JPH09272003A - 偏心ワークのチャック治具と、それを使用する偏心ワークの加工装置 - Google Patents

偏心ワークのチャック治具と、それを使用する偏心ワークの加工装置

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JPH09272003A
JPH09272003A JP8276196A JP8276196A JPH09272003A JP H09272003 A JPH09272003 A JP H09272003A JP 8276196 A JP8276196 A JP 8276196A JP 8276196 A JP8276196 A JP 8276196A JP H09272003 A JPH09272003 A JP H09272003A
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JP
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holder
eccentric
eccentric work
chuck
collet chuck
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JP8276196A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Narita
秀信 成田
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Takamatsu Machinery Co Ltd
Original Assignee
Takamatsu Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心ワークWの偏心軸W3 を加工するに際
し、偏心ワークWを正確に、しかも簡単に位置決めして
保持する。 【解決手段】 主軸10を介して回転駆動するホルダ2
1の偏心位置にコレットチャック31を設ける。ホルダ
21は、コレットチャック31を介し、偏心軸W3 が主
軸10の軸心位置に一致するようにして偏心ワークWを
保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランクシャフ
ト等の偏心ワークを回転させて旋削加工するときに使用
する偏心ワークのチャック治具と、それを使用する偏心
ワークの加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偏心ワークを旋削加工するときには、加
工位置が回転中心となるように偏心ワークをオフセット
して保持し、それを回転駆動するチャック治具を使用す
ることがある。
【0003】このものは、主軸の先端に装着するホルダ
の前面に各一対の相対向する移動爪、固定ブロックを搭
載するいわゆる4爪チャックからなり、一方の固定ブロ
ックは、ホルダの偏心位置に固定されており、他方の固
定ブロックは、ホルダの中心位置に固定されている。す
なわち、ホルダは、一方の固定ブロック、移動爪を介し
てホルダ上の所定の偏心位置において偏心ワークの一方
の回転軸を保持し、他方の固定ブロック、移動爪を介し
てホルダの中心位置において偏心ワークの加工すべき偏
心軸を保持することができる。そこで、このものは、主
軸を介してホルダを回転駆動することにより、加工すべ
き偏心軸を回転中心として偏心ワークを回転させること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、各固定ブロックは、偏心ワークの各軸をホルダ
上の所定の位置に正しく保持するために、厳密な調整を
する必要がある上、摩耗したときの再調整作業や交換作
業が煩雑であり、そのために多大な段取時間を要すると
いう問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、ホルダの偏心位置にコレットチャック
を装着することによって、必要な段取時間を最短に短縮
させることができる偏心ワークのチャック治具と、それ
を使用する偏心ワークの加工装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、主軸を介して回
