JPH09284384A - ハンズフリー式通信機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、離れた位置からでも着信等の際に、
ハンズフリー切換えが可能であるようにした、ハンズフ
リー式通信機器を提供することを目的とする。 【解決手段】 通信回線に接続される信号処理部１４
と、送受話器１２と、ハンズフリー用のスピーカ１１
ｂ，マイク１１ｃ及びハンズフリー切換え用操作部１１
ｄを備えたハンズフリー機能部１５とを備えた通信機器
１０において、通信機器内に配設され、ハンズフリー機
能部のハンズフリー切換え動作を制御するリモコン用受
信部１１ｅ，１７と、通信機器と別体に構成されたリモ
コン用送信器１３と、を備えるように、ハンズフリー式
通信機器１０を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、送受話器を備えた
電話機，インターフォンや、電話機能を備えたコンピュ
ータ等の通信機器に関し、特に送受話器を持つことなく
送受話が可能である、所謂ハンズフリー式通信機器に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばハンズフリー式コードレス
電話機は、図３に示すように構成されている。図３にお
いて、ハンズフリー式コードレス電話機１は、送受話器
が子機として構成された型式であって、一般公衆回線が
接続される親機２と、親機２に対して、電波を介して接
続される子機３とから構成されている。

【０００３】上記親機２は、通常の通信端末として、図
４に示すように、信号処理部４と、ハンズフリー機能部
５と、短縮ダイヤル機能部６とを備えていると共に、そ
の表面には、ダイヤル用等の数字及び記号に対応する操
作ボタン２ａと、ハンズフリー用の内蔵スピーカ２ｂ及
び内蔵マイク２ｃと、ハンズフリーセット用の押しボタ
ン２ｄとを備えている。さらに、親機２は、子機３に対
して、通信相手からの受話音声信号を送信すると共に、
子機３からの送話音声信号を受信する通信手段（図示せ
ず）が内蔵されている。

【０００４】これに対して、上記子機３は、通常の送受
話器と同様に、送話用のマイクと受話用のスピーカを備
えていると共に、親機２からの受話音声信号を受信する
と共に、親機３への送話音声信号を送信する通信手段
（図示せず）と、送受信用アンテナ３ａが内蔵されてい
る。

【０００５】このような構成のハンズフリー式コードレ
ス電話機１によれば、通常は、子機３のスピーカが使用
者の耳元に、子機３のマイクが使用者の口元に位置する
ように、使用者が子機３を手で持って、通話を行なうこ
とができるようになっている。

【０００６】ここで、ハンズフリー方式での通話を行な
う場合には、使用者は、親機２に設けられたハンズフリ
ーセット用の押しボタン２ｄを操作することにより、子
機３を使用することなく、従って子機３を手で持つこと
なく、親機２に設けられた内蔵スピーカ２ｂ及び内蔵マ
イク２ｃを使用して、通話を行なうことができる。尚、
着信の際には、使用者は、上記押しボタン２ｄを操作す
ることにより、オンフック及びハンズフリー切換えを行
ない、即時にハンズフリー方式の通話を行なうことが可
能である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のハンズフリー式コードレス電話機１において
は、着信の際には、親機２のハンズフリーセット用の押
しボタン２ｄを操作する必要がある。従って、電話機１
から離れた場所に居る場合には、一旦、電話機１の近く
まで移動して、親機２の押しボタン２ｄを操作しなけれ
ばならず、操作が煩わしいという問題があった。特に、
使用者が高齢者等の場合には、着信の際には、親機２ま
での移動が困難な場合があるが、電話機１を傍に、例え
ば枕元に置いておくと、着信時の呼び出し音が煩いとい
う問題があった。上記問題は、コードレス電話機に限ら
ず、通常の電話やインターフォン、さらには電話機能を
備えたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器等
のハンズフリー式通信機器においても、同様の問題があ
る。

