JP2003170918A - 上包み機 - Google Patents

上包み機

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JP2003170918A
JP2003170918A JP2001372810A JP2001372810A JP2003170918A JP 2003170918 A JP2003170918 A JP 2003170918A JP 2001372810 A JP2001372810 A JP 2001372810A JP 2001372810 A JP2001372810 A JP 2001372810A JP 2003170918 A JP2003170918 A JP 2003170918A
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JP
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tape
packaging material
feeding
film
correction
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JP2001372810A
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Naohiko Sumiya
尚彦 角谷
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Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
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Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
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  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジマークに合わせてフィルムカット位置や
開封テープの貼り付け位置を正確に調整することができ
る上包み機を提供する。 【解決手段】 上包み機は、レジマークが印刷されたフ
ィルムウェブFWをフィルムフィードローラ8により連
続的に繰り出すフィルムフィードローラ8と、この繰り
出しに同期してフィルムウェブFWをカットするフィル
ムカッタ12と、カットされたフィルムシートSを包装
経路4まで搬送するフィルムサクションベルト40と、
フィルムシートSに物品Aを押し込んで包装経路4に供
給するプッシャと、フィルムウェブFWのレジマークを
検出するレジマークセンサ46と、レジマークセンサ4
6からの検出信号に基づきレジマークピッチにずれがあ
るとき、フィルムウェブFWの繰り出し速度を増減させ
てフィルムカット位置をレジマークに合わせて補正する
機能を有したコントローラ44とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚毎に所定の印
刷パターンが付された包材片で被包装品を上包みする上
包み機に係り、特に包材ウェブの繰り出しが連続モーシ
ョンで行われる高速型の上包み機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の上包み機のように印刷パターン
付の包材を使用して被包装品を上包みする場合、実際の
印刷パターンに合わせて包材をカットする必要がある。
また包材に開封テープを付着させている場合、印刷パタ
ーンに合わせて包材をカットするだけでなく、開封テー
プを付着させる際にその貼り付け位置を印刷パターンに
合わせる必要がある。
【0003】このため例えば特開2001−21340
3号公報には、この種の要求に適した包材繰り出し制御
装置が記載されている。この公知の制御装置は、1包装
サイクル中に理論繰り出し長さと包材の実繰り出し長さ
との間のずれ量を算出し、このずれ量を繰り出し軸(ベ
ルトやローラ)の動作パターンに加算して繰り出し量を
補正するものとしている。この公知の制御装置によれ
ば、例えばレジマーク検出などにより理論繰り出し長さ
と実繰り出し長さとの間の差が明らかとなったとき、繰
り出し軸の回転速度を増減させてリアルタイムに包材の
繰り出し量を補正することができる。
【0004】また特開2001−71396号公報に
は、開封テープ端を包材の所定位置に付着させるように
制御するカットテープ粘着装置が記載されている。この
粘着装置は走行する包材に対し、カットテープ素材を間
欠的に貼り付けるものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の繰り出し制御装
置は、その制御系を比較的簡素な構成とすることができ
るという利点がある。ただし、サーボコントローラに対
する補正量の入力がインパルス状に与えられるため、サ
ーボモータの動作パターンは矩形となる。この場合、繰
り出し軸に急激な速度変化を強要するためモータ負荷が
比較的大きくなりやすい。
【0006】後者のカットテープ粘着装置は、テープ素
材の繰り出し動作が間欠的であるため包装サイクルの高
速化には不向きである。また間欠繰り出しでは繰り出し
軸の初期動作抵抗が大きく、実際の応答は波動繰り出し
となるため、テープに皺や伸びを生じさせるという問題
がある。そこで本発明は、連続的かつ滑らかに包材の繰
り出し量を補正することができ、また、包材の印刷パタ
ーンに合わせて常に一定の位置に開封テープを貼り付け
ることができる上包み機の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上包み機(請求
項1)は補正手段に特徴を有する。この補正手段は1枚
分の包材片を形成する切断サイクル中に包材の繰り出し
動作が包装タイミングとの同期を必要としない時間帯の
全域に渡って繰出ローラの繰り出し速度を増減する。こ
のため、リアルタイム補正を採用しても繰り出し速度が
急激に増減されることがなく、包材ウェブの動作が滑ら
かとなる。
【0008】なお、連続モーションで包材ウェブを繰り
出す場合、上包み機の基本的な構成は以下のものとな
る。具体的には、上包み機は包材ウェブを所定のロール
から繰り出すための繰出経路と、この繰出経路に沿って
包材ウェブに連続的な繰り出し動作を与える繰出ローラ
と、繰出ローラの繰り出し動作に同期して作動し、繰出
経路から包材ウェブの先頭部分を受け取って包装経路ま
で搬送可能な包材サクションベルトと、繰出経路上にて
作動し、所定の切断サイクル毎に包材ウェブを切断して
サクションベルト上に包材片を形成する包材カッタと、
所定の包装タイミングでサクションベルト上の包材片に
被包装品を押し込み、これら包材片および被包装品を包
装経路に供給する供給手段とを備える。
【0009】さらに上包み機は、繰出経路の包材カッタ
よりも上流側位置に設けられ、包材ウェブの繰り出しに
伴い印刷パターンを読み取って包材片1枚分に相当する
包材ウェブの通過長さを検出するパターン検出手段を備
えており、上述の補正手段は、検出された包材ウェブの
通過長さが包材片1枚あたりの基準長さと相違すると
き、切断サイクル内に繰り出されるべき包材ウェブの長
さを増減させて包材ウェブの切断位置を印刷パターンに
合わせて補正するものとしている。
【0010】また補正手段は、上述の時間帯を多数の小
分け時間帯に分割し、この小分け時間帯毎に繰り出し速
度の増減量を求めて補正を行う(請求項2)。この場
合、1サイクルあたりの総補正量が比較的大きくなった
としても、これを多数の小分け時間に微細分割すること
で個々の小分け時間における速度変化は小さく抑えられ
る。したがって、補正に伴う包材の繰り出し動作が安定
化する。
【0011】また補正手段は、上述した時間帯の初期お
よび終期において繰り出し速度を次第に変化させること
もできる(請求項3)。この場合、補正に際して繰り出
し速度の急激な変化が抑えられる。以上は包材ウェブの
繰り出し補正に特化した内容であるが、本発明の上包み
機は開封テープを有する場合についても有用な構成を備
える。
【0012】具体的には、上包み機(請求項4)は印刷
パターンが長手方向に繰り返して付された包材ウェブを
繰り出すための繰出経路と、この繰出経路に沿って包材
ウェブに連続的な繰り出し動作を与える包材繰出ローラ
と、テープリールから長尺テープを繰り出すテープ繰出
