
ギャップ35,36,37,38,39,40を有する
尖塔形のの電電極31,32,33,34のパターンを
印刷する。ここでギャップ35,36,37,38のギ
ャップ幅はいずれも0.1mmとし、ギャップ39,4
0のギャップ幅はいずれも0.14mmとなるようにす
る。
【0017】次に、スペーサ22を挟んで、アルミナ基
板21上の、放電電極31,32,33,34が形成さ
れた面が内側となるように、アルミナ基板21、スペー
サ22、蓋23を配備し、アルミナ基板21,スペーサ
22,蓋23で囲まれる空間部分を不活性ガスで充填し
た状態に、アルミナ基板21,スペーサ22,蓋23を
ガラスペーストで封着する。ここでは不活性ガスとして
Arを用いており、充填されたArの圧力は、このAr
の圧力と、幅の最も広いギャップ幅(ここでは、幅の最
も広いギャップ幅は、ギャップ39,40のギャップ幅
であり、0.14mmである)との積が、Arが充填さ
れたことにより定まる、最小放電開始電圧を示すガス圧
と最大ギャップ幅との積よりも小さい値になるように設
定され、ここではArの圧力を39Torrに設定す
る。
【0018】次に、ガラスペーストで封着したアルミナ
基板21、スペーサ22、蓋23の外壁面に、各放電電
極31,32,33,34それぞれに電気的に接続され
るように各端子24,25,26,27を形成する。こ
のようにして多端子型放電管20を製造する。尚、本実
施形態では、放電電極の材料としてAg−Pdを用いて
いるが、放電電極の材料として、Ag−Pdの他に、例
えばAg−Ptなどを用いてもよい。
【0019】図5は、本発明の多端子型放電管の第2実
施形態の4端子型放電管を示す斜視図、図6は、図5に
示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成された
アルミナ基板を示す平面図である。図5に示す4端子型
放電管50は、図2に示す4端子型放電管20におい
て、放電電極31,32,33,34に代えて、図6に
示す放電電極61,62,63,64を採用することに
より構成されたものである。
【0020】各放電電極61,62,63,64はそれ
ぞれギャップ61a,62a,63a,64aを有して
いる。このように、この4端子型放電管50では、放電
電極がギャップを有しているため、端子間に比較的高電
圧を印加することにより、放電が発生する。すなわち4
端子型放電管50は、比較的高電圧のサージを吸収する
放電管として用いられる。
【0021】図7は、本発明の多端子型放電管の第3実
施形態の4端子型放電管を示す斜視図、図8は、図7に
示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成された
アルミナ基板、スペーサを示す斜視図、図9は、図7に
示す4端子型放電管の上面図である。図7に示す4端子
型放電管70を構成するアルミナ基板71,73は、長
さ,幅,厚さが,それぞれ4mm,4mm,0.5mm
の寸法を有している。アルミナ基板71の表面には、図
8に示すように、2つの長方形状の放電電極81が、ギ
ャップ幅0.1mmのギャップ83を有するように形成
されており、一方、アルミナ基板73の裏面には、図8
に示すように、2つの長方形状の放電電極82が、ギャ
ップ幅0.1mmのギャップ84を有するように形成さ
れている。
【0022】このように形成されたアルミナ基板71,
73は、図8に示すように、厚さ0.2mmのスペーサ
72を挟んで、アルミナ基板71の放電電極81が形成
された面と、アルミナ基板73の放電電極82が形成さ
れた面との双方がスペーサ72に挟まれた空間内を向
き、かつ、2つの放電電極81のペアと2つの放電電極
82のペアが互いに垂直方向に延びるように封着されて
いる。この空間内にはArガスが充填されている。
【0023】このように構成されたアルミナ基板71,
73、スペーサ72の外壁面には、図7に示すように、
各放電電極81および各放電電極82それぞれに電気的
に接続される端子74,75が形成されている。放電電
極81と放電電極82は、2つの放電電極81の先端部
分と2つの放電電極82の先端部分とが、図9の紙面に
垂直な方向に、スペーサ72の厚さに相当する0.2m
mギャップ幅を有するように対向しているため、電圧の
印加により放電電極81と放電電極82との間でも放電
する。従って、ここでは、4端子型放電管70が有する
4つの放電電極が、互いの間で同じ値の放電開始電圧を
示すように、充填されたArの圧力は、このArの圧力
と、最も幅の広いギャップ幅(ここでは、アルミナ基板
71に形成された放電電極81と、アルミナ基板73に
形成された放電電極82との間のギャップのギャップ幅
であり、0.2mmである)との積が、Arが充填され
たことにより定まる、最小放電開始電圧を示すガス圧と
ギャップ幅との積よりも小さい値になるように設定さ
れ、ここではArの圧力は39Torrに設定されてい
る。
【0024】このように構成された4端子型放電管70
では、本発明にいう基体は、アルミナ基板71,73、
スペーサ72から構成されている。4端子型放電管70
は、内部に充填されたArの圧力と、最も幅の広いギャ
