JPH09281740A - 二成分系現像剤及び画像形成法 - Google Patents

二成分系現像剤及び画像形成法

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JPH09281740A
JPH09281740A JP9527796A JP9527796A JPH09281740A JP H09281740 A JPH09281740 A JP H09281740A JP 9527796 A JP9527796 A JP 9527796A JP 9527796 A JP9527796 A JP 9527796A JP H09281740 A JPH09281740 A JP H09281740A
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JP
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toner
carrier
developer
resin
image forming
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JP9527796A
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English (en)
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Takatsugu Takehara
隆次 竹原
Hirobumi Oda
博文 尾田
Takashi Shintaku
隆 新卓
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー画質上のクレスト等による画像欠陥の
発生が少なく、連続使用時でも画像濃度、カブリ、階調
性等の画像・画質特性、トナー消費量などが安定して良
好であり、耐久性などのトナー性能にも優れた二成分系
現像剤及び画像形成法を提供する。 【解決手段】 電子写真方式の画像形成法に用いられ
る、トナーおよびキャリアを含有する二成分系現像剤で
あって、プロセススピードPS〔mm/sec〕、現像
剤仕込量M〔kg〕、感光体・マグローラ間距離d1
〔mm〕、現像ギャップd2〔mm〕、トナー中に含ま
れるバインダー樹脂のゲルろ過クロマトグラフィーにお
いて分子量10000以下に分子量ピークを有する樹脂
成分比率Lp、トナー粒径Dt〔μm〕、キャリア粒径
Dc〔μm〕、キャリアコア炭素量C0〔mg/g〕、
およびコートキャリア炭素量C〔mg/g〕が一般式 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法、静電記
録法等において形成される静電潜像を現像するために使
用される二成分系現像剤および画像形成法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等で使用される現像剤は、そ
の現像工程において、例えば静電荷像が形成されている
感光体等の像担持体に一旦付着され、次に転写工程にお
いて感光体から転写紙に転写された後、定着工程におい
てコピー紙面に定着される。その際、潜像保持面上に形
成される静電荷像を現像するための現像剤として、キャ
リアとトナーから成る二成分系現像剤及びキャリアを必
要としない一成分現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)
が知られている。
【0003】該現像剤に含有されるトナーとしては、正
荷電性トナー、負荷電性トナーがあり、従来より正荷電
性トナー帯電性を付与するものとしては、ニグロシン系
染料、4級アンモニウム塩等トナーへの添加剤としての
帯電制御剤やキャリアに所定の帯電性を付与するコーテ
ィング剤等が知られており、一方、負帯電性を付与する
ものとしては、含金アゾ染料等の帯電制御や無機微粉
末、有機微粉、及びキャリアのコーティング剤等が知ら
れている。
【0004】そして、トナーの流動性、帯電性等を改善
する目的で、更には、トナー粒子に導電性を付与し現像
性の向上や安定した画像濃度及び画質を付与する目的で
各種金属酸化物の微粉末等を添加して使用する方法や、
また感光体に付着する紙粉やコロナチャージャーで発生
する含窒素化合物を感光体から除去する目的で各種磁性
粉末等を添加して使用する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
現像剤を用いて高速複写機で繰り返しコピーした場合、
画像濃度が不安定であったり、コピーを続けていくうち
にカブリや、階調性の悪化、または、トナー消費量が途
中から多くなったり、複写機内部を汚染するトナー飛散
量の増加、そして、複写物が滲んだような画質となるク
レスト等の画像欠陥が発生するなどの問題があった。従
って、本発明の目的は、第一に画像濃度、カブリが良好
で、階調性に優れ、クレスト等の画像欠陥が無い高画像
・高画質の複写物が得られるトナーと現像剤及びその高
速複写機の現像条件を提供することにある。第二の目的
は繰り返し連続的にコピー、印刷した場合にも画像・画
質が安定し、機内汚染が少なく、トナー消費量が安定す
るなどの耐久性能に優れたトナー及びその高速複写機の
