JPH09223944A - 弾性表面波素子及びその製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子及びその製造方法

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JPH09223944A
JPH09223944A JP8305205A JP30520596A JPH09223944A JP H09223944 A JPH09223944 A JP H09223944A JP 8305205 A JP8305205 A JP 8305205A JP 30520596 A JP30520596 A JP 30520596A JP H09223944 A JPH09223944 A JP H09223944A
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film
electrode
surface acoustic
acoustic wave
wave device
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Tokihiro Nishihara
時弘 西原
Hidema Uchishiba
秀磨 内柴
Osamu Igata
理 伊形
Yoshio Sato
良夫 佐藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の耐電力性を向上させることを課題とす
る。 【解決手段】 弾性表面波素子が、基板上に、Al膜又
はAlに少なくとも1種の他の元素が添加されてなる膜
からなる第1膜と、Alへの拡散係数がAlの自己拡散
係数より大きい金属からなる第2膜とを積層することに
より形成された電極を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子及
びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、耐
電力性が向上した弾性表面波素子及びその製造方法に関
する。本発明の弾性表面波素子は、例えば自動車電話、
携帯電話等の移動通信端末の弾性表面波素子(共振子、
段間フィルタ、デュプレクサ等)に使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、小型で軽量な自動車電話、携帯電
話等の移動通信端末の開発が急速に進められている。こ
の開発に伴い、移動通信端末に使用される部品の小型
化、高性能化が求められている。そのため、高周波(R
F)部の小型化に寄与する弾性表面波(SAW)素子
(共振子、段間フィルタ、デュプレクサ等)の需要も急
速に伸びている。
【0003】上記デュプレクサの内、アンテナデュプレ
クサは、通常RF部のフロントエンド部に位置し、高い
耐電力性が必要とされる。しかしながら、従来のSAW
素子は、耐電力性が十分でなかったので、誘電体フィル
タが使用されていた。ところが、誘電体フィルタは大き
いので、小型化の妨げとなっていた。一方、SAW素子
の高周波化に伴って、SAW素子を構成する電極が微細
になり、例えば準マイクロ波帯フィルタに使用する場
合、その耐電力性が問題となっていた。
【0004】かかるSAW素子の耐電力性を向上させる
ために、以下の技術が報告されている。 1.特開昭63−278343号公報には、SAW素子
の圧電体ウェハ上に形成するくし形電極の材料として、
Geを0.1〜5重量%添加したAl合金を用いて、高
密度電流によってAl原子が移動することに起因するエ
レクトロマイグレーションを抑制して欠陥(ボイド)や
突起(ヒロック)の発生を低減することにより耐電力性
を向上させる技術が記載されている。
【0005】2.特開平2−274008号公報には、
SAW素子の圧電体ウェハ上に形成するくし形電極の材
料として、Pdを0.1〜0.3重量%添加したAl合
金を用い、又は結晶粒径が0.05μm以下のPdを
0.1〜0.3重量%添加したAl合金を用いて、高密
度電流によってAl原子が移動することに起因するスト
レスマイグレーションを抑制してボイドやヒロックの発
生を低減することにより耐電力性を向上させる技術が記
