JPH09296808A - 流体流動制御部材 - Google Patents

流体流動制御部材

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JPH09296808A
JPH09296808A JP13579096A JP13579096A JPH09296808A JP H09296808 A JPH09296808 A JP H09296808A JP 13579096 A JP13579096 A JP 13579096A JP 13579096 A JP13579096 A JP 13579096A JP H09296808 A JPH09296808 A JP H09296808A
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JP
Japan
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control member
capillary passage
fluid
flow control
fluid flow
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JP13579096A
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Takashi Takahashi
敬 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 供給した流体が急速に拡散して流体の流動規
正作用が速やかに発揮され、しかも高い規正精度の得ら
れる安価な流体流動制御部材を提供すること。 【構成】 基材と、この基材の表面に形成された、流体
の流動する縦方向に並列して延びる細かい多数の溝(1
a)からなり、移動する流体の縦方向拡散領域を形成し
た主流毛細管通路(1)と、この主流毛細管通路の溝に
交差して横方向に並列して延びる細かい多数の溝(2
a、2bまたは2c)からなり、主に主流毛細管通路の
側から流体が導入される、移動する流体の横方向拡散領
域を形成した、主流毛細管通路の側部に隣接して配置さ
れた副流毛細管通路(2)とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を規正した状態で
一定の方向性を持たせて流動させるための流体流動制御
部材、特に、流体の移動を円滑に行い流体の流れを平衡
状態に保つ流動制御部材に係る。ここで言う流体とは、
温水、地下水、冷却水、蒸発させる液体、放熱/加熱す
る液体、水耕栽培液、化学溶液、試薬液、排液等の各種
の流体を含む概念である。従って、本発明の部材は、熱
交換器、流体分配供給手段、蒸発器、拡散混合手段(複
数種類の流体を部材上で拡散混合する)等に利用するこ
とができる。
【0002】前述した流体流動制御部材は、様々な用途
に利用することができる。また流体流動制御部材は、単
一用途に限らず、複合的な用途、例えば、流体流動制御
部材を屋根面に布設し、冬期、温水をこの部材に沿って
流して屋根の除雪または融雪を行い、夏期には流体流動
制御部材を集熱体として用い、部材に沿って流体を流し
て太陽熱を集熱する複合的な用途機能を持たせることが
できる。同時に、この部材は、夏期、冷水を流して鉄板
屋根面を冷却する冷却部材としての機能も備えている。
部材は毛細管現象を利用した急速な拡散性能を持ち、部
材の設置姿勢には特に制約はない。なお、後述する主流
毛細管通路と副流毛細管通路の幅寸法、使用本数、組み
合わせ方は選択事項である。
【0003】
【従来の技術】本件出願の発明者は、流体の流動を制御
する様々なテープ状シートについて試作研究を続けてき
た。これらシートはそれぞれに特徴を備え、用途に応じ
て使い分けることができる。
【0004】出願人の試作に係るシートは、流体の移動
を拘束して規正的に流動させる性能を備えている。これ
ら従来の試作シートの規正性能をさらに精密化し、急速
な拡散性能を持たせることができればより好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】具体的に説明すると、
シートの稼働時、シート上に最初に供給された流体は、
供給箇所から徐々に広がっていき、シート面を湿潤しな
がら流動していく。シートと流体がよく馴染んだ状態で
は、流体の動きには規則性が生じ、その挙動は維持され
る。しかしながら、シート表面が飽和するまでには時間
がかかり、またその過程での流体の挙動は必ずしも規正
されたものではない。特に、シートが保水性または吸水
性に富む素材層を備えている場合、シートの規正効果に
よる応答性(流体供給側と流体流出側の間の流動性能の
一貫性)が発生するまでには相当の時間を要する欠点が
