JPH09210666A - 魚釣用リールの巻径計測装置および巻径計測方法 - Google Patents

魚釣用リールの巻径計測装置および巻径計測方法

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JPH09210666A
JPH09210666A JP1347596A JP1347596A JPH09210666A JP H09210666 A JPH09210666 A JP H09210666A JP 1347596 A JP1347596 A JP 1347596A JP 1347596 A JP1347596 A JP 1347596A JP H09210666 A JPH09210666 A JP H09210666A
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rotating member
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fishing
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JP1347596A
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Kenji Maruyama
憲二 丸山
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度が高く、配線が簡単で、かつ防水対
策をとりやすい魚釣リールの接触式巻径計測装置を提供
する。 【解決手段】 スプール5の半径方向に移動自在に設け
たスライド軸1のスライド量がピニオン26、連結ギヤ
27、28を介して、マグネットギヤ31に伝達され
る。マグネットギヤ31の回転数がセンサ36で検出さ
れる。演算制御部は、センサ36からの信号に基づい
て、スライド軸14の移動量を求め、巻径を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用リールにおけ
る釣糸の巻径計測装置および巻径計測方法に関する。さ
らに詳しくは、魚釣用リールのスプールから繰り出し
た、あるいは巻き取った糸の長さを自動的に計測または
表示する糸長計測装置などに用いる、糸の巻径計測装置
に関する。
【0002】近年、舟釣りなどにおいて、魚群探知機な
どにより把握した魚層まで仕掛けを迅速に繰り出すた
め、糸長計測装置を備えた魚釣用リールが多用されてい
る。糸長計測装置の繰り出し糸を計測する方式は、基本
的に2種類に大別される。第1の方式は、釣り糸の移動
に追従して回転するローラの回転量を計測して演算する
ものである。他の方式は、スプールの回転に伴って増減
する糸の巻径とスプールの回転数とを計測し、これらの
計測値に基づいて糸長を演算するものである。本発明は
それらのうち、後者の方式に用いる巻径計測装置に関す
る。
【0003】
【従来技術】従来の糸巻径計測装置としては、以下のも
のが知られている。
【0004】(1)接触タイプ リール本体にバー部材ないし揺動腕を回動自在に設け、
それらの先端がスプール上に巻いた糸の表面に当接する
ようにバネで付勢する。バー部材や揺動腕の基部ないし
支持軸の微小な角度の変化を差動変圧器、ポテンショメ
ータ、ひずみゲージなどで電圧などのデータに変換す
る。このタイプの巻径計測装置は実公平7−25613
号公報、特開昭63−85332号公報、特開平2−3
07001号公報などに開示されている。
【0005】(2)非接触タイプ リール本体に超音波センサまたは光センサなどの非接触
式のセンサの発信子と受信子を設ける。発信子からスプ
ール上の糸の外周面にビームを発射し、受信子で受信さ
せる。そして反射してくるまでの時間を測定して巻径を
演算する。このタイプの巻径計測装置は特開平3−22
3614号公報などに開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の接触タイプは、
検出器自体の精度は高いが、揺動腕などの基端の微小な
角度変化を直接検出するものであるため、全体の検出精
度が低い。また得られたデータを制御ボックスないし演
算部に送る配線が煩雑になる。さらに、それらの配線お
よびポテンショメータやコイルなどの検出器の防水性に
難がある。なお、配線をなくし、制御ボックスで計測処
理を行おうとすると、制御部自体が大型化してしまう。
【0007】一方、非接触タイプは、温度、湿度の変
化、水滴またはゴミが付着するなど、環境条件、外的条
件によって計測精度が大きく左右され、精度確保が困難
である。またスプールへ糸を最大量巻いたとき、糸の表
