JPH09194153A

JPH09194153A - エレベータの群管理制御装置及び方法

Info

Publication number: JPH09194153A
Application number: JP9000024A
Authority: JP
Inventors: Jong-Hun Park; ジョン−ハンパーク; Eung-Lyeol Koh; ユン−レオルコウ; Sung-Joon Park; スン−ジョーンパーク
Original assignee: L G SANDEN KK; LG Industrial Systems Co Ltd
Current assignee: L G SANDEN KK; LS Electric Co Ltd
Priority date: 1995-12-28
Filing date: 1997-01-06
Publication date: 1997-07-29
Anticipated expiration: 2017-01-06
Also published as: KR970042189A; US5884729A; JP2898935B2; BR9606224A; ID19608A; KR0186123B1; SG89244A1; CN1075035C; CN1157794A

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は群管理機能を行う号機制御器からハ
ードウェーア及びソフトウェーアの故障が発生した場
合、群管理機能の他の号機制御器中、所定資格を備えた
号機制御器が群管理機能を継承し、従来の群管理制御器
を省いて、原価及び維持管理費を低廉化し得るエレベー
タの群管理制御装置及び方法を提供しようとする。【解決手段】別途の群管理ハードウェーアを備えずに
全ての号機制御器中いずれか一つが順次号機制御及び群
管理制御を兼ねて行い、他の号機制御器は夫々自己の号
機を制御しながら、群管理制御に関する全てのデータを
夫々貯蔵し、複数の号機制御器が単一グループに形成さ
れて独立的に群管理制御を行い得るように、群管理制御
装置が構成され、その制御方法が提示されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの群管
理システムおよびその方法に係るもので、詳しくは、群
管理機能のみを行う群管理制御器を用いずに、エレベー
タの各号機毎の制御器を用いて、全てのエレベータの群
管理を行い、異常が発生するとき速やかに対処し、製品
の原価及び群管理システムの維持管理費用を低廉化し得
るエレベータの群管理制御装置およびその方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、大型の建物においては、多い人
数を輸送する複数のエレベータが設置され、それらエレ
ベータの運行効率を増加させるためにエレベータの群管
理システムを採用している。そして、このような、エレ
ベータ群管理システムにおいては、高性能のマイクロコ
ンピュータおよび通信手段を用いて複数台のエレベータ
を有機的に結合し、建物のホール内でサービスを受ける
乗客に最適なエレベータを提供している。すなわち、ホ
ールの乗客がエレベータを呼び出したとき、各エレベー
タの位置、速度、方向、ドアーの開閉状態、乗客の搭乗
可能な人数、などを評価して、前記呼び出した乗客に、
最適のエレベータを提供するシステムである。

【０００３】したがって、ホール内の乗客はエレベータ
の待機時間が減らされ、乗客輸送能力が極大化されて、
省エネルギ化が図られる。このように乗客に対するサー
ビスの質及び効率を向上させるためエレベータの群管理
システムにおいては、待機用として別のハードウェーア
装置を備え、もし、一つのハードウェーア装置に異常が
発生しても全てのエレベータの運行が停止されずに、運
行が断続されるように二重の、ハードウェーアシステム
を備えている。

【０００４】しかし、ハードウェーアシステムを二重に
備えると、設置費が高価になり、補修維持費も増加す
る。そして、このような従来エレベータの群管理システ
ムにおいては、図７に示したように、各エレベータの号
機１０７と乗客の呼び出すホール１０６と各エレベータ
の号機を制御する制御器１０５とを備えた号機制御装置
１００Ｂと、前記ホール１０６からの情報データを収集
するデータ収集部１０４と該データ収集部１０４のデー
タを学習するデータ学習部１０３とそれらデータ収集部
１０４およびデータ学習部１０３からの情報によりデー
タを生成するデータ生成部１０１と該データ生成部１０
１から出力するデータおよび前記データ収集部１０４の
出力データにより前記号機制御機装置１００Ｂにデータ
を出力する制御部１０２とを備えた群管理装置１００Ａ
と、から構成されていた。

