JP2001158578A - エレベーターの群管理制御システム - Google Patents

エレベーターの群管理制御システム

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JP2001158578A
JP2001158578A JP34562199A JP34562199A JP2001158578A JP 2001158578 A JP2001158578 A JP 2001158578A JP 34562199 A JP34562199 A JP 34562199A JP 34562199 A JP34562199 A JP 34562199A JP 2001158578 A JP2001158578 A JP 2001158578A
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control device
elevator
management control
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JP34562199A
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English (en)
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Kenji Yoneda
健治 米田
Satoshi Toyabe
訓 鳥谷部
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーターの群管理制御装置において、エ
レベーターの利用状況に応じて容易に制御内容を変更す
ることを可能にする。 【解決手段】 群管理制御装置(20)をエレベーター
機構から離れた管理室に設置し、号機制御装置(11、
12、13)と群管理制御装置(20)との間に伝送路
を設け、号機制御装置と群管理制御装置との間の通信の
異常の有無を監視する手段を設ける。号機制御装置に群
管理制御装置の群管理機能の少なくとも一部を実行する
下位群管理制御手段を設け、監視手段によって異常が検
出されたときに号機制御装置により群管理制御装置の代
行をさせる。群管理制御機能(22)と監視機能(2
1)とを一体化しパソコンで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数台並設のエレベ
ーターを効率的に運行制御する群管理制御システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数台のエレベーターを効率良く
運転させるために、複数台のエレベーターを一群とみな
し一括管理する、いわゆる群管理制御が知られている。
この群管理制御を行なうために、通常、各エレベーター
の号機制御盤とは別に群管理制御盤をエレベーター機械
室に設置し、ホール呼び登録装置とのインターフェース
制御、ホール呼び登録制御、ホール呼び割当て制御、出
勤時分割運転等の運行管理を行っている。通常、全エレ
ベーターに共通の電源回路を設けることにより、ホール
呼びを全エレベーターに対して共通化している。
【0003】このようなエレベーターの群管理において
は、利用状況の変化に応じてその制御内容を変える必要
がある。例えば、官公庁ビル等ではオープンから1年間
は、見学者を含めると計画時の2倍近いエレベーター利
用があるが、その後は利用人員が大幅に減少する。ま
た、設置から10年以上を経過したエレベーターの群管
理制御装置においては、出勤時のピークが2山できる時
差出勤利用形態を想定していないものが多いが、この場
合、時差出勤利用形態に適合するように群管理制御の内
容を変更することが望ましい。また、平均体重の想定値
が55〜60kgの時代に製造されているエレベーター
も多いが、今日では65kgとすべき時代になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、群管理
制御装置は一般にはビル屋上の機械室等に設置され、制
御内容の変更あるいは改造は、高度の専門知識及び経験
を有する技術者が現地に出向いて行うようにしている。
従って、エレベーターの利用の状況に合わせた群管理の
設定条件の変更等は容易ではない。このような理由から
最適調整がなされていないシステムが多いのが現状であ
る。
【0005】このような問題に対処するため、群管理制
御装置グラフィックス表示機能を有するパーソナルコン
ピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)で構成して管理人室
に設置し、管理者が容易に仕様変更等をできるようにす
ることが考えられる。
【0006】しかし、群管理制御装置をエレベーター機
械室や昇降路等のエレベーター機構側から遠く離れた管
理人室に設置するとその間の伝送路に異常が発生する可
能性が高くなる。また、パソコンは近年、能力及び価格
面で飛躍的な進歩を遂げているが、信頼性上の問題が残
る。
【0007】本発明の課題は、信頼性を低下させること
なく、群管理制御装置を管理人室に設置し、エレベータ
ー管理者が利用状況に応じて容易に運行管理の設定変更
をできるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
より解決される。即ち、エレベーター機構側に設置され
複数のエレベーターの運転をそれぞれ制御する号機制御
装置と、該複数のエレベーターの運転を一括制御する群
管理制御装置とを備えるエレベーターの群管理制御シス
テムにおいて、前記群管理制御装置を前記エレベーター
機構から離れた管理室に設置し、前記号機制御装置と前
記群管理制御装置とを接続する伝送路と前記号機制御装
置と前記群管理制御装置との間の通信の異常の有無を監
視する手段とを設け、前記号機制御装置に前記群管理制
御装置の群管理機能の少なくとも一部を実行する下位群
管理制御手段を設け、前記監視手段によって異常が検出
されたときに号機制御装置により前記群管理制御装置の
代行をさせるようにしたこと特徴とする。
【0009】上記構成によれば、群管理制御装置あるい
は伝送路に異常が発生したときには、制御は直ちに号機
制御装置に移り、必要最小限の群管理制御が実行され、
安全性が確保される。従って高度の専門知識及び経験を
有する技術者ではないエレベーター管理者でも制御内容
を利用状況の変化に応じて最適なものに変更することが
できる。
【0010】エレベーターの運転状況を監視する監視装
置と群管理制御装置とを一体化することもできる。この
ようにすれば、配線が簡素化され、設置スペースも小さ
くなる。
【0011】群管理制御装置をグラフィックス表示機能
を有するパーソナルコンピュータから構成することがで
きる。これにより、専門の知識、経験を有するものでな
くとも、画面を見ながら容易に必要な設定や操作を行う
ことができる。
【0012】号機制御装置は、少なくとも発生したホー
ル呼び情報とかご位置情報とを含むデータを定期的に群
管理制御装置に送信する手段と、少なくともホール呼び
応答指示を含むデータを群管理制御装置から受信する手
段とを有し、前記データに群管理制御装置の異常を検知
するチェック信号を含めることが好ましい。このように
することにより、群管理制御装置の状態を連続的に監視
することができる。
【0013】少なくとも2台のエレベーターに共通のホ
ール呼び登録装置を設け、該少なくとも2台のエレベー
ターのうち、共通のホール呼び登録装置に接続されない
号機制御装置は、該共通のホール呼び登録装置に接続さ
れた号機制御装置から群管理制御装置に送信されるデー
タを傍受するようにしてもよい。こうすることにより、
ホール呼び登録装置の数を削減することができる。
【0014】パーソナルコンピュータから構成される群
管理制御装置を複数台設け、各群管理制御装置は割り当
てのエレベーターをそれぞれ群管理制御するようにして
もよい。このようにすれば、例えば、ビルの高層階と低
層階とでエレベーターを割振り、それぞれの群管理制御
装置で独立して群管理制御を行うことにより輸送効率を
上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明が適用された3台のエレ
ベーターを群管理制御する群管理制御システムの全体構
成図であり、複数階床をサービスする3台のエレベータ
ーの号機制御装置11、12、13を備える。各階床毎
に2個設置されるホール呼び登録装置311、331、
及び各階床毎に各号機に対応して設置される到着案内装
置411、421、431は、それぞれエレベーター号
機制御装置11〜13に接続される。
【0016】図1のシステムは、ホール呼び登録装置3
11が押され、ホール呼び信号が発生すると、該信号は
通常は号機制御装置11に取り込まれるが、号機制御装
置11が故障などで制御不可能なときは、号機制御装置
12で制御できるように構成されるが、これに限定され
るものではない。しかし、2台のエレベーターの間に設
置されたホール呼び登録装置は両側のエレベーター制御
装置に入力できるようにすることが望ましい。
