JPH09241464A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH09241464A
JPH09241464A JP8581496A JP8581496A JPH09241464A JP H09241464 A JPH09241464 A JP H09241464A JP 8581496 A JP8581496 A JP 8581496A JP 8581496 A JP8581496 A JP 8581496A JP H09241464 A JPH09241464 A JP H09241464A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
weight
resin composition
parts
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Withdrawn
Application number
JP8581496A
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English (en)
Inventor
Toshito Kawachi
俊人 河内
Satoshi Yokomizo
聡 横溝
Tadashi Tadokoro
正 田所
Minoru Isshiki
実 一色
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破壊靭性強度に優れた成形品を与える塩化ビ
ニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 平均重合度700〜1500の塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し、塩素化塩化ビニル系樹脂
を1重量部以上10重量部未満配合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化塩化ビニル
樹脂を特定割合で含有してなる、特に押出成形に好適な
塩化ビニル系樹脂組成物に関し、更に詳しくは、破壊靭
性強度に優れた成形品を提供しうる塩化ビニル系樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル樹脂単独または塩化ビ
ニル系樹脂組成物の押出成形品は、パイプ、平板、シー
ト等の分野で広く用いられている。そして、塩化ビニル
系樹脂組成物を使用して押出成形品を製造する場合に
は、塩化ビニル系樹脂の欠点である衝撃強度を改良する
ために改質剤を加えた組成物として用いられることが多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、押出成形品の高
品質化のため、とくにパイプ分野では新たな強度指針と
して破壊靱性が問題とされつつあるが、従来からの塩化
ビニル系樹脂単独を用いた場合、または改質剤を加えた
塩化ビニル系樹脂組成物を用いた場合のいずれにおいて
も、押出成形品の破壊靱性については充分満足しうるも
のとは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の如
く新たに要求されている破壊靱性の問題を解決するため
に鋭意検討を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に塩素化塩
化ビニル系樹脂を少量配合した組成物を押出成形するこ
とにより、前記課題を解決できることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、平均重合度が700〜1
500の塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、塩素化
塩化ビニル系樹脂を1重量部以上10重量部未満配合し
てなる塩化ビニル系樹脂組成物を内容とする。
【0006】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂は、
塩化ビニル単量体単独または塩化ビニル単量体とこれと
共重合し得る1種以上の単量体との混合物を重合して得
られたものである。塩化ビニル単量体と共重合し得る単
量体としては、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、塩
化アリル、アリルグリシジルエーテル、アクリル酸エス
テル等が挙げられ、これらは単独または2種以上組み合
わせて用いられる。
【0007】本発明に用いられる塩素化塩化ビニル樹脂
は、その製造方法には特に制限はなく、種々の方法によ
り塩素化された塩化ビニル樹脂である。塩素化塩化ビニ
ル樹脂は、平均重合度が600〜1000、塩素化度が
59〜72%のものが好ましく、より好ましくは、平均
重合度が800〜1000、塩素化度65〜70%のも
のが用いられる。塩素化塩化ビニル樹脂の使用量は、塩
化ビニル樹脂100重量部に対し1重量部以上10重量
部未満、好ましくは、3〜5重量部の範囲である。塩素
化塩化ビニル樹脂の使用量が上記範囲を外れると、本発
明の目的とする破壊靭性強度の改善効果が充分に発揮さ
れない。
【0008】本発明の、塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化
ビニル系樹脂とからなる樹脂組成物には、必要に応じ、
更に強化剤、加工性改良剤、熱安定剤、内部滑剤、外部
滑剤等を単独または2種以上組み合わせて添加すること
もできる。強化剤としては、MBS樹脂、ABS樹脂、
熱可塑性ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらは
単独または2種以上組み合わせて用いられる。強化剤を
使用する場合、その配合量は、上記樹脂組成物100重
量部に対し、5〜20重量部である。5重量部未満では
添加効果が不充分で、また20重量部を越えると物性の
低下を来す。加工性改良剤としては、アクリル系樹脂、
メチルスチレン系樹脂等が挙げられ、これらは単独又は
2種以上組み合わせて用いられる。加工性改良剤の配合
量は、上記樹脂組成物100重量部に対し、0.1〜