【０００５】そして、前記群管理制御装置１００Ａのデ
ータ収集部１０４は、号機状態、搭乗人数、ホール呼び
出し数およびドアー開放時間などのデータを収集し、前
記データ学習部１０３は収集されたデータから交通需要
を学習しピークの交通状況を把握する。かつ、前記デー
タ生成部１０１は、エレベータの割当に必要な各データ
を生成し、制御部１０２は前記データ生成部１０１から
生成され出力されたデータに従い、適合なエレベータを
前記ホールの呼び出しに割当し、前記データ収集部１０
４から収集したデータに異常が発生すると該当エレベー
タの運行を停止させるようになっていた。

【０００６】又、前記群管理制御装置１００Ａは、マイ
クロコンピュータにより群管理が制御され、該マイクロ
コンピュータに異常が発生すると、全システムの性能が
著しく低下するため、図８に示したように、群管理制御
を行うマイクロコンピュータの群管理制御部２１１と、
該群管理制御部２１１の制御に必要なデータを貯蔵する
マイクロコンピュータの貯蔵部２１２と、を備えて、群
管理が制御されていた。

【０００７】そして、前記マイクロコンピュータの群管
理制御部２１１に故障が起こると貯蔵部２１２のマイク
ロコンピュータが代わって群管理制御を行っていた。か
つ、前記号機制御装置１００Ｂにおいては、複数の号機
制御器（２２０Ａ〜２２０Ｎ）により制御され、それら
号機制御器（２２０Ａ〜２２０Ｎ）は、各ＣＰＵ（２２
１Ａ〜２２１Ｎ）と、号機プログラムが貯蔵される各Ｒ
ＯＭ（２２３Ａ〜２２３Ｎ）と、前記ＣＰＵ（２２１Ａ
〜２２１Ｎ）から処理されたデータを貯蔵する各ＲＡＭ
（２２２Ａ〜２２２Ｎ）と、から構成されていた。

【０００８】以下、従来各号機制御器の動作を説明す
る。各号機制御器（２２０Ａ〜２２０Ｎ）は呼び出し及
び各運行状態に係るデータを前記群管理制御部２１１に
伝送し、該群管理制御部２１１は最適の運転方法及び割
当命令を各号機制御器（２２０Ａ〜２２０Ｎ）に伝送す
る。かつ、群管理プログラムを行う間、前記貯蔵部２１
２は群管理に必要な各データを群管理制御部２１１から
周期的に受けて貯蔵する。

【０００９】次いで、前記群管理制御部２１１に異常が
発生すると該貯蔵部２１２はすでに貯蔵されたデータに
より群管理制御を行う。従って、一つの群管理制御装置
に異常が発生すると、他の群管理制御装置が継いで群管
理制御を行うようになる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来エレベータの群管理制御装置においては、もし、前記
貯蔵部２１２が故障すると群管理機能をそれ以上行うこ
とができなくなるという不都合な点があった。かつ、複
数台の号機を設置した建物では、二台ないし数台の号機
を一のグループに形成してそれらグループ別に独立的群
管理を行っているが、従来の二重構造の群管理システム
においては、ハードウェーアの構造が固定しているた
め、グループの変更が難しくなって、容易に独立的に群
管理を行うことができないという不都合があった。

【００１１】本発明の目的は、群管理機能のみを行う群
管理制御器を用いずに、エレベータの各号機毎の制御器
用マイクロコンピュータを用いて、全てのエレベータの
群管理を行い、異常が発生するとき速やかに対処して、
製品の原価及び群管理システムの維持管理費用を低廉化
し得るエレベータの群管理制御装置及びその方法を提供
しようとするものである。