載されている。
【0006】3.特開平7−221578号公報には、
圧電体ウェハ裏面に引張応力を有する膜を形成し、かつ
くし形電極上に圧縮応力を有する膜を形成することによ
り、これら応力により耐電力性を向上させる技術が記載
されている。 4.特開平5−14118号公報及び特開平5−341
7号公報には、SAW素子を共通又は別個の圧電体ウェ
ハに形成した複数個の単位フィルタに分割し、これらの
単位フィルタの入出力端子を直列接続して一つの直列フ
ィルタ系を構成し、又はこれら単位フィルタの入出力端
子を並列接続して一つの並列フィルタ系を構成すること
によって、高入力電力を単位フィルタ数で等分割するこ
とにより耐電力性を向上させる技術が記載されている。
【0007】5.特開平6−29779号公報には、く
し形電極が互いに噛み合い状態で整合されたSAW素子
において、所定の共振周波数を有する第1の共振器が並
列腕に、この第1の共振器の***振周波数に少なくとも
略一致する共振周波数を持つ第2の共振器が直列腕に複
数段配置された梯子型のSAW素子に関し、初段の直列
共振器の電極指の対数を他段の直列共振器の電極指の対
数より多くして、初段の第2の共振器における各電極当
たりに流れる電流を低減して温度上昇を抑制することに
より耐電力性を向上させる技術が記載されている。
【0008】しかしながら、上記技術においても耐電力
性がまだ不十分であるので、SAW素子を構成する電極
に使用される材料に着目した以下の如き技術が報告され
ている。 第17回EMシンポジウム予稿集の第7〜12頁の
「SAW耐電力電極のAl系薄膜材料と作製法の検討」
(湯原他)には、Al系合金の添加金属をTiにを変え
ることが記載されている。電極の材料をAl−Ti合金
に変えることにより、SAW素子の寿命がAl−Cu合
金膜の10倍程度に増加している。しかしながら、この
程度の増加では、耐電力性が十分とはいえない。
【0009】電子情報通信学会論文誌、Vol.J7
6−A,No.2,145〜152頁(1993)(家
木他)には、Alエピタキシャル単結晶膜を使用するこ
とが記載されている。この文献は、単結晶膜を使用する
ことにより、ストレスマイグレーションにおける粒界拡
散が抑えられることを利用している。この方法による寿
命の伸びは、蒸着によるAl−Cu合金膜の2000倍
と報告されている。蒸着によるAl−Cu合金膜は、ス
パッタ成膜によるものに比べて、もともと寿命が1〜2
桁短いため(上記の文献参照)、実質的には20〜2
00倍であると判断できる。しかしながら、この方法
は、適用できる下地の基板或いはそのカット面が限定さ
れる上、量産性が厳しいという欠点がある。
【0010】SAW素子におけるストレスマイグレー
ションは、半導体装置の配線技術におけるエレクトロマ
イグレーションやストレスマイグレーションと類似した
点がある。従って、この配線技術は、SAW素子におけ
る耐ストレスマイグレーション技術の参考となる。これ
らの技術として、米国特許第4017890号明細書
(1997年4月、IBMのJ.K.Howard)に
記載され、関連してJ.K.Howard等:J.Ap
pl.Phys.,Vol.49,第4083頁(19
78)に報告された技術がある。
【0011】この文献に記載された技術は、Al膜の中
間に、Alと遷移金属の金属間化合物を層状に形成し
て、Al原子のエレクトロマイグレーションをその金属
間化合物でブロックする方法である。この文献中には、
遷移金属としてCrを使用したときに寿命が最大にな
り、Al−Cu合金膜の10倍となることが記載されて
いる。しかしながら、本発明の発明者等が、この方法を
SAW素子の電極に適用したところ十分な効果は得られ
なかった。
【0012】一方、本発明者等はSAW素子の耐電力性
を向上させるために、先に特開平7−122961号公
報において、電極としてAl−Cu合金膜とCu膜を複
数積層することにより、これら膜を構成する結晶粒子の
微細化と、合金膜によるブロック効果により耐電力性を
向上させる技術を出願している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、SAW素子を
構成する電極の重さは、周波数等の特性に大きな影響を
