JPH0954156A - ランダム変調レーダ装置およびその距離検出方法 - Google Patents

ランダム変調レーダ装置およびその距離検出方法

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JPH0954156A
JPH0954156A JP7204772A JP20477295A JPH0954156A JP H0954156 A JPH0954156 A JP H0954156A JP 7204772 A JP7204772 A JP 7204772A JP 20477295 A JP20477295 A JP 20477295A JP H0954156 A JPH0954156 A JP H0954156A
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JP
Japan
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distance
signal
value
reflector
correlation
Prior art date
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Application number
JP7204772A
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English (en)
Inventor
Toshikuni Imaizumi
利國 今泉
Toshimi Anpo
敏巳 安保
Yusuke Kato
裕介 加藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要以上の電力および時間を消費しないよう
に,効率よく物標を検出する。 【解決手段】 距離演算を実行するうえで必要なS/N
比が得られた時点においてm系列ランダムパルス発光お
よび相関処理という統計処理を終了し,ある一定時間以
上の統計処理を実行したら検知物標なしの判断を行う。
その結果,検知物標が近いなどからS/N比が良好な場
合には消費電力が少なく,短時間で距離の測定を行うこ
とができ,反対に,S/N比が悪い場合には十分な統計
処理を行い,S/N比の向上を得てから距離測定を実行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,ランダム変調レ
ーダ装置およびその距離測定方法に関し,より詳細には
ランダムパルス信号に応じた電磁波を送信し,送信した
電磁波が物標により反射され,反射された反射信号を受
信することにより,電磁波の送信から反射信号の受信ま
での伝播遅延時間に基づき物標までの距離を測定するラ
ンダム変調レーダ装置およびその距離測定方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるランダム変調レーダ装置に
あっては,物標からの反射信号を検出するのに相関技術
を利用したものがある。このような相関技術を用いて物
標までの距離の測定を行うレーダ装置として,例えば,
「精密機械」33巻,7号(1967年)の482頁〜
489頁,または,「レーザ研究」11巻,10号(1
983年)別冊の『大気汚染計測用疑似ランダム変調C
Wライダー』などに記載されているものがある。
【0003】図2は,上記の相関技術を用いたランダム
変調レーダ装置の構成の一例を示すブロック図である。
このランダム変調レーダ装置は,ランダムパルス信号で
あるm系列パルス信号を発生するm系列パルス発生器2
01と,該m系列パルス発生器201から発生したm系
列パルス信号に基づいて電磁波を送信する送信器202
と,該送信器202から送信した電磁波が物標に反射
し,該反射した電磁波を受信する受信器203と,該受
信器203が受信した電磁波を2値化信号に変換するコ
ンパレータ204と,クロック信号を発生するクロック
信号発生器205と,電磁波の波形位相を遅らせた位相
遅れ信号を生成する位相器206と,相関値を求める相
関器207と,該相関器207により求めた相関値に基
づいてランダム変調レーダ装置から物標までの距離を演
算する演算器208とから構成される。
【0004】また,m系列パルス発生器201は,4段
のシフトレジスタ209と排他的論理和回路210とか
ら構成されている。
【0005】さらに,送信器202は,駆動回路211
と,駆動回路211によって駆動され,レーザダイオー
ドなどからなるレーザ光を出力する送光器212とから
構成され,受信器203は,光を受光する受光器213
