JPH09188857A - 表面保護フィルム及びその製造方法 - Google Patents

表面保護フィルム及びその製造方法

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JPH09188857A
JPH09188857A JP8000207A JP20796A JPH09188857A JP H09188857 A JPH09188857 A JP H09188857A JP 8000207 A JP8000207 A JP 8000207A JP 20796 A JP20796 A JP 20796A JP H09188857 A JPH09188857 A JP H09188857A
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JP
Japan
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adhesive layer
film
additive
base material
protective film
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JP8000207A
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Masahiko Hiragori
正彦 平郡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被着体に対する初期粘着力及び経時粘着力を
安定して維持し、使用後、被着体から剥離する際に糊残
りのない表面保護フィルム。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる
基材層の一面に、一般式A−B−Aからなるブロック共
重合体(但し、Aはスチレン重合体ブロックを指し、B
はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
ク又はこれらを水素添加して得られるオレフィン重合体
ブロックを指す)を主成分とし、粘着付与剤を含有する
粘着層が設けられており、基材層及び/又は粘着層に、
添加剤Xとして分子量が8000〜100000である
高級アルキル基が導入されたポリエチレンイミン及び/
又はポリビニルアルコール、添加剤Yとして分子量が1
000以下である脂肪酸アミドを含有し、且つ、上記基
材層及び/又は粘着層の表面積当たり合計量で、添加剤
X20〜400mg/m2 及び添加剤Y10〜300m
g/m2 を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、表面保護フィルムに関し、更に
詳しくは、合成樹脂板、化粧合板、金属板等の表面に仮
着し、塵埃の付着や傷付き等がないように、その表面を
保護する表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂からな
る基材フィルムの一面に、粘着層を形成した表面保護フ
ィルムは合成樹脂板、化粧合板、金属板等の表面保護フ
ィルムとして汎用されるようになったが、上記粘着層の
粘着力の過不足や使用後の上記被着体表面への糊残り
等、粘着特性に関し未だ多くの問題点を残している。
【0003】上記粘着層に離型剤を添加し、粘着層表面
にブリードアウトする上記添加剤によって粘着層の粘着
力の過不足や使用後の上記被着体表面への糊残り等の上
記問題点を解消しようとする試みは多くなされている。
しかし、上記離型剤の分子量が小さく、且つ、融点が低
いと、得られる表面保護フィルムの粘着性能が時間と共
に急激に低下し、仮着されている被着体から剥離され易
くなり、又、融点を高くすると、経時での接着昂進抑制
効果が低下し、使用後、被着体から剥離し難くなり、剥
離できたとしても糊残りし易くなる。逆に、上記離型剤
の分子量が大きいと、粘着層表面にブリードアウトする
離型剤量が少なくなるため、接着昂進抑制効果が得られ
ず、経時と共に益々接着昂進し、使用後、被着体から剥
離し難くなり、剥離できたとしても糊残りしてしまう。
【0004】本発明者らは、先に特開平1−12908
5号公報において、熱可塑性樹脂からなる基材フィルム
の片面に、一般式A−B−Aからなるブロック共重合体
(但し、Aはスチレン重合体ブロックを指し、Bはブタ
ジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又は
これらを水素添加して得られるオレフィン重合体ブロッ
クを指す)と、粘着付与剤と、高級アルキル基が導入さ
れたポリエチレンイミンとを混和してなる粘着剤層が形
