JPH0966583A - 高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法 - Google Patents
高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法Info
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- JPH0966583A JPH0966583A JP22440095A JP22440095A JPH0966583A JP H0966583 A JPH0966583 A JP H0966583A JP 22440095 A JP22440095 A JP 22440095A JP 22440095 A JP22440095 A JP 22440095A JP H0966583 A JPH0966583 A JP H0966583A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高光沢の化粧ボードを得ること。
【解決手段】 熱硬化性樹脂を含浸した紙基材の上に、
熱変形温度が８０〜１２０℃である熱可塑性フィルム
（ＡＢＳフィルムが好ましい）を配し、熱硬化性樹脂を
含浸した紙基材を配し、更に表面にメラミン樹脂含浸紙
基材を重ね、加熱加圧成形してなるメラミン樹脂化粧板
を木質系ボードに貼り合わせるに際し、前記ボード表面
をポリイソシアネート樹脂でプライマー処理する。
熱変形温度が８０〜１２０℃である熱可塑性フィルム
（ＡＢＳフィルムが好ましい）を配し、熱硬化性樹脂を
含浸した紙基材を配し、更に表面にメラミン樹脂含浸紙
基材を重ね、加熱加圧成形してなるメラミン樹脂化粧板
を木質系ボードに貼り合わせるに際し、前記ボード表面
をポリイソシアネート樹脂でプライマー処理する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はキッチン家具の扉や
ショーケースの棚板など垂直面の扉に用いられる高光沢
の化粧ボードの製造方法に関するものである。
ショーケースの棚板など垂直面の扉に用いられる高光沢
の化粧ボードの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】キッチン家具の扉やショーケースの棚板
は近年光沢のあるものが好まれる傾向にある。従来の化
粧板は、プレス成形する際に、メラミン樹脂層に接触す
る中間板の光沢を研磨等により上げ、その光沢を化粧板
表面の転写することにより生産していたが、ステンレス
の研磨を十分に実施しても化粧板の加熱成形中に、表面
が“梨地模様”となってしまう。また、最近、塩化ビニ
ルシートのメンブレムプレスによる高光沢化粧板が提案
されているが、表面にキズがつきやすいなどの欠点があ
る。
は近年光沢のあるものが好まれる傾向にある。従来の化
粧板は、プレス成形する際に、メラミン樹脂層に接触す
る中間板の光沢を研磨等により上げ、その光沢を化粧板
表面の転写することにより生産していたが、ステンレス
の研磨を十分に実施しても化粧板の加熱成形中に、表面
が“梨地模様”となってしまう。また、最近、塩化ビニ
ルシートのメンブレムプレスによる高光沢化粧板が提案
されているが、表面にキズがつきやすいなどの欠点があ
る。
【０００３】化粧板は主に、合板、ＭＤＦ、パーチクル
ボードなどの木質系ボードに貼り、化粧ボードとしてキ
ッチン家具の扉やショーケースの棚板に使用され、その
加工方法は一般には木質系ボードに酢酸ビニル系接着
剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤又はゴム系接着剤を化
粧板並びに木質系ボード双方に塗布し貼り合わせる。こ
の方法では接着剤に含有される水分が木質系ボードに吸
収され、微細な凹凸ができ、あるいは、接着剤の塗りム
ラによって化粧板に部分な微細凹凸が発生することが多
い。
ボードなどの木質系ボードに貼り、化粧ボードとしてキ
ッチン家具の扉やショーケースの棚板に使用され、その
加工方法は一般には木質系ボードに酢酸ビニル系接着
剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤又はゴム系接着剤を化
粧板並びに木質系ボード双方に塗布し貼り合わせる。こ
の方法では接着剤に含有される水分が木質系ボードに吸
