JPH0945295A - 白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置ならびに車両用前照灯 - Google Patents

白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置ならびに車両用前照灯

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JPH0945295A
JPH0945295A JP7192042A JP19204295A JPH0945295A JP H0945295 A JPH0945295 A JP H0945295A JP 7192042 A JP7192042 A JP 7192042A JP 19204295 A JP19204295 A JP 19204295A JP H0945295 A JPH0945295 A JP H0945295A
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light
bulb
light emitting
film
filament
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JP7192042A
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Inventor
Hiroshi Kamata
博士 鎌田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】赤外線反射膜を設けたランプの場合、膜厚差の
より透過する可視光の色むらが発生するので、これを解
消した白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置なら
びに車両用前照灯を提供する。 【解決手段】球形または楕円球形などの形状をなす光放
出部3を有するバルブ2の上記光放出部にフィラメント
6を収容するとともに、このバルブ2の表面に赤外線反
射膜5を形成し、かつ上記光放出部3の先端部に可視光
を制御する光拡散膜15を形成し、上記赤外線反射膜5
の最大膜厚部は前記光放出部3の中心よりも封止部側に
向かって+15°以上+30°以下の領域内に形成され
ているとともに、上記光拡散膜15は前記光放出部3の
中心よりも先端側に向かって−40°以上−45°以下
の範囲に境界を有し、これより先端側の領域に形成され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの表面に赤
外線反射膜を設け、バルブに収容したフィラメントから
放射される赤外線をこの赤外線反射膜で反射してバルブ
内に戻すようにした白熱電球およびこれを用いた反射形
照明装置および車両用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン電球を含む白熱電球
は、フィラメントの白熱による発光を利用する光源であ
るため比較的放熱量が多く、放電灯に比べてランプ効率
が低いという傾向にある。このような白熱電球の放熱を
低減し、ランプ効率を向上させるため、最近、バルブの
外面に、赤外線を反射し可視光を透過する膜、すなわち
赤外線反射膜を形成する研究がなされている。
【0003】バルブの外面に赤外線反射膜を形成する
と、この赤外線反射膜がフィラメントから放出される赤
外線を反射し、この反射された赤外線はフィラメントに
戻されるからフィラメントを再加熱し、よってフィラメ
ントの白熱が促されるので外部から供給する電力を節減
することができ、発光効率が向上することになる。ま
た、無駄に捨てられていた熱の放出が少なくなるので、
器具等に対する熱影響を少なくすることができる等の利
点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような赤外線反射膜を形成した白熱電球の場合、赤外線
をフィラメントに有効に戻すには、光放出部の形状が球
形もしくは楕円球またはこれに類似した形状であること
が望ましいが、このような球形などの形状の場合は表面
に形成した赤外線反射膜の膜厚が全体に亘り均等でなく
なることがある。すなわち、バルブの表面に赤外線反射
膜を形成する場合、CVD法、PVD法またはバルブを
溶剤に浸漬して引き上げることによりバルブ表面に溶剤
を塗布するDIP法などがあるが、いずれの場合も全面
に亘り均等な膜厚を得ることは困難であり、溶剤の流れ
具合により膜厚差が生じる。つまり、球形に近い形状の
場合は、中央の最大径部(赤道部)の膜厚が最大膜厚に
なり、これに比べて端部の膜厚が薄くなるという傾向が
生じる。
【0005】このような膜厚差が生じると可視光の透過
特性に差が生じて外に出る可視光の色が変化する。すな
わち、膜厚の厚い部分から出る光の色と、薄い部分から
出る光とで光色の差が生じ、照射面に投影した場合に色
むらが生じるという問題がある。
【0006】このような発光色の差を防止するため、球
形部の径が小さくなる両端部に遮光膜などを形成して、
色ずれの大きな光りを遮断するなどの提案がなされてい
るが、球形部の両端部にそれぞれ遮光膜を形成する構造
は、これら遮光膜を異なる複数の領域に塗り分けなけれ
ばならないから、作業に手間がかかり、また両端部にそ
れぞれ遮光膜を形成すると、これらの遮光作用のために
外に放出される光量が低下するなどの不具合がある。
