JPH09295619A - 包装材繰出し装置 - Google Patents

包装材繰出し装置

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JPH09295619A
JPH09295619A JP11091296A JP11091296A JPH09295619A JP H09295619 A JPH09295619 A JP H09295619A JP 11091296 A JP11091296 A JP 11091296A JP 11091296 A JP11091296 A JP 11091296A JP H09295619 A JPH09295619 A JP H09295619A
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政彦 清水
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英司 吉田
Futoshi Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰出しローラ1と回転式カッタ2との間の動
作タイミングを、本体モータ103に同期させることで
容易かつ迅速に調整できるようにする。特に包装すべき
被包装物の変更時における段取り替えの迅速化を図る。 【解決手段】 繰出しローラ1を繰出しモータ8によっ
て駆動するとともに、回転式カッタ2についてもカッタ
駆動用モータ5によって駆動する。また、本体モータ1
03の回転をロータリーエンコーダ11によってパルス
信号に変換する。このロータリーエンコーダ11からの
パルス信号に基づいて、繰出し制御手段が繰出しモータ
8を制御するとともに、カッタ制御手段がカッタ駆動用
モータ5を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、本体モータをメ
インモータとして被包装物の搬送および上包み動作を行
なう包装装置に組み込まれる包装材繰出し装置に関し、
更に詳しくは、帯状の包装材を連続的に繰り出し、所定
長さに切断するとともに、当該切断した包装材を包装装
置上に定められた所定の包装材供給位置に配置する、連
続繰出し方式の包装材繰出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】包装装置には、セロハン,プラスチック
フィルム,アルミ箔などの薄い包装材を用いて被包装物
をおおい包む形式のものがある。一般に、この種の包装
装置を上包機(または上包み機)と称している。
【0003】図33は箱状の被包装物を対象とする上包
機(包装装置)の概要を示す構成図である。同図に示す
ように、搬送経路100に沿って搬送されてきた箱状の
被包装物Sは、搬送経路100の所定位置に設けられた
包装材供給位置101において包装材Fを巻きつけられ
(胴巻き)、続いて包装材Fの胴折り,耳折り,下折
り,上折りなどの折り込み工程を経て、包装材Fにおお
い包まれ、検査,搬出工程などの次工程に移送されてい
く。
【0004】ここで、上包機の包装材供給位置101に
は、包装材繰出し装置が組み込まれている。この包装材
繰出し装置は、ローラ103に巻付けられた帯状の包装
材Fを繰り出し、被包装物Sの外形寸法に合わせて適宜
の長さに切断した後、搬送経路100と交差する位置に
配置するための基本構成を備えている。
【0005】すなわち、包装材繰出し装置には、包装材
Fを繰り出すための繰出しローラ、繰り出された包装材
Fを所定の長さに切断するカッタが、基本構成要素とし
て備わっている。さらに、必要に応じて包装の開封を容
易化するためのテイアテープTを包装材と重ね合わせて
繰り出す機構や、包装材Fの切断端にこのテイアテープ
Tの開封端を突片状に形成するための小口カッタ、切断
された包装材Fを搬送経路と交差する所定の位置に位置
決めするための搬送ベルトなどが、この包装材繰出し装
置には備わっている。
【0006】このような包装材繰出し装置の各構成要素
は、包装装置における被包装物の送り込み動作と連係し
てそれぞれの動作が行なわれなければならない。包装装
置は、プッシャと呼ばれる被包装物搬送手段によって、
被包装物を包装材供給位置まで間欠的に送り込んでい
く。このプッシャによる被包装物の送り込みが行なわれ
る間に、包装材繰出し装置では、包装材の繰出し,切
断,搬送位置決め、さらに必要に応じて小口カッタによ
る開封端の形成などを終了させる必要がある。
【0007】ここで、従来の包装材繰出し装置は、各構
成要素の駆動を、包装装置に設けた本体モータにより行
なわせていた。すなわち、包装材繰出し装置の各構成要
素(繰出しローラ,小口カッタ,カッタ,搬送ベルトな
ど)は、楕円歯車による変速機構を含む動力伝達機構を
介して本体モータと機械的に連結され、この本体モータ
から駆動力を得ていた。包装装置のプッシャも、この本
体モータから駆動力を受けて往復運動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、包装装置に供給
される被包装物が変更になり、その大きさが変わると、
プッシャによる包装材供給位置への送り込みタイミング
が変わるとともに、その被包装物を包み込むのに必要と
なる包装材の長さも変わってくる。
【0009】したがって、包装装置に供給される被包装
物が変更される度に、まず、プッシャによる被包装物の
送り込みタイミングと包装材繰出し装置の各構成要素と
の間の動作タイミングを調整する必要がある。また、包
装装置に供給される被包装物の大きさに合わせて、包装
材繰出し装置における包装材の送り出し量なども変更す
る必要がある。
【0010】これらの調整は、包装材繰出し装置の各構
成要素と本体モータとを連結する動力伝達機構に組み込
んである楕円歯車を交換することによって行なわれる。
【0011】しかし、被包装物の大きさに合わせて適切
な楕円歯車を選択し、交換する作業は以外と時間がかか
り、さらに交換した各楕円歯車の相対的な回転角度の調
整(すなわち、各構成要素間の動作タイミング調整)
は、熟練者であっても相当な時間を必要としていた。
【0012】近年、包装分野においても多品種少量化の
形態が顕著になってきており、包装対象となる被包装物
の変更に伴う、段取り時間の短縮が包装装置全般の課題
となっている。上述の包装装置(上包機)およびそれに
組み込まれる包装材繰出し装置についてみれば、被包装
物の変更に伴う上述した動作タイミングの調整などを如
何に短時間で終了させるかが、多品種少量化に対応する
上で解決すべき課題であった。
【0013】なお、包装材繰出し装置には、連続繰出し
方式のものと間欠繰出し方式のものがある。前者は、被
包装物の高速供給に対応したものであり、繰出しローラ
を連続回転させて包装材を常に繰り出していく構成のも
のである。一方、後者は、被包装物の供給間隔が比較的
遅い包装装置に適用されるもので、包装材の繰出し,切
断,搬送位置決めなどの一連の動作も間欠的に行なう構
成となっている。
【0014】このうち、後者の間欠繰出し方式は、包装
装置側での被包装物の供給間隔が遅いため、包装材繰出
し装置の各構成要素が余裕をもって動作できる。したが
って、動作タイミングについてもさほど厳密に調整する
必要がなく、本体モータの回転と包装材繰出し装置の各
構成要素の作動とが同期していなくとも、包装不良を引
き起こす確立は少ない。
【0015】しかしながら、前者の連続繰出し式では、
各構成要素の動作相互間にゆとりがなく、包装装置にお
ける被包装物の送り込み動作との間にも厳密なタイミン
グ調整が要求されるため、本体モータとの同期をとるこ
とが必要となる。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特に連続繰出し方式の包装材繰出し装置につい
て、各種構成要素を個別の駆動モータによって駆動させ
る構成とすることによって、各種構成要素間の動作タイ
ミングを容易に調整できるとともに、再び同じタイミン
グに戻したときの再現性もあるようにし、しかも各構成
要素が包装装置の本体モータに同期して作動するように
して、高速かつ高精度な連続包装作業を実現することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、搬送経路上に供給された被包装物を
所定の包装材供給位置に搬送する被包装物搬送手段と、
この被包装物搬送手段を駆動する本体モータとを備えた
包装装置に組み込まれ、帯状の包装材を所定長さに切断
するとともに、当該切断した包装材を包装材供給位置に
配置する包装材繰出し装置において、次の構成を備えた
ことを特徴としている。
【0018】 本体モータの回転をパルス信号に変換
するエンコーダ エンコーダから出力されたパルス信号を計数して同
期パルス信号を出力するカウンタ 帯状の包装材を連続的に繰り出す繰出しローラ この繰出しローラを回転駆動する繰出しモータ 包装材の繰出し軌道上に設定した所定位置に設けら
れ、繰出しローラによって繰り出された包装材を切断す
る回転式カッタ 回転式カッタを駆動するカッタ駆動用モータ カウンタからの同期パルス信号に同期して、搬送経
路上に供給される被包装物の大きさに応じ回転速度で、
繰出しモータを回転させる繰出し制御手段 カウンタからの同期パルス信号に同期して、搬送経
路上に供給される被包装物の大きさに応じたタイミング
で、回転式カッタが包装材を切断するように、カッタ駆
動用モータの回転速度を制御するカッタ制御手段
【0019】エンコーダは、本体モータの回転をパルス
信号に変換して出力する。このパルス信号の計数によ
り、本体モータの原点(本体原点)に対する回転角度が
認識できる。そこで、カウンタによってエンコーダから
のパルス信号を計数して、本体モータの本体原点に対す
る回転角度を示す同期パルス信号を該カウンタから出力
する。
【0020】帯状の包装材は、繰出しローラにより繰り
出され、その後、回転式カッタによって所定長さ毎に切
断されて包装材供給位置へと搬送される。これら繰出し
ローラおよび回転式カッタは、それぞれ本体モータとは
別個の駆動源である繰出しモータおよびカッタ駆動用モ
ータから駆動力を得て回転する。そして、これら繰出し
モータおよびカッタ駆動用モータは、それぞれ繰出し制
御手段およびカッタ制御手段によって、本体モータの回
転に同期して作動するように制御されている。
【0021】本発明の包装材繰出し装置は、高速処理を
実現できる連続繰出し方式を採用し、繰出しローラは連
続的に包装材を繰り出していく。したがって、この繰出
し速度と回転式カッタによる切断動作との間のタイミン
グを調整することにより、連続して包装材を必要長さに
切断することができる。これらのタイミングは、繰出し
制御手段およびカッタ制御手段によって、搬送経路上に
供給される被包装物の大きさに対応して正確に制御され
るので、過不足のない高精度な包装を実現することがで
きる。
【0022】しかも供給される被包装物が変更となった
際のタイミング調整も、繰出し制御手段およびカッタ制
御手段による制御内容を変更するだけでよく、機械的な
部品変更や変更部品間の調整が必要ないので、容易かつ
迅速に行なうことができる。
【0023】また、この発明の包装材繰出し装置は、本
体モータが逆転した際に、同モータとの同期状態を解除
し、繰出しローラや回転式カッタなどの構成要素の逆転
を防止する逆転防止手段を備えることが好ましい。
【0024】この逆転防止手段は、エンコーダから出力
されたパルス信号に基づいて、本体モータの逆転を検出
してその逆転動作の開始時点における本体モータの回転
角度を認識する。そして、本体モータが、逆転した後、
再び正転動作に切り換わり、そして検出した逆転動作の
開始時点における回転角度に到達するまでの間、エンコ
ーダから出力されたパルス信号の前記カウンタへの出力
を禁止する。
【0025】これにより本体モータが逆転した後、再び
もとの回転角度位置に戻るまで、カウンタから同期パル
ス信号が出力されないため、繰出し制御手段やカッタ制
御手段などの制御手段は、繰出しローラや回転式カッタ
を停止させる。その結果、包装材の逆流などによる損傷
や詰まり、蛇行などを防止することができる。
【0026】また、この発明の包装材繰出し装置は、包
装材供給位置へ搬送されるべき被包装物が途切れたとき
に、本体モータとの同期状態を解除し、繰出しローラや
回転式カッタなどの構成要素を停止させる構成とするこ
とが好ましい。すなわち、搬送経路に被包装物の有無を
検出する被包装物検出センサを設けるとともに、当該被
包装物検出センサが被包装物なしを検出した後、所定の
タイミングで、エンコーダから出力されたパルス信号の
カウンタへの出力を停止するクラッチ手段を備えた構成
とする。
【0027】クラッチ手段は、その後に被包装物検出セ
ンサが被包装物ありを検出したとき、所定のタイミング
で、エンコーダから出力されたパルス信号のカウンタへ
の出力を開始する。これにより、包装材供給位置へ搬送
されるべき被包装物が途切れたときは、包装材の繰出し
を停止することができる。
【0028】さらに、クラッチ手段が行なうエンコーダ
から出力されたパルス信号のカウンタへの出力停止動作
および出力開始動作に所定の回転角度幅を設け、これら
各動作の実行に際して次のような制御を行なう構成とし
てもよい。
【0029】すなわち、カウンタへの出力停止動作の際
は、上記回転角度幅の間に、エンコーダから入力したパ
ルス信号のカウンタへの出力数を徐々に減少していく。
一方、カウンタへの出力開始動作の際は、上記回転角度
幅の間に、エンコーダから入力したパルス信号のカウン
タへの出力数を徐々に増加していき、上記回転角度幅だ
けの出力時点で、再びエンコーダからの出力に相当する
パルス信号をカウンタへ出力する。
【0030】このような構成とすることにより、被包装
物が途切れた場合に、繰出しローラや回転式カッタの回
転をスロー停止させていくことができる。そして、次に
繰出しローラや回転式カッタを始動させるときは、本体
モータと徐々に同期させていきスロースタートさせるこ
とができる。このため、繰出しモータやカッタ駆動用モ
ータにかかる負荷を軽減させることができるとともに、
円滑な駆動制御を実現することができる。
【0031】また、上記カッタ制御手段は、カッタ制御