ップ幅との積が、Arが充填されたことにより定まる、
最小放電開始電圧を示すガス圧とギャップ幅との積より
も小さい値に設定されているため、4端子型放電管70
の各端子間の放電開始電圧はいずれも同じ値を示し、サ
ージ電圧の印加に対して同一の保護特性を示す。
【0025】このように、Arが充填された空間内の、
異なる面に形成された放電電極どうしの間でも、同じ放
電開始電圧が得られる。尚、4端子型放電管70は、ギ
ャップ83,84と各端子74,75との間が各放電電
極81,82自身により電気的に結ばれているため、端
子間に印加される電圧が低くても、放電が発生しやす
い。したがって4端子型放電管70は、低電圧のサージ
を吸収するものとして用いられる。
【0026】図10は、本発明の多端子型放電管の第4
実施形態の4端子型放電管を示す斜視図、図11は、図
10に示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成
されたアルミナ基板、スペーサ蓋を示す斜視図である。
図10に示す4端子型放電管100は、図7に示す4端
子型放電管70において、放電電極81,82に代え
て、図11に示す放電電極111,112を採用するこ
とにより構成されたものである。
【0027】放電電極111,112は、それぞれギャ
ップ111a,112aを有している。このように、4
端子型放電管100では、放電電極がギャップを有して
いるため、端子間に高電圧を印加することにより放電が
発生する。したがって4端子型放電管100は、高電圧
のサージを吸収するものとして用いられる。
【0028】図12は、本発明の多端子型放電管の第5
実施形態の4端子型放電管を示す斜視図、図13は、図
12に示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成
されたアルミナ基板を示す平面図、図14は、図12に
示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成された
アルミナ基板、スペーサ、蓋を示す斜視図である。図1
2に示す4端子型放電管120を構成するアルミナ基板
121は、長さ,幅,厚さが,それぞれ4mm,4m
m,0.5mmの寸法を有している。
【0029】このアルミナ基板121の表面の中央部に
は、図13に示すように、正方形状の中央電極131が
形成されており、中央電極131の周囲には、中央電極
の4辺それぞれと対向して、中央電極131との間にギ
ャップ幅が0.1mmのギャップ133を有する放電電
極132が形成されている。このように形成されたアル
ミナ基板121は、図14に示すように、正方形板状の
蓋123との間に、スペーサ122を挟んで、アルミナ
基板121の中央電極131および放電電極132が形
成された面を内側にしてその内部空間にArガスを充填
した状態に封着されている。
【0030】このようにして封着されたアルミナ基板1
21、スペーサ122、蓋123の外壁面には、図12
に示すように、各放電電極132それぞれに電気的に接
続される各端子124が形成されている。4端子型放電
管120は、中央電極131を有しているため、隣り合
う放電電極間でも中央電極131を経由して放電する。
ここでも、4つの放電電極132が、互いの間で同じ値
の放電開始電圧を示すように、充填されたArの圧力
は、このArの圧力と、ギャップ幅(ここでは、0.1
mm)との積を、Arが充填されたことにより定まる、
最小放電開始電圧を示すガス圧とギャップ幅との積より
も小さい値に設定され、ここではArの圧力は76To
rrに設定されている。
【0031】このように構成された4端子型放電管12
0では、本発明にいう基体は、アルミナ基板121、ス
ペーサ122、蓋123から構成されている。尚、4端
子型放電管120は、各ギャップ133と各端子124
との間が各放電電極132自身により電気的に結ばれて
いるため、端子間に印加される電圧が低くても、放電が
発生しやすい。したがって4端子型放電管120は、低
電圧のサージを吸収するものとして用いられる。
【0032】図15は、本発明の多端子型放電管の第6
実施形態の4端子型放電管を示す斜視図、図16は、図
15に示す4端子型放電管を構成する、放電電極が形成
されたアルミナ基板を示す平面図である。図15に示す
4端子型放電管150は、図12に示す4端子型放電管
120において、図13に示す放電電極132に代え
て、図16に示す放電電極161を採用することにより
構成されたものである。
【0033】各放電電極161はいずれもギャップ16
1aを有している。このように、この図15、図16に
示す4端子型放電管150では、放電電極がギャップを
有しているため、端子間に高電圧を印加することにより
放電が発生する。したがって4端子型放電管150は、
高電圧のサージを吸収するものとして用いられる。
【0034】尚、上述した第1実施形態から第6実施形
態までの多端子型放電管は、全て4つの端子を備えた4
端子型であるが、本発明の多端子型放電管の端子数は、
4つに限られるものではなく、端子数はこの数より少な
くても多くてもよい。
【0035】