【0007】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、遮光膜や拡散膜な
どのような制光部をバルブの先端部のみに形成するよう
にし、制光部を形成する作業が簡単になり、しかもラン
プから出る光の色の違いを防止することができる白熱電
球およびこれを用いた反射形照明装置ならびに車両用前
照灯を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、球形
または楕円球形もしくはこれらに類似した形状の光放出
部を有するバルブと;上記光放出部に収容されたフィラ
メントと;上記バルブの表面に形成され上記フィラメン
トから放出された赤外線を反射してバルブ内に戻す赤外
線反射膜と;上記光放出部の先端部に形成されこの先端
部に向かう可視光を制御する制光部と;を具備し、上記
赤外線反射膜の最大膜厚部は、前記光放出部の中心より
も封止部側に向かって+15°以上+30°以下の領域
内に形成されているとともに、上記制光部は、前記光放
出部の中心よりも先端側に向かって−40°以上−45
°以下の範囲に境界を有し、これより先端側の領域に形
成されていることを特徴とする白熱電球である。
【0009】この発明で制光部というのは、光を遮断す
る、拡散透過する、反射するなどの機能を称す。請求項
2の発明は、上記制光部は光拡散膜にて形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の白熱電球である。
【0010】請求項3の発明は、上記制光部は光遮断膜
にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
白熱電球である。請求項4の発明は、赤外線反射膜は、
高屈折率層と低屈折率層を積層した多層干渉膜にて形成
されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれか一に記載の白熱電球である。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれか一に記載の白熱電球と;この白熱電球が取
付けられた反射体と;を具備したことを特徴とする反射
形照明装置である。
【0012】請求項6の発明は、球形または楕円球形も
しくはこれらに類似した形状の光放出部およびこれに連
続する円筒部が形成されたバルブと;上記光放出部およ
び円筒部にそれぞれ収容されたすれ違いビーム用フィラ
メントおよび走行ビーム用フィラメントと;上記バルブ
の表面に形成され上記各フィラメントから放出された赤
外線を反射してバルブ内に戻す赤外線反射膜と;上記光
放出部の先端部に形成されこの先端部に向かう可視光を
制御する制光部と;を具備し、上記赤外線反射膜の最大
膜厚部は、前記光放出部の中心よりも封止部側に向かっ
て+15°以上+30°以下の領域内に形成されている
とともに、上記制光部は、前記光放出部の中心よりも先
端側に向かって−40°以上−45°以下の範囲に境界
を有し、これより先端側の領域に形成されていることを
特徴とする前照灯用白熱電球である。請求項7の発明
は、請求項6に記載の前照灯用白熱電球と;この白熱電
球が組み込まれた反射体と;を備えたことを特徴とする
車両用前照灯である。
【0013】
【作用】請求項1の発明によると、赤外線反射膜の最大
膜厚部が光放出部の中心よりも封止部側に偏った位置に
形成されることになるから膜厚の薄い部分は光放出部の
先端側のみに生じる。このため、先端部の膜厚が薄い部
分に制光部を形成すれば色むらの発生を抑止することが
できる。
【0014】この場合、最大膜厚部は、光放出部の中心
よりも封止部側に向かって+15°以上+30°以下の
領域内に形成されるのがよく、+15°未満の領域であ
るとバルブの封止部側に色むらの原因となる膜厚の薄い
部分が形成されるようになる。また、+30°を越える
領域であると、光放出部の先端部に形成される膜厚の薄
い部分が広い面積に亘って形成され、これを遮光または
拡散などの制光部で覆わなければならなくなり、光損失
が生じて外部に放出される光量が減少する。
【0015】また、光放出部の先端部に形成される制光
部の境界は、光放出部の中心よりも先端側に向かって−
40°以上−45°以下の範囲がよく、−40°未満で
あると制光部で覆う面積が広くなり過ぎて光損失が生
じ、外部に放出される光量が減少する。また、−45°
を越えると、赤外線反射膜の薄肉部を覆い切れず、色む
らが発生する。
【0016】請求項2の発明によれば、制光部が光拡散
膜にて形成されているから、この部分に向かう光りは拡
散されるようになり、よって色むらの発生を解消するこ
とができる。
【0017】請求項3の発明によれば、制光部が光遮断
膜にて形成されているから、この部分に向かう光りが遮
断され、色むらの発生を防止することができる。請求項
4の発明によれば、赤外線反射膜が高屈折率層と低屈折
率層を積層してなる多層干渉膜にて形成されているの
で、このような多層干渉膜は膜厚のばらつきを発生し易
く、よってこのような赤外線反射膜を有する白熱電球に
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明を適用
すればその効果が有効に発揮される。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
請求項4のいずれか一に記載の白熱電球の利点を活用で