原点設定手段、カッタ速度変換手段、および切断時速度
同期手段を含む構成とすることができる。ここで、カッ
タ制御原点設定手段は、カウンタからの同期パルス信号
に同期した包装材の切断タイミングに、切断時の回転角
度を示すカッタ制御原点アドレスを設定する。また、カ
ッタ速度変換手段は、搬送経路上に供給される被包装物
の大きさに応じて設定した、回転式カッタの切断時速度
を含む所定の回転速度パターンにしたがって、カッタ駆
動用モータを駆動する。
【0032】そして、切断時速度同期手段は、カッタ制
御原点設定手段により設定されたカッタ制御原点アドレ
スのタイミングに、回転式カッタの切断時速度を合わせ
る。これにより、包装材の繰出し量(被包装物の大きさ
に対応)に応じた適正な回転式カッタの速度制御を実現
することができる。特に、包装材の切断時における回転
式カッタの速度を適正なものとすることができる。
【0033】さらに、この発明の包装材繰出し装置は、
回転式カッタの切断動作時の回転角度を示すカッタ原点
を検出したときカッタ原点検出信号を出力するカッタ原
点検出センサを設けることにより、カッタ制御手段が次
のような制御を行なう構成としてもよい。
【0034】すなわち、カッタ制御手段は、カッタ原点
検出センサからのカッタ原点検出信号を入力し、当該カ
ッタ原点検出信号の入力タイミングと、カッタ制御原点
アドレスのタイミングとの間にずれが生じたとき、カッ
タ原点検出信号の入力タイミングに、回転式カッタの切
断時速度を合わせる。このような構成とすれば、包装材
に対する現実の切断動作時点において、常に回転式カッ
タを適正な回転速度とすることができる。
【0035】さらにまた、上記のカッタ制御手段は、次
のような制御を行なう構成としてもよい。すなわち、カ
ッタ制御手段は、カッタ原点検出信号の入力タイミング
と、カッタ制御原点アドレスのタイミングとの間のずれ
を検出するとともに、このタイミングずれをなくすため
に必要な回転式カッタの速度補正値を算出する。そし
て、カウンタからの同期パルス信号に同期した所定の補
正タイミングに合わせて、算出した速度補正値に基づき
回転式カッタの速度を補正する。これにより、回転式カ
ッタの回転角度ずれを適時補正して、包装材を安定して
所望の長さに切断することができる。
【0036】この発明の包装材繰出し装置は、回転式小
口カッタを備えた構成とすることもできる。この回転式
小口カッタは、繰出しローラによって繰り出された包装
材に開封端形成用の切欠きを形成するもので、包装材の
繰出し軌道上に設定した所定位置に設け、小口カッタ駆
動用モータによって駆動する。
【0037】このような構成とした場合は、小口カッタ
制御手段を付加し、この小口カッタ制御手段によりカウ
ンタからの同期パルス信号に同期して、搬送経路上に供
給される被包装物の大きさに応じたタイミングで、回転
式小口カッタが包装材を切欠くように、小口カッタ駆動
用モータの回転速度を制御する。
【0038】これにより本体モータに同期して高精度に
小口カッタを制御することができ、しかも供給される被
包装物が変更となった際のタイミング調整も、小口カッ
タ制御手段による制御内容を変更するだけでよく、機械
的な部品変更や変更部品間の調整が必要ないので、容易
かつ迅速に行なうことができる。
【0039】また、上記小口カッタ制御手段は、小口カ
ッタ制御原点設定手段、小口カッタ速度変換手段、およ
び切断時速度同期手段を含む構成とすることができる。
ここで、小口カッタ制御原点設定手段は、カウンタから
の同期パルス信号に同期した包装材への切欠き形成タイ
ミングに、当該切欠き形成時の回転角度を示す小口カッ
タ制御原点アドレスを設定する。また、小口カッタ速度
変換手段は、搬送経路上に供給される被包装物の大きさ
に応じて設定した、回転式小口カッタの切欠き形成時速
度を含む所定の回転速度パターンにしたがって、小口カ
ッタ駆動用モータを駆動する。
【0040】そして、切欠き形成時速度同期手段は、小
口カッタ制御原点設定手段により設定された小口カッタ
制御原点アドレスのタイミングに、回転式小口カッタの
切欠き形成時速度を合わせる。これにより、包装材の繰
出し量(被包装物の大きさに対応)に応じた適正な回転
式小口カッタの速度制御を実現することができる。特
に、包装材の切欠き形成時における回転式小口カッタの
速度を適正なものとすることができる。
【0041】さらに、この発明の包装材繰出し装置は、
回転式小口カッタの切欠き形成時の回転角度を示す小口
カッタ原点を検出したとき小口カッタ原点検出信号を出
力する小口カッタ原点検出センサを設けることにより、
小口カッタ制御手段が次のような制御を行なう構成とし
てもよい。
【0042】すなわち、小口カッタ制御手段は、小口カ
ッタ原点検出センサからの小口カッタ原点検出信号を入
力し、当該小口カッタ原点検出信号の入力タイミング
と、小口カッタ制御原点アドレスのタイミングとの間に
ずれが生じたとき、小口カッタ原点検出信号の入力タイ
ミングに、回転式小口カッタの切欠き形成時速度を合わ
せる。このような構成とすれば、包装材に対する現実の
切欠き形成時点において、常に回転式小口カッタを適正
な回転速度とすることができる。
【0043】さらにまた、上記の小口カッタ制御手段
は、次のような制御を行なう構成としてもよい。すなわ
ち、小口カッタ制御手段は、小口カッタ原点検出信号の
入力タイミングと、小口カッタ制御原点アドレスのタイ
ミングとの間のずれを検出するとともに、このタイミン
グずれをなくすために必要な回転式小口カッタの速度補
正値を算出する。そして、カウンタからの同期パルス信
号に同期した所定の補正タイミングに合わせて、算出し
た速度補正値に基づき回転式小口カッタの速度を補正す
る。これにより、回転式小口カッタの回転角度ずれを適
時補正して、包装材の適正位置に安定して切欠きを形成
することができる。
【0044】さて、模様が印刷された包装材などにおい
ては、模様に合わせて包装材を切断し、包装材供給位置
に配置することを必要とする場合がある。一般にこの種
の包装材には、切断位置を指示するレジマークが一定の
間隔で付されている。このようなレジマークが付された
包装材に対しては、当該レジマークを所定の検出地点で
検出してレジマーク検出信号を出力するレジマーク検出
センサを設けた構成とすることが好ましい。
【0045】この場合、繰出し制御手段は、繰出しロー
ラの包装材繰出し原点となる繰出し制御原点アドレスを
設定する繰出し制御原点設定手段を含んだ構成とする。
この繰出し制御原点設定手段は、カウンタからの同期パ
ルス信号に同期して、レジマークの検出タイミングに対
応したタイミングをもって、繰出しローラの包装材繰出
し原点となる繰出し制御原点アドレスを設定する。
【0046】そして、繰出し制御手段は、レジマーク検
出センサからのレジマーク検出信号の入力タイミング
と、繰出し制御原点設定手段により設定された繰出しロ
ーラ制御原点アドレスのタイミングとの間のずれを検出
するとともに、当該タイミングずれをなくすために必要
な繰出しローラの速度補正値を算出する。
【0047】さらに、繰出し制御手段は、カウンタから
の同期パルス信号に同期した所定の補正タイミングに合
わせて、算出した速度補正値に基づき前記繰出しローラ
の速度を補正する。これにより、繰出しローラによる包
装材繰出し量のずれを適時補正して、包装材のレジマー
ク位置に対応した適正な包装材の繰出しを安定して維持
することができる。その結果、いわゆる模様ずれなどの
包装ミスを防止することができる。
【0048】また、この発明の包装材繰出し装置は、回
転式印字ヘッドを備えた構成とすることもできる。この
回転式印字ヘッドは、繰出しローラによって繰り出され
た包装材に所定の印字を行なうもので、包装材の繰出し
軌道上に設定した所定位置に設け、印字ヘッド駆動用モ
ータによって駆動する。
【0049】このような構成とした場合は、印字ヘッド
制御手段を付加し、この印字ヘッド制御手段によりカウ
ンタからの同期パルス信号に同期して、搬送経路上に供
給される被包装物の大きさに応じたタイミングで、回転
式印字ヘッドが包装材に印字するように、印字ヘッド駆
動用モータの回転速度を制御する。
【0050】これにより本体モータに同期して高精度に
印字ヘッドを制御することができ、しかも供給される被
包装物が変更となった際のタイミング調整も、印字ヘッ
ド制御手段による制御内容を変更するだけでよく、機械
的な部品変更や変更部品間の調整が必要ないので、容易
かつ迅速に行なうことができる。
【0051】また、上記印字ヘッド制御手段は、印字ヘ
ッド制御原点設定手段、印字ヘッド速度変換手段、およ
び切断時速度同期手段を含む構成とすることができる。
ここで、印字ヘッド制御原点設定手段は、カウンタから
の同期パルス信号に同期した包装材への印字タイミング
に、当該印字時の回転角度を示す印字ヘッド制御原点ア
ドレスを設定する。また、印字ヘッド速度変換手段は、
搬送経路上に供給される被包装物の大きさに応じて設定
した、回転式印字ヘッドの印字時速度を含む所定の回転
速度パターンにしたがって、印字ヘッド駆動用モータを
駆動する。
【0052】そして、切欠き形成時速度同期手段は、印
字ヘッド制御原点設定手段により設定された印字ヘッド
制御原点アドレスのタイミングに、回転式印字ヘッドの
印字時速度を合わせる。これにより、包装材の繰出し量
(被包装物の大きさに対応)に応じた適正な回転式印字
ヘッドの速度制御を実現することができる。特に、包装
材の印字時における回転式印字ヘッドの速度を適正なも
のとすることができる。
【0053】さらに、この発明の包装材繰出し装置は、
回転式印字ヘッドの印字時の回転角度を示す印字ヘッド
原点を検出したとき印字ヘッド原点検出信号を出力する
印字ヘッド原点検出センサを設けることにより、印字ヘ
ッド制御手段が次のような制御を行なう構成としてもよ
い。
【0054】すなわち、印字ヘッド制御手段は、印字ヘ
ッド原点検出センサからの印字ヘッド原点検出信号を入
力し、当該印字ヘッド原点検出信号の入力タイミング
と、印字ヘッド制御原点アドレスのタイミングとの間に
ずれが生じたとき、印字ヘッド原点検出信号の入力タイ
ミングに、回転式印字ヘッドの印字時速度を合わせる。
このような構成とすれば、包装材に対する現実の印字時
点において、常に回転式印字ヘッドを適正な回転速度と
することができる。
【0055】さらにまた、上記の印字ヘッド制御手段
は、次のような制御を行なう構成としてもよい。すなわ
ち、印字ヘッド制御手段は、印字ヘッド原点検出信号の
入力タイミングと、印字ヘッド制御原点アドレスのタイ
ミングとの間のずれを検出するとともに、このタイミン
グずれをなくすために必要な回転式印字ヘッドの速度補
正値を算出する。そして、カウンタからの同期パルス信
号に同期した所定の補正タイミングに合わせて、算出し
た速度補正値に基づき回転式印字ヘッドの速度を補正す
る。これにより、回転式印字ヘッドの回転角度ずれを適
時補正して、包装材の適正位置に安定して印字すること
ができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
実施形態に係る包装材繰出し装置の制御系を示すブロッ
ク図、図2は同装置の機械的構造を示す斜視図である。
まず、図2を参照してこの実施形態に係る包装材繰出し
装置の機械的構造を説明する。
【0057】同図に示すように、この実施形態に係る包
装材繰出し装置は、繰出しローラ1、回転式カッタ(以
下、カッタと省略する)2、回転式小口カッタ(以下、
小口カッタと省略する)3、および搬送ベルト4を備え
ている。繰出しローラ1は、繰出しモータ8によって回
転駆動される。図33に示したようにローラに巻かれた
帯状の包装材Fは、繰出しローラ1により所定の繰出し
経路に沿って繰り出されていく。この繰出し経路は、図
33に示した包装装置における被包装物Sの搬送経路1
00と交差するように設定してあり、その終端は、被包
装物Sの搬送経路100上に設定した包装材供給位置1
01におかれる。
【0058】カッタ2は、繰出しローラ1の下流側に設
けられ、繰り出された包装材Fを、包装装置に供給され
る被包装物Sの大きさに合わせた長さに切断していく。
このカッタ2は、カッタ駆動用モータ5によって回転駆
動される。小口カッタ3は、カッタ2の上流側(一般
に、繰出しローラ1の上流側)に設けられ、繰出しロー
ラ1によって繰り出された包装材Fの所定箇所を切り欠
いて、突片状の開封端Faを形成する(図2参照)。こ
こで、開封端Faの位置は、包装材Fにおける一方の切
断端としてある。したがって、小口カッタ3による包装
材Fの切欠き形成位置は、カッタ2による包装材Fの切
断端と合致しなければならない。この小口カッタ3は、
小口カッタ駆動用モータ6によって回転駆動される。
【0059】搬送ベルト4は、回転式カッタ2によって
所定の長さに切断された包装材Fを受け取り、包装装置
の包装材供給位置101まで搬送し、搬送経路100と
交差する状態に包装材Fを配置する。この搬送ベルト4
は、搬送ベルト駆動用モータ7の駆動力によって駆動さ
れる。この搬送ベルト4には、図には示されていない
が、ベルト表面に包装材Fを吸着固定する吸引ノズルが
設けてあり、繰り出されてきた包装材Fを、ベルト表面
に吸着して搬送する。
【0060】包装材供給位置101には、包装装置のプ
ッシャ(被包装物搬送手段)102により被包装物Sが
間欠的に送り込まれる。包装材供給位置101に送り込
まれた被包装物Sは、搬送ベルト4によって包装材供給
位置101に配置されている包装材Fを押し出す。この
押出し動作に伴い、包装材Fが被包装物Sの表面に胴巻
きされる。
【0061】包装装置のプッシャ102は、同装置の本
体モータ103から駆動力を得て往復運動する。このプ
ッシャ102は、本体モータ103の1回転に対して1
往復し、1つの被包装物Sを包装材供給位置101へと
送り込む。図33に示すように、搬送経路100の終端
には昇降装置104が設けてあり、終端に到達した被包
装物Sを1個ずつ持ち上げていく。そして、この持ち上
げられた被包装物Sに対してプッシャ102が側方から
当接し、対向する包装材供給位置101へと当該被包装
物Sを送り込んでいく。
【0062】次に、包装材繰出し装置の制御系の概要に