面とセンサとの間に適切な間隔を確保する必要があるの
で、リールが大型化する。さらに釣り糸を巻き取ると
き、釣り糸に付着した水、塵埃などが飛散してセンサー
に付着し、計測不能になる。そのため、その清掃やセン
サ表面の損傷などの問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑み、基本的に接
触タイプを採用し、装置を大型化することなく、巻径の
測定精度を向上させることを目的とするものである。
【0009】さらに、本発明は、配線を単純化すること
ができ、防水性を確保しやすい接触タイプの糸巻径計測
装置および方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の魚釣用リール
の巻径計測装置は、魚釣用リールのスプールを回転自在
に保持するリール本体、前記リール本体に取付けられた
可動部材であって、前記スプールの釣糸巻回面と当接し
て前記釣糸巻回面の当該当接点における法線方向に移動
する可動部材、前記可動部材の移動に応じて、回転する
第1回転部材、前記第1回転部材の回転数を増幅して第
2回転部材に伝達する伝達機構、前記第2回転部材の回
転数を検出する非接触式回転数検出手段、前記非接触式
回転数検出手段からの検出信号に基づいて、前記釣糸巻
径を演算する演算手段、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2の魚釣用リールの巻径計測装置に
おいては、前記可動部材を前記釣糸巻回面から離れた状
態に保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3の魚釣用リールの巻径計測装置に
おいては、前記非接触式回転数検出手段は、前記第2回
転部材に設けられた検出子およびこの検出子を検出する
検出器から構成されており、前記可動部材、前記第1回
転部材、前記第2回転部材、および前記伝達機構を支持
する支持筐体を備え、前記検出器および前記演算手段
は、前記リール本体に設けられた制御筐体に収納されて
おり、前記支持筐体は前記リール本体に着脱自在に設け
られていること、を特徴とする。
【0013】請求項4の魚釣用リールの巻径計測方法に
おいては、魚釣用リールのスプールに巻かれた釣糸の巻
回面に当接部を当接させ、前記当接部について、前記巻
回面における法線方向の移動量を回転部材の回転数に変
更するとともに、その回転部材の回転部材の回転を増速
させ、増速後の回転数に基づいて、前記釣糸の巻かれた
スプール径を演算することを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】請求項1の魚釣用リールの巻径計測装置
においては、可動部材の前記釣糸巻回面の当該当接点に
おける法線方向への移動に応じて、前記第1回転部材は
回転する。前記伝達機構は、前記第1回転部材の回転数
を増幅して第2回転部材に伝達する。前記非接触式回転
数検出手段は、前記第2回転部材の回転数を検出する。
前記演算手段は、前記非接触式回転数検出手段からの検
出信号に基づいて、前記釣糸巻径を演算する。したがっ
て、全体として十分高い測定精度で巻径演算をすること
ができる。また、検出手段に対する防水対策が容易とな
る。
【0015】請求項2の魚釣用リールの巻径計測装置に
おいては、前記保持手段は、前記可動部材を前記釣糸巻
回面から離れた状態に保持する。これにより、必要でな
い時は、前記可動部材を前記釣糸巻回面から離すことが
できる。測定装置の消耗を防ぐことができるとともに、
糸の繰り出し等における抵抗を少なくすることができ
る。
【0016】請求項3の魚釣用リールの巻径計測装置に
おいては、前記非接触式回転数検出手段は、前記第2回
転部材に設けられた検出子およびこの検出子を検出する
検出器から構成されている。この検出器および前記演算
手段は、前記リール本体に設けられた制御筐体に収納さ
れる。支持筐体は、前記可動部材、前記第1回転部材、
前記第2回転部材、および前記伝達機構を支持する。こ
の支持筐体は前記リール本体に着脱自在に設けられてい
る。したがって、不要な場合は前記支持筐体を前記リー
ル本体から分離することにより、巻径測定装置全体をリ
ール本体から外すことができる。そのためリールの取扱
が容易になる。また、前記制御筐体によって防水処理を
期することができる。さらに、支持筐体を取外す際に配
線の取外しが不要となる。
【0017】請求項4の魚釣用リールの巻径計測方法に
おいては、魚釣用リールのスプールに巻かれた釣糸の表
面に当接部を当接させ、前記当接部について、前記巻回
面における法線方向の移動量を回転部材の回転数に変更
するとともに、その回転部材の回転部材の回転を増速さ