【００１２】かつ、本発明の他の目的は、複数の号機制
御器を一つのグループに指定し、各グループ別に群管理
を行った後、建物の用度変更又は構造変更がある場合、
グループを新しく形成し得るようにして、群管理の柔軟
性を確保しようとするものである。すなわち、本発明
は、各エレベータ毎の各号機制御用マイクロコンピュー
タの性能を向上させ、それら号機毎の制御装置が自己の
運行はもちろんで他のエレベータの群管理機能を行うよ
うになっている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本発明に係るエレベータの群管理装置は、複数の
ホール（３２０Ａ〜３２０Ｎ）、エレベータの号機（３
３０Ａ〜３３０Ｎ）及び電動機（３４０Ａ〜３４０Ｎ）
の情報を収集し号機の割当命令及び制御命令を指示して
群管理制御を行い、該当のホール（３２０Ａ）、号機
（３３０Ａ）及び電動機（３４０）を制御するマスター
号機制御器（３１０）と、該マスター号機制御器（３１
０Ａ）の割当命令及び制御命令を受けて貯蔵し、それら
該割当及び制御命令により該当のホール（３２０Ｂ〜３
２０Ｎ）、号機（３２０Ｂ〜３２０Ｎ）、及び電動機
（３４０Ｂ〜３４０Ｎ）を制御するスレーブ（Ｓｌａｖ
ｅ）号機制御器（３１０）と、から構成され、該スレー
ブ号機制御器は一つ（３１０Ｂ）又は複数個備えてな
る。

【００１４】そして、前記マスター号機制御器（３１
０）は、エレベータの呼び出しデータ及び運行データを
収集して総合分析し、制御及び割当命令を出力する群管
理制御部（４Ａ）と、前記群管理制御部（４Ａ）の制御
命令及び割当命令を受けて、該当する号機（３３０Ａ）
の運行を制御し、該号機（３３０Ａ）の運行に係るデー
タを出力する号機制御部（３Ａ）と、該当の号機制御器
（３１０Ａ〜３１０Ｎ）が群管理制御を行うかを判断し
群管理グループに属する号機制御器の固有番号をグルー
プテーブルに貯蔵する群管理選択部（２Ａ）と、各号機
間のデータを相互送受信して貯蔵するグループテーブル
（５Ａ）と、から構成されている。

【００１５】かつ、スレーブ号機制御器（３１０Ｂ）
は、前記マスター号機（３１０Ａ）から群管理に必要な
データを受けて貯蔵し、前記マスター号機制御器（３１
０Ａ）から異常が発生し正常な群管理制御を行うことが
できない場合に、前記マスター号機制御器の群管理制御
部の機能を行うように構成されている。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に対し
図面を用いて説明する。本発明に係るエレベータ群管理
制御装置においては、図１に示したように、一つのマス
ター号機制御器３１０Ａと複数のスレーブ号機制御器
（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）とに区分される複数の号機制御
器３１０Ａ〜３１０Ｎを備え、それら号機制御器（３１
０Ａ〜３１０Ｎ）は、各ＣＰＵ（３１１Ａ〜３１１Ｎ）
と、号機プログラム及び群管理プログラムが貯蔵される
各ＲＯＭ（３１３Ａ〜３１３Ｎ）と、前記ＣＰＵ（３１
１Ａ〜３１１Ｎ）で処理されたデータを貯蔵する各ＲＡ
Ｍ（３１２Ａ〜３１２Ｎ）と、から構成され、各ホール
（３２０Ａ〜３２０Ｎ）、各号機（３３０Ａ〜３３０
Ｎ）および各電動機（３４０Ａ〜３４０Ｎ）をそれぞれ
群管理するようになっている。