収され、微細な凹凸ができ、あるいは、接着剤の塗りム
ラによって化粧板に部分な微細凹凸が発生することが多
い。
【０００４】従来の化粧板では、このような方法でも、
化粧板自体が持つ凹凸のため化粧板の外観を損なうこと
なく化粧ボードを加工することが可能であったが、本発
明に用いる熱変形温度が８０〜１２０℃の熱可塑性フィ
ルムを使用し、その上に熱硬化性樹脂を含浸した紙基
材、更に表面にメラミン樹脂含浸紙基材を重ね、加熱加
圧成形してなる高光沢メラミン化粧板のように、表面の
微細な凹凸がない化粧板を木質ボードに貼り合わせる場
合には接着剤の微細な凹凸の有無が化粧ボード表面に著
しく影響し、十分な高光沢調表面が得られないことが多
い。
化粧板自体が持つ凹凸のため化粧板の外観を損なうこと
なく化粧ボードを加工することが可能であったが、本発
明に用いる熱変形温度が８０〜１２０℃の熱可塑性フィ
ルムを使用し、その上に熱硬化性樹脂を含浸した紙基
材、更に表面にメラミン樹脂含浸紙基材を重ね、加熱加
圧成形してなる高光沢メラミン化粧板のように、表面の
微細な凹凸がない化粧板を木質ボードに貼り合わせる場
合には接着剤の微細な凹凸の有無が化粧ボード表面に著
しく影響し、十分な高光沢調表面が得られないことが多
い。
【０００５】目止めパテなどで微細な凹凸を防止する方
法があるが、この方法は、本来、基材の目ヤセや凹凸を
防止するもので、全面に行なうには大幅なコストアップ
となることや、化粧板を貼り合わせる場合は接着力が十
分に発現せず好ましい方法とはいえない。
法があるが、この方法は、本来、基材の目ヤセや凹凸を
防止するもので、全面に行なうには大幅なコストアップ
となることや、化粧板を貼り合わせる場合は接着力が十
分に発現せず好ましい方法とはいえない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように、本発明
は、従来の化粧ボードの製造方法では難しかった高光沢
仕上げの化粧ボードの生産を可能にするものである。
は、従来の化粧ボードの製造方法では難しかった高光沢
仕上げの化粧ボードの生産を可能にするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性樹脂
を含浸した紙基材の上に、熱変形温度が８０〜１２０℃
である熱可塑性フィルムを配し、熱硬化性樹脂を含浸し
た紙基材を配し、更に表面にメラミン樹脂含浸紙基材を
重ね、加熱加圧成形してなるメラミン樹脂化粧板を木質
系ボードに貼り合わせるに際し、前記木質系ボード表面
をポリイソシアネート樹脂でプライマー処理することを
特徴とする高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法、に関す
るものである。
を含浸した紙基材の上に、熱変形温度が８０〜１２０℃
である熱可塑性フィルムを配し、熱硬化性樹脂を含浸し
た紙基材を配し、更に表面にメラミン樹脂含浸紙基材を
重ね、加熱加圧成形してなるメラミン樹脂化粧板を木質
系ボードに貼り合わせるに際し、前記木質系ボード表面
をポリイソシアネート樹脂でプライマー処理することを
特徴とする高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法、に関す
るものである。
【０００８】本発明者等は、木質系ボードの表面をポリ
イソシアネートによりプライマー処理すれば、防湿効果
を発揮すること、及びポリイソシアネート樹脂の−ＮＣ
Ｏ基と酢酸ビニル系接着剤中の−ＣＯＯＨ基とが反応す
ることに着目し、木質系ボード表面にポリイソシアネー
ト樹脂を塗工し、硬化した後、接着剤を化粧板及び木質
系ボードに塗工し、両者を貼り合わせる技術を開発した
ものである。用いる接着剤としてはエポキシ樹脂系、ゴ
ム系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン・酢酸ビニル共重合
系など、いずれの接着剤を用いても良いが、作業性、接
着力を考慮し、更に前記の理由により、ポリ酢酸ビニル
系又はエチレン酢酸ビニル共重合系の接着剤が好まし
い。用いる木質系ボードは合板、ＭＤＦ、パーチクルボ
ードのいずれでも良い。
イソシアネートによりプライマー処理すれば、防湿効果
を発揮すること、及びポリイソシアネート樹脂の−ＮＣ
Ｏ基と酢酸ビニル系接着剤中の−ＣＯＯＨ基とが反応す