せ、増速後の回転数に基づいて、前記釣糸の巻かれたス
プール径を演算する。したがって、全体として十分高い
測定精度で巻径演算をすることができる。また、検出手
段に対する防水対策が容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
1.第1実施形態 本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は
巻径計測装置Aを備えた魚釣り用電動リール1を示して
いる。この電動リール1の外観を図2に示す。図2にお
いて、電動リール1は筒状のメインフレーム2と、その
両側に取りつけたサイドフレーム3、4を有する。本実
施形態においては、メインフレーム2、サイドフレーム
3、4にてリール本体を構成している。
【0019】サイドフレーム3、4間には、スプール5
が回転自在に支持されている。スプール5は、その内部
に収容したモータ(図6参照)によって回転駆動され
る。また、スプール5は、ハンドル6によっても手動回
転の駆動が可能である。ハンドル6とスプール5とは、
クラッチレバー7によって入り切り操作されるクラッチ
を介して接続されている(図示せず)。
【0020】サイドフレーム4には、コントロールパネ
ル9が取り付けられている。メインフレーム2には、支
持筐体である支持枠10が設けられている。この実施形
態では、支持枠10はメインフレーム5に一体に固定さ
れている。
【0021】支持枠10は、箱状のベース10aとそれ
を閉じるカバー10bとから構成された箱体である。支
持枠10の内部構造について、図1を用いて説明する。
支持枠10は、内部に巻径計測装置Aの機構部分を収容
している。支持枠10は、筒状のガイド部13を有す
る。ガイド部13には、スライド軸14が摺動自在かつ
回転しないように収容されている。
【0022】スライド軸14の先端には、ローラホルダ
18が固着されている。ローラホルダ16は、図3に示
すように、自由端側が二股となっており、回転ローラ1
7が支持軸によって回転自在に取りつけられている。ロ
ーラホルダ16の他端側には、カップ状のバネ受け15
が設けられている。
【0023】本実施形態においては、スライド軸14、
ローラホルダ18、回転ローラ17、およびバネ受け1
5によって、可動部材を構成する。
【0024】支持枠のベース10aの内面側には、バネ
受け15を摺動自在に案内する筒状ガイド19が突設さ
れている。バネ受け16の内面と筒状ガイド19の内底
面との間には、付勢手段であるコイルバネ20が介在さ
れている。コイルバネ20は、スライド軸14を、スプ
ール5の中心に向かって(半径方向に)付勢する。コイ
ルバネ20はスライド軸14を取り囲むように装着され
ている。
【0025】スライド軸の後端部には、スライド軸14
をコイルバネ20の付勢力に抗して引き出すための操作
レバー21が取りつけられている。操作レバー21は、
図4に示すように、カラー22およびネジ22aによ
り、スライド軸14の軸芯廻りに回転自在に取りつけら
れている。またベース10aの後端部には、切り欠き段
部23が形成されている。この切り欠き段部23は、図
4および図5に示すように、スライド軸14を引き出し
た状態で、操作レバー21を横向きに回転させて係止さ
せるものである。
【0026】本実施形態においては操作レバー21およ
び切り欠き段部23が、保持手段に該当する。
【0027】スライド軸2の上面側には、図1に示すラ
ック歯列25が形成されている。支持枠10の内壁に
は、ラック歯列25と噛み合うピニオン26が回転自在
に支持されている。本実施形態においては、ピニオン2
6が、第1回転部材に該当する。ラック歯列25とピニ
オン26によって、スライド軸14の直進往復運動を回
転運動に変換する。
【0028】支持枠10の内壁には、小径ギヤと大径ギ
ヤとが同心状に一体となった第1の連結ギヤ27、第2
の連結ギヤ28がそれぞれ回転自在に支持されている。
第1の連結ギヤ27の小径ギヤはピニオン26と噛み合
い、大径ギヤは第2の連結ギヤ28の小径ギヤと噛み合
っている。さらに支持枠10の内壁は、小径ギヤ29と
それより大径の回転ホイール30とが同心状に一体にな
ったマグネットギヤ31を回転自在に支持している。そ
のマグネットギヤ31の小径ギヤ29は第2の連結ギヤ
28の大径ギヤと噛み合っている。
【0029】本実施形態においては、第1連結ギヤ2
7、第2連結ギヤ28およびマグネットギヤ31の小径
ギヤ29によって、ピニオン26の回転を増速して伝達
する伝達機構を構成する。また、マグネットギヤ31が
第2回転部材に該当する。
【0030】マグネットギヤ31の外周には、2個のマ
グネット33が回転中心を挟んで対向して固定されてい