成されている表面保護フィルムを開発し、ある程度の改
善を実現した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑み、更に経時の安定性を改善すべくなされたもので
あって、その目的とするところは、被着体に対する初期
粘着力及び経時粘着力を安定して維持し、使用後、被着
体から剥離する際に糊残りのない表面保護フィルムを提
供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる基材層の一
面に、一般式A−B−Aからなるブロック共重合体(但
し、Aはスチレン重合体ブロックを指し、Bはブタジエ
ン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又はこれ
らを水素添加して得られるオレフィン重合体ブロックを
指す)を主成分とし、粘着付与剤を含有する粘着層が設
けられてなる表面保護フィルムであって、上記基材層及
び/又は粘着層に、以下の添加剤X及びYの2種が含有
され、上記添加剤Xは融点が60〜100℃、分子量が
8000〜100000である高級アルキル基が導入さ
れたポリエチレンイミン及び/又はポリビニルアルコー
ルであり、上記添加剤Yは融点が120〜180℃、分
子量が1000以下である炭素数が14〜23である脂
肪酸アミドであり、且つ、上記基材層及び/又は粘着層
の表面積当たり合計量で、添加剤X20〜400mg/
2 及び添加剤Y10〜300mg/m2 を含有してな
ることをことを特徴とする表面保護フィルムをその要旨
とするものである。
【0007】又、請求項2記載の本発明は、ポリオレフ
ィン系樹脂フィルムからなる基材層と粘着層を多層押出
成形により一体に積層して製膜することを特徴とする請
求項1記載の表面保護フィルムの製造方法をその要旨と
するものである。
【0008】又、請求項3記載の本発明は、ポリオレフ
ィン系樹脂フィルムからなる基材層と粘着層を多層押出
成形により一体に積層して製膜するに際し、多層押出成
形金型より押出されたフィルムを押出後、2秒以内に6
0℃以下に冷却することを特徴とする請求項1又は請求
項2記載の表面保護フィルムの製造方法をその要旨とす
るものである。
【0009】本発明の基材層は、ポリオレフィン系樹脂
フィルムが使用され、上記ポリオレフィン系樹脂として
は、特に限定されるものではないが、例えば、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン(ホモポ
リマー、ブロック共重合体)等が挙げられる。上記ポリ
オレフィン系樹脂は、2種以上が適宜混合されて用いら
れてもよい。又、上記ポリオレフィン系樹脂に、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチル
メタクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリ
レート共重合体、ポリプロピレン(ランダム共重合体)
の1種以上が適宜混合されて用いられてもよい。
【0010】本発明の粘着層に用いられる粘着剤は、一
般式A−B−Aからなるブロック共重合体(但し、Aは
スチレン重合体ブロックを指し、Bはブタジエン重合体
ブロック、イソプレン重合体ブロック又はこれらを水素
添加して得られるオレフィン重合体ブロックを指す)を
主成分とし、粘着付与剤及び融点が60〜100℃、分
子量が8000〜100000である高級アルキル基が
導入されたポリエチレンイミン及び/又はポリビニルア
ルコールからなる添加剤X並びに融点が120〜180
℃、分子量が1000以下である炭素数が14〜23で
ある脂肪酸アミドからなる添加剤Yを含有する。
【0011】上記一般式A−B−Aからなるブロック共
重合体(但し、Aはスチレン重合体ブロックを指し、B
はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
ク又はこれらを水素添加して得られるオレフィン重合体
ブロックを指す)としては、例えば、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重
合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−
スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられ
る。
【0012】請求項1記載の本発明の表面保護フィルム
にあっては、上記添加剤X及びYが基材層及び/又は粘
着層に含有するものであるが、添加剤X及びYの合計量
は、上記粘着層の表面積当たり、添加剤X20〜400
mg/m2 及び添加剤Y10〜300mg/m2 に限定
される。又、基材層及び/又は粘着層に配合される添加
