JPH09258899A - タッチパネル制御装置 - Google Patents

タッチパネル制御装置

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JPH09258899A
JPH09258899A JP9192296A JP9192296A JPH09258899A JP H09258899 A JPH09258899 A JP H09258899A JP 9192296 A JP9192296 A JP 9192296A JP 9192296 A JP9192296 A JP 9192296A JP H09258899 A JPH09258899 A JP H09258899A
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JP9192296A
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English (en)
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Takeshi Suzuki
鈴木  剛
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 タッチパネルを時刻t1に押すと、カウ
ンタがカウントを開始する。時刻t2にタッチパネルが
開放されると、そのカウント値を閾値Mと比較する。カ
ウント値が閾値Mに達していれば、クリック操作と認識
される。閾値に満たない場合、無視される。 【効果】 タッチパネルを押す力にぶれを生じても、短
時間の押下はクリック操作と見なさないから、1回分の
クリック操作を明瞭に伝えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置にお
いて、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を
持つオペレーティングシステム(OS)上でマウスと同
様にしてタッチパネルを使用する場合の操作性を向上さ
せたタッチパネル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチウインドウシステムを採用した情
報処理装置においては、グラフィカルユーザインタフェ
ースを用いた操作性の向上が図られている。例えば、プ
ログラムの起動、ファイル処理等にはマウスを用いてウ
インドウ上のアイコンをクリックするといった操作が行
われる。また、マウスのボタンを1回だけクリックする
操作と、2回続けてクリックするいわゆるダブルクリッ
ク操作とを区別して各種の処理を選択するようにしてい
る。このような情報処理装置において、例えば画面上を
指で押し、あるいはペン先等で押すことによってマウス
と同様の操作を行うことができるタッチパネルが普及し
始めた。タッチパネルはマウスとは異なり、ディスプレ
イと一体化しているため場所を取らず、また直接画面上
のアイコンを手で押すといった操作が可能なことから、
簡便な操作性を提供するデバイスとして有力視されてい
る。このようなタッチパネルを用いた操作ではその1点
を指やペンで押した場合に、押下状態とその押下位置の
情報がハードウェア割込みの形でデバイスドライバに通
知され、マウスから入力した情報と等価な情報に変換さ
れた後、オペレーティングシステムに送出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のタッチパネル制御装置には次のような解決すべ
き課題があった。一般のグラフィカルユーザインタフェ
ースにおいて最も基本的なマウス操作は、先に説明した
クリック操作及びダブルクリック操作である。ところ
が、このクリック操作とダブルクリック操作をタッチパ
ネル上で実現しようとすると次のような問題点が発生す
る。まず、クリック操作では、タッチパネルを指やペン
で押し、その後離す操作を行う。ところが、タッチパネ
ルを1回だけ押したつもりでもその触れ方によって、数
回繰り返し押したものとして認識されてしまう。これで
