JPH09502357A - Grb3−3遺伝子、その変異体およびそれらの使用 - Google Patents

Grb3−3遺伝子、その変異体およびそれらの使用

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Abstract

(57)【要約】 Grb3−3として知られている新規遺伝子、その変異体ならびに特に抗−癌遺伝子治療における使用。

Description

【発明の詳細な説明】 GRB3−3遺伝子、その変異体およびそれらの使用 本発明はGrb3−3と呼ばれる新規遺伝子、その変異体および特に抗癌遺伝 子治療におけるそれらの使用に関する。 癌遺伝子およびサプレッサー遺伝子と呼ばれる様々な遺伝子が、細胞***の制 御に関与している。その中でも、ras遺伝子および一般的にp21タンパク質 と呼ばれるその産物は、調査されたすべての真核生物中で細胞増殖の制御におい て鍵となる役割を果たす。特に、これらのタンパク質のある特別な修飾がそれら に正常な制御を失わせ、そしてそれらを発癌性にする。このように多くのヒトの 腫瘍は修飾されたras遺伝子の存在と関連している。同様に、これらp21タ ンパク質の過剰発現は細胞増殖の調節解除を導く。したがって、細胞中でのこれ らp21タンパク質の正確な役割、それらの操作様式および特徴を理解すること は、発癌現象の解明および治療的研究の主柱を構成するだろう。 ras−依存性発信経路に関与する種々の因子が同定された。それらの中には 、SH3−SH2−SH3構造を有する23−25kDaのタンパク質をコードするG rb−2遺伝子がある(Lowensteinら、Cell 70(1992)431;マツオカら、PNAS 89 (1992)9015)。Grb−2遺伝子産物はチロシン リン酸化タンパク質とそのSH 2ドメインを介して相互反応し、そしてそのSH3ドメインを介してSOSクラ スのGDPの交換因子と相互反応するようである(Eganら、Nature 363(1993)45 )。したがってこれはras遺伝子産物の形質転換活性成分の1つであろう。本 発明はGrb3−3と命名された、SH2ドメインに欠失を持つGrb−2遺 伝子のアイソフォームのクローニングおよび特徴決定の実証から得られたもので ある。この遺伝子は成人組織で発現し、対応するmRNAが1.5kbの単一バンド 状態で存在し、そして19kDaタンパク質に翻訳される。そのSH2ドメイン中の 欠失のために、Grb3−3遺伝子産物は、もはやチロシン リン酸化タンパク 質(リン酸化EGFレセプター)とは相互反応することができないが、SOSタ ンパク質のプロリン−リッチドメインと相互反応する能力を保持している。従っ てその欠失のために、Grb3−3遺伝子産物はGrb2遺伝子産物の細胞効果 を防ぐことができる。それ故にインビボでのこの遺伝子またはその変異体(アン チセンス配列を含む)の移入は、増殖、分化および/または細胞死の過程を妨害 することを可能にする。 従って本発明の第一の主題は、Grb3−3遺伝子(配列番号1の配列)の全 部または一部を含んで成るヌクレオチド配列に関する。 本発明の別の主題は、配列番号1の配列に由来し、かつGrb2またはGrb 3−3タンパク質の発現を少なくとも部分的に抑制することができるヌクレオチ ド配列に関する。特に本発明は、標的細胞中での発現により細胞性mRNAの転 写を制御することができるアンチセンス配列に関する。そのような配列は、欧州 特許出願公開第140 308号明細書に記載されている技術に従い、例えば標的細胞 中で細胞性mRNA Grb2またはGrb3−3に相補的なRNAに転写され 、そしてこれらがそれらのタンパク質への翻訳を遮断する。そのような配列は逆 方向に転写された配列番号1の配列の全部または一部の核酸配列から成ることが できる。 上記に示したように、Grb2は少なくとも二官能性のタンパク質で あり、そしてそのSH2ドメインを介して、チロシンでリン酸化された特異的な 配列と連結し、かつ2つのSH3ドメインを介してSOS族の交換因子と連結す る。Grb3−3はチロシンでリン酸化されたタンパク質と結合する能力を失っ ているので、SOSタンパク質とのみ複合体を形成することができる。したがっ てGrb3−3は、自己リン酸化増殖因子のレセプターにより、あるいはSHC またはIRS1のようなチロシンでリン酸化される関連タンパク質により、Gr b2−SOS複合体の補充を防ぐことができる。