ついて図1を主に参照して説明する。図1に示すよう
に、中央処理・制御部10を中心として、ロータリーエ
ンコーダ11、逆転防止部12、クラッチ部13、クラ
ッチ切替制御部14、ユニットカウンタ15等からなる
同期制御系統と、速度変換部、補正部、モータドライバ
等からなる駆動制御系統とを備えている。なお、駆動制
御系統は、繰出しローラ1の駆動制御系20、カッタ2
の駆動制御系30、小口カッタ3の駆動制御系40、搬
送ベルト4の駆動制御系50にそれぞれ分かれている。
【0063】ロータリーエンコーダ11は、包装装置の
メインモータである本体モータ103の回転をパルス信
号に変換する回転角度検出器である。ロータリーエンコ
ーダ11からは本体モータ103の回転に対応してパル
ス信号が出力される。このパルス信号の出力数をカウン
トすることによって、本体モータ103の回転角度、す
なわち任意の回転角度原点(本体原点=角度0)からの
回転角度を検出することができる。
【0064】パルス信号のカウントは、図1に示す本体
カウンタ16によって行なわれる。すなわち、本体カウ
ンタ16は、本体原点からスタートしてパルス信号の入
力数をカウントしていき、本体モータ103の1回転分
のパルス信号数をカウントする毎にカウント値をクリア
して、次サイクルのカウント動作を続行する。この本体
カウンタ16によるパルス信号のカウント値(本体カウ
ント値)は、中央処理・制御部10へ入力される。
【0065】なお、この実施形態では、本体モータ10
3が1回転する間に、ロータリーエンコーダ11から一
定数(L0)のパルス信号が出力されるものとして説明
を進めていく(例えば、図7参照)。
【0066】逆転防止部(逆転防止手段)12は、本体
モータ103が逆転動作したとき、ロータリーエンコー
ダ11からのパルス信号を、後段のクラッチ部13へ出
力しないようにするための構成要素である。クラッチ部
13は、包装装置の搬送経路100に被包装物Sが供給
されていないとき、すなわちプッシャ102による被包
装物Sの送り込み動作が行なわれないときに、クラッチ
切替制御部14の制御により、ロータリーエンコーダ1
1からのパルス信号を後段のユニットカウンタ15へ出
力しないようにするための構成要素である。
【0067】ユニットカウンタ15は、逆転防止部12
およびクラッチ部13を介して送られてきたロータリー
エンコーダ11からのパルス信号をカウントし、同期パ
ルス信号を中央処理・制御部10へ出力する。同期パル
ス信号は、逆転防止部12およびクラッチ部13による
出力禁止動作が行なわれていないときは、ロータリーエ
ンコーダ11からのパルス信号と一致する。
【0068】このユニットカウンタ15は、本体原点に
対応して任意に設定したユニット原点からスタートして
パルス信号の入力数をカウントしていき、本体モータ1
031回転分のパルス信号数L0をカウントする毎にカ
ウント値をクリアして、次サイクルのカウント動作を続
行する。
【0069】中央処理・制御部10は、ユニットカウン
タ15からの同期パルス信号を入力し、同信号に同期し
て駆動制御系統に各種信号を送出する。また、中央処理
・制御部10は、駆動制御系統を制御するために必要な
各種演算処理を実行する。
【0070】さて、カッタ2の近傍位置には、包装材F
切断時のカッタ2の回転角度を示すカッタ原点を検出し
たとき、カッタ原点検出信号を出力するカッタ原点検出
センサ2aが設けてある。また、小口カッタ3の近傍位
置には、切欠き形成時の小口カッタ3の回転角度を示す
小口カッタ原点を検出したとき、小口カッタ原点検出信
号を出力する小口カッタ原点検出センサ3aが設けてあ
る。さらに、包装材Fの繰出し経路における所定位置に
は、包装材Fに付されたレジマークを検出するレジマー
ク検出センサ9が設けてある。このレジマーク検出セン
サ9は、レジマークを検出した時にレジマーク検出信号
を出力する。これら各センサからの検出信号は、中央処
理・制御部10へ出力される。
【0071】また、包装装置における被包装物Sの搬送
経路100には、所定位置で被包装物Sの有無を検出す
る被包装物検出センサ100aが設けてある。例えば、
この被包装物検出センサ100aは、図33に示した搬
送経路100の終端において、昇降装置104によって
持ち上げられる前の被包装物Sを検出する。この被包装
物検出センサ100aからの検出信号は、後述するよう
にクラッチ切替制御部14に出力される。
【0072】なお、中央処理・制御部10には、タッチ
パネル等からなる入力部17が接続してある。この入力
部17からは、制御に必要となる各種の設定値や情報等
が入力される。
【0073】次に、逆転防止部12の構成および動作に
ついて、図3〜図5を主に参照して詳細に説明する。図
3は、図1における本体モータ103から逆転防止部1
2にかけての構成を抜き出して示すブロック図、図4は
逆転防止部12の動作を説明するためのタイミングチャ
ート、図5は同じくフローチャートである。
【0074】逆転防止部12は、ロータリーエンコーダ
11からのパルス信号を入力し、このパルス信号によっ
て、本体モータ103の回転方向を判別する。例えば、
本体モータ103の正転,逆転は、ロータリーエンコー
ダ11の出力であるA相とB相との位相のずれによって
判別することができる。
【0075】この逆転防止部12は、本体モータ103
が正転している間は、入力したパルス信号をそのままク
ラッチ部13乃至ユニットカウンタ15へと出力する。
一方、本体モータ103が逆転を開始したときは、クラ
ッチ部13へのパルス信号の出力を禁止する。そして、
本体モータ103が正転動作に切り替わり、再び逆転開
始時の回転角度まで回転した時点で、クラッチ部13乃
至ユニットカウンタ15へのパルス信号の出力を再開す
る。
【0076】後述するように、繰出しモータ8、カッタ
2、小口カッタ3等の構成要素は、本体モータ103に
同期して駆動制御されている。したがって、もし仮に本
体モータ103の逆転にも同期させた場合、これらの構
成要素も逆回転し、その結果、包装材Fが逆流して詰ま
りや破断等の障害を生じるおそれがある。このような障
害をなくすために、逆転防止部12が有効に機能する。
【0077】ここで図4に示すように、本体原点(図
中、白丸で示す。他の図において同じ)からカウントL
0′の回転角度で本体モータ103の逆転が始まったと
仮定すると、後段に設けたユニットカウンタ15は、逆
転防止部12から送られてきたパルス信号をL0′だけ
カウントした時点で、逆転防止部12からパルス信号が
出力されなくなるので、カウント動作を停止する。その
後、再び逆転防止部12からパルス信号が出力されたと
きカウントを再開し、1サイクル中の残りのパルス信号
数L0″(=L0−L0′)をカウントした時点で、次サ
イクルのユニット原点(図中、黒丸で示す。他の図にお
いて同じ)を設定し、0からのカウント動作を実行す
る。
【0078】逆転防止動作の後、再び逆転防止部12か
らパルス信号が出力されるのは、本体モータ103が逆
転開始時の回転角度に到達した時点であるため、その
後、ロータリーエンコーダ11からL0″の数だけパル
ス信号が出力されたとき、本体モータ103も次サイク
ルの本体原点に到達する。したがって、逆転防止動作が
介在しても、ユニット原点は本体原点に同期することに
なる。
【0079】また、本体モータ103が逆転開始時の回
転角度(θ0とする)からn回転(nは整数)して、更
にθ0からα°ずれた回転角度で逆転が止まり、正転に
切り替わった場合には、n回転分の回転角度は無視する
ことができる。すなわち、1回転の範囲内における逆転
開始時の回転角度θ0とのずれ(α°)だけ、本体モー
タ103が正転した時点で、逆転防止部12がパルス信
号の出力を開始するようにしても、本体原点とユニット
原点との間にずれを生じることはない。
【0080】しかも、このようにすることで、本体モー
タ103が正転動作に切り替わった後、ユニットカウン
タ15から同期パルス信号が出力されるまでの時間を短
縮し、後述する繰出しローラ1やカッタ2等の同期制御
を迅速化することができる。
【0081】逆転防止部12に関する以上の動作を、図
5に示すフローチャートに基づいて説明する。すなわ
ち、逆転防止部12は、ロータリーエンコーダ11から
のパルス信号を入力すると(S1)、逆転防止動作のO
N/OFFを確認する(S2)。一方、ロータリーエン
コーダ11からパルス信号を入力しないときは、そのま
まリターンしてパルス信号の入力確認を繰り返す。
【0082】パルス信号を入力し、かつその時点で逆転
防止動作がOFFのときは、さらに入力したパルス信号
が本体モータ103の逆転を示すものか否かを判別し
て、逆転動作の開始時点を検出する(S3)。すなわ
ち、このとき入力したパルス信号が本体モータ103の
逆転を示すものであったときは、その時点から本体モー
タ103の逆転が開始されたものと認識し、逆転防止動
作をONして、パルス信号の出力を禁止する(S4)。
【0083】一方、入力したパルス信号が本体モータ1
03の正転を示すものであったときは、そのままパルス
信号の出力を続行する(S5)。逆転防止動作をONし
た後は、S2のステップにおいて逆転防止動作のONを
確認するためS6に移行する。S6でもロータリーエン
コーダ11から入力したパルス信号が本体モータ103
の逆転を示すものか否かを判別し、逆転を示すものであ
ったときは、パルス信号の入力数をカウントアップして
いく(S7)。
【0084】ここで、カウント数が本体モータ103の
1回転を示すL0となったときは(S8)、L0分のカウ
ント数をキャンセルしてリターンする(S9)。本体モ
ータ103が逆転中は、S6,S7,S8,S9,リタ
ーン,S1,S2のステップを繰返し、S6において、
ロータリーエンコーダ11から入力したパルス信号が本
体モータ103の正転に切り替わったこと検出した時点
で、次にパルス信号の入力数をカウントダウンしていく
(S10)。
【0085】逆転防止部12は、このように本体モータ
103の逆転を示すパルス信号の入力をカウントアップ
し、一方、正転を示すパルス信号の入力をカウントダウ
ンするためのカウンタを備えている。そして、カウント
値が0を示すまでS11,リターン,S1,S2,S
6,S10のステップを繰り返し、カウント値が0とな
った時点で逆転防止動作をOFFにして(S12)、パ
ルス信号の出力を開始する。
【0086】次に、クラッチ部13の構成および動作に
ついて、図6〜図8を主に参照して詳細に説明する。図
6は、図1におけるクラッチ部13、クラッチ切替制御
部14、およびユニットカウンタ15の構成を抜き出し
て示すブロック図、図7はクラッチ部13およびクラッ
チ切替制御部14の動作を説明するためのタイミングチ
ャート、図8は同じくフローチャートである。
【0087】クラッチ部13は、逆転防止部12を介し
てロータリーエンコーダ11からのパルス信号を入力
し、そのまま後段のユニットカウンタ15へ出力する。
そして、クラッチ部13およびクラッチ切替制御部14
は、図1に示した被包装物検出センサ100aが被包装
物Sなしを検出したとき、所定のクラッチタイミング
で、パルス信号の出力を停止するクラッチ手段を構成し
ている。これら、クラッチ部13およびクラッチ切替制
御部14は、その後に被包装物検出センサ100aが被
包装物Sありを検出したとき、所定のクラッチタイミン
グで、パルス信号の出力を再開する。
【0088】被包装物検出センサ100aからの検出信
号に基づく上記の切替制御は、クラッチ切替制御部14
によって行なわれる。この切替制御のために、クラッチ
切替制御部14は、被包装物検出センサ100aからの
検出信号を入力している。すなわち、被包装物検出セン
サ100aからは、被包装物Sを検出したとき、被包装
物Sありを示す検出信号が出力される。被包装物検出セ
ンサ100aが被包装物Sを検出しないときは、この検
出信号は出力されない。通常、被包装物Sは、昇降装置
104の昇降動作に対応して間欠的に搬送経路100の
終端に配置されるため、この検出信号は、一定の時間間
隔をおいて周期的に出力されることになる。
【0089】クラッチ切替制御部14からクラッチ部1
3へは、常時、クラッチ切替指令パルスが出力されてい
る。クラッチ切替指令パルスは、図7に示すように、ロ
ータリーエンコーダ11からのパルス信号に同期して、
本体カウンタ16(またはユニットカウンタ15)が、
本体原点(またはユニット原点)から適宜のパルス信号
数Lcoをカウントした時点(切替タイミング)で更新さ
れる。
【0090】すなわち、クラッチ切替制御部14は、被
包装物検出センサ100aから検出信号を入力したとき
は、上記の切替タイミングでクラッチ切替指令パルスを
ハイに設定し、次の切替タイミングまでその状態を維持
する。
【0091】また、被包装物検出センサ100aから検
出信号を入力しなかったときは(図7の第2サイクルを
参照)、その後の切替タイミングでクラッチ切替指令パ
ルスをローに切り替え、次の切替タイミングまでその状
態を維持する。なお、切替タイミングを設定するため
に、クラッチ切替制御部14には、中央処理・制御部1
0から、本体カウント値が常時出力されている。
【0092】クラッチ部13は、クラッチ切替制御部1
4からクラッチ切替指令パルスを入力するとともに、中
央処理・制御部10からクラッチタイミング信号を入力
している。クラッチタイミング信号は、図7に示すよう
に、ロータリーエンコーダ11からのパルス信号に同期
して、本体カウンタ16(またはユニットカウンタ1
5)が、本体原点(またはユニット原点)から適宜のパ
ルス信号数Lctをカウントした時点で出力される。
【0093】そして、クラッチ部13は、クラッチタイ
ミング信号の入力時点において、クラッチ切替指令パル
スの状態を判別し、同パルスがハイのときは入力パルス
信号をそのままユニットカウンタ15へと出力する。一
方、クラッチタイミング信号の入力時点において、クラ
ッチ切替指令パルスがローのときは、クラッチ切断動作
を実行する(図7の第3サイクルを参照)。
【0094】クラッチ切断動作には、パルス信号出力に
関する一定の回転角度幅を設けてあり、この回転角度幅
の間にパルス信号の出力数を徐々に減少していき、出力
停止に至るようにしてある。この実施形態では、ロータ
