JPH09192957A - バランスエアシリンダ装置 - Google Patents

バランスエアシリンダ装置

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JPH09192957A
JPH09192957A JP673896A JP673896A JPH09192957A JP H09192957 A JPH09192957 A JP H09192957A JP 673896 A JP673896 A JP 673896A JP 673896 A JP673896 A JP 673896A JP H09192957 A JPH09192957 A JP H09192957A
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air cylinder
balance air
cylinder
piston
rod
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JP673896A
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Haruji Hosoi
井 春 治 細
Satoshi Kumamoto
本 聰 熊
Sanae Tashiro
代 早 苗 田
Katsuji Kakuhari
張 勝 治 覚
Masanori Kurobe
部 昌 徳 黒
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランスエアシリンダの潤滑切れの生じ易い
摺動部へ安定した潤滑を行なえるようにし、シリンダ動
作の安定化、高速化に資するバランスエアシリンダ装置
を提供する。 【解決手段】 工作機械の垂直軸に沿って上下に移動す
る構造物にピストンロッド22を連結しヘッド側のシリ
ンダ室26を加圧室とし、ロッド側のシリンダ室27を
大気に開放し、構造物の荷重を支持するようにした縦形
のバランスエアシリンダ装置であって、所定量の潤滑油
100を前記ッド側シリンダ室27の底部に溜め、ピ
ストンロッド22が挿通する貫通孔32の内周面に周方
向に潤滑溝35を形成するとともに、この潤滑溝に潤滑
剤Gを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、門形の工作機械等
において、クロスレールなどの構造物を支持するバラン
スエアシリンダ装置に係り、特に、ロッドやピストンの
摺動部へ安定した潤滑を行なえるようにし、シリンダ動
作の長期安定化ならびに高速化を図ったバランスエアシ
リンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の工作機械の中には、門形のマシニ
ングセンタや、ガントリーミラーなどのように門形の構
造をもった工作機械がある。この種の門形工作機械で
は、左右のコラムの間に水平な桁であるクロスレールが
懸架されている。このクロスレールは、それ自体がコラ
ムの案内面に沿って昇降できるとともに、主軸頭を水平
移動させるための案内面をもっているものがある。図6
は、クロスレールに沿って主軸頭が水平に左右運動する
工作機械を示した図である。2A、2Bがコラムで、4
は、このコラム2A、2Bに水平に懸架されたクロスレ
ールである。6は主軸頭であり、この主軸頭6はクロス
レール4を移動しながら、主軸を保持するラム10のく
り出しによる切削と同時にクロスレール4の昇降による
切削を行なうことができる。
【0003】従来、クロスレール4の昇降機構には、ボ
ールねじ・ナット機構が用いられている。クロスレール
4は、その左右両端部に組み込まれたボールナットを介
して、ボールねじ12a、12bによって懸垂された構
造となっている。このため、クロスレール4上を移動す
る主軸頭6の位置によって左右のボールねじ12a、1
2bに作用するスラスト荷重は大きく変動することにな
る。
【0004】このため、ボールねじ12a、12bに
は、通常、カウンタバランス方式がとられる。大型機の
場合には、構造物がかなりの重量を持ち、ボールねじも
長尺になるので、ボールねじの付加による伸縮も量的に
かなりの大きな値となるからである。
【0005】この種のカウンタバランスに使われるバラ
ンスエアシリンダ13a、13bは、基本的に無給油シ
リンダとして使われてきたが、長期にわたって安定した
円滑な動作を確保するために、シリンダのロッドカバー
と、ピストンロッドの間をシールするパッキンにグリー
スを塗付したり、潤滑機能を付加したテフロン系のプラ
スチック材料からなるパッキンを用いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バランスエアシリンダは、無給油方式のシリンダであっ