Grb3−3はこの補充を遮断 することができるので、***促進経路を遮断し、そして細胞死を誘導することが できる。出願人はまさにGrb3−3タンパク質が、例えばラット胸腺の成熟の ような特定の生理学的過程中に発現したことを示した。出願人は、Grb3−3 が様々な種類の細胞のアポトーシスにより細胞死を誘導できることも示した。こ れらの完全に有利な特性は(i)組換えタンパク質を3T3繊維芽細胞に注入す ることにより、および(ii)Grb3−3をコードする配列を3T3細胞に移入 させることにより検出することができた(実施例4)。したがってGrb3−3 は不滅化された癌または胚細胞のような生存能力のある細胞の細胞死を誘導する ことができる。実施例に示すように、Grb2はGrb3−3の効果を妨害する ことができる。 さらに、HIVウイルスのリンパ球細胞の感染中に起こるGrb3−3発現に 関する研究で、感染細胞による感染7日後に観察される大規模なウイルス生産が 、Grb3−3 mRNAの過剰発現と相関することを示すことができた(実施 例5)。この実験ではGrb3−3の細胞効果の排除または遮断で、特にHIV に感染した生存細胞を維持すること を可能にし、そしてこれによりT4リンパ球が防御免疫の役割を果たし続けるよ うになることを示している。またこの点に関して、本発明はAIDS治療を目的 とした医薬組成物の調製用にGrb3−3の細胞効果を少なくとも部分的に排除 または遮断することができる化合物を使用することに関する。より詳細には、使 用する化合物は: −上記定義のような遺伝的アンチセンス配列、 −Grb3−3に特異的なオリゴヌクレオチドであり、修飾されているか、ある いはよりよい安定性またはバイオアベイラビリティー(ホスホロチオエート、挿 入剤等)のものであってよい。それらは好ましくはN−末端SH3ドメインと残 存SH2ドメインとの間に位置するコーディング配列を網羅するオリゴヌクレオ チドであることができ、 −感染した細胞への移入がGrb2の過剰発現を誘導する任意の配列であること ができる。 本発明の核酸配列は、例えばヒトまたは動物に注射した後に、癌の予防または 治療を誘導するように使用できる。特にそれらは国際公開第90/11092号明細書に 記載された技術に従い、裸のDNA状態で注射することができる。それらはまた 、例えばDEAE−デキストラン(Paganoら、J.Virol.1(1967)891)と、核タン パク質(カネダら、Science 243(1989)375)と、脂質(Felgnerら、PNAS 84(198 7) 7413)との複合体の状態で、リポソーム(Fraleyら、J.Biol.Chem.255(1980) 10431)の状態等で投与されることもできる。 好ましくは本発明の核酸はベクターの部分を形成する。そのようなベクターの 使用は、まさに処理すべき細胞中への核酸の投与を向上させることができ、そし てまた該細胞中での核酸の安定性を増大させることが でき、これにより持続性の治療効果を得ることが可能になる。さらに、同じベク ター中に数種の核酸配列を導入することもでき、これにより治療効力も増す。 使用するベクターは、動物細胞、好ましくはヒト腫瘍細胞を形質転換すること ができるかぎり、様々な起源であってよい。本発明の好適な態様では、アデノウ イルス、レトロウイルス、アデノ−伴生ウイルス(AAV)、ヘルペスウイルス 、サイトメガロウイルス(CMV)、ワクシニアウイルス等から選択できるウイ ルスベクターが使用される。ヘテテロガスな核酸配列を組込んだアデノウイルス 、レトロウイルスまたはAAVに由来するベクターは、文献に記載されている[ Akliら、Nature Genetics 3(1993) 224;Stratford-Perricaudetら、Human Gene Therapy 1(1990) 241;欧州特許出願公開第185 573号明細書、Levereoら、Gene 101(1991) 195;Le Gal la Salleら、Science 259(1993) 988;RoemerおよびFr iedmann,Eur.J.Biochem.208(1992)211;Dobsonら、Neuron 5(1990)353;Chiocca ら、New Biol.2(1990) 739;ミヤノハラら、New Biol.4(1992) 238;国際公開第 91/18088号明細書]。 したがって本発明は、ゲノム中に挿入した上記定義の核酸配列を含んで成る任 意の組換えウイルスにも関する。 