ることに着目し、木質系ボード表面にポリイソシアネー
ト樹脂を塗工し、硬化した後、接着剤を化粧板及び木質
系ボードに塗工し、両者を貼り合わせる技術を開発した
ものである。用いる接着剤としてはエポキシ樹脂系、ゴ
ム系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン・酢酸ビニル共重合
系など、いずれの接着剤を用いても良いが、作業性、接
着力を考慮し、更に前記の理由により、ポリ酢酸ビニル
系又はエチレン酢酸ビニル共重合系の接着剤が好まし
い。用いる木質系ボードは合板、ＭＤＦ、パーチクルボ
ードのいずれでも良い。
【０００９】熱可塑性フィルムは熱変形温度が８０〜１
２０℃である。この範囲の熱変形温度であれば、成形時
の接着性と得られた化粧板の光沢及び耐熱性とが両立
し、木質系ボードに貼り合わせた化粧ボードは優れた光
沢を有し、他の特性も優れている。この熱可塑性フィル
ムは、厚さ１００〜２５０μｍのＡＢＳフィルムが接着
力及び光沢の維持のために好ましい。
２０℃である。この範囲の熱変形温度であれば、成形時
の接着性と得られた化粧板の光沢及び耐熱性とが両立
し、木質系ボードに貼り合わせた化粧ボードは優れた光
沢を有し、他の特性も優れている。この熱可塑性フィル
ムは、厚さ１００〜２５０μｍのＡＢＳフィルムが接着
力及び光沢の維持のために好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本発明の高光沢化粧板の概
略断面図であり、熱硬化性樹脂含浸基材からなる芯材層
（３）と（５）との間に、熱可塑性フィルム（４）を重
ね合わせ、次に、メラミン樹脂含浸基材からなる化粧層
（２）と、薄いメラミン樹脂含浸基材からなる表面層
（１）を順次重ね、必要により芯材層（３）と化粧層
（２）との間に遮蔽層を挿入し全体を加熱加圧すること
により一体化されている。
略断面図であり、熱硬化性樹脂含浸基材からなる芯材層
（３）と（５）との間に、熱可塑性フィルム（４）を重
ね合わせ、次に、メラミン樹脂含浸基材からなる化粧層
（２）と、薄いメラミン樹脂含浸基材からなる表面層
（１）を順次重ね、必要により芯材層（３）と化粧層
（２）との間に遮蔽層を挿入し全体を加熱加圧すること
により一体化されている。
【００１１】次に、図２はこの化粧板（６）を木質系ボ
ード（１０）に貼り合わせた化粧ボードの一例の概略断
面図であり、木質系ボードの表面をロールコーター又は
刷毛塗り等でポリイソシアネート樹脂（９）を１．５〜
２ｇ／３００×３００ｍｍ2塗工し、４時間以上風乾し
た後、化粧板と木質系ボードにそれぞれに酢酸ビニル系
接着剤（７、８）を４〜５ｇ／３００×３００ｍｍ2 塗
工し、化粧板と木質系ボードを貼り合わせる。なお、接
着剤塗工方法としては塗工量の調節の容易さからロール
コーターによる方法が好ましい。
ード（１０）に貼り合わせた化粧ボードの一例の概略断
面図であり、木質系ボードの表面をロールコーター又は
刷毛塗り等でポリイソシアネート樹脂（９）を１．５〜
２ｇ／３００×３００ｍｍ2塗工し、４時間以上風乾し
た後、化粧板と木質系ボードにそれぞれに酢酸ビニル系
接着剤（７、８）を４〜５ｇ／３００×３００ｍｍ2 塗
工し、化粧板と木質系ボードを貼り合わせる。なお、接
着剤塗工方法としては塗工量の調節の容易さからロール
コーターによる方法が好ましい。
【００１２】本発明において、木質系ボードを防湿する
ために用いられるポリイソシアネート樹脂としては、Ｔ
ＤＩ系、ＨＤＩ系、ＩＰＤＩ系のいずれでも良い。ま
た、ポリイソシアネート樹脂を塗工後４時間以上風乾す
ることが好ましい。塗工後すぐに接着剤を塗工した場合
は塗膜の形成が十分でなく防水効果が小さく、接着剤中
の水分がボードへ浸透するのを防止する効果が十分に発
揮できないため、化粧板を貼り合わせた後の微細な凹凸
を完全になくすることはできない。
ために用いられるポリイソシアネート樹脂としては、Ｔ
ＤＩ系、ＨＤＩ系、ＩＰＤＩ系のいずれでも良い。ま
た、ポリイソシアネート樹脂を塗工後４時間以上風乾す
ることが好ましい。塗工後すぐに接着剤を塗工した場合
は塗膜の形成が十分でなく防水効果が小さく、接着剤中
の水分がボードへ浸透するのを防止する効果が十分に発
揮できないため、化粧板を貼り合わせた後の微細な凹凸
を完全になくすることはできない。
【００１３】
《実施例１》坪量１９５ｇ／ｍ2 のクラフト紙に水溶性
