JPH09281921A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH09281921A
JPH09281921A JP8093992A JP9399296A JPH09281921A JP H09281921 A JPH09281921 A JP H09281921A JP 8093992 A JP8093992 A JP 8093992A JP 9399296 A JP9399296 A JP 9399296A JP H09281921 A JPH09281921 A JP H09281921A
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JP
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signal
level
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amplitude
memory device
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JP8093992A
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English (en)
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Tetsuo Shioda
哲郎 塩田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全スクリーン投写領域において低輝度信号レ
ベル領域から高輝度信号レベル領域までの幅広い入力映
像信号輝度レベルに対応した輝度ムラ、色ムラの補正が
可能となる。 【解決手段】 R、G、Bの少なくとも一色の映像信号
についてスクリーン上の輝度ムラを補正するための振幅
と直流レベルのデジタルデータを格納したメモリー装置
6と、メモリー装置6からの直流レベル補正用デジタル
データをアナログ信号に変換するD/A変換手段7と、
映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段10
と、メモリー装置6から読み出した振幅補正用デジタル
デ−タでA/D変換手段10の出力を補正する乗算回路
11と、乗算回路11の出力をアナログ信号に変換する
D/A変換手段12と、第一のD/A変換手段7の出力
で第二のD/A変換手段12の出力信号を補正する加算
回路13を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
するものであり、とりわけ投写スクリーン上での輝度ム
ラを補正する回路装置を有する投写型画像表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーの投写画像表示装置の投写
スクリーンの大型化に伴い、装置を構成する光源および
画像表示素子(LIGHT VULVE)のバラツキ
や、プロジェクションレンズの周辺減光により発生する
スクリーン上の位置による赤色、緑色、青色の各単色の
輝度ムラや、これらの重ね合わせによる色ムラを補正す
る回路を投写型画像表示装置に組み込むことが必要とな
ってきており、例えば特開昭61-243495号公報に開示さ
れているように、以下に述べる様な方法が従来考えられ
てきた。
【0003】従来例の構成を図2に示す。まず投写型画
像表示装置に一定輝度レベルの映像信号を入力し、スク
リーンにこの映像を投写する。次にスクリーンの投写領
域を適当に分割した領域毎にその輝度レベルを撮像カメ
ラで測定し、目標としている輝度レベルとの直流差分デ
ータを輝度補正データとしてメモリー5に記録する。補
正データが記録されたメモリー5は投写型画像表示装置
の輝度補正回路に組み込まれる。この補正データの読み
出しは、入力映像信号の水平、垂直同期信号から輝度測
定時に分割されたスクリーン領域に対応するメモリーの
アドレスを算出することにより行われ、この補正データ
をD/A変換回路7でアナログ値に変換し、このアナロ
グ補正値を加算回路13を使って入力映像信号に加算し
た映像信号で投写型画像表示装置の例えば液晶表示素子
のような画像表示素子(LIGHT VULVE)をド
ライブすることによりスクリーン上の輝度ムラ、色ムラ
を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補正デ
ータの基となる輝度測定がある一定の輝度レベルで行わ
れているため、低輝度(黒レベル近辺)の映像入力信号
から高輝度(白レベル近辺)の映像入力信号の全領域に
渡り輝度および色ムラ補正されているとは必ずしも言え
ない。
【0005】さらに投写型画像表示装置には、正面方