たため、初期の潤滑は確保されるものの、その後の潤滑
油の補給を行なえないために、機械の稼働が長期間にわ
たると、潤滑切れが発生することがあった。潤滑が足り
なくなると、シリンダには、ステック現象が起こり、機
械全体の振動や、摩擦抵抗の増大によって機械のバラン
ス系が狂い、機械精度の不安定化の原因となる。特に、
最近の高速化の進んだ機械では、バランスエアシリンダ
の潤滑切れの問題が顕著となり、適切な潤滑の確保が課
題とされている。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、バランスエアシリンダの潤滑切
れの生じ易い摺動部へ安定した潤滑を行なえるように
し、シリンダ動作の安定化、高速化に資するバランスエ
アシリンダ装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、安定した潤滑
が施されるように、潤滑切れの生じる前に適切に潤滑油
が補給されるようにしたバランスエアシリンダ装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、工作機械の垂直軸に沿って上下に移動
する構造物にピストンロッドを連結しヘッド側のシリン
ダ室を加圧室とし、ロッド側のシリンダ室を大気に開放
し、前記構造物の荷重を支持するようにした縦形のバラ
ンスエアシリンダ装置において、所定量の潤滑油を前記
ヘッド側シリンダ室の底部に溜め、前記ピストンロッド
が挿通する貫通孔の内周面に周方向に潤滑溝を形成する
とともに、この潤滑溝に潤滑剤を充填可能にしたことを
特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、ピストンロッドが摺動す
る貫通孔にグリースなどの潤滑材が封入されているの
で、シリンダの動作している間、上下動しているピスト
ンロッドの摺動面には常時グリースなどの潤滑材で潤滑
される。また、ピストンによって区画されるヘッド側と
ロッド側のシリンダ室のうち、ロッド側のシリンダ室に
溜っている潤滑油によって、シリンダ、ピストンの摺動
面は十分に潤滑される。
【0011】本発明の好適な実施形態によれば、前記ピ
ストンの外周面と、前記貫通孔に各々低摩擦抵抗の合成
樹脂材質のウェアリングが装着され、これにより、直接
ピストン、ピストンロッドのメタル接触がなくなり、ま
た、摩擦抵抗を低減し、シリンダ動作を高速化できる。
【0012】また、長期間にわたって安定した潤滑を確
保するために、本発明のバランスエアシリンダ装置は、
前記垂直軸についてのNC軸指令データから前記構造物
の移動距離を積算する手段と、積算移動距離と設定値と
を比較する手段と、積算移動距離が設定値を越えた場合
に作動し、バランスシリンダのロッド側シリンダ室に潤
滑油を補給する自動給油装置を備えるものである。
【0013】この発明によれば、クロスレールなど機械
の構造物でバランスエアシリンダが支持する構造物の積
算移動距離を、NC指令データから算出し、この積算距
離が一定距離を越えたところで、自動的に潤滑油が補給
されるようになっている。このため、機械を長期間稼働
している間にも、潤滑油が不足する前に適宜ロッド側の
シリンダ室に補給される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるバランスエア
シリンダの一実施形態について添付の図面を参照して説
明する。
【0015】図4は、バランスエアシリンダ装置が適用
されるシステムの空圧回路図である。
【0016】18がバランスエアシリンダで、工作機械
のクロスレール50の両端でその荷重の一部がバランス
エアシリンダ18で支持されている。52は、エア源、
53はエアの圧力を高めるためのブースタである。この
ブースタ53から吐出されたエアは、逆止弁54の下流
に設けられたエアタンク55に蓄圧され、バランスエア
シリンダ18には所定の圧力に保たれて供給される。5
6は、エアの圧力の低下を検知する圧力スイッチを示
す。
【0017】図1は、バランスエアシリンダの断面図で
ある。20はシリンダチューブ、21はピストン、22
がピストンロッドであり、シリンダチューブ20の両端
部には、ヘッドカバー23、ロッドカバー24が取り付
けられていてシリンダ本体を構成している。ヘッドカバ
ー23には、入口ポート25が開口しており、この入口
ポート25には、エア供給配管が接続されて所定圧のエ
アがヘッド側のシリンダ室26に供給されるようになっ
ている。
【0018】一方、ロッド側のシリンダ室27は、ロッ
ドカバー24の出口ポート28を介して大気に開放され
ている。このバランスエアシリンダでは、ピストン21
の外周部には、ピストンパッキン29、ウェアリング3
0が装着されており、ピストン21はピストンパッキン