は通常のクリックとダブルクリックとの区別が付けにく
い。これは、指でタッチパネルを操作したような場合、
ぶれが発生し、人間の感覚では1度触れたつもりでもハ
ードウェア上では数回の入力として扱われてしまうため
である。
【0004】一方、ダブルクリック操作では、同一の座
標を2度続けて押し下げする必要がある。しかしなが
ら、タッチパネルを指やペンで押し下げると、1回目に
押し下げた座標と同一の座標を2回目に続けて押すとい
うのが難しい。即ち、その押下位置がずれてしまうのが
普通である。従って、ダブルクリックではなく、それぞ
れ別々の座標で1回ずつクリック操作が行われたと認識
され易い。従って、従来の装置では、マウスと全く等価
な操作をタッチパネルを用いて行うのが必ずしも容易で
ないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉タッチパネル上の任意の座標を押すことによ
り出力される、押下状態とその押下位置座標を示すデー
タを、マウスから出力される信号と等価なクリック信号
に変換してオペレーティングシステムに送出するデバイ
スドライバを備え、このデバイスドライバは、タッチパ
ネルが押下されるとカウントを開始し、このカウンタの
カウント値が閾値を越えたときと、タッチパネルが開放
されたとき、カウントを停止するカウンタを備え、上記
カウンタのカウント値が閾値を越えたときにのみ、マウ
スのクリック信号をオペレーティングシステムに送出す
ることを特徴とするタッチパネル制御装置。
【0006】〈説明〉タッチパネルは、指やペン先等を
用いて押下することにより押下状態と押下位置の座標と
を情報処理装置に入力できる。これにより、タッチパネ
ルを用いてマウス操作と等価の機能を実現する。そのタ
ッチパネルの出力信号をマウスの出力信号と一致させる
ためのインタフェースとして、デバイスドライバが存在
する。このデバイスドライバは、タッチパネルとオペレ
ーティングシステムとの間をつなぐハードウエアやソフ
トウエアにより構成する。なお、デバイスドライバは、
タッチパネルの側に取り付けられていても、情報処理装
置の側に取り付けられていてもよい。
【0007】タッチパネルを押下してからその後押圧力
を開放すると、1回のクリック信号がオペレーティング
システムに送出される。しかし、1回押下しただけのつ
もりでもいわゆるチャタリングによりタッチパネルが押
下し開放した操作を繰り返したと認識されることがあ
り、この場合にはダブルクリックと検出されてしまう。
そこで、短時間の押下と開放操作はクリックとみなさな
いように、カウンタのカウント値と比較して判断をす
る。従って、カウント値の閾値は1回分のクリック動作
に相当する程度の時間に設定される。これにより、タッ
チパネルを指等により押してクリック操作をしても、ダ
ブルクリックの入力と区別することができる。
【0008】〈構成2〉タッチパネル上の任意の座標を
押すことにより出力される、押下状態とその押下位置座
標を示すデータを、マウスから出力されるクリック信号
と等価な信号に変換してオペレーティングシステムに送
出するデバイスドライバを備え、このデバイスドライバ
は、連続して繰り返しタッチパネルが押下されたとき、
それらの押下位置座標を比較して、今回の押下位置座標
が前回の押下位置座標を中心とした一定範囲内の領域に
あるとき、いずれも同一の押下位置座標のものとしてダ
ブルクリック検出信号をオペレーティングシステムに送
出することを特徴とするタッチパネル制御装置。
【0009】〈説明〉ダブルクリックは、2回の押下位
置座標が同一であることが条件となる操作である。しか
し、タッチパネルを指やペンにより押下すると、ダブル
クリックでも多少の位置ずれが生じて、必ずしも同一位
置にはならない。そこで、連続して繰り返しタッチパネ
ルが押下されたときは、その押下位置座標がごく近いと
きはダブルクリックとして取り扱うように処理した。連
続して繰り返し押下するというのは、押下した後開放す
る操作を繰り返すことで、連続的に押し続けることでは
ない。一定範囲は、前回の押下位置座標を中心とした円
