JPH10106488A

JPH10106488A - 蛍光ランプ装置

Info

Publication number: JPH10106488A
Application number: JP25997696A
Authority: JP
Inventors: Takeo Yasuda; 丈夫安田; Kiyoshi Nishio; 清志西尾; Hidenori Ito; 秀徳伊藤; Kazuhisa Ogishi; 和久尾岸
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-09-30
Publication date: 1998-04-24

Abstract

(57)【要約】【課題】ねじ込み型の口金を備えた電球型の蛍光ラン
プ装置の製造を容易にする。防水性を向上する【解決手段】樹脂製のカバー１に形成したねじ受部３
に、口金６を螺合して取り付ける。ねじ受部３に電線挿
通部５を形成する。電線挿通部５は、溝部5aと、カバー
部２側に突出する凹設部5bとから構成する。点灯部品13
に接続したサイドワイヤＷ1 を、溝部5aを介して凹設部
5bに配置し、ねじ受部３に口金６を螺合する。凹設部5b
の寸法は、サイドワイヤＷ1 の直径より小さくする。口
金６とカバー部２との間に、サイドワイヤＷ1 を挟んで
位置決め固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ねじ込み
型の口金を備えた蛍光ランプ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、特開平４−１６７３２７
号公報に記載された蛍光ランプ装置が知られている。こ
の蛍光ランプ装置は、ねじ込み型の口金を備えたいわゆ
る電球型の蛍光ランプ装置で、蛍光ランプおよび点灯部
品を取り付けた合成樹脂製のカバーに、円筒状のねじ受
部が形成され、このねじ受部の外周部に、照明器具に備
えられたソケットに捩じ込まれる口金が螺合されてい
る。すなわち、この口金は、ねじ溝が形成された円筒状
の本体端子部と、この本体端子部の先端部に絶縁体を介
して取り付けられたアイレット端子部とを備えており、
それぞれ点灯部品から導出されたリード線であるトップ
ワイヤとサイドワイヤとが接続されている。また、トッ
プワイヤは、円筒部の先端側の開口を介してアイレット
端子部に半田付けして接続され、サイドワイヤは、円筒
部に軸方向に沿って形成された溝部を介して本体端子部
に半田付けして接続されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、サイドワイヤを溝部に通し、このサイド
ワイヤに張力を加えて正確に位置決めして保持した状態
でねじ受部に口金を螺合して半田付けする必要があり、
製造工程が煩雑である問題を有している。また、円筒部
は、先端側が開口しているとともに、軸方向に沿って溝
部が形成されており、防水性の向上が困難である問題を
有している。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、製造が容易な蛍光ランプ装置を提供し、また、防
水性の高い蛍光ランプ装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の蛍光ラン
プ装置は、蛍光ランプと；この蛍光ランプを点灯する点
灯部品と；この点灯部品に接続されたリード線と；蛍光
ランプおよび点灯部品が取り付けられるカバー部、この
カバー部から突設されたねじ受部、およびこのねじ受部
からカバー部にかけて形成されリード線が挿通するリー
ド線挿通部を設けた外囲器と；このねじ受部を覆ってね
じ受部の外周部に螺合し、リード線をカバー部との間で
挟持して固定する口金と；を具備しているものである。

【０００６】そして、この構成では、リード線挿通部に
リード線を挿通させ、口金をねじ受部に螺合して締め付
けることにより、リード線が口金とカバー部との間に挟
持して位置決め固定される。

【０００７】外囲器は、カバー部および蛍光ランプを収
容するグローブから構成されたもののほかに、グローブ
を有しない蛍光ランプを露出させる構成のものも許容す
る。また、カバー部は、蛍光ランプ、点灯部品が直接取
り付けられていてもよいが、ランプホルダなどの部品に
よって間接的に取り付けられていてもよい。

【０００８】請求項２記載の蛍光ランプ装置は、請求項
１記載の蛍光ランプ装置において、カバー部には、口金
に対向してリード線を係止する係止部が形成されている
ものである。

【０００９】そして、この構成では、係止部がリード線
を係止して、口金をねじ受部に螺合する際にリード線が
容易かつ正確に位置決めされる。

【００１０】請求項３記載の蛍光ランプ装置は、請求項
１または２記載の蛍光ランプ装置において、リード線挿
通部は、ねじ受部の軸方向に沿って形成された溝部と、
この溝部に連続し、リード線の直径寸法より浅い寸法で
カバー部に形成された凹設部とを具備しているるもので
ある。