ローラと、このテープ繰出ローラに同期して作動し、繰
り出された長尺テープを吸着して搬送するとともに長尺
テープをその先頭から繰出経路に合流させて包材ウェブ
に付着させるテープサクションベルトと、テープ繰出ロ
ーラとテープサクションベルトとの間に設けられ、テー
プ繰出ローラの回転に同期した所定のカットサイクル毎
に長尺テープを切断してテープサクションベルト上に開
封テープを形成する回転可能なテープカッタと、繰出経
路に設けられ、包材ウェブの繰り出しに伴い印刷パター
ンを読み取って包材片1枚分に相当する包材ウェブの通
過長さを検出するパターン検出手段と、包材ウェブの通
過長さが包材片1枚あたりの基準長さと相違するとき、
その差に応じてテープ繰出ローラおよびテープカッタの
回転位相を調整する調整手段とを備えている。
【0013】上述の上包み機によれば、印刷パターンに
ずれが生じても、テープ繰出ローラおよびテープカッタ
の回転位相を調整することで開封テープが常に一定の位
置に貼り付けられる。例えば、印刷ピッチが通常より延
びていれば、調整手段は回転位相を遅らせてテープの貼
り付け位置を下流側にずらすことができる。逆に印刷ピ
ッチが通常よりも詰まっている場合、調整手段は回転位
相を進ませてテープ貼り付け位置を上流側に移動させる
ことができる。
【0014】一般に、長尺な包材ウェブに連続して印刷
パターンを付する場合、その印刷過程で印刷ピッチの変
動は周期的に現れる傾向にある。このため特に、パター
ン検出手段は長尺テープの合流位置より下流側の位置に
設けられており、また調整手段は、繰出経路上の合流位
置よりも上流側部分に含まれる包材片の枚数分の通過長
さを平均化し、その平均値と基準長さとの差に応じて回
転位相の調整を行う態様が好ましい(請求項5)。
【0015】このような平均化の手法を採る場合、包材
ウェブの連続繰り出しの過程で求められる通過長さの平
均値は移動平均値となる。移動平均値には急激な変動が
現れないため、回転位相の調整に際して調整量が大幅に
変動することはない。調整手段は、テープ繰出ローラお
よびテープカッタの回転が互いに同期を必要としない時
間帯の全域に渡り、テープ繰出ローラおよびテープカッ
タの回転速度を増減することで調整を行うことができる
(請求項6)。この場合も同様に、テープ繰り出し速度
の急激な変動が抑えられるため、テープの繰り出しや貼
り付け動作が安定化する。
【0016】また調整手段は、上述した時間帯を多数の
小分け時間帯に分割し、この小分け時間帯毎に回転速度
の増減量を求めて調整を行うこともできる(請求項
7)。この場合も同様に、比較的大幅な調整が必要であ
ったとしても、これを微細に分割することでテープ繰出
ローラの回転速度の急激な増減が抑えられる。さらに調
整手段は、上述した時間帯の初期および終期において回
転速度を次第に変化させることもできる(請求項8)。
このような態様は、テープの繰り出し動作や貼り付け動
作をより滑らかなものとする。
【0017】以上に開示した上包み機は、包材ウェブの
繰り出し補正またはテープ貼り付け位置の補正のいずれ
かに特化した態様であるが、さらに本発明の上包み機
(請求項9)は上述した補正手段と調整手段とを備える
ことで両者の補正を同時に行うことが可能となる。この
場合、調整手段がパターン検出手段により検出された包
材ウェブの通過長さを用いて調整を行う態様が好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の上包み機は、例えば図1
から図3に示される各フィンシール包装体を生産する用
途に好適する。ただし、これら用途は好ましい例であ
り、本発明の上包み機は各種形態の包装体の生産にも利
用可能であることはいうまでもない。図1のフィンシー
ル包装体は、直方体形状の被包装品である物品Aを熱溶
着性のフィルムシートSにより上包みして密封したもの
でる。それゆえ物品Aの胴回りにはフィンシール帯Bが
形成され、さらにその両サイドにはサイドフィンシール
帯SBが形成されている。これらフィンシール帯Bおよ
びサイドフィンシール帯SBは、いずれも合掌張りの形
態で強固に溶着されていることから、このようなフィン
シール包装体の密封性は非常に高い。
【0019】フィンシール包装体は高い密封性ととも
に、易開封性をも有している。すなわち、フィルムシー
トSの裏面には開封テープTが貼り付けられており、こ
の開封テープTはフィルムシートSとともに物品Aの胴
回りに巻回されている。フィンシール帯Bには、その幅
方向の一部に開封摘みPが形成されており、この開封摘
みPは、例えば両側にミシン目を有することでフィンシ
ール帯Bから容易に切り裂かれる構造となっている。
【0020】ここで、開封テープTは物品Aの胴周長よ
りもわずかに短い全長を有しており、それゆえ開封テー
プTの両端は互いに重なり合っておらず、これら両端は
物品Aの胴回り方向に離間している。さらに開封テープ
Tは、両端がフィンシール帯Bの基端を挟んで相互に向
き合っており、それぞれ基端との間に間隔を確保して位
置付けられている。このように、開封テープTの端部が
フィンシール帯Bの領域内に入り込んでいない形態であ
ることから、そのヒートシール過程におけるフィンシー
ル帯Bの高い密着性が確保されている。このことから
も、本例のフィンシール包装体が高い密封性を有するこ
とが容易に理解される。
【0021】図2のフィンシール包装体は、フィンシー
ル帯Bの折り込み面が図1のものと異なる。この場合、
フィンシール帯Bは物品Aの一端面に対して折り込ま
れ、さらにフィンシール帯Bの端縁から一対の切込を入
れることで開封摘みPが形成されている。図3のフィン
シール包装体は、フィンシール帯Bの折り込み位置やサ
イドフィンシール帯SBの形態が先の2つのものと異な
る。すなわち、フィンシール帯Bの基端は物品Aの胴回
りのコーナから離れた上面に位置付けられている。また
サイドフィンシール帯SBは物品Aの両側から張り出す
ように形成されており、これにより包装形態はいわゆる
ピロー形となっている。
【0022】図4は、フィンシール包装体の生産に適し
た上包み機の一例を概略的に示している。この一例の上
包み機は物品Aの供給ライン2を備えており、包装する
べき物品Aは供給ライン2上に順次供給されている。供
給ライン2の前方を包装ライン4が延びており、この包
装ライン4の始端には折り込みターレット6が間欠回転
可能に配置されている。なお、図4中、折り込みターレ
ット6はそのポケット内端の回転軌跡のみで示されてい
る。
【0023】供給ライン2の終端と折り込みターレット
6との間には開封テープT付きのフィルムシートSが供
給され、このフィルムシートSは供給ライン2の終端か
ら押し出される物品Aとともに、折り込みターレット6
の入口位置にあるポケットに押し込まれる。この押し込
みに伴い、フィルムシートSは物品Aの回りにU字状に
胴折りされる。
【0024】この後、折り込みターレット6が間欠回転
され、前記ポケットが次の回転角位置に位置付けられる
と、フィルムシートSの一対の胴フラップは折込まれ、
これら胴フラップの先端が物品Aから突出した状態で重
ね合わされる。そして、胴ラップの先端はヒートシール
を受け互いに接合される。ここでのヒートシールは、包
装ライン4上の中間包装体に上述したフィンシール帯B
を形成する。
【0025】折り込みターレット6の更なる間欠回転に
伴い、前記ポケットは折り込みターレット6の出口位置
に向けて移動し、そして、出口位置にて前記ポケット内
の物品Aは包装ライン4の下流部分に排出され、そし
て、包装ライン4の下流部分を移送される過程にて、そ
のフィルムシートSの左右のサイド折りやサイドフィン
シール帯SBの形成、そして、フィンシール帯Bやサイ
ドフィンシール帯SBの折り込み、これらのヒートシー
ルが順次実施され、例えば図1から図3に示したフィン
シール包装体が得られる。
【0026】一方、前述したフィルムシートSはフィル
ムロールFRから繰り出されるフィルムウェブFWを所
定の長さ毎に切断して得られる。フィルムウェブFWは
所定の繰出経路に沿って繰り出され、この繰出経路はフ
ィルムロールFRから折り込みターレット6の入口近傍
までの間に形成される。繰出経路の具体的態様について
は特に制約がなく、一般的には本例のように多数のガイ
ドローラ(図示していない)を介してフィルムウェブF
Wの繰出経路が形成される。
【0027】上包み機はフィルムウェブFWの連続繰り
出しを実施しており、それゆえ、その生産能力が高速型
となっている。繰出経路の途中にはフィルムフィードロ
ーラ8が設けられている。このフィルムフィードローラ