を描いたり、その他、適当な形状の実質的に同一位置と
判断できるような任意の形状の領域でよい。同一の押下
位置座標をOSに通知する場合には、両方とも前回の位
置座標を通知しても、両方とも今回の位置座標を通知し
ても、またそれに近い他の任意の座標を通知してもよ
い。これにより、タッチパネルのダブルクリック操作を
誤りなくOSに伝えられる。
【0010】〈構成3〉タッチパネル上の任意の座標を
押すことにより出力される、押下状態とその押下位置座
標を示すデータを、マウスから出力されるクリック信号
と等価な信号に変換してオペレーティングシステムに送
出するデバイスドライバを備え、このデバイスドライバ
は、タッチパネルが押下されるとカウントを開始し、タ
ッチパネルが開放されるとカウントを停止するカウンタ
を備え、このカウンタのカウント値が閾値を越えたと
き、マウスのドラッグ操作を検出して、その検出信号を
オペレーティングシステムに送出することを特徴とする
タッチパネル制御装置。
【0011】〈説明〉通常、クリック操作は短時間の間
に終了する。一方ドラッグ操作は、それよりも少し長い
時間をかけて行われる。そこで、タッチパネルの押下操
作が一定時間以上継続した場合にはドラッグ操作と判断
して、その検出信号をOSに伝えるようにした。従って
閾値は、クリック操作とドラッグ操作の操作時間の差を
考慮して両者を区別できるように設定される。この場合
は、タッチパネルが押下されている限りカウンタはクリ
アしない。
【0012】〈構成4〉タッチパネル上の任意の座標を
押すことにより出力される、押下状態とその押下位置座
標を示すデータを、マウスから出力される信号と等価な
クリック信号に変換してオペレーティングシステムに送
出するデバイスドライバを備え、このデバイスドライバ
は、連続して繰り返しタッチパネルが押下されたとき、
それらの押下位置情報を比較して、前回タッチパネルが
押下されて開放された後再度これが押下される迄の時間
が一定時間以内であって、今回の押下位置座標が前回の
押下位置座標を中心とした一定範囲内の領域にあると
き、いずれも同一の押下位置座標のものとしてダブルク
リック検出信号をオペレーティングシステムに送出し、
それ以外の場合には、通常のクリック信号をオペレーテ
ィングシステムに送出することを特徴とするタッチパネ
ル制御装置。
【0013】〈説明〉前回と今回のクリック位置がかな
り近くであっても、前回から比較的長時間経過していれ
ば、それぞれ独立のクリック操作とみるべきであるか
ら、両者を区別するために、クリック位置とクリック時
間間隔を基準にした。これらにより、タッチパネルの操
作性を十分に向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明の装置の具体例1の動作タ
イムチャートである。本発明の装置の動作を説明する前
に、まず本発明の装置のハードウェアの概略構成を説明
する。図2は、本発明の装置の概略構成図である。図に
おいて、情報処理装置は、ディスプレイ1と、制御部2
と、キーボード3及びマウス4等を備えて構成されてい
る。この例では、ディスプレイ1の画面上にタッチパネ
ル5が貼り付けられている。このタッチパネル5は、例
えばペン9を用いて押し下げられ操作されるものとす
る。タッチパネル5の操作による出力信号を処理するた
めに、デバイスドライバ6が設けられ、その出力がオペ
レーティングシステム7を介してアプリケーションソフ
トウェア8に伝達される構成となっている。
【0015】タッチパネル5が押されると、ハードウェ
ア割込みが発生し、デバイスドライバ6に対しその押下
情報D1と、X座標D2及びY座標D3とが入力する。
このX座標D2,Y座標D3は、タッチパネル5上のX
−Y物理座標である。デバイスドライバ6は、この信号
をマウス4による入力信号と等価な情報に変換する。そ
して、X−Y論理座標と押下情報とをオペレーティング
システム7に送出する。本発明では、これをクリック信
号やダブルクリック検出信号あるいはドラッグ操作の検
出信号と呼んでいる。オペレーティングシステム7はそ
の信号を受け入れて、マウスイベントをアプリケーショ