【0017】詳細は図示しないが、ホール呼び登録装置
とエレベーター号機制御装置の間を多重伝送路で接続し
てもよい。この場合は、主たる伝送号機でないエレベー
ターの号機制御装置12は、主たる号機とホール呼び登
録装置との間の信号伝送を聴取する受信専用としてお
き、主たる号機の電源が落ちたときには、電源系統を自
号機に切り替えるとともに、主たる号機に代わって伝送
親局モードで多重伝送路を駆動し、ホール呼び登録操作
信号などの受信と、応答灯の点灯信号等を送信するよう
にすることができる。
【0018】図1のシステムにおいて、ホール呼び登録
装置の主たる接続がない2号機については、ホール呼び
登録装置との直接の配線や、データ受信回路を設けず、
後述の図2に示す各エレベーター号機制御装置から群管
理伝送路に送出される送信データに、ホール呼び登録信
号を付加し、これを各号機で受信するようにすることに
より、2号機でも1号機や3号機と同様にホール呼び登
録を実行できる。このように構成することにより、群管
理伝送路や、他のエレベーター号機制御装置に送信機能
を含む異常が発生しても、10秒程度の短時間であれば
ホール呼びの登録を持続することができる。このような
状況では、かご呼びのみに応答する運転を行うか、ある
いはエレベーター監視機能21からの指示によりスキッ
プ運転モード(遇数階あるいは奇数階のみの停止)、ま
たはホール呼びに応答して循環サービス運転を行うよう
にし、機能低下を最小限にすることができる。
【0019】号機制御装置11、12、13間と、エレ
ベーター監視機能21と群管理制御機能22とを含むパ
ソコン20との間は、群管理伝送用の汎用ネットワーク
L1で接続する。汎用ネットワークにはイーサーネット
やRS−422AやLONワークス、アークネット等、
市販パソコンがインターフェース可能な汎用的なものを
使用することが望ましい。また、エレベーター制御専用
の信号伝送方式を採用する場合には、専用のアダプター
を開発してパソコン内部へ組み込むのではなく、これら
汎用の伝送手段へ変換するアダプターを介してパソコン
20と接続することが望ましい。これにより、当初採用
したパソコンが時代遅れとなり、同一機種が入手困難と
なってから故障が発生した時、新しいタイプのパソコン
を容易に採用することができる。
【0020】図1のシステムでは、パソコン20が故障
しても伝送路L1が動作すれば号機側制御により、ホー
ル呼びの登録の共有あるいは制御と登録呼びへの応答運
転制御とサービス後の共通リセット制御等からなる簡単
な群管理制御が可能であり、群管理システムとしての必
要最小限の機能が維持される。このことは、特にホテル
などの24時間利用者が絶えないビルにおいては特に重
要なことである。
【0021】図6は、上記実施形態の変形例を示すもの
である。この例では、ホール呼び登録装置311及び3
31は、それ号機制御装置11及び13のみに接続され
る。このようにすれば、エレベーターが通路を挟んで向
かい合っているような場合には配線経路がシンプルにな
り、また、故障時の原因特定、復旧が容易になる。図1
に示したシステムでは、群管理伝送路L1として汎用の
伝送路を使用しているが、この変形例では、号機制御装
置11、12、13間の群管理伝送路L11として、実
績があり信頼性の高いエレベーター制御専用の伝送路を
使用しており、汎用の伝送路L12に接続されたパソコ
ン20Aとは伝送変換装置24を介して接続する。こう
することにより、パソコン、汎用伝送路L12伝送変換
装置24が故障しても、専用伝送路L11はその機能を
維持することができる。
【0022】更に図6のシステムでは、従来の群管理制
御装置23を専用伝送路L11に接続し、パソコンから
構成される群管理制御装置が異常になったときは、この
従来の群管理制御装置23で運転を継続するようにして
いる。また、図6の構成では、ホール呼び登録装置34
1、361を有する他の機種の複数のエレベーター号機
制御装置26、群管理制御装置23B及び伝送変換装置
24Bを含む装置27が汎用伝送路L12を介して別の
パソコン20Bに接続されている。更に汎用伝送路L1
2は情報接続器(ルーター)25を介してビル内伝送ネ
ットワークに接続されている。これにより、ビル側から
供給されるエレベーター需要予測情報等に基づきエレベ
ーターの運行を最適化することができる。
【0023】図2に、群管理伝送路L1を介し各エレベ
ーター号機制御装置11、12、13からパソコン20
へ送信される号機制御側送信データの通信フォーマット
の一例を示す。保守運転、休止、独立運転などの運転状
