JPH0920085A - 感熱転写シート - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パラフィンワックスを主成分とする離型層を
有する感熱転写シートであって、経時的に光沢度の低下
しない印像を形成しうる感熱転写シートを提供するこ
と。 【解決手段】 基材上に、少なくとも、パラフィンワッ
クスを主成分とする離型層、ワックスを含有する中間
層、および熱溶融性着色層がこの順序で積層されてなる
感熱転写シートであって、前記中間層中にイソパラフィ
ンワックスおよび／または透明性無機顔料が含有されて
なることを特徴とする感熱転写シート。
有する感熱転写シートであって、経時的に光沢度の低下
しない印像を形成しうる感熱転写シートを提供するこ
と。 【解決手段】 基材上に、少なくとも、パラフィンワッ
クスを主成分とする離型層、ワックスを含有する中間
層、および熱溶融性着色層がこの順序で積層されてなる
感熱転写シートであって、前記中間層中にイソパラフィ
ンワックスおよび／または透明性無機顔料が含有されて
なることを特徴とする感熱転写シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱転写シートに関
する。さらに詳しくは、表面平滑度の低い被転写紙に印
像を形成するのに適した感熱転写シートに関する。
する。さらに詳しくは、表面平滑度の低い被転写紙に印
像を形成するのに適した感熱転写シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の基材上に熱溶融性着色層を設けた
構成の感熱転写シートで表面平滑度の低い被転写紙に転
写したばあい、えられる印像にボイドが発生するなどの
問題があった。
構成の感熱転写シートで表面平滑度の低い被転写紙に転
写したばあい、えられる印像にボイドが発生するなどの
問題があった。
【０００３】そこで、基材上にワックスを主成分とする
離型層を介して熱溶融性着色層を設けた構成の感熱転写
シートが提案された。この感熱転写シートを用いるばあ
いは、前記ワックスを主成分とする離型層により表面平
滑度の低い被転写紙の表面の凹凸が平滑にされるため、
印像にボイドが発生しなくなった。
離型層を介して熱溶融性着色層を設けた構成の感熱転写
シートが提案された。この感熱転写シートを用いるばあ
いは、前記ワックスを主成分とする離型層により表面平
滑度の低い被転写紙の表面の凹凸が平滑にされるため、
印像にボイドが発生しなくなった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ワ
ックスを主成分とする離型層を有する感熱転写シートを
用いて印像を形成したばあい、経時的に印像の光沢度が
低下するという現象がしばしば生じた。
ックスを主成分とする離型層を有する感熱転写シートを
用いて印像を形成したばあい、経時的に印像の光沢度が
低下するという現象がしばしば生じた。
【０００５】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
ワックスを主成分とする離型層を有する感熱転写シート
であって、経時的に光沢度の低下しない印像を形成しう
る感熱転写シートを提供することを目的とする。
ワックスを主成分とする離型層を有する感熱転写シート
であって、経時的に光沢度の低下しない印像を形成しう
る感熱転写シートを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、少
なくとも、パラフィンワックスを主成分とする離型層、
ワックスを含有する中間層、および熱溶融性着色層がこ
の順序で積層されてなる感熱転写シートであって、前記
中間層中にイソパラフィンワックスが１０〜１００重量
％含有されてなることを特徴とする感熱転写シート（第
１発明）に関する。
なくとも、パラフィンワックスを主成分とする離型層、
ワックスを含有する中間層、および熱溶融性着色層がこ
の順序で積層されてなる感熱転写シートであって、前記
中間層中にイソパラフィンワックスが１０〜１００重量
％含有されてなることを特徴とする感熱転写シート（第
１発明）に関する。
【０００７】本発明はさらに、基材上に、少なくとも、
パラフィンワックスを主成分とする離型層、ワックスを
含有する中間層、および熱溶融性着色層がこの順序で積
層されてなる感熱転写シートであって、前記中間層中に
透明性無機顔料が１０〜５０重量％含有されてなること
を特徴とする感熱転写シート（第２発明）に関する。
パラフィンワックスを主成分とする離型層、ワックスを
含有する中間層、および熱溶融性着色層がこの順序で積
層されてなる感熱転写シートであって、前記中間層中に
透明性無機顔料が１０〜５０重量％含有されてなること
を特徴とする感熱転写シート（第２発明）に関する。
【０００８】本発明はさらに、基材上に、少なくとも、