ンソフトウェア8に通知する構成となっている。なお、
上記押下情報D1、X座標D2及びY座標D3は、それ
ぞれ1バイト分の情報とされ、3回のハードウェア割込
みによって1バイトずつデバイスドライバ6に向けて送
出される。
【0016】本発明の場合、このデバイスドライバ6
は、次の図3に示すような手順で1回のハードウェア割
込みに対する処理を実行する。図3は、具体例1の動作
フローチャートである。まず、このステップS1におい
て、タッチパネルが押し下げられた場合、先に図2を用
いて説明した押下情報D1、X座標D2及びY座標D3
は、それぞれマウス入力情報形式に変換される。次に、
ステップS2において、予めタッチパネルが押し下げら
れる前にゼロクリアしていた押下情報カウンタをインク
リメントする。即ち、この1回のハードウェア割込みで
押下情報カウンタの値が“0”から“1”に変わる。次
に、ステップS3において、OS本体(オペレーティン
グシステムのカーネル部)への座標情報通知処理を行
う。即ち、X座標とY座標の通知を行う。なお、この通
知は、タッチパネルを用いたクリック操作が有効と判断
された場合にのみアプリケーションソフトウェアにマウ
スイベントとして伝えられる。タッチパネルの押下が有
効かどうかは以下のカウンタの処理によって判断され
る。
【0017】即ち、ステップS4において、押下情報カ
ウンタのカウント値を閾値Mと比較する。タッチパネル
が押されて最初のハードウェア割込みが生じた場合に
は、この押下情報カウンタのカウント値は“1”であっ
て、例えば、閾値Mを“10”に設定した場合には閾値
よりも小さいから、ここで処理を終了する。
【0018】続けてタッチパネルが押し下げられている
と、再び図3のステップS1において、新たなハードウ
ェア割込みが発生する。これにより、ステップS2で押
下情報カウンタがインクリメントされる。その結果、タ
ッチパネルが継続的に押し続けられると、押出情報カウ
ンタの値が閾値Mを超えるまで増加する。閾値Mを超え
た場合には、ステップS4からステップS5に移る。こ
れでOS本体にマウスクリックと同等の押下情報を通知
処理する。ステップS3とS4の通知処理で本発明にお
けるマウスのクリック信号と等価の信号が送出されたこ
とになる。その結果、OS本体ではマウスイベントをア
プリケーションソフトウェアに通知する。この段階で、
ステップS6で押下情報カウンタがゼロクリアされる。
【0019】このような動作中における押下情報カウン
タのカウント値の内容等を図1を用いて説明する。図1
に示すように、上記の装置は(a)に示すカウントクロ
ックを受け入れて、(b)に示すように、時刻t1にタ
ッチパネルが押し下げられたとき、押下情報カウンタの
カウントを開始する。ここで、例えば図の(b)に示す
ように、操作者は、時刻t1〜t6までの間タッチパネ
ルを押しているつもりとする。しかしながら、実際には
時刻t1〜時刻t2までの間、タッチパネルが押され、
その後、時刻t2〜時刻t3の間、タッチパネルは一瞬
開放され、再び時刻t3〜時刻t6の間、タッチパネル
が押されたというように検出されている。
【0020】デバイスドライバがこのような検出を行う
と、図の(c)に示すように、カウント値が時刻t1〜
時刻t2まで次第にインクリメントされる。ところが、
時刻t2では、閾値Mに達していない。そして、タッチ
パネルがオフされた場合には、自動的に押下情報カウン
タはゼロクリアされるから、一旦カウント値は“0”に
戻る。そして、時刻t3になって再びカウントを開始
し、時刻t5で閾値Mを超える。ここで、先に説明した
通り、図3のステップS5に示すように、OS本体の押
下情報の通知処理がなされ、押下情報カウンタが再びゼ
ロクリアされる。時刻t1〜時刻t6までの間のタッチ
パネル押下時間は1回分のクリック時間であるから、閾
値Mを適切に選べば、カウント値が2度閾値Mに達する
ことはない。従って、1回分のクリック信号がOSに送
出される。
【0021】(d)に示すのは、ごく短時間タッチパネ
ルに触れた場合の状態を示す。この場合には、例えば時