態信号とホール呼び登録信号、ホール呼び応答信号の他
に、パソコン20でのより高度な管理制御に必要な先行
かごサービス階、かご内荷重、かご呼び登録信号などを
送信する。ここで、運転状態信号は1ビットの群管理編
入可能信号にまとめてもよく、あるいは後述の図7に示
すように、号機制御装置側で号機制御運転モード情報す
なわち運転制御状態コード信号を作成し送信するように
してもよい。
【0024】群管理制御機能22で実行する内容によっ
ては、図2に図示していないが、乗り人数や降り人数、
光電装置動作や戸閉中信号や戸開中信号等を送信データ
に加えてもよい。また、車椅子呼びや特別ホール呼び信
号を必要に応じて追加して行くこともできる。
【0025】更にパソコン20で、エレベーターの監視
も行う場合には、かご位置表示階信号、走行中信号、地
震管制完了などの管制運転状態信号、故障状態信号など
を送信する。ここで、故障状態信号は、その原因が多岐
にわたり、故障状態の判断を容易にするため、トラブル
モニターコード化してから送信することもできる。
【0026】パソコン20が正常か否かを判定するため
に、送信データにヘルシーチェックデータを含めてい
る。号機制御装置から送信された確認信号2TXはパソ
コンが正常なときは図3に示すヘルシーチェック1RX
として帰ってくる。これによりパソコンが正常であるか
否かを知ることができる。ここではヘルシーチェックデ
ータを“1"または“0"のビットデータとしているが、
1バイトのデータとすることもできる。
【0027】図3は群管理伝送路L1を介して、パソコ
ン20から各号機制御装置11、12、13へ送信され
る運行制御信号と監視制御指令信号の伝送フォーマット
例を示すものである。
【0028】パソコン20からの送信データには、複数
のエレベーターを効率よく運行させるために群管理制御
機能22が作成した割当てホール呼び信号や輸送能力を
あげるために各エレベーターのサービス階を変更あるい
は限定するホール呼びサービス階信号、かご呼びサービ
ス階信号等が含まれる。また、エレベーター監視機能2
1が出力する地震管制信号や自家発手動継続運転等の信
号も含まれる。
【0029】また、上述のホール呼びサービス階やかご
呼びサービス階は、ビル側の鍵管理システムなどの防犯
設備から得た情報や、監視機能21によりパソコン20
の管理者との対話画面から入力した不停止信号等から作
ることのできる共通出力信号である。
【0030】前述の図2に示した号機送信データは、図
3に示すパソコン20からの送信データを受け取った号
機が返信データーとして送信するデータである。各エレ
ベーター号機制御装置では受信データの号機No.を判
定して、それが自号機であるとき、図2の自号機分のデ
ータを返信する。
【0031】パソコン20は図3に示したホール呼び割
当て信号などを含む群管理側送信データTX1〜3を例
えば100ms毎に定期的に各エレベーター号機制御装
置11〜13に対して順次送信する。
【0032】また、号機状態信号や運行制御信号は、号
機制御装置とパソコン間だけでなく、各号機制御装置の
間同士でも送受信可能な構成にすることが望ましい。本
実施形態では、パソコン20からの通信が一定期間途絶
えたことを号機側で検出すると、代表号機制御装置、例
ば1号機制御装置11は、群管理制御処理とそのバンク
内の群管理伝走路の伝送制御の実行を開始する。
【0033】図4はホール呼びが発生してからエレベー
ターがサービスを行うまでのシステム全体の制御の流れ
を説明するフローチャートである。ホール呼び登録装置
311が押されると(ステップ100)号機制御装置1
1から13の何れかの号機がホール呼び信号を取り込む
(ステップ101)。号機制御装置は取り込んだホール
呼び信号を、定期的に送信されている図2で説明した号
機制御側送信データのホール呼びUP登録またはDN登
録部分に登録し送信する(ステップ102)。
【0034】群管理制御機能22では定期的に受信して
いるホール呼び部分をチェックし(ステップ103)、
ホール呼びが存在することを検出すると、ステップ10
4でそのホール呼びをどの号機に割当てるか決定する。
割当ての決定方法は、よく知られている技術が適用でき
るので説明は省略する。ステップ105では、決定され
た割当て信号を定期的に送信している運行制御信号に乗
せ各号機に送信する。各号機制御装置はステップ106
で決定された割当てホール呼びを受信し、ステップ10
7で登録したホール呼びに割り当てられた号機が対応す
る。
【0035】図5は、号機制御装置の動作を説明するフ
ローチャートである。ステップ200で起動した後、ス