リーエンコーダ11からL0/4のパルス信号を入力す
るだけ回転角度幅を設定し、この間に出力パルス信号数
を徐々に減少させていき、最終的にL0/8だけのパル
ス信号を出力する構成としてある。
【0095】このようにクラッチ切断動作を実行するこ
とで、ユニットカウンタ15からの同期パルス信号の出
力数も徐々に減少していく。その結果、クラッチ切断
時、後述する繰出しローラ1やカッタ2等が徐々に減速
(スローストップ)して停止するようになり、これらの
構成要素にかかる負荷を軽減することができる(図7参
照)。
【0096】また、1サイクル手前のクラッチタイミン
グ信号入力時点において、クラッチ切替指令パルスがロ
ーであったものが、次のクラッチタイミング信号入力時
点において、クラッチ切替指令パルスがハイに切り替わ
っていたとき、クラッチ部13はクラッチ接続動作を実
行する。
【0097】このクラッチ接続動作にも、クラッチ切断
動作時と同様の回転角度幅を設けてあり、この回転角度
幅の間にパルス信号の出力数を徐々に増加させていき、
通常の出力状態に戻すようにしてある。すなわち、ロー
タリーエンコーダ11からL0/4のパルス信号を入力
するだけ回転角度幅の間に、パルス信号の出力数を徐々
に増加させていき、最終的にL0/8だけのパルス信号
を出力する構成としてある。
【0098】このようにクラッチ接続動作を実行するこ
とで、ユニットカウンタ15からの同期パルス信号の出
力数も徐々に増加して通常出力に戻っていく。その結
果、クラッチ接続時、後述する繰出しローラ1やカッタ
2等が徐々に加速(スロースタート)していくので、こ
れらの構成要素にかかる負荷を軽減することができる
(図7参照)。
【0099】クラッチ部13およびクラッチ切替制御部
14に関する以上の動作を、図8に示すフローチャート
に基づいて説明する。すなわち、クラッチ切替制御部1
4が、被包装物検出センサ100aからの検出信号を入
力しなかった場合には(S21)、その後の切替タイミ
ングにおいてクラッチ切替制御パルスをハイからローに
切り替えるか否かを判断する(S22)。
【0100】クラッチ切替制御パルスが当該切替タイミ
ング前にローであれば、そのままローの状態を維持して
リターンする。一方、クラッチ切替制御パルスが当該切
替タイミング前にハイであったならば、当該切替タイミ
ング時にクラッチ切替制御パルスをハイからローに切り
替える。
【0101】次いで、クラッチ部13がクラッチタイミ
ングの入力を待ち(S23)、クラッチタイミングを入
力した時点で、クラッチ切断動作を実行する(S2
4)。そして、このクラッチ切断動作を、ロータリーエ
ンコーダ11からのパルス信号の入力数がL0/4とな
るまでの間繰返し(S25)、スローストップ動作を実
現する。そして、ロータリーエンコーダ11からのパル
ス信号の入力数がL0/4となった時点でクラッチ切断
動作を終了する。
【0102】また、クラッチ切替制御部14が、被包装
物検出センサ100aからの検出信号を入力した場合に
は(S21)、その後の切替タイミングにおいてクラッ
チ切替制御パルスをローからハイに切り替えるか否かを
判断する(S26)。クラッチ切替制御パルスが当該切
替タイミング前にハイであれば、そのままハイの状態を
維持してリターンする。一方、クラッチ切替制御パルス
が当該切替タイミング前にローであったならば、当該切
替タイミング時にクラッチ切替制御パルスをローからハ
イに切り替える。
【0103】次いで、クラッチ部13がクラッチタイミ
ングの入力を待ち(S27)、クラッチタイミングを入
力した時点で、クラッチ接続動作を実行する(S2
8)。そして、このクラッチ接続動作を、ロータリーエ
ンコーダ11からのパルス信号の入力数がL0/4とな
るまでの間繰返し(S29)、スロースタート動作を実
現する。そして、ロータリーエンコーダ11からのパル
ス信号の入力数がL0/4となった時点でクラッチ接続
動作を終了する。
【0104】次に、繰出しローラ1を駆動制御するため
の構成について、図9および図10を主に参照して説明
する。図9は図1に示した繰出しローラの駆動制御系2
0を抜き出して示すブロック図、図10は同制御系20
および中央処理・制御部10による繰出しローラ1の速
度補正を説明するためのタイミングチャートである。
【0105】繰出しローラの駆動制御系20は、補正部
22およびモータドライバ23からなり、これら補正部
22およびモータドライバ23と中央処理・制御部10
とで繰出し制御手段が構成されている。
【0106】補正部22には、ユニットカウンタ15の
出力する同期パルス信号がユニット原点を示すアドレス
とともに、中央処理・制御部10を介して入力されてお
り、この同期パルス信号は補正部22を介してモータド
ライバ23にも入力されている。
【0107】また、モータドライバ23には、被包装物
Sの大きさに応じて決められる包装材Fの繰出し長さに
対応して、繰出しローラ1の回転速度があらかじめ設定
されており、中央処理・制御部10を介して送られてく
る同期パルス信号に同期して繰出しモータ8を制御する
ことにより、繰出しローラ1を当該回転速度で駆動す
る。
【0108】特に、模様合わせなどを必要としない包装
材F、すなわちレジマークpが付されていない包装材F
に対しては、同期パルス信号に同期して、上記モータド
ライバ23に設定された回転速度で繰出しローラを駆動
する。これにより、被包装物Sの大きさに対応して算出
した包装材Fの繰出し量を、ユニット原点から次のユニ
ット原点までの間の1サイクルで繰り出していく。なお
この場合には、後述する補正部22による上述した繰出
しローラ1の速度補正は行なわれない。
【0109】補正部22は、特に模様合わせの必要とす
る包装材Fに対して、レジマークpの検出に基づいて繰
出しローラ1の回転速度を補正する。この補正のため
に、補正部22には、中央処理・制御部10から繰出し
ローラ1の回転速度に関する補正値εが一定のタイミン
グで送られてくる。
【0110】補正値εを算出するために、中央処理・制
御部10には繰出し制御原点アドレスがあらかじめ設定
されている。この繰出し制御原点アドレスは、図10に
示すように、ユニットカウンタ15からの同期パルス信
号に同期して、ユニット原点から所定の同期パルス信号
数Lkdをカウントするタイミングに、あらかじめ設定さ
れている。この繰出し制御原点アドレスは、繰出しロー
ラ1における包装材Fの繰出し原点となるもので、繰出
しローラ1が正常運転時には、レジマーク検出センサ9
からのレジマーク検出信号の出力タイミングが、この繰
出し制御原点アドレスと合致する。
【0111】そして、中央処理・制御部10は、レジマ
ーク検出センサ9からのレジマーク検出信号を入力し、
その入力タイミングと繰出し制御原点アドレスとの誤差
を算出し、当該誤差を補正値εとして補正部22に出力
する。補正部22は、この補正値εを入力したときは、
所定の補正タイミングで該補正値εに対応した速度補正
をモータドライバ23に指令する。
【0112】例えば、繰出し制御原点アドレスよりも遅
いタイミングで中央処理・制御部10がレジマーク検出
信号を入力したときの補正値εは、繰出しローラ1によ
る包装材Fの繰出しが、正常時と比較して遅れているこ
とを示す内容となる。そこで、この補正値εを受けた補
正部22は、当該遅れを解消するだけの速度増加をモー
タドライバ23に指令する。
【0113】一方、繰出し制御原点アドレスよりも早い
タイミングで中央処理・制御部10がレジマーク検出信
号を入力したときの補正値εは、繰出しローラ1による
包装材Fの繰出しが、正常時と比較して進んでいること
を示す内容となる。そこで、この補正値εを受けた補正
部22は、当該進みを解消するだけの速度低下をモータ
ドライバ23に指令する。
【0114】補正タイミングを示す補正タイミングパル
スは、中央処理・制御部10から補正部22に、常時出
力されている。この補正タイミングパルスは、同期パル
ス信号に同期して、一定のサイクルでローからハイに切
り替わり、ハイの状態を一定回転角度分持続してローに
切り替わる。補正部22は、この補正タイミングパルス
がハイの状態の間だけ繰出しローラ1の回転速度を変更
するように、モータドライバ23に指令を発する。
【0115】次に、上述した繰出しローラ1の駆動制御
系および中央処理・制御部10の制御動作について、図
11を参照して説明する。図11は繰出しローラ1の駆
動制御系および中央処理・制御部10の制御動作を示す
フローチャートである。中央処理・制御部10は、レジ
マーク検出センサ9からレジマークp検出信号を入力す
ると(S31)、繰出し制御原点アドレスの設定タイミ
ングと比較して、補正値εを算出し補正部22に出力す
る(S32)。
【0116】補正部22は、補正値εが繰出しの遅れを
示す場合には(S33)、繰出しローラ1の回転速度を
上げるようにモータドライバ23に指令を出し(S3
4)、一方、繰出しの進みを示す場合には(S35)、
繰出しローラ1の回転速度を下げるようにモータドライ
バ23に指令を出す(S36)。また、補正値ε=0、
すなわちレジマーク検出信号の入力タイミングが繰出し
制御原点アドレスと合致していたときは、通常速度で繰
出しローラ1を回転させるようにモータドライバ23に
指令を発する(S37)。
【0117】次に、カッタ2を駆動制御するための構成
について、図12乃至図15を主に参照して説明する。
図12は図1に示したカッタの駆動制御系30を抜き出
して示すブロック図、図13は同制御系30および中央
処理・制御部10によるカッタ2の切断時速度同期制御
を説明するためのタイミングチャートである。また図1
4は速度変換部にあらかじめ設定される速度パターン例
を示す図であり、図15は同制御系30および中央処理
・制御部10によるカッタ2の速度補正制御を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0118】カッタの駆動制御系30は、速度変換部3
1、補正部32およびモータドライバ33からなり、こ
れらの駆動制御系と中央処理・制御部10とでカッタ制
御手段が構成されている。さて、包装材Fを切断する時
点におけるカッタ2の回転速度(切断時速度)は、繰出
しローラ1によって連続的に繰り出される包装材Fの周
速よりも速くする必要がある。これは、包装材Fの周速
に比べてカッタ2の切断時速度が遅い場合、カッタ2が
包装材Fの繰出しを堰き止める状態となり、切断部分に
しわができたり包装材Fの切断端が波打った状態に形成
されるなどの障害を発生させるおそれがあるからであ
る。
【0119】また、回転式のカッタ2は1回転で1回の
切断動作を行なうため、本体モータ103の1回転(こ
れにより1サイクルの包装作業が実行される)に対し
て、カッタ2も1回転しなければならない。そこでカッ
タ2は、被包装物Sの大きさに対応して設定された包装
材Fの繰出し速度に関連して、1回転の間に適宜の速度
変化をもたせて駆動制御するようにしてある。
【0120】カッタ2が1回転する間の速度パターン
は、搬送装置に供給される被包装物Sの大きさをあらか
じめ想定して複数種類のものを設定し、この速度パター
ンを中央処理・制御部10に記憶させておく。例えば、
図14に示す複数の速度パターンは、SP1が定速パタ
ーンで、SP2,SP3,SP4の順に1回転中の速度
変化が大きくなっている。ただし、これらの速度パター
ンはいずれも本体モータ103の1回転、すなわちユニ
ットカウンタ15から同期パルス信号がL0の数だけ出
力される間に、カッタ2が1回転するように調整してあ
る。
【0121】中央処理・制御部10から速度変換部31
へは、包装材Fの繰出し速度に関連して上記の速度パタ
ーンから選択した適宜の速度パターンが入力され、当該
速度パターンが速度変換部31に設定される。さらに、
中央処理・制御部10から速度変換部31へは、ユニッ
トカウンタ15からの同期パルス信号がユニット原点を
示すアドレスとともに出力されている。この同期パルス
信号およびユニット原点を示すアドレスは、速度変換部
31を介して補正部32へも出力され、さらにモータド
ライバ33へも出力されている。そして、速度変換部3
1,補正部32,モータドライバ33の各部は、この同
期パルス信号に同期して、それぞれの担当する制御動作
を実行する。
【0122】また、中央処理・制御部10には、カッタ
制御原点アドレスがあらかじめ設定されている。このカ
ッタ制御原点アドレスは、図13および図15に示すよ
うに、ユニットカウンタ15からの同期パルス信号に同
期して、ユニット原点から所定の同期パルス信号数Lcg
をカウントするタイミングにあらかじめ設定されてい
る。このカッタ制御原点アドレスは、カッタ2による包
装材F切断時のタイミングを示すもので、カッタ2が正
常運転時には、先に説明したカッタ原点検出センサ2a
からのカッタ原点検出信号の出力タイミングが、このカ
ッタ原点制御アドレスと合致する。このカッタ制御原点
アドレスも、中央処理・制御部10から速度変換部31
へと出力される。
【0123】速度変換部31は、中央処理・制御部10
から入力した同期パルス信号に同期して、あらかじめ設
定してある速度パターンにしたがった速度変換制御を実
行するカッタ速度変換手段として機能するとともに、カ
ッタ制御原点アドレスのタイミングに、カッタ2の切断
時速度を合わせる切断時速度同期手段として機能する。
【0124】すなわち、カッタ原点制御アドレスのタイ
ミングに、速度変換パターンにおける切断時速度として
適した速度を合わせる。上述のとおり切断時速度は、包
装材Fの繰出し速度よりも速い速度に設定する必要があ
るので、速度パターンの最速部(例えば、図14のHS
の位置)を、カッタ原点制御アドレスのタイミングに合
わせる。
【0125】そして、カッタ原点制御アドレスからスタ
ートして同期パルス信号をL0カウントする間(この間
に本体モータ103が1回転する)に、速度変換パター
ンに沿った速度変換制御を実行して、次のカッタ原点制
御アドレスで、再び最速部(例えば、図14のHSの位
置)に戻すというサイクルを繰り返す。
【0126】速度変換部31は、上記内容の速度変換制
御に関する制御信号(速度変換信号)を、補正部32を
経由してモータドライバ33に出力する。モータドライ