向、背面方向と対応した投写方向の切り換えや、床置
き、天吊りといった装置の設置状態の切り換えへの対応
が求められている。従って、スクリーン上でのムラの位
置もこれらの投写方向や設置状態によって異なるので、
これに対応した補正も同時に必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明の第一の発明の投写型画像表示装置は、赤
色、緑色、青色(以下R、G、Bと略する)の少なくと
も一色の映像信号についてスクリーン上の投写画像の輝
度ムラを補正する振幅と直流レベルのデジタルデータを
格納したメモリー装置と、前記メモリー装置から読み出
した直流レベル補正用デジタルデータをアナログ信号に
変換する第一のD/A変換手段と、前記映像信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換手段と、前記メモリー装
置から読み出した振幅補正用デジタルデータで前記A/
D変換手段の出力信号を補正する乗算回路と、前記乗算
回路の出力信号をアナログ信号に変換する第二のD/A
変換手段と、前記第一のD/A変換手段の出力信号で前
記第二のD/A変換手段の出力信号を補正する加算回路
を備え、R、G、Bの映像信号の少なくとも一色につい
て、映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正するよう
に構成したものである。
【0007】また上記の課題を解決するための本発明の
第二の発明の投写型画像表示装置は、R、G、Bの少な
くとも一色の映像信号についてスクリーン上の投写画像
の輝度ムラを補正する振幅と直流レベルのデジタルデー
タを格納し、かつ、投写型画像表示装置の掃引方向の切
り換えに対応して読み出し開始位置と読み出し方向を指
定できるメモリー装置と、前記メモリー装置から読み出
した直流レベル補正用デジタルデータをアナログ信号に
変換する第一のD/A変換手段と、前記映像信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換手段と、前記メモリー装
置から読み出した振幅補正用デジタルデータで前記A/
D変換手段の出力信号を補正する乗算回路と、前記乗算
回路の出力信号をアナログ信号に変換する第二のD/A
変換手段と、前記第一のD/A変換手段の出力信号で前
記第二のD/A変換手段の出力信号を補正する加算回路
を備え、R、G、Bの映像信号の少なくとも一色につい
て、映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正するよう
に構成したものである。
【0008】本発明は、上述の背景を考慮してなされた
ものであり、その第一の目的はスクリーン上での輝度ム
ラ、色ムラの補正を入力映像信号の輝度レベル全域にわ
たり高精度、かつ安価に行うことであり、さらに第二の
目的は投写型画像表示装置の投写方向や設置状態にも対
応して輝度補正を行うことができる投写型画像表示装置
を提供することをである。
【0009】本発明は上記した構成によって、入力映像
信号について、輝度補正データによりその振幅と直流レ
ベルの両方の変調を行うため、全スクリーン投写領域に
おいて低輝度信号レベル領域から高輝度信号レベル領域
までの幅広い入力映像信号輝度レベルに対応した輝度ム
ラ、色ムラの補正が可能となる。
【0010】また、投写型画像表示装置の投写方向や設
置状態により投写画像のムラの位置が変化しても、輝度
補正データを格納するメモリー装置のアドレスの読み出
し位置と読み出し方向を指定してメモリー装置の補正デ
ータの読み出しを行うことによって、ムラの位置の変化
に対応して輝度ムラ、色ムラの補正が可能となる。本発
明のその他の特徴や効果に関しては以下の実施例で説明
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、R、G、Bの少なくとも一色の映像信号についてス
クリーン上の投写画像の輝度ムラを補正するための振幅
と直流レベルのデジタルデータを格納したメモリー装置
と、前記メモリー装置から読み出した直流レベル補正用
デジタルデータをアナログ信号に変換する第一のD/A
変換手段と、前記映像信号をデジタル信号に変換するA
/D変換手段と、前記メモリー装置から読み本発明は上
記した構成によって、入力映像信号について、輝度補正
データによりその振幅と直流レベルの両方の変調を行う
ため、全スクリーン投写領域において低輝度信号レベル
領域から高輝度信号レベル領域までの幅広い入力映像信
号輝度レベルに対応した輝度ムラ、色ムラの補正が可能
となる。出した振幅補正用デジタルデータで前記A/D
変換手段の出力信号を補正する乗算回路と、前記乗算回
路の出力信号をアナログ信号に変換する第二のD/A変