【００１７】そして、前記号機制御器（３１０Ａ〜３１
０Ｎ）は、前記各ホール（３２０Ａ〜３２０Ｎ）からホ
ール情報を収集し、各号機（３３０Ａ〜３３０Ｎ）から
号機情報を収集して各電動機（３４０Ａ〜３４０Ｎ）の
速度、各号機（３３０Ａ〜３３０Ｎ）のドアおよびライ
ト（ｌｉｇｈｔ）を制御し、各ホール（３２０Ａ〜３２
０Ｎ）に案内情報を出力する。

【００１８】かつ、各号機制御器（３１０Ａ〜３１０
Ｎ）間には、通信線が連結され相互各号機間の情報を交
換するようになっている。かつ、図１に示した号機制御
器（３１０Ａ〜３１０Ｎ）中独立的に群管理制御を行う
グループを二つの号機制御器（３１０Ａ〜３１０Ｂ）に
て構成した場合、図２に示したように、号機制御器（３
１０Ａ）は群管理を制御するマスター号機制御器とな
り、号機制御器（３１０Ｂ）は群管理の貯蔵機能を行う
スレーブ号機制御機となる。

【００１９】また、群管理制御器を行うマスター号機制
御器（３１０Ａ）は、通信線３００を通って各号機制御
器にデータを送受信する第１通信部（１Ａ）と、呼び出
しデータおよび運行データを収集し総合分析して制御お
よび割当命令を前記第１通信部（１Ａ）に出力し割当機
能を行う群管理制御部（４Ａ）と、該群管理制御部（４
Ａ）の制御及び割当命令を受けて該当する号機の運行を
制御し、前記群管理制御部（４Ａ）に運行データを伝送
する号機制御器（３Ａ）と、各号機および各ホールのデ
ータを送受信する第２通信部（６Ａ）と、群管理制御の
号機を指定する群管理選択部（２Ａ）と、相互連結され
た号機制御器中複数の号機が独立的に群管理制御を行う
ように二つ以上の号機制御器を一つのグループに指定
し、該指定された複数のグループ間にデータを送受信し
群管理を行う群管理グループテーブル（５Ａ）と、から
構成されている。

【００２０】さらに、貯蔵機能を行うスレーブ号機制御
器（３１０Ｂ）は、前記号機制御器（３１０Ａ）の第１
通信部（１Ａ）から群管理に必要なデータを受けて貯蔵
し、群管理システムとして作動するとき前記群管理部の
機能を代替する群管理貯蔵部（４Ｂ）を備え、その他は
前記マスター号機制御器（３１０Ａ）と同様に構成され
ている。

【００２１】このように構成された本発明に係るエレベ
ータ群管理制御装置の制御方法及び作用を次のように説
明する。まず、マスター号機制御器３１０Ａの群管理制
御部４Ａとスレーブ号機制御器３１０Ｂの群管理貯蔵部
４Ｂとは群管理制御機能を行うとき、すなわち、呼び出
しに対応する割当機能を次のように行う。すなわち、ま
ず、ホール呼び出しおよび号機呼び出しのような呼び出
しデータと、自号機及び他号機の現在データとを収集す
る。ここで、呼び出しデータとはホールで使用者がボタ
ンを押して発生するボタン信号と、号機内の乗客が行う
呼び出しデータであり、現在データとは、号機の運行に
係る各号機の位置、号機内の乗客数および号機の方向に
関するデータである。

【００２２】次いで、収集されたデータを総合、分析
し、交通量を予測するため、通計処理などのデータを加
工する。さらに、使用者に効率的なサービスを提供し得
る方法及び最適の運営方法を案出する。次いで、マスタ
ー号機制御器は３１０Ａの群管理制御部４Ａは案出され
た各方法を制御命令及び割当命令に出力しこれを自号機
及び他号機に伝達する。

【００２３】かつ、該群管理制御部４Ａおよび前記群管
理貯蔵部４Ｂは他号機の異常有無を恒常監視し、他号機
に異常がある場合は、該当グループから故障した号機を
除去し、故障した号機に割当命令および制御命令が伝達
されないようにする。次いで、故障した号機制御器が群
管理する号機制御器である場合は、各群管理選択部２
Ａ，２Ｂから所定規則によりグループ内の他の号機制御
器中一つの号機制御器を選択し、該選択した号機制御器
の群管理制御部４Ａまたは４Ｂが群管理制御を行う。