有利には、本発明の組換えウイルスは欠陥ウイルスである。“欠陥ウイルス” という用語は、標的細胞中で複製できないウイルスを言う。したがって一般的に 、本発明の範囲内で使用される欠陥ウイルスのゲノムは、感染細胞中で少なくと も該ウイルスの複製に必要な配列が欠けている。これらの領域は除去されるか( 完全に、または部分的に)、あるいは非機能的にされるか、あるいは他の配列、 特に本発明の核酸に置き換 えられることができる。これにもかかわらず欠陥ウイルスは好ましくはそのゲノ ム中にウイルス粒子の夾膜化に必要な配列を保存している。 本発明の核酸配列をアデノウイルス、AAVまたは欠陥組換えレトロウイルス に組込んだ状態で使用することが特に有利である。 アデノウイルスに関して、構造および特性がかなり変化した様々な血清型が存 在するが、これらはヒト、そして特に非免疫抑制個体に対して病原性ではない。 さらに、これらのウイルスは感染した細胞のゲノムを組み込まず、そして外因D NAの巨大な断片を組み込むことができる。様々な血清型の中でも、2または5 型アデノウイルス(Ad2またはAd5)が、本発明の枠内で好ましい。Ad5 アデノウイルスの場合には、複製に必要な配列はE1AおよびE1B領域である 。 本発明の欠陥組換えウイルスは、欠陥ウイルスと、とりわけ上記定義のヌクレ オチド配列を持つプラスミドとの間の相同組換えにより調製できる(Levreroら 、Gene 101(1991) 195;Graham EMBO J.3(12)(1984) 2917)。相同組換えは、該 ウイルスおよびプラスミドを適当な細胞系中に同時−トランスフェクションした 後に生成される。使用する細胞系は組換えの危険性を回避するように、好ましく は組換え状態で(i)該要素により形質転換できるべきであり、そして(ii)欠 陥ウイルスのゲノムの部分を相補できる配列を含むべきである。欠陥組換えアデ ノウイルスの調製に使用できる系の例として、特にそのゲノム中Ad5アデノウ イルスのゲノムの左部を組み込んだ(12%)、ヒト胚腎臓系293(Grahamら、J.Ge n.Virol.36(1977) 59)を挙げることができる。欠陥組換えレトロウイルスの調製 に使用できる系の例として、CRIP系を挙げることができる(DanosおよびMul ligan,PNAS 85(1988) 6460)。 次に操作したウイルスを従来の分子生物学的技術により回収し、そして精製す る。 また本発明の主題は、少なくとも1つの上記定義の組換えウイルスまたはヌク レオチド配列を含む医薬組成物に関する。 本発明の医薬組成物は局所、経口、非経口、鼻内、静脈内、筋肉内、皮下また は眼内投与等のために配合できる。 好ましくは医薬組成物は、場合によっては治療される腫瘍に直接注射すること ができる配合物として、医薬的に許容できる賦形剤を含む。これらは等張の滅菌 された塩溶液(リン酸1ナトリウムまたは2ナトリウム、塩化ナトリウム、カリ ウム、カルシウムまたはマグネシウム等、あるいはそのような塩の混合物)、ま たは乾燥、特に凍結乾燥した組成物であってよく、これらは場合に応じて滅菌水 または生理塩溶液の添加時に、注射溶剤を構成することができる。 投与に使用される核酸(配列またはベクター)の投与量は、様々なパラメータ ーの関数として、そして特に使用する投与様式、関連する病因、発現する核酸に 関連して、あるいは所望する治療期間に関連して調整することができる。一般的 に本発明の組換えウイルスに関して、後者は104から1014pfu/ml、好ましくは106 から1010pfu/mlの間の投与量の状態で配合され、そして投与される。pfuという 用語は(“plaque formingunit:プラーク形成単位”)は、ウイルス溶液の感染 力に相当し、そして適当な細胞カルチャーを感染させ、そして一般的に48時間後 に感染細胞のプラーク数を測定することにより決定される。ウイルス溶液のpfu 力価を決定するための技術は文献に詳細に記載されている。 そのような医薬組成物は、特に癌の治療および/または予防のために ヒトに使用できる。特に、本発明の生成物はrasタンパク質の活性をモジュレ ートでき、それらは発癌過程に介入することが可能であり、そして特に形質転換 体活性がp21−機能的GAP相互作用に依存する癌遺伝子の活性を抑制するこ とができる。実に多くの癌が発癌性rasタンパク質と関係してきた。