る。なお、マグネット33の個数は1個でもよく、ま
た、3個ないしそれ以上のマグネットを等角度で配置し
てもよい。
【0031】増速機構の増速比は、つぎに述べるセンサ
の分解能などに応じて適切な増速比を選択すればよい。
【0032】サイドフレーム4に取りつけられるコント
ロールボックス8内には、基板35が収容されている。
その基板35の一面に、回転ホイール30のマグネット
33の磁気を非接触で検出するセンサ36、36が取り
付けられている。センサ36はマグネットギヤ31の回
転方向を検出するため、マグネット33の移動方向に並
ぶように、一対で設けられている。本実施形態において
はコントロールボックス8が制御筐体に該当する。ま
た、マグネット33およびセンサ36が非接触式回転数
検出手段を構成する。
【0033】センサ36としては、通常はホール素子が
用いられる。しかし、それに限定されるものではなく、
たとえば、リードスイッチ等も使用することができる。
【0034】また、マグネットギヤ31には、マグネッ
ト33のほか、反射部、印刷マークまたは貫通孔などの
マーキング要素を設けてもよい。さらに、マグネットギ
ヤ31の小径ギヤの歯をマーキング要素にすることもで
きる。それらの場合は、それらのマーキング要素を非接
触で読み取る超音波センサ、透過型または反射型の光セ
ンサなどが使用できる。すなわち、ここにいうセンサ
は、上記のマーキングの有無を検知して、on/off
の信号を出力するものであればよい。これら非接触式セ
ンサについては、分解能、許容回転数の点で、好まし
い。
【0035】但し、これに限定されず、リミットスイッ
チなどの接触式のセンサを使用することもできる。
【0036】なお、基板35の反対側の面には、スプー
ル2の回転数および回転方向を検出するためのセンサ3
7、37(スプール回転数検出センサ)が配置されてい
る。
【0037】コントロールボックス8には、センサ3
6、36から送られるマグネットを検出した信号に基づ
いて、巻径を演算する演算制御部40が設けられてい
る。そのような演算制御部40のハードウエアは、図6
に示すような、CPU41を用いたマイコン回路によっ
て実現できる。なお、この実施形態では、演算制御部4
0はスプールの回転数を測定する測定装置の演算制御部
と共通にしている。
【0038】演算制御部40は、CPU41、ROM4
2、RAM43、液晶ディスプレイ44、入出力インタ
ーフェイス45およびバスライン46を備えている。入
出力インターフェイス45には、前述の回転ホイール3
0の回転数および回転方向を検出するセンサ36が接続
されている。
【0039】ROM42には、センサ36からの信号に
基づいて、糸の巻径を演算する計算式などの制御プログ
ラムなどが記憶されている。CPU41は、このプログ
ラム従い、バスライン46を介して、巻径の演算を行
う。
【0040】本実施形態では、入出力インターフェイス
45に、巻径計測用のセンサ36のほか、モータMを制
御するモータコントローラ47、スプール回転数検出用
のセンサ37および他の操作スイッチ48も接続されて
いる。そしてROM42にはこれらの各部を制御する制
御プログラムも記憶されている。すなわち、本実施形態
においては、巻径計測用のプログラムは、全体のプログ
ラムの一部としてROM42に記憶されている。
【0041】つぎに巻径計測装置Aの動作について説明
する。巻径を計測する必要がない場合は、図4および図
5に示すように、コイルバネ20の付勢力に抗して操作
レバー21を引いて、横方向に回転させて操作レバー2
1を、切り欠き段部23に係止させる。これにより、回
転ローラ18は、スプール5に巻かれた糸の表面から離
れた状態に保持される。
【0042】巻径を計測する場合は、操作者は、この状
態で設定スイッチ48(図2参照)を押す。これによ
り、CPU41は巻径計測モードであると判断する。つ
ぎに、操作者は、操作レバー18を下向きに戻す。これ
により、スライド軸14はコイルバネ20の付勢力によ
り、スプール5の半径方向内側に摺動する。回転ローラ
18が、図1に示すように、糸の表面に当接することに
より、摺動が停止する。この摺動により、スライド軸1
4のラック歯列25と噛み合っているピニオン26が回
転する。
【0043】なお、ピニオン26の回転状態から明らか
なように、本明細書において、回転数とは、1/8回
転、1/4回転等の1回転以下をも含む概念である。
【0044】ピニオン26の回転は、連結ギヤ27、2
8で増速されて、回転ホイール30に伝達される。回転
ホイール30が回転すると、マグネット33およびセン
サ36の対向回数が、CPU41により積算され、スラ
イド量が演算される。また、2つのセンサ36からの信