【００２４】すなわち、マスター号機制御器３１０Ａが
故障するとスレーブ号機制御器３１０Ｂが選択され、デ
ータの貯蔵機能を行っていたスレーブ号機制御器３１０
Ｂの群管理貯蔵部４Ｂが群管理制御を行う。かつ、各号
機制御部３Ａ，３Ｂは、前記群管理制御部４Ａが決定し
た運営方法および割当サービス指令により号機を制御、
運行し、前記群管理制御部４Ａおよび群管理貯蔵部４Ｂ
に運行データを提供する。

【００２５】また、各群管理貯蔵部２Ａ，２Ｂはマスタ
ー号機制御器を変更すべきであるとき、該マスター号機
制御器を次のように指定する。まず、マスター号機制御
器を変更する場合は、マスター号機制御器に異常が発生
し正常的な群管理制御を行うことができない場合と、グ
ループの変更によりマスター号機制御器が新しく必要な
場合とである。このとき、マスター号機制御器中からマ
スター号機制御器を選択するグループ一例を例示すると
次のようである。

【００２６】

【表１】

【００２７】各号機制御器は夫々固有番号をハードウェ
ーアのスイッチを用いて与えられ、自分の属するグルー
プを記憶する。前記テーブルでは１番号機制御器と２番
号機制御器が第１グループに属する。次いで、各グルー
プに属する各号機制御器の番号中、最も小さい番号の号
機制御器をマスター号機制御器に選択することを規則に
すると、次のようにマスター号機制御器を選択すること
ができる。

【００２８】即ち、図３に示したように、システムが動
作を始めると、設定されたマスター号機制御器が正常で
あるか、又はマスター号機制御器がグループ内に存在す
るかを判断する。（Ｓ５１）（Ｓ５２）。次いで、マス
ター号機制御器に異常が発生すると該当号機制御器の固
有番号をグループテーブルから除去し、該当グループテ
ーブルの変更を監視していた群管理選択部は、該当グル
ープ内の号機制御器の番号中最小値の号機制御器を群管
理すべき号機制御器に指定し（Ｓ５３〜Ｓ５６）、この
とき、故障した号機制御器が補修により正常に動作され
た場合は、該当号機制御器の番号を該当グループに登録
させる。

【００２９】次いで、登録されたマスター号機制御器の
番号をグループ内の全号機制御器に通報して、マスター
号機制御器の選定が確定され（Ｓ５６，Ｓ５７）各号機
制御器は該当グループのマスター号機制御器の割当及び
制御命令を受ける。このとき、前記グループテーブルは
ＲＯＭに貯蔵することができるし、外部端末機の接続に
より使用者の必要に応じ変更することもできる。

【００３０】以下、号機制御器に異常が発生する場合に
ついて説明する。号機制御器で発生する異常（ｅｒｒｏ
ｒ）は、号機制御器自身が認識する場合と、その他の場
合とある。異常を号機制御器自身が認識する場合は、内
部中央処理装置ＣＰＵは正常であるが、他の構成部分に
異常があるときで、異常を認識しない場合は、内部の中
央処理装置に異常があるときである。