バ33は、この速度変換信号に基づいて、カッタ駆動用
モータ5を駆動する。また、速度変換部31は、カッタ
制御原点アドレスのタイミングと、カッタ原点検出セン
サ2aからのカッタ原点検出信号の出力タイミングとに
ずれが生じた場合、カッタ原点検出信号の入力タイミン
グに、速度パターンにおける切断時速度として設定した
速度位置を合わせる機能を有している。このために、速
度変換部31は中央処理・制御部10を介して、カッタ
原点検出センサ2aからのカッタ原点検出信号も入力し
ている。
【0127】すなわち、図13に示すタイミングチャー
トの第1,第3サイクルのように、カッタ制御原点アド
レスのタイミングに対して、カッタ原点検出信号が遅い
時点あるいは早い時点に入力された場合に、速度変換部
31は、カッタ原点検出信号の入力時点に、速度パター
ンにおける切断時速度として設定した速度位置を強制的
に合致させる。その後は、引き続き速度パターンに沿っ
た速度変換制御を、次のカッタ制御原点アドレスのタイ
ミングまたはカッタ原点検出信号の入力時点まで実行し
ていく。
【0128】このように実際の切断時(カッタ原点検出
信号の入力時点)に、本来の切断時速度を合わせること
で、タイミングずれが生じた場合にも適正な包装材Fの
切断動作を継続させることができる。
【0129】次に、補正部32は、図15に示すよう
に、カッタ制御原点アドレスとカッタ原点検出信号の入
力タイミングとの間にずれが生じた場合、このタイミン
グずれをなくすために必要なカッタ2の速度補正を実行
する。この速度補正のために、補正部32には、中央処
理・制御部10からカッタ2の回転速度に関する補正値
δが一定のタイミングで送られてくる。
【0130】中央処理・制御部10は、カッタ制御原点
アドレスのタイミングと、カッタ原点検出センサ2aか
ら送られてくるカッタ原点検出信号の入力タイミングと
を監視して、それらのタイミング間の誤差を算出し、当
該誤差を補正値δとして補正部32に出力する。
【0131】補正部32が、この補正値δを入力したと
きは、所定の補正タイミングで該補正値δに対応した速
度補正をモータドライバ33に指令する。
【0132】例えば、カッタ制御原点アドレスよりも遅
いタイミングで中央処理・制御部10がカッタ原点検出
信号を入力したときの補正値δは、カッタ2による包装
材Fの切断動作が適正な動作状態のときよりも遅いタイ
ミングで行なわれていることを示す。したがって、この
場合には、カッタ2の回転速度を上げ、切断動作タイミ
ングを早めることが必要となる。
【0133】一方、カッタ制御原点アドレスよりも早い
タイミングで中央処理・制御部10がカッタ原点検出信
号を入力したときの補正値δは、カッタ2による包装材
Fの切断動作が適正な動作状態のときよりも早いタイミ
ングで行なわれていることを示す。したがって、この場
合には、カッタ2の回転速度を下げ、切断動作タイミン
グを遅延させることが必要となる。
【0134】そこで、補正部32は、これらの補正値δ
に対応する回転速度をモータドライバ33に指令する。
この実施形態では、所定のタイミングで中央処理・制御
部10から送られてくる補正タイミング信号に合わせて
カッタ2の速度補正を実行し、次の補正タイミング信号
を入力するまでの1サイクルで、補正値δが示す誤差を
解消するようにしている(図15参照)。
【0135】補正タイミング信号は、ユニットカウンタ
15からの同期パルス信号に同期し、ユニット原点から
スタートして適宜の数Lhtの同期パルス信号をカウント
した時点で、中央処理・制御部10から補正部32へと
出力される。
【0136】次に、上述した補正部32および中央処理
・制御部10による速度補正動作について、図16のフ
ローチャートを参照して説明する。中央処理・制御部1
0は、カッタ原点検出センサ2aからカッタ原点検出信
号を入力すると(S41)、カッタ制御原点アドレスの
設定タイミングと比較して、補正値δを算出し補正部3
2に出力する(S42)。
【0137】補正部32は、補正値δが包装材切断タイ
ミングの遅れを示す場合には(S43)、カッタ2の回
転速度を上げるようモータドライバ33に指令し(S4
4)、一方、包装材切断タイミングの進みを示す場合に
は(S45)、カッタ2の回転速度を下げるようモータ
ドライバ33に指令する(S46)。また、補正値δ=
0、すなわちカッタ原点検出信号の入力タイミングがカ
ッタ制御原点アドレスと合致していたときは、あらかじ
め設定してある通常の速度パターンでカッタ2を回転さ
せるようにモータドライバ33に指令を発する(S4
7)。
【0138】次に、小口カッタ3を駆動制御するための
構成について、図17乃至図19を主に参照して説明す
る。図17は図1に示した小口カッタ3の駆動制御系4
0を抜き出して示すブロック図、図18は同制御系40
および中央処理・制御部10による小口カッタ3の切欠
き形成時速度の同期制御を説明するためのタイミングチ
ャートである。また図19は同制御系40および中央処
理・制御部10による小口カッタ3の速度補正制御を説
明するためのタイミングチャートである。
【0139】小口カッタ3の駆動制御系40は、先に説
明したカッタ2の駆動制御系30と同じく、速度変換部
41、補正部42およびモータドライバ43からなり、
これらの駆動制御系40と中央処理・制御部10とで小
口カッタ制御手段が構成されている。
【0140】さて、切欠き形成時の小口カッタ3の回転
速度(切欠き形成時速度)は、繰出しローラ1によって
連続的に繰り出される包装材Fの周速とほぼ等しくする
必要がある。これは、包装材Fの周速に比べて小口カッ
タ3の切欠き形成時速度が遅い場合、小口カッタ3が包
装材Fの繰出しを堰き止める結果となり、逆に小口カッ
タ3の切欠き形成時速度が速い場合は、切欠き形成によ
って形成された突片状の開封端Faが掻き上げられて包
装材Fを引き裂くおそれがあるからである。
【0141】また、回転式の小口カッタ3は1回転で1
回の切欠き形成動作を行なうため、本体モータ103の
1回転(これにより1サイクルの包装作業が実行され
る)に対して、小口カッタ3も1回転しなければならな
い。そこで小口カッタ3は、被包装物Sの大きさに対応
して設定された包装材Fの繰出し速度に関連して、1回
転の間に適宜の速度変化をもたせて駆動制御するように
してある。
【0142】小口カッタ3が1回転する間の速度パター
ンは、搬送装置に供給される被包装物Sの大きさをあら
かじめ想定して複数種類のものを設定し、この速度パタ
ーンを中央処理・制御部10に記憶させておく。例え
ば、図14に示したような速度パターンを、あらかじめ
中央処理・制御部10に記憶させておく。
【0143】中央処理・制御部10から速度変換部41
へは、包装材Fの繰出し速度に関連して上記の速度パタ
ーンから選択した適宜の速度パターンが入力され、当該
速度パターンが速度変換部41に設定される。
【0144】さらに、中央処理・制御部10から速度変
換部41へは、ユニットカウンタ15からの同期パルス
信号がユニット原点を示すアドレスとともに出力されて
いる。この同期パルス信号およびユニット原点を示すア
ドレスは、速度変換部41を介して補正部42へも出力
され、さらにモータドライバ43へも出力されている。
そして、速度変換部41,補正部42,モータドライバ
43の各部は、この同期パルス信号に同期して、それぞ
れの担当する制御動作を実行する。
【0145】また、中央処理・制御部10には、小口カ
ッタ制御原点アドレスがあらかじめ設定されている。こ
の小口カッタ制御原点アドレスは、図18および図19
に示すように、ユニットカウンタ15からの同期パルス
信号に同期して、ユニット原点から所定の同期パルス信
号数Lkgをカウントするタイミングにあらかじめ設定さ
れている。
【0146】この小口カッタ制御原点アドレスは、小口
カッタ3による切欠き形成時のタイミングを示すもの
で、小口カッタ3が正常運転時には、先に説明した小口
カッタ原点検出センサ3aから送られてくる小口カッタ
原点検出信号の出力タイミングが、この小口カッタ原点
制御アドレスと合致する。この小口カッタ制御原点アド
レスも、中央処理・制御部10から速度変換部41へと
出力される。
【0147】速度変換部41は、中央処理・制御部10
から入力した同期パルス信号に同期して、あらかじめ設
定してある速度パターンにしたがった速度変換制御を実
行する小口カッタ速度変換手段として機能するととも
に、小口カッタ制御原点アドレスのタイミングに、小口
カッタ3の切欠き形成時速度を合わせる切欠き形成時速
度同期手段として機能する。
【0148】すなわち、小口カッタ原点制御アドレスの
タイミングに、速度変換パターンにおける切欠き形成時
速度として適した速度を合わせる。上述のとおり切欠き
形成時速度は、包装材Fの繰出し速度とほぼ等しい速度
に設定する必要がある。そして、小口カッタ原点制御ア
ドレスからスタートして同期パルス信号をL0カウント
する間(この間に本体モータ103が1回転する)に、
速度変換パターンに沿った速度変換制御を実行して、次
の小口カッタ原点制御アドレスで、再び切欠き形成時速
度に戻すというサイクルを繰り返す。
【0149】速度変換部41は、上記内容の速度変換制
御に関する制御信号(速度変換信号)を、補正部42を
経由してモータドライバ43に出力する。モータドライ
バ43は、この速度変換信号に基づいて、小口カッタ駆
動用モータ6を駆動する。
【0150】また、速度変換部41は、小口カッタ制御
原点アドレスのタイミングと、小口カッタ原点検出セン
サ3aからの小口カッタ原点検出信号の出力タイミング
とにずれが生じた場合、小口カッタ原点検出信号の入力
タイミングに、速度パターンにおける切欠き形成時速度
として設定した速度位置を合わせる機能を有している。
このために、速度変換部41は中央処理・制御部10を
介して、小口カッタ原点検出センサ3aからの小口カッ
タ原点検出信号も入力している。
【0151】すなわち、図18に示すタイミングチャー
トの第1,第3サイクルのように、小口カッタ制御原点
アドレスのタイミングに対して、小口カッタ原点検出信
号が遅い時点あるいは早い時点に入力された場合に、速
度変換部41は、小口カッタ原点検出信号の入力時点
に、速度パターンにおける切欠き形成時速度として設定
した速度位置を強制的に合致させる。その後は、引き続
き速度パターンに沿った速度変換制御を、次の小口カッ
タ制御原点アドレスのタイミングまたは小口カッタ原点
検出信号の入力時点まで実行していく。
【0152】このように実際の切欠き形成時(小口カッ
タ原点検出信号の入力時点)に、本来の切欠き形成時速
度を合わせることで、タイミングずれが生じた場合にも
適正な包装材Fの切欠き形成動作を継続させることがで
きる。
【0153】次に、補正部42は、図19に示すよう
に、小口カッタ制御原点アドレスと小口カッタ原点検出
信号の入力タイミングとの間にずれが生じた場合、この
タイミングずれをなくすために必要な小口カッタ3の速
度補正を実行する。この速度補正のために、補正部42
には、中央処理・制御部10から小口カッタ3の回転速
度に関する補正値γが一定のタイミングで送られてく
る。
【0154】中央処理・制御部10部は、小口カッタ制
御原点アドレスのタイミングと、小口カッタ原点検出セ
ンサ3aから送られてくる小口カッタ原点検出信号の入
力タイミングとを監視して、それらのタイミング間の誤
差を算出し、当該誤差を補正値γとして補正部42に出
力する。補正部42が、この補正値γを入力したとき
は、所定の補正タイミングで該補正値γに対応した速度
補正をモータドライバ43に指令する。
【0155】例えば、小口カッタ制御原点アドレスより
も遅いタイミングで中央処理・制御部10が小口カッタ
原点検出信号を入力したときの補正値γは、小口カッタ
3による包装材Fの切欠き形成動作が適正な動作状態の
ときよりも遅いタイミングで行なわれていることを示
す。したがって、この場合には、小口カッタ3の回転速
度を上げ、切欠き形成の動作タイミングを早めることが
必要となる。
【0156】一方、小口カッタ制御原点アドレスよりも
早いタイミングで中央処理・制御部10が小口カッタ原
点検出信号を入力したときの補正値γは、小口カッタ3
による包装材Fの切欠き形成動作が適正な動作状態のと
きよりも早いタイミングで行なわれていることを示す。
したがって、この場合には、小口カッタ3の回転速度を
下げ、切欠き形成の動作タイミングを遅延させることが
必要となる。
【0157】そこで、補正部42は、これらの補正値γ
に対応する回転速度をモータドライバ43に指令する。
この実施形態では、所定のタイミングで中央処理・制御
部10から送られてくる補正タイミング信号に合わせて
小口カッタ3の速度補正を実行し、次の補正タイミング
信号を入力するまでの1サイクルで、補正値γが示す誤
差を解消するようにしている(図19参照)。
【0158】補正タイミング信号は、ユニットカウンタ
15からの同期パルス信号に同期して、ユニット原点か
らスタートして適宜の数Lkhの同期パルス信号をカウン
トした時点で、中央処理・制御部10から補正部42へ
と出力される。
【0159】次に、上述した補正部42および中央処理
・制御部10による速度補正動作について、図20のフ
ローチャートを参照して説明する。中央処理・制御部1
0は、小口カッタ原点検出センサ3aから小口カッタ原
点検出信号を入力すると(S51)、小口カッタ制御原
点アドレスの設定タイミングと比較して、補正値γを算
出し補正部42に出力する(S52)。
【0160】補正部42は、補正値γが包装材F切欠き
形成タイミングの遅れを示す場合には(S53)、小口
カッタ3の回転速度を上げるようモータドライバ43に
指令し(S54)、一方、包装材F切欠き形成タイミン
グの進みを示す場合には(S55)、小口カッタ3の回
転速度を下げるようモータドライバ43に指令する(S
56)。また、補正値γ=0、すなわち小口カッタ原点
検出信号の入力タイミングが小口カッタ制御原点アドレ
スと合致していたときは、あらかじめ設定してある通常
の速度パターンで小口カッタ3を回転させるようにモー
タドライバ43に指令を発する(S57)。
【0161】さて、上述した構成の包装材繰出し装置に
おいて、中央処理・制御部10は入力部17からの入力