現像条件を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題を鋭意検討した結果、高速複写機においては、その現
像条件と現像剤(トナー及びキャリア)の諸物性値とが
特定の式を満足せしめることによって、上記の問題点が
解決できることを見出し、本発明に到達した。即ち、本
発明の要旨は、電子写真方式の画像形成法に用いられ
る、トナーおよびキャリアを含有する二成分系現像剤で
あって、プロセススピードPS〔mm/sec〕、現像
剤仕込量M〔kg〕、感光体・マグローラ間距離d1
〔mm〕、現像ギャップd2〔mm〕、トナー中に含ま
れるバインダー樹脂のゲルろ過クロマトグラムにおいて
分子量10000以下に分子量ピークを有する樹脂成分
比率Lp、トナー粒径Dt〔μm〕、キャリア粒径Dc
〔μm〕、キャリアコア炭素量C0 〔mg/g〕、およ
びコートキャリア炭素量C〔mg/g〕が一般式
【0007】
【数3】
【0008】を満たしていることを特徴とする二成分系
現像剤、および、トナーおよびキャリアを含有する二成
分系現像剤を用いる電子写真方式の画像形成法であっ
て、プロセススピードPS〔mm/sec〕、現像剤仕
込量M〔kg〕、感光体・マグローラ間距離d1〔m
m〕、現像ギャップd2〔mm〕、トナー中に含まれる
バインダー樹脂のゲルろ過クロマトグラムにおいて分子
量10000以下に分子量ピークを有する樹脂成分比率
Lp、トナー粒径Dt〔μm〕、キャリア粒径Dc〔μ
m〕、キャリアコア炭素量C0 〔mg/g〕、およびコ
ートキャリア炭素量C〔mg/g〕が一般式
【0009】
【数4】
【0010】を満たしていることを特徴とする画像形成
法に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に使用し得る樹脂として
は、静電荷現像用トナーに適した、公知の種々のものが
使用できる。スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン
置換体を含む単重合体または共重合体)としては、たと
えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、
スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共
重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸
ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合
体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体
及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、ス
チレン−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン
−アクリルニトリル−アクリル酸エステル共重合体等が
ある。
【0012】本発明に用いるのに好ましい樹脂としては
スチレン系樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂及
びエポキシ樹脂等)が挙げられる。また、樹脂は単独の
使用するに限らず、2種以上併用することができ、本発
明に用いる樹脂としてはスチレン系樹脂を主成分(好ま
しくは50%以上)とし、分子量分布が2山以上のピー
クを有するものが特に好ましい。樹脂のフロー軟化温度
(Tm)としては80〜150℃程度がよく、更には9
0〜140℃程度が好ましい。80℃未満では紙への定
着温度は低くて良好であるが、ホットオフセットが発生
しやすく、またトナーが現像槽内部で破砕されやすくな
りキャリア表面、ドクターブレードにトナーが固着する
スペント現象が発生し、帯電特性の悪化を引き起こし、
ひいては現像剤の耐久性能の悪化を招き問題がある。ま
た、150℃より高いと定着温度紙への定着温度が高
く、またトナー粉砕性が悪い等の問題がある。
【0013】樹脂のガラス転移温度は45℃程度以上が
好ましく、45℃未満では40℃の高温で長時間トナー
を放置した場合にトナーの固い凝集或いは固着を招くな
ど保存安定性が悪く、また、外添工程でトナー凝集物を
生成し易い、更に篩別装置のスクリーン、側壁等に付着
し凝集物を生成しやすく、更にまたトナーを現像器内で
長時間使用した場合現像器内の軸受、穂立ち規制板等の
部位に固着したりするなどの使用上の問題がある。樹脂
の製造は公知の製造方法で行えばよく、例えばスチレン
系樹脂の場合には溶液重合、懸濁重合、塊状重合、乳化
重合等により行えばよく、必要に応じて低分子量体と高
分子量体の重合方法を違えてもよい。本発明で使用する
樹脂の各試験方法を以下に説明する。
【0014】〔フロー軟化温度(Tm)〕フローテスタ
ー((株)島津製作所社製CFT−500)において、
試料1gをノズル1mm×10mmのダイ、荷重30k
g、予熱時間50℃で5分、昇温速度3℃/分の条件下
で測定を行い、フロー開始から終了までの距離の中間点
の温度をフロー軟化温度(Tm)とする。 〔ガラス転移温度(Tg)〕示差熱分析計((株)島津
製作所社製DTA−40)において、昇温速度10℃/
分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開始部に接線を