ある。また規正性能の精度には一定の制約があり、応答
速度を速めると規正精度を保つことが難しくなり、これ
ら2つの要求を同時に満足することは困難である。
【0006】本発明の目的は、供給した流体が急速に拡
散して流体の流動規正作用が速やかに発揮され、しかも
高い規正精度の得られる安価な流体流動制御部材を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】基材表面に流体の主な流
動方向に沿って溝を多数並列して設け複数の主流領域を
形成し、これら主流領域同士を副流領域を介在させて互
いに横に連結する構成を取り入れている。主流領域と副
流領域を形成する多数の溝は各々が毛細管通路を形成
し、これら領域が部材表面を覆うようにして流体流動制
御部材は構成されている。
【0008】
【作用】主流領域を形成する主流毛細管通路の溝は流体
の移動方向に延びている。流体は主流領域または副流領
域に供給される。供給された流体は主流毛細管通路に速
やかに捕捉され、主流毛細管通路の毛細管作用により先
ず主流毛細管通路に沿って急速に先行する多数の毛細流
が形成される。これら毛細流は非常に明確な主流経路を
部材上に描き、後を追って流量の多い主流が主流領域の
範囲を満たすようになる。この毛細流の先行現象に追随
した主流の流れは、流体同士の馴染みにより、主流は毛
細流の後を正確にたどり急速に流動する。
【0009】部材表面には急速にしかも正確に主流領域
が形成されるが、この現象に並行して、またはこの現象
に引き続き、主流領域から副流領域にかけての流体の拡
散が急速に進行する。主流毛細管通路と副流毛細管通路
の配置関係により、初期の主流領域の毛細流が副流領域
の副流毛細管通路内に同時に侵入するか、主流領域に主
流が形成された後、この主流から副流領域に毛細流が形
成され、この副流領域毛細流に案内されて主流の一部が
横に拡散するかが決まる。前者の場合、流体の供給側か
ら流体の流出側にかけて流体は部材表面を前進するが、
後者の例では、流体の供給側から流体の流出側にかけて
規正された主流が早期に発生する違いがある。ただし、
副流領域のレベル設定を変えればこれら2つの現象は同
時に進行していく。
【0010】また、副流毛細管通路を形成する並列する
溝は主流毛細管通路の溝に交差して配置されているた
め、副流毛細管通路に沿った流体の縦方向への移動は主
流毛細管通路に沿った流体の移動に比べて阻止または制
限される。従って、副流毛細管通路は抵抗面となって主
流毛細管通路と同方向の流体の流れに対しては減速領域
を形成する。
【0011】副流毛細管通路を流動する流体の流量は、
主流毛細管通路を移動する流体の流量が多ければ多くな
り、主流毛細管通路を移動する流体の流量が少なければ
少ない量である。従って、副流毛細管通路の溝の形態、
具体的には、溝の幅と深さ、溝底のレベル、副流毛細管
通路の幅寸法等のデザインは主流毛細管通路の溝の形態
との関係で選択する必要がある。
【0012】例えば、主流毛細管通路と副流毛細管通路
の溝の断面形状を同一にし、副流毛細管通路の溝底のレ
ベルを主流毛細管通路のものよりも高く設定すれば、副
流毛細管通路は主流毛細管通路に対しうね状に***し、
主流毛細管通路は窪んだ溝の形態を呈する。主流毛細管
通路を流動する流体の量が少なければ、副流毛細管通路
の上部は主流毛細管通路の流体表面よりも上方に露出す
る。主流毛細管通路の溝底のレベルを副流毛細管通路の
ものよりも高く設定すれば、主流毛細管通路は副流毛細
管通路に対しうね状に***し、副流毛細管通路は窪んだ
溝の形態を呈する。この構造例では、副流毛細管通路に
供給された流体は副流毛細管通路を移動する過程で横方
向毛細流が先行して形成され、主流毛細管通路に引き継
がれ主流毛細管通路への流体の拡散現象が生じる。
【0013】主副流毛細管通路は同一平面に沿って配列
することもできる。この場合、うね状突起と窪んだ溝は
形成されない。主副流毛細管通路の立体的または平面的
配置の何れの形態を採用する場合でも、副流毛細管通路
は隣接する主流毛細管通路の間の連絡通路を形成する一
方で、主流毛細管通路の流れに対しては側部を拘束する
減速領域を形作っている。従って、流体の流動を乱す何
らかの原因が発生しても、流体は主流毛細管通路と副流
毛細管通路の間を移動しつつも、溝の持つ毛細管作用に
より溝には常に流体が保持され、同時に、流体は副流毛
細管通路をバイパスして流体流動制御部材の表面を自由
に流動することができる。その結果、流体流動制御部材
の表面を覆う流体の流量分布は大きく変化せず、乱れが
生じても速やかに回復する。
【0014】副流毛細管通路の溝底のレベルが主流毛細
管通路の溝底のレベルよりも高くするか低くするか、溝
の断面積をどの程度にするかは用途、使用条件に応じて
選択される。流体流動制御部材を熱交換装置として使用
する場合、溝の容積を大きく設定すれば、流通路が保有