と,受光器213で受光した光を増幅するアンプ214
とから構成されている。
【0006】また,相関器207は,コンパレータ20
4からの出力と,位相器206からの出力の排他的論理
和をとる排他的論理和回路215と,該排他的論理和回
路215およびクロック信号発生器205からの信号を
入力し,カウント動作を実行するカウンタ216と,該
カウンタ216からのカウント情報およびクロック信号
発生器205からの情報を記憶するRAM217とから
構成されている。
【0007】上記コンパレータ204は,受信器203
が受信した電磁波とあらかじめ設定されている基準信号
Vthとを比較し,反射信号を基準信号Vthに基づいて2
値化信号に変換するものである。
【0008】また,位相器206は,クロック信号発生
器205が発生するクロック信号,およびm系列パルス
発生器201が発生するm系列パルス信号に基づいて,
電磁波の波形位相を遅らせた位相遅れ信号を生成するも
のである。
【0009】さらに,相関器207は,位相器206が
生成した各位相遅れ信号とコンパレータ204が2値化
信号に変換した反射信号との相関値を求めるものであ
る。
【0010】次に,動作について説明する。クロック信
号発生器205は,発生させたクロック信号を,シフト
レジスタ209の4段,位相器206,カウンタ216
およびRAM217にそれぞれ出力する。
【0011】4段のシフトレジスタ209は,クロック
信号発生器205から供給されたクロック信号に基づい
て並列または直列の信号を生成し,排他的論理和回路2
10に対して出力する。また,排他的論理和回路210
は,シフトレジスタ209から入力された信号に基づい
て,m系列パルス信号を駆動回路211を介して送信器
202,位相器206およびシフトレジスタ209にそ
れぞれ出力する。
【0012】駆動回路211は,排他的論理和回路21
0から入力したm系列パルス信号のパルスに基づいて送
光器212を駆動し,送光器212は電磁波であるレー
ザ光を出力する。送光器212が出力したレーザ光は物
標により反射され,該反射された光が反射光として受光
器213に入力する。
【0013】受光器213が受光した反射光は,アンプ
214により増幅され,コンパレータ204に入力され
る。コンパレータ204では,入力した反射信号と,あ
らかじめ設定されている基準信号Vthとを比較し,その
比較した結果に対して2値化処理を実行し,該2値化処
理された2値化信号を相関器207の排他的論理和回路
215に対して出力する。
【0014】次に,位相器206の動作について説明す
る。位相器206は,クロック信号発生器205からの
クロック信号によりクロック信号の1周期τ分の複数
倍,すなわち,m系列パルス信号の1パルス幅τを整数
倍した0,τ,2τ,3τ,…ずつ位相を遅らせたm系
列パルス信号を位相遅れ信号として生成する。
【0015】また,この位相器206により生成される
位相遅れ信号の時間は,測定距離に換算すると,例え
ば,0mの位相遅れ信号,10mの位相遅れ信号,20
mの位相遅れ信号,…,100mの位相遅れ信号の順
で,10m毎に順次出力されることになる。
【0016】順次出力される位相遅れ信号は,排他的論
理和回路215の一方に入力される(従来におけるラン
ダム変調レーダ装置は,0m,10m,20m,…,1
00mと変化する値の増加分10mは距離分解能を表
し,最大100mは最大測距距離を表している)。
【0017】次に,排他的論理和回路215の動作につ
いて説明する。排他的論理和回路215は,各位相遅れ
信号とコンパレータ204により出力される2値化信号
とが同じレベルの場合,すなわち,両信号が共に高レベ
ルあるいは低レベルの場合,低レベルの信号を出力し,
異なるレベルの場合,すなわち,何れかの信号が高レベ
ルで一方が低レベルの場合,高レベルの信号を出力する
論理和をカウンタ216に対して出力する。
【0018】排他的論理和回路215が出力した信号
は,カウンタ216に供給される。カウンタ216は,
排他的論理和回路215の出力信号が低レベルの場合,
1つカウントを上げて(カウントアップして),一方,
高レベルの場合,1つカウントを下げる(カウントダウ
ンする)。このときのカウンタ216における計数動作
は,各位相遅れ,すなわち,各位相遅れ信号毎に,あら
かじめ設定する所定時間t0 (例えば,t0 =1mse
c)の期間継続される。
【0019】所定時間t0 行なったカウンタ118の計
数動作の結果は,位相遅れ信号と2値化信号との両信号
の相関値としてRAM217に転送され,各位相遅れ信
号毎に対応させて記憶される。
【0020】すなわち,RAM217には,上記の各位