パラフィンワックスを主成分とする離型層、ワックスを
含有する中間層、および熱溶融性着色層がこの順序で積
層されてなる感熱転写シートであって、前記中間層中に
イソパラフィンワックスおよび透明性無機顔料がそれぞ
れ１０〜９０重量％および１０〜５０重量％含有されて
なることを特徴とする感熱転写シート（第３発明）に関
する。
パラフィンワックスを主成分とする離型層、ワックスを
含有する中間層、および熱溶融性着色層がこの順序で積
層されてなる感熱転写シートであって、前記中間層中に
イソパラフィンワックスおよび透明性無機顔料がそれぞ
れ１０〜９０重量％および１０〜５０重量％含有されて
なることを特徴とする感熱転写シート（第３発明）に関
する。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明者らは、前記印像の光沢度
が経時的に低下する現象の原因を究明すべく鋭意検討を
重ねた結果、離型層としては転写性の点から溶融粘度の
低いパラフィンワックスを主成分とするものがよく使用
されているが、このパラフィンワックスの使用が印像の
光沢度の経時的低下の原因であることが見出された。
が経時的に低下する現象の原因を究明すべく鋭意検討を
重ねた結果、離型層としては転写性の点から溶融粘度の
低いパラフィンワックスを主成分とするものがよく使用
されているが、このパラフィンワックスの使用が印像の
光沢度の経時的低下の原因であることが見出された。
【００１０】すなわち、パラフィンワックスはｎ−パラ
フィンを主成分とするものであるが、低分子量の油状成
分をかなりの割合で含有している。このようなパラフィ
ンワックスを離型層に使用すると、えられた印像の上層
に存在することになるパラフィンワックスから低分子量
の油状成分が表面にブリードし、それによって印像の光
沢度が経時的に低下することが見出された。
フィンを主成分とするものであるが、低分子量の油状成
分をかなりの割合で含有している。このようなパラフィ
ンワックスを離型層に使用すると、えられた印像の上層
に存在することになるパラフィンワックスから低分子量
の油状成分が表面にブリードし、それによって印像の光
沢度が経時的に低下することが見出された。
【００１１】本発明は前記知見に基づいて完成されたも
のである。
のである。
【００１２】すなわち、第１発明においては、パラフィ
ンワックスを主成分とする離型層と着色層との間に、イ
ソパラフィンワックスを１０〜１００重量％含有する中
間層を設ける。この構成によると、転写時に離型層のパ
ラフィンワックスと中間層のイソパラフィンワックスと
が混合され、えられた印像の上層に存在するワックス全
体の結晶が微細になり、パラフィンワックス中の油状成
分が移動しにくくなり、印像表面へのブリードが抑えら
れ、そのため光沢度の経時的低下が防止されるものと推
定されている。
ンワックスを主成分とする離型層と着色層との間に、イ
ソパラフィンワックスを１０〜１００重量％含有する中
間層を設ける。この構成によると、転写時に離型層のパ
ラフィンワックスと中間層のイソパラフィンワックスと
が混合され、えられた印像の上層に存在するワックス全
体の結晶が微細になり、パラフィンワックス中の油状成
分が移動しにくくなり、印像表面へのブリードが抑えら
れ、そのため光沢度の経時的低下が防止されるものと推
定されている。
【００１３】第２発明においては、パラフィンワックス
を主成分とする離型層と着色層との間に、透明性無機顔
料を１０〜５０重量％含有する中間層を設ける。この構
成によると、転写時に離型層のパラフィンワックスと中
間層の無機顔料とが混合され、パラフィンワックス中の
油状成分が無機顔料に吸着され、それによって印像表面
へのブリードが抑えられ、そのため光沢度の経時的低下
が防止されるものと推定されている。
を主成分とする離型層と着色層との間に、透明性無機顔
料を１０〜５０重量％含有する中間層を設ける。この構
成によると、転写時に離型層のパラフィンワックスと中
間層の無機顔料とが混合され、パラフィンワックス中の
油状成分が無機顔料に吸着され、それによって印像表面
へのブリードが抑えられ、そのため光沢度の経時的低下
が防止されるものと推定されている。
【００１４】第３発明においては、パラフィンワックス
を主成分とする離型層と着色層の間に、イソパラフィン
ワックスおよび透明性無機顔料をそれぞれ１０〜９０重
量％および１０〜５０重量％含有する中間層を設ける。
この構成によるときは、イソパラフィンワックスの前記
作用と無機顔料の前記作用とにより、印像の光沢度の経
時的低下が防止される。
を主成分とする離型層と着色層の間に、イソパラフィン
ワックスおよび透明性無機顔料をそれぞれ１０〜９０重
量％および１０〜５０重量％含有する中間層を設ける。
この構成によるときは、イソパラフィンワックスの前記