【００１１】そして、この構成では、リード線は、溝部
を介して凹設部に容易に配置されるとともに、口金をね
じ受部に螺合した状態で、リード線が確実に位置決め固
定される。

【００１２】請求項４記載の蛍光ランプ装置は、請求項
１ないし３いずれか一記載の蛍光ランプ装置において、
リード線は、口金に半田付け接続されているものであ
る。

【００１３】そして、この構成では、リード線は口金に
半田付けして強固に固定される。

【００１４】請求項５記載の蛍光ランプ装置は、請求項
１ないし４いずれか一記載の蛍光ランプ装置において、
リード線は、導線と、この導線を被覆する弾性的に変形
可能な電気絶縁性の被覆部とをを備えているものであ
る。

【００１５】そして、この構成では、リード線を口金と
カバー部との間に挟持した際に、被覆部が弾性的に変形
することにより、口金とカバー部との間が密閉され、防
水性が向上する。また、弾性を有する被覆部が絶縁材を
兼ねるとともに、一般的なリード線を用いることが可能
であり、構成が簡略化される。

【００１６】請求項６記載の蛍光ランプ装置は、蛍光ラ
ンプと；この蛍光ランプを点灯する点灯部品と；この点
灯部品に接続されたリード線と；蛍光ランプおよび点灯
部品が取り付けられるカバー部、このカバー部から突設
されたねじ受部、およびリード線の直径の１．２倍以上
３．０倍以下の内径寸法を有してリード線が挿通する通
孔部をねじ受部の頂部および側部にそれぞれ形成したリ
ード線挿通部を設けた外囲器と；このねじ受部を覆って
ねじ受部の外周部に螺合する口金と；を具備しているも
のである。

【００１７】そして、この構成では、点灯部品に接続さ
れたリード線は、リード線挿通部を挿通して口金に接続
される。リード線挿通部に形成した通孔部は、内径寸法
をリード線の直径の３．０倍以下としたので、雨水など
の侵入が抑制され、防水性能が向上する。また、通孔部
は、内径寸法をリード線の直径の１．２倍以上としたの
で、リード線の挿入作業が困難となることもない。

【００１８】請求項７記載の蛍光ランプ装置は、請求項
６記載の蛍光ランプ装置において、頂部側のリード線挿
通部は、ねじ受部の軸中心から偏心して形成されている
ものである。

【００１９】そして、この構成では、ねじ受部の内側に
点灯部品などの部品が容易に配置される。

【００２０】請求項８記載の蛍光ランプ装置は、請求項
６または７記載の蛍光ランプ装置において、リード線挿
通部は、通孔部の内側に位置して、カバー部の内側から
外側に向かって径寸法が小さくなるテーパ部を備えてい
るものである。

【００２１】そして、この構成では、テーパ部を案内と
して、リード線がリード線挿通部の通孔部に容易に挿入
される。

【００２２】請求項９記載の蛍光ランプ装置は、請求項
８記載の蛍光ランプ装置において、テーパ部は、ねじ受
部の軸方向に沿った垂直面部と、この垂直面部に対して
傾斜した傾斜面部とを備えているものである。

【００２３】そして、この構成では、テーパ部に、ねじ
受部の軸方向に沿った垂直面部を形成したので、カバー
部を金型を用いて容易に製造することが可能になる。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の蛍光ランプ装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。

【００２５】図１は、本発明の蛍光ランプ装置の一実施
の形態を示す一部を切り欠いた側面図、図２は、蛍光ラ
ンプ装置の一部を拡大した側面図である。

【００２６】１は外囲器で、この外囲器１はＰＢＴ樹脂
などの耐熱性合成樹脂にて、カバー部２と、このカバー
部２の一端側（以下上側とする）から突設された円筒状
をなすねじ受部３が一体に形成されている。そして、ね
じ受部３は、上端部の全面が開口し、外周面にねじ山が
突設されているとともに、ねじ受部３の軸方向にそっ
て、リード線挿通部５が形成されている。また、このリ
ード線挿通部５は、ねじ受部３の全長にわたりねじ受部
３を周方向に分断するように形成された溝部（ワイヤ引
き出しスリット）5aと、この溝部5aの他端（以下下側と
する）部に連続してカバー部２が凹設された係止部を兼
ねた凹設部5bとから構成されている。なお、この凹設部
5bのねじ受部３からの深さ寸法は、後述するサイドワイ
ヤＷ1 の直径寸法よりも小さく形成されている。