換手段と、前記第一のD/A変換手段の出力信号で前記
第二のD/A変換手段の出力信号を補正する加算回路を
備え、R、G、Bの映像信号の少なくとも一色について
前記映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正すること
を特徴とする投写型画像表示装置であり、本発明は上記
した構成によって、入力映像信号について、輝度補正デ
ータによりその振幅と直流レベルの両方の変調を行うた
め、全スクリーン投写領域において低輝度信号レベル領
域から高輝度信号レベル領域までの幅広い入力映像信号
輝度レベルに対応した輝度ムラ、色ムラの補正が可能と
なるという作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、R、G、Bの少
なくとも一色の映像信号についてスクリーン上の投写画
像の輝度ムラを補正するための振幅と直流レベルのデジ
タルデータを格納し、かつ、読み出し開始位置と読み出
し方向と指定できるたメモリー装置と、前記メモリー装
置から読み出した直流レベル補正用デジタルデータをア
ナログ信号に変換する第一のD/A変換手段と、前記映
像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前
記メモリー装置から読み出した振幅補正用デジタルデー
タで前記A/D変換手段の出力信号を補正する乗算回路
と、前記乗算回路の出力信号をアナログ信号に変換する
第二のD/A変換手段と、前記第一のD/A変換手段の
出力信号で前記第二のD/A変換手段の出力信号を補正
する加算回路を備え、赤色、緑色、青色の映像信号の少
なくとも一色について前記映像信号の振幅と直流レベル
の両方を補正することを特徴とする投写型画像表示装置
であり、投写型画像表示装置の投写方向や設置状態によ
り投写画像のムラの位置が変化しても、輝度補正データ
を格納するメモリー装置のアドレスの読み出し位置と読
み出し方向を指定してメモリー装置の補正データの読み
出しを行うことによって、ムラの位置の変化に対応して
輝度ムラ、色ムラの補正が可能となるという作用を有す
る。
【0013】(実施の形態1)以下本発明の投写型画像
表示装置の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。
【0014】図1は第一の発明の投写型画像表示装置の
輝度補正の実施の形態の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、赤色、緑色、青色の少なくとも
一色の映像信号についてスクリーン上の投写画像の輝度
ムラを補正するための振幅と直流レベルのデジタルデー
タを格納したメモリー装置6と、前記メモリー装置6か
ら読み出した直流レベル補正用デジタルデータをアナロ
グ信号に変換する第一のD/A変換手段7と、前記映像
信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段10と、
前記メモリー装置6から読み出した振幅補正用デジタル
データで前記A/D変換手段10の出力信号を補正する
乗算回路11と、前記乗算回路11の出力信号をアナロ
グ信号に変換する第二のD/A変換手段12と、前記第
一のD/A変換手段7の出力信号で前記第二のD/A変
換手段12の出力信号を補正する加算回路13を備えて
おり、赤色、緑色、青色の映像信号の少なくとも一色に
ついて前記映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正す
ることを特徴とするものである。
【0015】図1において、映像入力端子1より入力さ
れた映像信号は信号処理回路9によってR、G、Bの原
色映像信号に変換される。一方入力映像信号は同期分離
回路2に入力され、水平同期信号と垂直同期信号に分離
して出力される。水平同期信号は更に位相同期回路3に
入力され、入力映像信号の水平同期に位相同期した水平
同期クロックを発生させる。この水平同期クロックと上
記垂直同期信号をアドレスカウンター4に入力すること
により投写画面(以後スクリーンと称す)を碁盤目状に
分割した位置に対応したアドレスを発生させる。メモリ
ー装置6はアドレスカウンター4とメモリー5により構
成されており、メモリー5には図5で後述する方法によ
り算出されたスクリーン上を碁盤目状に分割した各々の
領域に対応するR、G、Bの直流レベルと振幅の補正デ
ータが予め格納されている。従ってこの分割領域に対応
するアドレスをメモリー5に入力することにより上記の
各分割領域に対応するR、G、Bの直流レベルと振幅の
補正データがそれぞれ読み出される。読み出されたデー
タはそれぞれ直流レベル補正データがD/A変換器7
に、振幅補正データがラッチ回路15に入力され、三相
クロック発生回路8のクロックにより直流レベルと振幅