【００３１】前者の場合は、自身が必要な処理を行い、
これを他の号機制御器、ホールおよび号機に通報し作動
を中止させる。しかし、後者の場合は、異常が発生した
号機制御器が他の号機制御器に通報することができない
ので、各号機制御器は相互他の号機制御器の異常をチェ
ックする機能が必要となる。図４は図２に示した群管理
選択部が他の号機制御器の故障を判断し、マスター号機
制御器を選択する一実施例の過程を示したフローチャー
トであって、各号機制御器はグループ内の他の号機制御
器に所定時間の間、一度以上の信号を通信線を通って伝
送する。次いで、他の号機制御器から自号機制御器の信
号を伝送するように命令を受けると自号機制御器の信号
を他号機制御器に伝送する。自号機制御器は他号機制御
器の信号が所定時間内に伝達されているかを判断し（Ｓ
６１）、もし、伝達されていないと他号機制御器に伝達
信号を伝送するように命令し（Ｓ６２）、その後、他号
機制御器から信号が伝達されていないと（Ｓ６３）該当
号機制御器は故障であると判断し、グループテーブルか
ら該当号機制御器を削除、新しく除外させる（Ｓ６
４）。若し、除外された号機制御器がマスター号機制御
器である場合は、群管理選択部が起動されグループテー
ブル内の号機制御器中新しくマスター号機制御器を選択
する（Ｓ６５，Ｓ６６）。該新しく選択されたマスター
号機制御器は既に続してグループ内の全号機制御器に係
るデータを収集していたので、正常に割当の機能を行う
ことができる。

【００３２】この場合、群管理選択部が他の号機制御器
の故障を判断し、マスター号機制御器を選択する他の実
施例として、図５に示したフローチャートのように行う
こともできる。かつ、前記したように、一つのグループ
内に属する各号機制御器は夫々固有番号を有し、当該グ
ループに属する号機制御器をおのおの固定せずに、外部
のモニターリングシステムの仕様の変更に従い他のグル
ープに変更することができるし、当該同グループ間の各
号機同士にデータを共有することもできる。

【００３３】すなわち、図６に示したように、変更する
号機制御器の番号を元のグループから削除した後（Ｓ８
１）、新しいテーブルに挿入する（Ｓ８２）。次いで、
新しく編入したグループにマスター号機制御器が存在す
ると該マスター号機制御器から固有番号を受信し自号機
のグループテーブルにマスター号機制御器の番号を指定
し（Ｓ８７，Ｓ８８）、マスター号機制御器が存在しな
いとマスター号機制御器を新たに選択し、グループ内の
全号機制御器に該選択されたマスター号機制御器の番号
を伝達して、マスター号機制御器の選択を確定する。
（Ｓ８４〜Ｓ８６）（Ｓ８８）。

【００３４】従って、グループ数がｎの場合は、群管理
を行う号機制御器数もｎである。このように構成して、
各エレベータの管理状況、又は建物の用途変更に従い全
てのエレベータを適切なグループに形成して群管理運転
を行い、グループ別の群管理システムを可能にして建物
内の乗客の輸送を効率的に行うことができる。

【００３５】

【発明の効果】このように、本発明は群管理制御器を別
途に用いずに、号機制御器のみを群管理機能のみ用いて
群管理制御器を行い、それら号機制御器の全てが群管理
及びデータの貯蔵機能を行うようになっているためグル
ープ内の号機制御器から発生する異常状態に対処する能
力が向上され、システムを構成する要素が減少され、異
常発生率も低下するという効果がある。

【００３６】かつ、本発明に係るエレベータの群管理制
御装置においては、従来装置よりも群管理制御器が省か
れ、各エレベータ毎に備えられたマイクロコンピュータ
ーのハードウェーアに高性能のソフトウェーアのみを与
えると良いので、各製品が標準化され、製品の生産及び
維持補修にかかる費用を低廉にすることができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエレベータ群管理制御装置の概略
構成図である。