き、効率のよい反射形照明装置を提供することができ
る。請求項6の発明によれば、球形または楕円球形もし
くはこれらに類似した形状の光放出部にすれ違いビーム
用フィラメントを配置したから使用頻度の高いすれ違い
ビーム用フィラメントに赤外線反射膜で反射された赤外
線が効果的に帰還させられる。そして、この場合、赤外
線反射膜の最大膜厚部を光放出部の中心よりも封止部側
に偏った位置に形成するから膜厚の薄い部分は光放出部
の先端側のみに生じる。このため、先端部の膜厚の薄い
部分に制光部を形成すれば色むらの発生を抑止すること
ができる。請求項7の発明は、請求項6に記載の白熱電
球の利点を活用でき、照射光の配光特性において色むら
の少ない車両用前照灯を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の態様】以下本発明について、図1ないし
図5に示す第1の実施例にもとづき説明する。この実施
例は、反射形照明装置に適用した例を示し、図1および
図2は光源として使用されるハロゲン電球の構造を示
し、図3は膜厚分布図、図4は色度分布図、図5は照明
装置の全体の断面図である。
【0020】図1および図2に示すハロゲン電球1は、
石英ガラスからなる発光管バルブ2の一端に球形もしく
は楕円球などのような球形に類似した形状の光放出部3
が形成されているとともに、他端に圧潰封止部4が形成
されている。
【0021】上記バルブ2の外面(内面でも可)には、
圧潰封止部4の外面を除く全面に亘り、すなわち光放出
部3の全面に、可視光を透過し赤外線を反射する膜5が
形成されている。この赤外線反射膜5は、図2に示す通
り、例えば酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタル(T
25 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、硫化亜鉛
(ZnS)などからなる高屈折率層51…と、酸化ケイ
素(シリカ=SiO2)、ふっ化マグネシウム(MgF2
)などからなる低屈折率層52…とを交互に、例えば
合計9〜35層の多層膜として構成したものであり、こ
のような赤外線反射膜5は多層干渉作用により赤外線を
反射し、しかしながら可視光を透過する作用を奏する。
【0022】このような赤外線反射膜5は、CVD法、
PVD法またはDIP法などにより形成されるが、本実
施例ではバルブ2を溶剤に浸漬して引き上げることによ
りバルブの表面に溶剤を塗布するDIP法にて形成され
ている。この場合、バルブ2を溶剤から引き上げる引上
げ速度を制御することで膜厚を制御しており、赤外線反
射膜5の最大膜厚部が光放出部3の最大径部分よりも封
止部4側に偏位した箇所に形成されるようにしている。
すなわち、光放出部3の最大径部(赤道部)の中心を基
準として、封止部4側をプラス(+)、先端チップ側を
マイナス(−)として角度で位置を設定した場合、赤道
から封止部4側に向かって+15°以上+30°以下の
領域内に赤外線反射膜5の最大膜厚部分が形成されてい
る。この状態は図3に示されており、赤外線反射膜5の
最大膜厚部を+20°の位置に形成すると、これよりも
封止部4側(プラス方向)および先端チップ側(マイナ
ス方向)に移るにつれて赤外線反射膜5の膜厚はいずれ
も薄くなっている。これは、浸漬により付着した溶剤の
流れ具合によるもので、径が小さい程膜厚が小さくなる
傾向があるためである。
【0023】このように、赤外線反射膜5の最大膜厚部
を赤道部から封止部4側に偏位した領域に設けると、こ
れから遠ざかった位置になる先端チップでは赤外線反射
膜5の膜厚は薄くなる。この膜厚差が例えば10%以上
になると可視光の透過特性が変化して透過する光に色の
差が生じ、いわゆる色むらを生じる。これを防止するた
め、光放出部3の先端部には、赤外線反射膜5に重ね
て、制光膜15を形成してある。制光膜15は、遮光
膜、反射膜であってもよいが、本実施例では光拡散膜1
5を形成してある。光拡散膜15は、酸化アルミニウム
Al23 、酸化珪素SiO2 、酸化カルシウムCa
O、酸化マグネシウムMgOなどの少なくとも1種から
なる微粒子酸化物により形成されており、可視光を拡散
透過する。このような光拡散膜15を形成する領域、す
なわち光拡散膜15の境界は、赤道から先端側に向かっ
て−40°以上−45°以下の範囲に位置されている。
つまり光拡散膜15は、赤道から先端側に向かって−4
0°以上−45°以下の範囲から始まって、先端部の全
面を覆っているものである。
【0024】なお、赤道から封止部4側に向かっても赤
外線反射膜5の膜厚は薄くなるが、赤外線反射膜5の最
大膜厚部が封止部4側に偏位しているので封止部4の始
まり部分であっても膜厚差は10%を越えなくなり、こ
のため封止部4側に光拡散膜を形成する必要はない。
【0025】このような構成の上記バルブ2内には、タ
ングステンWからなるフィラメント6が収容されてい
る。フィラメント6は、1重または2重コイルからな
り、そのコイル軸が上記バルブの中心線と一致するよう
に配置されており、コイルの中央は前記光放出部3の中
心点とほぼ一致するように配置されている。このフィラ
メント6は、一対の内部リード線7および8に継線され
ており、これら内部リード線7および8は、圧潰封止部
4に封着されたそれぞれモリブデンMoなどからなる金
属箔導体9,10に接続されている。そして、これらM