刻t1からT1時間タッチパネルがオンとなる。ここで
はカウント値は閾値Mを超えないから、マウスのクリッ
クイベントは検知されない。また、(f)に示すよう
に、タッチパネルが時刻t1からT2時間だけ押し下げ
られた場合、この時間が十分に長いことから、(g)に
示すように、カウント値は閾値Mを一旦超える。従っ
て、その段階で図の(h)に示したように、クリック信
号が生成され、マウスイベントとしてアプリケーション
ソフトウェアに通知される。
【0022】〈具体例1の効果〉以上の動作によって、
一定時間以上タッチパネルが継続的に押し下げられてい
ると、カウンタのカウント値が閾値を超えて、マウスの
クリック信号がオペレーティングシステムに通知され
る。一方、1回分のクリックのつもりでごく短時間タッ
チパネルが開放されたとしても、カウンタのカウント値
が閾値を超えない部分は実質的に無視されるから、誤り
なくクリックイベントをアプリケーションソフトウェア
に通知できる。
【0023】〈具体例2〉次に、具体例2の説明を行
う。図4は、具体例2の概略説明図である。この例で
は、ダブルクリックかどうかの判断について適する処理
を説明する。図に示す点P1,P2,P3は、いずれも
タッチパネル上のごく近い場所にある点とする。ただ
し、点P1を中心とする半径rの破線の円内部に点P2
が存在し、点P3はその円の外部に存在するものとす
る。ここで、例えば指やペンを用いてタッチパネルを最
初に押し下げた位置が点P1であるものとする。この場
合に、ダブルクリック操作をしても次に同一の点P1を
押すことは非常に難しい。一般には、ごく近くの点P2
を押すことになる。この場合に、この具体例2では、点
P1の座標値と点P2との座標値との差分を算出し、そ
の差分がこの半径rを超えない場合には、前回と同一座
標でダブルクリックされたものと判断をする。一方、こ
の半径r外の点P3において、次のクリックが検出され
た場合には、ダブルクリックではなく、点P1と点P3
において、それぞれ1回ずつマウスクリックがされたも
のと判断し、その検出と通知を行う。このようにして、
タッチパネル上で指やペンを用いて、近接した点を2回
押し下げた場合に、ダブルクリックかどうかの判断を可
能にする。
【0024】図5には、この具体例2の動作フローチャ
ートを示す。図5のステップS1においては、タッチパ
ネルの押下によりX座標とY座標や押下情報がマウス入
力情報に形式変換される。これは、図3のステップS1
で説明した動作と同様である。次の、ステップS2で
は、前回押し下げられた位置のX座標と今回押し下げら
れた位置のX座標とが比較され、その差分が求められ
る。そして、これが予め設定された一定値M1と比較さ
れる。このM1は、例えば先に説明した半径rの円内に
含まれるかどうかを判断するための閾値で、半径rの真
円を想定した場合には、√2r=M1となる。このX座
標の差分がM1より大きくない場合にはステップS3に
移り、Y座標の差分がM2より大きくないかどうかを判
断する。真円の場合には、M2も√2rとなる。なお、
タッチパネルの操作性や設計、あるいは物理的な座標の
とり方、その他の環境を考慮して必ずしも真円の領域を
設定する必要はない。従って、上記M1,M2は自由な
値に選定することができる。
【0025】そして、このような狭い領域の範囲内に2
回目の押下位置が含まれている場合には、ステップS4
をパスしステップS5に移り、OS本体への押下情報の
通知処理が行われる。即ち、この場合には、前回に押し
下げられた同一位置で今回の押下が行われたものとして
処理される。即ち、ここではダブルクリックと判断され
る。一方、ステップS2とステップS3で、1回目の押
下位置より一定以上離れた場所で2回目の押下が行われ
たと判断された場合には、ステップS4において、OS
本体へ2回目の押下による座標位置に対応する情報が通
知される。そして、ステップS5に移り、押下情報が続
いて通知される。従って、2回目が独立のクリック操作
としてアプリケーションソフトウェアに伝えられること
になる。なお、ステップS6では、前回の押下位置と今
回の押下位置とを比較するための情報として、X座標と