8は繰出経路に沿ってフィルムウェブFWに連続した繰
り出し動作を与えている。繰出経路を挟んでフィルムフ
ィードローラ8の反対側にピンチローラ10が配置され
ており、フィルムウェブFWはフィルムフィードローラ
8とピンチローラ10との間を通過する。
【0028】フィルムフィードローラ8の下流位置には
フィルムカッタ12が配置されている。このフィルムカ
ッタ12は例えば円筒状をなし、その外周面に突き出た
切断刃13を有している。フィルムカッタ12には受け
刃(図示していない)が当接されており、この受け刃は
繰出経路を挟んで配置されている。フィルムカッタ12
は一定の周速で回転されており、その1回転周期毎に受
け刃と協働してフィルムウェブFWを横断方向に切断す
る。フィルムウェブFWが切断されると、その先頭部分
は1枚のフィルムシートSとなる。
【0029】さらに繰出経路のフィルムカッタ12より
先方には、両側一対のフィルムサクションベルト(図示
していない)が互いに平行にして配置されている。これ
らフィルムサクションベルトは互いに連動して一方向に
走行可能となっているが、包装作業の流れから言えば、
これらフィルムサクションベルトは先ずフィルムウェブ
FWの先頭部分を吸着して送り出す。次にフィルムカッ
タ12の切断動作により1枚分のフィルムシートSが切
り離されると、フィルムサクションベルトはそのフィル
ムシートSを吸着して折り込みターレット6の入口近傍
まで搬送する。
【0030】フィルムシートSは、物品Aとともに押込
プッシャ(図示しない)の働きにより折り込みターレッ
ト6のポケット内に押し込まれる。このとき、フィルム
シートSは上述したとおり物品Aの胴回りに胴折りされ
る。開封テープTは、フィルムウェブFWの繰り出し過
程でその片面に貼り付けられる。上包み機はテープリー
ルTRを備えており、このテープリールTRから開封テ
ープTとなるべきテープTWが所定の繰出経路に沿って
繰り出されている。テープTWの片面には接着剤が塗布
されており、それゆえ、開封テープTはその接着面にて
フィルムウェブFWに貼り付けられることができる。
【0031】テープTWの繰出経路についてもその具体
的な態様に制約はない。本例においても上包み機の仕様
に適したレイアウトで繰出経路が設定されており、テー
プTWの繰出経路とフィルムウェブFWの繰出経路とは
途中で合流している。テープTWの繰出経路には、この
経路を挟んでテープフィードローラ14およびそのピン
チローラ16が配置されている。また、これらローラ1
4,16の下方にテープカッタ18とその受けローラ
(図示しない)が配置されている。テープカッタ18は
フィルムカッタ12と同様に円筒状をなし、その周面に
切断刃を有している。
【0032】そして、テープカッタ18の下方にはテー
プサクションベルト20が配置されており、このテープ
サクションベルト20は鉛直に延びている。テープサク
ションベルト20は無端状をなし、上下の駆動ローラ2
2,24間に掛け回されている。この場合、上側の駆動
ローラ22が駆動側となり、その回転に伴いテープサク
ションベルト20が一方向に走行される。
【0033】フィルムウェブFWの繰出経路はテープサ
クションベルト20の搬送面上にて屈曲され、そのコー
ナ位置にプレスローラ(図示しない)が回転自在に配置
されている。このプレスローラはフィルムウェブFWの
一部をテープサクションベルト20の下部に軽く接触さ
せている。テープフィードローラ14の回転に伴いテー
プリールTRからテープTWが繰り出され、繰り出しテ
ープTWがテープサクションベルト20に向けて送り出
されると、テープTWはテープサクションベルト20に
より吸着され、このテープサクションベルト20の走行
により搬送される。
【0034】テープフィードローラ14からテープTW
が所定長さだけ送り出されると、テープカッタ18はそ
の回転によりテープTWを切断する。したがって、テー
プサクションベルト20上に所定長さの開封テープTが
順次形成され、これら開封テープTはテープサクション
ベルト20に吸着された状態で、テープサクションベル
ト20の走行とともにフィルムウェブFWに向けて搬送
される。
【0035】この後、開封テープTが前述したプレスロ
ーラを通過する際、開封テープTはフィルムウェブFW
とテープサクションベルト20との間に挟み付けられ、
フィルムウェブFWに真っ直ぐに接着される。図5は開
封テープTが貼り付けられた後のフィルムウェブFWを
示している。フィルムウェブFWの繰り出し速度はテー
プサクションベルト20の走行速度よりも若干速くなっ
ている。このため図5に示されるように、長尺なフィル
ウェブFWに対し、連続した開封テープTの間に所定の
間隔が確保されている。
【0036】またフィルムウェブFWには長手方向に連
続して所定の印刷パターンが付されている。図5では、
印刷パターンはレジマークRとして示されているだけで
あるが、印刷パターンは図柄や模様を含むものであって
もよい。なお、この種の印刷パターンはフィルムシート
Sの1枚毎、つまり、最終的にフィンシール包装体1個
毎に所望のデザインを施したり、あるいは、製品銘柄や
文字情報等を表示したりするために予めフィルムウェブ
FWに連続して付されている。
【0037】図1〜図3に示される包装体はフィンシー
ル帯Bの形成後に開封摘みPが形成されたものとなって
いるが、本例の上包み機はフィルムシートSに開封小口
を形成することもできる。例えば、図4に示されるよう
にフィルムウェブFWの繰出経路において、テープサク
ションベルト20の下端とフィルムフィードローラ8の
間に小口カッタ26が回転可能に配置されていてもよ
い。この小口カッタ26は円筒状をなすとともにその外
周面に所定形状の切断刃を有し、そして、フィルムウェ
ブFWの繰出経路を挟んで受けローラ28に当接され
る。開封テープTの供給を受けたフィルムウェブFWが
小口カッタ26と受けローラ28との間を通過する際、
小口カッタ26はその回転により、フィルムウェブFW
の所定位置に小口を形成し、この小口はフィルムウェブ
FWがフィルムカッタ12により切断されたとき、フィ
ルムシートSに開封小口を付与する。開封小口は例え
ば、フィルムシートSの一端縁から僅かに突出して形成
される。
【0038】図6は、上包み機におけるフィルムシート
Sの形成ラインを示し、この形成ラインはフィルムウェ
ブFWの繰出経路およびテープTWの繰出経路を含んで
いる。なお、この形成ラインは図4に示される各繰出経
路の態様とは異なるものの、各機械要素の機能について
は同様である。以下、図6の形成ラインを適宜参照しな
がら本発明の上包み機による補正動作について説明す
る。また以下の説明により、本発明のその他の構成につ
いても明らかとなる。
【0039】前述したフィルムフィードローラ8やフィ
ルムカッタ12、テープフィードローラ14、テープカ
ッタ18、駆動ローラ22はそれぞれサーボモータに接
続されている。具体的には、上包み機はフィルムフィー
ドモータ32、フィルムカッタモータ34、テープフィ
ードモータ36およびテープカッタモータ38を備えて
いる。各呼称の対応付けから明らかなように、フィルム
フィードローラ8はフィルムフィードモータ32に接続
されており、またフィルムカッタ12はフィルムカッタ
モータ34に、テープフィードローラ14テープフィー
ドモータ36に、そして、テープカッタ18はテープカ
ッタモータ34にそれぞれ接続されている。
【0040】図6から明らかなように、フィルムサクシ
ョンベルト40の駆動ローラ42もまたフィルムカッタ
モータ34に接続されており、またテープサクションベ
ルト20の駆動ローラ22はテープフィードモータ36
に接続されている。なお、これら駆動ローラ42,22
は、フィルムカッタ12やテープフィードローラ14と
は減速比が異なっている。また図4に示されているよう
に、これら駆動ローラ42,22は、個々に駆動用モー
タに接続されていてもよい。
【0041】各種モータ32,34,36,38は、そ
れぞれモータ制御器42a〜42dを介してコントロー
ラ44に接続されている。個々のモータ制御器42はコ
ントローラ44からの指令信号を受けて個別にモータ3
2,34,36,38を制御する一方、そのモータ位置
情報を取り込んでコントローラ44に送り返すことがで
きる。なお、これら指令信号やモータ位置情報はパルス
数の形式で与えられる。
【0042】フィルムウェブFWの繰出経路には、フィ
ルムフィードローラ8の近傍(図6では上流側)の位置
にレジマークセンサ46およびテープ位置センサ48が