o箔9,10はそれぞれ外部リード線11,12に接続
されている。バルブ2内には、ハロゲンガスが封入され
ている。
【0026】上記のような構成のハロゲン電球1は、図
5に示すように、反射体20に収容して使用される。反
射体20は、反射面21を形成したリフレクタ22と、
このリフレクタ22の前面開口部に取り付けた前面レン
ズ23とで構成されており、リフレクタ22の背面頂部
には取付孔24が形成されている。この取付孔24には
前記ハロゲン電球1が差し込まれており、このハロゲン
電球1の圧潰封止部4が絶縁セメントなどの接着剤25
により取付孔24に接合されている。これによりハロゲ
ン電球1はリフレクタ22に対し所定の位置に位置決め
して取り付けられている。なお、26は取付孔24の開
口端部を閉塞する閉塞板である。
【0027】このような構成の第1の実施例について、
作用を説明する。外部リード線11,12を通じて、例
えば直流12Vの電源電圧を加えるとフィラメント6に
電流が流れ、よってフィラメント6が発光する。この光
は周囲に放出され、バルブ2の光放出部3を透過して外
部に放射される。そして、この光が光放出部3の外面に
形成した赤外線反射膜5を透過する時に可視光は透過さ
れるが、赤外線は反射される。
【0028】透過した可視光は、リフレクタ22の反射
面21で反射されて前方に向かい、リフレクタ22の前
面開口部に取り付けた前面レンズ23により配光が制御
されて前方を照射する。
【0029】一方、バルブ2の表面に形成した赤外線反
射膜5で反射された赤外線は、バルブ2の内部に戻さ
れ、この帰還した赤外線はフィラメント6を加熱する。
この場合、球面をなす光放出部3のほぼ中心点にフィラ
メント6のコイル中央部を配置してあり、この球面の全
面で反射された赤外線はバルブ中心に集光することか
ら、フィラメント6の中央部に効果的に帰還する。この
ことから、結局フィラメント6から放出された赤外線
は、バルブの表面に形成した赤外線反射膜5で反射され
てフィラメント6に戻されることになる。したがって、
フィラメント6に戻される赤外線の帰還率が高くなり、
反射された赤外線によりフィラメント6を加熱する割合
が高くなる。
【0030】この結果、フィラメント6は電源から供給
される電力エネルギーに加えて上記赤外線反射膜5で反
射された赤外線によっても熱エネルギーが与えられるの
で、温度上昇が促され、白熱化が促される。よって、発
光強度を赤外線反射膜を設けない場合と同等レベルにし
ようとすれば、赤外線反射膜5で反射された熱エネルギ
ーの分だけ電源から供給される電力エネルギーを少なく
することができ、よって消費電力を節約することができ
る。
【0031】このような作用を奏する赤外線反射膜5は
その膜厚にばらつきがあり、従来では図3の破線で示す
ように、光放出部3の最大径部、つまり赤道部(0°の
箇所)に最大膜厚部が形成されるように構成されてい
た。しかし、この場合、光放出部3の封止部側端部およ
び先端側端部に近づくにつれて膜厚が薄くなり、両端部
で膜厚差が10%を越えることがあった。膜厚差が10
%を越える箇所では透過する可視光の色が大幅に変わ
り、よって放射光のうちある方向へ出る光は色が変わ
り、全体で色むらが発生する。これを防止すため、従来
では、光放出部3の封止部側端部および先端側端部の両
方の位置に光拡散膜を設けるなどの工夫がなされてい
た。
【0032】これに対し、本実施例では赤外線反射膜5
の最大膜厚部を、図3の実線で示すように、赤道から封
止部4側に向かって+15°以上+30°以下の領域内
に形成してある。このため、封止部4側の膜厚は膜厚差
を10%以内の範囲に止めることができ、したがって、
封止部側端部に光拡散膜を設ける必要がなくなる。
【0033】一方、赤外線反射膜5の最大膜厚部を、赤
道から封止部4側に偏位させたため、先端部では膜厚差
が拡大されるが、この部分は光拡散膜15で覆ったの
で、ここに達した可視光は拡散透過されることになる。
このため、図4に示す色度分布図からも判るように、色
むらが軽減されることになる。
【0034】赤外線反射膜5の最大膜厚部は、光放出部
3の中心よりも封止部側に向かって+15°以上+30
°以下の領域内に形成されるのがよく、+15°未満の
領域であるとバルブ2の封止部側に色むらの原因となる
膜厚の薄い部分が形成されるようになる。また、+30
°を越える領域であると、光放出部3の先端部に形成さ
れる膜厚の薄い部分が広がるため、これを光拡散膜15
で覆わなければならなくなり、広い範囲を光拡散膜15
で覆うので光損失が生じて外部に放出される光量が減少
する。
【0035】また、光放出部3の先端部に形成される光
拡散膜15の境界は、光放出部3の中心よりも先端側に
向かって−40°以上−45°以下の範囲がよく、−4
0°未満であると光拡散膜15で覆う面積が広くなり過
ぎて光損失が生じ、外部に放出される光量が減少する。
また、−45°を越えると、赤外線反射膜5の薄肉部を
覆い切れず、色むらが発生する。
【0036】そして、このようなハロゲン電球1を光源
として用いた図5の反射形照明装置であれば、ハロゲン
電球1で赤外線の有効利用によりランプ効率が向上する
から、その利点を活用することができ、効率に優れた照
明装置となる。しかも、ハロゲン電球1から放射される
可視光の色むらが少ないから、照射光の色むらも少なく
なる。
【0037】なお、上記実施例の場合、バルブ2の光放
出部3の形状を球形部にしたが、光放出部3の形状は楕