【実施例】以下に、上述した第1実施形態から第6実施
形態までの4端子型放電管と、以下に説明する比較例
1,2として示すアレスタ、および比較例3として示す
サージアブソーバの放電開始電圧を測定した結果につい
て説明する。比較例1のアレスタは、中央の電極に穴の
あいた3極アレスタであり、比較例2のアレスタは、中
間の2箇所の放電電極に穴のあいた4極アレスタであ
る。比較例3のサージアブソーバとしては、マイクロギ
ャップ式サージアブソーバ素子を2個用いて作成した3
端子型マイクロギャップ式サージアブソーバを用いた。
【0036】第1実施形態から第6実施形態の4端子型
放電管、比較例1、2のアレスタ、および比較例3のサ
ージアブソーバの放電開始電圧を測定した結果を表1に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、比較例1,2に
示すアレスタ、および比較例3に示すサージアブソーバ
は、いずれも、異なる2つの放電開始電圧を示したが、
第1実施形態から第6実施形態の4端子型放電管は、い
ずれも、各端子間で同一の放電開始電圧を示し、第1実
施形態から第6実施形態の4端子型放電管では、電圧の
印加に対して同一の保護特性を示すことが確認された。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多端子型
放電管によれば、各放電電極間で同一の放電開始電圧が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス圧とギャップ幅との積に対する放電開始電
圧特性を示すグラフである。
【図2】本発明の多端子型放電管の第1実施形態の4端
子型放電管を示す斜視図である。
【図3】図2に示す4端子型放電管を構成する、放電電
極が形成されたアルミナ基板を示す平面図である。
【図4】図2に示す4端子型放電管を構成する、放電電
極が形成されたアルミナ基板、スペーサ、蓋を示す斜視
図である。
【図5】本発明の多端子型放電管の第2実施形態の4端
子型放電管を示す斜視図である。
【図6】図5に示す4端子型放電管を構成する、放電電
極が形成されたアルミナ基板を示す平面図である。
【図7】本発明の多端子型放電管の第3実施形態の4端
子型放電管を示す斜視図である。
【図8】図7に示す4端子型放電管を構成する、放電電
極が形成されたアルミナ基板、スペーサを示す斜視図で
ある。
【図9】図7に示す4端子型放電管の上面図である。
【図10】本発明の多端子型放電管の第4実施形態の4
端子型放電管を示す斜視図である。
【図11】図10に示す4端子型放電管を構成する、放
電電極が形成されたアルミナ基板、スペーサ蓋を示す斜
視図である。
【図12】本発明の多端子型放電管の第5実施形態の4
端子型放電管を示す斜視図である。
【図13】図12に示す4端子型放電管を構成する、放
電電極が形成されたアルミナ基板を示す平面図である。
【図14】図12に示す4端子型放電管を構成する、放
電電極が形成されたアルミナ基板、スペーサ、蓋を示す
斜視図である。
【図15】本発明の多端子型放電管の第6実施形態の4
端子型放電管を示す斜視図である。
【図16】図15に示す4端子型放電管を構成する、放
電電極が形成されたアルミナ基板を示す平面図である。
【符号の説明】
20,50,70,100,120,150 4端子型
放電管 21,71,73,121 絶縁性基板 22,72,122 スペーサ 23,123蓋 24,25,26,27,74,75,124 端子 31,32,33,34,61,62,63,64,8
1,82,111,112,132,161 放電電極 35,36,37,38,39,40,61a,62
a,63a,64a,83,84,111a,112
a,133,161a ギャップ 131 中央電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定のガスが充填された空間を形
    成してなる基体と、 該基体の、前記空間内の表面に、全体として複数のギャ
    ップを有するパターンに形成された膜状の複数の放電電
    極と、 前記基体の、前記空間外の部分に形成された、それぞれ
    が前記複数の放電電極それぞれに電気的に接続されてな
    る複数の端子とを備えた多端子型放電管において、 前記空間内のガス圧と前記複数のギャップのギャップ幅
    のうちの最大ギャップ幅との積が、前記空間内に充填さ
    れたガスの種類に応じて定まる最小放電開始電圧を示
    す、ガス圧とギャップ幅との積よりも、小さい値に設定
    されてなることを特徴とする多端子型放電管。
  2. 【請求項2】 前記複数のギャップいずれもが、1μm
    以上200μm以下のギャップ幅を有するように、前記
    複数の放電電極が形成されてなることを特徴とする請求
    項1記載の多端子型放電管。
JP25460896A 1996-09-26 1996-09-26 多端子型放電管 Pending JPH10106713A (ja)

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