設けられている。レジマークセンサ46はフィルムウェ
ブFWに付されたレジマークRを読み取り、その読み取
り信号をコントローラ44に出力する。またテープ位置
センサ48は開封テープTの有無を検出し、その検出信
号をコントローラ44に出力する。この結果、テープの
貼り付け位置が不良と判定されれば、上包み機は当該包
装品を排除することができる。
【0043】図7はコントローラ44の内部構成を具体
的に示している。コントローラ44は4種類の制御ブロ
ック50,52,54,56と2種類の補正ブロック5
8,60を含んでいる。これら制御ブロック50,5
2,54,56は上述したモータ制御器42a〜42d
に接続され、個々に対応するモータ制御器に対する指令
信号を出力可能である。
【0044】一方、補正ブロック58,60にはモータ
制御器42aやレジマークセンサ46から信号が入力さ
れるようになっている。このうち補正ブロック58はコ
ントローラ44内部で制御ブロック50に接続されてお
り、また、補正ブロック60は制御ブロック54,56
に接続されている。また、コントローラ44には上包み
機のメイン軸から機械位置情報MSが入力されている。
機械位置情報MSは、上包み機の包装サイクルに同期し
たタイミングパルスを含む信号であり、この機械位置情
報MSはコントローラ44内で各制御ブロック50,5
2,54,56および補正ブロック60に分配されてい
る。機械位置情報MSに基づき、コントローラ44内の
各種ブロックでは上包み機の1包装サイクル中における
メイン軸の位置情報が明らかとなる。なお、機械位置情
報MSについてはさらに後述する。
【0045】図8は、フィルムウェブFWの繰り出しお
よびフィルムシートSの形成に関して、コントローラ4
4が実行するメイン制御ルーチンを示している。メイン
制御ルーチンは多数のサブルーチン群から構成されてお
り、以下、個々のサブルーチンにおける処理について詳
細に説明する。図9はレジマーク位置情報保存処理ルー
チンR1を示している。ここでは、コントローラ44は
レジマークセンサ46からの信号入力を待ち受けた状態
にある(ステップS101)。レジマークセンサ46か
らレジマーク検出信号Srが入力されると(Yes)、
その時点でコントローラ44はモータ制御器42aから
入力されるモータ位置情報Pmをレジマーク位置情報と
して保存する(ステップS102)。このときレジマー
ク位置情報は、例えばフィルムフィードモータ32から
帰還するパルス数の形式で与えられる。
【0046】レジマーク位置情報の保存は補正ブロック
58にて行われる。コントローラ44はレジマーク位置
情報Prを保存するとメイン制御ルーチンに戻り、次の
サブルーチンに進む。図10および図11は補正量演算
処理ルーチンR2を示している。ここでは先ず、コント
ローラ44は補正量の初期化を行う。具体的には、上包
み機の制御システムに最初に電源が通電されたとき、あ
るいは、上包み機の動作データに変更があったときのい
ずれかに該当する場合(ステップS201=Yes)、
コントローラ44はレジマーク位置補正量Arをリセッ
トする(ステップS202)。
【0047】リセット動作は補正ブロック58にて行わ
れる。なお動作データとは、包装体のサイズや使用する
包材の仕様に応じて予めコントローラ44に設定されて
いるデータを意味し、この動作データには、例えば包装
体1個あたりのフィルム繰出量やレジマークピッチ等の
情報が含まれる。初期化が1度行われると、その後はス
テップS202の処理が迂回される(ステップS201
=No)。
【0048】次にコントローラ44は、補正ブロック5
8にレジマーク位置情報が保存されているか否かを判断
する(ステップS203)。既にレジマーク位置情報が
保存されている場合(Yes)、コントローラ44は次
に補正量の演算処理を行う(ステップS204)。補正
量の演算処理は以下の手順で行われる。コントローラ4
4は先ず、現状のモータ位置情報Pmとレジマーク位置
情報との差分を求める。次に、その求めた差分から今回
のレジマーク機械位置情報を算出する。ここで、上述の
ようにモータ位置情報Pmおよびレジマーク位置情報は
いずれも積算パルス数の形式であり、それゆえ、これら
の差分もまたパルス数として認識される。そこで、パル
ス数を機械位置情報として表すために回転角度への変換
が行われる。例えば、1包装サイクルをメイン軸の1回
転(360゜)に見立てたとき、「機械位置」と称され
る変数はメイン軸の回転角相当の位置として認識され
る。したがって、ここでコントローラ44が算出する値
は、パルス数が回転角度に変換されたものに相当し、具
体的には1包装サイクル中のどの回転角位置でレジマー
ク信号が入力されたかを意味するものと理解される。
【0049】一方、コントローラ44には予め、包装体
の仕様に応じて基準となるべきレジマーク位置が設定さ
れている。それゆえコントローラ44は、1包装サイク
ル中にレジマーク検出信号が入力されるべき理論上の機
械位置(回転角)情報を予め保有している。そこでコン
トローラ44は、この理論上のレジマーク機械位置に対
して実際のレジマーク位置がずれている場合、理論レジ
マーク機械位置と今回算出したレジマーク機械位置との
間の角度差を求めることで、実際のレジマーク位置のず
れ量を算出することができる。なお、算出したずれ量は
補正ブロック58に保存される。ずれ量が求まると、コ
ントローラ44はその値に所定のゲインを乗じてレジマ
ーク位置補正量を演算する。
【0050】図12は、繰り出し速度と時間との関係を
示している。上包み機のメイン軸の回転にフィルムウェ
ブFWの繰り出しが追従する連続モーションにおいて
は、1包装単位毎に繰り出し動作を行うための時間はメ
イン軸の回転時間に対応して一律に固定化される。した
がって、実際のレジマーク位置にずれがあったとして
も、繰り出し時間の増減によってフィルムウェブFWの
繰り出し量を補正することはできない。このため、専ら
補正は繰り出し速度の変更により行われる。
【0051】例えば、上包み機の1サイクル時間をTp
とすると、その中で補正が許容される時間帯、つまり補
正許容領域Ta内で繰り出し速度を変更することができ
る。補正許容領域Taは、連続して行われる包装動作と
フィルムウェブFWの繰り出し動作との関係から規定す
ることができる。通常、フィルムウェブFWの繰り出し
動作は物品Aの包装動作に同期して行われることから、
例えばフィルムシートSに対して物品Aが押し込まれる
際に繰り出し速度が補正されることは適当でない。そこ
で、本発明では繰り出し速度を変動させても本来の包装
動作に影響が及ばない最大限の時間領域を補正許容領域
Taとして規定し、その全域に渡って速度補正を行うも
のとしている。この点、従来はリアルタイムに補正を行
うことを意図していたことから、図中に2点鎖線で示さ
れるように速度変化δvは極短時間内でインパルス状に
与えられるものとなっていた。
【0052】本発明ではレジマーク位置のずれ量が求ま
ると、これを補正許容領域Ta内で微細に分割すること
で単位時間当たりの速度変化を相対的に小さくしてい
る。例えば、コントローラ44のスキャンタイム(制御
クロック周期)をCsとすると、補正許容領域Taに含
まれる総スキャン数ΣCsがずれ量の分割数となる。こ
のため、図10中のステップS204による補正量の演
算においては、ずれ量である回転角度を分割数で除して
レジマーク位置補正量Arを求めることができる。この
場合、上述したゲインは分割数の逆数となる。コントロ
ーラ44はレジマーク位置補正量Arを求めると、これ
を補正ブロック58に保存する。また後述するように、
繰り出し速度の変化量v1〜v3はレジマーク位置補正量
Arに基づいて決定される。
【0053】レジマーク位置補正量Arが求まると、次
にコントローラ44はその値の適正を判断する(ステッ
プS205〜S208)。この判断は例えば、ずれ量が
極端に異常な値として求められたとき、その値から演算
したレジマーク位置補正量Arを不適正なものとしてキ
ャンセルするために行うものである。具体的には、ずれ
量が位置エラー上限値以上であり(ステップS205=
Yes)、かつ、位置検出上限値以下である(ステップ
S206=Yes)場合、あるいは、ずれ量が位置エラ
ー下限値以下であり(ステップS207=Yes)、か
つ、位置検出下限値以上である(ステップS208=Y
es)場合、コントローラ44は今回求めたレジマーク
機械位置情報をエラーとして認識する(ステップS20
9,S210)。このようなエラー認識は、例えばフィ