相遅れ信号と受信器203で受信した反射信号とに対し
て,位相器206から出力される0m,10m,20
m,…,100mの各位相遅れ信号毎に,それぞれ上記
所定期間t0 に行なわれ,RAM217に各位相遅れ信
号に対応する相関値としての計数値が記憶される。
【0021】このように従来のランダム変調レーダ装置
は,RAM217に記憶された各計数結果を演算器20
8で読み出し,その中の最大値に対応する位相遅れ信号
に対する位相遅れ時間から,反射体である物標までの距
離を算出するものである。
【0022】さらに,上記構成および動作に基づいて,
さらなる具体例を挙げて説明する。図3は,m系列パル
ス信号に基づいて送信器202から送信される電磁波,
0m〜100mの各位相遅れ信号,および車両の60m
前方に存在する先行車から反射された場合における受信
器203により受信した反射信号の波形を示す説明図で
ある。また,各位相遅れ信号と各反射信号とに対応する
カウンタ216の計数値を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】図3の(m)に示すように,60m前方に
存在する先行車からの反射信号と各位相遅れ信号との排
他的論理和を排他的論理和回路215でとる。さらに,
この出力を上記したようにカウンタ216で計数したカ
ウント値は,上記表1に示すものとなる。カウンタ21
6で計数したカウント値は,m系列パルス信号の1周期
におけるカウント値である。また,表1に示すように,
60mの位相遅れ信号に対するカウント値は15と最も
大きい値となり,他の位相遅れ信号は,すべて−1とな
っている。したがって,この計数結果から車両の60m
前方に先行車が存在していることを的確に検知すること
ができる。
【0025】また,上記動作で得た反射信号は,反射信
号に雑音が混合している場合の雑音のレベルとランダム
パルス信号のレベルが異なる確率と,同じ確率は1/2
である。しかしながら,カウンタ216は,雑音のレベ
ルとランダムパルス信号が異なるレベルの場合,カウン
トダウンし,同じレベルの場合,カウントアップするの
で,雑音によりカウントアップする確率とカウントダウ
ンする確率が同じになる。すなわち,反射信号の雑音
は,カウンタ216に対して影響を与えないことにな
る。この特徴を利用し,反射信号に雑音が混在している
場合にも相関をとる時間(統計処理を行なう時間)を長
くすることにより,S/N比を向上させることができ
る。
【0026】図4は,従来におけるランダム変調レーダ
装置の距離検出方法を示すフローチャートである。
【0027】先ず,m系列パルス発生器201から発生
するm系列パルス信号に基づいて送信器202内の送光
器212が発光,および相関器207が相関処理の1サ
イクル分を行なう(S401)。相関処理の1サイクル
分は,m系列パルス信号が1つに対して相関値を求める
ためである。なお,上記したように求めた相関値は,R
AM217の中にm系列パルス信号と対応して格納され
る。
【0028】次に,m系列パルス発生器201のm系列
パルス信号の出力が終了したか否かを判断し(S40
2),終了していると判断した場合,ステップS403
に進む。一方,ステップS402において,m系列パル
ス信号の出力が終了していないと判断した場合,上記ス
テップS401に戻る。
【0029】ステップS402において,m系列パルス
発生器201のm系列パルス信号の出力が終了している
と判断した場合,次に,RAM217の中に保持した相
関値の中から,最大値となるm系列パルス信号を求め,
このm系列パルス信号に基づいて距離の測定を行なう
(S403)。なお,上記におけるm系列ランダムパル
スの出力および相関処理終了の判断は,最大検出距離に
必要なS/N比を得るための統計処理分のm系列ランダ
ムパルスを出力したことにより行なっている。
【0030】このようにランダム変調レーダ装置は,公
知のジャイアントパルス変調レーザレーダ方式と比較し
た場合,統計処理を行なう時間に応じてS/N比が向上
するため,ノイズに対してのマージンが大幅に向上す
る。これによって,ランダム変調レーダ装置の電磁波を
送光するレーザダイオードの小出力化,低コスト化,駆
動回路の低コスト化および簡素化などが図れるものであ
る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来のランダム変調レーダ装置にあって
は,統計処理を行なう時間を長くしてS/N比を向上さ
せ,最大検出距離を長くする構成としているため,物標
が短い距離にあり,S/N比を向上させる必要のない場