円球形であってもよい。また、上記実施例の場合、制光
部を光拡散膜15により形成したので色むらを解消する
ばかりでなく、外に向かって可視光が放出されるので光
量の減少が少なくなるが、制光部は光遮断膜にて形成し
てもよく、この場合は色むらの著しい部分の光をカット
して外に出さないから色むらの発生を防止することがで
きる。また、制光部は可視光反射膜にて形成してもよ
く、この場合は可視光をバルブ2内に戻すのでこの可視
光は他の箇所から外部に出ることができ、光量の減少を
抑止することができる。
【0038】次に、本発明をH4タイプの車両用前照灯
に適用した第2の実施例について、図6ないし図9にも
とづき説明する。図6および図7は光源として使用され
るハロゲン電球を示し、図8は遮光板の斜視図、図9は
前照灯の全体の断面図である。
【0039】図6および図7に示すハロゲン電球100
は、発光管バルブ102と鍔付き口金120とで構成さ
れている。バルブ102は硬質ガラスよりなり、基端が
封止された片封止構造をなしている。このバルブ102
には先端部に球形の光放出部103が形成されていると
ともに、この光放出部103に連続して封止部寄りに円
筒部104が一体に形成されている。
【0040】このバルブ102の外面(内面でも可)に
は可視光透過赤外線反射膜105が形成されている。上
記赤外線反射膜105は、図2に示すのと同様に、高屈
折率層51…と、低屈折率層52…とを交互に積層して
多層構造としたものであり、このような赤外線反射膜1
05は多層干渉作用により赤外線を反射し、しかしなが
ら可視光を透過する作用をもつ。
【0041】このような赤外線反射膜105は、詳図し
ないが前記第1の実施例と同様に、その最大膜厚部分が
上記光放出部103の最大径部(赤道部)を基準として
封止部側に向かって+15°以上+30°以下の領域内
に形成されている。
【0042】また、光放出部103の先端部には、前記
第1の実施例と同様に、制光部として光拡散膜115が
形成されている。この光拡散膜115の境界は、光放出
部103の中心よりも先端側に向かって−40°以上−
45°以下の範囲に規制されている。
【0043】上記バルブ102内には、それぞれタング
ステンからなる2個のフィラメント106および107
が収容されている。一方のフィラメント106はすれ違
いビーム用フィラメントであり、このすれ違いビーム用
フィラメント106は上記バルブ102の光放出部10
3内に、コイル中央が球形のほぼ中心と一致するように
して配置されており、他方のフィラメント107は走行
ビーム用フィラメントであり、この走行ビーム用フィラ
メント107は上記すれ違いビーム用フィラメント10
6よりも封止部寄りであって上記円筒部104内に配置
されている。
【0044】上記すれ違いビーム用フィラメント106
は内部リード線108および109に継線されており、
また走行ビーム用フィラメント107は上記一方の内部
リード線108と他の内部リード線110とに継線され
ている。よって上記内部リード線108は共通内部リー
ド線となっている。また、すれ違いビーム用フィラメン
ト106の近傍には、遮光板111が配置されている。
この遮光板111は、タングステンやモリブデンなどか
らなり、断面形状が球面、楕円面などのような弯曲面を
なしており、上記すれ違いビーム用フィラメント106
から放射される光のうち所定の方向に向かう光を遮光す
る作用をなす。
【0045】この遮光板111の両端にはゲッタ−11
2、112が取付けられている。ゲッタ−112は、ジ
ルコニウムZr、チタンTi、ニッケルNiまたはタン
タルTaもしくはこれらの合金からなり、本実施例では
耐熱性に優れることからタンタルTaにて形成された棒
状のゲッターが用いられている。これらゲッタ−11
2、112は、図8に示すように、上記遮光板111の
両端に、例えば遮光板の両端を折り曲げて挾持する、ま
たは遮光板の両端に溶接するなどの手段で固定されてい
る。なお、ゲッターは遮光板111の内面に、メッキ、
スパッタリングまたは真空蒸着などの手段で取付けても
よい。
【0046】このようなゲッター112、112は、バ
ルブ102内の残留不純物や、バルブ、フィラメント、
リード線および遮光板などに吸蔵されていて点灯中にバ
ルブ102内に放出される水分などのような不純物を吸
着するのでフィラメントなどの劣化を防止する。特に水
分が放出されると、フィラメントの近傍で酸素と水素に
分解され、水素とタングステン製フィラメントが反応し
てフィラメントの早期断線を招く虞がある。また、バル
ブ形状が上記のように球形や楕円球形をなし、このバル
ブに赤外線反射膜105を形成した場合は、バルブに歪
みを発生させ易いのでバルブのベーキングが充分に行え
ず、かつ点灯中にバルブ102内の温度上昇が増すの
で、バルブ内に放出される不純ガスが多くなる。しか
し、上記のようなゲッター112、112を設けておけ
ば、ゲッターが不純物、特に水分の水素と反応してこれ
を取り込むのでフィラメントの早期断線を防止し、寿命
特性の向上に有効である。
【0047】例えば、ゲッター112、112を設けな
い場合はランプ寿命は500時間であったが、ゲッター
112、112を設けるとランプ寿命が800時間に延
びることが確認されている。
【0048】このような遮光板111はホルダー113
を介して一方の内部リード線109に支持されている。
なお、上記バルブ102内には、ハロゲンガスが封入さ