データに基づいて、カッタ制御原点アドレスの出力タイ
ミング(以下、カッタタイミングともいう)Lcg、小口
カッタ制御原点アドレスの出力タイミング(以下、小口
カッタタイミングともいう)Lkg、繰出し制御原点アド
レスの出力タイミング(以下、繰出しタイミングともい
う)Lkdを演算し、自ら設定する機能を有している。
【0162】すなわち、中央・処理制御部10は、カッ
タ制御原点アドレス設定手段、小口カッタ制御原点アド
レス設定手段、および繰出し制御原点アドレス設定手段
としての機能を備えている。さらに、この中央・処理制
御部10は、クラッチタイミングLctを演算し、自ら設
定する機能をも有している。
【0163】図21は入力部17から中央処理・制御部
10に入力される包装材繰出し装置の各部寸法、図22
は同様に入力部17から中央処理・制御部10に入力さ
れる包装材Fの各部寸法を示す図である。すなわちこの
実施形態では、包装材供給位置101に送り込まれる被
包装物Sの中心からカッタ2の駆動軸中心までの距離
A、カッタ2の駆動軸中心から小口カッタ3の駆動軸中
心までの距離B、カッタ2の駆動軸中心からレジマーク
検出センサ9までの距離、包装材Fの切断長さD、包装
材Fの切断端(先端側)からレジマークpまでの長さE
を、入力部17からインプットし、中央処理・制御部1
0に記憶させるようにしている。中央処理・制御部10
は、これらの入力情報に基づいて次のような演算処理を
実行する。
【0164】まず、カッタタイミングLcgは、換言すれ
ば本体モータ103が所定の角度X(°)回転したとき
被包装物Sと包装材Fとが包装材供給位置101におい
て接触するように、あらかじめカッタ2が包装材Fを切
断しなければならないタイミングでということができ
る。上記被包装物Sと包装材Fとの接触タイミング角度
X(°)を、ユニットカウンタ15から出力される同期
パルス信号数で表わすと次のようになる。 X(L)={X(°)/360(°)}×L0 なお、L0は本体モータ103が1回転する間に出力さ
れる同期パルス信号数である。
【0165】ここで、図23に示すように、カッタ2に
より切断してから包装材供給位置101へ配置するまで
の包装材Fの移動量Y(mm)は、 Y(mm)=A−D/2 となる。
【0166】また、包装材Fは搬送ベルト4によって搬
送されるので、本体モータ103に対する搬送ベルト4
の速度比をBLTとすると、 L0=D×BLT となる。したがって、包装材Fの移動量Y(mm)を、
ユニットカウンタ15から出力される同期パルス信号数
で表わすと次のようになる。 Y(L)={Y(mm)/(D×BLT)}×L0
【0167】カッタタイミングLcgは、上記接触タイミ
ングX(L)より包装材Fの移動量Y(L)だけ前であ
ればよく、ゆえに、 Lcg=X(L)−Y(L) となる。
【0168】次に、小口カッタタイミングLkgは、上記
のカッタタイミングLcgを基準として、同期パルス信号
が何パルス出力された後に、小口カッタ3の切欠き形成
動作を行なえばよいかという観点から導き出せばよい。
図24の長さx1(mm)を、 x1(mm)=B−nD とすると、同図の長さx2(mm)は次のようになる。 x2(mm)=D−x1(mm)
【0169】このx2(mm)を、ユニットカウンタ1
5から出力される同期パルス信号数で表わすと次のよう
になる。 x2(L)={x2(mm)/D}×L0 よって、小口カッタタイミングLkgは、カッタタイミン
グLcgよりx2(L)後にくればよい。すなわち、小口
カッタタイミングLkgは、 Lkg=Lcg+x2(L) となる。
【0170】次に、繰出しタイミングLkdは、小口カッ
タタイミングLkgと同様、上記のカッタタイミングLcg
を基準として、同期パルス信号が何パルス出力された時
点に合わせればよいかという観点から導き出せばよい。
図25の長さy1(mm)を、 y1(mm)=C−nD とすると、同図の長さy2(mm)は次のようになる。 y2(mm)=E−y1(mm)
【0171】このy2(mm)を、ユニットカウンタ1
5から出力される同期パルス信号数で表わすと次のよう
になる。 y2(L)={y2(mm)/D}×L0 よって、繰出しタイミングLkdは、カッタタイミングL
cgよりy2(L)後にくればよい。すなわち、繰出しタ
イミングLkdは、 Lkd=Lcg+y2(L) となる。
【0172】次に、クラッチタイミングLctは、切断さ
れた包装材Fが搬送ベルト4に吸着され、かつ包装材供
給位置101の中心より任意の高さz(mm)だけ上方
で停止するようなタイミングに設定する(図26参
照)。ここで、包装材Fの移動量Z(mm)は、 Z(mm)=A−D−z(mm)
【0173】このZ(mm)を、ユニットカウンタ15
から出力される同期パルス信号数で表わすと次のように
なる。 Z(L)={Z(mm)/(D×BLT)}×L0 また、上述の実施形態では、クラッチタイミング後、L
0/8だけ包装材Fは繰り出されるので、Z(L)−L0
/8だけの同期パルス信号数が、カッタタイミングLcg
から必要となる。ゆえに、クラッチタイミングLctは、 Lct=Lcg+Z(L)−L0/8 となる。
【0174】次に、上述した繰出しローラ、カッタ、お
よび小口カッタの初期合わせについて図27を主に参照
して説明する。上述したように、繰出しローラ1、カッ
タ2、および小口カッタ3の各構成要素は、それぞれ繰
出しモータ8、カッタ駆動用モータ5、および小口カッ
タ駆動用モータ6からの駆動力によって回転する。これ
ら各構成要素間の動作タイミングをとる前提として、中
央処理・制御部10が、初期設定段階で小口カッタ原点
およびカッタ原点を認識するとともに、小口カッタ3に
よる切欠き形成位置にカッタ2による切断位置を合致さ
せるのに必要となる繰出しローラ1の繰出し量を認識し
ていなければならない。さらに、模様などが付された印
刷仕様の包装材Fについては、レジマークpの位置をも
認識しておく必要がある。
【0175】そこで、この実施形態では、図27に示す
フローチャートに沿って繰出しローラ1、カッタ2、お
よび小口カッタ3の初期合わせを実行するように制御プ
ログラムが組んである。この制御プログラムは中央処理
・制御部10にあらかじめ記憶してあり、入力部17か
ら初期設定の実行指令が入ると、中央処理・制御部10
が自動的にその制御プログラムに沿った初期合わせを開
始する。
【0176】初期合わせに際しては、中央処理・制御部
10からユニットカウンタ15へと初期設定パルスを出
力し、同パルスにより各構成要素を駆動する。まず、小
口カッタ3と繰出しローラ1とを回転させながら(S7
1)、小口カッタ原点検出センサ3aからの小口カッタ
原点検出信号の入力を待ち(S72)、この小口カッタ
原点検出信号の入力により小口カッタ原点を認識する。
【0177】次に、印刷仕様の包装材Fについては(S
73)、繰出しローラ1を回転させながら(S74)、
レジマーク検出センサ9からのレジマーク検出信号の入
力を待ち(S75)、レジマーク検出信号の入力により
レジマーク位置を認識する。さらに、繰出しローラ1を
回転して(S76)、レジマークpを検出してから小口
カッタ3に対するレジマークpの適当な位置まで包装材
Fを繰り出す(S77)。
【0178】次に、小口カッタ3を回転させながら繰出
しローラ1を回転させて(S78)、切欠き形成位置が
カッタ切断位置にくるまでの長さだけ包装材を繰り出す
(S79)。続いて、カッタ2を回転させながら(S8
0)、カッタ原点検出センサ2aからのカッタ原点検出
信号の入力を待ち(S81)、このカッタ原点検出信号
の入力によりカッタ原点を認識する。
【0179】その後、小口カッタ3、繰出しローラ1、
およびカッタ2を初期設定パルスにより回転させ(S8
2)、図21および図22に示した所要の設定寸法に基
づいて算出した1サイクルの設定動作を行ない(S8
3)、続いてユニットカウンタ15をセットする(S8
4)。以上の手順により、各構成要素間の初期合わせが
完了する。なお、印刷仕様でない包装材Fを繰り出す場
合には、上述したS74〜S77のステップは実行せ
ず、S73からS78へと移行する。
【0180】ところで、カッタ2の刃は、切欠き形成位
置に対応する箇所が抜けているため、切断時に切欠き形
成位置と切断位置とがずれていた場合、包装材を完全に
切断できず、その切断されなかった包装材部分が不安定
にぶら下がった状態となり、繰出し経路の途中で詰まり
を引き起こすなどのおそれがある。
【0181】この点、上述した初期合わせは、まず小口
カッタ3の原点を検出した後、小口カッタ3による切欠
き形成位置からカッタ2による切断位置までの繰出しタ
イミングを検出し、最後にカッタ原点を検出する順番で
行なうので、最後のカッタ原点検出時には、切欠き形成
位置と切断位置とが一致している。したがって、上記の
ような詰まりなどの障害を引き起こすおそれがない。
【0182】次に、搬送ベルト4の駆動制御系統につい
て説明する。図1に示すように、搬送ベルト4の駆動制
御系50はモータドライバ53のみで構成してある。モ
ータドライバ53には、あらかじめ包装材Fの搬送に適
した搬送速度が設定され、この搬送速度をもって切断済
みの包装材Fを搬送するように、搬送ベルト駆動用モー
タ7を制御する。
【0183】例えば、モータドライバ53に設定する搬
送速度は、被包装物Sの大きさに対応して設定された繰
出しローラ1による包装材Fの繰出し速度より僅かに速
くすれば、カッタ2によって切断した包装材Fを円滑に
分離することができる。そして、モータドライバ53
は、中央処理・制御部10を介して送られてくるユニッ
トカウンタ15の同期パルス信号に同期して、上記の搬
送速度で搬送ベルト4を駆動する。
【0184】なお、繰出しローラ1は、先に説明したと
おり模様合わせの必要がない包装材Fに対しては、一定
の速度で包装材Fを繰り出していくのみで速度補正は行
なわない。このように繰り出しローラによる包装材Fの
繰出し速度が、一定の速度に保たれるとき(すなわち、
速度補正がないとき)は、搬送ベルト駆動用モータ7に
よらず、繰出しモータ8からの駆動力を機械的な動力伝
達機構を介して搬送ベルト4に伝達して駆動することも
できる。その場合には、搬送ベルト4の駆動制御系統に
設けられたモータドライバ53による駆動制御は行なわ
ない。
【0185】さて、この発明の包装材F繰出し装置は、
必要に応じて図28に示すように、包装材Fの繰出し経
路に沿って回転式印字ヘッド(以下、印字ヘッドと省略
する)65およびプラテン66を設置し、印字ヘッド6
5を印字ヘッド駆動用モータ67で回転駆動することに
より、繰り出されてくる包装材Fの所定箇所に製造年月
日,賞味期限などの印字を行なわせる構造としてもよ
い。
【0186】この場合には、図1に示した中央処理・制
御部10へさらに印字ヘッド65の駆動制御系を付加
し、以下のような印字ヘッド65に対する駆動制御を行
なうようにする。印字ヘッド65の近傍には、印字時に
おける印字ヘッドの回転角度を示す印字ヘッド原点を検
出して、印字ヘッド原点検出信号を中央処理・制御部1
0へ出力する印字ヘッド原点検出センサ68を設ける。
【0187】図29は中央処理・制御部10に接続され
る印字ヘッド65の駆動制御系を示すブロック図、図3
0は同制御系および中央処理・制御部10による印字ヘ
ッド65に対する印字時速度の同期制御を説明するため
のタイミングチャートである。また図31は同制御系お
よび中央処理・制御部10による印字ヘッド65の速度
補正制御を説明するためのタイミングチャートである。
【0188】印字ヘッド65の駆動制御系は、先に説明
したカッタ2や小口カッタ3の駆動制御系と同じく、速
度変換部61、補正部62およびモータドライバ63か
らなり、これらの駆動制御系と中央処理・制御部10と
で印字ヘッド制御手段が構成されている。
【0189】さて、印字時点における印字ヘッド65の
回転速度(印字時速度)は、繰出しローラ1によって連
続的に繰り出される包装材Fの周速とほぼ等しくする必
要がある。これは、包装材Fの周速に比べて印字ヘッド
65の印字時速度が遅い場合、印字ヘッド65が包装材
Fの繰出しを堰き止める結果となり、逆に印字ヘッド6
5の印字時速度が速い場合は、印字ヘッド65によって
包装材Fが掻き上げられて破損するおそれがあるからで
ある。
【0190】また、回転式の印字ヘッド65は1回転で
1回の印字動作を行なうため、本体モータ103の1回
転(これにより1サイクルの包装作業が実行される)に
対して、印字ヘッド65も1回転しなければならない。
そこで印字ヘッド65は、被包装物Sの大きさに対応し
て設定された包装材Fの繰出し速度に関連して、1回転
の間に適宜の速度変化をもたせて駆動制御するようにし
てある。
【0191】印字ヘッド65が1回転する間の速度パタ
ーンは、搬送装置に供給される被包装物Sの大きさをあ
らかじめ想定して複数種類のものを設定し、この速度パ
ターンを中央処理・制御部10に記憶させておく。例え
ば、図14に示したような速度パターンを、あらかじめ
中央処理・制御部10に記憶させておく。
【0192】中央処理・制御部10から速度変換部61
へは、包装材Fの繰出し速度に関連して上記の速度パタ
ーンから選択した適宜の速度パターンが入力され、当該
速度パターンが速度変換部61に設定される。
【0193】さらに、中央処理・制御部10から速度変
換部61へは、ユニットカウンタ15からの同期パルス
信号がユニット原点を示すアドレスとともに出力されて
いる。この同期パルス信号およびユニット原点を示すア
ドレスは、速度変換部61を介して補正部62へも出力
され、さらにモータドライバ63へも出力されている。
そして、速度変換部61,補正部62,モータドライバ
63の各部は、この同期パルス信号に同期して、それぞ
れの担当する制御動作を実行する。
【0194】また、中央処理・制御部10には、印字ヘ
ッド制御原点アドレスがあらかじめ設定されている。こ
の印字ヘッド制御原点アドレスは、図30および図31
に示すように、ユニットカウンタ15からの同期パルス
信号に同期して、ユニット原点から所定の同期パルス信
号数Lpgをカウントするタイミングにあらかじめ設定さ
れる。
【0195】この印字ヘッド制御原点アドレスは、印字