29、ウェアリング30を介してシリンダチューブ20
の内周面を摺動するようになっている。ピストンパッキ
ン29は、ピストン21が移動するときに、ヘッド側の
シリンダ室26のエアが漏洩しないようしシールし、ウ
ェアリング30は、ピストン21が直接的にシリンダチ
ューブ20の内周面に金属接触しないようにして、ピス
トンの摩耗を防ぐものである。これらのピストンパッキ
ン29、ウェアリング30の材質としては、摩擦抵抗値
の小さいパッキン材料であるテフロン系の合成樹脂が採
用されている。
【0019】また、ピストン21回りの摺動面を潤滑す
るために、ロッド側のシリンダ室27には、所定量の潤
滑油100が予め溜められている。バランスエアシリン
ダは、縦形であるので、潤滑油100は、最大限ピスト
ン21の上昇限にある位置でのロッドカバー24の底面
との間のギャップS以下の深さで溜まるような油量であ
る。
【0020】ピストンロッド22は、その先端部側は、
ロッドカバー24の中心を貫通する貫通孔32を挿通し
て外部に延び、工作機械のクロスレール(図示せず)に
連結されている。ピストンロッド22は直接的に貫通孔
32の内周面と金属接触しないように、貫通孔32の内
周面に同軸的に組み入れたウェアリング33a、33b
と摺動するようになっている。また、ワイパリング34
が最上段に装着されており、このワイパリング34によ
ってピストンロッド22の外周面に付着した異物が除去
されて、ウェアリング33a、33bの摺動面と、ピス
トンロッド22の外周面との間に異物が入り込むのを防
止している。これらのウェアリング33a、33b、ワ
イパリング34の材質としては、摩擦抵抗値の小さなテ
フロン系の合成樹脂が採用されている。
【0021】また、ロッドカバー24には、ピストンロ
ッドが摺動する部分の潤滑のための潤滑溝として、貫通
孔32の内周面には、周方向に形成したグリース溝35
が、上段のウェアリング33aと、下段のウェアリング
33bとの間に形成されている。このグリース溝35に
は、グリースGが封入されている。グリースGを補給す
るために、ロッドカバー24には、グリース溝35に通
じる通路36が半径方向に形成されて、その入口部に
は、グリースニップル37が取り付けられている。
【0022】次に、以上のように構成されるバランスエ
アシリンダでは、ロッド側のシリンダ室27に溜ってい
る潤滑油100は、ピストン21の上下の移動につれて
動くので、ピストン21の外周面と、シリンダチューブ
20の内周面との間には、常に、潤滑される。また、ピ
ストンロッド22の上下の動きとともに、グリース溝3
5のグリースGが潤滑の必要な摺動面に塗付される。こ
うしてバランスエアシリンダの作動時間が長期間にわた
っても、その間、十分な潤滑によって安定したシリンダ
動作を確保できる。
【0023】潤滑油を補給する場合は、図2において、
グリース溝35へは、例えば、手動のグリースポンプ
(図示せず)を用いて、ニップル37からグリースを補
給すればよい。また、ロッド側のシリンダ室27への潤
滑油の補給は、ピストン21をロッドカバー24の下面
との間に所定のギャップSを保つシリンダの上昇限まで
上昇させておいてから、次のようにして行なう。
【0024】その際、ドレンコック60は、閉じてお
き、エアブリーザ61を接続する三方継手62に設けた
給油口プラグ62を取り外して給油口から補給する。潤
滑油をギャップSの分だけ補給したら、ドレンコック6
0を開けて余分な油を抜けば、ロッド側のシリンダ室2
7への潤滑油の補給はシリンダの上昇限をうまく利用し
て必要な量を補給できる。
【0025】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。この実施形態では、バランスエアシリンダへの潤
滑油の補給は、油切れが生じる前に自動的に補給される
ように構成されている。
【0026】図5は、バランスエア調整装置の構成を模
式的に示したブロック図であり、図中、640は工作機
械のNC装置を示す。
【0027】このNC装置64は、入力された指令デー
タから、図示されないテーブルの移動、コラムの一面を
案内面とするクロスレール50の昇降、クロスレール5
0の一面を案内面とする主軸頭(図示せず)の移動など
複数の軸についての位置を数値制御することができる。
クロスレール50の移動については、その移動軸である
垂直軸について、位置を検出しながら、サーボ制御部6
5によってボールねじ66を駆動するサーボモータ67
を制御し、目標位置に制御する。
【0028】工作機械が稼働している間は、クロスレー
ル50の垂直軸移動量をNC指令データから取り込み、
この移動量は、積算カウンタ68で積算される。この積
算値と、あらかじめ、バランスエアシリンダ18への潤
滑油の補給時期の基準として設定されている設定値とが