【図２】本発明に係る号機制御器の構成図である。

【図３】本発明に係る群管理選択部がマスター号機制御
器を指定する過程を示したフローチャートである。

【図４】本発明に係る群管理選択部が他号機の故障を判
断し、マスター号機制御器を選択する１実施例を示した
形態のフローチャートである。

【図５】本発明に係る群管理選択部が他号機の故障を判
断し、マスター号機制御器を選択する他の実施例を示し
たフローチャートである。

【図６】本発明に係るグループ変更の過程を示したフロ
ーチャートである。

【図７】従来エレベータ群管理制御装置に係る概略構成
図である。

【図８】従来二重構造を有する群管理システムの概略構
成図である。

【符号の説明】

３１０Ａ…マスター号機制御機３１０Ｂ〜３１０Ｎ…スレーブ号機制御機３１１Ａ〜３１１Ｎ…ＣＰＵ３１２Ａ〜３１２Ｎ…ＲＡＭ３１３Ａ〜３１３Ｎ…ＲＯＭ３２０Ａ〜３２０Ｎ…ホール３３０Ａ〜３３０Ｎ…号機３４０Ａ〜３４０Ｎ…電動機３００…通信線１Ａ，１Ｂ…通信部２Ａ，２Ｂ…群管理選択部３Ａ，３Ｂ…号機制御部４Ａ…群管理制御部４Ｂ…群管理貯蔵部５Ａ，５Ｂ…グループテーブル６Ａ，６Ｂ…第２通信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者パークスン−ジョーン大韓民国，ソウル，クロ−ク，カエボン２−ドン，309−６