引き、その交点温度をガラス転移温度(Tg)とする。
【0015】本発明で用いる着色剤としては、従来から
用いられているものであれば特に制限されるものではな
く、任意の適当な顔料又は染料が使用できる。例えば、
酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウ
ム、紺青、マグネタイト、カーボンブラック、フタロシ
アニンブルー、フタロシニアングリーン、ハンザイエロ
ーG、ローダミン系顔料、クロムイエロー、キナクリド
ン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリル
メタン系染料、アントラキノン染料、モノアゾ及びジス
アゾ系顔料などを所望するトナーの色に着色剤を単独ま
たは混合して用いる。着色剤の含有量は、現像により可
視像を形成することができるようトナーを着色するのに
十分な量であればよく、例えば樹脂100重量部に対し
て1〜20重量部とするのが好ましい。この他、必要に
応じてトナーの熱特性、物理特性、離型特性等を改善す
る目的で助剤を少量添加してもよく、例えば、ポリアル
キレンワックス、パラフィンワックス、高級脂肪酸、脂
肪酸アミド、金属石鹸等が使用できる。その添加量は、
トナー粒子100重量部に対して0.1〜10重量部が
好ましい。
【0016】更にこの他、トナーの帯電性を調整する目
的で公知の正荷電性または負荷電性の帯電制御剤を単独
または併用して使用することができる。正荷電性トナー
の場合にはニグロシン系染料、4級アンモニウム塩、ト
リアミノトリフェニルメタン系化合物、イミダゾール化
合物等の公知の帯電制御剤、負荷電性トナーの場合には
含金アゾ系染料、サルチル酸金属錯体、アルキルサルチ
ル酸金属錯体、カーリックスアレーン化合物等の公知の
帯電制御剤を適量添加しても良い。その添加量は樹脂1
00重量部に対して0.05〜10重量部程度が好まし
い。
【0017】この他に外添剤として、感光体表面に付着
したトナー組成物を研磨する無機微粉末(抵抗調整、疎
水性、帯電性等を改質する目的でシランカップリング
剤、チタネートカップリング剤、シリコンオイル、アミ
ノ基を含有したスチレン系樹脂などで表面処理してもよ
い。)、例えば酸化鉄、酸化クロム、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸マグネシウム、酸化セリウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛など
があり、これらを、総量の混合量がトナー100重量部
に対して0.05〜10重量を単独もしくは混合して用
いる。
【0018】更に、無機微粉末と一緒に流動性改善など
の目的で酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸
化亜鉛、酸化マグネシウムの群より1種類以上選択され
た非磁性粉末を併用するのが好ましい。特に、最近の高
画質化に伴いトナー粒子径が小さくなる傾向にあり、該
当する無機微粉末と非磁性粉末の併用はトナー粒子径が
3〜12μmの範囲で有効に作用し、更に好ましくは3
〜10μmの範囲が好適である。該当する無機微粉末の
BET法比表面積は10〜500m2 /gが好ましく、
この範囲内だとトナー貯蔵安定性、トナー供給部からの
トナー補給性、現像部でのトナー搬送性等に優れてい
る。比表面積が10m2 /g未満では十分な流動性改善
機能、搬送機能が付与できず、また、500m2 /gよ
り大きいとトナー粒子同士の隔壁効果が減じるため高温
保管時でのトナー凝集、固着を招きやすく、更に有機光
導電体等の感光体へのフィルミングを発生しやすいなど
の問題がある。
【0019】非磁性粉末は表面を公知の処理剤及び処理
方法で疎水化処理されていることが好ましく、これによ
り疎水性機能が付与され環境依存性が改善されるととも
に、非磁性粉末同士の凝集が少なくなり、トナーの流動
性改善機能が優れたものとなる。表面処理としては少な
くともシランカップリング剤がよく、これ以外の処理剤
ではトナーの流動性改善機能が劣り好ましいが、シラン
カップリング剤と他の処理剤を併用したり、多層に表面
処理してもよい。シランカップリング剤としては、例え
ば、オルガノアルコキシシラン(メトキシトリメチルシ
ラン、ジメトキシジメチルシラン、トリメトキシメチル
シラン、エトキシトリメチルシラン等)、オルガノクロ
ルシラン(トリクロルメチルシラン、ジクロルジメチル
シラン、クロルトリメチルシラン、トリクロルエチルシ
ラン、ジクロルエチルシラン、クロルトリエチルシラ
ン、クロルトリフェニルシラン等)、オルガノシラザン
(トリエチルシラザン、トリプロピルシラザン、トリフ
ェニルシラザン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチ
ルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン等)、オルガ
ノジシラン、オルガノシラン等があり、これらは1種あ
るいは2種以上の混合物で用いられ、好ましくは、オル
ガノクロルシラン、オルガノシラザンがよい。
【0020】非磁性粉末の添加量は、トナー粒子100
重量部に対して0.01〜10重量部が好ましく、更に
は0.05〜8重量部が好適である。非磁性粉末が0.