する流体量は増加し、この熱交換装置が融雪装置であれ
ば保有熱量は大きくなる。
【0015】副流毛細管通路が主流毛細管通路を流動す
る露出した流体の流れの上側表面より低ければ、すなわ
ち、露出流体面の下に沈み、横向きの溝は露出した流れ
の減速手段として作用し、露出した流体の流れには速度
差の異なる領域が隣接して交互に位置するようになる。
この流れには規則性があり、流体の流動方向は規正され
る。
【0016】副流毛細管通路の溝の壁に開口を設けてお
けば、この開口は隣接する溝同士を導通する連絡通路と
して機能する。この開口が上下方向に整列していれば、
開口は副流毛細管通路に設けた縦方向の溝と見なせる。
縦方向の溝の存在は、副流毛細管通路の減速抵抗を小さ
くするのに役立つ。副流毛細管通路に縦方向の溝を併設
しておけば、副流毛細管通路にも常時横方向の流れが形
成される。
【0017】主流毛細管通路の幅、副流毛細管通路の
幅、主流毛細管通路と副流毛細管通路の幅の比率、溝の
サイズ、溝の壁の傾斜角度、溝の数、および主副流毛細
管通路の本数は選択事項である。また、主流毛細管通路
と副流毛細管通路は同一構造のものを使用する必要はな
く、隣接するもの同士の間で構造形態を変化させること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に沿って本発明に係る流体流
動制御部材の実施例につき、詳細に説明する。図1は、
基材の上側表面に形成された主流毛細管通路1と副流毛
細管通路2の位置関係を示している。主流毛細管通路1
の側部には副流毛細管通路2が位置し、副流毛細管通路
の両側には主流毛細管通路が、また主流毛細管通路の両
側には副流毛細管通路が配置されている。溝の幅および
深さは数ミリ以下の微細なものである。図示の例では、
主流毛細管通路1は流体の流動する縦方向に並列して延
びる細かい多数の溝1aから構成されている。また副流
毛細管通路2は、主流毛細管通路の溝に交差して横方向
に並列して延びる細かい多数の溝2aから構成されてい
る。
【0019】流体は主流毛細管通路1または副流毛細管
通路2に供給される。流体の供給箇所はこれら毛細管通
路の端の位置である必要はなく、通路の中間位置でもよ
い。流体流動制御部材の使用形態によっては部材に供給
する流体の流量にはおのずと制約があるものの、流体流
動制御部材の設置姿勢は、水平、傾斜、垂直の他、原則
として自由である。毛細管現象による流体の移動範囲は
広く、部材表面に多少の凹凸が生じたとしても流体は円
滑に移動していく。
【0020】図2および図4は、主流毛細管通路1と副
流毛細管通路2の境界部を示している。この例では主流
毛細管通路の溝1aは副流毛細管通路の溝2aに比べて
低い位置にある。従って、供給される流体は先ず主流毛
細管通路1の溝1aに沿って毛細流が走り、後続して流
体の主流がこれら毛細流をたどって移動していく。主毛
細流の表面レベルが図7のAで示す高さに到達すれば、
副流毛細管通路の溝2aに沿って横方向の毛細流が形成
され、主流の一部が副流毛細管通路内に流入していく。
その際、流体の持つ表面張力により、副流毛細管通路に
流入する流体は側壁に付着し、流量の増減が生じても側
壁は露出しにくい。図7のBは表面張力による流体の表
面の窪んだ状態を示している。
【0021】図7に示すレベルCは、流体流動制御部材
が稼働状態にあり、流体流動制御部材全面を流動する流
体が覆い、副流毛細管通路全体が沈んだ状態を示してい
る。こうした状況の下では、副流毛細管通路は主流毛細
管通路の側部にあって、主流毛細管通路に沿って移動す
る流体に対しては減速領域を形成している。この減速領
域が主流領域の両側に位置すれば両者の間には速度差に
よる境界域が形成され、流体の流動方向はこの境界域の
方向に制限される。
【0022】図3は、副流毛細管通路2の側壁に縦方向
にオリフィス3が形成され、隣接する上下の溝同士が導
通した構造を示している。これらオリフィスは縦方向に
並び、連続する縦方向の溝を形成している。この縦方向
の溝に沿って流体は移動するため、副流毛細管通路の溝
内の流体は滞留せず常時流れが形成されている。同様
に、主流毛細管通路1の側壁にも横方向にオリフィスを
形成し、隣接する主流毛細管通路の溝同士を適当に間隔
を開けた位置で連絡することができる。図中にて、参照
番号4は主流毛細管通路の溝に設置した堰を示してい
る。堰と堰の間には流体を少量溜め置くことができ、ま
た前述した操作初期の先行毛細流の移動速度を減速する
のにも効果がある。流体流動制御部材の表面積が大き
く、毛細流が急速に成長して全面に一旦広がってしまう
のを制限することが必要となる場合、こうした堰を適当
に配置しておくことで、後続する主流との拡散時間差
(先導部間の距離)を短縮することができる。流体が蒸
発し易い雰囲気での使用には必要な構造である。