【００２７】さらに、このねじ受部３には、エジソンタ
イプのＥ２６型などのようなねじ込み型の口金６が被せ
るように螺合された上、接着剤またはかしめなどにより
ねじ受部３に固定されている。すなわち、この口金６
は、ねじ受部３の外周部に螺合する導電性を有する円筒
状をなす本体端子部6aと、この本体端子部6aの先端部に
絶縁体6bを介して取り付けられたアイレット端子部6cと
を有している。

【００２８】一方、外囲器１のカバー部２は、下方に向
かって拡開して開口したカバー本体11と、このカバー本
体11の開口を閉塞する仕切板（樹脂部品）12とを備えて
いる。そして、この仕切板12は、たとえばＰＢＴ樹脂の
ような耐熱性合成樹脂によって形成され、ほぼ円形の皿
型をなし、カバー本体11に係合して取り付けられてい
る。また、この仕切板12の上側には、点灯部品13を構成
するインバータ回路（電子安定器）である回路のプリン
ト回路基板14が係止されている。また、インバータ回路
は、プリント回路基板14にトランジスタインバータを用
いた高周波点灯用の回路部品を実装して構成されてお
り、仕切板12の中央部には、回路部品としての電解コン
デンサ17が配置されている。

【００２９】そして、この点灯部品13からは、蛍光ラン
プ装置の内部の電源線となる２本のリード線としてのサ
イドワイヤＷ1 およびトップワイヤＷ2 が導出されてい
る。そして、これらサイドワイヤＷ1 およびトップワイ
ヤＷ2 は、導線を絶縁性および弾性を有する被覆部で覆
ったリード線で、それぞれプリント回路基板14側から上
側に導かれ、トップワイヤＷ2 は、ねじ受部３の上端の
開口を介し、口金６のアイレット端子部6cに半田付けな
どして接続されている。一方、サイドワイヤＷ1 は、ね
じ受部３のリード線挿通部５の凹設部5bを通って位置決
めされ、ねじ受部３に螺合された口金６とカバー部２と
の間に挟まれた状態で、外囲器１の外側に導出された
上、導線が本体端子部6aに半田付けなどして接続されて
いる。

【００３０】また、仕切板12には、ランプ取付筒部18が
形成され、このランプ取付筒部18および仕切板12の下端
に充填されたシリコーン系などの熱硬化性接着剤19によ
って蛍光ランプ21のガラスバルブ（発光管）25が固定さ
れている。すなわち、ガラスバルブ25は、Ｕ字型あるい
はＷ字型などをなし、仕切板12の下側に配置されてい
る。そして、このガラスバルブ25の内面には、図示しな
い蛍光体膜が形成され内部に水銀およびアルゴンなどの
希ガスが封入されている。また、ガラスバルブ25の両端
部にはフィラメント電極としての電極コイル28が封装さ
れており、これら電極コイル28にはそれぞれ補助アマル
ガム29が取り付けられている。さらに、これら電極コイ
ル28に接続された各一対の外部リード線28a がそれぞれ
ガラスバルブ25の端部から外部に導かれ、インバータ回
路の接続端子14a に複数回巻回して接続されている。な
お、この蛍光ランプ21は、消費電力１５Ｗ〜１７Ｗでラ
ンプ電流は２５０ｍＡ〜３５０ｍＡであり、明るさとし
ては６０Ｗの白熱電球程度である。

【００３１】また、蛍光ランプ21は、透光性を有し上端
が開口したカップ形状をなすグローブ35により覆われて
いる。そして、このグローブ35は、外囲器１を構成し、
透明または光拡散性の合成樹脂から形成され、上端部
が、シリコーン系などの熱硬化性接着剤36によって外囲
器１のカバー部２の内面および仕切板12の両者に気密お
よび液密に接合されている。