ルムウェブFWに予め付されたレジマークRの位置その
ものが不正常である場合を想定したものである。
【0054】なお、ずれ量が位置エラー上限値以上であ
っても(ステップS205=Yes)その値が位置検出
上限値を超えている場合(ステップS206=No)、
あるいは、ずれ量が位置エラー下限値以下であっても
(ステップS207=Yes)その値が位置検出下限値
より小さい場合(ステップS208=No)、コントロ
ーラ44はエラー認識を行わない。これは、検出された
レジマーク機械位置が何らかの外乱の影響で不正常とな
っている場合を想定しており、これには例えば、フィル
ムフィードローラ8に対するフィルムウェブFWの滑り
等がある。あるいは、レジマークRの間にフィルムウェ
ブFWの継ぎ目があると、この継ぎ目がレジマークRと
誤って検出されることがあるため、そのような誤検出の
場合をも想定している。このようにレジマーク検出位置
の上下限値を設定していれば、レジマークRの検出範囲
が上下限値の間に限定されるため、この範囲外でレジマ
ーク位置が検出された場合、コントローラ44は次にス
テップS211に進む。
【0055】いずれの場合もコントローラ44がステッ
プS211を実行することで、ずれ量およびレジマーク
位置補正量Arはリセット(=0)される。これによ
り、繰り出し速度の補正を適切に行う観点からレジマー
ク位置補正量Arに2重の制限が設けられている。コン
トローラ44はレジマーク位置補正量Arをリセットし
た場合、補正量演算処理ルーチンR2を抜け出てメイン
ルーチンに復帰する(ステップS212=No)。
【0056】これに対し、レジマーク位置補正量Arが
リセットされない(ステップS212=Yes)場合、
コントローラ44は今回のずれ量からレジマーク位置補
正量Arを減算する(ステップS213)。この後、ず
れ量の毎回の数値はコントローラ44の1スキャンタイ
ムCs毎に減算されていくことになる。コントローラ4
4は、ずれ量の初期値が0より大きく(ステップS21
4=No)、かつ、ずれ量の毎回の数値が0でない(ス
テップS215,S216=No)間は、ずれ量の減算
処理(ステップS213)を繰り返す。
【0057】毎回の減算の結果、ずれ量の数値が0を割
り込むと(ステップS215,S216=Yes)、そ
の時点(負の減算の場合は0を超えた時点)でコントロ
ーラ44は、ずれ量およびレジマーク位置補正量をリセ
ットする(ステップS217,S218)。コントロー
ラ44は補正演算処理ルーチンR2からメイン制御ルー
チンに復帰すると、次に差動演算処理ルーチンR3を実
行する。ここでは、コントローラ44は機械位置情報か
らレジマーク位置補正量Arを減算し、その減算した値
を差動位置情報として保存する。なお、これら処理は制
御ブロック50にて行われ、このときレジマーク位置補
正量Arは補正ブロック58から制御ブロック50に入
力される。
【0058】差動位置情報を保存すると、コントローラ
44はメイン制御ルーチンに復帰し、次に動作演算処理
ルーチンR4を実行する。図13は動作演算処理ルーチ
ンR4を示している。ここでは先ず、コントローラ44
はモータ動作パターンについての初期設定を行う。モー
タ動作パターンは、例えば1包装サイクル中の回転速度
の時間変化として表すことができる。
【0059】上包み機の制御システムに最初に電源が通
電されたとき、あるいは、上包み機の動作データに変更
があったときのいずれかに該当する場合(ステップS4
01=Yes)、コントローラ44は動作データに基づ
いてモータ動作パターンを演算する(ステップS40
2)。モータ動作パターンの演算は制御ブロック50に
て行われる。この演算が1度行われると、その後はステ
ップS402の処理が迂回される(ステップS401=
No)。
【0060】動作演算処理ルーチンR4では最終的に、
モータ制御器42aに対する指令が行われる(ステップ
S403)。具体的には、コントローラ44は制御ブロ
ック50にて保存した差動位置情報に基づき、動作パタ
ーンに対応したモータ位置を演算する。そして、演算し
たモータ位置をモータ制御器42aに対する指令として
出力する。
【0061】この結果、フィルムフィードモータ32は
指令されたモータ位置に追随して動作し、スキャンタイ
ム毎の回転速度がv0から増加される(図12参照)。
ここで、補正許容領域Taの初期と終期のスキャンタイ
ムで段階的に回転速度が異なっている。具体的には、補
正許容領域Taの初期ではスキャンタイム毎の回転速度
がv1からv3まで次第に増加しており、逆に終期では回
転速度がv3からv1まで次第に減少している。このよう
なテイリング処理を施すことにより、補正許容領域Ta
の境界で回転速度が急激に変化するのが有効に防止され
る。
【0062】この後、サイクル時間Tp内の補正許容領
域Taでは補正量演算処理ルーチンR2にて、ずれ量が
順次減算され(ステップS213)、そして、補正許容
領域Taの最終スキャンタイムが経過した時点で、ずれ
量は0となる。これにより、当該サイクル時間のずれ量
およびレジマーク位置補正量Arがそれぞれリセットさ
れ(ステップS217,S218)、フィルムウェブF
Wの繰出量の補正が完了する。
【0063】図14は、繰出経路上のフィルムウェブF
Wと補正動作との関係を連続的に示している。同図中
(a)に示されるように、通常、レジマークRの印刷ピ
ッチが基準ピッチPsに一致していれば、フィルムフィ
ードモータ32は一定速度で回転される。このため、フ
ィルムウェブFWの繰出速度はv0で一定となり、フィ
ルムウェブFWは一定のカットラインCLに沿ってフィ
ルムカッタ12により切断される。
【0064】同図中(b)では、新たに検出されたレジ
マークRの印刷ピッチが基準ピッチPsに対してずれ量
Gだけ長くなっている。このため、フィルムウェブFW
を一定速度v0で繰り出しているとフィルムウェブFW
の繰り出しに遅れを生じ、印刷パターンに合わせたカッ
トラインCLでフィルムウェブFWを切断することがで
きない。
【0065】そこで、同図中(c)では上述した手法で
繰り出し速度が増加され、次の切断タイミングでカット
ラインCLの位置が切断位置に合致される。この場合、
切断されたフィルムシートSの長さは基準ピッチPsよ
りもずれ量Gだけ長くなっている。図8のメイン制御ル
ーチンの中で、差動演算処理ルーチンR3,R5,R
7,R9はいずれも制御対象とするモータが異なるだけ
であり、その具体的な処理内容については皆同じであ
る。また、動作演算処理ルーチンR4,R6,R8,R
10についても制御対象とするモータが異なるだけであ
り、個々の処理内容については図13に示されるものと
同様である。したがって、他の制御ブロック52,5
4,56においても上述した差動演算処理および動作演
算処理と同様の処理が実行される。本実施形態では制御
対象となるモータの数に合わせてサブルーチンが設定さ
れており、図8にはサブルーチンを表すブロック中に1
〜4の番号を付してその区別がなされている。1〜4の
番号が付されたサブルーチンは、それぞれ対応する制御
ブロック50,52,54,56において実行される。
【0066】次に、コントローラ44によるテープ補正
動作について説明する。図15はテープTWの繰り出し
および開封テープTの形成に関して、コントローラ44
が実行するテープ制御ルーチンを示している。テープ制
御ルーチンもまた多数のサブルーチン群から構成されて
おり、以下、個々のサブルーチンにおける処理について
詳細に説明する。
【0067】図16はレジマークピッチ測定処理ルーチ
ンR11を示している。ここでは先ず、コントローラ4
4はレジマークセンサ46からの信号入力を待ち受けた
状態にある(ステップS1101)。レジマークセンサ
46からレジマーク検出信号Srが入力されると(Ye
s)、その時点でコントローラ44はモータ制御器42
aから入力されるモータ位置情報Pmをレジマーク位置
情報として保存する(ステップS1102)。レジマー
ク位置情報の保存はテープ位置補正ブロック60にて行
われる。このときレジマーク位置情報は、例えばフィル
ムフィードモータ32から帰還するパルス数の形式で与
えられる。
【0068】またコントローラ44は、今回入力された
モータ位置情報Pm(n)と前回入力されたモータ位置
情報Pm(n−1)とからレジマークピッチを算出する
(ステップS1102)。次にコントローラ44は、算
出したレジマークピッチの適正を判断する(ステップS
1103,S1104)。具体的には、算出したレジマ
ークピッチが所定の取り込み上限値以下であり(ステッ