【0023】図5に示す副流毛細管通路2の溝2bは図
4に示すものよりも低い位置にあり、また図6の副流毛
細管通路2の溝2cは図5に示すものより低い位置にあ
る。図4および図5の構造によれば、副流毛細管通路は
主流毛細管通路に対し全体がうね状に***し、主流毛細
管通路は全体が窪みを形成している。主流毛細管通路と
副流毛細管通路は、これら毛細管通路の溝壁の先端部が
同一平面内に位置するように形成することもできる。図
6の例では、主流毛細管通路は副流毛細管通路に対し全
体がうね状に***し、副流毛細管通路は全体が窪みを形
成している。副流毛細管通路の窪みの程度を大きく設定
すれば、主流毛細管通路に沿った流体の流量よりも副流
毛細管通路に沿った流体の流量が多くなる場合もあり得
る。しかしながら、流体の流動方向を主流毛細管通路が
決定しており、流体の移動速度は副流毛細管通路に沿っ
た流体の移動速度に比べて優位にあり、副流毛細管通路
は流体の横方向への拡散領域または減速領域となってい
る。
【0024】前記基材は、金属板または金属薄板、樹脂
板または樹脂シート、金属ホイル被覆樹脂シート、金属
蒸着樹脂シート、プラスチックまたはゴムの磁石シー
ト、樹脂と金属薄板のラミネートシートの群より選ばれ
た材料から構成することができる。毛細管通路は基材の
両面に設置できる。また、基材の裏側には感圧接着剤の
層を付着しておくことができる。前述した毛細管通路表
面構造を持つ流体流動制御部材は、必要枚数を互いに積
層して用いることができる。毛細管通路を形成するにあ
たっては、プレス成形、射出成形等の加工方法により、
またローラ転圧成形、各種の切削技術を利用することが
できる。
【0025】前記流体は、熱媒体、蒸発媒体、各種の処
理液、試薬、粘性流体であり、これら流体の種類によっ
て、流動制御部材は熱交換器、蒸発器、流体搬送手段と
して利用される。
【0026】前記基材は単独で使用できるが、それ自体
を屋根材として利用したり、壁面材として使用すること
ができる。流体流動制御部材の基材の両側の側縁に立ち
上がった側壁を設ければ、基材はトレイとして使用でき
る。
【0027】本発明に係る流体流動制御部材は、前述し
た用途に加え、屋根材に接触して布設し冷水を流せば屋
根面を冷却する冷却手段として用いることができ、さら
に、降雪面に接して布設すれば、雪を溶かす融雪手段と
して使用することも可能である。
【0028】前述した流体流動制御部材は、各種のオプ
ション設備と併用することができる。例えば、毛細管通
路に沿って熱媒体の流通する配管、電気ヒーター線、プ
レートヒーター、またはフィルムヒーターを設けておく
ことができる。これら付帯設備は、基材自体に埋め込ん
でおいたり、基材表面に固定しておくことができる。な
お、基材の厚みは選択事項である。
【0029】前述した主流毛細管通路および/または副
流毛細管通路は、表面をブラスト処理により微細な凹凸
面を形成しておくことができる。こうした加工を施せ
ば、流体に対する濡れ性が高まる。こうした表面には、
別途、金属、樹脂、セラミック、サーメット等の溶射コ
ーティング層を施すことができる。
【0030】扁平配管の管壁を利用し、これを基材とし
て利用することができる。図8は、本件出願人の試作に
よる扁平配管5の構造例を示している。前述した毛細管
通路はこの管壁の外側表面に形成されている。管壁に貫
通穴を設けておけば、管内の流体を外部の毛細管通路に
供給することができる。
【0031】
【発明の効果】前述の如く構成することにより、比較的
少ない箇所から流体を供給しても、この流体を速やかに
広い表面に拡散させ、予め定められた管理された状態で
流体を正確に移動させることができる。こうした流体の
移動状態は、用途に応じ予め予備試験を行って実態を把
握しておくことができ、最適な毛細管通路を比較的簡単
に設計することが可能であり、部材上への構造転写も容
易に行える利点がある。製品コストは安く、汎用性の高
い商品を供給できる利点が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体流動制御部材の構造原理を説
明するための斜視説明図。
【図2】主流毛細管通路と副流毛細管通路の配置形態の
一例を示す斜視説明図。
【図3】主流毛細管通路と副流毛細管通路の配置形態の
他の例を示す斜視説明図。
【図4】主流領域と副流領域の境界域の一例を示す斜視
説明図。
【図5】主流領域と副流領域の境界域の他の例を示す斜
視説明図。
【図6】主流領域と副流領域の境界域の別の例を示す斜
視説明図。
【図7】図4に示す毛細管通路を使用した場合の、主流
毛細管通路を流動する流体のレベルを示す説明図。
【図8】扁平配管の構造例を示す断面図。
【符号の説明】
1 主流毛細管通路 1a 主流毛細管通路の溝 2 副流毛細管通路 2a、2b、2c 副流毛細管通路の溝 3 副流毛細管通路の溝に設けたオリフィス 4 主流毛細管通路の溝に設けた堰 5 扁平配管