【０００８】本発明は、以上の点に鑑み、離れた位置か
らでも着信等の際に、ハンズフリー切換えが可能である
ようにした、ハンズフリー式通信機器を提供することを
目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、通信回線に接続される信号処理部と、送受話器
と、ハンズフリー用のスピーカ，マイク及びハンズフリ
ー切換え用操作部を備えたハンズフリー機能部とを備え
た通信機器において、通信機器内に配設され、ハンズフ
リー機能部のハンズフリー切換え動作を制御するリモコ
ン用受信部と、通信機器と別体に構成されたリモコン用
送信器と、を備えていることを特徴とする、ハンズフリ
ー式通信機器により、達成される。

【００１０】本発明によるハンズフリー式通信機器は、
好ましくは、上記リモコン用受信部が、さらに信号処理
部の発信及び着信動作も制御するように構成されてい
る。

【００１１】本発明によるハンズフリー式通信機器は、
好ましくは、通信機器が、短縮ダイヤル機能部を備えて
おり、リモコン用受信部が、この短縮ダイヤル機能部を
制御するように構成されている。

【００１２】本発明によるハンズフリー式通信機器は、
好ましくは、リモコン用受信部が、信号処理部のすべて
の電話機能を制御するように構成されている。

【００１３】上記構成によれば、使用者が通信機器から
離れた位置に居る場合であっても、通信機器の近くまで
移動することなく、手元のリモコン用送信器を操作する
ことによって、通信機器のハンズフリー機能部のハンズ
フリー切換え動作を制御することができる。これによ
り、通信機器から離れた位置にて、容易にハンズフリー
切換えが行なわれ得ることになり、操作性が改善され得
ることになる。従って、例えば高齢者，病人等通信機器
までの移動が困難である場合であっても、通信機器自体
は離れた位置に設置することにより、着信時の呼び出し
音を煩く感じるようなことはなく、而も容易にハンズフ
リー切換えが行なわれ得ることになる。

【００１４】上記リモコン用受信部が、さらに信号処理
部の発信及び着信動作も制御するように構成されている
場合には、通信機器から離れた位置でも、ハンズフリー
切換え操作だけでなく、発信及び着信操作も可能であ
り、より一層操作性が向上することになる。

【００１５】通信機器が、短縮ダイヤル機能部を備えて
おり、リモコン用受信部が、この短縮ダイヤル機能部を
制御するように構成されている場合には、通信機器の短
縮ダイヤル機能が、リモコン用送信器から利用すること
ができる。

【００１６】リモコン用受信部が、信号処理部のすべて
の電話機能を制御するように構成されている場合には、
使用者は、通信機器の近くまで移動することなく、通信
機器のすべての操作をリモコン用送信器によって行なう
ことが可能となる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図１は、本発明を適
用したハンズフリー式コードレス電話機の一実施形態を
示している。図１において、ハンズフリー式コードレス
電話機１０は、送受話器が子機として構成された型式で
あって、一般公衆回線が接続される親機１１と、親機１
１に対して、電波を介して接続される子機１２と、リモ
コン装置（リモコン用送信器）１３とから構成されてい
る。

【００１８】上記親機１１は、通常の通信端末として、
図２に示すように、信号処理部１４と、ハンズフリー機
能部１５と、短縮ダイヤル機能部１６と、さらにリモコ
ン用受信部としての赤外線受光モジュール１７を備えて
いると共に、その表面には、ダイヤル用等の数字及び記
号に対応する操作ボタン１１ａと、ハンズフリー用の内
蔵スピーカ１１ｂ及び内蔵マイク１１ｃと、ハンズフリ
ーセット用の押しボタン１１ｄと、さらにリモコン用受
光部１１ｅを備えている。さらに、親機１１は、子機１
２に対して、通信相手からの受話音声信号を送信すると
共に、子機１２からの送話音声信号を受信する通信手段
（図示せず）が内蔵されている。

【００１９】これに対して、上記子機１２は、通常の送
受話器と同様に、送話用のマイクと受話用のスピーカを
備えていると共に、親機１１からの受話音声信号を受信
すると共に、親機１１への送話音声信号を送信する通信
手段（図示せず）と、送受信用アンテナ１２ａが内蔵さ
れている。

【００２０】上記リモコン装置１３は、赤外線式リモコ
ン装置であって、その表面には入力キーとしての短縮ボ
タン１３ａ，発信ボタン１３ｂ，着信ボタン１３ｃを備
えていると共に、内部に赤外線送信モジュール（図示せ
ず）を備えており、これらのボタン１３ａ，１３ｂ，１
３ｃの操作に対応した赤外線によるデータ信号を、送信
部１３ｄから送信するようになっている。