与える。従って、SAW素子により、電極の重さは一定
の値に限定される。この観点から特開平7−12296
1号公報記載の技術を見ると、Cuの比重は、Alの比
重の3.3倍であり、同じだけ膜厚が変動した場合で
も、Cuの方がAlの3.3倍大きく特性をシフトさせ
るという影響が生じてしまうこととなる。
【0014】また、電極の微細パターンを形成する方法
として、反応性イオンエッチング(RIE)法がある
が、この方法をCuに適用することは困難であることが
知られている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を鑑み、本発
明の発明者等は、耐電力性を向上させるために、電極
材料の結晶粒径を微細化する、ボイドの成長又はAl
原子の移動を阻止するブロック層を形成するという観点
から、鋭意検討の結果、本発明に至った。かくして本発
明によれば、基板上に、Al膜又はAlに少なくとも1
種の他の元素が添加されてなる膜からなる第1膜と、A
lへの拡散係数がAlの自己拡散係数より大きい金属か
らなる第2膜とを積層することにより形成された電極を
有することを特徴とする弾性表面波素子が提供される。
【0016】また、本発明によれば、基板上に、Al膜
又はAlに少なくとも1種の他の元素が添加されてなる
膜からなる第1膜と、Alへの拡散係数がAlの自己拡
散係数より大きい金属からなる第2膜とを積層し、所望
の形状にパターニングする電極形成工程と該電極形成工
程以降のウェハ工程とを200℃以下で行うことを特徴
とする弾性表面波素子の製造方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の弾性表面波(SAW)素
子を、その製造方法に基づいて以下に説明する。まず、
本発明に使用できる基板としては、弾性表面波(SA
W)素子に使用できるものであれば特に限定されず、例
えば、LiTaO3 、LiNbO3 、水晶等が挙げられ
る。
【0018】次に、基板上に電極が形成される。基板上
に形成される電極は、Al膜又はAlに少なくとも1種
の他の元素が添加されてなる膜からなる第1膜と、Al
への拡散係数がAlの自己拡散係数より大きい金属から
なる第2膜とを積層することにより形成されることを特
徴とする。ここで本発明のSAW素子の製造方法におい
て、電極形成工程及び該工程以降の工程が200℃以下
で行われることが、電極材料の結晶粒径を微細化すると
いう観点から好ましい。従って、第1膜及び第2膜によ
り構成される電極の積層工程もこの温度以下で行う必要
がある。この条件を満たす積層方法としては、例えばス
パッタ法(具体的には、DCマグネトロンスパッタ法)
等が挙げられる。
【0019】更に、電極(第1膜及び第2膜)の形成の
際の基板温度も、200℃以下であることが好ましい。
200℃以下であれば、電極を構成するグレインのサイ
ズを小さくすることができ、SAW素子のマイグレーシ
ョン耐性が向上し、更に耐電力性を向上させることがで
きるからである。第1膜に添加される他の元素として
は、Alに数%添加したとき、マイグレーション耐性に
優れる元素が好ましい。このような元素として、例えば
Mg、Cu、Ti、Pd、Ge及びSi等が挙げられ
る。これら他の元素は、1種又は複数種添加してもよ
い。他の元素の添加割合は、元素の種類によっても相違
するが、10重量%以下である。10重量%より多い場
合、電極の抵抗が上がりSAW素子の特性の損失が大き
くなるので好ましくない。また、添加割合は、1〜3重
量%が好ましい。この範囲であれば、耐電力性と特性の
損失とのバランスがよいからである。
【0020】なお、上記第1膜として特に好ましいの
は、Al−Mg、Al−Cu、Al−Ti等の合金膜又
は固溶体膜である。ここで、一般にAl金属は、純金属
のままではマイグレーション耐性に乏しく、SAW素子
の電極に従来使用されているAl−数%Cu単層膜より
劣る場合がある。そのため、熱処理に付して他の金属と
合金化又は固溶体化することも可能であるが、そうする
と結晶粒径の増大及び/又はヒロックの発生により耐電
力性が劣化することとなる。従って、200℃以下でA
lと合金化する金属を使用すれば、前記問題を生じるこ