作用と無機顔料の前記作用とにより、印像の光沢度の経
時的低下が防止される。
【００１５】本発明における離型層は、パラフィンワッ
クスを主成分とするものである。転写性の点からは、離
型層中にパラフィンワックスを１０重量％以上、なかん
づく７０重量％以上含有するのが好ましい。
クスを主成分とするものである。転写性の点からは、離
型層中にパラフィンワックスを１０重量％以上、なかん
づく７０重量％以上含有するのが好ましい。
【００１６】前記パラフィンワックスとしては、転写性
の点から、ｎ−パラフィンを１０重量％以上、なかんづ
く５０重量％以上含有するものが好ましい。
の点から、ｎ−パラフィンを１０重量％以上、なかんづ
く５０重量％以上含有するものが好ましい。
【００１７】離型層には、パラフィンワックスに加え
て、他の熱溶融性材料を使用してもよい。このような熱
溶融性材料としてはその他のワックス類および／または
熱可塑性樹脂が使用できる。
て、他の熱溶融性材料を使用してもよい。このような熱
溶融性材料としてはその他のワックス類および／または
熱可塑性樹脂が使用できる。
【００１８】前記その他のワックス類としては、たとえ
ば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キ
ャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシンワッ
クスなどの天然ワックス；酸化ワックス、エステルワッ
クス、低分子量ポリエチレンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共
重合ワックスなどの合成ワックス；ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの
高級脂肪酸；ステアリルアルコール、ドコサノールなど
の高級脂肪族アルコール；高級脂肪酸モノグリセリド、
ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル
などのエステル類；オレイルアミドなどのアミド類およ
びビスアミド類などの１種または２種以上が適宜使用で
きる。
ば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キ
ャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシンワッ
クスなどの天然ワックス；酸化ワックス、エステルワッ
クス、低分子量ポリエチレンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共
重合ワックスなどの合成ワックス；ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの
高級脂肪酸；ステアリルアルコール、ドコサノールなど
の高級脂肪族アルコール；高級脂肪酸モノグリセリド、
ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル
などのエステル類；オレイルアミドなどのアミド類およ
びビスアミド類などの１種または２種以上が適宜使用で
きる。
【００１９】前記熱可塑性樹脂（エラストマーを含む）
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの１種または２種以
上が適宜使用できる。
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの１種または２種以
上が適宜使用できる。
【００２０】離型層の塗布量（乾燥後塗布量、以下同
様）は、熱時離型性の点から、０．３〜１．５ｇ／ｍ2
程度が好ましい。離型層は、ホットメルトコーティング
法、ソルベントコーティング法などによって形成でき
る。
様）は、熱時離型性の点から、０．３〜１．５ｇ／ｍ2
程度が好ましい。離型層は、ホットメルトコーティング
法、ソルベントコーティング法などによって形成でき
る。
【００２１】第１発明において、前記離型層上に設けら
れる中間層はワックスを含有するものであるが、イソパ
ラフィンワックスを１０重量％以上、なかんづく３０重
量％以上含有するものである。イソパラフィンワックス
の含有量が前記範囲より少ないと、印像光沢度の低下防
止効果が充分に奏されない。
れる中間層はワックスを含有するものであるが、イソパ
ラフィンワックスを１０重量％以上、なかんづく３０重
量％以上含有するものである。イソパラフィンワックス
の含有量が前記範囲より少ないと、印像光沢度の低下防
止効果が充分に奏されない。
【００２２】前記イソパラフィンワックスとしては、印
像光沢度の経時的低下の防止の点から、イソパラフィン
を１０重量％以上、なかんづく３０重量％以上含有する
のが好ましい。イソパラフィンの含有量が前記範囲以上
であれば、イソパラフィンワックスとしてマイクロクリ