フェノール樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分３５％の含浸
紙１枚の上に、厚さ１５０μｍ、熱変形温度１００℃で
あるＡＢＳフィルムを重ね、次に、前記と同じ含浸紙１
枚、及び坪量１２０ｇ／ｍ2の化粧紙にメラミン樹脂を
含浸乾燥して得た樹脂分５０％の化粧層を順次重ね合わ
せ、その化粧層にステンレス板として光沢度計での測定
値が３００以上である鏡面仕上げのステンレス鋼板を重
ね、１６０℃、１００ｋｇ／ｃｍ2 の条件で加熱加圧成
形し、厚さ０．７ｍｍの高光沢のメラミン樹脂化粧板を
得た。この化粧板の裏面をサンドペーパーによりサンデ
ィング処理をし、酢酸ビニル系接着剤（積水化学製 エ
スダイン ５４０１Ｗ）を４〜５ｇ／３００×３００ｍ
ｍ2 ロールコーターにより塗工した。一方、木質系ボー
ドとしてＭＤＦを使用し、その表面に、ＴＤＩ系ポリイ
ソシアネート樹脂（住友バイエル製 Ｌ−７５）を１ｇ
／３００×３００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、
４時間風乾した後、酢酸ビニル系接着剤（積水化学製
エスダイン ５４０１Ｗ）を４〜５ｇ／３００×３００
ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、化粧板とＭＤＦを
貼り合わせ高光沢の化粧ボードを得た。
フェノール樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分３５％の含浸
紙１枚の上に、厚さ１５０μｍ、熱変形温度１００℃で
あるＡＢＳフィルムを重ね、次に、前記と同じ含浸紙１
枚、及び坪量１２０ｇ／ｍ2の化粧紙にメラミン樹脂を
含浸乾燥して得た樹脂分５０％の化粧層を順次重ね合わ
せ、その化粧層にステンレス板として光沢度計での測定
値が３００以上である鏡面仕上げのステンレス鋼板を重
ね、１６０℃、１００ｋｇ／ｃｍ2 の条件で加熱加圧成
形し、厚さ０．７ｍｍの高光沢のメラミン樹脂化粧板を
得た。この化粧板の裏面をサンドペーパーによりサンデ
ィング処理をし、酢酸ビニル系接着剤（積水化学製 エ
スダイン ５４０１Ｗ）を４〜５ｇ／３００×３００ｍ
ｍ2 ロールコーターにより塗工した。一方、木質系ボー
ドとしてＭＤＦを使用し、その表面に、ＴＤＩ系ポリイ
ソシアネート樹脂（住友バイエル製 Ｌ−７５）を１ｇ
／３００×３００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、
４時間風乾した後、酢酸ビニル系接着剤（積水化学製
エスダイン ５４０１Ｗ）を４〜５ｇ／３００×３００
ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、化粧板とＭＤＦを
貼り合わせ高光沢の化粧ボードを得た。
【００１４】《実施例２》実施例１において、ＭＤＦに
塗工するポリイソシアネート樹脂としてＨＤＩ系ポリイ
ソシアネート樹脂（住友バイエル製 Ｎ−７５）を使用
する以外は実施例１と全く同様にして高光沢の化粧ボー
ドを得た。
塗工するポリイソシアネート樹脂としてＨＤＩ系ポリイ
ソシアネート樹脂（住友バイエル製 Ｎ−７５）を使用
する以外は実施例１と全く同様にして高光沢の化粧ボー
ドを得た。
【００１５】《比較例１》化粧板を得るまでは実施例と
全く同様にし、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００
×３００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工した。ＭＤＦ
に対してはポリイソシアネート樹脂によるプライマー処
理をせず、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３
００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、両者を貼り合
わせ化粧ボードを得た。
全く同様にし、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００
×３００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工した。ＭＤＦ