の補正データがそれぞれR、G、B毎にラッチされ、直
流レベル補正値と振幅補正値がそれぞれD/A変換器7
とラッチ回路15から出力される。
【0016】図3、図4は三相クロック信号を用いて
R、G、Bの各原色映像信号に対応した補正データのメ
モリーからの読み出し動作と、そのデータのラッチ動作
を説明するためのブロック図とタイミング図である。図
4(a)においてR1、G1、B1は投写画面を分割し
た第1の領域の各R、G、Bに対応した補正データ、R
2、G2、B2はスクリーン上で第1の領域の次に位置
する第2の領域の各R、G、Bに対応した補正データを
示しており、図3のメモリー装置5には、R1・G1・
B1・R2・G2・B2…の順に補正データが格納され
ている。このデータは図4(b)の原周期クロックで順
次メモリー5に出力されるが、このデータR、G、Bの
成分に分けてラッチするには図4(c)、(d)、
(e)に示すように、原周期クロックを3分周してかつ
それぞれを原周期クロックの1周期分づつ位相シフトし
て作成した三相クロックパルスを、R、G、Bそれぞれ
のラッチタイミングパルスとして供給すればよい。
【0017】図3は図4の動作を実現するためのブロッ
ク図である。図3においてアドレスカウンター4には入
力映像信号に位相同期された水平同期クロックと垂直同
期信号が入力されており、水平同期クロックと垂直同期
信号により決定されるスクリーン上の領域に対応するア
ドレスを、原周期クロックによりさらに3分周したアド
レスを発生させてメモリー5のアドレスを設定している
ので、メモリー5からは各領域に対応して図4(a)に
示すようにR、G、Bの順でデータが出力される。
【0018】一方アドレスカウンター4から出力される
原周期クロックは三相クロック発生回路8に入力され、
この原周期クロックを3分周したクロックを原周期クロ
ックの一周期分だけ順に遅延させた図4(c)、
(d)、(e)に示すような三相クロックを発生させ
る。
【0019】この時メモリー装置6の出力には直流レベ
ルデータと振幅データが並列に出力されるように構成さ
れているので、メモリー5の出力はR信号の直流レベル
データ用D/A変換器7a、R信号の振幅データ用ラッ
チ回路15a、G信号の直流レベルデータ用D/A変換
器7b、G信号の振幅データ用ラッチ回路15b、B信
号の直流レベルデータ用D/A変換器7c、B信号の振
幅データ用ラッチ回路15cの各入力には並列に入力す
ることが可能である。またこれらのD/A変換器、ラッ
チ回路7a、15aには図4の(c)の三相クロック
が、7b、15bには図4(d)の三相クロックが、7
c、15cには図4の(e)の三相クロックがそれぞれ
ラッチパルスとして三相クロック発生器8から入力され
ているので、結局各D/A変換器、ラッチ回路の出力1
6a、16b、16c、16d、16e、16fには
R、G、Bそれぞれの信号に対応する直流レベルと振幅
の補正データが各スクリーン上分割領域に同期して出力
される。
【0020】このように三相クロックに同期してメモリ
ー装置6からR、G、Bの補正データを読み出す構成に
しておけば、R、G、Bの補正データに対してメモリー
をそれぞれ独立に設ける必要がないのでメモリーの使用
効率がよく安価に構成できる。
【0021】図3のラッチ回路から出力されたR、G、
Bに対応した振幅の補正信号16a、16b、16cは
図1の乗算回路11にそれぞれ入力され、A/D変換回
路10によりデジタル化された入力映像信号のR、G、
Bの成分に乗算される。次にこの乗算された信号はD/
A変換回路12に入力されアナログ化され、さらに図3
のD/A変換回路から出力されたR、G、Bに対応した
直流レベルの補正信号16d、16e、16fとそれぞ
れ加算回路13により加算される。この加算と乗算の処
理により加算回路13の出力には直流レベルと振幅が各
スクリーン上分割領域毎に補正されたR、G、Bの輝度
信号が得られるので、この信号により投写型画像表示装
置の駆動回路14を駆動すればスクリーンの全領域と入
力映像信号の全輝度レベルにわたり輝度ムラのない画像
を投写することができる。
【0022】図5(a)、図5(b)は補正データ演算
の動作概念を理解するための輝度特性を示す図で、横軸
は投写型画像表示装置への入力輝度レベル(以後IRE
と称す)、縦軸はスクリーン上の輝度レベルを示す。図
5(b)において例えば80IREでの測定輝度をP
点、20IREでの測定輝度をQ点としたとき、輝度特
性は予めガンマ補正されていてほぼ直線的なものとすれ
ば輝度特性はa線のように直線近似できる。c線はスク
リーン上での目標とする輝度特性で入力信号レベルが0
のときは輝度が0となるある一定傾斜の直線である。従
来のように(例えば特開昭61-243495号公報)のように
一定入力信号レベル(例えば80IRE)で測定したデ