転駆動するホルダと、ホルダの偏心位置に装着するコレ
ットチャックとを備えてなり、コレットチャックは、主
軸に内装する摺動部材に連結し、摺動部材を前後動させ
ることによって開閉することをその要旨とする。
【0007】なお、コレットチャックは、センタピンを
内装し、センタピンは、ばねを介して前方側に付勢する
ことができる。
【0008】また、ホルダは、偏心ワークを固定する位
置決めブロックと、位置決めブロックに対向して開閉す
るクランプアームとを前面に有することができ、クラン
プアームを駆動するピストンを内装することができる。
【0009】なお、ピストンは、摺動部材を介してエア
を供給することができ、位置決めブロック、クランプア
ームは、それぞれ交換可能なチップを介して偏心ワーク
に当接することができる。
【0010】さらに、クランプアームは、横行自在のシ
ャッタを介してホルダの前面に突出させてもよく、ホル
ダは、コレットチャックに装着する偏心ワークの差込み
深さを規制するストッパブロックを前面に備えてもよ
い。
【0011】第2発明の構成は、相対向して配設する一
対の主軸と、主軸の一方に装着する第1発明に係るいず
れかのチャック治具と、主軸の他方に装着し、ホルダ、
コレットチャック、摺動部材を備え、または、さらにコ
レットチャックにセンタピンを内装する第1発明に係る
チャック治具とを備えてなり、主軸は、互いに同期して
回転駆動することをその要旨とする。
【0012】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、コレット
チャックは、ホルダの偏心位置に装着されている。すな
わち、ホルダは、コレットチャックを介して偏心ワーク
の一方の回転軸を所定の偏心位置に保持することによ
り、偏心ワークの加工すべき偏心軸をホルダの中心位置
に位置決めすることができ、偏心ワークは、ホルダを回
転駆動することにより、加工位置を回転中心にして回転
させることができる。
【0013】コレットチャックにセンタピンを内装する
ときは、センタピンは、コレットチャックに保持される
偏心ワークの回転軸を所定の偏心位置に正確に位置決め
することができる。
【0014】位置決めブロックとクランプアームとをホ
ルダの前面に設けるときは、位置決めブロック、クラン
プアームは、コレットチャックを介して保持する偏心ワ
ークの偏心軸を位置決めし、偏心軸の位置をホルダの回
転中心に自動的に一致させることができる。
【0015】クランプアームを駆動するピストンをホル
ダに内装するときは、ホルダは、クランプアームの駆動
系を外部に設ける必要がなく、全体をコンパクトに形成
することができる。
【0016】摺動部材を介してピストンにエアを供給す
れば、ピストンは、主軸に内装する摺動部材を介してエ
アを供給することができ、外部にエア配管を設ける煩雑
性がない。
【0017】交換可能なチップを介して位置決めブロッ
ク、クランプアームが偏心ワークに当接するときは、位
置決めブロック、クランプアームは、摩耗したチップの
みを交換することにより、偏心ワークを正確に位置決め
することができ、加工精度を高度に保つことができる。
【0018】シャッタを介してクランプアームをホルダ
の前面に突出させれば、シャッタは、クランプアームに
連動して横行することによりクランプアームが突出する
開口部を閉鎖状態に保つことができ、外部からの切削屑
等がホルダ内に進入することを防止する。
【0019】ホルダの前面にストッパブロックを設ける
ときは、ストッパブロックは、コレットチャックに装着
する偏心ワークの差込み深さを規制し、偏心ワークの加
工位置をホルダの前面から所定の距離に自動的に位置決
めすることができる。
【0020】第2発明の構成によるときは、一対の主軸
にそれぞれ装着するチャック治具を主副として使用する
ことにより、偏心ワークを強固に安定に保持することが
できる。なお、このときの偏心ワークは、主副のチャッ
ク治具を介して両端の回転軸を保持されているから、有
害なぶれ等を発生することがなく、高速回転が可能であ
り、安定な重切削が可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0022】偏心ワークのチャック治具は、主軸10に
装着するホルダ21と、ホルダ21の偏心位置に組み込