れている。上記各内部リード線108、109および1
10は、バルブ102の端部に形成された図示しない封
止部に封着され、それぞれ外部リード線に接続されてい
る。
【0049】上記バルブ102の一端封止部には、前記
鍔付き口金120が被着されている。鍔付き口金120
は円筒形口金本体121にフランジ122を設けるとと
もに、端部に3個のレグ端子123,124,125を
設けたものであり、円筒形口金本体121は上記バルブ
102の圧潰封止部に被せられ、図示しない接着剤によ
り接合されている。
【0050】上記レグ端子123〜125は、上記バル
ブ102の封止部より導出された図示しない外部リード
線に接続されており、それぞれ前記内部リード線10
8、109および110と電気的に接続されている。そ
して、前記共通内部リード線108は、共通レグ端子1
23と電気的に接続されているものである。
【0051】上記構成のハロゲン電球100は、図9に
示すように、反射体130に収容されている。反射体1
30は、反射面131を形成したリフレクタ132と、
このリフレクタ132の前面開口部に取り付けた前面レ
ンズ133とで構成されており、リフレクタ132の背
面頂部には取付孔134が形成されている。この取付孔
134には前記ハロゲン電球100が差し込まれてお
り、このハロゲン電球100は口金120に設けたフラ
ンジ122を反射体130の取付孔134の周縁に固定
することにより、リフレクタ132に対し所定の位置に
位置決めして取り付けられている。
【0052】このような構成の第2の実施例について、
作用を説明する。図9に示すように組み立てられた前照
灯は、共通レグ端子123と他のレグ端子124とを直
流12Vの電源に接続すると、共通内部リード線108
と他の内部リード線109との間に電位差が与えられる
ので走行ビーム用フィラメント107に電流が流れ、よ
ってこの走行ビーム用フィラメント107が発光する。
この光は周囲に放出され、バルブ102の球形部103
および円筒部104から外部に放射される。そして、こ
の光が球形部103および円筒部104の外面に形成し
た赤外線反射膜105を透過する時に可視光が透過され
るとともに赤外線が反射される。
【0053】透過した可視光は、リフレクタ132の反
射面131で反射されて前方に向かい、リフレクタ13
2の前面開口部に取り付けた前面レンズ133により配
光が制御されて前方を照射する。この場合は、遠方に強
いビームが届くような走行ビームとなる。
【0054】そして、上記赤外線反射膜105で反射さ
れた赤外線は、バルブ102の内部に戻され、この帰還
した赤外線は走行ビーム用フィラメント107を加熱す
る。この場合、走行ビーム用フィラメント107はバル
ブ102の円筒部104に収容されているので、主とし
て円筒部104に形成した赤外線反射膜105にて反射
された赤外線が走行ビーム用フィラメント107に帰還
される。よって、走行ビーム用フィラメント107は電
源から供給される電力エネルギーに加えて上記赤外線反
射膜105で反射された赤外線による熱エネルギーが与
えられるので、温度上昇が促され、白熱化が良好になさ
れる。この場合、発光強度を赤外線反射膜を設けない場
合と同等レベルにしようとすれば、赤外線反射膜105
で反射された熱エネルギーの分だけ電源から供給される
電力エネルギーを少なくすることができ、よって消費電
力を節約することができる。
【0055】一方、共通レグ端子123と他のレグ端子
125とを直流12Vの電源に接続すると、共通内部リ
ード線108と他の内部リード線110との間に電位差
が与えられ、この場合はすれ違いビーム用フィラメント
106に通電される。よってこのすれ違いビーム用フィ
ラメント106が発光し、この光は周囲に放出される。
【0056】この場合、すれ違いビーム用フィラメント
106の近傍には遮光板111を設けてあるから、この
遮光板111の方向に向かう光は遮断される。遮光板1
11に至った可視光および赤外線は遮光板111の内面
の反射面で反射され、フィラメント106に戻される。
【0057】上記遮光板111以外の方向に放射された
光は、バルブ102の球形部103および円筒部104
から外部に放射される。そして、この光が球形部103
および円筒部104の外面に形成した赤外線反射膜10
5を透過する時に可視光が透過されるとともに赤外線が
反射される。
【0058】透過した可視光は、リフレクタ132の反
射面131で反射されて前方に向かい、前面レンズ13
3により配光が制御されて前方を照射する。この場合、
前記遮光板111の作用により、前方を照射する光の一
部がカットされ、右上方向に向かう光が遮断または減光
されて対向車に対する眩しさを減じる。
【0059】上記赤外線反射膜105で反射された赤外
線は、バルブ102の内部に戻される。この場合、すれ
違いビーム用フィラメント106はコイル中央部がバル
ブ102の球形部103のほぼ中心点に配置されている
から、球形部103の赤外線反射膜105で反射された
赤外線はすれ違いビーム用フィラメント106に効果的
に帰還する。
【0060】このようなことから、すれ違いビーム用フ
ィラメント106から放出された赤外線は、バルブ表面
に形成した赤外線反射膜105で反射されるからフィラ
メント106に戻されることになり、この戻された赤外
線によってフィラメント106が加熱される。よって、
すれ違いビーム用フィラメント106は、電源から供給