となく、ボイド及び/又はAl原子の拡散を防止する合
金膜又は固溶体膜を容易に形成することができる。
【0021】一方、第2膜は、Alへの拡散係数がAl
の自己拡散係数より大きい金属からなる。第2膜として
特に好ましいのは、Mg、Si、In、Ge、Li、N
a、Mn、Ag、Au、Ga、Coである。更に、上記
元素のうち、第2膜に使用される金属としては、Ag、
Au以外のCuよりも軽い金属が、特性のシフトを低減
できる点で好ましい。例えばMgはCuの比重の2割で
あり、Alよりも軽い。
【0022】本発明において、形成された電極は、第1
膜と第2膜が相互拡散して形成された合金層又は固溶体
層からなるか、又は第1膜及び第2膜と、第1膜と第2
膜の界面に形成された合金層又は固溶体層からなる。ま
た、上記第1膜及び第2膜の全厚は、フィルタ設計に応
じて重さを基準にして決められ、その膜厚比は電極抵
抗、マイグレーション耐性を考慮して適宜選択される。
特に、第2膜がMgからなる場合、第2膜が、電極の全
厚の5〜20%の厚さを有することが好ましい。この範
囲内であれば、弾性表面波素子の特性を劣化することな
く耐電力性をより増加させることができる。
【0023】第1膜と第2膜の積層数は、それぞれ少な
くとも1層以上であれば特に限定されない。従って、一
方の膜が1層と他の膜が2層、或いは、それぞれの膜が
2層以上積層された積層体も本発明の範囲内である。こ
こで、ボンディングワイヤ用金属との相性或いはプロセ
スの安定性を考慮すると、最上層は第1膜であることが
好ましい。また、第1膜と第2膜の積層順序は、第1膜
が下層で第2膜が上層の場合、第2膜が下層で第1膜が
上層の場合でもよい。更に、第1膜/第2膜/第1膜の
3層構造が、膜厚の制御が比較的容易であり歩留りを向
上させることができるという観点、及び耐電力性を向上
させるという観点から特に好ましい。
【0024】基板上に積層された電極は、公知のエッチ
ング法により所望の形状にパターニングされてもよい。
ここでエッチング法としては、ドライエッチング法、具
体的には反応性イオンエッチング(RIE)法、イオン
ミリング法等が挙げられるが、基板へのダメージが少な
く、より微細なパターンを形成することができるRIE
法が好ましい。
【0025】次に、SAW素子の構成例を図1(概略平
面図)に示す。この図から判るように、SAW素子は、
一般に2つの反射器(C,D)と1組のくし形電極
(A,B)とから構成される。図1のSAW素子は、一
般に隣接するSAW素子と並列及び/又は直列に接続さ
れている。ここで並列に接続されているSAW素子(以
下並列型SAW素子)と、直列に接続されているSAW
素子(以下直列型SAW素子)のくし形電極の電極の幅
Xは、共振周波数を異ならせるために、互いに異なるこ
とが好ましい。より具体的には、800MHz帯フィル
タにおいて、36°Yカット−X伝播LiTaO3 基板
を使用した場合、AMPS(Advanced Mobile Phone Sy
stem)用送信フィルタとしては、並列型SAW素子のX
は1.17〜1.23μm、直列型SAW素子のXは
1.12〜1.18μmであることが好ましい。一方、
AMPS用受信フィルタとして使用される場合、並列型
SAW素子のXは1.10〜1.16μm、直列型SA
W素子のXは1.05〜1.11μmであることが好ま
しい。なお、くし形電極の周期(λ)は、通常Xの4倍
である。
【0026】また、SAW素子の開口長Yは、800M
Hz帯フィルタとして使用される場合、並列型SAW素
子は60〜120μm、直列型SAW素子は40〜80
μmであることが好ましい。更に、くし形電極の対数Z
は、800MHz帯フィルタとして使用される場合、並
列型SAW素子は40〜120対、直列型SAW素子は
60〜130対であることが好ましい。
【0027】なお、図1のSAW素子の電極構成は、単
に説明の為の例示であり、本発明のSAW素子の構成は
この図に限定されない。上記本発明のSAW素子は、フ
ィルタ、共振器、遅延線、発振器、マッチドフィルタ、
音響光学装置、コンボルバー等に使用することができ
る。
【0028】
【実施例】
実施例1及び比較例1〜4 SAW素子は、質量負荷効果によって、電極の重さによ
り中心周波数が変化するため、各金属の比重を考慮して