プS1103=Yes)、かつ、取り込み下限値以上で
ある(ステップS1104=Yes)場合にのみ、コン
トローラ44は算出したレジマークピッチを測定値とし
て保存する(ステップS1105)。測定値の保存はテ
ープ補正ブロック60にて行われる。
【0069】コントローラ44は測定値を保存するとテ
ープ制御ルーチンに戻り、次のサブルーチンに進む。図
17は測定値サンプリング処理ルーチンR12を示して
いる。ここでは先ず、コントローラ44はサンプリング
データの初期化を行う。具体的には、上包み機の制御シ
ステムに最初に電源が通電されたとき、あるいは、上包
み機の動作データに変更があったときのいずれかに該当
する場合(ステップS1201=Yes)、コントロー
ラ44はサンプリングデータをリセットする(ステップ
S1202)。
【0070】リセット動作はテープ補正ブロック60に
て行われる。サンプリングデータの初期化が1度行われ
ると、その後はステップS1202の処理が迂回される
(ステップS1201=No)。次にコントローラ44
は、テープ補正ブロック60に測定値が保存されている
か否かを判断する(ステップS1203)。既に測定値
が保存されている場合(Yes)、コントローラ44は
次に測定値のサンプル個数を判断する(ステップS12
04)。ここでサンプル個数は、フィルムシートSの形
成ライン上で切断位置からテープTWの合流位置までの
間に含まれるフィルムシートSの枚数に一致しており、
その具体的な値は上包み機の仕様に応じて機械的に定め
られる。本実施形態では、サンプル個数を例えば4個と
している。
【0071】測定値がサンプル個数分に満たない場合
(ステップS1204=No)、コントローラ44はサ
ンプリングデータに今回の測定値を追加する(ステップ
S1206)。これにより、測定値のサンプル個数は包
装サイクルを繰り返す毎に1ずつ加算されていく。測定
値がサンプル個数分に達すると(ステップS1204=
Yes)、コントローラ44はサンプリングデータから
サンプル個数前の測定値を削除し、あわせてサンプリン
グデータに今回の測定値を追加する(ステップS120
5)。これにより、コントローラ44が保持する測定値
は常にサンプル個数分が維持され、そして、そのデータ
中には最新の測定値が常に含まれるものとなる。
【0072】図18および図19は補正量演算処理ルー
チンR13を示している。ここでは先ず、コントローラ
44は補正量およびフィルム長さの初期化を行う。具体
的には、上包み機の制御システムに最初に電源が通電さ
れたとき、あるいは、上包み機の動作データに変更があ
ったときのいずれかに該当する場合(ステップS130
1=Yes)、コントローラ44はテープ貼り付け位置
補正量Atをリセットするとともに、動作データから読
み込んだフィルム長さを平均値に保存する(ステップS
1302)。
【0073】リセット動作はテープ補正ブロック60に
て行われる。テープ貼り付け位置補正量Atの初期化や
フィルム長さの保存が1度行われると、その後はステッ
プS1302の処理が迂回される(ステップS1301
=No)。次にコントローラ44は、テープ補正ブロッ
ク60にサンプル個数分のサンプリングデータが保存さ
れている否かを判断する(ステップS1303)。
【0074】既にサンプリングデータがサンプル個数分
だけ保存されている場合(Yes)、コントローラ44
は次にサンプリングデータの平均値を求める。この場
合、上述のようにサンプリングデータの先頭と末尾の測
定値が毎回更新されているので(ステップS120
5)、ここでは毎回の移動平均値が求められる。またコ
ントローラ44は、今回求めた平均値から前回補正を行
った際の平均値を減算する(ステップS1304)。例
えば、前回補正した際の平均値がL1であったとき、今
回求めた平均値L2から平均値L1を減算すると、その
残りが減算値(=L2−L1)となる。
【0075】コントローラ44は、求めた減算値を所定
の制御上限値および制御下限値と比較し(ステップS1
305,S1306)、補正を必要とする程度に印刷ピ
ッチがずれているか否かを判断する。減算値が制御下限
値と上限値との間に含まれる場合(ステップS130
5,S1306=No)、コントローラ44は、ずれ量
および補正量を演算することなくテープ補正ルーチンに
復帰する(ステップS1309=No)。
【0076】一方、減算値が制御上限値以上であるか
(ステップS1305=Yes)、あるいは、制御下限
値以下である(ステップS1306=Yes)場合、コ
ントローラ44は次に、ずれ量および補正量を演算する
(ステップS1307,S1308)。ずれ量および補
正量を演算する場合、コントローラ44は先ず、求めた
減算値をタイミングのずれ量に変換する。ここで、減算
値はパルス数の形式で与えられていることから、減算値
からずれ量への変換は上述したようにパルス数を回転角
度に変換することで行われる。ずれ量を演算すると、コ
ントローラ44はその値を毎回のずれ量および初期ずれ
量に保存する。
【0077】ずれ量が求まると、コントローラ44はそ
の値に所定のゲインを乗じてテープ貼り付け位置補正量
Atを演算する。ここでの補正の考え方は、図12で示
したフィルム繰り出し速度の補正と同様である。この場
合、テープ貼り付け位置の補正はテープTWの繰り出し
速度を変更することで行われるが、その変更が可能な補
正許容領域Taは、テープTWの貼り付け動作と繰り出
し動作との関係から規定することができる。例えばレジ
マークピッチにずれがあったとしても、1つの被包装品
につき開封テープTの長さは常に一定である必要があ
る。このため、テープTWの繰り出し速度を変更する際
は、これに合わせてカットタイミングの位相を変更する
必要がある。一方、テープTWが切断される際、フィル
ムカッタ12の回転とテープTWの繰り出し動作は互い
に同期している必要があることから、その同期を必要と
する時間帯に繰り出し速度を補正することは適当でな
い。したがって補正許容領域Taは、テープカッタ12
の回転とテープTWの繰り出し動作とが互いに同期を必
要としない時間帯で設定することができる。
【0078】なお、テープ貼り付け位置補正量Atの演
算手法についてはレジマーク位置補正量Arの考え方と
同様である。したがって、ずれ量が求まると、これを補
正許容領域Ta内で微細に分割することで単位時間当た
りの速度変化が相対的に小さく抑えられる。コントロー
ラ44は、ずれ量にゲインを乗じてテープ貼り付け位置
補正量Atを求めると、これをテープ補正ブロック60
に保存する。
【0079】テープ貼り付け位置補正量Atが求まる
と、コントローラ44は今回のずれ量からテープ貼り付
け位置補正量Atを減算する(ステップS1310)。
この後、ずれ量の毎回の数値はコントローラ44の1ス
キャンタイムCs毎に減算されていくことになる。コン
トローラ44は、ずれ量の初期値が0より大きく(ステ
ップS1311=No)、かつ、ずれ量の毎回の数値が
0でない(ステップS1312,S1313=No)間
は、ずれ量の減算処理(ステップS1310)を繰り返
す。
【0080】毎回の減算の結果、ずれ量の数値が0を割
り込むと(ステップS1312,S1313=Ye
s)、その時点(負の減算の場合は0を超えた時点)で
コントローラ44は、ずれ量およびテープ貼り付け位置
補正量Atをリセットする(ステップS1314,S1
315)。コントローラ44は補正演算処理ルーチンR
13からテープ制御ルーチンに復帰すると、次に差動演
算処理ルーチンR14を実行する。ここでは、コントロ
ーラ44は機械位置情報からテープ貼り付け位置補正量
Atを減算し、その減算した値を差動位置情報として保
存する。なお、これら処理は制御ブロック54,56の
両方で行われ、このときテープ貼り付け位置補正量At
はテープ補正ブロック60から各制御ブロック54,5
6に入力される(図7参照)。
【0081】差動位置情報を保存すると、コントローラ
44はテープ制御ルーチンに復帰し、次に動作演算処理
ルーチンR15を実行する。図20は動作演算処理ルー
チンR15を示している。ここでは先ず、コントローラ
44はモータ動作パターンについての初期設定を行う。
モータ動作パターンは、例えば1包装サイクル中の回転
速度の時間変化として表すことができる。
【0082】上包み機の制御システムに最初に電源が通
電されたとき、あるいは、上包み機の動作データに変更
があったときのいずれかに該当する場合(ステップS1
501=Yes)、コントローラ44は動作データに基
づいてモータ動作パターンを演算する(ステップS15
