JPH09506419A - トーションダンパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの同軸質量部材の部品の間に空気が流れるデュアルダンピングフライホイールを形成するトーションダンパーであり、第２同軸質量部材（１４）は、ベアリングにより第１同軸質量部材（１２）に回転自在にリンクされたプレートを形成するディスク（２８）を含み、このディスクと第２同軸質量部材（１４）内のプラテン（２７）と第１同軸質量部材（１２）内のディスク（３２）との間に、環状通気スペース（４８）が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 トーションダンパー 本発明は、トーションダンパー、すなわち円周方向に作用する弾性手段の作用 に抗して互いに円周方向に移動できるよう取り付けられた２つの同軸状質量部材 を備えるタイプの、自動車用のトルク伝達装置を構成するダブルダンプフライホ イールに関し、より詳細には、２つの同軸状質量部材の部品の間で空気を強制的 に流すことができ、もって冷却を保証できるようにした装置の改良に関する。 駆動シャフト、例えば自動車のエンジンのクランクシャフトに固定されるよう になっている第１プラテンを有する第１質量部材と、環状第２プラテンおよび前 記第１質量部材に対向させて前記第２プラテンに固定され、２つの質量部材の間 に配置された円周方向に作用する弾性手段を作動させるためのダブルダンパープ レートを構成するようになっているディスクを含む第２質量部材とを備える上記 タイプのトーションダンパーは公知である。 第１質量部材は、回転ベアリング、一般にはボールベアリングが装備されたハ ブを備えており、このベアリングに前記第２質量部材が取り付けられる。第２質 量部材は、トーションダンパーの軸方向延長部に取り付けられた摩擦クラッチの 反作用プレートを形成するプラテンを構成している。 このクラッチは、トーションダンパーの第２質量部材を被動シャフト、例えば ギアボックスの入力シャフトに選択的に結合しうるようになっている。 このような構造は、例えばフランス特許公開第2,662,760号（英国特許出願第2 ,244,543号）明細書に記載されている。このタイプの公知のシステムでは、前記 第１質量部材を駆動シャフトに固定するネジ締結具のための孔のピッチ円の径よ りも小さい径の上にベアリングが配置される。第２質量部材は、ネジ切りされた 孔と一致する貫通孔を有する。 本発明は、特に上記タイプのトーションダンパーに適用可能であり、アセンブ リの所定の機素の間で径方向外側に流れる空気の強制循環により、トーションダ ンパーの有効な冷却を可能とする改善に関するものである。 より詳細に述べると、本発明は、円周方向に作用する弾性手段の作用に抗して 、互いに円周方向に移動できるように取り付けられた２つの同軸状質量部材、す な わち駆動シャフトに固定されるようになっている第１プラテンを含む第１質量部 材と、クラッチの反作用プレートを構成し、前記クラッチ内に設けられたクラッ チ摩擦ホイールに対する摩擦表面を提供する環状第２プラテン、およびリベット または類似の締結手段により前記第１質量部材に対向した状態で第２プラテンに 固定されたディスクを含む第２質量部材とを備えており、前記ディスクが、前記 弾性手段を作動するためのダンパープレートを構成し、前記第１質量部材が、前 記第２質量部材を回転させるようベアリングが設けられたハブが装備されており 、各リベットまたは類似の締結手段のまわりで、第２プラテンとダンパープレー トとの間に軸方向スペース手段が挟持されている、特に自動車用のトーションダ ンパーであって、ダンパープレートがプレス加工された板金から成り、円筒形ス リーブにより径方向内側に延び、前記円筒形スリーブと前記ハブとの間に前記ベ アリングが嵌合されており、第１に、前記第１プラテンと前記ダンパープレート との間において、環状通気スペースの径方向の最も内側の部分が構成され、第２ に、前記第２プラテンと前記第１質量部材との間において、その径方向の最も外 側の部分が構成されていることを特徴とするトーションダンパーを提供するもの である。 本発明によれば、摩擦クラッチの反作用プレートを構成する第２プラテンは良 好に冷却される。ベアリングに伝達される熱は少ないので、ベアリングは冷却さ れる。 更に、第２プラテンは簡略化されており、ディスクは、簡単かつ経済的にいく つかの機能を達成する。 本発明の構造によると、第１質量部材とダンパープレートを構成するディスク との間に乾式摩擦手段を挟持することを可能にする。