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のホール（３２０Ａ〜３２０Ｎ）、
エレベータの号機（３３０Ａ〜３３０Ｎ）および電動機
（３４０Ａ〜３４０Ｎ）の情報を収集し、号機の割当命
令および制御命令を指示して群管理制御を行い、該当の
ホール（３２０Ａ）、号機（３３０Ａ）および電動機
（３４０Ａ）を制御するマスター号機制御器（３１０
Ａ）と、前記マスター号機制御器（３１０Ａ）の割当命令及び制
御命令を受けて貯蔵し、それら割当および制御命令に従
い該当のホール（３２０Ｂ〜３２０Ｎ）、号機（３３０
Ｂ〜３３０Ｎ）および電動機（３４０Ｂ〜３４０Ｎ）を
制御するスレーブ号機制御器（３１０Ｂ）と、から構成
され、該スレーブ号機制御器は一つ（３１０Ｂ）または
複数（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）個備えてなることを特徴と
するエレベータの群管理制御装置。
【請求項２】前記マスター号機制御器（３１０Ａ）
は、エレベータの呼び出しデータ及び運行データを収集し、
総合分析して、制御および割当命令を出力する群管理制
御部（４Ａ）と、前記群管理制御部（４Ａ）の制御命令及び割当命令を受
けて該当する号機（３３０Ａ）の運行を制御し、該号機
（３３０Ａ）の運行に係るデータを群管理制御部（４
Ａ）に出力する号機制御部（３Ａ）と、該当の号機制御器（３１０Ａ〜３１０Ｎ）が群管理制御
を行うかを判断し群管理グループに属する号機制御器の
固有番号をグループテーブルに貯蔵する群管理選択部
（２Ａ）と、を備えたことを特徴とするエレベータの群
管理制御装置。
【請求項３】前記群管理選択部（２Ａ）は、マスター
号機制御器（３１０Ａ）に異常が発生すると該号機制御
器（３１０Ａ）の固有番号をグループテーブルから除去
し、マスター号機制御器（３１０Ａ）の異常状態が解除
されると該マスター号機制御器（３１０Ａ）の番号を該
当グループに登録することを特徴とする請求項２に記載
のエレベータの群管理制御装置。
【請求項４】前記スレーブ号機制御器（３１０Ｂ）
は、前記マスター号機制御器（３１０Ａ）から群管理に必要
なデータを受けて貯蔵する群管理貯蔵部（４Ｂ）部と、前記マスター号機制御器（３１０Ａ）の制御命令及び割
当命令を受けて該当号機の運行を制御し、前記群管理貯
蔵部（４Ｂ）に該当号機の運行に係るデータを出力する
号機制御部（３Ｂ）と、各号機制御器（３１０Ａ〜３１０Ｎ）中何れか群管理制
御を行う号機制御器であるかを判断し、群管理グループ
に属する号機制御器の固有番号をグループテーブルに貯
蔵する群管理選択部（２Ｂ）と、から構成されることを
特徴とする請求項１に記載のエレベータ群管理制御装
置。
【請求項５】前記群管理貯蔵部（４Ｂ）は、前記マス
ター制御器（３１０Ａ）が正常に群管理を行うことがで
きない場合、該マスター号機制御器（３１０Ａ）の群管
理制御部（４Ａ）の機能を代替して行うことを特徴とす
る請求項４に記載のエレベータ群管理制御装置。
【請求項６】群管理選択部（２Ｂ）は、前記マスター
号機制御器（３１０）に異常が発生すると、前記各スレ
ーブ号機制御器（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）中いずれか一つ
のスレーブ号機制御器（３１０Ｂ）を群管理の号機制御
器に指定し、登録されたスレーブ号機制御器（３１０
Ｂ）の番号をグループ内の他の号機制御器（３１０Ｃ〜
３１０Ｎ）に伝達することを特徴とする請求項４に記載
のエレベータ群管理制御装置。
【請求項７】エレベータの号機を制御する複数の号機
制御器（３１０Ａ〜３１０Ｎ）が一つのグループにな
り、該グループが独立的に群管理制御を行うエレベータ
群管理システムにおいて、複数の号機制御器（３１０Ａ
〜３１０Ｎ）中一つの号機制御器（３１０Ａ）を群管理
制御を行うマスター制御器に指定し、指定されたマスタ
ー号機制御器（３１０Ａ）を除外した他の号機制御器を
スレーブ号機制御器（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）に指定する
第１段階と、該第１段階で指定したマスター号機制御器（３１０Ａ）
に異常が発生すると、複数のスレーブ号機制御器（３１
０Ｂ〜３１０Ｎ）から一つをマスター号機制御器（３１
０Ｂ）に指定する第２段階と、マスター号機制御器（３１０Ｂ）が新たに指定されたこ
とを他の号機制御器（３１０Ｃ〜３１０Ｎ）に通知する
第３段階と、を順次行うことを特徴とするエレベータ群
管理制御方法。
【請求項８】前記第２段階は、グループ内部の任意の号機制御器（３１０Ａ）から他の
号機制御器（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）に周期的に信号が伝
達されないと、該任意の号機制御器（３１０Ａ）の固有
番号をグループテーブルから削除する過程と、該削除された号機制御器（３１０Ａ）がマスター号機制
御器であると、グループテーブルから他の号機制御器
（３１０Ｂ）をマスター号機制御器に指定する過程と、
を順次行うことを特徴とする請求項７に記載のエレベー
タ群管理制御方法。
【請求項９】前記第２段階は、グループ内の任意の号機制御器（３１０Ａ）から他の号
機制御器（３１０Ｂ〜３１０Ｎ）に故障信号が伝達され
ると、該任意の号機制御器（３１０Ａ）の番号をグルー
プテーブルから削除する過程と、削除された号機制御器がマスター号機制御器（３１０
Ａ）であると、グループテーブルから他の号機制御器
（３１０Ｂ）をマスター号機制御器に指定する過程と、
を順次行うことを特徴とする請求項７に記載のエレベー
タ群管理制御方法。
【請求項１０】グループを変更すべき号機制御器（３
１０Ａ）の番号を元のグループテーブルから削除し、新
しいグループテーブルに登録する第１過程と、新たに登録したグループテーブルにマスター号機制御器
が存在していないと、各クレーブ号機中一つを、マスタ
ー号機制御器（３１０Ｎ）に指定する第２過程と、マスター号機制御器（３１０Ｎ）の番号を伝達しグルー
プテーブルに登録させる第３過程を順次行うことを特徴
とする請求項７に記載のエレベータ群管理制御方法。