突然変異 したras遺伝子を最もよく含む癌の中でも、特に膵臓の腺癌を挙げることがで きるが、この90%が第12番目のコドンが突然変異したKi−ras癌遺伝子を有 し(Almoguera et coll 53(1988) 549)、結腸の腺癌および甲状腺癌(50%)、 あるいは肺の癌腫および骨髄白血病(30%、Bos,J.L. Cancer Res.49(1989)4682 )である。さらに一般的には本発明の組成物は、細胞の異常な増殖が観察される 任意の種類の病因の治療にアポトーシスを誘導することにより、ならびにアポト ーシスによる細胞死が特徴である任意の病因(AIDS、ハンチントン コレラ 、パーキンソン)にGrb3−3の効果を遮断する化合物により(特にアンチセ ンス)使用できる。 本発明は以下の説明をするものであって制限するものではない実施例により、 より完全に記載されている。 図の説明 図1:Grb2およびGrb3−3の構造ドメインの図解を表す。 図2:Grb3−3のEGFレセプター(図2a)およびプロリン−リッチペ プチド(図2b)への結合実験。 図3:ポリオーマウイルスエンハンサー由来RREのrasによるトランス活 性化に対する、Grb3−3の効果。 図4:3T3繊維芽細胞について、Grb3−3−誘導細胞死の実証。 図5:HIVウイルスに感染した細胞中のGrb3−3発現の実証。 一般的な分子生物学技法 プラスミドDNAの調製的抽出、プラスミドDNAの塩化セシウム勾配遠心、 アガロースまたはアクリルアミドゲル電気泳動、電気溶出によるDNA断片の精 製、タンパク質のフェノールまたはフェノール−クロロホルム抽出、塩媒質中で のDNAのエタノールまたはイソプロパノール沈殿、大腸菌の形質転換等の分子 生物学で従来使用されている方法は、当業者は周知であり、文献に豊富に記載さ れている[Maniatisら、“モレキュラークローニング、ア ラボラトリーマニュ アル:Molecular Cloning,a Laboratory Manual”コールドスプリングハーバー ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、コールドスプリングハーバ ー、N.Y.,1982;Ausubel F.M.ら、(編集)、“分子生物学の最新の方法:Curren t Protocols in Molecular Biology”、ジョン ウィリー アンド サンズ(Joh n Wiley & Sons)、ニューヨーク、1987]。 pBR322およびpUC型のプラスミドならびにM13シリーズのファージ は、市販されているものである(ベセスダリサーチラボラトリーズ:Bethesda Re search Laboratories)。 ライゲーションのために、DNA断片をその大きさに従いアガロースまたはア クリルアミドゲル電気泳動により分離し、フェノールまたはフェノール−クロロ ホルム混合物で抽出し、エタノールで沈殿させ、そしてファージT4 DNAリ ガーゼ(バイオラボズ:Biolabs)の存在下で、供給元の推薦に従いインキュー ベーションすることができる。 5’突出末端のフィリングは、大腸菌DNAポリメラーゼI(バイオラボズ) のクレノー断片で、供給元の仕様に従い行うことができる。3’突出末端の破壊 は、ファージT4 DNAポリメラーゼ(バイオラ ボズ)の存在下で、製造元の推薦に従い行う。5’突出末端の破壊は、S1ヌク レアーゼで制御された処理により行う。 合成オリゴデオキシヌクレオチドによるin vitro部位特異的突然変異誘発法は 、Taylorらによる方法[Nucleic Acids Res.13(1985)8749-8764]に従い、アマ シャム(Amersham)により販売されているキットを使用して行うことができる。 いわゆるPCR法[Polymerase-catalysed Chain Reaction:ポリメラーゼ−触 媒連鎖反応、Saiki R.K.ら、Science 230(1985)1350-1354;Mullis K.B.et Falo ona F.A.,Meth.Enzym.155(1987)335-350]によるDNA断片の酵素的増幅法は 、“DNAサーマルサイクラー”(パーキンエルマーシータス:Perkin Elmer C etus)を使用して、製造元の仕様に従い行うことができる。 ヌクレオチド配列の確認はSangerらにより開発された方法[Proc.Natl. Acad.Sci.USA,74(1977)5463-5467]により、アマシャムが市販しているキットを 使用して行うことができる。