【００３２】また、インバータ回路を用いて点灯される
蛍光ランプ21からの紫外線に対して、カバー部２の内
面、仕切板12の下面、およびグローブ35の内面などに
は、無機質であるセラミック材料からなる保護膜38が形
成されている。

【００３３】そして、このように構成された蛍光ランプ
装置を白熱電球を取り付けるエジソンソケットを有する
照明器具に取り付けることによって、照明装置が構成さ
れる。

【００３４】そして、本実施の形態の蛍光ランプ装置に
よれば、点灯部品13からは導出されたサイドワイヤＷ1
を容易かつ確実に口金６に接続でき、製造作業を容易に
して製造コストを低減することができる。

【００３５】すなわち、蛍光ランプ装置を組み立てる際
は、まず、仕切板12の上面に、予め高周波点灯の点灯部
品13が実装されたプリント回路基板14を係止して装着す
るとともに、仕切板12の下側に、蛍光ランプ21のガラス
バルブ25を取り付け、点灯部品13に電気的に接続した
後、この仕切板12を外囲器１に係止して取り付け、次
に、サイドワイヤＷ1 およびトップワイヤＷ2 によりイ
ンバータ回路と口金６とを電気的に接続し、この口金６
を外囲器１のねじ受部３に装着し、最後にグローブ35を
取り付ける。

【００３６】そして、口金６をねじ受部３に装着する際
には、サイドワイヤＷ1 は、リード線挿通部５の溝部5a
を通して凹設部6aに配置した状態で、口金６をねじ受部
３に螺合して締め付けるのみで、凹設部6aと口金６との
間にサイドワイヤＷ1 を挟持して、位置決め固定するこ
とができる。すなわち、凹設部6aは、サイドワイヤＷ1
の外径寸法より浅く凹設されているため、この凹設部6a
は係止部となり回転する口金６に対向してサイドワイヤ
Ｗ1 を定位置に位置決めして保持するとともに、口金６
を締め付けた状態では、サイドワイヤＷ1 を強固に挟み
込んだ状態で確実に保持することができる。そして、挟
み込まれる部分の導線を露出させておくことにより、電
気的な接続を行うことも可能であるが、導線を口金６の
本体端子部6aに半田付けすることにより、より強固かつ
確実に、機械的および電気的に接続することができる。

【００３７】また、サイドワイヤＷ1 を、導線を、弾性
および絶縁性を有する被覆部で覆ったリード線で構成
し、この被覆部で覆われた部分を凹設部6aに位置させる
こともできる。この構成では、サイドワイヤＷ1 を口金
６とカバー部２との間に挟持した際に、導線を被覆する
被覆部が弾性的に圧縮変形され、口金６とカバー部２と
の間の間隙が気密および液密に密閉するパッキンとして
機能し、防水性を向上して、雨水などの侵入を抑制する
ことができる。また、一般的なリード線を用いることに
より、製造コストを抑制することができるとともに、シ
リコンチューブなどの絶縁性を有する別部材のチューブ
を導線に被せて構成することもできる。

【００３８】そして、上記の実施の形態では、合成樹脂
製のねじ受部３は、上端の全面を開口してトップワイヤ
Ｗ2 を挿通させ、外周部を分割するリード線挿通部５の
溝部5aを形成してサイドワイヤＷ1 を挿通させたが、そ
れぞれリード線が挿通する通孔とすることにより、簡略
な構成で防水性を向上し、蛍光ランプ装置の信頼性を向
上することができる。

【００３９】そして、図３は、第２の実施の形態を示す
一部を拡大した断面図であり、図４は、第３の実施の形
態を示す一部を拡大した斜視図であり、図５は、第４の
実施の形態を示す一部を拡大した断面図である。

【００４０】そして、図３に示す第２の実施の形態は、
溝部5aを有するリード線挿通部５に代えて、サイドワイ
ヤＷ1 が挿通する通孔部41を形成したリード線挿通部42
を形成したもので、図４に示す第３の実施の形態は、サ
イドワイヤＷ1 が挿通する通孔部41を形成したリード線
挿通部42を形成するとともに、ねじ受部３の上端部を覆
う蓋板部45を一体に形成し、この蓋板部45にトップワイ
ヤＷ2 が挿通する通孔部51を形成したリード線挿通部52
を形成して、他の部分は密閉したものである。