01重量部未満だと流動性改善効果がなく、また10重
量部より多いと遊離した非磁性粉末により感光体にフィ
ルミングが発生したり、二成分系現像剤のキャリアの帯
電付与部材に付着して帯電機能劣化等の障害を引き起こ
し好ましくなく、更にまた正荷電性トナーの場合には帯
電性の著しい低下を招き、カブリの悪化、トナー飛散量
の増大を引き起こす問題があり、負荷電性トナーの場合
には帯電性に著しい上昇を招き、画像濃度の低下を引き
起こす問題がある。
【0021】この他、トナーの外添剤としては該当する
無機微粉末以外の導電性チタン、酸化アンチモン、酸化
錫、酸化セリウム、硫酸バリウム、チタン酸ストロンチ
ウム、ハイドロタルサイト類化合物、アクリルビーズ、
シリコンビーズ、ポリエチレンビーズなどの公知の無
機、有機微粉末を適量添加してもよく、好ましくはトナ
ー粒子100重量部に対して0.005〜8重量部であ
る。本発明に使用するトナーの各試験方法を以下に説明
する。
【0022】〔トナーの低分子量比率〕図5で示すよう
に、トナー中の樹脂のTHF可溶分のゲルろ過クロマト
グラム(GPC)(検出器 示差屈折計 TOSO R
I−8000、データ処理 島津クロマトパック4A
GPCデータ処理プログラム)の測定から得られたパタ
ーン全面積を1としたときに、分子量10000以下に
分子量ピークを有する樹脂成分の面積(分子量100か
ら、そのピークの極小点の分子量まで)が占める割合。
【0023】〔トナーの粒径(Dt)〕アパーチャー1
00μmを装着したコールターカウンターTA−II(ド
イツコールター社)で測定した体積平均粒径をいう。 〔現像剤使用キャリアの粒径(Dc)〕キャリアの粒径
は、レーザー回折法によりドイツシンパテック社製レー
ザー回折式粒度分布測定装置(型式HEROS&ROD
OS 光源He−Neレーザー、乾式分散で測定範囲が
1.8〜350μm)で測定される平均粒径をいう。ま
た、本発明のトナーは二成分系現像剤(スリーブにトナ
ー粒子とキャリア粒子の磁気ブラシを形成する通常の二
成分系現像剤)として使用され、この場合、磁性キャリ
アと混合して用いる。現像剤中のキャリアとトナーの含
有比は100:1〜10重量部が好ましい。磁性キャリ
アとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェ
ライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来
から公知のものが使用できる。またこれらの表面に公知
のシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、
スチレン系樹脂など、或いはこれらの樹脂の混合物を単
層、または多層にコーティングしたものも好適に使用で
きる。これらのコーティング量は多いと画質が安定性す
る傾向にある。なおコーティング量は、コーティング剤
に含有される炭素量に比例する。本発明で使用する現像
剤(キャリア)の各試験方法を以下に説明する。
【0024】〔現像剤使用キャリアコアの炭素量〕コー
ト前のキャリアの状態(コア)を金属中炭素分析装置
(EMIA−110)にて測定する。 〔現像剤使用キャリアの炭素量〕コート後のキャリアを
金属中炭素分析装置(EMIA−110)にて測定す
る。まず、本発明のトナー製造方法について一例を説明
する。トナー内添剤としては少なくとも樹脂、着色剤を
所定量秤量して配合し、混合する。混合装置の一例とし
ては、ダブルコン・ミキサー、V型ミキサー、ドラム型
ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナ
ウターミキサー等がある。
【0025】次に、混練工程では、バッチ式(例えば加
圧ニーダー、バンバリーミキサー等)または連続式の練
り機を用いるが、連続生産できる等の優位性から、近年
は1軸または2軸押出機が主流であり、例えば神戸製鋼
所社製KTK型2軸押出機、東芝機械社製TEM型2軸
押出機、ケイ・シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工社