スタリンワックスなども使用できる。
像光沢度の経時的低下の防止の点から、イソパラフィン
を１０重量％以上、なかんづく３０重量％以上含有する
のが好ましい。イソパラフィンの含有量が前記範囲以上
であれば、イソパラフィンワックスとしてマイクロクリ
スタリンワックスなども使用できる。
【００２３】前記中間層には、イソパラフィンワックス
に加えて、他のワックスを使用してもよい。このような
ワックスとしては前記離型層用に例示したワックスがい
ずれも使用できる。
に加えて、他のワックスを使用してもよい。このような
ワックスとしては前記離型層用に例示したワックスがい
ずれも使用できる。
【００２４】また前記中間層にはさらに少量の熱可塑性
樹脂を配合してもよく、このような熱可塑性樹脂として
は、前記離型層用に例示したものがいずれも使用でき
る。
樹脂を配合してもよく、このような熱可塑性樹脂として
は、前記離型層用に例示したものがいずれも使用でき
る。
【００２５】前記中間層の塗布量は０．３〜３．０ｇ／
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
【００２６】第２発明において、前記離型層上に設けら
れる中間層はワックスを含有するものであるが、透明性
無機顔料を１０〜５０重量％、なかんづく１０〜４０重
量％含有するものである。透明性無機顔料の含有量が前
記範囲より少ないと、パラフィンワックス中の油状成分
が吸着しきれず、そのため印像光沢度の低下防止効果が
充分に奏されない。一方前記範囲より多いと、中間層と
離型層または着色層との密着性が乏しくなり、インク落
ち（リボンの走行時などにインク層が脱落する現象をい
う）が生じやすくなる。
れる中間層はワックスを含有するものであるが、透明性
無機顔料を１０〜５０重量％、なかんづく１０〜４０重
量％含有するものである。透明性無機顔料の含有量が前
記範囲より少ないと、パラフィンワックス中の油状成分
が吸着しきれず、そのため印像光沢度の低下防止効果が
充分に奏されない。一方前記範囲より多いと、中間層と
離型層または着色層との密着性が乏しくなり、インク落
ち（リボンの走行時などにインク層が脱落する現象をい
う）が生じやすくなる。
【００２７】前記透明性無機顔料とは、透明なビヒクル
中に分散されたときに、実質的に透明なインクを与える
無機顔料をいう。
中に分散されたときに、実質的に透明なインクを与える
無機顔料をいう。
【００２８】このような無機顔料としては、シリカ粉
末、酸化チタン、炭酸カルシウムなどがあげられる。こ
れら無機顔料は単独で使用してもよく、混合して使用し
てもよい。
末、酸化チタン、炭酸カルシウムなどがあげられる。こ
れら無機顔料は単独で使用してもよく、混合して使用し
てもよい。
【００２９】前記ワックス成分としては、とくに制限さ
れず、前記離型層用に例示したものがいずれも使用でき
る。
れず、前記離型層用に例示したものがいずれも使用でき
る。
【００３０】また前記中間層にはさらに熱可塑性樹脂を
配合してもよく、このような熱可塑性樹脂としては、前
記離型層用に例示したものがいずれも使用できる。
配合してもよく、このような熱可塑性樹脂としては、前
記離型層用に例示したものがいずれも使用できる。
【００３１】前記中間層の塗布量は０．３〜３．０ｇ／
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
【００３２】第３発明において、前記離型層上に設けら
れる中間層はワックスを含有するものであるが、イソパ
ラフィンワックスおよび透明性無機顔料をそれぞれ１０
〜９０重量％、なかんづく１０〜８０重量％、および１
０〜５０重量％、なかんづく１０〜４０重量％含有する
ものである。イソパラフィンワックスの含有量が前記範
囲より少ないと、印像光沢度の低下防止効果が充分に奏
されない。一方前記範囲より多いと、印字エネルギーが
多く必要になり、鮮明な印像が得られない傾向がある。
透明性無機顔料の含有量が前記範囲より少ないと、パラ
フィンワックス中の油状成分が吸着しきれず、そのため
印像光沢度の低下防止効果が充分に奏されない。一方前
記範囲より多いと、中間層と離型層または着色層との密
着性が乏しくなり、インク落ちが生じやすくなる。
れる中間層はワックスを含有するものであるが、イソパ
ラフィンワックスおよび透明性無機顔料をそれぞれ１０
〜９０重量％、なかんづく１０〜８０重量％、および１
０〜５０重量％、なかんづく１０〜４０重量％含有する
ものである。イソパラフィンワックスの含有量が前記範
囲より少ないと、印像光沢度の低下防止効果が充分に奏
されない。一方前記範囲より多いと、印字エネルギーが
多く必要になり、鮮明な印像が得られない傾向がある。
透明性無機顔料の含有量が前記範囲より少ないと、パラ
フィンワックス中の油状成分が吸着しきれず、そのため