Y座標の値を保存しておく。従って、次の割込みにおい
て、再びステップS1からステップS2、ステップS3
の処理を行う場合にこの保存された座標が差分算出のた
めに利用される。
【0026】以上の操作によって、クリック操作が2回
連続した場合に、その操作位置座標が一定の範囲内、即
ち十分近い位置にある場合には、2回目の押下位置の座
標はOS本体へ通知されない。即ち、一定範囲内の座標
変化はOS本体へ通知されないので、ダブルクリック操
作と等価な検出信号がOS本体へ通知される。この結
果、1回目と2回目の押下位置が多少ずれたとしてもダ
ブルクリックとして処理され、操作性が向上する。
【0027】〈具体例3〉次に、具体例3の説明を行
う。図6は、具体例3の動作タイムチャートである。こ
の具体例3では、ドラッグ操作を行ったときの操作感を
向上させることを目的としている。図の(a)は、タッ
チパネルが時刻t1〜t5までオンの状態であることを
示している。ここでは、タッチパネルをペン等で押して
ドラッグ操作を行った結果を示す。この場合に、これが
ドラッグ操作なのかクリック操作なのかを判断するため
に、具体例1で使用したカウンタを再び採用する。
(b)は、その場合のカウント値である。タッチパネル
がオンされると、カウンタが時刻t1からカウントを開
始し、タッチパネルが押し続けられている限り次第にカ
ウント値をインクリメントしていく。
【0028】この具体例3の場合には、カウント値はタ
ッチパネルが開放されてオフになるまでゼロクリアされ
ない。そして、その途中でカウント値が閾値M3と比較
される。即ち、カウント値が閾値M3を超えた場合に
は、タッチパネルがオンされている限りドラッグ操作と
見なして、その旨をアプリケーションソフトウェアに通
知する。閾値M3以下の場合には、別の判断によりクリ
ック操作として処理する。これによって、クリック操作
とドラッグ操作とを明確に区別し操作性が向上する。図
の(c)に示すように、時刻t1から時刻t2までタッ
チパネルが押された場合には、押された時間が短いため
クリック動作と判断せず、時刻t3から時刻t4までタ
ッチパネルが押された場合にはそのカウント値が一定値
を超えるため、クリック操作と判断される。これは、具
体例1を用いて説明した通りである。そして、カウント
値が閾値M3を超えて更に増加する場合にはドラッグ操
作と判断する。なお、このM3は、具体例1のMの値よ
り十分大きい値に設定しておくことが好ましい。
【0029】図7には、この具体例3の具体的な動作フ
ローチャートを示す。ステップS1では、図3や図5の
ステップS1と全く同様の操作でマウス入力へのデータ
変換が行われる。次に、ステップS2において、押下情
報カウンタがインクリメントされ、ステップS3におい
て、OS本体への座標情報の通知処理が行われる。これ
は図3において説明したステップS2、ステップS3の
処理と同様である。次に、ステップS4において、押下
情報カウンタが閾値M3より大きいかどうかが判断され
る。閾値M3より大きい場合にはステップS5に移り、
OS本体へ押下情報の通知が行われる。そして、ステッ
プS6で、押下状態が開放されたか、即ちタッチパネル
がオフになったかどうかを判断する。もし、押し下げら
れたままの場合には割込み処理を終了し、更に次の押下
状態検出から、ステップS1の処理を開始する。そし
て、押下状態が継続し、最終的に閾値M3をカウント値
が超えてドラッグ操作と判断されると、その旨がアプリ
ケーションソフトウェアに通知される。更に、その後、
タッチパネルが開放されると、ステップS7において、
押下情報カウンタがゼロクリアされ、再びクリック操作
やドラッグ操作の検出可能な状態にする。
【0030】〈具体例3の効果〉以上の処理により、ユ
ーザがタッチパネルを一定時間以上押し下げた状態を継
続させた場合には、自動的にドラッグ操作と見なすた
め、クリック操作とドラッグ操作との区別が明瞭になり
操作性が向上する。
【0031】〈具体例4〉具体例2の操作で、ダブルク
リックの判断が容易になった。しかしながら、例えば、