製PCM型2軸押出機、ブス社製コ・ニーダー等が良
い。混練後、トナーは2本ロール等で圧延され、水冷等
で冷却・固化する冷却工程を経る。次いで、粉砕工程で
は、クラッシャー、ハンマーミル、フェザーミル等で粗
粉砕し、ジェットミル、高速ローター回転式ミル等で細
粉砕し、段階的に所定トナー粒度まで粉砕する。粉砕
後、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力分級方式の
ミクロプレックス、DSセパレーター等でトナーを分級
し、平均粒子径3〜12μmのトナーを得る。分級工程
で発生したトナー粗粉は粉砕工程に戻し、また発生した
微粉はトナー原料の配合工程に戻して再利用しても良
い。
【0026】平均粒径が12μmより大きいとコピー画
質の解像度が劣化し、3μm未満だとトナー搬送時トナ
ーが飛散し環境上支障がある。更に、トナーに外添処理
する場合には、分級後のトナーと公知の各種外添剤を所
定量配合して、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー
等の粉体にせん断力を与える高速撹拌機などで、撹拌・
混合するのがよい。この際、外添機内部で発熱があり、
凝集物を生成し易くなるので外添機の容器部周囲を水で
冷却するなど手段で温度調整をする方が好ましい。更に
外添トナーは必要に応じて公知の篩別装置、例えば佐藤
式振動篩、ジャイロシフター、遠心式スクリーン分級機
などで、トナー凝集物、遊離した外添剤等を除去すれば
よい。
【0027】上記の方法で得られた現像剤及びトナーを
実写する複写機としては、間接静電方式を採用し、感光
体はOPC、Se、アモルファスのいずれでも良いが、
OPCが好ましい。また、現像条件はプロセススピード
が好ましくは380mm/sec以上、より好ましくは
450mm/sec以上のもので、プロセススピードが
早くなるほど現像剤の受けるストレスは大きくなり、キ
ャリアコート剤の剥離やトナーのキャリア汚染が生じ、
現像剤の寿命を損なう。従って、さらに好ましくは38
0〜550mm/secである。d2(現像ギャップ)
は好ましくは0.45〜1.60mm、dl(感光体と
マグローラの距離)は好ましくは0.5〜1.40mm
のもので、d2(現像ギャップ)が狭いと欠けなどの画
質は良くなる傾向にあるが、現像剤にかかるストレスが
増え、現像剤を疲労させ高耐刷性を損なう。また、dl
(感光体とマグローラの距離)が大きいと十分な画像濃
度が得られず、d2(現像キャップ)とd1(感光体と
マグローラの距離)のバランスが画質と現像剤寿命に与
える影響は大きい。なお、複写機に仕込む現像剤の重量
は好ましくは1〜5kgであり、重量が多いほど現像剤
の寿命は長くなる。本発明で使用する複写機の各試験方
法を以下に説明する。
【0028】〔複写機のプロセススピード(PS)〕通
常、複写機の仕様で判明するが、実際に測定するとき
は、定着ローラーの回転速度をストロボスコープ(RI
KEN ELECTORIC METERSCO.LT
D MODEL SS−9)で測定し、この値からプロ
セススピードを算出する。 〔複写機の感光体・マグローラ間(d1)〕マイクロメ
ータにて測定する。 〔複写機の現像ギャップ(d2)〕隙間ゲージにて測定
する。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例中「部」は重量部を表す。トナー外添工程前まで
は次の要領で黒色トナーを得た。
【0030】
【表1】 ・スチレン/n−ブチルアクリレート 100部 =モノマー重量比=85/15の共重合樹脂 (フロー軟化点130〜135℃、ガラス転移点60〜65℃) ・着色剤 カーボンブラック MA100S 6部 (三菱化成社製) ・低分子量ポリプロピレン 2.5部 (蒸気圧浸透圧法による数平均分子量=7000) ・帯電制御剤 ボントロンP51 2部 (オリエント化学社製4級アンモニウム塩化合物)
【0031】を配合し、連続2軸押出機を用いて混練、