【００２１】本発明実施形態によるハンズフリー式コー
ドレス電話機１０は、以上のように構成されており、通
常は、子機１２のスピーカが使用者の耳元に、子機１２
のマイクが使用者の口元に位置するように、使用者が子
機１２を手で持って、通話を行なうことができるように
なっている。この場合、発信時におけるダイヤル操作
は、親機１１の操作ボタン１１ａを操作することにより
行なわれ、短縮ダイヤル操作を行なう場合には、操作ボ
タン１１ａの入力に対応して、短縮ダイヤル機能部１６
に記憶されたダイヤル番号が読み出されて、信号処理部
１４により発信動作が行なわれるようになっている。

【００２２】これに対して、ハンズフリー方式での通話
を行なう場合には、使用者は、親機１１に設けられたハ
ンズフリーセット用の押しボタン１１ｄを操作すること
により、あるいはリモコン装置１３の任意のキー１３
ａ，１３ｂ，１３ｃの何れかを操作することにより、ハ
ンズフリー機能部１５が作動する。これにより、使用者
は、子機１２を使用することなく、従って子機１２を手
で持つことなく、親機１１に設けられた内蔵スピーカ１
１ｂ及び内蔵マイク１１ｃを使用して、通話を行なうこ
とができる。

【００２３】また、着信の際には、使用者は、親機１１
の押しボタン１１ｄを操作し、またはリモコン装置１３
の着信ボタン１３ｃを操作することにより、リモコン装
置１３の送信部１３ｄから赤外線データ信号が送信さ
れ、親機１１のリモコン用受光部１１ｅから赤外線受光
モジュール１７に入射する。赤外線受光モジュール１７
は、受光したデータ信号を、信号処理部１４に送出す
る。これにより、信号処理部１４が着信動作を行なうと
共に、ハンズフリー機能部１５を動作させてハンズフリ
ー切換えを行ない、即時にハンズフリー方式の通話を行
なうことが可能である。

【００２４】さらに、発信の際には、使用者は、リモコ
ン装置１３の所望の通話先に対応する短縮ボタン１３ａ
を操作した後、発信ボタン１３ｂを操作する。これによ
り、リモコン装置１３の送信部１３ｄから赤外線データ
信号が送信され、親機１１のリモコン用受光部１１ｅか
ら赤外線受光モジュール１７に入射する。赤外線受光モ
ジュール１７は、受光したデータ信号を、信号処理部１
４に送出することにより、信号処理部１４は、短縮ダイ
ヤル機能部１６から入力された短縮ダイヤルに対応する
ダイヤル番号を読み出して、このダイヤル番号に基づい
て発信動作を行なうと共に、ハンズフリー機能部１５を
動作させてハンズフリー切換えを行ない、即時にハンズ
フリー方式の通話を行なうことが可能である。

【００２５】かくして、使用者は、ハンズフリー式コー
ドレス電話機１０の親機１１または子機１２から離れた
位置に居る場合であっても、リモコン装置１３を手元に
置いておくことにより、またはリモコン装置１３を携帯
していることにより、親機１１または子機１２の近くま
で移動せずに、手元のリモコン装置１３により、発信及
び着信そしてハンズフリー切換えを行なうことが可能で
ある。これにより、使用者が例えば高齢者、あるいは病
人等の場合であっても、親機１１または子機１２の近く
まで移動することなく、容易にハンズフリー方式によ
り、発信及び着信を行なうことができ、操作性が著しく
改善され得ることになる。

【００２６】尚、上記実施形態においては、本発明をハ
ンズフリー式コードレス電話機に適用した場合について
説明したが、これに限らず、送受話器がコードで接続さ
れた電話機や留守番電話機等の任意の型式のハンズフリ
ー式電話機や、病院等で使用されているハンズフリー式
インターフォン、そしてハンズフリー式電話機能を備え
たパーソナルコンピュータ等のコンピュータに対して、
本発明を適用し得ることは明らかである。また、上記実
施形態においては、リモコン装置１３により、ハンズフ
リー切換え及び発信，着信を操作する場合について説明
したが、これに限らず、リモコン装置によって、ハンズ
フリー切換えのみを操作することも可能であり、また留
守番電話機能等の他のすべての電話機能に関して、少な
くとも一部の操作をも行なうようにしてもよいことは明
らかである。