タッチパネルを1回クリックし、ある程度時間が経過し
てから同一位置をクリックしたような場合には、必ずし
もダブルクリック操作と判断するのは誤りとなる。そこ
で、この具体例4では、タッチパネルの開放から次の押
下までの間隔を時間測定し、その時間差が一定以上ある
場合にはダブルクリックと見なさない。即ち、通常のク
リックであると判断するようにしている。
【0032】図8は、具体例4の動作タイムチャートで
ある。図の(a)と図の(b)は、いずれもタッチパネ
ルのオンオフ状態を示している。この図の(a)におい
て、時刻t1にタッチパネルがオンにされて、時刻t4
でこのタッチパネルがオフにされたままとする。この状
態で時刻t6まで時間が経過し、その後再びタッチパネ
ルがオンになり、時刻t7でオフになったとする。この
場合に、最初にタッチパネルが押し下げられ開放された
ときから、次にタッチパネルが押し下げられ開放された
ときまでの時間の差分Tを計測する。これによって、ク
リックの時間間隔が測定される。これが一定以上長いと
判断された場合には、ダブルクリックでなく、それぞれ
別々のクリック操作とする。一方、(b)に示すよう
に、時刻t1にタッチパネルがオンとされ、時刻t2に
オフとされ、その後、比較的短い時間tの後、時刻t3
に再びタッチパネルがオンにされ、時刻t5にタッチパ
ネルがオフとされたとする。この場合には、この時間t
が短いためダブルクリックと判断される。
【0033】図9には、具体例4の動作フローチャート
を示す。ステップS1、ステップS2、ステップS3
は、図5を用いて説明した具体例2の動作フローチャー
トと全く同様の処理で、マウス入力への変換とX座標の
差分、Y座標の差分をある一定値M1,M2と比較し、
1回目の押下位置と2回目の押下位置が一定範囲にある
かどうかを判断する。そして、一定範囲にあると判断さ
れた場合には、ステップS4に移り、先に説明した1回
目の押下が開放されてから2回目の押下が行われるまで
のタイマ値の差分を一定値Tと比較する。ここで、一定
時間以上経過していると判断されると、ステップS5に
進み、OS本体へ座標情報の通知処理が行われる。即
ち、これはダブルクリックではなく2回目のクリックは
別の独立のクリック操作と判断して、その座標と押下の
情報を通知する。即ち、ステップS6で、OS本体へ押
下情報の通知処理を行う。
【0034】一方、一定時間以内にクリックされたと判
断されると、OS本体へはステップS6における押下情
報の通知のみが行われる。従って、座標が移動したとい
う通知は行われない。これによって、2回目のクリック
はダブルクリックであると判断される。その後、ステッ
プS7において、X,Y座標を保存し、ステップS8に
おいて、タイマ値を保存してこの割込み処理を終る。そ
の後、再び、タッチパネルが継続的に押し下げられてい
ると判断すると、割込み処理が再度行われ、ステップS
1からの処理が繰り返される。
【0035】〈具体例4の効果〉以上の操作によって、
比較的近い位置を2回続けてクリックした場合において
も、その時間間隔が長い場合には一定のクリック、短い
場合にはダブルクリックと判断するため、入力ミスが減
少し操作性が向上する。
【0036】〈利用形態〉以上の実施例において、押下
情報カウンタの閾値M,M3や座標比較のための閾値M
1,M2やタイマ比較のための閾値T等は、必ずしも一
定値にする必要はない。例えば、外部から自由に可変す
ることができるようにし、操作者に合わせたクリック、
ダブルクリックの操作感を設定できるようにしてよい。
例えば、手ぶれのひどい場合には閾値Mの値を大きく
し、1回目の入力が入り難い場合には閾値Mの値を小さ
くする。また、ダブルクリックをより行い易くするには
M1,M2及びTの値を大きくし、より細かい操作が必
要な場合にはこれらの値を小さくする。こうした値を外
部から設定する方法としては、デバイスドライバ起動時
のオプションパラメータとしてその条件を与える方法
や、外部ファイルに必要な情報を記述しデバイスドライ
バ側でそれを読み取るといった方法がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の具体例1の動作タイムチャート