ータを輝度補正することを考えると、図5(b)に示す
ようにa線の80IREでの輝度I1(P点)を目標輝
度線cの80IREでの輝度I2(P’点)まで△I分
引き上げることになり、a線を△I分だけ平行移動した
b線の輝度特性に補正される。この補正はハードウェア
的には加算器により△I分の直流レベルを加算すればよ
い。しかしながら0IREレベルでは元々a線は目標輝
度線cに対してIの輝度差を持っているので、補正後の
b線は(I+△I)の輝度となりかえって誤差が増大す
るという不具合が発生する。そこで本発明では輝度の測
定を少なくとも2つの入力レベルで行い、直流成分の補
正に加えて輝度特性の傾斜、つまり振幅も同時に補正す
る方法を採用している。
【0023】即ち図5(a)に示すようにまずR信号成
分のみ対して80IREでの輝度点Pと20IREの輝
度点Qを測定し、PQを結ぶ直線aを延長して0IRE
での直流輝度誤差△Iを求める。次に0IREのときに
輝度が0になるように直線aを△Iだけ平行移動して直
線dを作成し、このd線と目標輝度のc線との傾斜の比
βを求める。この比βをd線に乗算すると目標輝度のc
線が得られることがわかる。従って補正データを算出す
る際に、この直流輝度誤差成分△Iと傾斜の比βを算出
し、この△Iとβをそれぞれ直流レベルと振幅の補正デ
ータとして図1のメモリー5に同時に記録する。
【0024】なお、ここで輝度補正データの測定にあた
りスクリーンを碁盤目状の均等の大きさに分割している
が、図1の投写型画像表示装置のアドレスカウンター4
の構成を工夫することにより、不均等な分割領域を設定
することも可能である。
【0025】また、R、G、Bの少なくとも一色の映像
信号について振幅と直流レベルの補正データを作成する
ために異なった二つ以上の入力信号レベルに対応した輝
度データを取得できる輝度データ取得手段18と、その
データに基づいて補正データ作成部17で補正データが
つくられ、メモリー装置6に記憶させることも可能であ
る。
【0026】以上のように第一の発明の本実施例によれ
ば、入力映像信号の輝度を振幅と直流レベルの両方の輝
度補正データで補正することにより、低輝度信号レベル
領域から高輝度信号レベル領域まで幅広く輝度ムラ、色
ムラの補正を行うことが可能となる。またR、G、Bの
各々の映像信号に対応した三相クロック信号を用いるこ
とにより、メモリー装置の数を削減することができ、コ
ストダウンを図ることができる。
【0027】(実施の形態2)図6は第二の発明の投写
型画像表示装置の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。なお第一の発明の実施の形態の図1と同一要素に
ついては同一符号を付し、同一の動作をするものとす
る。スイッチ31は掃引/カウント開始位置制御スイッ
チで駆動回路14の掃引開始位置制御端子35と、補正
データの記録されているメモリー5のアドレスを指定す
るアドレスカウンター4のカウント開始位置制御端子3
3に接続されている。一方スイッチ32は掃引/カウン
ト方向制御スイッチで、駆動回路14の掃引方向制御端
子36と、メモリー5のアドレスを指定するアドレスカ
ウンター4のカウント方向制御端子34に共通に接続さ
れている。
【0028】映像入力端子1より入力された映像信号は
信号処理回路9によってR、G、Bの原色映像信号に変
換される。メモリー5には予めスクリーン上を碁盤目状
に分割し、その各々の領域に対応する輝度ムラを測定し
て求めたR、G、Bの直流レベルと振幅の補正データを
入力しておく。アドレスカウンター4は、スイッチ31
からの指令がカウント開始位置制御端子33に入力され
るので、メモリー5の読み出し開始アドレスが指定さ
れ、またスイッチ32からの指令がカウント方向制御端
子34へ入力されるので、メモリー5からの読み出し開
始位置と方向が指定される。またアドレスカウンター4
は、同期分離回路2と位相同期回路3から得られる水平
同期クロックより投写画面を分割した位置に対応するア
ドレス信号を発生し、このアドレス信号をメモリー5に
入力することによりメモリー5からスクリーン上の分割
領域に対応したR、G、Bの補正データを読み出す。
【0029】この補正データは図1、図3で説明したの
と同様にR、G、BそれぞれのD/A変換器とラッチ回
路で直流レベルと振幅の補正データが読み出され、この
値をそれぞれ乗算回路11と加算回路13に入力するこ
とにより入力映像信号はR、G、B毎に輝度補正され
る。この補正後の輝度信号は駆動回路14に入力される
が、スイッチ31で掃引開始位置制御端子35が、また
スイッチ32で掃引方向制御端子36がそれぞれ指定さ
れるのでメモリーの補正データの読み出し方向と同方向
に駆動回路の掃引が行われる。
【0030】メモリー5には、予めスクリーン上のR、