【００４１】そして、これらの構成においては、通孔部
41，51の内径寸法を、サイドワイヤＷ1 およびトップワ
イヤＷ2 の直径寸法の３倍以下、本実施の形態では３mm
以下とすることにより、より大きな孔を形成する構成に
比べて、防水性を向上することができる。

【００４２】また、通孔部41，51の内径寸法は、サイド
ワイヤＷ1 およびトップワイヤＷ2の直径寸法の１．２
倍以上とすることにより、通孔部41，51へのサイドワイ
ヤＷ1 およびトップワイヤＷ2 の挿通を容易にして、作
業性を向上することができる。

【００４３】さらに、リード線挿通部42，52には、通孔
部41，51の内側（回路側）に位置して、テーパ状に拡開
するテーパ部を設けることにより、サイドワイヤＷ1 お
よびトップワイヤＷ2 の挿入をより容易にすることがで
きる。

【００４４】また、サイドワイヤＷ1 が挿通するリード
線挿通部42については、図４に示すように、口金６の開
口部側の端部より先端側（アイレット端子部6c）に位置
させることにより、ねじ受部３と口金６との螺合を利用
して、さらに防水性を向上することができる。

【００４５】また、例えば電解コンデンサ17などの部品
がねじ受部３の内側に配置される場合には、図５に示す
ように、蓋板部61のリード線挿通部62をねじ受部３の軸
心から偏位して設けることもできる。この場合には、リ
ード線挿通部62の通孔部63に接続するテーパ部64がアイ
レット端子部6c側（中心側）に向くように傾斜させるこ
とができるが、この場合には、中心側の面を垂直にし、
外側の面を傾斜面とすることにより、外囲器１の製造の
際の型抜きを容易にして、製造コストを低減することが
できる。

【００４６】なお、上記の実施の各形態では、カバー部
２および蛍光ランプ21を収納するグローブ35により外囲
器１を構成したが、グローブを有しない構成とすること
もできる。また、カバー部２に、点灯部品13および蛍光
ランプ21を直接あるいは直接的に取り付ける構成のほ
か、ランプホルダなどの部品を用いて間接的に取り付け
る構成とすることもできる。

【００４７】

【発明の効果】請求項１記載の蛍光ランプ装置によれ
ば、リード線挿通部にリード線を挿通させ、口金をねじ
受部に螺合して締め付けることにより、リード線を口金
とカバー部との間に挟持して位置決め固定でき、製造作
業を容易にして製造コストを低減することができる。

【００４８】請求項２記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項１記載の効果に加え、係止部がリード線を係止す
るため、口金をねじ受部に螺合する際にリード線を容易
かつ正確に位置決めでき、製造作業を容易にして製造コ
ストを低減することができる。

【００４９】請求項３記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項１または２記載の効果に加え、リード線挿通部
は、ねじ受部の軸方向に沿って形成された溝部と、この
溝部に連続し、リード線の直径寸法より浅い寸法でカバ
ー部に形成された凹設部とを具備したため、リード線
は、溝部を介して凹設部に容易に配置されるとともに、
口金をねじ受部に螺合した状態で、リード線を確実に位
置決め固定できる。

【００５０】請求項４記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項１ないし３いずれか一記載の効果に加え、リード
線を口金に半田付け接続することにより、リード線を強
固に固定することができる。

【００５１】請求項５記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項１ないし４いずれか一記載の効果に加え、リード
線を口金とカバー部との間に挟持した際に、導線を被覆
する被覆部が弾性的に変形することにより、口金とカバ
ー部との間が密閉され、防水性を向上することができ
る。また、弾性を有する被覆部が絶縁材を兼ねるととも
に、一般的なリード線を用いることができ、構成を簡略
化して製造コストを低減することができる。

【００５２】請求項６記載の蛍光ランプ装置によれば、
点灯部品に接続されたリード線は、リード線挿通部を挿
通して口金に接続できる。そして、リード線挿通部に形
成した通孔部は、ねじ受部の頂部および側部に位置し、
内径寸法をリード線の直径の３．０倍以下としたため、
雨水などの侵入を抑制し、防水性能を向上できる。ま
た、通孔部は、内径寸法をリード線の直径の１．２倍以
上としたので、リード線の挿入作業が困難となることも
なく、製造コストを抑制することができる。