合,すなわち,統計処理を行なう時間が短くてもよい場
合にも,最大検出距離の測定に必要なだけの統計処理を
行なうために,必要以上の電力および時間を消費し,検
出動作効率を低下させるという問題点があった。
【0032】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,必要以上の電力および時間を消費しないよう
に,物標までの距離の検出に十分なS/N比が得られた
時点で統計処理を終了させ,効率よく物標を検出するラ
ンダム変調レーダ装置およびその距離検出方法を得るこ
とを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るランダム変調レーダ装置にあって
は,ランダムパルスの電磁波を送信し,前記電磁波の反
射体による反射信号を受信して電磁波の送信から反射信
号の受信までの伝播遅延時間に基づき反射体までの距離
を測定するランダム変調レーダ装置において,ランダム
パルス信号を発生するランダムパルス発生手段と,前記
ランダムパルス信号に応じて電磁波を送信する送信手段
と,前記送信手段により送信された電磁波の反射体によ
る反射信号を受信する受信手段と,前記ランダムパルス
信号を順次位相シフトする位相手段と,前記受信手段に
より受信された反射信号を2値化する2値化手段と,前
記2値化手段により2値化された反射信号と前記位相手
段により位相シフトされた位相シフト信号との相関値を
求める相関手段と,前記相関手段による相関値の最大値
に基づいて前記送信手段の送信動作の継続あるいは終了
を判断し,終了と判断したとき前記相関値が最大値の位
置から反射体までの距離を演算する演算手段とを具備す
るものである。
【0034】また,請求項2に係るランダム変調レーダ
装置にあっては,前記演算手段は,前記相関手段による
相関値の最大値を,予め設定された反射体までの距離を
特定することができる相関値と比較することにより前記
送信手段の送信動作の継続あるいは終了を判断するもの
である。
【0035】また,請求項3に係るランダム変調レーダ
装置にあっては,前記予め設定された反射体までの距離
を特定することができる相関値は,距離演算に必要なS
/N比を得るための最小の相関値である。
【0036】また,請求項4に係るランダム変調レーダ
装置の距離検出方法にあっては,ランダムパルスの電磁
波を送信し,前記電磁波の反射体による反射信号を受信
して電磁波の送信から反射信号の受信までの伝播遅延時
間に基づき反射体までの距離を測定するランダム変調レ
ーダ装置の距離測定方法において,ランダムパルス信号
を発生する第1のステップと,前記ランダムパルス信号
に応じて電磁波を送信する第2のステップと,前記送信
された電磁波の反射体による反射信号を受信する第3の
ステップと,前記ランダムパルス信号を順次位相シフト
する第4のステップと,前記受信された反射信号を2値
化する第5のステップと,前記2値化された反射信号と
前記位相シフトされた位相シフト信号との相関値を求め
る第6のステップと,前記相関値の最大値に基づいて送
信動作の継続あるいは終了を判断し,終了と判断したと
き前記相関値が最大値の位置から反射体までの距離を演
算する第7のステップとを含むものである。出方法。
【0037】また,請求項5に係るランダム変調レーダ
装置の距離検出方法にあっては,前記第7のステップ
は,前記相関値の最大値を,予め設定された反射体まで
の距離を特定することができる相関値と比較することに
より前記送信動作の継続あるいは終了を判断するもので
ある。
【0038】また,請求項6に係るランダム変調レーダ
装置の距離検出方法にあっては,前記予め設定された反
射体までの距離を特定することができる相関値は,距離
演算に必要なS/N比を得るための最小の相関値であ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下,この発明に係るランダム変
調レーダ装置およびその距離検出方法について図面を参
照して詳細に説明する。本実施例におけるハードウェア
構成は,上記図2に示したものと同様であるので,その
説明を省略すると共に,説明において図2に用いた符号
を用いる。
【0040】本実施例の特徴となる部分は,演算器20
8がパラメータを用いて,相関器207によって求めら
れた相関値の最大値に基づき,送信器202が電磁波を
送信する動作を継続するか,あるいは,終了するかの判
断を実行するところである。なお,演算器208が上記
判断処理において用いるパラメータは,相関値が最大の
位相シフト信号により反射体までの距離を演算するのに
必要となる相関値A,すなわち,距離を特定することが