G、Bの輝度ムラの位置に対応した補正データが格納さ
れているが、投写型画像表示装置を正面投写と背面投写
で切り換える場合、駆動回路14の水平掃引の方向をス
イッチ32で反転させるので輝度ムラのパターンも水平
方向で反転させる必要がある。これに対応するため、ア
ドレスカウンター4のカウント方向制御端子34と制御
し、メモリー5から補正データを読み出すアドレスの順
番を水平方向で反転させている。
【0031】同様に床置き、天吊りといった投写型画像
表示装置の設置状態を切り換える場合、輝度ムラのパタ
ーンは垂直方向で反転するため、スイッチ31、32に
より掃引開始位置制御端子35と掃引方向制御端子36
を制御し、かつアドレスカウンター4のカウント開始位
置制御端子33とカウント方向制御端子34を制御する
ことにより、メモリー5から補正データを読み出すアド
レスの順番を垂直方向で反転させる。このように投写方
向や設置状態に応じて変化する投写画面の輝度ムラ、色
ムラに対応した直流レベルと振幅の補正データを、順に
メモリー装置6から出力する。
【0032】メモリー装置6から出力された直流レベル
と振幅の補正データはそれぞれ直流レベル補正データが
D/A変換器7に、振幅補正データがラッチ回路15に
入力され、三相クロック発生回路8のクロックにより直
流レベルと振幅の補正データがそれぞれR、G、B毎に
ラッチされ、直流レベル補正値と振幅補正値がそれぞれ
D/A変換器7とラッチ回路15から出力され加算回路
13と乗算回路11に入力され、信号処理回路9の出力
信号であるR、G、Bの各映像信号について乗算回路1
1により信号の振幅を補正し、加算回路13により信号
の直流レベルを補正する。このようにして輝度補正され
たR、G、Bの信号は駆動回路14に入力され画像表示
素子(LIGHT VULVE)を駆動するので、スク
リーンには輝度ムラ、色ムラの無い画像が投写されるこ
とになる。
【0033】以上のように本発明の第二の実施例によれ
ば、映像信号の変調を振幅と直流レベルの両方で行うこ
とにより、低輝度信号レベル領域から高輝度信号レベル
領域までの幅広い入力映像信号レベルに対応した輝度ム
ラ、色ムラの補正を行うことが可能となり、さらに投写
型画像表示装置の駆動回路の掃引方向に連動させてメモ
リーの読み出し開始アドレスと、読み出し方向を指定で
きるアドレスカウンターを有するメモリー装置を用いる
ことにより、投写型画像表示装置の正面方向、背面方向
といった投写方向の切り換えや、床置き、天吊りといっ
た装置設置状態の切り換えに対応した補正が可能とな
る。
【0034】また、R、G、Bの各々の映像信号に対応
した三相クロック信号を用いることにより、メモリー装
置の数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の投写型画像表示装
置によれば、R、G、B各々のスクリーン上の投写画像
の輝度ムラ、色ムラを補正するデータを格納するメモリ
ー装置と、前記メモリー装置から読み出した直流レベル
補正用デジタルデータをアナログ信号に変換する第一の
D/A変換手段と、前記映像信号をデジタル信号に変換
するA/D変換手段と、前記メモリー装置から読み出し
た振幅補正用デジタルデータで前記A/D変換手段の出
力信号を補正する乗算回路と、前記乗算回路の出力信号
をアナログ信号に変換する第二のD/A変換手段と、前
記第一のD/A変換手段の出力信号で前記第二のD/A
変換手段の出力信号を補正する加算回路を備えることに
より、低輝度信号レベル領域から高輝度信号レベル領域
までの幅広い入力映像信号レベルに対応した輝度ムラ、
色ムラの補正が可能となる。
【0036】またR、G、Bの順に繰り返し補正データ
を格納したメモリー装置と、三相クロック発生部、R、
G、B各々のD/A変換回路およびラッチ回路を備える
ことにより、メモリーの数を削減でき、低コストで、色
ムラ、輝度ムラの補正が可能となる。
【0037】さらに投写型画像表示装置には、正面方
向、背面方向といった投写方向の切り換えや、床置き、
天吊りといった装置設置状態の切り換えに対応して投写
型画像表示装置の駆動方向の掃引方向を切り換えるが、
この切り換えに連動してメモリー装置のアドレスカウン
ターに設定するだけで掃引方向が変わっても簡単にスク
リーン上の輝度ムラ、色ムラの補正が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の実施例における投写型画像表示装
置の構成を示すブロック図
【図2】従来の投写型表示装置の構成を示す図
【図3】三相クロック使用時のメモリー装置からの読み
出し方法を説明するためのブロック図
【図4】三相クロック使用時のメモリー装置からの読み
だし方法を説明するためのタイミング図
【図5】映像信号の輝度特性における直流レベル、振幅
の補正方法を示すブロック図