印像光沢度の低下防止効果が充分に奏されない。一方前
記範囲より多いと、中間層と離型層または着色層との密
着性が乏しくなり、インク落ちが生じやすくなる。
【００３３】前記イソパラフィンワックスとしては、第
１発明と同様なものが使用でき、前記無機顔料としては
第２発明と同様なものが使用できる。
１発明と同様なものが使用でき、前記無機顔料としては
第２発明と同様なものが使用できる。
【００３４】前記その他のワックス成分としては、とく
に制限されず、前記離型層用に例示したものがいずれも
使用できる。
に制限されず、前記離型層用に例示したものがいずれも
使用できる。
【００３５】また前記中間層にはさらに熱可塑性樹脂を
配合してもよく、このような熱可塑性樹脂としては、前
記離型層用に例示したものがいずれも使用できる。
配合してもよく、このような熱可塑性樹脂としては、前
記離型層用に例示したものがいずれも使用できる。
【００３６】前記中間層の塗布量は０．３〜３．０ｇ／
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
ｍ2、なかんづく０．８〜２．０ｇ／ｍ2の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、印像光沢度の低下防止
効果が充分に奏されない傾向があり、一方前記範囲を超
えると、転写感度が低下する傾向がある。
【００３７】第１、第２、第３発明における各中間層は
ホットメルトコーティング法、ソルベントコーティング
法などによって形成できる。
ホットメルトコーティング法、ソルベントコーティング
法などによって形成できる。
【００３８】本発明における熱溶融性着色層は、着色剤
と熱溶融性ビヒクルとからなるものであり、従来のもの
がとくに制限なく使用できる。熱溶融性ビヒクルとして
はワックス類および／または熱可塑性樹脂からなるもの
が使用できる。
と熱溶融性ビヒクルとからなるものであり、従来のもの
がとくに制限なく使用できる。熱溶融性ビヒクルとして
はワックス類および／または熱可塑性樹脂からなるもの
が使用できる。
【００３９】前記ワックス類としては、たとえば木ロ
ウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、モンタンワックス、セレシンワックスな
どの天然ワックス；ｎ−パラフィンワックス、イソパラ
フィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックスなどの石油系ワックス；酸化ワックス、
エステルワックス、低分子量ポリエチレンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、α−オレフィン−無水
マレイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス；ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸などの高級脂肪酸；ステアリルアルコール、ドコ
サノールなどの高級脂肪族アルコール；高級脂肪酸モノ
グリセリド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂
肪酸エステルなどのエステル類；オレイルアミドなどの
アミド類およびビスアミド類などの１種または２種以上
が適宜使用できる。
ウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、モンタンワックス、セレシンワックスな
どの天然ワックス；ｎ−パラフィンワックス、イソパラ
フィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックスなどの石油系ワックス；酸化ワックス、
エステルワックス、低分子量ポリエチレンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、α−オレフィン−無水
マレイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス；ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸などの高級脂肪酸；ステアリルアルコール、ドコ
サノールなどの高級脂肪族アルコール；高級脂肪酸モノ
グリセリド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂
肪酸エステルなどのエステル類；オレイルアミドなどの
アミド類およびビスアミド類などの１種または２種以上
が適宜使用できる。
【００４０】前記熱可塑性樹脂（エラストマーを含む）
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの１種または２種以
上が適宜使用できる。