号に基づいて、スライド軸14のスライド方向を判断す
る。
【0045】このスライド方向及びスライド量から、基
準位置に対するスライド軸14の位置が演算される。し
たがって、回転ローラ18のスプール回転中心からの絶
対距離、すなわち釣糸巻径を計測することができる。な
お、求めた釣糸巻径については、液晶ディスプレイ44
に表示するようにしてもよい。
【0046】なお、求めた釣糸巻径を用いて直接繰り出
し量を演算するようにしてもよく、また、例えば、所定
のスプール回転数に対する巻径の変化量を計測して、単
位巻径変化量(スプール1回転当たりの巻径増加量)を
求め、これに基づいて、繰り出し量演算式を求めて、ス
プール回転数が与えられると、繰り出し糸長を表示する
ようにしてもよい。
【0047】このように、本実施形態においては、可動
部材であるスライド軸14は付勢手段であるコイルバネ
20により、その先端部が常時スプールの中心方向に向
かうように付勢されている。これにより、可動部材の先
端は、スプール5に巻き取られている糸の表面と当接
し、スプール5の回転により巻径が変化したとき、それ
に追従して移動する。すなわち巻径が増加すると、可動
部材の先端部が半径方向外側に後退する方向に移動し、
巻径が減少すると逆方向に移動する。その移動量はわず
かであるが、第1ギヤであるピニオン26の回転に変換
され、さらに第1連結ギヤ27、第2連結ギヤ28(増
速ギヤ列)で回転数が拡大される。そして、その拡大さ
れた変化量、すなわちマグネットギヤ31(最終ギヤ)
の正負を含めた回転数で検出手段であるセンサ36で検
出する。
【0048】これにより、回転ホイール30の1回転毎
に出力される信号を、回転方向に基づいて積算する演算
部から構成することができる。これにより、センサとし
ては、簡単なものを採用することができる。よって、検
出精度が仮に低くても、全体として充分高い測定精度が
確保される。
【0049】また、増速ギヤ列の増速比を選択すること
ができるので、センサ36の分解能に合わせてし、計測
精度の変更を容易に行うことができる。
【0050】さらに、検出手段の検出器をコントロール
ボックス8に収納し、検出子であるマグネットを支持枠
10に支持させることにより、筐体全体を大きくするこ
となく、防水性を高めることができる。
【0051】なお、可動部材とセンサとの間に増速ギヤ
列が介在しているので、両者の間に防水軸受けなどの防
水対策を施すこともできる。またセンサとして防水性の
高いものを選択することができる。とくにスプールの回
転数の検出器と同じ防水対策をとることができる。
【0052】また、可動部材であるスライド軸がスプー
ルの半径方向に直進往復移動するので、その先端部が正
確に半径方向に移動する。そのため巻径の変化による誤
差が少ない。
【0053】2.第2実施形態 上記の巻径計測装置Aは、リール本体側に取りつけてい
るセンサおよび演算制御部を除き、すべて機械的要素の
みで構成されている。またセンサ36として非接触式の
ものを採用している。そのため機械的要素の部分を電動
リール1に対して着脱式にすることもできる。
【0054】図8に、そのような着脱式の巻径計測装置
Bを備えた電動リール51の一例を示す。巻径計測装置
Bにおいては、メインフレーム2に、受け部52が設け
られている。また、受け部52に対向する位置には、ネ
ジ受け53が設けられている。
【0055】支持枠10の上部には前方に延びる腕部5
4が設けられている。腕部54には、雌ネジ穴55が形
成されており、この雌ネジ穴55には、係止ネジ56が
ねじ込まれている。
【0056】支持枠10を、支持枠10の前面および筒
状ガイド部19の上面が受け部52と当接させる。この
状態で、係止ネジ56をねじこむことにより、支持枠1
0は、図9に示すように、メインフレーム2に位置決め
される。
【0057】なお、本実施形態においては、図8に示す
ように、センサ36はリール本体側に設けられており、
回転ホイール30は、支持枠10を取りつけた状態でそ
のセンサ36と対向する。したがってこの電動リール5
1では、不要な場合は、図9に示すように、係止ネジ5
6を緩めて支持枠10ごと巻径計測装置Bの機構部分を
取り外すことができる。
【0058】このように、本実施形態においては、不要
な場合は支持枠をリール本体から分離することにより、
巻径測定装置全体をリール本体から外すことができる。
そのためリールの取扱が容易になる。また非接触式のセ
ンサはリール本体側に設けているので、着脱時に配線を
着脱する必要がない。
【0059】3.第3実施形態 上記実施形態では、スライド軸14を支持枠10に対し
て直進往復運動自在に支持させ、その直進運動をラック