される電力エネルギーに加えて上記赤外線反射膜105
で反射された赤外線による熱エネルギーが与えられるの
で、温度上昇が促され、白熱化が促進される。そしてこ
の場合も、発光強度を赤外線反射膜を設けない場合と同
等レベルにするならば、赤外線反射膜5で反射された熱
エネルギーの分だけ電源から供給される電力エネルギー
を少なくすることができ、よって消費電力を節約するこ
とができる。
【0061】しかも、一般に車両は、走行ビームで走行
する場合に比べてすれ違いビームで走行する機会が多
い。したがって、すれ違いビーム用フィラメント106
を球形部103に収容すれば、使用頻度の高いすれ違い
ビーム用フィラメント106に対するエネルギー効率を
高くすることができるので、仮に走行ビーム用フィラメ
ント107を球形部103に収容する場合に比べて、ラ
ンプ全体の電力エネルギーを大幅に節減することがで
き、ランプ効率を高くすることができる。
【0062】そして、本実施例では赤外線反射膜105
の最大膜厚部を、赤道から封止部側に向かって+15°
以上+30°以下の領域内に形成したため、封止部側の
膜厚差を10%以内の範囲に止めることができ、したが
って、封止部側に光拡散膜を設ける必要がなくなる。
【0063】このように赤外線反射膜105の最大膜厚
部を、赤道から封止部側に偏位させたことから先端部で
は膜厚差が拡大されるが、この部分は光拡散膜115で
覆ったので、ここに達した可視光は拡散透過されること
になる。このため、ここから出る光の色が他の箇所に比
べて大幅に変化することがなくなり、色むらが軽減され
ることになる。
【0064】この場合も、赤外線反射膜105の最大膜
厚部は、光放出部103の中心よりも封止部側に向かっ
て+15°以上+30°以下の領域内に形成されるのが
よく、+15°未満の領域であるとバルブ102の封止
部側に色むらの原因となる膜厚の薄い部分が形成される
ようになる。また、+30°を越える領域であると、光
放出部103の先端部に形成される膜厚の薄い部分が広
がるため、これを光拡散膜115で覆わなければならな
くなり、広い範囲を光拡散膜115で覆うので光損失が
生じて外部に放出される光量が減少する。
【0065】また、光放出部103の先端部に形成され
る光拡散膜115の境界は、光放出部103の中心より
も先端側に向かって−40°以上−45°以下の範囲が
よく、−40°未満であると光拡散膜115で覆う面積
が広くなり過ぎて光損失が生じ、外部に放出される光量
が減少する。また、−45°を越えると、赤外線反射膜
105の薄肉部を覆い切れず、色むらが発生する。
【0066】このようなハロゲン電球100を光源とし
て用いた車両用前照灯によれば、ハロゲン電球100の
効率が向上するから、効率の優れた前照灯となり、しか
もハロゲン電球100から放射される光の色むらが軽減
されるので、照射光の色むらが少ない前照灯となる。な
お、本発明の白熱電球はハロゲン電球に限らず、球形ま
たは楕円球形のバルブ内にフィラメントを収容した電球
であれば実施可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、赤外線反射膜の最大膜厚部が光放出部の中心よりも
封止部側に偏った位置に形成されるから膜厚の薄い部分
が光放出部の先端側のみに生じる。このため、先端部の
膜厚が薄い部分に制光部を形成すれば色むらの発生を抑
止することができる。よって、制光部は先端部のみに形
成すればよく、製造が容易である。
【0068】請求項2の発明によれば、制光部が光拡散
膜にて形成されているから、この部分に向かう光りは拡
散されるようになり、よって色むらの発生を解消するこ
とができるとともに、この部分から外に光が出るので光
量の減少がない。
【0069】請求項3の発明によれば、制光部が光遮断
膜にて形成されているから、この部分に向かう光りが遮
断され、色むらの発生を防止することができる。請求項
4の発明によれば、赤外線反射膜が高屈折率層と低屈折
率層を積層してなる多層干渉膜にて形成されているので
膜厚のばらつきを発生し易いが、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の発明を適用すれば色むらの発生を
軽減することができる。
【0070】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
請求項4のいずれか一に記載の白熱電球の利点を活用で
き、効率のよい反射形照明装置を提供することができ
る。請求項6の発明によれば、球形または楕円球形もし
くはこれらに類似した形状の光放出部にすれ違いビーム
用フィラメントを配置したから使用頻度の高いすれ違い
ビーム用フィラメントに赤外線反射膜で反射された赤外
線が効果的に帰還させられる。そして、この場合、赤外
線反射膜の最大膜厚部を光放出部の中心よりも封止部側
に偏った位置に形成するから膜厚の薄い部分は光放出部
の先端側のみに生じる。このため、先端部の膜厚の薄い
部分に制光部を形成すれば色むらの発生を抑止すること
ができる。請求項7の発明は、請求項6に記載の白熱電
球の利点を活用でき、照射光の配光特性において色むら
の少ない車両用前照灯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、ハロゲン電球の
断面図。
【図2】同実施例の赤外線反射膜の構成を説明する断面
図。
【図3】膜厚の分布特性を示す図。