粉砕し、分級して黒色トナーを得た。スタート現像剤
は、上記トナー100部に対して、マグネタイト粉末
0.2部とハイドロタルサイト類化合物0.2部とを外
添処理したものをスタート現像剤用トナーとし、次に、
このスタート現像剤用トナー3.8部と平均粒径100
μmのシリコン樹脂でコートしたフェライト粉キャリア
100部とをV型混合機で混合、撹拌し、スタート用現
像剤を作製した。また、新たにトナー100部に対し
て、マグネタイト粉末0.2部とハイドロタルサイト類
化合物0.1部とシリカ類0.3部をスーパーミキサー
で外添処理したものを補給用トナーとし、これとスター
ト用現像剤と併せて現像剤とした。ここで、扱う複写機
の現像条件及び現像剤の諸物性値は以下の通りである。
【0032】
【表2】 複写機の現像条件 複写機A 複写機B ・プロセススピード (PS〔mm/sec〕)450 450 ・感光体・マグローラ間(d1〔mm〕) 0.80 0.60 ・現像ギャップ (d2〔mm〕) 0.75 0.55 ・現像剤仕込量 (M〔kg〕) 3.5 3.5 ・感光体表面電位(直流)〔V〕 700 700 ・バイアス電圧 (直流)〔V〕 200 200 現像剤の物性値 現像剤A 現像剤B ・トナー低分子量比率(Lp) 0.478 0.549 ・トナー粒径(Dt〔μm〕) 9.0 9.3 ・キャリア粒径(Dc〔μm〕) 100 100 ・キャリアコア炭素量(C0 〔mg/g〕) 0.065 0.065 ・コートキャリア炭素量(C〔mg/g〕) 2.20 2.12
【0033】<実施例1>上記の現像剤Aと複写機A
(有機光導電体を感光体とし、ブレードクリーニング方
式で、二成分磁気ブラシの正規現像方式)を用いて、次
の耐久性試験を行った。 ◇耐久性試験 温度23〜25℃、湿度50〜60RH%の通常環境下
で750,000枚の実写試験を実施した。この試験の
結果、750,000枚実写中で画像濃度及びカブリが
安定して良好であり、中間調再現性に優れ、トナー飛散
による機内の汚染も、クレストによる画像欠陥も発生せ
ず良好であった。
【0034】<比較例1>上記の現像剤Bと複写機B
(有機光導電体を感光体とし、ブレードクリーニング方
式で、二成分磁気ブラシの正規現像方式)にて耐久性試
験を行った。 ◇耐久性試験 100,000枚過ぎよりカブリが上昇傾向にあり、中
間調の再現性が悪化すると共に、トナー消費量が増大す
る傾向にあった。また、130,000枚過ぎてからク
レストの画像欠陥が発生し、150,000枚後には複
写機内部の現像器底部及び現像器下に位置するコピー紙
搬送部の両端にトナー飛散による汚れがあった。
【0035】<比較例2>比較例1で用いた現像剤Bと
実施例1で用いた複写機Aにて耐久性試験を行った。 ◇耐久性試験 150,000枚過ぎよりカブリが上昇傾向にあり、中
間調の再現性が悪化すると共に、トナー消費量が増大す
る傾向にあった。また、200,000枚過ぎてからク
レストの画像欠陥が発生し、複写機内部の現像器底部及
び現像器下に位置するコピー紙搬送部の両端にトナー飛
散による汚れがあった。
【0036】
【表3】 PS M d1 d2 Lp Dt Dc C C0 κ≦50 ─────────────────────────────────── 実施例1 450 3.5 0.80 0.75 0.478 9.0 100 2.20 0.065 41 比較例1 450 3.5 0.60 0.55 0.549 9.3 100 2.14 0.065 95 比較例2 450 3.5 0.80 0.75 0.549 9.3 100 2.14 0.065 73
【0037】
【表4】 画像濃度 カブリ 階調性 画像欠陥 トナー消費量 機内汚染 ─────────────────────────────────── 実施例1 良好 良好 良好 なし 良好 少量 比較例1 不良 不良 不良 130,000 枚 不良 多い クレスト発生 比較例2 不良 不良 不良 200,000 枚 不良 多い クレスト発生
【0038】ここで、使用されている語句を以下に簡単