むコレットチャック31と、主軸10に内装する摺動部
材42とを主要部材としてなる(図1)。
【0023】主軸10は、先端に頭部10aを有し(図
1、図2)、前後のベアリング11、11を介して軸受
ブロックBに回転自在に装着されている。また、ベアリ
ング11、11の間には、スぺーサ11a、11bが介
装されている。ただし、図1には、前方のベアリング1
1のみが図示されており、主軸10の後端は、図示しな
い回転駆動源に連結されているものとする。軸受ブロッ
クBの前面には、カバーB1 が装着されており、カバー
B1 は、主軸10の頭部10aの後側に防塵用の迷路を
形成している。頭部10aの前面には、ボルト12a、
12a…を介してリング状のアダプタ12が装着されて
おり、ホルダ21は、アダプタ12のねじ穴12b、1
2b…にねじ込むボルト21a、21a…を介し、アダ
プタ12の前面に固定されている。
【0024】摺動部材42は、Oリング42aを介し、
主軸10の頭部10aに対して軸方向に摺動自在に内装
されている。摺動部材42の後部には、薄肉の管材から
なる連結部材41がねじ結合されており、連結部材41
の後端は、図示しない直線駆動源に連結されている。連
結部材41には、図示しないエア源に接続するエアホー
ス41aが収納されており、エアホース41aは、コネ
クタ41a1 、接続ブロック42bを介し、摺動部材4
2の内部に形成するエアチャンバ42cに接続されてい
る。ただし、接続ブロック42bは、Oリング42b2
、42b2 を介し、摺動部材42の後部に摺動自在に
内装されている。
【0025】摺動部材42の前面には、ボルト43c、
43c…を介し、摺動部材42よりやや大径の円板状の
アダプタ43が固定されている。アダプタ43には、パ
ッキン43a1 を介してエアパイプ43aが組み込まれ
ており、エアチャンバ42cは、エアポート42c1 を
介してエアパイプ43aに連通している。なお、アダプ
タ43の前面に突出するエアパイプ43aの先端部に
は、Oリング43a2 が装着されている。また、アダプ
タ43には、コレットチャック31を取り付けるため
に、ねじ孔43bが偏心位置に形成されている。なお、
摺動部材42の前面には、ねじ孔43bに対応して凹状
の切欠き42dが形成されている。
【0026】ホルダ21は、主軸10側のアダプタ12
の前面に嵌合可能な円柱状のブロック体に形成されてい
る。また、ホルダ21の後面には、アダプタ43を収容
する凹部21bが形成されている。
【0027】ホルダ21には、アダプタ43のねじ孔4
3bに対応して、コレットチャック31を収容するガイ
ド孔21cが前後に貫通して形成されている。ただし、
ガイド孔21cの前端部は、前方に向けて開拡するテー
パ部21c1 となっている。また、ホルダ21には、ガ
イド孔21cに連通するねじ孔21dが径方向に形成さ
れており、ねじ孔21dには、セットボルト21d1 が
ねじ込まれている。
【0028】コレットチャック31は、中空円筒状に形
成されており、ホルダ21のガイド孔21cに前後動自
在に挿入されている。コレットチャック31の先端部に
は、円錐部31aが形成されており、円錐部31aのテ
ーパは、ガイド孔21cのテーパ部21c1 に適合して
いる。また、コレットチャック31の周側面には、中間
部から先端に向かうスリット31b、31b…が径方向
に形成されており、基部には、雌ねじ31d、雄ねじ3
1eが形成されている。なお、コレットチャック31の
基部には、センタピン32が前後に摺動自在に内装され
ており、センタピン32は、ばね32a、雌ねじ31d
に適合するねじ式のキャップ32bを介し、前方側に付
勢されている。
【0029】コレットチャック31は、基部の雄ねじ3
1eを介し、アダプタ43のねじ孔43bに装着されて
いる。また、コレットチャック31は、ホルダ21側の
セットボルト21d1 の先端をキー溝31cに係合させ
ることにより、緩み止めされている。そこで、コレット
チャック31は、連結部材41を介して摺動部材42を
前後に駆動することにより、ガイド孔21c内を前後に
移動することができ(図1の矢印K1 、K2 方向)、前
進することによって円錐部31aの内径を大きくし、後
退することによって円錐部31aの内径を小さく絞るこ
とができる。円錐部31aは、コレットチャック31が