剤X及びYは、上記含有量の範囲において基材層及び/
又は粘着層に任意の割合で配合されてもよい。即ち、添
加剤X及びYの全量が基材に含有されてもよく、又、基
材層に添加剤XもしくはYのいずれか一方のみが含有さ
れてもよく、添加剤X及びYの混合物を一定比率で基材
層及粘着層に分配して含有せしめてもよい。
【0013】上記基材層は、単一層からなるものであっ
てもよいが、最外層を形成する添加剤X及びYを含有し
ないポリオレフィン系樹脂フィルム層と該最外層と上記
粘着層との中間層に添加剤X及びYを含有せしめたポリ
オレフィン系樹脂フィルム層からなる2層以上の複合層
からなるものであってもよい。上記添加剤X及びYを含
有せしめたポリオレフィン系樹脂フィルム層からなる中
間層は、例えば、最外層を形成する添加剤X及びYを含
有しないポリオレフィン系樹脂フィルム層から粘着層に
向かって、順次、添加剤X及びYの濃度が増加する2層
以上の複合層からなるものであってもよい。
【0014】上記粘着付与剤は、特に限定されるもので
はないが、例えば、ロジン、変成ロジン、テルペン樹
脂、クマロンインデン樹脂、石油樹脂、変成石油樹脂等
が挙げられる。上記粘着付与剤は、上記一般式A−B−
Aからなるブロック共重合体100重量部に対し、好ま
しくは1〜20重量部、更に好ましくは3〜20重量部
の範囲で用いられる。
【0015】上記添加剤Xは、融点が60〜100℃、
分子量が8000〜100000である高級アルキル基
が導入されたポリエチレンイミン及び/又はポリビニル
アルコールからなる。上記添加剤Xの融点が60℃未満
であったり、分子量が8000未満であっては、上記粘
着層表面へのブリードアウトの速度が早く、初期粘着力
及び経時粘着力を大きく低下させ、逆に、融点が100
℃を超えたり、分子量が100000を超えると、上記
粘着層表面へのブリードアウトの速度が遅く、必要な量
の添加剤Xの上記粘着層表面へのブリードアウトが得ら
れない。
【0016】又、上記添加剤Yは、融点が120〜18
0℃、分子量が1000以下で、炭素数が14〜23で
ある脂肪酸アミドからなる。上記添加剤Yの融点が12
0℃未満の場合、上記粘着層表面へのブリードアウトの
速度が早く、経時の粘着力を安定して維持することがで
きず、逆に、融点が180℃を超えたり、分子量が10
00を超える場合、上記粘着層表面へのブリードアウト
する速度が遅く、必要な量の添加剤Yが上記粘着層表面
へブリードアウトされず、結果として経時粘着力を安定
して維持することができない。
【0017】上記添加剤X及びYは、粘着層表面へ長期
間にわたり必要量がブリードアウトするが、上記コント
ロールされたブリードアウトは、多層押出成形における
冷却時に粘着層表面へブリードアウトする比率の多い添
加剤Xと冷却後ゆっくりと粘着層表面へブリードアウト
する比率の多い添加剤Yを、粘着層の初期粘着力及び経
時粘着力を安定して維持する如く、上記範囲の含有量で
配合していることが寄与しているものと推定される。
【0018】上記多層押出成形における冷却時のブリー
ドアウトは、含有する添加剤の融点及び分子量に主に依
存し、上記添加剤Yは、特に、成形温度180℃程度の
温度では、多層押出成形金型より押出された初期のみ粘
着層表面へのマイグレーションが起き、多層押出成形時
に大量のブリードアウトを起こさない融点が120〜1
80℃、分子量が1000以下である炭素数が14〜2
3である脂肪酸アミドが選択されて前記効果を奏するも
のと推定される。
【0019】又、本発明の表面保護フィルムを被着体に
貼付後、粘着剤のマイグレーションが大きくなる30℃
以上の環境下において、これに伴う接着面積増大による
接着昂進を抑制するために、上記添加剤Xは、特に、融
点が60〜100℃、分子量が8000〜100000
である高級アルキル基が導入されたポリエチレンイミン
及び/又はポリビニルアルコールが選択されて前記効果
を奏するものと推定される。上記の如く添加剤X及びY
を併せて使用することによって、相乗的に粘着層の初期
の粘着力を大きく低下させることなく、且つ、短期間或
いは低温下での粘着剤のマイグレーションによって接着
昂進を抑制し、初期粘着力及び経時粘着力を安定して維
持することができるのである。
【0020】上記基材層及び粘着層には、本発明の精神
を逸脱せざる範囲において必要に応じ、界面活性剤、柔
軟剤、充填剤、着色剤等を、適宜添加することができ
る。
【0021】本発明の表面保護フィルムの製造方法は、
基材層のポリオレフィン系樹脂フィルムと前記一般式A
−B−Aからなるブロック共重合体及び粘着付与剤を主
成分とする粘着層に、前記添加剤X及びYを上記基材層
及び/又は粘着層に、上記基材層及び/又は粘着層の表