実施例 1.Grb3−3遺伝子の単離 Grb3−3遺伝子はヒトDNAライブラリーを、Grb2遺伝子の配列に由 来するプローブでスクリーニングすることにより単離した。 ヒト胎盤ライブラリー(クローンテック:Clontech)由来のDNA断片を有す る500,000のラムダgt11組換えファージを、Grb2遺伝子の配列に由来するプ ローブでスクリーニングした。使用したプローブはGrb2タンパク質の初めの 8アミノ酸に相当し、以下の配列を有する: 10個の陽性クローンがこのようにして同定された。これらの10クローンの挿入 物は、EcoRI断片の状態で単離され、プラスミドM13mp18にクローン化され、そ して配列決定された。10個のクローンの中で、9個がGrb2配列と同一の挿入 物を持っていた。その中の1つがSH2ドメイン中の欠失のためにGrb2遺伝 子よりも小さいサイズの挿入物を持っていた(図1)。残りの配列の分析では、 非コーディング5’および3’領域を含むGrb2の対応する領域と完全に同一 であることが明らかとなった。このクローンのオープンリーディングフレームは 177アミノ酸(配列番号1)のタンパク質をコードし、不完全なSH2ドメイン を境界とするSH3ドメインを含む(図1)。SH2ドメイン中の欠失したアミ ノ酸(Grb2タンパク質の60から100残基)は、Grb2がリン酸化チロシン を含むペプチドに結合するのに関与する残基に対応する。2.Grb3−3タンパク質の結合活性 上記に示したように、Grb2タンパク質はリン酸化増殖因子レセプターとS OS因子との間の相互反応のメディエーターである。この実施例では、Grb3 −3タンパク質がリン酸化EGFレセプターとは相互反応できないが、ヒトSO S1因子の配列に由来するプロリン−リッチペプチドとは相互反応する能力を保 持していることを実証する。 Grb3−3の結合能は、ビオチン化グルタチオン−S−トランスフェラーゼ (GST)融合タンパク質を使用して研究した。この種の融合物は組換え生成物 の迅速かつ効率的な精製を可能にする。そのために本発明の配列は、Smithおよ びJohnson[Gene 67(1988) 31]により記載された技法に従い、GSTとの融合タ ンパク質状態で大腸菌(E.coli)TG1株中で発現させた。簡単に述べると、Grb 2およびGrb3−3遺伝子を、 始めに開始および終止コドンの何れか側のBamHI部位に導入することにより修飾 した。そのために、これら遺伝子のオープンリーディングフレームを以下のオリ ゴヌクレオチドを使用してPCRにより増幅した: 下線部は、開始および終止コドンの後または前に作成されたBamHI部位に対応 する。 このように増幅した遺伝子を、次に同じ酵素で直線化したベクターpGEX 2T( ファルマシア:Pharmacia)中にBamHI断片の状態で、GSTをコードするcDN Aの3’および枠内にクローン化した。このようにして得たベクターを大腸菌TG 1株を形質転換するために使用した。このように形質転換した細胞を37℃で一晩 前培養し、1/10にLB培地で希釈し、発現を誘導するためにIPTGを補充し(2時 間25℃)、そして約21時間、25℃で培養した。次に細胞を溶解し、そして生成し た融合タンパク質をアガロース−GSHカラムでアフィニティー精製した。この ために細菌溶解物をゲル(溶解緩衝液で準備および平衡化した)の存在下で15分 間、4℃にてインキューベーションする。Tris-HCl緩衝液、pH7.4で3回洗浄した 後、タンパク質を過剰量のGSTを含有するTris-HCl緩衝液、pH7.7の存在下で 溶出する。上清を回収し、そして遠心する。 グリシン203がアルギニンに置換されたGrb2の突然変異体(Grb2G203R)、 およびグリシンの162がアルギニンに置換されたGrb3−3の突然変異体(Grb3 -3G162R)を調製するために、同じ手順を使用した。 Grb2G203R突然変異体はもはやDNA合成の再開始の試験で活性を持たないと記 載されている(Lowensteinら、同上)。Grb3-3G162R突然変異体は同じ位置に同 じ突然変異を持ち、したがって不活性なはずである。 これらの突然変異体を、5’では上記のオリゴヌクレオチドIを、3’では以 下のオリゴヌクレオチドIII(その突然変異コドンに下線を付した)を使用して 、Grb2およびGrb3−3遺伝子についてPCRにより、突然変異誘発法で調 製した: このように増幅した断片を次に溶出し、オリゴヌクレオチドIおよびIIにより PCRで再増幅し、そしてベクターpGEX 2Tにクローン化した。