【００２７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、使
用者が通信機器から離れた位置に居る場合であっても、
通信機器の近くまで移動することなく、手元のリモコン
用送信器を操作することによって、通信機器のハンズフ
リー機能部のハンズフリー切換え動作を制御することが
できる。これにより、通信機器から離れた位置にて、容
易にハンズフリー切換えが行なわれ得ることになり、操
作性が改善され得ることになる。従って、例えば高齢
者，病人等通信機器までの移動が困難である場合であっ
ても、通信機器自体は離れた位置に設置することによ
り、着信時の呼び出し音を煩く感じるようなことはな
く、而も容易にハンズフリー切換えが行なわれ得ること
になる。

【００２８】上記リモコン用受信部が、さらに信号処理
部の発信及び着信動作も制御するように構成されている
場合には、通信機器から離れた位置でも、ハンズフリー
切換え操作だけでなく、発信及び着信操作も可能であ
り、より一層操作性が向上することになる。

【００２９】通信機器が、短縮ダイヤル機能部を備えて
おり、リモコン用受信部が、この短縮ダイヤル機能部を
制御するように構成されている場合には、通信機器の短
縮ダイヤル機能が、リモコン用送信器から利用すること
ができる。

【００３０】リモコン用受信部が、信号処理部のすべて
の電話機能を制御するように構成されている場合には、
使用者は、通信機器の近くまで移動することなく、通信
機器のすべての操作をリモコン用送信器によって行なう
ことが可能となる。

【００３１】かくして、本発明によれば、離れた位置か
らでも着信等の際に、ハンズフリー切換えが可能である
ようにした、極めて優れたハンズフリー式通信機器が提
供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるハンズフリー式コードレス電話機
の一実施形態を示す概略図である。

【図２】図１のハンズフリー式コードレス電話機の親機
の内部構成を示す概略図である。

【図３】従来のハンズフリー式コードレス電話機の一例
を示す概略図である。

【図４】図３のハンズフリー式コードレス電話機の親機
の内部構成を示す概略図である。

【符号の説明】

１０ ハンズフリー式コードレス電話機（通信機
器） １１ 親機 １１ａ 操作ボタン １１ｂ ハンズフリー用内蔵スピーカ １１ｃ ハンズフリー用内蔵マイク １１ｄ ハンズフリーセット用押しボタン（ハンズ
フリー切換え用操作部） １１ｅ リモコン用受信部 １２ 子機 １３ リモコン装置（リモコン用送信器） １３ａ 短縮ボタン １３ｂ 発信ボタン １３ｃ 着信ボタン １４ 信号処理部 １５ ハンズフリー機能部 １６ 短縮ダイヤル機能部 １７ 赤外線受光モジュール（リモコン用受信
部）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線に接続される信号処理部と、送
   受話器と、ハンズフリー用のスピーカ，マイク及びハン
   ズフリー切換え用操作部を備えたハンズフリー機能部と
   を備えた通信機器において、 通信機器内に配設され、ハンズフリー機能部のハンズフ
   リー切換え動作を制御するリモコン用受信部と、 通信機器と別体に構成されたリモコン用送信器と、を備
   えていることを特徴とする、ハンズフリー式通信機器。
2. 【請求項２】 上記リモコン用受信部が、さらに信号処
   理部の発信及び着信動作も制御するように構成されてい
   ることを特徴とする、請求項１に記載のハンズフリー式
   通信機器。
3. 【請求項３】 通信機器が、短縮ダイヤル機能部を備え
   ており、リモコン用受信部が、この短縮ダイヤル機能部
   を制御するように構成されていることを特徴とする、請
   求項１または２に記載のハンズフリー式通信機器。
4. 【請求項４】 リモコン用受信部が、信号処理部のすべ
   ての電話機能を制御するように構成されていることを特
   徴とする、請求項１から３の何れかに記載のハンズフリ
   ー式通信機器。