テップ201で自号機制御装置にホール呼び登録装置が
接続されているか否かを判定する。例えば号機制御装置
11にはホール呼び登録装置311が、号機制御装置1
3にはホール呼び登録装置331がそれぞれ接続されて
いるため、ステップ202で号機制御装置11はホール
呼び登録装置311のデータを受信し、号機制御装置1
3はホール呼び登録装置331のデータをそれぞれ受信
する。号機制御装置12はホール呼び登録装置が接続さ
れていないため、ステップ203で相手号機に接続され
ているホール呼び登録装置311、あるいは311と3
31の両方のデータを聴取する。
【0036】ステップ204では定期的に行なっている
通信異常検出機能により、号機制御装置11〜13とパ
ソコン(群管理制御装置)20との間に通信異常が存在
するか否かをチェックし、通信異常が無ければステップ
207で受信したホール呼びデータを群管理制御装置2
0へ送信する。その後ステップ208でパソコン20か
ら制御指令や管制状態信号を受信し、群管理制御運転ま
たは自家発時帰着運転運転などの管制運転制御を行う。
ステップ204で号機制御装置11〜13とパソコン2
0との間の通信異常を検出した場合、ステップ262で
ホール呼び登録制御を行なう。号機制御装置は、ステッ
プ264で故障または停止したパソコン20の制御系に
代わって、登録された呼びに応答するため群管理制御を
行う。一例として、号機制御装置11と号機制御装置1
2はホール呼び登録装置311のデータに基づきDSK
運転を行ない、号機制御装置13はホール呼び登録装置
331のデータで単独運転を行なう。また、別の例とし
て、ホール呼び登録装置331のデータを号機制御装置
13が号機制御装置11に送信し、号機制御装置11
は、ホール呼び登録装置311と331のデータに基づ
き下位群管理制御を行なう。
【0037】ステップ266で代表号機制御装置が処理
した指令に基づき、ホール呼びサービスを行う。
【0038】ステップ210では登録されたかご呼びへ
の応答やホール呼びに対し、割り当てられたエレベータ
ーを行い、速度制御、ドア開閉制御などの一般的なエレ
ベーター駆動制御が実行される。
【0039】ステップ220ではステップ202で作成
したホール呼び入力信号または登録信号の他、図2また
は後述の図7に示す群管理または状態監視に必要なエレ
ベーター制御状態信号一式を送信するための送信バッフ
ァーテーブルTBL1−TXを作成する。
【0040】ステップ230では、パソコンの異常が検
出された状況において、自号機が代表号機であると判定
すると、ステップ264の処理の階群管理処理の実行を
要求するとともに、ステップ240で群管理制御装置2
3やパソコン20に代わって他号機との通信管理制御を
行う。この時は、代表号機は、図3に示す他号機の割当
て信号他を送り、図2のデータに含まれる他号機の状態
信号を受信し、ステップ264での下位の群管理制御を
行う。
【0041】異常の発生していない通常の状態では、各
号機制御装置はステップ235で、パソコン20,20
A,20Bまたは群管理機能制御装置23から、あるい
は他号機からの通信要求に応じて図2のデータを送り、
図3に示す割り当て信号または後述の図8に示す管制運
転指令や保―ホール呼び受け持ち指令等を受信する準備
を行う。また、定期的に通信が正常に復帰したか否かを
判定し、通信異常が続く時は、ステップ264による単
独運転あるいは下位群管理運転を続行する。
【0042】図7は号機側からパソコンに送られる送信
フォーマットの他の例、図8はパソコン側から各号機に
送られる通信フォーマットの他の例である。これらの通
信フォーマットは、パソコンにより、より詳細な情報表
示、監視、及び制御を行うため、前述の図2及び図3に
示した通信フォーマットに比較し、多くの項目を含む。
【0043】図9は、パソコンで行われる群管理制御を
説明するフローチャートである。ステップ100でパソ
コンを起動すると、ステップ101で号機制御装置から
の情報を取り込む。この情報に基づきステップ102で
ホール呼び登録、かご呼び登録を行い、予約案内済みの
割当ホール呼びテーブルを作成する。更に、ステップ1
03で到着時間及びかご内混雑度を予測し、到着予測時
間テーブル及びかご内混雑度予測テーブルを作成する。
次にステップ104でGA(遺伝アルゴリズム)応用シ
ミュレーションにより各号機に受け持ち階を割り当て、
ホール呼びサービス受持ち階テーブルを作成する。
【0044】次に、運行実績を評価するGA応用シミュ
レーション機能により、上記割当の一括見直しを行う。