ヘッド65による印字時のタイミングを示すもので、印
字ヘッド65が正常運転時には、印字ヘッド原点検出セ
ンサ68から送られてくる印字ヘッド原点検出信号の出
力タイミングが、この印字ヘッド原点制御アドレスと合
致する。この印字ヘッド制御原点アドレスも、中央処理
・制御部10から速度変換部61へと出力される。
【0196】中央処理・制御部10は、この印字ヘッド
制御原点アドレスの設定手段としても機能し、図21お
よび図22に示した各種設定寸法に基づいて、この印字
ヘッド制御原点アドレスを自ら設定する機能を備えてい
る。この印字ヘッド制御原点アドレスの出力タイミング
は、先に説明した小口カッタタイミングLkgと同様にし
て演算することができる。
【0197】速度変換部61は、中央処理・制御部10
から入力した同期パルス信号に同期して、あらかじめ設
定してある速度パターンにしたがった速度変換制御を実
行する印字ヘッド速度変換手段として機能するととも
に、印字ヘッド制御原点アドレスのタイミングに、印字
ヘッド65の印字時速度を合わせる印字時速度同期手段
として機能する。
【0198】すなわち、印字ヘッド原点制御アドレスの
タイミングに、速度変換パターンにおける印字時速度と
して適した速度を合わせる。上述のとおり印字時速度
は、包装材Fの繰出し速度とほぼ等しい速度に設定する
必要がある。
【0199】そして、印字ヘッド原点制御アドレスから
スタートして同期パルス信号をL0カウントする間(こ
の間に本体モータ103が1回転する)に、速度変換パ
ターンに沿った速度変換制御を実行して、次の印字ヘッ
ド原点制御アドレスで、再び印字時速度に戻すというサ
イクルを繰り返す。速度変換部61は、上記内容の速度
変換制御に関する制御信号(速度変換信号)を、補正部
62を経由してモータドライバ63に出力する。モータ
ドライバ63は、この速度変換信号に基づいて、印字ヘ
ッド駆動用モータ67を駆動する。
【0200】また、速度変換部61は、印字ヘッド制御
原点アドレスのタイミングと、印字ヘッド原点検出セン
サ68からの印字ヘッド原点検出信号の出力タイミング
とにずれが生じた場合、印字ヘッド原点検出信号の入力
タイミングに、速度パターンにおける印字時速度として
設定した速度位置を合わせる機能を有している。このた
めに、速度変換部61は中央処理・制御部10を介し
て、印字ヘッド原点検出センサ68からの印字ヘッド原
点検出信号も入力している。
【0201】すなわち、図30に示すタイミングチャー
トの第1,第3サイクルのように、印字ヘッド制御原点
アドレスのタイミングに対して、印字ヘッド原点検出信
号が遅い時点あるいは早い時点に入力された場合に、速
度変換部41は、印字ヘッド原点検出信号の入力時点
に、速度パターンにおける印字時速度として設定した速
度位置を強制的に合致させる。その後は、引き続き速度
パターンに沿った速度変換制御を、次の印字ヘッド制御
原点アドレスのタイミングまたは印字ヘッド原点検出信
号の入力時点まで実行していく。
【0202】このように実際の印字時(印字ヘッド原点
検出信号の入力時点)に、本来の印字時速度を合わせる
ことで、タイミングずれが生じた場合にも適正な包装材
Fの印字動作を継続させることができる。
【0203】次に、補正部42は、図31に示すよう
に、印字ヘッド制御原点アドレスと印字ヘッド原点検出
信号の入力タイミングとの間にずれが生じた場合、この
タイミングずれをなくすために必要な印字ヘッド65の
速度補正を実行する。この速度補正のために、補正部6
2には、中央処理・制御部10から印字ヘッド65の回
転速度に関する補正値βが一定のタイミングで送られて
くる。中央処理・制御部10は、印字ヘッド制御原点ア
ドレスのタイミングと、印字ヘッド原点検出センサ68
から送られて来る印字ヘッド原点検出信号の入力タイミ
ングとを監視して、それらのタイミング間の誤差を算出
し、当該誤差を補正値βとして補正部62に出力する。
補正部62が、この補正値βを入力したときは、所定の
補正タイミングで該補正値βに対応した速度補正をモー
タドライバ63に指令する。
【0204】例えば、印字ヘッド制御原点アドレスより
も遅いタイミングで中央処理・制御部10が印字ヘッド
原点検出信号を入力したときの補正値βは、印字ヘッド
65による包装材Fの印字動作が適正な動作状態のとき
よりも遅いタイミングで行なわれていることを示す。し
たがって、この場合には、印字ヘッド65の回転速度を
上げ、印字の動作タイミングを早めることが必要とな
る。
【0205】一方、印字ヘッド制御原点アドレスよりも
早いタイミングで中央処理・制御部10が印字ヘッド原
点検出信号を入力したときの補正値βは、印字ヘッド6
5による包装材Fの印字動作が適正な動作状態のときよ
りも早いタイミングで行なわれていることを示す。した
がって、この場合には、印字ヘッド65の回転速度を下
げ、印字の動作タイミングを遅延させることが必要とな
る。
【0206】そこで、補正部62は、これらの補正値β
に対応する回転速度をモータドライバ63に指令する。
この実施形態では、所定のタイミングで中央処理・制御
部10から送られてくる補正タイミング信号に合わせて
印字ヘッド65の速度補正を実行し、次の補正タイミン
グ信号を入力するまでの1サイクルで、補正値βが示す
誤差を解消するようにしている(図31参照)。
【0207】補正タイミング信号は、ユニットカウンタ
15からの同期パルス信号に同期して、ユニット原点か
らスタートして適宜の数Lphの同期パルス信号をカウン
トした時点で、中央処理・制御部10から補正部62へ
と出力される。
【0208】次に、上述した補正部62および中央処理
・制御部10による速度補正動作について、図32のフ
ローチャートを参照して説明する。中央処理・制御部1
0は、印字ヘッド原点検出センサから印字ヘッド原点検
出信号を入力すると(S61)、印字ヘッド制御原点ア
ドレスの設定タイミングと比較して、補正値βを算出し
補正部62に出力する(S62)。
【0209】補正部62は、補正値βが包装材Fの印字
タイミングの遅れを示す場合には(S63)、印字ヘッ
ドの回転速度を上げるようモータドライバ63に指令し
(S64)、一方、包装材Fの印字タイミングの進みを
示す場合には(S65)、印字ヘッドの回転速度を下げ
るようモータドライバ63に指令する(S66)。ま
た、補正値β=0、すなわち印字ヘッド原点検出信号の
入力タイミングが印字ヘッド制御原点アドレスと合致し
ていたときは、あらかじめ設定してある通常の速度パタ
ーンで印字ヘッドを回転させるようにモータドライバ6
3に指令を発する(S67)。
【0210】なお、この発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。特に、繰出し制御手段,カッタ2
制御手段,小口カッタ3制御手段,または印字ヘッド制
御手段は、図1に示した中央処理・制御部10および各
駆動制御系統によるブロック構成に限定されるものでは
ない。
【0211】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の包装材
繰出し装置によれば、繰出しローラを繰出しモータによ
って駆動するとともに、この繰出しモータを繰出し制御
手段により本体モータに同期して制御し、かつ回転式カ
ッタをカッタ駆動用モータによって駆動するとともに、
このカッタ駆動用モータをカッタ制御手段により本体モ
ータに同期して制御するようにしたので、繰出しローラ
と回転式カッタとの間の動作タイミングを、本体モータ
に同期させることで容易かつ迅速に調整することがで
き、特に包装すべき被包装物の変更時における段取り替
えを迅速化することができる。
【0212】さらに、この発明の包装材繰出し装置が小
口カッタを備える場合には、小口カッタを小口カッタ駆
動用モータによって駆動するとともに、この小口カッタ
駆動用モータを小口カッタ制御手段により本体モータに
同期して制御することにより、小口カッタについても繰
出しローラや回転式カッタとの間の動作タイミングを、
本体モータに同期して容易かつ迅速に調整することがで
きる。
【0213】さらにまた、この発明の包装材繰出し装置
が印字ヘッドを備える場合には、印字ヘッドを印字ヘッ
ド駆動用モータによって駆動するとともに、この印字ヘ
ッド駆動用モータを印字ヘッド制御手段により本体モー
タに同期して制御することにより、印字ヘッドについて
も繰出しローラや回転式カッタとの間の動作タイミング
を、本体モータに同期して容易かつ迅速に調整すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る包装材繰出し装置の
制御系を示す全体ブロック図である。
【図2】同装置の機械的構造を示す斜視図である。
【図3】図1における本体モータから逆転防止部にかけ
ての構成を抜き出して示すブロック図である。
【図4】逆転防止部の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図5】同じくフローチャートである。
【図6】図1におけるクラッチ部、クラッチ切替制御
部、およびユニットカウンタの構成を抜き出して示すブ
ロック図である。
【図7】クラッチ部およびクラッチ切替制御部の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図8】同じくフローチャートである。
【図9】図1に示した繰出しローラの駆動制御系を抜き
出して示すブロック図である。
【図10】同制御系および中央処理・制御部による繰出
しローラの速度補正を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図11】繰出しローラの駆動制御系および中央処理・
制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】図1に示したカッタの駆動制御系を抜き出し
て示すブロック図である。
【図13】同制御系および中央処理・制御部によるカッ
タの切断時速度同期制御を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図14】速度変換部にあらかじめ設定される速度パタ
ーン例を示す図である。
【図15】同制御系および中央処理・制御部によるカッ
タの速度補正制御を説明するためのタイミングチャート
である。
【図16】同じくフローチャートを参照して説明する。
【図17】図1に示した小口カッタの駆動制御系を抜き
出して示すブロック図である。
【図18】同制御系および中央処理・制御部による小口
カッタの切欠き形成時速度の同期制御を説明するための
タイミングチャートである。
【図19】同制御系および中央処理・制御部による小口
カッタの速度補正制御を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図20】同じくフローチャートである。
【図21】包装材繰出し装置の制御に必要となる機械的
構造部分の各部寸法を示す図である。
【図22】同じく包装材Fの各部寸法を示す図である。
【図23】カッタタイミングの設定方法を説明するため
の模式図である。
【図24】小口カッタタイミングの設定方法を説明する
ための模式図である。
【図25】繰出しタイミングの設定方法を説明するため
の模式図である。
【図26】クラッチタイミングの設定方法を説明するた
めの模式図である。
【図27】この発明の実施形態に係る包装材繰出し装置
の初期合わせ動作を示すフローチャートである。
【図28】この発明の実施形態に係る包装材繰出し装置
に印字ヘッドを付加した構成を示す模式図である。
【図29】中央処理・制御部に接続される印字ヘッドの
駆動制御系を示すブロック図である。
【図30】同制御系および中央処理・制御部による印字
ヘッドに対する印字時速度の同期制御を説明するための
タイミングチャートである。
【図31】同制御系および中央処理・制御部による印字
ヘッドの速度補正制御を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図32】同じくフローチャートである。
【図33】箱状の被包装物を対象とする上包機(包装装
置)の概要を示す構成図である。
【符号の説明】
1:繰出しローラ 2:カッタ 2a:カッタ原点検出センサ 3:小口カッタ 3a:小口カッタ原点検出センサ 4:搬送ベルト 5:カッタ駆動用モータ 6:小口カッタ駆動用モータ 7:搬送ベルト駆動用モータ 8:繰出しモータ 9:レジマーク検出センサ 10:中央処理・制御部 11:ロータリーエンコーダ 12:逆転防止部 13:クラッチ部 14:クラッチ切替制御部 15:ユニットカウンタ 16:本体カウンタ 17:入力部 20:繰出しローラの駆動制御系 30:カッタの駆動制御系 40:小口カッタの駆動制御系 50:搬送ベルトの駆動制御系 65:印字ヘッド 66:プラテン 67:印字ヘッド駆動用モータ 68:印字ヘッド原点検出センサ 31,41,61:速度変換部 22,32,42,62:補正部 23,33,43,63:モータドライバ 100a:被包装物検出センサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路上に供給された被包装物を所定
    の包装材供給位置に搬送する被包装物搬送手段と、この
    被包装物搬送手段を駆動する本体モータとを備えた包装
    装置に組み込まれ、 帯状の包装材を所定長さに切断するとともに、当該切断
    した包装材を前記包装材供給位置に配置する包装材繰出
    し装置において、 前記本体モータの回転をパルス信号に変換するエンコー
    ダと、 このエンコーダから出力されたパルス信号を計数して同
    期パルス信号を出力するカウンタと、 帯状の包装材を連続的に繰り出す繰出しローラと、 この繰出しローラを回転駆動する繰出しモータと、 包装材の繰出し軌道上に設定した所定位置に設けられ、
    前記繰出しローラによって繰り出された包装材を切断す
    る回転式カッタと、 この回転式カッタを駆動するカッタ駆動用モータと、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期して、前記搬
    送経路上に供給される被包装物の大きさに応じた回転速