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の表面に形成された、
    流体の流動する縦方向に並列して延びる細かい多数の溝
    からなり、移動する流体の縦方向拡散領域を形成した主
    流毛細管通路と、この主流毛細管通路の溝に交差して横
    方向に並列して延びる細かい多数の溝からなり、主に主
    流毛細管通路の側から流体が導入される、移動する流体
    の横方向拡散領域を形成した、主流毛細管通路の側部に
    隣接して配置された副流毛細管通路とを有する流体流動
    制御部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記基材は、下側に感圧接着材の層を備えて
    いる流体流動制御部材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記基材が、金属板または金属薄板、樹脂板
    または樹脂シート、金属ホイル被覆樹脂シート、金属蒸
    着樹脂シート、プラスチックまたはゴムの磁石シート、
    樹脂と金属薄板のラミネートシートの群より選ばれた材
    料からなる流体流動制御部材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された流体流動制御部材
    において、前記基材は互いに積層して用いられる流体流
    動制御部材。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記主流毛細管通路と副流毛細管通路は互い
    に横に隣接し交互に配置されてなる流体流動制御部材。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記流体は熱媒体である流体流動制御部材。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記媒体は蒸発媒体である流体流動制御部
    材。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、当該流体流動制御部材は流体を搬送する流体
    分配手段として使用される流体流動制御部材。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載された流体流動制御部材
    において、前記主流毛細管通路と副流毛細管通路は基材
    の表側と裏側の両面に成形されている流体流動制御部
    材。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記主流毛細管通路の縦方向の溝は、溝の
    側壁に横向きにオリフィスが形成され、隣接の溝同士が
    これらオリフィスを通じて導通している流体流動制御部
    材。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記副流毛細管通路の横方向の溝は、溝の
    側壁に縦向きにオリフィスが形成され、隣接する溝同士
    がこれらオリフィスを通じて導通している流体流動制御
    部材。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記基材が屋根材を兼ねる流体流動制御部
    材。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、当該流体流動制御部材が壁面材を兼ねる流
    体流動制御部材。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記基材は両側の側縁に立ち上がった側壁
    を持ち、トレイを形成してなる流体流動制御部材。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、当該流体流動制御部材は屋根材に接触して
    布設され、屋根面を冷却する冷却手段として使用される
    流体流動制御部材。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、当該流体流動制御部材は降雪面に接して布
    設され、雪を溶かす融雪手段として使用される流体流動
    制御部材。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記流通路に沿って熱媒体の流通する配管
    が設けられている流体流動制御部材。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記流通路に沿って電気ヒーター線が設け