下記の膜厚で、DCマグネトロンスパッタ法により36
°Yカット−X伝播LiTaO3 基板上に積層した。
【0029】即ち、Al(1750Å)/Mg(300
Å)/Al(1750Å)(実施例1)、Al(135
0Å)/Cu(300Å)/Al(1350Å)(比較
例1)、Al(1450Å)/Cr(300Å)/Al
(1450Å)(比較例2)及びAl(1280Å)/
Mo(300Å)/Al(1280Å)(比較例3)の
3層膜と、Al−2重量%Cu(3700Å)の単層膜
(比較例4)を積層した。なお、上記3層膜は、具体的
には図2に示すように積層されており、図中1は基板、
2は第1膜、3は第2膜を示している。
【0030】ドライエッチング法により上記電極をパタ
ーニングして、図3に示すようにSAW素子を直列腕及
び並列腕に複数個、梯子型に接続した受信フィルタを形
成した。図3中S1及びS2は直列型SAW素子、P
1、P2及びP3は並列型SAW素子を示している。ま
た、図4に図3の受信フィルタの等価回路図を示す。更
に、個々のSAW素子の構造は、図1に示す構成であ
り、並列型SAW素子の場合、P1及びP3において
は、くし形電極の周期(λ)は4.53μm、開口長Y
は80μm、くし形電極の対数Zは116対とし、P2
においては、λは4.53μm、Yは150μm、Zは
124対とした。一方、直列型SAW素子の場合、くし
形電極の周期(λ)は4.32μm、開口長Yは60μ
m、対数Zは70対とした。この受信フィルタは、アン
テナ分波器用AMPS−Rxを対象としたフィルタ(受
信帯域869〜894MHz)であり、送信フィルタ
(送信帯域824〜849MHz)からの電力の漏れ
が、受信フィルタの低周波側の減衰域に印加される。な
お、この受信フィルタの通過特性を図5に示した。
【0031】上記のように形成した受信フィルタに、環
境温度を85℃、電力を0.8W、印加周波数を電力が
印加される上記の周波数帯で最弱である849MHzと
し、寿命(ここで、寿命とは帯域幅が2MHz以上下が
った場合を意味し、寿命が長いことは、耐電力性が高い
ことを意味する)を測定した。なお、寿命が長いもの
は、電力を上げて寿命を測定し、アレニウスモデルより
外挿して0.8Wでの寿命を予測した。寿命と印加電力
との関係を図6に示す。ここで、寿命は、0.8Wで5
0000時間以上が1つの目安となる。
【0032】0.8Wで一番寿命が長いのは、Al/M
g/Alで38000時間、以下Al/Cu/Alが7
300時間、Al−2重量%Cuが270時間、Al/
Cr/Alが120時間、Al/Mo/Alが90時間
であった。実施例1のAl/Mg/Alは、50000
時間という1つの目安をクリアしていないが、受信フィ
ルタの設計面で改良を加えること或いは純Alに第2元
素を添加することにより十分使用することができる。
【0033】なお、実施例1及び比較例1〜4のSAW
素子を、透過型電子顕微鏡によるディフラクション解析
及びエネルギー分散型X線分光法(EDX)により分析
した。この結果、Al−2重量%Cuより寿命が長かっ
たAl/Mg/Al及びAl/Cu/Alは固溶体層或
いは合金層が形成されており、一方Al−2重量%Cu
より寿命が短かったAl/Cr/Al及びAl/Mo/
Alは、Co、Moが純金属のまま残っていた。このこ
とから、固溶体層或いは合金層の形成が、耐電力性に大
きく影響しているものと考えられる。なお、上記結果か
ら第1膜が下層で第2膜が上層の場合でも、同様の結果
が得られることが判る。
【0034】実施例2及び3 実施例1の第1膜を、Al−2%Cu(実施例2)、A
l−2%Mg(実施例3)に変えること以外は、実施例
1と同様にして寿命を測定した。寿命と印加電力との関
係を図7に示す。
【0035】0.8Wでの寿命は、Al/Mg/Alが
38000時間であるのに対して、Al−2%Cu/M
g/Al−2%Cuが490000時間、Al−2%M
g/Mg/Al−2%Mgが650000時間であり大
幅に改善されている。ただし、受信フィルタの最小挿入
損失は、Al/Mg/Alの2.1dbで有るのに対し
て、Al−2%Cu/Mg/Al−2%Cuは2.3d
b、Al−2%Mg/Mg/Al−2%Mgは2.4d