できる相関値と,検知物標なし判定のm系列パルス繰り
返し数,すなわち,検知物標なし判定値Bである。
【0041】上記相関値Aは,換言すると,距離演算処
理に必要なS/N比を得るための最小の相関値であり,
また,判定値Bは,目標とする最大検出距離に対するS
/N比を得るのに必要となる統計処理を行なう時間であ
る。換言すると,判定値Bは,m系列パルス発生器20
1の発生するm系列パルス信号に基づいて送信器202
が電磁波を送信し,相関器207が相関処理を行なう,
その繰り返し数を意味するものである。なお,Sはカウ
ンタ117のカウント値である。
【0042】次に,ランダム変調レーダ装置の距離検出
方法を図1のフローチャートに基づいて詳細に説明する
【0043】先ず,ステップS101において,カウン
タ117のカウント値Sを初期化するため,カウント値
Sを1とする。次に,ステップS102において,m系
列パルス発生器101から発生するm系列パルス信号に
基づいて送信器102内における送光器113の発光お
よび相関器107の相関処理に関する1サイクル分を実
行する。
【0044】次に,ステップS103において,相関器
107が求めた各位相遅れ信号と2値化信号との相関値
の中における最大値と,測定距離に必要となる相関値で
ありあらかじめ設定したパラメータとしての相関値Aと
を演算器208が比較する。すなわち,相関値の最大値
が相関値A以上か否かを判断する。ここで,相関値の最
大値が相関値A以下であると判断した場合には,処理は
ステップS104へ移行し,反対に,相関値の最大値が
相関値A以上であると判断した場合には,処理はステッ
プS107へ移行する。
【0045】このステップS103によるm系列ランダ
ムパルス発光および相関処理終了判断により,検知物標
が近くにあって,S/N比が良好の場合には,距離演算
処理が可能になった時点で,直ちにm系列ランダムパル
ス発光および相関処理を終了させることができ,反対
に,検知物標が遠くにあって,S/N比が悪いときに
は,時間をかけて十分なm系列ランダムパルス発光およ
び相関処理を実行し,S/N比を向上させた上で距離演
算を実行することができる。
【0046】次に,ステップS104では,検知物標な
し判定値Bとカウンタ117のカウント値Sを比較す
る。すなわち, S≧B が成立するか否かを判断する。その結果,S≧Bが成立
しないと判断した場合には,ステップS105へ移行
し,カウンタ117のカウントSをカウントアップし
て,ステップS102へ戻り,上記の処理動作を繰り返
す。反対に,S≧Bが成立すると判断した場合には,ス
テップS106へ移行し,最大検出距離内に検知する物
標がないと判断して,一連の動作を終了する。
【0047】このステップS104によって,検知物標
が最大検知距離内にないときにm系列パルス発光および
相関処理を終了して検知物標なしの判定を行うことがで
き,検知物標が最大検知距離内にある場合には,上記ス
テップS103に係るm系列ランダムパスル発光および
相関処理終了判断と合わせて距離演算に必要なm系列ラ
ンダムパスル発光および相関処理を行い,効率的な距離
演算を実行することができるものである。
【0048】また,上記ステップS103において,相
関値の最大値が相関値A以上であると判断した場合に
は,処理はステップS107へ移行し,演算器108が
相関器107によって求めた最大値に基づいて,物標ま
での距離を演算,算出して,一連の動作を終了する。
【0049】上記実施例によれば,距離演算を実行する
うえで必要なS/N比が得られた時点においてm系列ラ
ンダムパルス発光および相関処理という統計処理を終了
し,ある一定時間以上の統計処理を実行したら検知物標
なしの判断を行うように制御されるため,検知物標が近
いなどからS/N比が良好な場合には消費電力が少な
く,短時間で距離の測定を行うことができ,反対に,S
/N比が悪い場合には十分な統計処理を行い,S/N比
の向上を得てから距離測定を実行する。さらに,検知物
標がない場合には統計処理を終了させるという効率的な
距離測定を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り,この発明に係るラン
ダム変調レーダ装置およびその距離検出方法にあって
は,必要以上の電力および時間を消費しないように,物
標までの距離の検出に十分なS/N比が得られた時点で
統計処理を終了させ,効率よく物標を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るランダム変調レーダ装置の距離
検出動作を示すフローチャートである。