面積当たり合計量で、添加剤X20〜400mg/m 2
及び添加剤X10〜300mg/m2 を含有せしめ、多
層押出成形によって一体に積層して製膜するものであ
る。
【0022】本発明の表面保護フィルムの基材層及び粘
着層等の各層は、上記の如く、押出機内で熱可塑化され
ている間は、高圧に保持されており、各層の系内は均一
に保持されており、多層押出成形金型より大気圧環境に
吐出され、冷却されて始めて内外条件の相違により粘着
層表面への添加剤X及びY等の微小な流動がおきるが、
上記基材層及び粘着層等の各層に付加される成形温度
は、比較的低く、且つ、急速に冷却されるので、表面保
護フィルムの製造工程での添加剤X及びYの粘着層表面
へのブリードアウト量を容易にコントロールすることが
可能となり、前記する被着体に対する初期粘着力及び経
時粘着力を安定して維持し、使用後、被着体から剥離す
る際に糊残りのない表面保護フィルムを得ることができ
るのである。同様な組成であっても基材フィルムの一面
に粘着層を塗工方法等で設けられる場合には、その乾燥
工程で基材フィルムや粘着層が高温に曝されるので、本
発明の如く、製造工程において粘着層表面へのブリード
アウト量をコントロールすることが不可能となり、結果
として、初期粘着力及び経時粘着力を安定して維持した
表面保護フィルムを得ることができない。
【0023】又、本発明の表面保護フィルムの製造方法
は、ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる基材層の一
面に、粘着層を多層押出成形により製膜するに際し、多
層押出成形金型より押出されたフィルムを押出後、2秒
以内に60℃以下に冷却される。上記冷却条件が60℃
を超え、又は、60℃以下に冷却するのに2秒を超える
場合には、粘着層表面へのブリードアウト量が多くな
り、これと接触する多層押出成形機の冷却ロールを含む
各種ロール類に上記添加剤X及びYを主体とする添加剤
がプレーティングアウトし、上記各種ロール類に付着し
て汚染し、得られる表面保護フィルムの表面状態を悪く
したり、ブロッキングをおこしたりする。勿論、得られ
る表面保護フィルムの粘着特性は低下する。
【0024】又、本発明の表面保護フィルムの製造方法
は、叙上の如く構成されているので、表面保護フィルム
の製造工程での添加剤X及びYの粘着層表面へのブリー
ドアウト量を容易にコントロールすることが可能である
ばかりでなく、基材層と粘着層の界面が相互に入り込ん
で強固に積層されているので、前記する初期粘着力及び
経時粘着力を安定して維持した表面保護フィルムを容易
に製造することができる。
【0025】本発明の表面保護フィルムは、ロール状に
捲重して長尺のフィルムとして保管してもよいが、枚葉
として保管してもよい。いずれの場合も、上記粘着剤層
の表面にセパレーターを仮着して粘着剤層を保護しても
よい。上記セパレーターとしては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムの一
面を、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤及
びその他の有機系離型剤によって離型処理したセパレー
ターが挙げられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。
【0027】(実施例1)低密度ポリエチレンを厚さ5
0μm、SEBS90重量部、粘着付与剤(商品名:エ
スコレッツ5300)15重量部、添加剤X〔融点90
℃、分子量10000のオクタデシルイソシアネートを
付加したポリエチレンイミン(日本触媒化学社製、商品
名:RP20)〕0.5重量部及び添加剤Y〔融点14
3℃、分子量592のエチレンビスステアリン酸アミ
ド〕1重量部を含有する粘着層を厚さ10μmとなるよ
うにTダイ法にて、金型温度180℃で2層共押出成形
し、表面保護フィルムを作製した。
【0028】(実施例2)実施例1の添加剤Xの含有量
を2重量部に変更したこと以外、実施例1と同様にして
表面保護フィルムを作製した。
【0029】(実施例3)最外層を構成する低密度ポリ
エチレンを厚さ40μm、低密度ポリエチレン100重
量部、添加剤X(前出)1重量部及び添加剤Y(前出)
0.2重量部からなる中間層を厚さ10μm及びSEB
S(前出)90重量部、粘着付与剤(前出)15重量
部、添加剤X(前出)1重量部及び添加剤Y(前出)
0.5重量部を含有する粘着層を最内層厚さ10μmと
してTダイ法にて、金型温度180℃で3層共押出成形
し、表面保護フィルムを作製した。
【0030】(比較例1)実施例1の添加剤Yを用いな
かったこと以外、実施例1と同様にして表面保護フィル
ムを作製した。
【0031】(比較例2)実施例1の添加剤Xを用いな