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの１種または２種以
上が適宜使用できる。
【００４１】着色層に用いる着色剤としては、カーボン
ブラックをはじめとして、各種有機、無機の顔料、染料
が使用できる。
ブラックをはじめとして、各種有機、無機の顔料、染料
が使用できる。
【００４２】前記着色層中における着色剤の含有量は、
５〜６０重量％程度が好ましい。
５〜６０重量％程度が好ましい。
【００４３】着色層にはその他必要に応じて分散剤、帯
電防止剤などを配合してもよい。
電防止剤などを配合してもよい。
【００４４】着色層の塗布量は０．５〜３ｇ／ｍ2程度
である。着色層はホットメルトコーティング法、ソルベ
ントコーティング法などによって形成できる。
である。着色層はホットメルトコーティング法、ソルベ
ントコーティング法などによって形成できる。
【００４５】本発明の感熱転写シートにおける基材とし
ては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチ
レンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルムな
どのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルム、その他こ
の種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用
されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。
またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使
用してもよい。基材の背面（サーマルヘッドに摺接する
側の面）にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂、あるいはこれらによって変性された、たとえ
ばシリコーン変性ウレタン樹脂、シリコーン変性アクリ
ル樹脂など各種の耐熱性樹脂、あるいはこれら耐熱性樹
脂に滑剤を混合したものなどからなる、従来から知られ
ているスティック防止層を設けてもよい。基材の厚さは
通常１〜１０μｍ程度である。
ては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチ
レンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルムな
どのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルム、その他こ
の種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用
されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。
またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使
用してもよい。基材の背面（サーマルヘッドに摺接する
側の面）にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂、あるいはこれらによって変性された、たとえ
ばシリコーン変性ウレタン樹脂、シリコーン変性アクリ
ル樹脂など各種の耐熱性樹脂、あるいはこれら耐熱性樹
脂に滑剤を混合したものなどからなる、従来から知られ
ているスティック防止層を設けてもよい。基材の厚さは
通常１〜１０μｍ程度である。
【００４６】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【００４７】実施例１ 裏面にシリコーン樹脂からなるスティック防止層を設け
た厚さ４．５μｍのポリエチレンテレフタレートフィル
ムの表面に、下記処方の離型層用インクをホットメルト
コーティングして塗布量０．８ｇ／ｍ2の離型層を形成
し、その上に下記処方の中間層用インク塗工液を塗布、
乾燥して塗布量１．５ｇ／ｍ2の中間層を形成し、その
上に下記処方の着色層用インク塗工液を塗布、乾燥して
塗布量１．０ｇ／ｍ2の着色層を形成して、感熱転写シ
ートをえた。
た厚さ４．５μｍのポリエチレンテレフタレートフィル
ムの表面に、下記処方の離型層用インクをホットメルト
コーティングして塗布量０．８ｇ／ｍ2の離型層を形成
し、その上に下記処方の中間層用インク塗工液を塗布、
乾燥して塗布量１．５ｇ／ｍ2の中間層を形成し、その
上に下記処方の着色層用インク塗工液を塗布、乾燥して
塗布量１．０ｇ／ｍ2の着色層を形成して、感熱転写シ
ートをえた。