    度で、前記繰出しモータを回転させる繰出し制御手段
    と、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期して、前記搬
    送経路上に供給される被包装物の大きさに応じたタイミ
    ングで、前記回転式カッタが包装材を切断するように、
    前記カッタ駆動用モータの回転速度を制御するカッタ制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする包装材繰出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包装材繰出し装置におい
    て、 前記エンコーダから出力されたパルス信号に基づいて、
    前記本体モータの逆転を検出するとともに、当該逆転動
    作の開始時点における前記本体モータの回転角度を認識
    し、 前記本体モータが、逆転した後、再び正転動作に切り換
    わり、そして前記検出した逆転動作の開始時点における
    回転角度に到達するまでの間、 前記エンコーダから出力されたパルス信号の前記カウン
    タへの出力を禁止する逆転防止手段を備えたことを特徴
    とする包装材繰出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の包装材繰出し装
    置において、 前記搬送経路に被包装物の有無を検出する被包装物検出
    センサを設け、 かつ当該被包装物検出センサが被包装物なしを検出した
    とき、所定のタイミングで、前記エンコーダから出力さ
    れたパルス信号の前記カウンタへの出力を停止するとと
    もに、その後に前記被包装物検出センサが被包装物あり
    を検出したとき、所定のタイミングで、前記エンコーダ
    から出力されたパルス信号の前記カウンタへの出力を開
    始するクラッチ手段を備えたことを特徴とする包装材繰
    出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の包装材繰出し装置におい
    て、 前記クラッチ手段は、前記エンコーダから出力されたパ
    ルス信号の前記カウンタへの出力停止動作および出力開
    始動作に所定の回転角度幅を設け、 前記カウンタへの出力停止動作の際は、前記回転角度幅
    の間に、前記エンコーダから入力したパルス信号の前記
    カウンタへの出力数を徐々に減少していき、 一方、前記カウンタへの出力開始動作の際は、前記回転
    角度幅の間に、前記エンコーダから入力したパルス信号
    の前記カウンタへの出力数を徐々に増加していき、前記
    回転角度幅だけの出力時点で再び前記エンコーダからの
    出力に相当するパルス信号を前記カウンタへ出力するも
    のであることを特徴とする包装材繰出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    包装材繰出し装置において、 前記カッタ制御手段は、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した包装材の
    切断タイミングに、切断時の回転角度を示すカッタ制御
    原点アドレスを設定するカッタ制御原点設定手段と、 前記搬送経路上に供給される被包装物の大きさに応じて
    設定した、回転式カッタの切断時速度を含む所定の回転
    速度パターンにしたがって、前記カッタ駆動用モータを
    駆動するカッタ速度変換手段と、 前記カッタ制御原点設定手段により設定されたカッタ制
    御原点アドレスのタイミングに、前記回転式カッタの切
    断時速度を合わせる切断時速度同期手段と、 を含むことを特徴とする包装材繰出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の包装材繰出し装置におい
    て、 前記回転式カッタの切断動作時の回転角度を示すカッタ
    原点を検出したときカッタ原点検出信号を出力するカッ
    タ原点検出センサを設け、 かつ前記カッタ制御手段は、前記カッタ原点検出センサ
    からのカッタ原点検出信号を入力し、当該カッタ原点検
    出信号の入力タイミングと前記カッタ制御原点アドレス
    のタイミングとの間にずれが生じたとき、前記カッタ原
    点検出信号の入力タイミングに、前記回転式カッタの切
    断時速度を合わせるものであることを特徴とする包装材
    繰出し装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の包装材繰出し装置におい
    て、 前記回転式カッタの切断動作時の回転角度を示すカッタ
    原点を検出したときカッタ原点検出信号を出力するカッ
    タ原点検出センサを設け、 かつ前記カッタ制御手段は、 前記カッタ原点検出信号の入力タイミングと、前記カッ
    タ制御原点アドレスのタイミングとの間のずれを検出す
    るとともに、 当該タイミングずれをなくすために必要な前記回転式カ
    ッタの速度補正値を算出し、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した所定の補
    正タイミングに合わせて、前記算出した速度補正値に基
    づき前記回転式カッタの速度を補正するものであること
    を特徴とする包装材繰出し装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    包装材繰出し装置において、 包装材の繰出し軌道上に設定した所定位置に設けられ、
    前記繰出しローラによって繰り出された包装材に開封端
    形成用の切欠きを形成する回転式小口カッタと、 この回転式小口カッタを駆動する小口カッタ駆動用モー
    タと、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期して、前記搬
    送経路上に供給される被包装物の大きさに応じたタイミ
    ングで、前記回転式小口カッタが包装材を切欠くよう
    に、前記小口カッタ駆動用モータの回転速度を制御する
    小口カッタ制御手段と、 を備えたことを特徴とする包装材繰出し装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の包装材繰出し装置におい
    て、 前記小口カッタ制御手段は、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した包装材へ
    の切欠き形成タイミングに、当該切欠き形成時の回転角
    度を示す小口カッタ制御原点アドレスを設定する小口カ
    ッタ制御原点設定手段と、 前記搬送経路上に供給される被包装物の大きさに応じて
    設定した、回転式小口カッタの切欠き形成時速度を含む
    所定の回転速度パターンにしたがって、前記小口カッタ
    駆動用モータを駆動する小口カッタ速度変換手段と、 前記小口カッタ制御原点設定手段により設定された小口
    カッタ制御原点アドレスのタイミングに、前記回転式小
    口カッタの切欠き形成時速度を合わせる切欠き形成時速
    度同期手段と、 を含むことを特徴とする包装材繰出し装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の包装材繰出し装置にお
    いて、 前記回転式小口カッタの切欠き形成時の回転角度を示す
    小口カッタ原点を検出したとき小口カッタ原点検出信号
    を出力する小口カッタ原点検出センサを設け、 かつ前記小口カッタ制御手段は、前記小口カッタ原点検
    出センサからの小口カッタ原点検出信号を入力し、当該
    小口カッタ原点検出信号の入力タイミングと前記小口カ
    ッタ制御原点アドレスのタイミングとの間にずれが生じ
    たとき、前記小口カッタ原点検出信号の入力タイミング
    に、前記回転式小口カッタの切欠き形成時速度を合わせ
    るものであることを特徴とする包装材繰出し装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の包装材繰出し装置にお
    いて、 前記回転式小口カッタの切断動作時の回転角度を示す小
    口カッタ原点を検出したとき小口カッタ原点検出信号を
    出力する小口カッタ原点検出センサを設け、 かつ前記小口カッタ制御手段は、 前記小口カッタ原点検出信号の入力タイミングと、前記
    小口カッタ制御原点アドレスのタイミングとの間のずれ
    を検出するとともに、 当該タイミングずれをなくすために必要な前記回転式小
    口カッタの速度補正値を算出し、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した所定の補
    正タイミングに合わせて、前記算出した速度補正値に基
    づき前記回転式小口カッタの速度を補正するものである
    ことを特徴とする包装材繰出し装置。
  12. 【請求項12】 切断位置を指示するレジマークが一定
    の間隔で付された帯状の包装材を、当該レジマーク間隔
    に合わせて切断するとともに、当該切断した包装材を前
    記包装材供給位置に配置する請求項1乃至11のいずれ
    か一項に記載の包装材繰出し装置において、 前記レジマークを所定の検出地点で検出してレジマーク
    検出信号を出力するレジマーク検出センサを設けるとと
    もに、 前記繰出し制御手段が、前記カウンタからの同期パルス
    信号に同期して、前記レジマークの検出タイミングに対
    応したタイミングをもって、繰出しローラの包装材繰出
    し原点となる繰出し制御原点アドレスを設定する繰出し
    制御原点設定手段を含み、 かつ前記繰出し制御手段は、 前記レジマーク検出センサからのレジマーク検出信号の
    入力タイミングと、前記繰出し制御原点設定手段により
    設定された繰出しローラ制御原点アドレスのタイミング
    との間のずれを検出するとともに、 当該タイミングずれをなくすために必要な前記繰出しロ
    ーラの速度補正値を算出し、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した所定の補
    正タイミングに合わせて、前記算出した速度補正値に基
    づき前記繰出しローラの速度を補正するものであること
    を特徴とする包装材繰出し装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか一項に記
    載の包装材繰出し装置において、 包装材の繰出し軌道上に設定した所定位置に設けられ、
    前記繰出しローラによって繰り出された包装材に所定の
    印字を行なう回転式印字ヘッドと、 この回転式印字ヘッドを駆動する印字ヘッド駆動用モー
    タと、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期して、前記搬
    送経路上に供給される被包装物の大きさに応じたタイミ
    ングで、前記回転式印字ヘッドが包装材に印字するよう
    に、前記印字ヘッド駆動用モータの回転速度を制御する
    印字ヘッド制御手段と、 を備えたことを特徴とする包装材繰出し装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の包装材繰出し装置に
    おいて、 前記印字ヘッド制御手段は、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した包装材へ
    の印字タイミングに、当該印字時の回転角度を示す印字
    ヘッド制御原点アドレスを設定する印字ヘッド制御原点
    設定手段と、 前記搬送経路上に供給される被包装物の大きさに応じて
    設定した、回転式印字ヘッドの印字時速度を含む所定の
    回転速度パターンにしたがって、前記印字ヘッド駆動用
    モータを駆動する印字ヘッド速度変換手段と、 前記印字ヘッド制御原点設定手段により設定された印字
    ヘッド制御原点アドレスのタイミングに、前記回転式印
    字ヘッドの印字時速度を合わせる印字時速度同期手段
    と、 を含むことを特徴とする包装材繰出し装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の包装材繰出し装置に
    おいて、 前記回転式印字ヘッドの印字時の回転角度を示す印字ヘ
    ッド原点を検出したとき印字ヘッド原点検出信号を出力
    する印字ヘッド原点検出センサを設け、 かつ前記印字ヘッド制御手段は、前記印字ヘッド原点検
    出センサからの印字ヘッド原点検出信号を入力し、当該
    印字ヘッド原点検出信号の入力タイミングと前記印字ヘ
    ッド制御原点アドレスのタイミングとの間にずれが生じ
    たとき、前記印字ヘッド原点検出信号の入力タイミング
    に、前記回転式印字ヘッドの印字時速度を合わせるもの
    であることを特徴とする包装材繰出し装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の包装材繰出し装置に
    おいて、 前記回転式印字ヘッドの印字時の回転角度を示す印字ヘ
    ッド原点を検出したとき印字ヘッド原点検出信号を出力
    する印字ヘッド原点検出センサを設け、 かつ前記印字ヘッド制御手段は、 前記印字ヘッド原点検出信号の入力タイミングと、前記
    印字ヘッド制御原点アドレスのタイミングとの間のずれ
    を検出するとともに、 当該タイミングずれをなくすために必要な前記回転式印
    字ヘッドの速度補正値を算出し、 前記カウンタからの同期パルス信号に同期した所定の補
    正タイミングに合わせて、前記算出した速度補正値に基
    づき前記回転式印字ヘッドの速度を補正するものである
    ことを特徴とする包装材繰出し装置。
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