かったこと以外、実施例1と同様にして表面保護フィル
ムを作製した。
【0032】(比較例3)実施例1の添加剤Yに替え
て、融点73℃、分子量298のオレイン酸アミド1重
量部を用いたこと以外、実施例1と同様にして表面保護
フィルムを作製した。
【0033】(比較例4)実施例1の添加剤Xの含有量
を10重量部、添加剤Yの含有量を5重量部に変更した
こと以外、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作
製した。
【0034】上記実施例及び比較例で得られた表面保護
フィルムについて、初期粘着力、経時粘着力及び経時剥
離力の試験を以下に示した方法で測定、評価した。測
定、評価結果は表1に示した。
【0035】1.初期粘着力:JIS Z 0237に
準拠し、SUS#304BA板に2kg/cmの荷重に
て貼合わせ、20分放置した試験片につき、引張試験機
を用いて速度300mm/minにて初期粘着力を測定
した。
【0036】2.経時粘着力:JIS Z 0237に
準拠し、前項と同様に調製した試験片につき、40℃で
2週間加熱下に経時せしめた後、前項と同様に経時粘着
力を測定した。
【0037】3.経時剥離力:前項(経時粘着力)と同
様に経時せしめた試験片につき、23℃に冷却した後、
高速引張試験機を用いて速度30m/minにて同温度
における経時剥離力を測定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、叙上の如
き構成からなっているので、被着体に対する初期粘着力
及び経時粘着力を安定して維持し、使用後、被着体から
剥離する際に糊残りもない。
【0040】又、本発明の表面保護フィルムの製造方法
は、叙上の如く構成されているので、表面保護フィルム
の製造工程での添加剤X及びYの粘着層表面へのブリー
ドアウト量を容易にコントロールすることが可能である
ばかりでなく、基材層と粘着層の界面が相互に入り込ん
で強固に積層されているので、前記する初期粘着力及び
経時粘着力を安定して維持した表面保護フィルムを容易
に製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKK C09J 7/02 JKK JKZ JKZ B29C 47/06 9349−4F B29C 47/06 47/88 9349−4F 47/88 B32B 27/00 B32B 27/00 Z 27/18 27/18 27/30 102 27/30 102 // B29K 23:00 B29L 7:00 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる
    基材層の一面に、一般式A−B−Aからなるブロック共
    重合体(但し、Aはスチレン重合体ブロックを指し、B
    はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
    ク又はこれらを水素添加して得られるオレフィン重合体
    ブロックを指す)を主成分とし、粘着付与剤を含有する
    粘着層が設けられてなる表面保護フィルムであって、上
    記基材層及び/又は粘着層に、以下の添加剤X及びYの
    2種が含有され、上記添加剤Xは融点が60〜100
    ℃、分子量が8000〜100000である高級アルキ
    ル基が導入されたポリエチレンイミン及び/又はポリビ
    ニルアルコールであり、上記添加剤Yは融点が120〜
    180℃、分子量が1000以下である炭素数が14〜
    23である脂肪酸アミドであり、且つ、上記基材層及び
    /又は粘着層の表面積当たり合計量で、添加剤X20〜
    400mg/m2 及び添加剤Y10〜300mg/m2
    を含有してなることをことを特徴とする表面保護フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる
    基材層と粘着層を多層押出成形により一体に積層して製
    膜することを特徴とする請求項1記載の表面保護フィル
    ムの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる
    基材層と粘着層を多層押出成形により一体に積層して製
    膜するに際し、多層押出成形金型より押出されたフィル
    ムを押出後、2秒以内に60℃以下に冷却することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の表面保護フィルム
    の製造方法。
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