02)。モータ動作パターンの演算は制御ブロック5
4,56にて行われる。この演算が1度行われると、そ
の後はステップS1502の処理が迂回される(ステッ
プS1501=No)。
【0083】動作演算処理ルーチンR15では最終的
に、モータ制御器42c,42dに対する指令が行われ
る(ステップS1503)。具体的には、コントローラ
44は制御ブロック54,56にて保存した差動位置情
報に基づき、それぞれ動作パターンに対応したモータ位
置を演算する。そして、演算した各モータ位置をモータ
制御器42c,42dに対する指令として出力する。
【0084】この結果、テープフィードモータ36およ
びテープカッタモータ34は、それぞれ指令されたモー
タ位置に追随して動作し、スキャンタイム毎の回転速度
がv 0から順次v1〜v3まで増加される(図12参
照)。この後、サイクル時間Tp内の補正許容領域Ta
では、補正量演算処理ルーチンR13にて、ずれ量が順
次減算され(ステップS1310)、そして、補正許容
領域Taの最終スキャンタイムが経過した時点で、ずれ
量は0となる。
【0085】これにより、当該サイクル時間のずれ量お
よびテープ貼り付け位置補正量Atがそれぞれリセット
され(ステップS1314,S1315)、テープ貼り
付け位置の補正が完了する。図21は、繰出経路上のフ
ィルムウェブFWとテープ貼り付け位置の補正動作との
関係を連続的に示している。同図中(a)に示されるよ
うに、通常、レジマークRの印刷ピッチが基準ピッチP
sに一致していれば、テープフィードモータ36および
テープカッタモータ34は一定の位相で回転される。こ
のため、開封テープTの貼り付け位置はレジマークRに
対して常に一定となり、開封テープTは等間隔でフィル
ムウェブFWに貼り付けられる。
【0086】同図中(b)では、レジマークRの印刷ピ
ッチが基準ピッチPsに対して、ずれ量Gだけ長くなっ
ている。このため、テープ合流位置でテープTWの合流
タイミングが一定であると、その下流側に含まれるフィ
ルムシートSの枚数(例えば4枚)に、ずれ量Gを乗じ
た分だけテープ貼り付け位置がずれることとなる。そこ
で、同図中(c)では上述した手法でテープフィードモ
ータ36およびテープカッタモータ34の回転位相が変
更(ずれ量Gの4枚分だけ遅角)され、これによりテー
プ貼り付け位置が補正される。
【0087】図15のテープ制御ルーチンの中で、差動
演算処理ルーチンR14,R16,R18,R20はい
ずれも制御対象とするモータが異なるだけであり、その
具体的な処理内容については皆同じである。また、動作
演算処理ルーチンR15,R17,R19,R21につ
いても制御対象とするモータが異なるだけであり、個々
の処理内容については図20に示されるものと同様であ
る。したがって、制御ブロック52,54においても上
述した差動演算処理および動作演算処理と同様の処理が
実行される。本実施形態では制御対象となるモータの数
に合わせてサブルーチンが設定されており、図15には
サブルーチンを表すブロック中に1〜4の番号を付して
その区別がなされている。1〜4の番号が付されたサブ
ルーチンは、それぞれ対応する制御ブロック50,5
2,54,56において実行される。
【0088】図22は、一実施形態の上包み機における
各部の動作タイミングを示している。この場合、フィル
ムウェブFWの繰り出し動作が物品Aの突っ込み動作
(包装タイミング)との同期を必要とする領域Ts内で
は、フィルム繰り出し速度の補正は不可となっている。
なお領域Tsは、例えばフィルム切断タイミングの前後
(例えば±45゜)に設定されている。またフィルムカ
ッタ12の回転速度(フィルムカッタ速度)は常時一定
に設定されている。
【0089】上述した補正可能領域Taは、連続する包
装サイクル(切断サイクル)中、補正不可の領域Ts以
外の時間帯に確保されている。コントローラ44は上述
したメイン制御ルーチンの実行に伴い、この補正可能領
域Taにおけるレジマーク位置補正量Arを演算し、切
断サイクル毎にフィルム繰り出し速度を増減させてい
る。これにより、印刷パターンに合わせて適正な位置で
フィルムウェブFWが切断される。
【0090】一方、テープカッタモータ34の回転(テ
ープカッタ速度)とテープフィードモータ36の回転と
が互いに同期を必要とする領域Ts内では、これらの回
転位相の調整(補正)は不可となっている。なお領域T
sは、例えばテープ切断タイミングの前後(例えば±7
0゜)に設定されている。同様に、上述した補正可能領
域Taは連続する包装サイクル(テープ切断サイクル)
中、補正不可の領域Ts以外の時間帯に確保されてい
る。コントローラ44は上述したテープ制御ルーチンの
実行に伴い、この補正可能領域Taにおけるテープ貼り
付け位置補正量Atを演算し、テープフィードモータ3
6およびテープカッタモータ34の回転位相を調整して
いる。これにより、印刷パターンに合わせて適正な位置
に開封テープTが貼り付けられる。
【0091】なお、回転位相の調整はテープフィードモ
ータ36およびテープカッタモータ34の回転速度を増
減することで行われる。このため図22中にハッチング
を付して示されるように、1つの補正可能領域Ta内で
テープカッタ速度およびテープ繰り出し速度はいずれも
増加されている。また、各補正許容領域Taにおけるフ
ィルム繰り出し速度やテープカッタ速度、テープ繰り出
し速度の増減は、その初期と終期とにおいて速度が次第
に増減されている。このように、速度変化の動作パター
ンを台形形状とする補正手法によれば、フィルムやテー
プの繰り出し速度に急激な変化がなく、それぞれの繰り
出し経路上でフィルムウェブFWやテープTWが皺にな
ったり伸びが発生したりすることはない。
【0092】本発明は上述の一実施形態に制約されるも
のではない。コントローラ44の具体的な構成は種々に
変更可能であるし、コントローラ44が実行する各種制
御ルーチンの構成は適宜書き換えて実施可能である。
【0093】
【発明の効果】本発明の上包み機(請求項1)は、包材
ウェブを連続的に繰り出しながらリアルタイムに補正す
ることができるので、より高速型で生産効率の高い運転
を実現することができる。特に、包材ウェブの繰り出し
補正に際して大きな速度変化を伴わないので(請求項
2)、駆動源への負荷が少なく、モータを用いる場合も
容量を小さくすることができる。また、繰り出し速度を
微細に制御しているため補正が正確なものとなり、不良
品の生出が未然に防止される。
【0094】また、繰り出し補正の初期と終期とで速度
変化が緩やかとなり(請求項3)、包材ウェブの繰り出
し動作がより滑らかで安定したものとなる。本発明の上
包み機(請求項4)は、印刷パターンに対して常に一定
の位置に開封テープを貼り付けることができる。このた
め生産された包装体の品質が安定化し、長期に渡り質の
高い製品を安定して供給することができる。
【0095】また、テープ貼り付け位置の補正に際して
回転位相の変化が滑らかであることから(請求項5)、
デリケートな開封テープの取り扱いに極めて好適であ
る。特にテープの繰り出し速度の変化が滑らかであれば
(請求項6〜8)、開封テープの皺や伸びがなく、外観
品質の高い包装体を生産することができる。本発明の上
包み機(請求項9)は、所望の包装形態を効率よく実現
することができ、高品質な製品の供給に大きく寄与す
る。また、包材ウェブの繰り出し補正とテープ貼り付け
位置の補正に関して印刷パターンの検出を同一の手段で
複合処理することができるから、装置の簡素化やメンテ
ナンス性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィンシール包装体の一例を示した斜視図であ
る。
【図2】図1とは異なる形態のフィンシール包装体の例
を示した斜視図である。
【図3】ピロー型フィンシール包装体の一例を示した斜
視図である。
【図4】上包み機の一部を示した概略図である。
【図5】印刷パターンおよび開封テープが付されたフィ
ルムウェブを示した図である。
【図6】フィルムシートの形成ラインとモータ制御系の
構成を概略的に示した図である。
【図7】コントローラ内部の構成を示した図である。
【図8】メイン制御ルーチンのフローチャートである。
【図9】レジマーク位置情報保存処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図10】補正量演算処理ルーチンの一部を示したフロ
ーチャートである。
【図11】図10のフローチャートに続く補正量演算処