に説明する。 ◇画像濃度(ID) コピー黒部をマクベス反射濃度計(サカタインク社製R
D−914型)で反射濃度を測定し、画像濃度とした。 ◇カブリ(BG) コピー前とコピー後の通紙のハンター白度を色差計(日
本電色工業社製ZII−Σ80型)で測定し、コピー前後
のハンター白度差を求めカブリ値とした。 ◇トナー濃度(T/D) コピーチェック後に現像器より現像剤をサンプリング
し、トナーを除去して重量分析し、現像剤中のトナー濃
度を求めた。 ◇トナー帯電量(Q/M) 上記でサンプリングした現像剤を東芝ケミカル社製ブロ
ーオフ帯電量測定装置で測定し、トナー濃度で補正し
て、トナー単位重量当たりの帯電量を求めた。
【0039】
【発明の効果】本発明の二成分系現像剤および画像形成
法は、コピー画質上のクレスト等による画像欠陥の発生
が少なく、連続使用時でも画像濃度、カブリ、階調性等
の画像・画質特性、トナー消費量などが安定して良好で
あり、耐久性などのトナー性能にも優れており、多大な
工業的利益を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の耐久性試験実写データー
【図2】比較例1の耐久性試験実写データー
【図3】比較例2の耐久性試験実写データー
【図4】d1(感光体・マグローラ間距離)とd2(現
像ギャップ)の説明図。
【図5】GPCと低分子量比率(Lp)についての説明
図。
【符号の説明】
1 感光体 2 マグローラ 3 穂立ち規制板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式の画像形成法に用いられ
    る、トナーおよびキャリアを含有する二成分系現像剤で
    あって、プロセススピードPS〔mm/sec〕、現像
    剤仕込量M〔kg〕、感光体・マグローラ間距離d1
    〔mm〕、現像ギャップd2〔mm〕、トナー中に含ま
    れるバインダー樹脂のゲルろ過クロマトグラムにおいて
    分子量10000以下に分子量ピークを有する樹脂成分
    比率Lp、トナー粒径Dt〔μm〕、キャリア粒径Dc
    〔μm〕、キャリアコア炭素量C0〔mg/g〕、およ
    びコートキャリア炭素量C〔mg/g〕が一般式 【数1】 を満たしていることを特徴とする二成分系現像剤。
  2. 【請求項2】 キャリアがフェライトキャリアであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の二成分系現像剤。
  3. 【請求項3】 トナーおよびキャリアを含有する二成分
    系現像剤を用いる電子写真方式の画像形成法であって、
    プロセススピードPS〔mm/sec〕、現像剤仕込量
    M〔kg〕、感光体・マグローラ間距離d1〔mm〕、
    現像ギャップd2〔mm〕、トナー中に含まれるバイン
    ダー樹脂のゲルろ過クロマトグラムにおいて分子量10
    000以下に分子量ピークを有する樹脂成分比率Lp、
    トナー粒径Dt〔μm〕、キャリア粒径Dc〔μm〕、
    キャリアコア炭素量C0 〔mg/g〕、およびコートキ
    ャリア炭素量C〔mg/g〕が一般式 【数2】 を満たしていることを特徴とする画像形成法。
  4. 【請求項4】 PS≧380であることを特徴とする請
    求項3に記載の画像形成法。
JP9527796A 1996-04-17 1996-04-17 二成分系現像剤及び画像形成法 Pending JPH09281740A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6898406B2 (en) * 2002-01-31 2005-05-24 Ricoh Company, Ltd. Developing device having a developer forming a magnet brush

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