このディスクは、全体の大 きさを減少するように蛇行した形状となっている。 本発明は、前記第１質量部材が１つのディスクを含み、このディスクが、前記 弾性手段を収容する環状チャンバを第１プラテンと共に構成するよう、前記第１ プラテンの外周部に固定され、径方向内側に延びている上記タイプのトーション ダンパーに有利に適用可能である。 第２質量部材のダンパープレートは、この環状チャンバ内に係合するように構 成されており、環状チャンバは、弾性シールリングによってシールされた状態に 閉じられており、シールリングのうちの１つは、第１プラテンとダンパープレー トとの間に取り付けられ、他方のリングは、ダンパープレートと前記第１プラテ ンの外周部に固定されたディスクとの間に取り付けられる。 このタイプのシールされた環状チャンバは、上記円周方向に作用する弾性手段 のスプリングを潤滑するためのグリースで部分的に満たされている。第２プラテ ンは冷却されるので、グリースはより低い温度にしか加熱されない。 実施例では、前記第１質量部材のディスクと前記第２プラテンとの間に、環状 通気スペースの径方向の最も外側の部分が構成されている。前記第２プラテンは 、前記環状通気通路内の空気をプラテンの径方向外側に向けて強制的に循環する 流れを誘導するように構成されたスロットをその内周部に有することが好ましい 。 前記第２プラテンとそのダンパープレートとの組み立ては、リベットまたは類 似の締結手段によって行われる。この場合、環状通気スペースの連続性を維持す るため、リベットのまわりに前記第２プラテンとそのディスクとの間に挟持され た軸方向スペース手段が設けられる。このスペース手段は、対応するリベットが 通過できるようディスク内に形成された孔のまわりにプレス加工により製造され たダンパープレート内のボスを含むことができる。 添付図面を参照して、単なる例として示す本発明のトルク伝達装置を構成する トーションダンパーについての次の説明を読めば、本発明およびその別の利点が 、より明瞭になると思う。 添付図面は、本発明のダブルダンプフライホイールの半分の軸方向断面図であ る。 図面は、自動車用のダブルダンプフライホイール１１状をした機構を示し、こ の機構は、円周方向に作用する弾性ダンピング手段１５の作用に抗して共通回転 軸線ＸＸを中心として互いに円周方向に移動できるよう取り付けられた２つの同 軸状質量部材１２、１４から成り、弾性ダンピング手段１５は、円周方向に一定 間隔で離間された数組の螺旋スプリングから成っている。 本例では、各組は、径および剛性度の異なる２つの螺旋スプリング１６、１７ から成り、このスプリングの径は、スプリング１６内にスプリング１７が取り付 けられるように決められている。 軸線ＸＸは、クラッチ摩擦ホイール２０が示されている摩擦クラッチの駆動シ ャフト１９（本例では、内燃機関のクランクシャフトとなっている）、および図 示されていないギアボックスの入力シャフトの回転軸線でもある。駆動シャフト １９には、スタッド２２により第１質量部材１２が接続されており、スタッド２ ２は、第１質量部材１２の内周部に接近している。 第１質量部材は、本明細書で第１プラテン２３と称した鋳造品としてのプラテ ンを含んでいる。第２質量部材１４は、クラッチ機構およびクラッチ摩擦ホイー ル２０を介して被動シャフトに係脱自在に結合されており、被動シャフトは、本 例ではギアボックスの入力シャフトとなっている。この第２質量部材１４は、本 例ではボールベアリングから成る挟持された回転ベアリング２６を介して、第１ 質量部材１２の管状中心ハブ２４に回転可能に取り付けられている。 第２質量部材１４は、以下に第２プラテン２７と称する環状プレートと、この プラテン２７に固定され、前記第１質量部材に向いたディスク２８を含んでいる 。プラテン２７は、それ自体公知の態様で摩擦クラッチの反作用プレートを構成 し、クラッチホイール２０の適当な摩擦ライナーに対する摩擦表面を提供してい る。ディスク２８は、前記弾性手段を作動させるためのダンパープレートを構成 している。 ディスク２８は、外周部にラグ２８ａを有し、このラグは、前記第１質量部材 と第２質量部材とが相対的に回転する間、ラグの両端を介してスプリングを押圧 するようになっている。スプリングは、他端が前記第１質量部材に固定された図 示されていない当接部に当接する。 前記第１プラテン２３は、外周部において軸方向円筒形スカート２３ｂとして 延長したラジアル環状部分２３ａを備え、スカート２３ｂの自由端には、スタッ ド３０により、プレス加工された板金から成るバッフルディスク３２が固定され ている。