−ピニオン機構で回転運動に変えている。しかし、本発
明の巻径計測装置はそれらに限られるものではない。た
とえば可動部材として扇状の揺動腕を採用し、その揺動
腕に外歯または内歯を形成してピニオンと噛み合わせて
るようにしてもよい。この場合は、揺動腕の揺動運動を
ピニオンの回転運動に変換した上で、増速ギヤ列で増速
して回転ホイールに伝達すればよい。
【0060】また、従来の揺動するバーの根元にピニオ
ンを固着し、そのピニオンの回転運動を増速ギヤ列で増
速して回転ホイールに伝達するようにしてもよい。
【0061】前記各実施形態では、巻径計測装置を電動
リールに適用した場合について説明したが、手巻リール
にも適用することができる。
【0062】また、本実施形態においては、前記各機能
を実現する為に、CPU23を用い、ソフトウェアによ
ってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全
てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻径計測装置の一実施形態を備えた電
動リールを示す一部切り欠き側面図である。
【図2】その電動リールの外観を示す正面図である。
【図3】図1の巻径計測装置における、回転ロールの取
りつけ状態を示す、要部拡大断面図である。
【図4】図1の電動リールにおける、スライド軸14を
引き込んだ状態を示す一部切り欠き側面図である。
【図5】図4の矢印Vから見た要部正面図である。
【図6】演算部をCPUで実現したハードウエア構成の
一実施形態を示すブロック図である。
【図7】第2実施形態における巻径計測装置Bを備えた
電動リールについて、機械部分を取り外した状態を示す
一部切り欠き側面図である。
【図8】図8に示す支持枠10を取付けた状態を示す一
部切り欠き側面図である。
【符号の説明】
A・・・・巻径計測装置 2・・・・メインフレーム 10・・・支持枠(支持筐体) 14・・・スライド軸 20・・・コイルバネ 21・・・操作レバー 25・・・ラック歯列 26・・・第1ギヤ 27・・・連結ギヤ 28・・・連結ギヤ 31・・・マグネットギヤ 33・・・マグネット 36・・・センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣用リールのスプールを回転自在に保持
    するリール本体、 前記リール本体に取付けられた可動部材であって、前記
    スプールの釣糸巻回面と当接して前記釣糸巻回面の当該
    当接点における法線方向に移動する可動部材、 前記可動部材の移動に応じて、回転する第1回転部材、 前記第1回転部材の回転数を増幅して第2回転部材に伝
    達する伝達機構、 前記第2回転部材の回転数を検出する非接触式回転数検
    出手段、 前記非接触式回転数検出手段からの検出信号に基づい
    て、前記釣糸巻径を演算する演算手段、 を備えたことを特徴とする魚釣用リールの巻径計測装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の魚釣用リールの巻径計測装置に
    おいて、 前記可動部材を前記釣糸巻回面から離れた状態に保持す
    る保持手段、 を備えたことを特徴とする魚釣用リールの巻径計測装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の魚釣用リールの
    巻径計測装置において、 前記非接触式回転数検出手段は、前記第2回転部材に設
    けられた検出子およびこの検出子を検出する検出器から
    構成されており、 前記可動部材、前記第1回転部材、前記第2回転部材、
    および前記伝達機構を支持する支持筐体を備え、 前記検出器および前記演算手段は、前記リール本体に設
    けられた制御筐体に収納されており、 前記支持筐体は前記リール本体に着脱自在に設けられて
    いること、 を特徴とする魚釣用リールの巻径計測装置。
  4. 【請求項4】魚釣用リールのスプールに巻かれた釣糸の
    巻回面に当接部を当接させ、前記当接部について、前記
    巻回面における法線方向の移動量を回転部材の回転数に
    変更するとともに、その回転部材の回転部材の回転を増
    速させ、増速後の回転数に基づいて、前記釣糸の巻かれ
    たスプール径を演算すること、 を特徴とする魚釣用リールの巻径計測方法。
JP1347596A 1996-01-30 1996-01-30 魚釣用リールの巻径計測装置および巻径計測方法 Pending JPH09210666A (ja)

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