である。
【図2】本発明の装置の概略構成図である。
【図3】具体例1の動作フローチャートである。
【図4】具体例2の概略説明図である。
【図5】具体例2の動作フローチャートである。
【図6】具体例3の動作タイムチャートである。
【図7】具体例3の動作フローチャートである。
【図8】具体例4の動作タイムチャートである。
【図9】具体例4の動作フローチャートである。
【符号の説明】
M 閾値 1 ディスプレイ 5 タッチパネル 6 デバイスドライバ 7 オペレーティングシステム 8 アプリケーションソフトウェア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチパネル上の任意の座標を押すこと
    により出力される、押下状態とその押下位置座標を示す
    データを、マウスから出力されるクリック信号と等価な
    信号に変換してオペレーティングシステムに送出するデ
    バイスドライバを備え、 このデバイスドライバは、 タッチパネルが押下されるとカウントを開始し、このカ
    ウンタのカウント値が閾値を越えたときと、タッチパネ
    ルが開放されたとき、カウントを停止するカウンタを備
    え、前記カウンタのカウント値が閾値を越えたときにの
    み、マウスのクリック信号をオペレーティングシステム
    に送出することを特徴とするタッチパネル制御装置。
  2. 【請求項2】 タッチパネル上の任意の座標を押すこと
    により出力される、押下状態とその押下位置座標を示す
    データを、マウスから出力されるクリック信号と等価な
    信号に変換してオペレーティングシステムに送出するデ
    バイスドライバを備え、 このデバイスドライバは、 連続して繰り返しタッチパネルが押下されたとき、それ
    らの押下位置座標を比較して、今回の押下位置座標が前
    回の押下位置座標を中心とした一定範囲内の領域にある
    とき、いずれも同一の押下位置座標のものとしてダブル
    クリック検出信号をオペレーティングシステムに送出す
    ることを特徴とするタッチパネル制御装置。
  3. 【請求項3】 タッチパネル上の任意の座標を押すこと
    により出力される、押下状態とその押下位置座標を示す
    データを、マウスから出力されるクリック信号と等価な
    信号に変換してオペレーティングシステムに送出するデ
    バイスドライバを備え、 このデバイスドライバは、 タッチパネルが押下されるとカウントを開始し、タッチ
    パネルが開放されるとカウントを停止するカウンタを備
    え、このカウンタのカウント値が閾値を越えたとき、マ
    ウスのドラッグ操作を検出して、その検出信号をオペレ
    ーティングシステムに送出することを特徴とするタッチ
    パネル制御装置。
  4. 【請求項4】 タッチパネル上の任意の座標を押すこと
    により出力される、押下状態とその押下位置座標を示す
    データを、マウスから出力されるクリック信号と等価な
    信号に変換してオペレーティングシステムに送出するデ
    バイスドライバを備え、 このデバイスドライバは、 連続して繰り返しタッチパネルが押下されたとき、それ
    らの押下位置情報を比較して、前回タッチパネルが押下
    されて開放された後再度これが押下される迄の時間が一
    定時間以内であって、今回の押下位置座標が前回の押下
    位置座標を中心とした一定範囲内の領域にあるとき、い
    ずれも同一の押下位置座標のものとしてダブルクリック
    検出信号をオペレーティングシステムに送出し、 それ以外の場合には、通常のクリック信号をオペレーテ
    ィングシステムに送出することを特徴とするタッチパネ
    ル制御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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