前進するときにガイド孔21cのテーパ部21c1 から
離れ、後退するときにテーパ部21c1 によって縮径さ
れるからである。
【0030】ホルダ21の前面には、コレットチャック
31の先端部を覆うようにして円板状のストッパブロッ
ク25が付設されている(図1、図3)。ストッパブロ
ック25の中心部には、ガイド孔21cに対応する透孔
25aが形成され、ストッパブロック25は、ボルト2
5b、25b…を介し、ホルダ21の前面に部分的に埋
め込むようにして固定されている。
【0031】ホルダ21の前面には、位置決めブロック
22、クランプアーム23が左右に対向して配設されて
いる(図3、図4)。
【0032】位置決めブロック22は、ホルダ21の前
面に形成するねじ穴21e1 、21e1 付きの凹部21
eに嵌め込み、ボルト22c、22cを介してホルダ2
1の前面に固定されている。また、位置決めブロック2
2には、ボルト22b、22bを介してチップ22aが
ホルダ21の中心に向って交換可能に取り付けられてい
る。ただし、チップ22aの先端部は、ストッパブロッ
ク25の前方側に突出しており、下面が斜めに切り上げ
られている。
【0033】クランプアーム23は、前端がL字状に屈
曲する角棒材であり、前部側面の位置決めブロック22
に対向する側には、ボルト23a、23aを介してチッ
プ23bが交換可能に取り付けられている。また、クラ
ンプアーム23の中間部には、孔23cが上下に貫通し
て形成されており、後部側面には、円形の凹部23dが
形成されている。
【0034】クランプアーム23は、ホルダ21の前面
に形成する横長の溝21f、溝21fの奥に形成する角
孔状の収納ポケット21gに対し、固定ピン21hを介
して左右に揺動自在に収納されている(図3、図5)。
固定ピン21hは、ホルダ21の周側面から収納ポケッ
ト21gを上下に横断するようにして形成するピン穴2
1h1 と、クランプアーム23の孔23cとに共通に挿
通されている。なお、クランプアーム23の前部は、角
孔24aを有する横行自在のシャッタ24を介してホル
ダ21の前面に突出している。また、収納ポケット21
gは、溝21fを介してホルダ21の前後に貫通してお
り、クランプアーム23の横幅に対して十分大きく形成
されている。
【0035】シャッタ24は、ホルダ21の溝21fの
上下に装着する長短のホルダ24b、24cを介し、収
納ポケット21gの前面に横行自在に装着されている
(図4、図5)。ホルダ24b、24cは、それぞれボ
ルト24d、24dを介してホルダ21に固定されてい
る。なお、溝21fの左右両端部には、クランプアーム
23を両側から挾み込むようにして、弾性材からなるパ
ッキン24e、24eが挿着されている(図3、図
6)。パッキン24e、24eは、クランプアーム23
が左右に揺動しても、シャッタ24とともに収納ポケッ
ト21gの前面を完全に閉鎖することができる。
【0036】ホルダ21には、クランプアーム23を駆
動するピストン26、ばね28が内装されている。
【0037】ピストン26は、キャップ27とともに、
ホルダ21の周側面から収納ポケット21gに向けて順
に形成する大径の凹部21j1 、中径のシリンダ21j
2 、小径のガイド孔21j3 に収納されている。なお、
ガイド孔21j3 は、収納ポケット21gに連通してい
る。ピストン26は、ロッド26aをガイド孔21j3
に挿入し、外周のOリング26bを介してシリンダ21
j2 内に摺動自在に収納されている。また、キャップ2
7は、ボルト27b、27b…を介して凹部21j1 に
固定することにより、Oリング27aを介してシリンダ
21j2 を気密に封止している。なお、キャップ27
は、ホルダ21の周側面に突出せず、しかも、凹部21
j1 のほぼ全体を占めるように、頭部が斜めに切断され
ている。また、ボルト27b、27b…は、段付きのボ
ルト孔27c、27c…を介してキャップ27を固定し
ている。
【0038】シリンダ21j2 の凹部21j1 側には、
エア路21m1 が開口している。ただし、エア路21m
1 は、ホルダ21の後面の凹部21bに形成するソケッ
ト21mに連通しており(図1、図6)、ソケット21
mには、摺動部材42、アダプタ43側のエアパイプ4
3aの先端部が摺動自在に挿入されている。すなわち、