【図6】第二の発明の実施例における投写型画像表示装
置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 映像信号入力端子 2 同期分離回路 3 位相同期回路 4 アドレスカウンター 5 メモリー 6 メモリー装置 7 D/A変換回路 8 三相クロック発生回路 9 信号処理回路 10 A/D変換回路 11 乗算回路 12 D/A変換回路 13 加算回路 14 駆動回路 15 ラッチ回路 31 掃引/カウント開始位置制御スイッチ 32 掃引/カウント方向制御スイッチ 33 カウント開始位置制御端子 34 カウント方向制御端子 35 掃引開始位置制御端子 36 掃引方向制御端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤色、緑色、青色の少なくとも一色の映
    像信号についてスクリーン上の投写画像の輝度ムラを補
    正するための振幅と直流レベルのデジタルデータを格納
    したメモリー装置と、前記メモリー装置から読み出した
    直流レベル補正用デジタルデータをアナログ信号に変換
    する第一のD/A変換手段と、前記映像信号をデジタル
    信号に変換するA/D変換手段と、前記メモリー装置か
    ら読み出した振幅補正用デジタルデータで前記A/D変
    換手段の出力信号を補正する乗算回路と、前記乗算回路
    の出力信号をアナログ信号に変換する第二のD/A変換
    手段と、前記第一のD/A変換手段の出力信号で前記第
    二のD/A変換手段の出力信号を補正する加算回路を備
    え、赤色、緑色、青色の映像信号の少なくとも一色につ
    いて前記映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 メモリー装置からの補正データの読み出
    しに関して、赤色、緑色、青色の各々の映像信号に対応
    した三相クロック信号を用いることを特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 赤色、緑色、青色の少なくとも一色の映
    像信号についてスクリーン上の投写画像の輝度ムラを補
    正するための振幅と直流レベルのデジタルデータを格納
    し、かつ、読み出し開始位置と読み出し方向と指定でき
    るたメモリー装置と、前記メモリー装置から読み出した
    直流レベル補正用デジタルデータをアナログ信号に変換
    する第一のD/A変換手段と、前記映像信号をデジタル
    信号に変換するA/D変換手段と、前記メモリー装置か
    ら読み出した振幅補正用デジタルデータで前記A/D変
    換手段の出力信号を補正する乗算回路と、前記乗算回路
    の出力信号をアナログ信号に変換する第二のD/A変換
    手段と、前記第一のD/A変換手段の出力信号で前記第
    二のD/A変換手段の出力信号を補正する加算回路を備
    え、赤色、緑色、青色の映像信号の少なくとも一色につ
    いて前記映像信号の振幅と直流レベルの両方を補正する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 読み出し方向の指定は投写型画像表示装
    置の掃引方向切り換え手段と連動して行うことを特徴と
    する請求項3記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 メモリー装置からの前記補正データの読
    み出しに関して、赤色、緑色、青色の各々の映像信号に
    対応した三相クロック信号を用いることを特徴とする請
    求項3記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 画像表示部の輝度データを測定する輝度
    データ取得手段と、前記輝度データから赤色、緑色、青
    色の少なくとも一色の映像信号について投写画像の輝度
    ムラを補正するための振幅と直流レベルをタルデータ作
    成する補正データ作成手段を備え、前記補正データはメ
    モリー装置に出力され、格納されることを特徴とする請
    求項1から請求項5に記載の画像表示装置。
JP8093992A 1996-04-16 1996-04-16 画像表示装置 Pending JPH09281921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281520A (ja) * 2001-01-08 2002-09-27 Lg Electronics Inc 投射型映像表示機器の画質補償装置及び方法

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