bであり、若干増加していた。
【0036】実施例4 パーソナルコミュニケーションネットワーク(PCN)
用フィルタ(送信帯域1710〜1785MHz)の電
極としてAl/Mg/Alの3層膜を使用し、フィルタ
の通過特性における帯域幅及び耐電力性に与える影響を
調べた。ただし、電極の全厚に対する第2膜(Mg)の
膜厚を0〜20%の範囲で変動させた。なお、フィルタ
は、P−S−P’−S−P(P及びP’は並列型共振器
(SAW素子)、Sは直列型共振器)の構成とした。ま
た、各共振器は、Pが周期2.3μm;開口長80μ
m;対数55対;反射器100本、P’が周期2.3μ
m;開口長100μm;対数90対;反射器100本、
Sが周期2.2μm;開口長40μm;対数105対;
反射器100本とした。更に、本実施例では、耐電力性
を最大入力電力を測定することにより表現し、最大入力
電力は以下の方法により測定した。即ち、環境温度を8
5℃、印加周波数を送信帯域で最も耐電力性が弱い17
85MHzとした。次に、1.0Wの入力電力を5分間
フィルタに印加した後、ネットワークアナライザーを使
用して通過特性を測定した。通過特性の劣化がなけれ
ば、0.1W入力電力を増加させ、1.1Wの入力電力
を前記と同様に印加して通過特性を測定した。以降、こ
の操作を繰り返して、通過特性が劣化したときの入力電
力を“最大入力電力”と定義した。なお、劣化の判定基
準は、4dBの帯域幅が3MHz減少するか、最大挿入
損失が2dB以上増加した場合とした。
【0037】結果を図8及び9に示す。図8は、帯域幅
のMgの膜厚に対する依存性を示しており、図9は最大
入力電力のMgの膜厚に対する依存性を示している。図
8では、Mgの膜厚の増加と共に帯域幅も減少するが、
20%以下ではPCN用フィルタとして十分使用可能な
範囲内であった。しかし、20%以上ではPCN用フィ
ルタの仕様帯域幅75MHzに、プロセスに余裕をもた
せるための幅及び温度による変動する幅を加えた帯域幅
を満足させることができない。一方、図9では、電極の
全厚に対してMgの膜厚が5%以下の範囲内で、最大入
力電力が急激に悪化していることがわかった。ここで最
大入力電力が大きいことは、耐電力性も大きく寿命も長
いことを意味しているため、上記5%以下の膜厚では実
用面で好ましくない。従って、帯域幅と耐電力性の両面
を併せて考慮すれば、MgOの膜厚は5〜20%の範囲
において特に好ましいことがわかった。
【0038】
【発明の効果】本発明のSAW素子は、基板上に、Al
膜又はAlに少なくとも1種の他の元素が添加されてな
る膜からなる第1膜と、Alへの拡散係数がAlの自己
拡散係数より大きい金属からなる第2膜とを積層するこ
とにより形成された電極を有することを特徴とする。
【0039】従って、従来のAl−数%Cu電極に対し
て飛躍的に耐電力性を向上させることができる。また、
SAW素子のアンテナディプレクサへの応用が可能にな
ると共に、現在利用が進みつつある準マイクロ波帯へも
適用することができる。また、電極が、第1膜と第2膜
が相互拡散して形成された合金層又は固溶体層を形成す
ることにより、耐電力性を向上させることができる。
【0040】更に、 Alに添加される他の元素が、Mg、Cu、Ti、P
d、Ge及びSiから1つ以上選択されること、及び/
又は 第1膜がAlを90重量%以上含み、第2膜がMg、
Si、In、Ge、Li、Na、Mn、Ag、Au、G
a、Coから選択されること により耐電力性が向上した電極が得られる。このうち、
第2膜がMgからなる場合、電極の耐電力性がより向上
する。また、Mgからなる第2膜が、電極の全厚の5〜
20%の厚さであれば、フィルタの通過特性が劣化する
ことなく電極の耐電力性が向上する。
【0041】また、弾性表面波素子の製造方法が、基板
上に、Al膜又はAlに少なくとも1種の他の元素が添
加されてなる膜からなる第1膜と、Alへの拡散係数が
Alの自己拡散係数より大きい金属からなる第2膜とを
積層し、所望の形状にパターニングする電極形成工程と
該電極形成工程以降のウェハ工程とを200℃以下で行
うことを特徴とするので、簡便にSAW素子を得ること
ができる。
【0042】更に、第1膜及び第2膜が、DCマグネト