エアホース41aからのエアは、摺動部材42の前後動
に拘らず、摺動部材42のエアチャンバ42c、エアポ
ート42c1 、エアパイプ43a、ソケット21m、エ
ア路21m1 を介し、シリンダ21j2 の凹部21j1
側に供給することができる。なお、シリンダ21j2 の
ガイド孔21j3 側には、ホルダ21の後面に開口する
別のエア路21m2 が形成されている。
【0039】ばね28は、収納ポケット21g内のクラ
ンプアーム23を介し、ピストン26のロッド26aに
対向している(図3、図6)。ホルダ21には、ガイド
孔21j3 に対向して収納ポケット21gに連通するね
じ孔21kが形成されており、ばね28は、調整ねじ2
8a、キャップ28bを介し、一端を収納ポケット21
g内のクランプアーム23の凹部23dに当接するよう
にして、ねじ孔21kに収納されている。すなわち、ば
ね28は、クランプアーム23を開放方向に付勢してい
る。
【0040】ピストン26は、エア路21m1 を介して
シリンダ21j2 にエアが供給されると、ガイド孔21
j3 、収納ポケット21g側に前進し、ロッド26aを
介してクランプアーム23を閉鎖方向に駆動することが
できる(図6の実線)。また、エア路21m1 からのエ
アの供給が停止されると、ばね28は、クランプアーム
23を開放方向に駆動し(同図の二点鎖線)、このと
き、ピストン26は、ばね28、クランプアーム23を
介し、元の位置に後退することができる。
【0041】主軸10の前方には、主軸10に対向する
主軸50が配設されており(図7)、主軸50には、主
軸10側のチャック治具と対になる別のチャック治具が
装着されている。すなわち、主軸50は、ベアリング5
1を介して軸受ブロックCに回転自在に装着されてお
り、主軸50の先端部には、アダプタ52を介してホル
ダ61が取り付けられている。また、主軸50には、摺
動メタル81aを介して連結部材81が前後動自在に内
装されており、連結部材81の先端には、ねじ部材82
を介してアダプタ83が取り付けられている。アダプタ
83のねじ孔83bには、コレットチャック71が装着
され、コレットチャック71は、図示しないばねを介し
て前方側に付勢するセンタピン72を内装するととも
に、ホルダ61のガイド孔61cに挿入されている。コ
レットチャック71は、セットボルト61d1 を介して
緩み止めされており、ガイド孔61c内において前後動
することにより、ガイド孔61cのテーパ部61c1 を
介して先端部を開閉することができる。
【0042】すなわち、主軸50側のチャック治具は、
摺動部材42に代えてねじ部材82を使用し、連結部材
81、ねじ部材82がコレットチャック71を開閉させ
る摺動部材となっている点、位置決めブロック22、ク
ランプアーム23と、それらの関連部材を欠く点を除
き、主軸10側のチャック治具とほぼ同一構造に形成さ
れている。ただし、コレットチャック71は、コレット
チャック31よりもいくぶん長く形成されている。
【0043】かかる偏心ワークのチャック治具は、偏心
ワークWの偏心軸W3 を旋削加工する加工装置として使
用することができる(図1、図7)。なお、図示する偏
心ワークWは、両端の回転軸W1 、W1 に対し、アーム
部W2 、W2 を介して偏心軸W3 を中間に形成するクラ
ンクシャフトである。
【0044】まず、軸受ブロックCを軸受ブロックBに
対して十分に後退させておき、連結部材41、81を外
部からの駆動力によって前進させてコレットチャック3
1、71を大径に開く。また、クランプアーム23は、
ピストン26をシリンダ21j2 内において後退させる
ことにより、ばね28を介して開放状態に待機させる
(図6の二点鎖線)。
【0045】次いで、偏心ワークWの一方のアーム部W
2 の外側端面がストッパブロック25に当接するまで、
ストッパブロック25の透孔25aを介して一方の回転
軸W1 をコレットチャック31の奥深くまで差し込む
(図1)。なお、このとき、アーム部W2 は、位置決め
ブロック22、クランプアーム23のチップ22a、2
3bの間に挿入され(図3)、コレットチャック31内
の回転軸W1 は、ストッパブロック25を介して差込み
深さが規制されるとともに、ばね32aを圧縮してセン
タピン32を後退させ、センタピン32を介して位置決