次に突然変異体を上 記のように作成した。 GST融合タンパク質(GST-Grb2、GST-Grb3-3、GST-Grb3-3G162RおよびGST) を、当業者に周知の従来法によりビオチン化し(一般的な分子生物学的手法なら びにMayerら、PNAS 88(1991)627に注意されたい)、そして固定化リン酸化EG Fレセプター(2.1.)および次にhSOS1に由来するペプチド(2.2. )への結合を測定するプローブとして使用した。 2.1. リン酸化EGFレセプターへの結合 方法:使用するEGFレセプターを、Duchesneら(Science 259(1993)525)に 記載された方法に従い、A431細胞からWGA-Sepharoseの固定化により精製した。 このレセプター2μgを始めに1μMのEGFで10分間、22℃で刺激し、そして次に冷 ATP(10μM)の有無で、2.5mM MnCl2の存在下でHNTG緩衝液(20mM Hepes、1 50mM NaCl、0.1% Triton、10%グリセ ロール、pH=7.5)中で4℃にて2分間インキューベーションした。このレセプタ ーのリン酸化を次に分解緩衝液を加えて停止させる。試料を4−20% SDS-PAGEゲ ルで処理し、そして次にポリビニリデンジフルオリド膜(PVDF)に移す。次にブ ロットを様々なビオチン化GST融合物(2μg/ml)の存在下でインキューベー ションし、そして次にアルカリ−ホスファターゼ結合ストレプトアビジン(プロ メガ:Promega)により視覚化した。EGFレセプターもレセプターが確実にリ ン酸化されたことを確認するために、抗−ホスホチロシン抗体(抗−PY)の存 在下でイムノブロッティングに供した。 結果:得られた結果を図2aに示す。それらは予想通り、Grb2タンパク質 がEGFレセプターとリン酸化状態でのみ相互反応することを示している。それ らはGrb3−3タンパク質がリン酸化の程度にかかわらずEGFレセプターに 結合しないことも示している。 2.2. hSOS1に由来するペプチドへの結合 方法:以下の2つのプロリン−リッチペプチドを合成した: hSOS1 ペプチド:GTPEVPVPPPVPPRRRPESA: このペプチドはhSOS1タンパク質の1143から1162残基に対応し(Liら、Natu re 363(1993) 83)、Grb2とhSOS1の間の相互作用の原因である(配列 番号6)。 3BP1ペプチド:PPPLPPLV:このペプチドは3BP1タンパク質に由 来し、Ab1およびSrcのSH3ドメインに効率的に結合すると知られている (Cicchettiら、Science 257(1992) 803)(配列番号7)。 これら各々のペプチド(1μl、10mg/ml)をニトロセルロース膜に固定 化した。この膜を次にブロッキング緩衝液中(20mM Tris、pH=7.6、150mM NaCl 、0.1% Tween、3%ウシ血清アルブミン)でインキューベーションした。膜を次 に4℃で一晩、様々なビオチン化GST融合物(4μg/ml)が存在する中でインキ ューベーションし、そして次にアルカリ−ホスファターゼ−結合ストレプトアビ ジン(プロメガ)で視覚化した。 結果:得られた結果を図2bに示す。それら はGrb3−3がGrb2と同様に、hSOS1ペプチドに結合できることを示 している。これらは、この結合が3BP1ペプチドでは観察されないので、この 相互作用が特異的であることも示す。さらに、この結果はGrb3-3G162R突然変異 体がもはやhSOS1ペプチドに結合できないことを示しており、このことはこ の残基およびこの相互作用の機能的役割の重要性を確認するものである。3.Grb3−3タンパク質の活性 この実施例では、SH2ドメイン中の欠失にもかかわらず、Grb3−3タン パク質が機能的効果を有することを実証する。 Grb3−3タンパク質の活性は、ras反応要素(RRE)を有し、かつレ ポーター遺伝子の発現を支配するプロモーターのトランス活性化のために、ra sと協同する能力を測定することにより調査した。 使用した手法は、例えばSchweighofferら、Science 256(1992) 825に記載され ている。簡単に述べると、使用したプロモーターはチミジンキナーゼ遺伝子のネ ズミプロモーターおよびポリオーマエンハンサー由来の4つの反復PEA1要素 から成る合成プロモーター(Wasylykら、EMB0 J.7(1988) 2475):Py−TKプ ロモーターである。