【００４８】 ［離型層用インク］ 成 分 重量部 ｎ−パラフィンワックス ８０．０ カルナバワックス ２０．０ ［中間層用インク塗工液］ 成 分 重量部 カルナバワックス ２．０ イソパラフィンワックス １８．０ トルエン ８０．０ ［着色層用インク塗工液］ 成 分 重量部 カルナバワックス ４．０ キャンデリラワックス ６．０ エチレン−酢酸ビニル共重合体 ６．０ ブリリアントカーミン６Ｂ ４．０ トルエン ８０．０ 実施例２ 実施例１において、中間層を下記処方の中間層用インク
塗工液を用いて形成したほかは実施例１と同様にして感
熱転写シートをえた。
塗工液を用いて形成したほかは実施例１と同様にして感
熱転写シートをえた。
【００４９】 ［中間層用インク塗工液］ 成 分 重量部 カルナバワックス ５．０ エチレン−酢酸ビニル共重合体 ７．０ シリカ（平均粒径１μｍ） ８．０ トルエン ８０．０ 実施例３ 実施例１において、中間層を下記処方の中間層用インク
塗工液を用いて形成したほかは実施例１と同様にして感
熱転写シートをえた。
塗工液を用いて形成したほかは実施例１と同様にして感
熱転写シートをえた。
【００５０】 ［中間層用インク塗工液］ 成 分 重量部 カルナバワックス ２．０ イソパラフィンワックス １０．０ シリカ（平均粒径１μｍ） ８．０ トルエン ８０．０ 比較例 実施例１において、中間層を設けずに、離型層上に直接
着色層を形成したほかは実施例１と同様にして感熱転写
シートをえた。
着色層を形成したほかは実施例１と同様にして感熱転写
シートをえた。
【００５１】えられた各感熱転写シートを用い、熱転写
プリンタ（テクトロニクス社製ＰＨＡＳＥＲ２００）で
被転写紙（ＸＥＲＯＸ４０２４、ベック平滑度４０秒）
にベタ印字して印字物をえ、えられた印字物について光
沢度を印像形成直後、１日後、３日後および１０日後に
それぞれ測定した。光沢度の測定はデジタル光沢度計
（（株）村上色彩技術研究所製ＧＭ−２６Ｄ型）で行な
った。結果を表１に示す。
プリンタ（テクトロニクス社製ＰＨＡＳＥＲ２００）で
被転写紙（ＸＥＲＯＸ４０２４、ベック平滑度４０秒）
にベタ印字して印字物をえ、えられた印字物について光
沢度を印像形成直後、１日後、３日後および１０日後に
それぞれ測定した。光沢度の測定はデジタル光沢度計
（（株）村上色彩技術研究所製ＧＭ−２６Ｄ型）で行な
った。結果を表１に示す。
【００５２】
【表１】
【００５３】
【発明の効果】離型層と着色層との間に、イソパラフィ
ンワックスおよび／または透明性無機顔料を含有する中
間層を設けることによって、離型層に転写性の良好なパ
ラフィンワックスを用いるばあいに、えられる印像の光
沢度の経時的低下が防止される。
ンワックスおよび／または透明性無機顔料を含有する中
間層を設けることによって、離型層に転写性の良好なパ
ラフィンワックスを用いるばあいに、えられる印像の光
沢度の経時的低下が防止される。
Claims (3)
- 【請求項１】 基材上に、少なくとも、パラフィンワッ
クスを主成分とする離型層、ワックスを含有する中間
層、および熱溶融性着色層がこの順序で積層されてなる
感熱転写シートであって、前記中間層中にイソパラフィ
ンワックスが１０〜１００重量％含有されてなることを
特徴とする感熱転写シート。 - 【請求項２】 基材上に、少なくとも、パラフィンワッ
クスを主成分とする離型層、ワックスを含有する中間
層、および熱溶融性着色層がこの順序で積層されてなる
感熱転写シートであって、前記中間層中に透明性無機顔
料が１０〜５０重量％含有されてなることを特徴とする
感熱転写シート。 - 【請求項３】 基材上に、少なくとも、パラフィンワッ
クスを主成分とする離型層、ワックスを含有する中間
層、および熱溶融性着色層がこの順序で積層されてなる
感熱転写シートであって、前記中間層中にイソパラフィ
ンワックスおよび透明性無機顔料がそれぞれ１０〜９０
重量％および１０〜５０重量％含有されてなることを特
徴とする感熱転写シート。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7170660A JPH0920085A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 感熱転写シート |
| US08/676,729 US5776595A (en) | 1995-07-06 | 1996-07-08 | Thermal transfer sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7170660A JPH0920085A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 感熱転写シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920085A true JPH0920085A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15909014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7170660A Pending JPH0920085A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 感熱転写シート |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5776595A (ja) |