に対してはポリイソシアネート樹脂によるプライマー処
理をせず、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３
００ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、両者を貼り合
わせ化粧ボードを得た。
【００１６】《比較例２》坪量１９５ｇ／ｍ2 のクラフ
ト紙に水溶性フェノール樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分
３５％の含浸紙を３枚重ね、更に、坪量１２０ｇ／ｍ2
の化粧紙にメラミン樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分５０
％の化粧層を重ね合わせ、その化粧層にステンレス板と
して光沢度計による測定値が３００以上である鏡面仕上
げのステンレス鋼板を重ね、１６０℃、１００ｋｇ／ｃ
ｍ2 の条件で加熱加圧成形し、厚さ０．８ｍｍの化粧板
を得、裏面をサンドペーパーによりサンディング処理を
し、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３００ｍ
ｍ2 ロールコーターにより塗工する。また、ＭＤＦに対
してはポリイソシアネート樹脂によるプライマー処理を
せず、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３００
ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、両者を貼り合わせ
化粧ボードを得た。
ト紙に水溶性フェノール樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分
３５％の含浸紙を３枚重ね、更に、坪量１２０ｇ／ｍ2
の化粧紙にメラミン樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分５０
％の化粧層を重ね合わせ、その化粧層にステンレス板と
して光沢度計による測定値が３００以上である鏡面仕上
げのステンレス鋼板を重ね、１６０℃、１００ｋｇ／ｃ
ｍ2 の条件で加熱加圧成形し、厚さ０．８ｍｍの化粧板
を得、裏面をサンドペーパーによりサンディング処理を
し、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３００ｍ
ｍ2 ロールコーターにより塗工する。また、ＭＤＦに対
してはポリイソシアネート樹脂によるプライマー処理を
せず、酢酸ビニル系接着剤を７〜８ｇ／３００×３００
ｍｍ2 ロールコーターにより塗工し、両者を貼り合わせ
化粧ボードを得た。
【００１７】得られた各化粧ボードについて、加工後の
外観、化粧板の平面引張り強度について、ＪＡＳの試験
方法に準じて評価し、表１に示す結果を得た。なお、表
面化粧層はグラビア印刷紙を使用した。
外観、化粧板の平面引張り強度について、ＪＡＳの試験
方法に準じて評価し、表１に示す結果を得た。なお、表
面化粧層はグラビア印刷紙を使用した。
【００１８】 表 １ ───────────────────────────── 加工後の外観 平面引張り強度（kg/cm2) ───────────────────────────── 実施例１ 高光沢で表面平滑 ４以上 実施例２ 高光沢で表面平滑 ４以上 比較例１ 梨地模様の傾向あり ４以上 比較例２ 表面にうねり発生 ４以上 ─────────────────────────────
【００１９】実施例では、接着剤による微細な凹凸を防
止することによって、高光沢で、表面が平滑な化粧ボー
ドを得ることができた。また、平面引っ張り強度もＪＡ
Ｓ規格の４ｋｇ／ｃｍ2 以上をクリアしている。
止することによって、高光沢で、表面が平滑な化粧ボー
ドを得ることができた。また、平面引っ張り強度もＪＡ
Ｓ規格の４ｋｇ／ｃｍ2 以上をクリアしている。
【００２０】
【発明の効果】本発明の高光沢化粧ボードの製造方法
は、従来の化粧ボードの木質系ボードへの貼りつけ方法
では、接着剤の微細な凹凸によって、活かされなかった
化粧板の高光沢、及び平滑性を十分に発現した化粧ボー
ドを提供することができる。得られた化粧ボードは、高
級感が要求されるシステムキッチン扉、ショーケースの
棚板等として好適であり、また、接着剤の使用量を半分