比較器69で比較される。この比較の結果、移動距離の
積算値が設定値を越えると、サーボ制御部65には、ク
ロスレール50を上昇端位置に停止させる信号が送出さ
れるとともに、警報ランプ70が点灯される。
【0029】クロスレール50の上昇端位置は、すなわ
ち、バランスエアシリンダ18の上昇位置にも対応す
る。72はバランスエアシリンダ18に潤滑油を自動給
油する装置であり、電磁弁、モータ、ポンプ、タンクな
どから構成される。クロスレール50の移動距離の積算
値が設定値を越えると、自動給油装置72には、作動開
始の信号が送出される。
【0030】図3は、自動給油に対応したバランスエア
シリンダの断面図である。この場合、自動給油装置72
から延びる給油チューブ74の末端部は、ロッドカバー
24に形成された油路76に接続されている。また、ロ
ッドカバー24の出口ポート28には、三方継手77を
介してエアブリーザ78と、廃油缶79が取り付けられ
ている。
【0031】前記したように、ピストン21がロッドカ
バー24の下面との間に所定のギャップSを保つシリン
ダの上昇限まで上昇した位置が、クロスレールの上昇限
位置に対応しているとともに給油位置であり、この位置
で、自動給油装置72から潤滑油がロッド側のシリンダ
室27に供給される。潤滑油の供給量は、ギャップSに
対応する量を自動供給装置72のポンプの吐出流量との
関係で時間換算してタイマにより制御されれる。なお、
潤滑油の補給の前は、通常の給油時間の数倍の時間だけ
潤滑油を送り、シリンダ室27内の沈殿物質等を撹拌し
て潤滑油といっしょに廃油缶79に排出するようにして
洗浄をするようにするとよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ピストンロッドが摺動する貫通孔にグリース
などの潤滑剤が封入される潤滑溝が設けられているの
で、シリンダの動作している間、上下動しているピスト
ンロッドの摺動面には常時グリースなどの潤滑剤で潤滑
される。また、ピストンによって区画されるヘッド側と
ロッド側のシリンダ室のうち、ロッド側のシリンダ室に
溜っている潤滑油によって、シリンダとピストンの摺動
面は十分に潤滑されるので、シリンダ動作の安定性、信
頼性を向上させることができる。
【0033】また、請求項3に記載の発明によれば、バ
ランスエアシリンダが支持する構造物の積算移動距離
を、NC指令信号から算出し、この積算距離が一定距離
を越えたところで、自動的に潤滑油が補給されるように
なっている。このため、機械を長期間稼働している間に
も、潤滑油が不足する前に適宜ロッド側のシリンダ室に
補給されるので、潤滑切れを未然に防止して、シリンダ
動作の信頼性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバランスエアシリンダ装置の一実
施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態によるバランスエアシリンダ装置に
手動で潤滑油を補給するときのピストンの位置を示す断
面図。
【図3】同実施形態によるバランスエアシリンダ装置に
自動で潤滑油を補給するときのピストンの位置を示す断
面図。
【図4】バランスエアシリンダ装置の空気圧系統を示す
模式図。
【図5】自動給油装置を備える他の実施形態によるバラ
ンスエアシリンダ装置のブロック構成図。
【図6】バランスエアシリンダによるクロスレールを支
持する構造を示す説明図。
【符号の説明】
18 バランスエアシリンダ 20 シリンダチューブ 21 ピストン 22 ピストンロッド 25 入口ポート 26 ヘッド側シリンダ室 27 ロッド側シリンダ室 28 出口ポート 30 ウェアリング 32 貫通孔 33 ウェアリング 35 グリース溝(潤滑溝) 37 グリースニップル 50 クロスレール 100 潤滑油 G グリース S エアギャップ
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このため、ボールねじ12a、12bに
は、通常、カウンタバランスエアがとられる。大型機の
場合には、構造物がかなりの重量を持ち、ボールねじも
長尺になるので、ボールねじの負荷による伸縮も量的に
かなりの大きな値となるからである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、工作機械の垂直軸に沿って上下に移動
する構造物にピストンロッドを連結しヘッド側のシリン
ダ室を加圧室とし、ロッド側のシリンダ室を大気に開放
し、前記構造物の荷重を支持するようにした縦形のバラ
ンスエアシリンダ装置において、所定量の潤滑油を前記
ロッド側シリンダ室の底部に溜め、前記ピストンロッド
が挿通する貫通孔の内周面に周方向に潤滑溝を形成する
とともに、この潤滑溝に潤滑剤を充填可能にしたことを