| JP (1) | JPH0920085A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11208130A (ja) * | 1998-01-23 | 1999-08-03 | Fujicopian Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
| JPWO2003074288A1 (ja) * | 2002-03-05 | 2005-06-23 | ソニーケミカル株式会社 | 熱転写記録媒体および印画物 |
| US7978191B2 (en) | 2007-09-24 | 2011-07-12 | Dolphin Imaging Systems, Llc | System and method for locating anatomies of interest in a 3D volume |
| JP2018043417A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 株式会社リコー | 熱転写記録媒体 |
| KR20200058518A (ko) * | 2018-01-31 | 2020-05-27 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 열전사 시트, 열전사 시트와 중간 전사 매체의 조합, 인화물의 제조 방법 및 열전사 프린터 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3509992B2 (ja) * | 1995-04-21 | 2004-03-22 | フジコピアン株式会社 | 感熱転写シート |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP7170660A patent/JPH0920085A/ja active Pending
-
1996
- 1996-07-08 US US08/676,729 patent/US5776595A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11208130A (ja) * | 1998-01-23 | 1999-08-03 | Fujicopian Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
| JPWO2003074288A1 (ja) * | 2002-03-05 | 2005-06-23 | ソニーケミカル株式会社 | 熱転写記録媒体および印画物 |
| US7128955B2 (en) | 2002-03-05 | 2006-10-31 | Sony Corporation | Thermal transfer recording medium and photographic print |
| CN1323851C (zh) * | 2002-03-05 | 2007-07-04 | 索尼化学株式会社 | 热转印记录介质 |
| US7978191B2 (en) | 2007-09-24 | 2011-07-12 | Dolphin Imaging Systems, Llc | System and method for locating anatomies of interest in a 3D volume |
| JP2018043417A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 株式会社リコー | 熱転写記録媒体 |
| KR20200058518A (ko) * | 2018-01-31 | 2020-05-27 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 열전사 시트, 열전사 시트와 중간 전사 매체의 조합, 인화물의 제조 방법 및 열전사 프린터 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5776595A (en) | 1998-07-07 |
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