この部分２３ａの内周部は、この部分と一体的なハブ２４となって延長 している。 図面から理解できるように、第１プラテン２３の外周部に固定されたディスク ３２は、鋳造スカート２３ｂの端部に押圧されたラジアル環状部分３２ａと、ス カートの内側面に沿って延びる円筒形部分３２ｂと、ほぼラジアル状の部分３２ ｃとを、外側から内側へ順に備えている。 ラジアル部分３２ｃは、弾性手段１５、更にディスク２８のラグ２８ａを収容 する環状チャンバ３６主要部分を、第１プラテンの環状部分２３ａおよび前記ス カート２３ｂと共に構成するよう、内側に延びている。この部分３２ｃは、スプ リング１６、１７の端部と係合するよう一部がエンボス加工されており、環状部 分２３ａは、前記エンボス加工された部分およびラグ２３ａと対向した状態で、 例えば取り付け部品状をしたボスを有し、スプリング１６、１７の円周端部と係 合するようになっている。 前記エンボス加工された部分および前記ボスは、国際特許出願95/17617号明細 書（図１）に記載されており、この明細書を参考とすることができる。 環状チャンバ３６は、２つのシールリング３８、３９によって径方向内側の側 面がシールされた状態で閉じられている。２つのシールリング３８、３９は、ダ ンパープレートを構成するディスク２８と、前記第１質量部材１２の機素との間 にて軸方向に圧縮される。より詳細には、第１プラテン２３の円錐表面とダンパ ープレート２８内の環状リセスとの間に、リング２８が軸方向に圧縮された状態 で取り付けられており、一方、ダンパープレート２８の他方の面にて、ダンパー プレートを構成するディスク２８内の環状リセスと前記第１質量部材のディスク ３２の内側円形エッジ上に形成された環状リセスとの間で、リング３９が軸方向 に圧縮された状態で取り付けられている。 スカート２３ｂの端部とこのスカートに固定されたディスク３２との間に、環 状シールリング３５が挿入されている。このようなシールされた取り付けにより 、円周方向に作用する弾性手段のスプリングを潤滑するように、環状チャンバ３ ６の一部をグリースで満たすことが可能となっている。 ダンパープレートを構成するディスク２８を前記第２プラテン２７に締結する には、リベット４２が用いられている。リベット４２は、円周方向に一定間隔で 離間されており、ディスク内の孔４３および第２プラテン２７内の孔４４と係合 している。 図示のように、第２プラテン２７は、クラッチ摩擦ホイール２０に対する反作 用プレートを構成している。 この実施例では、クラッチ摩擦ホイールの適当な摩擦ライナー２０に対して第 ２プラテン２７によって提供される摩擦表面を介して、径方向にリベット４２が 嵌合されている。 図示されていないスタータによって駆動されるようになっている歯付きクラウ ン、すなわちいわゆるスタータクラウン４５が、前記第１プラテン２３ａとこの プラテンを外側に延長するスカート２３ｂとの間の接合領域において、第１質量 部材の外周部に固定されている。 当然ながら、第１質量部材はディスク２８を締結できるよう、孔４４と一致す る孔（符号はつけていない）を有する。 本発明の重要な特徴によれば、プレス加工された板金から成るダンパープレー ト２８は、リベット４２を越えて充分な長さ径方向内側に延びている。ダンパー プレート２８は、リベット４２によって前記第２プラテン２７に締結されている ので、第１質量部材の一部である前記第１プラテンのハブ２４と、ダンパープレ ート２８の内周部に形成された円筒形スリーブ４４の間に、回転ベアリング２６ （すなわち上記ボールベアリング）が嵌合されている。スリーブ４４は、ハブ２ ４の自由端を囲んでいる。スリーブ４４には、ショルダーが設けられており、ベ アリング２６の外側リングを所定位置に係止するよう、止め輪が嵌合された溝を 有する。 同様に、ハブ２４にもショルダーが設けられており、ベアリング２６の内側リ ングを所定位置に係止するよう、自由端がすえ込みされている。 前記第２質量部材１４の一部となっている前記第２プラテン２７と、ダンパー プレート２８の径方向の最も内側の部分との間、また前記第２プラテン２７とそ の径方向の最も外側の部分における前記第１質量部材１２との間に、環状の通気 スペース４８が構成されている。より詳細には、弾性手段を収容するシールされ た環状チャンバ３６を含む上記特定タイプのトーションダンパーでは、前記第１ 質量部材のディスク３２と前記第２プラテン２７との間に環状通気スペース４８ の径方向の最も外側の部分が構成されている。