3.0重量部である。0.1重量部未満では添加効果が
不充分で、また3重量部を越えると物性の低下を来す。
熱安定剤としては、塩化ビニル管の用途を考慮し主に鉛
系安定剤が好適に用いられるが、このほかに錫系熱安定
剤も用いることができる。熱安定剤の配合量は、上記樹
脂組成物100重量部に対し、0.1〜5重量部、好ま
しくは0.5〜1.5重量部である。0.1重量部未満
では添加効果が不充分で、また5重量部を越えると物性
の低下を来す。
【0009】滑剤としては、内部滑剤と外部滑剤をそれ
ぞれ単独または2種以上の組み合わせて用いられる。内
部滑剤としては、モノグリセリンエステル系、金属石
鹸、ビスステアリルアミド系等が挙げられ、これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。配合量は、上
記樹脂組成物100重量部に対し0.1〜3重量部、好
ましくは、0.1〜2.0重量部であ。0.1重量部未
満では加工性を阻害し、3.0重量部を越えると成形品
の表面性が悪化し、二次加工性(接着性等)を阻害す
る。外部滑剤としては、低分子量ポリエチレンワック
ス、低分子量ポリスチレンワックス、パラフィンワック
ス類、多価アルコール脂肪酸エステル類等が挙げられ、
これらは単独又は2種以上の組み合わせて用いられる。
配合量は、上記樹脂組成物100重量部に対し0.2〜
2.0重量部、好ましくは、0.1〜1.0重量部であ
る。0.1重量部未満では成形加工性を阻害し、2.0
重量部を越えると成形品の物性の低下を来す。
【0010】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、必
要に応じ、更に各種添加剤、たとえば、酸化チタン等の
顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤等が1種また
は2種以上適宜組み合わせて用いられる。本発明の塩化
ビニル系樹脂組成物の成形条件は、成形温度としては、
シリンダー温度が140℃〜190℃、ダイヘッド温度
が150℃〜200℃、樹脂温度が170℃〜195℃
が好ましい。シリンダー温度が140℃未満では成形加
工が困難であり、190℃を越えると材料のヤケ等が生
じ安定的な成形が困難である。また樹脂温度が170℃
未満では塩素化塩化ビニル樹脂粒子の未ゲル成分が残り
特性の悪化を招き、195℃を越えるとヤケ等が生じ安
定的な成形が困難となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
さらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら制限す
るものではない。
【0012】実施例1〜3及び比較例1〜2 表1に示す配合処方で、常法により各成分を混合、混練
して硬質塩化ビニル系樹脂組成物を製造した。表1中の
塩化ビニル樹脂であるPVC(日本ビニールS100
1)の平均重合度は1000である。また塩素化塩化ビ
ニル樹脂であるCPVC1(耐熱カネビニールH82
7:鐘淵化学工業株式会社製)の塩素化度は68%、平
均重合度は700、CPVC2(耐熱カネビニールH7
11:鐘淵化学工業株式会社製)の塩素化度は67%、
平均重合度は1000である。表1に記載の塩化ビニル
系樹脂組成物を用いて、シンシナティーミラクロン社製
A2/80の異方向2軸押出機を用いて、表2に記載の
押出条件でVP−75のパイプを成形した。得られた塩
化ビニル系樹脂組成物の押出パイプを用いて、以下の方
法に従って破壊靱性強度及び衝撃強度を調べた。その結
果を表3に示す。
【0013】(イ)破壊靱性強度 イー・プラチ(E.PLATI)ら「ポリマー・エンジニアリン
グ・アンド・サイエンティフィクス(Polymer Eng. and
Sci.)」15(6)(1975年6月)に記載の「ザ・
デターミナーション・オブ・ザ・フラクチャー・パラメ
ーターズ・フォア・ポリマー・イン・インパクト(The
determination of the fracture parameters for polym
er in impact) 」に準じてエネルギー解放率のGc(K
J/m2 )を求めた。
【0014】(ロ)衝撃強度 JIS K7111に規定のシャルピー試験に準じ、シ
ャルピー強度(J)を求めた。
【0015】
【表1】 錫安定剤: オクチルスズマレエート 滑剤: ポリエチレンワックス 加工助剤: アクリル系塩化ビニル加工性改良樹脂 充填剤: 炭酸カルシウム
【0016】
【表2】 *押出時のモーター負荷を35Aに保つようにスクリュ
ー、フィーダー回転数を調整した。
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明の塩化ビニル系樹
脂組成物は特に破壊靭性を強度に優れるとともに、衝撃
強度も良好である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度700〜1500の塩化ビニ
    ル系樹脂100重量部に対し、塩素化塩化ビニル系樹脂
    を1重量部以上10重量部未満配合してなる塩化ビニル
    系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩素化塩化ビニル系樹脂の配合量が3〜
    5重量部である請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 塩素化塩化ビニル系樹脂の平均重合度が
    600〜1000、塩素含有量が59〜72%である請
    求項1又は2記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 塩素化塩化ビニル系樹脂の平均重合度が
    800〜1000、塩素含有量が65〜70%である請
    求項3記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
JP8581496A 1996-03-13 1996-03-13 塩化ビニル系樹脂組成物 Withdrawn JPH09241464A (ja)

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