めされている。
【0046】つづいて、シリンダ21j2 内にエアを供
給すると、ピストン26が前進することにより、クラン
プアーム23を閉鎖方向に駆動し(図6の実線)、クラ
ンプアーム23は、チップ23bを介して位置決めブロ
ック22のチップ22aとの間に偏心ワークWのアーム
部W2 を挾み込み、偏心ワークWの偏心軸W3 を主軸1
0の軸心位置に合致させることができる(図4)。ただ
し、ホルダ21上におけるコレットチャック31の偏心
位置は、偏心ワークWの回転軸W1 、偏心軸W3 の偏心
距離に一致するものとする。その後、コレットチャック
31は、連結部材41、摺動部材42を介して後退させ
ることにより、偏心ワークWの回転軸W1 を拘束する。
【0047】次いで、ホルダ61は、軸受ブロックCが
前進することにより(図7の矢印K3 方向)、コレット
チャック71に偏心ワークWの他方の回転軸W1 を差し
込むことができる。回転軸W1 がコレットチャック71
に差し込まれると、センタピン72は、回転軸W1 を位
置決めする。そこで、連結部材81を介してコレットチ
ャック71を後退させ(図7の矢印K4 方向)、コレッ
トチャック71は、回転軸W1 を軽く保持することがで
きる。なお、コレットチャック71は、後退時に偏心ワ
ークWを変形させることがないように、その保持力を小
さく設定することが好ましい。このようにして、コレッ
トチャック31、71を介して偏心ワークWの回転軸W
1 、W1 を保持すると、偏心軸W3 は、主軸10、50
の軸心位置に合致しているから、その後、主軸10、5
0を互いに同期して回転駆動することにより、偏心軸W
3 を中心にして偏心ワークWを回転させ、図示しない工
具を介して偏心軸W3 を旋削することができる。
【0048】偏心軸W3 の加工が終了し、偏心ワークW
を取り出すときは、主軸10、50の回転を停止させ、
連結部材81を前進させてコレットチャック71が保持
する回転軸W1 を解放し、軸受ブロックCを介してホル
ダ61を後退させることにより、回転軸W1 をコレット
チャック71から抜き取る。つづいて、シリンダ21j
2 に供給するエアを停止してクランプアーム23を開放
し(図6の二点鎖線)、偏心ワークWのアーム部W2 を
解放する。また、コレットチャック31は、連結部材4
1、摺動部材42を介して前進させ、偏心ワークWの他
方の回転軸W1を解放することができる。そこで、偏心
ワークWは、回転軸W1 をコレットチャック31から抜
き取り、外部に取り出すことができる。
【0049】以上の説明において、ホルダ21、61
は、偏心ワークWの偏心軸W3 が主軸10、50の共通
の軸心位置に合致するように、コレットチャック31、
71を適切な偏心位置に装着しており、したがって、偏
心ワークWは、回転軸W1 、W1 をコレットチャック3
1、71に装着し、位置決めブロック22、クランプア
ーム23を介して一方のアーム部W2 を拘束することに
より、正確に位置決めして保持することができる。すな
わち、主軸10、50に対するコレットチャック31、
71の各偏心位置は、偏心ワークWの加工位置に合わせ
て設定すればよい。
【0050】なお、主軸50側のチャック治具は、コレ
ットチャック71を摺動自在に貫通させるガイドブッシ
ュ69をホルダ61の前面に付設してもよい(図7)。
また、主軸50側のチャック治具は、ホルダ61、コレ
ットチャック71を省略し、センタピン72を介して偏
心ワークWを保持してもよい。
【0051】さらに、この発明は、主軸10側のチャッ
ク治具のみを介し、偏心ワークWを片持ち状態に保持す
る場合にも適用することができる。また、偏心ワークW
は、クランクシャフトに限らず、加工位置が保持位置か
らオフセットしている任意のワークであってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、主軸を介して回転駆動するホルダと、
ホルダの偏心位置に装着するコレットチャックと、コレ
ットチャックを開閉する摺動部材とを組み合わせること
によって、ホルダは、コレットチャックを介して偏心ワ
ークを所定の偏心位置に保持し、加工位置を主軸の軸心
位置に自動的に合致させることができるから、段取時間
を最短にして作業効率を大きく向上させることができる