【００５３】請求項７記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項６記載の効果に加え、頂部側のリード線挿通部
を、ねじ受部の軸中心から偏心して形成したため、ねじ
受部の内側に点灯部品などの部品を容易に配置でき、製
造コストを低減することができる。

【００５４】請求項８記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項６または７記載の効果に加え、リード線挿通部
に、通孔部の内側に位置して、外囲器の内側から外側に
向かって径寸法が小さくなるテーパ部を備えたため、テ
ーパ部を案内として、リード線を、リード線挿通部の径
寸法の小さい通孔部に容易に挿入でき、製造コストを抑
制することができる。

【００５５】請求項９記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項８記載の効果に加え、テーパ部に、ねじ受部の軸
方向に沿った垂直面部を形成したため、カバー部を金型
を用いて容易に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の蛍光ランプ装置の一実施の形態を示す
一部を切り欠いた側面図である。

【図２】同上蛍光ランプ装置の一部を拡大した側面図で
ある。

【図３】第２の実施の形態を示す一部を拡大した断面図
である。

【図４】第３の実施の形態を示す一部を拡大した斜視図
である。

【図５】第４の実施の形態を示す一部を拡大した断面図
である。

【符号の説明】

１外囲器２カバー部３ねじ受部５，42，52，62 リード線挿通部 5a 溝部 5b 係止部を兼ねた凹設部６口金 13 点灯部品 21 蛍光ランプ 41，51，63 通孔部 64 テーパ部Ｗ1 リード線としてのサイドワイヤＷ2 リード線としてのトップワイヤ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者尾岸和久東京都品川区東品川四丁目３番１号東芝ライテック株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蛍光ランプと；この蛍光ランプを点灯す
る点灯部品と；この点灯部品に接続されたリード線と；
蛍光ランプおよび点灯部品が取り付けられるカバー部、
このカバー部から突設されたねじ受部、およびこのねじ
受部からカバー部にかけて形成されリード線が挿通する
リード線挿通部を設けた外囲器と；このねじ受部を覆っ
てねじ受部の外周部に螺合し、リード線をカバー部との
間で挟持して固定する口金と；を具備していることを特
徴とする蛍光ランプ装置。
【請求項２】カバー部には、口金に対向してリード線
を係止する係止部が形成されていることを特徴とする請
求項１記載の蛍光ランプ装置。
【請求項３】リード線挿通部は、ねじ受部の軸方向に
沿って形成された溝部と、この溝部に連続し、リード線
の直径寸法より浅い寸法でカバー部に形成された凹設部
とを具備していることを特徴とする請求項１または２記
載の蛍光ランプ装置。
【請求項４】リード線は、口金に半田付け接続されて
いることを特徴とする請求項１ないし３いずれか一記載
の蛍光ランプ装置。
【請求項５】リード線は、導線と、この導線を被覆す
る弾性的に変形可能な電気絶縁性の被覆部とを備えてい
ることを特徴とする請求項１ないし４いずれか一記載の
蛍光ランプ装置。
【請求項６】蛍光ランプと；この蛍光ランプを点灯す
る点灯部品と；この点灯部品に接続されたリード線と；
蛍光ランプおよび点灯部品が取り付けられるカバー部、
このカバー部から突設されたねじ受部、およびリード線
の直径の１．２倍以上３．０倍以下の内径寸法を有して
リード線が挿通する通孔部をねじ受部の頂部および側部
にそれぞれ形成したリード線挿通部を設けた外囲器と；
このねじ受部を覆ってねじ受部の外周部に螺合する口金
と；を具備していることを特徴とする蛍光ランプ装置。
【請求項７】頂部側のリード線挿通部は、ねじ受部の
軸中心から偏心して形成されていることを特徴とする請
求項６記載の蛍光ランプ装置。
【請求項８】リード線挿通部は、通孔部の内側に位置
して、カバー部の内側から外側に向かって径寸法が小さ
くなるテーパ部を備えていることを特徴とする請求項６
または７記載の蛍光ランプ装置。
【請求項９】テーパ部は、ねじ受部の軸方向に沿った
垂直面部と、この垂直面部に対して傾斜した傾斜面部と
を備えていることを特徴とする請求項８記載の蛍光ラン
プ装置。