理ルーチンの一部を示したフローチャートである。
【図12】繰り出し速度とサイクル時間との関係から微
細分割補正を説明するための図である。
【図13】動作演算処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図14】フィルムウェブの繰り出し補正を説明するた
めの図である。
【図15】テープ制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図16】レジマークピッチ測定処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図17】測定値サンプリング処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図18】補正量演算処理ルーチンの一部を示したフロ
ーチャートである。
【図19】図18に続く補正量演算処理ルーチンの一部
を示したフローチャートである。
【図20】動作演算処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図21】テープ貼り付け位置の補正を説明するための
図である。
【図22】上包み機における各部の動作タイミングを示
した図である。
【符号の説明】
8 フィルムフィードローラ(繰出ローラ) 12 フィルムカッタ(包材カッタ) 14 テープフィードローラ(テープ繰出ローラ) 20 テープサクションベルト 18 テープカッタ 40 フィルムサクションベルト(包材サクションベル
ト) 44 コントローラ(補正手段,調整手段) 46 レジマークセンサ(パターン検出手段) FW フィルムウェブ(包材ウェブ) R レジマーク(印刷パターン) S フィルムシート(包材片) T 開封テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65B 61/18 B65B 61/18 Fターム(参考) 3E051 AA03 AB02 AB09 BA01 CA01 CB04 CB10 EA09 EB03 FB03 KA02 KA07 KB01 LA02 LA07 LB01 LB04 3E056 AA02 BA05 CA20 DA01 EA05 FB03 FD01 GA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚毎に所定の印刷パターンが付された
    包材片で被包装品を上包みする上包み機において、 前記印刷パターンが長手方向に繰り返し付された包材ウ
    ェブを所定のロールから繰り出すための繰出経路と、 前記繰出経路に沿い、前記包材ウェブに連続的な繰り出
    し動作を与える繰出ローラと、 前記繰り出し動作に同期して作動し、前記繰出経路から
    前記包材ウェブの先頭部分を受け取って包装経路まで搬
    送可能な包材サクションベルトと、 前記繰出経路上にて作動し、所定の切断サイクル毎に前
    記包材ウェブを切断して前記サクションベルト上に前記
    包材片を形成する包材カッタと、 所定の包装タイミングで前記サクションベルト上の前記
    包材片に被包装品を押し込み、これら包材片および被包
    装品を前記包装経路に供給する供給手段と、 前記繰出経路の前記包材カッタより上流側位置に設けら
    れ、前記包材ウェブの繰り出しに伴い前記印刷パターン
    を読み取って前記包材片1枚分に相当する前記包材ウェ
    ブの通過長さを検出するパターン検出手段と、 前記検出された前記包材ウェブの通過長さが前記包材片
    1枚あたりの基準長さと相違するとき、前記切断サイク
    ル内に繰り出されるべき前記包材ウェブの長さを増減さ
    せて前記包材ウェブの切断位置を前記印刷パターンに合
    わせて補正する補正手段とを備え、 前記補正手段は、前記切断サイクル中に前記繰り出し動
    作が前記包装タイミングとの同期を必要としない時間帯
    の全域に渡り、前記繰出ローラの繰り出し速度を増減す
    ることで前記補正を行うことを特徴とする上包み機。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は前記時間帯を多数の小分
    け時間帯に分割し、この小分け時間帯毎に前記繰り出し
    速度の増減量を求めて前記補正を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の上包み機。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記時間帯の初期およ
    び終期において前記繰り出し速度を次第に変化させるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の上包み機。
  4. 【請求項4】 1枚毎に所定の印刷パターンおよび開封
    テープを有した包材片で被包装品を上包みする上包み機
    において、 前記印刷パターンが長手方向に繰り返して付された包材
    ウェブを繰り出すための繰出経路と、 前記繰出経路に沿い、前記包材ウェブに連続的な繰り出
    し動作を与える包材繰出ローラと、 所定のテープリールから長尺テープを繰り出すテープ繰
    出ローラと、 前記テープ繰出ローラに同期して作動し、前記繰り出さ
    れた長尺テープを吸着して搬送するとともに、前記長尺
    テープをその先頭から前記繰出経路に合流させて前記包
    材ウェブに付着させるテープサクションベルトと、 前記テープ繰出ローラと前記テープサクションベルトと
    の間に設けられ、前記テープ繰出ローラの回転に同期し
    た所定のカットサイクル毎に前記長尺テープを切断して
    前記テープサクションベルト上に前記開封テープを形成
    する回転可能なテープカッタと、 前記繰出経路に設けられ、前記包材ウェブの繰り出しに
    伴い前記印刷パターンを読み取って前記包材片1枚分に
    相当する前記包材ウェブの通過長さを検出するパターン
    検出手段と、 前記包材ウェブの通過長さが前記包材片1枚あたりの基
    準長さと相違するとき、その差に応じて前記テープ繰出
    ローラおよび前記テープカッタの回転位相を調整する調
    整手段とを具備したことを特徴とする上包み機。
  5. 【請求項5】 前記パターン検出手段は前記長尺テープ
    の合流位置より下流側の位置に設けられており、 前記調整手段は、前記繰出経路上の前記合流位置よりも
    上流側部分に含まれる前記包材片の枚数分の前記通過長
    さを平均化し、その平均値と前記基準長さとの差に応じ
    て前記調整を行うことを特徴とする請求項4に記載の上
    包み機。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、前記テープ繰出ローラ
    および前記テープカッタの回転が互いに同期を必要とし
    ない時間帯の全域に渡り、前記テープ繰出ローラおよび
    前記テープカッタの回転速度を増減することで前記調整
    を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の上包
    み機。
  7. 【請求項7】 前記調整手段は前記時間帯を多数の小分
    け時間帯に分割し、この小分け時間帯毎に前記回転速度
    の増減量を求めて前記調整を行うことを特徴とする請求
    項6に記載の上包み機。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、前記時間帯の初期およ
    び終期において前記回転速度を次第に変化させることを
    特徴とする請求項6または7に記載の上包み機。
  9. 【請求項9】 1枚毎に所定の印刷パターンおよび開封
    テープを有した包材片で被包装品を上包みする上包み機
    において、 請求項1の前記繰出経路、前記繰出ローラ、前記包材サ
    クションベルト、前記包材カッタ、前記供給手段、前記
    パターン検出手段および前記補正手段を備えるととも
    に、 請求項4の前記テープ繰出ローラ、前記テープサクショ
    ンベルト、前記テープカッタおよび前記調整手段を備
    え、 前記調整手段が請求項1の前記パターン検出手段により
    検出された前記包材ウェブの通過長さを用いて前記調整
    を行うことを特徴とする上包み機。
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