リング３９が、環状通気スペース ４８を環状チャンバ３６からアイソレート（分離）することも明らかである。 前記第２プラテン２７は、その内周部にスロット４９を有し、スロット４９は 、環状通気スペース４８内の空気をスペース４８の外側に向いた径方向の流れを 誘導するように構成されている。このスロット４９は、摩擦ホイール２０の摩擦 ライナーの径方向内側、すなわちプラテン２７の摩擦表面の内側に位置している 。 環状通気スペースが、内側から外側へ連続するようにするため、各リベット４ ２のまわりにおける前記第２プラテン２７とそのディスク２８との間に、軸方向 スペース手段が挟持されている。この軸方向スペース手段は、リベット４２と同 様に、シールリング３８、３９およびチャンバ３６の径方向内側に位置し、リベ ット４２または類似締結手段が、クラッチホイール２０の摩擦ライナーの平均径 のほぼ径方向内側に取り付けられている。 実施例では、このスペース手段は、前記第２質量部材のダンパープレート２８ のボス５０から成っている。このボスは、対応するリベット４２を通過するよう に形成された孔４３のまわりにプレス加工されている。変形例として、このボス を、反作用プレート２７と一体鋳造により製造してもよい。更に別の変形例では 、このスペーサは、独立した部品、例えばリベットに取り付けられ、ベアリング ２６およびチャンバ３６の領域における温度を更に低下できる熱絶縁リングとさ れる。 前記第１質量部材の前記第１プラテン２３とダンパープレートを構成する前記 ディスク２８との間に、乾式摩擦手段４６が挟持されている。かかる構造は、フ ランス特許公開第2,687,749号明細書に記載されている。 別の変形例では、摩擦手段は、上記国際特許出願第95/17617号明細書に記載さ れたものと同じタイプのものでよく、軸方向ラグを有するスラストリングに接着 された摩擦リングから構成してもよく、軸方向ラグは、弾性リング、例えばベル ビーユタイプの弾性リングと共にスラストリング内に進入する。 最後に、トーションダンパーを締結するためのスタッド２２は、前記第１質量 部材の第１プラテン内の孔５４に係合されているが、このスタッドは、ベアリン グと第２プラテン２７の内周部との間の径方向に位置するゾーン内において、第 １プラテン２３と前記第２質量部材のダンパープレート２８との間に捕捉可能に 保持されていることに留意すべきである。 この目的のために、前記ダンパープレート２８には、スタッド２２のヘッドが 嵌合されるプレスアウトされたゾーン５６が形成されている。このゾーン５６は 、（２つの質量部材が互いに回転するように駆動されないときには）スタッドの ヘッドのためのシートと一致する孔５８を含み、この孔５８を通して、ダンプフ ライホイールをクランクシャフトに締結するために工具を差し込むことができ、 スタッド２２のピッチ円径よりも小さい径の上に回転ベアリング２６が位置し、 孔５８がスタッド２２のためのネジ切りされた孔５４と軸方向に一致している。 クラッチホイール２０は、スリーブ２４内に進入しているハブを有している。 このハブの内側には、スプラインが設けられており、回転時に上記ギアボックス の入力シャフトにこのハブを結合するようになっている。ハブは、一体的支持プ レートだけ延びており、この一体的支持プレートには孔５４、５８と整合する複 数の孔が設けられている。この支持プレートの外周部は、支持ディスクとして延 びており、この支持ディスクは、支持プレートにリベット締めにより固定され、 摩擦ライナーを有する。 摩擦ライナー自身は、それ自体公知の態様で、支持ディスクの両面に締結され 、反作用プレート２７と圧力プレート（図示せず）との間に解放自在にグリップ されている。圧力プレートは、かなり高温に達する可能性のあるプラテン２７に そのカバープレートを介して取り付けられたクラッチ機構（図示せず）の一部と なっている。摩擦ホイール２０の支持プレートには、通気性を改善するためにフ ィンを設けることもある。 ダンプフライホイール全体が回転するように駆動されると、上記環状通気スペ ース４８内で径方向外側に流れる強制的な空気流が誘導されることが、上記記載 から明らかとなろう。この空気流によりトーションダンプフライホイールの機素 、特に反作用プレート２７は有効に冷却され得る。 プレス加工されたゾーン５６および孔５８も、かかる通気を助けることとなる 。 当然ながら本発明は、上記実施例のみに限定されるものではない。 例えばリベット４２は、フランス特許公開第9，662，760号明細書の図１に記 載されているように、反作用プレート２７に設けためくら孔に係合されたネジま たは中空リベットと置換してもよい。 