【図4】色度分布を示す特性図。
【図5】同実施例のハロゲン電球を光源とした照明装置
の断面図。
【図6】本発明の第2の実施例を示し、ハロゲン電球の
側面面。
【図7】同実施例のハロゲン電球の平面面。
【図8】同実施例の遮光板の斜視図。
【図9】同実施例のハロゲン電球を光源とした車両用前
照灯を示す断面図。
【符号の説明】
1…ハロゲン電球 2…バルブ 3…光放出部 4…封止部 5…赤外線反射膜 6…フィラメント 15…光拡散膜(制光部) 100…バルブ 103…光放出部 104…円筒部 105…赤外線反射膜 106…すれ違いビーム用フィラメント 107…走行ビーム用フィラメント 111…遮光板 112…ゲッター 115…光拡散膜(制光部) 20,130…反射体 22,132…レフレクタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球形または楕円球形もしくはこれらに類
    似した形状の光放出部を有するバルブと;上記光放出部
    に収容されたフィラメントと;上記バルブの表面に形成
    され上記フィラメントから放出された赤外線を反射して
    バルブ内に戻す赤外線反射膜と;上記光放出部の先端部
    に形成されこの先端部に向かう可視光を制御する制光部
    と;を具備し、 上記赤外線反射膜の最大膜厚部は、前記光放出部の中心
    よりも封止部側に向かって+15°以上+30°以下の
    領域内に形成されているとともに、 上記制光部は、前記光放出部の中心よりも先端側に向か
    って−40°以上−45°以下の範囲に境界を有し、こ
    れより先端側の領域に形成されていることを特徴とする
    白熱電球。
  2. 【請求項2】 上記制光部は光拡散膜にて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の白熱電球。
  3. 【請求項3】 上記制光部は光遮断膜にて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の白熱電球。
  4. 【請求項4】 赤外線反射膜は、高屈折率層と低屈折率
    層を積層した多層干渉膜にて形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載の白
    熱電球。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一に
    記載の白熱電球と;この白熱電球が取付けられた反射体
    と;を具備したことを特徴とする反射形照明装置。
  6. 【請求項6】 球形または楕円球形もしくはこれらに類
    似した形状の光放出部およびこれに連続する円筒部が形
    成されたバルブと;上記光放出部および円筒部にそれぞ
    れ収容されたすれ違いビーム用フィラメントおよび走行
    ビーム用フィラメントと;上記バルブの表面に形成され
    上記各フィラメントから放出された赤外線を反射してバ
    ルブ内に戻す赤外線反射膜と;上記光放出部の先端部に
    形成されこの先端部に向かう可視光を制御する制光部
    と;を具備し、 上記赤外線反射膜の最大膜厚部は、前記光放出部の中心
    よりも封止部側に向かって+15°以上+30°以下の
    領域内に形成されているとともに、 上記制光部は、前記光放出部の中心よりも先端側に向か
    って−40°以上−45°以下の範囲に境界を有し、こ
    れより先端側の領域に形成されていることを特徴とする
    前照灯用白熱電球。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の前照灯用白熱電球と;
    この白熱電球が組み込まれた反射体と;を備えたことを
    特徴とする車両用前照灯。
JP7192042A 1995-07-27 1995-07-27 白熱電球およびこれを用いた反射形照明装置ならびに車両用前照灯 Abandoned JPH0945295A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006018799A1 (en) * 2004-08-20 2006-02-23 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electric lamp comprising a light absorbing medium
WO2005029537A3 (en) * 2003-09-23 2007-10-18 Koninkl Philips Electronics Nv Electric lamp and method of depositing a layer on the lamp
JP2009517827A (ja) * 2005-12-02 2009-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電気ランプ
JP2019528558A (ja) * 2016-09-22 2019-10-10 ヘレーウス ノーブルライト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHeraeus Noblelight GmbH 赤外線エミッター

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