特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明によれば、ピストンロッドが摺動す
る貫通孔にグリースなどの潤滑が封入されているの
で、シリンダの動作している間、上下動しているピスト
ンロッドの摺動面には常時グリースなどの潤滑で潤滑
される。また、ピストンによって区画されるヘッド側と
ロッド側のシリンダ室のうち、ロッド側のシリンダ室に
溜っている潤滑油によって、シリンダ、ピストンの摺動
面は十分に潤滑される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】一方、ロッド側のシリンダ室27は、ロッ
ドカバー2の出口ポート28を介して大気に開放されて
いる。このバランスエアシリンダでは、ピストン21の
外周部には、ピストンパッキン29、ウェアリング30
が装着されており、ピストン21はピストンパッキン2
9、ウェアリング30を介してシリンダチューブ20の
内周面を摺動するようになっている。ピストンパッキン
29は、ピストン21が移動するときに、ヘッド側のシ
リンダ室26のエアが漏洩しないようシールし、ウェ
アリング30は、ピストン21が直接的にシリンダチュ
ーブ20の内周面に金属接触しないようにして、ピスト
21の摩耗を防ぐものである。これらのピストンパッ
キン29、ウェアリング30の材質としては、摩擦抵抗
値の小さいパッキン材料であるテフロン系の合成樹脂が
採用されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図5は、自動給油機能を有するバランスエ
シリンダ装置の構成を模式的に示したブロック図であ
り、図中、64は工作機械のNC装置を示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】前記したように、ピストン21がロッドカ
バー24の下面との間に所定のギャップSを保つシリン
ダの上昇限まで上昇した位置が、クロスレールの上昇限
位置に対応しているとともに給油位置であり、この位置
で、自動給油装置72から潤滑油がロッド側のシリンダ
室27に供給される。潤滑油の供給量は、ギャップSに
対応する量を自動供給装置72のポンプの吐出流量との
関係で時間換算してタイマにより制御される。なお、潤
滑油の補給の前は、通常の給油時間の数倍の時間だけ潤
滑油を送り、シリンダ室27内の沈殿物質等を撹拌して
潤滑油といっしょに廃油缶79に排出するようにして洗
浄をするようにするとよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 覚 張 勝 治 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 黒 部 昌 徳 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の垂直軸に沿って上下に移動する
    構造物にピストンロッドを連結しヘッド側のシリンダ室
    を加圧室とし、ロッド側のシリンダ室を大気に開放し、
    前記構造物の荷重を支持するようにした縦形のバランス
    エアシリンダ装置において、 所定量の潤滑油を前記ヘッド側シリンダ室の底部に溜
    め、前記ピストンロッドが挿通する貫通孔の内周面に周
    方向に潤滑溝を形成するとともに、この潤滑溝に潤滑剤
    を充填可能にしたことを特徴とするバランスエアシリン
    ダ装置。
  2. 【請求項2】前記ピストンの外周面と、前記貫通孔に各
    々低摩擦抵抗の合成樹脂材質のウェアリングを装着した
    ことを特徴とする請求項1に記載のバランスエアシリン
    ダ装置。
  3. 【請求項3】前記垂直軸についてのNC軸指令データか
    ら前記構造物の移動距離を積算する手段と、 積算移動距離と設定値とを比較する手段と、 積算移動距離が設定値を越えた場合に作動し、バランス
    シリンダのロッド側シリンダ室に潤滑油を補給する自動
    給油装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のバ
    ランスエアシリンダ装置。
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Cited By (4)

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JP2006088230A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Toyoda Mach Works Ltd 工作機械
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