という優れた効果がある。
【0053】第2発明によれば、各チャック治具を介し
て偏心ワークの両端を保持することができるから、ワー
クの高速回転が可能であり、安定な重切削が可能である
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成断面説明図
【図2】 要部分解斜視図(1)
【図3】 要部分解斜視図(2)
【図4】 正面説明図
【図5】 図3のX−X線矢視相当拡大断面図
【図6】 図3のY−Y線矢視相当断面説明図
【図7】 使用状態説明図
【符号の説明】
W…偏心ワーク 10、50…主軸 21、61…ホルダ 22…位置決めブロック 23…クランプアーム 22a、23b…チップ 24…シャッタ 25…ストッパブロック 26…ピストン 31、71…コレットチャック 32、72…センタピン 32a…ばね 42…摺動部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を介して回転駆動するホルダと、該
    ホルダの偏心位置に装着するコレットチャックとを備え
    てなり、該コレットチャックは、前記主軸に内装する摺
    動部材に連結し、該摺動部材を前後動させることによっ
    て開閉することを特徴とする偏心ワークのチャック治
    具。
  2. 【請求項2】 前記コレットチャックは、センタピンを
    内装し、該センタピンは、ばねを介して前方側に付勢す
    ることを特徴とする請求項1記載の偏心ワークのチャッ
    ク治具。
  3. 【請求項3】 前記ホルダは、偏心ワークを固定する位
    置決めブロックと、該位置決めブロックに対向して開閉
    するクランプアームとを前面に有することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の偏心ワークのチャック治
    具。
  4. 【請求項4】 前記ホルダは、前記クランプアームを駆
    動するピストンを内装することを特徴とする請求項3記
    載の偏心ワークのチャック治具。
  5. 【請求項5】 前記ピストンは、前記摺動部材を介して
    エアを供給することを特徴とする請求項4記載の偏心ワ
    ークのチャック治具。
  6. 【請求項6】 前記位置決めブロック、クランプアーム
    は、それぞれ交換可能なチップを介して偏心ワークに当
    接することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいず
    れか記載の偏心ワークのチャック治具。
  7. 【請求項7】 前記クランプアームは、横行自在のシャ
    ッタを介して前記ホルダの前面に突出することを特徴と
    する請求項3ないし請求項6のいずれか記載の偏心ワー
    クのチャック治具。
  8. 【請求項8】 前記ホルダは、前記コレットチャックに
    装着する偏心ワークの差込み深さを規制するストッパブ
    ロックを前面に備えることを特徴とする請求項1ないし
    請求項7のいずれか記載の偏心ワークのチャック治具。
  9. 【請求項9】 相対向して配設する一対の主軸と、該主
    軸の一方に装着する請求項1ないし請求項8のいずれか
    記載のチャック治具と、前記主軸の他方に装着する請求
    項1または請求項2記載のチャック治具とを備えてな
    り、前記主軸は、互いに同期して回転駆動することを特
    徴とする偏心ワークの加工装置。
JP8276196A 1996-04-04 1996-04-04 偏心ワークのチャック治具と、それを使用する偏心ワークの加工装置 Pending JPH09272003A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521773A (ja) * 2000-11-21 2004-07-22 アキシコン・ムールズ・アインドホーベン・ベー・ブイ 中心合わせ手段を有する型組立体
CN113857889A (zh) * 2021-10-22 2021-12-31 芜湖德善数控科技有限公司 一种曲轴制造的装夹定位装置及其使用方法

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