    られている流体流動制御部材。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、当該流体流動制御部材は、基材が面状のプ
    レートヒーター、またはフィルムヒーターを備えている
    流体流動制御部材。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、流体流動制御部材は、前記主流毛細管通路
    が傾斜した流動経路を形成するように傾けて用いられる
    流体流動制御部材。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、流体流動制御部材は、前記主流毛細管通路
    がほぼ水平な流動経路を形成するように用いられる流体
    流動制御部材。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記主流毛細管通路および/または副流毛
    細管通路は、表面をブラスト処理され微細な凹凸面を形
    成している流体流動制御部材。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記主流毛細管通路および/または副流毛
    細管通路は、表面に金属、樹脂、セラミック、サーメッ
    ト等の溶射コーティング層が施されている流体流動制御
    部材。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記副流毛細管通路は主流毛細管通路に対
    し全体がうね状に***し、主流毛細管通路は全体が窪み
    を形成している流体流動制御部材。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記主流毛細管通路は副流毛細管通路に対
    し全体がうね状に***し、副流毛細管通路は全体が窪み
    を形成している流体流動制御部材。
  26. 【請求項26】 吸液層を備えた流体流動制御部材にし
    て、前記主流毛細管通路と副流毛細管通路は、これら毛
    細管通路の溝壁の先端部が同一平面内に位置するように
    形成されている流体流動制御部材。
  27. 【請求項27】 基材と、この基材の表面に形成され
    た、流体の流動する縦方向に並列して延びる細かい多数
    の溝からなり、移動する流体の一部を吸収し残りを露出
    した形態で流す主流毛細管通路と、主流毛細管通路の溝
    に交差して横方向に並列して延びる細かい多数の溝から
    なり、主に主流毛細管通路の側から流体が導入される、
    移動する流体の拡散領域を形成した、主流毛細管通路の
    側部に隣接して配置された副流毛細管通路と、前記主流
    毛細管通路を横切って横方向に並列して延びる細かい多
    数の溝からなり、溝の両端が主流毛細管通路の両側に位
    置した副流毛細管通路に連絡する横断毛細管通路とを有
    し、主流毛細管通路を移動する流体は、横断毛細管通路
    を通り過ぎる際、流体の一部がこの横断毛細管通路を通
    じて隣接の主流毛細管通路に移動可能である流体流動制
    御部材。
  28. 【請求項28】 内部に流体の流れる通路を持つ扁平な
    形態をした扁平配管と、 扁平配管の管壁の外側表面に形成され、流体の流動する
    縦方向に並列して延びる細かい多数の溝からなり、移動
    する流体の一部を吸収し残りを露出した形態で流す主流
    毛細管通路と、 主流毛細管通路と同様に扁平配管の上側表面に形成さ
    れ、主流毛細管通路の溝に交差して横方向に並列して延
    びる細かい多数の溝からなり、主に主流毛細管通路の側
    から流体が導入される、移動する流体の拡散領域を形成
    した、主流毛細管通路の側部に隣接して配置された副流
    毛細管通路とを備えている流体流動制御部材。
  29. 【請求項29】 請求項1に記載された流体流動制御部
    材において、前記扁平配管は配管の上側壁に貫通穴を備
    え、この貫通穴を介し配管内部の流体を配管の上側表面
    に形成された主流毛細管通路または副流毛細管通路に供
    給することのできる流体流動制御部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1089879A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Mitsubishi Electric Corp 熱交換器および該熱交換器の熱交換部材の製造方法
KR20130035881A (ko) * 2011-09-30 2013-04-09 시케이디 가부시키가이샤 액체 제어 장치

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