このプロモーターは細菌遺伝子の場合にはクロラムフェニコ ールアセチルトランスフェ ラーゼ(CAT)のレポーター遺伝子の発現を支配する:Py−TK−CATベ クター。試験遺伝子の発現用のベクターを、該遺伝子をBamHI断片の状態でプラ スミドpSV2のBgalII部位に挿入することにより構築した。この部位は遺伝子を初 期SV40プロモーターの制御下に位置させることが可能である。 40%の集密度のER22細胞を、0.5μgのベクターPy-TK-CAT単独(Py)、あるい は初期SV40プロモーターの制御下に遺伝子(Grb2、2μg、Grb3、2μg、Grb2(G20 3R)、2μg、Grb3-3(G162R)、2μgまたはGrb3、2μg+Grb2、2μg)を有する発現 ベクターの存在下でトランスフェクトした。各々の場合に、DNAの全量は、挿 入物無しの発現ベクターと一緒に5μgに調整した。トランスフェクションはリポ スペルミン(トランスフェクタム:Transfectam、IBF-Sepractor)の存在下で行 った。細胞を48時間、0.5%のウシ胎児血清を補充したDMEM培地中の培養物 で維持した。次にCAT活性(RREのトランス活性化)は、Wasylykら、(PNA S 85(1988)7952)により記載されているように測定した。 得られた結果を図3に示す。それらはGrb3−3タンパク質の発現が、増殖 因子レセプターの活性化効果を防ぐことを明らかに示している。それらは過剰な Grb2が、Grb3−3の増殖因子への反応に対する効果を防ぐことも示す。4.Grb3−3は細胞枯死を誘導する この実施例は細胞アポトーシスにおけるGrb3−3の直接的関与を実証する 。この特性は、細胞増殖(癌、再狭窄等)が原因の病気を治療するために特に有 利な応用を提供する。 Grb3−3による細胞アポトーシスの誘導は、(i)組換えタンパ ク質を3T3繊維芽細胞に注入することにより、そして(ii)Grb3−3コー ディング配列を3T3細胞に移入することにより示される。 (i)組換えタンパク質の注入 組換えGrb3−3タンパク質はGSTとの融合タンパク質状態で、実施例2 に記載された方法に従い調製した。次にGST部分を分離するために、この融合 タンパク質をトロンビン(0.25%、シグマ:Sigma)で処理し、そして次にmonoQ カラムでイオン−交換クロマトグラフィーにより精製した。組換えタンパク質を 含有する画分を次に100mMのNaClを含有する20mM リン酸緩衝液(pH7)中でMicro sep 微量濃縮器(フィルトロン:Filtron)により濃縮した。このようにして得 た精製タンパク質を培養した3T3細胞に自動エッペンドルフ(Eppendorf)マイク ロインジェクターにより注入した(1から3mg/ml)。細胞を次に34℃でインキュー ベーションし、そして形態的形質転換を追うために定期的間隔で写真を取った。 得られた結果は、Grb3−3の注入5時間後に、ほとんどの細胞が死んだが、 同条件下のGrb2またはGrb3−3突然変異体(G162R)の注入は、細胞の生 存能力に影響を及ぼさないことを示している。 (ii)組換えタンパク質をコードする配列の移入 SV40ウイルスの初期プロモーターの制御下に、Grb3−3タンパク質をコー ドする配列番号1の配列を含んで成るプラスミドを構築した。 40%の集密度の3T3繊維芽細胞を、リポスペルミン(トランスフェクタム、I BF-Sepractor)の存在下で、0.5または2μgのこの発現プラスミドでトランスフェ クトした。トランスフェクションの48時間後、50%のこの細胞が培地に懸濁して おり、ならびに壁に付いている残りの細胞が 大変実質的な形態的変化を表した(図4)。アガロースゲル電気泳動による分析 ではさらに、死細胞に特徴的なオリゴ−ヌクレオソーム性DNA断片化を示した (図4)。これとは対照的に、同条件下でGrb2、Grb3−3(G162R )またはGrb2(G203R)発現プラスミドでトランスフェクトした細胞は 、正常な形態を維持し、常に生存しており、そしてDNAの断片化を示していな い。図4に示すように、Grb2の同時発現(co-expression)で、Grb3−3 の影響を防止することが可能となる。 したがってこれらの結果は、Grb3−3が細胞アポトーシスを誘導できるキ ラー遺伝子を構成していることを明らかに示している。上記に示したように、こ れらの特性は特に癌、再狭窄のような細胞増殖が原因の病気を治療するために、 特に有利な応用を提供する。