ロンスパッタ法で積層されてなることにより、より良好
な膜質の電極を得ることができる。また、パターニング
が、反応性イオンエッチング法により施されることによ
り、基板への損傷がなく、かつ微細に電極のパターンを
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSAW素子の電極の概略平面図であ
る。
【図2】本発明の電極の概略断面図である。
【図3】本発明の受信フィルタの概略平面図である。
【図4】図3の等価回路図である。
【図5】図3の受信フィルタの通過特性を示すグラフで
ある。
【図6】実施例1の受信フィルタの寿命と印加電力との
関係を示すグラフである。
【図7】実施例2の受信フィルタの寿命と印加電力との
関係を示すグラフである。
【図8】実施例4のPCN用フィルタの帯域幅のMgの
膜厚に対する依存性を示すグラフである。
【図9】実施例4のPCN用フィルタの最大入力電力の
Mgの膜厚に対する依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
A、B 1組のくし形電極 C、D 反射器 λ くし形電極の周期 X 電極の幅 Y 開口長 Z くし形電極の対数 1 基板 2 第1膜 3 第2膜 P1〜P3 直列型SAW素子 S1〜S2 並列型SAW素子
フロントページの続き (72)発明者 伊形 理 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、Al膜又はAlに少なくとも
    1種の他の元素が添加されてなる膜からなる第1膜と、
    Alへの拡散係数がAlの自己拡散係数より大きい金属
    からなる第2膜とを積層することにより形成された電極
    を有することを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】 電極が、第1膜と第2膜を交互に積層す
    ることにより形成されてなる請求項1記載の弾性表面波
    素子。
  3. 【請求項3】 電極が、第1膜と第2膜が相互拡散して
    形成された合金層又は固溶体層からなる請求項1又は2
    記載の弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】 電極が、第1膜及び第2膜と、第1膜と
    第2膜の界面に形成された合金層又は固溶体層からなる
    請求項1又は2記載の弾性表面波素子。
  5. 【請求項5】 他の元素が、Mg、Cu、Ti、Pd、
    Ge及びSiから1つ以上選択される請求項1〜4いず
    れかに記載の弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】 第1膜がAlを90重量%以上含み、第
    2膜がMg、Si、In、Ge、Li、Na、Mn、A
    g、Au、Ga、Coから選択される請求項1〜5いず
    れかに記載の弾性表面波素子。
  7. 【請求項7】 第2膜が、Mgからなる請求項1〜6い
    ずれかに記載の弾性表面波素子。
  8. 【請求項8】 第2膜が、電極の全厚の5〜20%の厚
    さである請求項7の弾性表面波素子。
  9. 【請求項9】 基板上に、Al膜又はAlに少なくとも
    1種の他の元素が添加されてなる膜からなる第1膜と、
    Alへの拡散係数がAlの自己拡散係数より大きい金属
    からなる第2膜とを積層し、所望の形状にパターニング
    する電極形成工程と該電極形成工程以降のウェハ工程と
    を200℃以下で行うことを特徴とする弾性表面波素子
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1膜及び第2膜が、DCマグネトロ
    ンスパッタ法で積層されてなる請求項9記載の弾性表面
    波素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 パターニングが、反応性イオンエッチ
    ング法により施される請求項9又は10記載の弾性表面
    波素子の製造方法。
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