ステップ106で新たなホール呼びサービス受持ち階テ
ーブルを作成するかあるいは各号機に割当取り消し又は
追加を指示する信号を作成する。ステップ107で全エ
レベーターの号機制御装置へ送信されるホール呼び登録
情報テーブルを作成し、ステップ108で各号機制御装
置にホール呼び受け持ち信号等を順次送信する。
【0045】以上説明した実施形態の構成では、益々高
機能で安価となる市販の汎用のパソコンを用いて群管理
制御処理を行うので、群管理制御処理の機能の点検、調
整、保守、改善等の作業が極めて効率的になる。また、
稼動後に新たに開発された最新の群管理制御方式ソフト
へのベースアップ改造作業や、稼動状態に見合った、カ
スタマイズ群管理ソフトへの切り替え作業が極めて容易
になる。
【0046】更に、保守会社からの遠隔での点検やソフ
ト改善が可能になる。エレベーター群管理システムの保
守業務は、一般の機器の故障対応や故障の発生未然防止
活動のように定型化することはできず、ビル環境やエレ
ベーター仕様、台数、交通需要の条件により、様々な配
慮や仕様変更を顧客側管理者と連絡を取って改造して行
く必要がある。従ってエレベーター群管理機能の診断に
は高度の知識と豊富な経験を必要とするが、パソコンを
用いることにより、遠隔の地にある保守会社保守サービ
スセンターからの専任グループ診断が可能となり、保守
サービスの向上につながる。これにより、従来は放置さ
れることが多かったビル竣工時点からの利用人員の数や
利用状況の変化に応じた群管理制御ソフトへの入れ替え
保主業務をタイムリーに頻繁に行うことができる。
【0047】また、群管理制御処理パソコンをエレベー
ターの監視装置と兼用することにより小スペース化と、
現地配線の簡略化、パソコン交換などの保守費用の増大
を抑制することができる。
【0048】また、群管理制御機能を行うパソコンとエ
レベーター監視機能などを行うパソコンとを兼用するこ
とにより、現在は群管理制御装置とエレベーター監視装
置とで別々に、2つ以上のネットワークに送受信してい
る通信を統合することができる。即ち、号機制御状態表
示と管制運転指令信号等の監視盤伝送路と、群管理運行
制御信号伝送路とを1つの伝送路とすることができるた
め、各エレベーター制御装置の回路規模を小さくするこ
とができる。また、両方の伝送データには重複する信号
が多いが、兼用パソコンを用いれば、群管理制御伝送
と、エレベーター監視伝送を共通化できるので、通信に
関するソフト処理の簡略化を図ることができる。
【0049】更に、群管理制御装置を、通常エレベータ
ー管理人室に設置される監視装置と一体化すれば、従来
のように行き来に不便で危険の多い屋上機械室に出向く
必要が無くなる。一体化した装置をエレベーターの運行
を確認するのに便利な、ビル内の管理室や防災センター
等の安全な場所から行うことができるというメリットは
大きく、号機制御装置の総合点検やエレベーターに関す
る各種現地調整も可能となる。
【0050】特に、エレベーター機械室の無いビルが増
えており、このようなビルでは群管理制御装置をエレベ
ーター監視装置と一体化すれば、更に以下の利点があ
る。
【0051】(1)群管理制御装置をエレベーター昇降
路に設置するとすれば、薄形の群管理制御盤の開発と製
造、据え付け配線作業が必要となるが、監視装置と一体
化して管理人室に設置することにより、そのための開発
とコストが不要となる。
【0052】(2)エレベーター昇降路内に群管理制御
装置を設けた場合に比較し、点検と保守作業の容易性及
び安全性の両面において極めて有利である。
【0053】(3)エレベーター昇降路内に群管理制御
装置を設けた場合に比較し、ビル建築工事との取り合い
が少なく工事期間が短縮される。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、安全性及び信頼性を低
下させることなく、群管理制御装置を管理人室に設置す
ることが可能であり、エレベーター管理者が利用状況に
応じて容易に制御内容を更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態のシステム構成を示す
図である。
【図2】号機制御側から送信されるデータの通信フォー
マットの例である。
【図3】群管理側から送信される通信フォーマットの例
である。
【図4】ホール呼びに応答するサービスの流れを説明す
るフローチャートである。
【図5】号機制御装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図6】本発明の第二の実施形態のシステム構成を示す