【図2】従来におけるランダム変調レーダ装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】m系列パルス信号に基づいて送信器から送信さ
れる電磁波,0m〜100mの各位相遅れ信号,および
車両の60m前方に存在する先行車から反射された場合
における受信器により受信した反射信号の波形を示す説
明図である。
【図4】従来におけるランダム変調レーダ装置の距離検
出動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
201 m系列パルス発生器 202 送
信器 203 受信器 204 コ
ンパレータ 205 クロック信号発生器 206 位
相器 207 相関器 208 演
算器 216 カウンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムパルスの電磁波を送信し,前記
    電磁波の反射体による反射信号を受信して電磁波の送信
    から反射信号の受信までの伝播遅延時間に基づき反射体
    までの距離を測定するランダム変調レーダ装置におい
    て,ランダムパルス信号を発生するランダムパルス発生
    手段と,前記ランダムパルス信号に応じて電磁波を送信
    する送信手段と,前記送信手段により送信された電磁波
    の反射体による反射信号を受信する受信手段と,前記ラ
    ンダムパルス信号を順次位相シフトする位相手段と,前
    記受信手段により受信された反射信号を2値化する2値
    化手段と,前記2値化手段により2値化された反射信号
    と前記位相手段により位相シフトされた位相シフト信号
    との相関値を求める相関手段と,前記相関手段による相
    関値の最大値に基づいて前記送信手段の送信動作の継続
    あるいは終了を判断し,終了と判断したとき前記相関値
    が最大値の位置から反射体までの距離を演算する演算手
    段とを具備することを特徴とするランダム変調レーダ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は,前記相関手段による相
    関値の最大値を,予め設定された反射体までの距離を特
    定することができる相関値と比較することにより前記送
    信手段の送信動作の継続あるいは終了を判断することを
    特徴とする請求項1に記載のランダム変調レーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定された反射体までの距離を
    特定することができる相関値は,距離演算に必要なS/
    N比を得るための最小の相関値であることを特徴とする
    請求項2に記載のランダム変調レーダ装置。
  4. 【請求項4】 ランダムパルスの電磁波を送信し,前記
    電磁波の反射体による反射信号を受信して電磁波の送信
    から反射信号の受信までの伝播遅延時間に基づき反射体
    までの距離を測定するランダム変調レーダ装置の距離測
    定方法において,ランダムパルス信号を発生する第1の
    ステップと,前記ランダムパルス信号に応じて電磁波を
    送信する第2のステップと,前記送信された電磁波の反
    射体による反射信号を受信する第3のステップと,前記
    ランダムパルス信号を順次位相シフトする第4のステッ
    プと,前記受信された反射信号を2値化する第5のステ
    ップと,前記2値化された反射信号と前記位相シフトさ
    れた位相シフト信号との相関値を求める第6のステップ
    と,前記相関値の最大値に基づいて送信動作の継続ある
    いは終了を判断し,終了と判断したとき前記相関値が最
    大値の位置から反射体までの距離を演算する第7のステ
    ップとを含むことを特徴とするランダム変調レーダ装置
    の距離検出方法。
  5. 【請求項5】 前記第7のステップは,前記相関値の最
    大値を,予め設定された反射体までの距離を特定するこ
    とができる相関値と比較することにより前記送信動作の
    継続あるいは終了を判断することを特徴とする請求項4
    に記載のランダム変調レーダ装置の距離検出方法。
  6. 【請求項6】 前記予め設定された反射体までの距離を
    特定することができる相関値は,距離演算に必要なS/
    N比を得るための最小の相関値であることを特徴とする
    請求項5に記載のランダム変調レーダ装置の距離検出方
    法。
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