5.HIVウイルスに感染したリンパ球中でのGrb3−3発現の実証 この実施例は、HIVウイルスにTリンパ球が感染する周期中に、Grb2お よびGrb3−3 mRNAの相対的比率が変化し、そしてGrb3−3 メッセ ンジャーが、大量のウイルス生産および細胞死亡時に過剰発現することを示して いる。 末梢血リンパ球をHIV−1ウイルスで2種の希釈度(1/10および1/1 00)で、1、4または7日間感染させた。Grb2およびGrb3−3メッセ ンジャーの相対的比率を測定するために、Grb2およびGrb3−3に特異的 なオリゴヌクレオチドで、逆−PCRにより細胞由来のmRNAを分析した。使 用したGrb3−3特異的オリゴヌクレオチドは次のとおりである: 得られた結果を図5に示す。それらはHIVウイルスによる感染7日後に、G rb3−3 mRNAが過剰に発現していることを明らかに示している。p24 タンパク質およびウイルス逆転写酵素をアッセイすることにより示すように、7 日も大量のウイルス生産が観察される期間中に相当する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月14日 【補正内容】 請求の範囲 1.配列番号1の配列に示されるヌクレオチド配列。 2.配列番号1に示す配列であり、かつGrb2またはGrb3−3タンパク質 の発現を少なくとも部分的に抑制することができるヌクレオチド配列。 3.請求の範囲第1または第2項に記載のヌクレオチド配列を含んで成るベクタ ー。 4.ウイルスベクターであることを特徴とする、請求の範囲第3項に記載のベク ター。 5.アデノウイルス、レトロウイルス、AAV、HSVウイルス、CMVまたは ワクシニアウイルスに由来するベクターであることを特徴とする請求の範囲第4 項に記載のベクター。 6.複製しないウイルスであることを特徴とする請求の範囲第4または第5項に 記載のベクター。 7.請求の範囲第3ないし第6項のいずれか1項に記載の1つ以上のベクターを 含んで成る医薬組成物。 8.請求の範囲第1または第2項に記載の1つ以上のヌクレオチド配列を、DE AE−デキストランと、核タンパク質と、または脂質との複合体状態で、粗状態 で、あるいはリポソーム中に包含された状態で含んで成る医薬組成物。 9.癌の治療を目的とした医薬組成物の調製のために、請求の範囲第1または第 2項に記載の配列、あるいは該配列を含むベクターの使用。 10.AIDSの治療を目的とする医薬組成物の調製のために、Grb3−3の 細胞効果を少なくとも部分的に排除または遮断することができ る化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L K,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SK,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号1の配列の全部または一部を含んで成るヌクレオチド配列。 2.配列番号1の配列に由来し、かつGrb2またはGrb3−3タンパク質の 発現を少なくとも部分的に抑制することができるヌクレオチド配列。 3.請求の範囲第1または第2項に記載のヌクレオチド配列を含んで成るベクタ ー。 4.ウイルスベクターであることを特徴とする、請求の範囲第3項に記載のベク ター。 5.アデノウイルス、レトロウイルス、AAV、HSVウイルス、CMVまたは ワクシニアウイルスに由来するベクターであることを特徴とする請求の範囲第4 項に記載のベクター。 6.複製しないウイルスであることを特徴とする請求の範囲第4または第5項に 記載のベクター。 7.請求の範囲第3ないし第6項のいずれか1項に記載の1つ以上のベクターを 含んで成る医薬組成物。 8.請求の範囲第1または第2項に記載の1つ以上のヌクレオチド配列を、DE AE−デキストランと、核タンパク質と、または脂質との複合体状態で、粗状態 で、あるいはリポソーム中に包含された状態で含んで成る医薬組成物。 9.癌の治療を目的とした医薬組成物の調製のために、請求の範囲第1または第 2項に記載の配列、あるいは該配列を含むベクターの使用。 10.AIDSの治療を目的とする医薬組成物の調製のために、Grb3−3の 細胞効果を少なくとも部分的に排除または遮断することができ る化合物の使用。
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