別の変形例として、摩擦表面が連続している反作用プレート２７内のめくら孔 に係合したヘッドを有するピンに、リベット４２を置き換えることも可能である 。 従って、ダンパープレート２８は、リベット４２または類似の締結手段により 反作用プレート２７に固定されている。最後にベアリング２６は、平ベアリング または２つのボールレースを有するベアリングでもよい。 ディスク２８は、蛇行した形状を有している。このディスク２８は、傾斜した ゾーンをボス５０の径方向外側に有し、この傾斜したゾーンは、シールリング３ ８、３９をあらかじめ圧縮した状態で挿入できるようにすると共に、スプリング １６、１７を軸方向にオフセットし、トーションダンパーの軸方向全体の大きさ を縮小できるようにしている。 プレス加工されたゾーン５６およびラグ２８ａは、ボス５０の両側で軸方向に 位置している。従って、反作用プレート２７を簡単にすることができる。当然な がらスロット４９は、プレス加工されたゾーン５６の径方向外側に位置し、本例 ではこのゾーン５６と径方向に整合している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．円周方向に作用する弾性手段（１６、１７）の作用に抗して、互いに円周 方向に移動できるよう取り付けられた２つの同軸状質量部材（１２、１４）、す なわち駆動シャフトに固定されるようになっている第１プラテン（２３）を含む 第１質量部材（１２）と、クラッチの反作用プレートを構成し前記クラッチ内に 設けられたクラッチ摩擦ホイールに対する摩擦表面を提供する環状第２プラテン （２７）およびリベット（４２）または類似の締結手段により前記第１質量部材 に対向した状態で第２プラテンに固定されたディスク（２８）を含む第２質量部 材（１４）とを備え、前記ディスク（２８）が、前記弾性手段を作動するための ダンパープレートを構成し、前記第１質量部材（１２）が、前記第２質量部材を 回転させるようベアリング（２６）が設けられたハブ（２４）が装備されており 、各リベット（４２）または類似の締結手段のまわりで、第２プラテン（２７） とダンパープレート（２８）との間に軸方向スペース手段（５０）が挟持されて いる、特に自動車用のトーションダンパーであって、 ダンパープレート（２８）がプレス加工された板金から成り、円筒形スリーブ （４４）により径方向内側に延び、前記円筒形スリーブ（４４）と前記ハブ（２ ４）との間に前記ベアリング（２６）が嵌合されており、第１に、前記第１プラ テン（２７）と前記ダンパープレート（２８）との間で、環状通気スペース（４ ８）の径方向の最も内側の部分が構成され、第２に、前記第２プラテン（２７） と前記第１質量部材（１２）との間で、その径方向の最も外側の部分が構成され ていることを特徴とするトーションダンパー。 ２．前記第１質量部材（１２）が、前記第１プラテン（２７）の外周部に固定 され、径方向内側に延び、前記弾性手段（１５）を収容する環状チャンバ（３６ ）を第１プラテンと共に構成するディスク（３２）を備え、前記環状通気スペー ス（４８）の前記径方向の最も外側の部分が、前記第１質量部材のディスク（３ ２）と前記第２プラテン（２７）との間に構成されていることを特徴とする、請 求項１記載のトーションダンパー。 ３．前記第２プラテン（２７）は、その内周部にスロット（４９）を有するこ とを特徴とする、請求項１または２に記載のトーションダンパー。 ４．環状通気スペース（４８）を環状チャンバ（３６）からアイソレートする リング（３９）により、環状スペース（３６）の径方向内側の側面がシールされ た状態で閉じられていることを特徴とする、請求項３記載のトーションダンパー 。 ５．前記各スペース手段が対応するリベットを通過するように、前記ディスク 内に設けた孔のまわりに設けられた前記第２質量部材の前記ディスク（２８）の ボス（５０）を備えていることを特徴とする請求項１記載のトーションダンパー 。 ６．前記各スペース手段が、熱絶縁材料から成るリングを備えていることを特 徴とする、請求項１記載のトーションダンパー。 ７．前記第１プラテン内の孔（５４）内にネジ締結具（２２）が係合され、こ の締結具は、前記ベアリングと前記第２プラテンの内周部との間で径方向に存在 するゾーン内において、前記第１プラテンと前記第２質量部材の前記ディスク（ ２８）との間に捕捉されるように保持され、前記ネジ締結具のヘッドに対するシ ートと対向するように、前記ディスク内に孔（５８）が設けられていることを特 徴とする、請求項１記載のトーションダンパー。