程度とすることができることから、加工コストを大きく
削減できる。
は、従来の化粧ボードの木質系ボードへの貼りつけ方法
では、接着剤の微細な凹凸によって、活かされなかった
化粧板の高光沢、及び平滑性を十分に発現した化粧ボー
ドを提供することができる。得られた化粧ボードは、高
級感が要求されるシステムキッチン扉、ショーケースの
棚板等として好適であり、また、接着剤の使用量を半分
程度とすることができることから、加工コストを大きく
削減できる。
【図１】 本発明の高光沢化粧板の一例の概略断面図
【図２】 本発明の高光沢化粧ボードの一例の概略断面
図
図
１ 表面層 ２ 化粧層 ３ 芯材層 ４ 熱可塑性フィルム ５ 芯材層 ６ 化粧板 ７ 酢酸ビニル系接着剤層 ８ 酢酸ビニル系接着剤層 ９ ポリイソシアネート樹脂プライマー層 １０ 木質系ボード
Claims (2)
- 【請求項１】 熱硬化性樹脂を含浸した紙基材の上に、
熱変形温度が８０〜１２０℃である熱可塑性フィルムを
配し、熱硬化性樹脂を含浸した紙基材を配し、更に表面
にメラミン樹脂含浸紙基材を重ね、加熱加圧成形してな
るメラミン樹脂化粧板を木質系ボードに貼り合わせるに
際し、前記ボード表面をポリイソシアネート樹脂でプラ
イマー処理することを特徴とする高光沢仕上げ化粧ボー
ドの製造方法。 - 【請求項２】 熱可塑性フィルムが厚さ６０〜１５０μ
ｍのＡＢＳフィルムである請求項１記載の化粧ボードの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7224400A JP3029558B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7224400A JP3029558B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0966583A true JPH0966583A (ja) | 1997-03-11 |
| JP3029558B2 JP3029558B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=16813166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7224400A Expired - Fee Related JP3029558B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高光沢仕上げ化粧ボードの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3029558B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7235503B2 (en) * | 2003-05-14 | 2007-06-26 | Trespa International B.V. | Decorative panel and method for the manufacture thereof |
| CN103358363A (zh) * | 2012-03-28 | 2013-10-23 | 桦甸市惠邦木业有限责任公司 | 三聚氰胺饰面模压浮雕木纹板及其生产工艺 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7224400A patent/JP3029558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7235503B2 (en) * | 2003-05-14 | 2007-06-26 | Trespa International B.V. | Decorative panel and method for the manufacture thereof |
| CN103358363A (zh) * | 2012-03-28 | 2013-10-23 | 桦甸市惠邦木业有限责任公司 | 三聚氰胺饰面模压浮雕木纹板及其生产工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3029558B2 (ja) | 2000-04-04 |
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