図である。
【図7】号機制御側から送信されるデータの通信フォー
マットの他の例である。
【図8】群管理側から送信される通信フォーマットの他
の例である。
【図9】群管理制御装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
11、12、13 号機制御装置 20、20A、20B 兼用パソコン 21、21A、21B エレベーター監視機能 22、22A、22B 群管理制御機能 23B 群管理制御装置 24、24B 伝送変換装置 25 情報接続器 26 他のエレベーターの号機制御装置 27 群管理制御機能付伝送変換装置 51 ホール端末伝送装置 311、321、322、331、341、361 ホ
ール呼び登録装置 411、421、431 到着案内装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーター機構側に設置され複数のエ
    レベーターの運転をそれぞれ制御する号機制御装置と、
    該複数のエレベーターの運転を一括制御する群管理制御
    装置とを備えるエレベーターの群管理制御システムにお
    いて、前記群管理制御装置を前記エレベーター機構から
    離れた管理室に設置し、前記号機制御装置と前記群管理
    制御装置とを接続する伝送路と前記号機制御装置と前記
    群管理制御装置との間の通信の異常の有無を監視する手
    段とを設け、前記号機制御装置に前記群管理制御装置の
    群管理機能の少なくとも一部を実行する下位群管理制御
    手段を設け、前記監視手段によって異常が検出されたと
    きに号機制御装置により前記群管理制御装置の代行をさ
    せるようにしたことを特徴とするエレベーターの群管理
    制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数のエレベーター
    の運転状況を監視する監視装置と前記群管理制御装置と
    を一体化したことを特徴とするエレベーターの群管理制
    御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、群管理制御装
    置をグラフィックス表示機能を有するパーソナルコンピ
    ュータから構成したことを特徴とするエレベーターの群
    管理制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、号
    機制御装置は、少なくとも発生したホール呼び情報とか
    ご位置情報とを含むデータを定期的に群管理制御装置に
    送信する手段と、少なくともホール呼び応答指示を含む
    データを前記群管理制御装置から受信する手段とを有
    し、前記データに群管理制御装置の異常を検知するチェ
    ック信号を含めたことを特徴とするエレベーターの群管
    理制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、号
    機制御装置は少なくとも各階床に設置されるホール呼び
    登録装置及び到着案内装置を制御するように構成され、
    前記群管理制御装置は、号機制御装置側からの運転状態
    情報に基づき、発生したホール呼びに応答するエレベー
    ターを指示する信号、あるいは各階床のホール呼びに応
    答するエレベーターを予め指示する信号を各号機制御装
    置に送信することを特徴とするエレベーターの群管理制
    御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかにおいて、少
    なくとも2台のエレベーターに共通のホール呼び登録装
    置を設け、該少なくとも2台のエレベーターのうち、共
    通のホール呼び登録装置に接続されない号機制御装置
    は、該共通のホール呼び登録装置に接続された号機制御
    装置から群管理制御装置に送信されるデータを傍受する
    ことを特徴とするエレベーターの群管理制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項3において、パーソナルコンピュ
    ータから構成される群管理制御装置を複数台設け、各群
    管理制御装置は割り当てのエレベーターをそれぞれ群管
    理制御することを特徴とするエレベーターの群管理制御
    システム。
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