JP2018119138A - 積層フィルム - Google Patents
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Abstract
本発明は表面に凹凸を有する被着体に貼り合わせた際の粘着特性に優れ、かつ、加工後や保管後に容易に剥離することができる積層フィルムに関する。
【解決手段】
基材の一方の面に粘着層を有する積層フィルムであって、結晶化温度Tcが118℃以上、粘着層面の十点平均粗さRz1が1〜7μmであることを特徴とする、積層フィルム。
【選択図】なし
Description
積層フィルム5mgをアルミニウム製パンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて、窒素雰囲気下で、室温から250℃まで20℃/分で昇温し、250℃で5分間保持した後、20℃まで20℃/分で降温し、得られた発熱ピークの温度を積層フィルムの結晶化温度Tcとした。なお、発熱ピークが2つ以上ある場合は、ピーク面積が大きい方のピーク温度を結晶化温度Tcとした。
積層フィルムの粘着層面の十点平均粗さRz1、積層フィルムの粘着層と反対側の面の十点平均粗さRz2は、(株)小坂研究所製の高精度微細形状測定器(SURFCORDER ET4000A)を用い、JIS B0601−1994に準拠し、粘着層面および粘着層が存在する側と反対側の面それぞれについて、フィルム横方向に2mm、縦方向に0.2mmの範囲について、走査方向を横方向とし、縦方向10μm間隔で21回の測定を実施し3次元解析を行い、評価した。なお、触針先端半径2.0μmのダイヤモンド針を使用、測定力100μN、カットオフ0.8mmで測定した。
レスカ製タッキング試験機TAC1000を用いて、以下の条件で積層フィルムの粘着層面に直径5mmのSUSプローブを接触後、引き剥がした際の最大荷重を読み取り、プローブの面積で除して単位面積あたりの荷重を算出した。試験は1種類の積層フィルムにつき5回実施し、その平均値を積層フィルムの粘着層面のプローブタック値とした
温度:23℃
相対湿度:50%
サンプル設置後の保持時間:5分
接触速さ、引き剥がし速さ:2mm/秒
接触時間:2秒。
温度23℃、相対湿度50%の条件下で24時間調温調湿した積層フィルムと被着面の十点平均粗さが20μmでアクリル系樹脂からなるプリズムシートのプリズム面とを、ロールプレス機を用いて貼合圧力0.4MPa、貼合速度3m/分で貼合した。その後、温度23℃、相対湿度50%で24時間保管した後、トムソン型打ち抜きカッターにて、幅25mm、長さ150mmに断裁加工し、試験片を作成し、剥離試験に用いた。
◎:5回中5回とも容易に剥離できた
〇:5回中4回は容易に剥離できたが、それ以外は一度で剥離できなかった
△:5回中3回は容易に剥離できたが、それ以外は一度で剥離できなかった
×:5回中2回は容易に剥離できたが、それ以外は一度で剥離できなかった
××:5回中容易に剥離できたのが1回以下であった。
各層の構成樹脂を次のように準備した。
基材を構成する組成物のうち、上記アイソタクチックポリプロピレンの含有量を30質量%、上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量を69.7質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。
基材を構成する組成物のうち、上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量を49.94質量%、アデカ製アデカスタブNA−27を0.06質量%とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
基材を構成する組成物のうち、上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量を49.97質量%、アデカ製アデカスタブNA−27を0.03質量%とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
粘着層を構成する組成物を、旭化成製タフテックH1052を85質量%、粘着付与剤として荒川化学製アルコンP125を10質量%、三井化学製FTR7100を5質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
基材を構成する組成物を上記アイソタクチックポリプロピレン99.7質量%、アデカ製アデカスタブNA−27を0.3質量%とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
離型層を構成する組成物を上記アイソタクチックポリプロピレン98質量%、上記エチレンビスステアリン酸アミド2質量%とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
離型層を構成する組成物を上記アイソタクチックポリプロピレン68質量%、上記プロピレン・エチレンブロック共重合体30質量%、上記エチレンビスステアリン酸アミド2質量%とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
基材を構成する組成物を、上記プロピレン・エチレンブロック共重合体100質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。なお、単一の基材原料を使用したため、実施例1で実施した基材原料の溶融混練およびペレット化は実施していない。
粘着層厚みを6μmとした以外は、比較例1と同様にして積層フィルムを得た。
粘着層を構成する組成物を、旭化成製タフテックH1052を78質量%、粘着付与剤として荒川化学製アルコンP125を17質量%、三井化学製FTR7100を5質量%に変更した以外は、比較例2と同様にして積層フィルムを得た。
基材を構成する組成物を、上記アイソタクチックポリブロピレン100質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。なお、単一の基材原料を使用したため、実施例1で実施した基材原料の溶融混練およびペレット化は実施していない。
離型層を構成する組成物を上記アイソタクチックポリプロピレン98質量%、上記エチレンビスステアリン酸アミド2質量%とした以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。
Claims (8)
- 基材の一方の面に粘着層を有する積層フィルムであって、結晶化温度Tcが118℃以上、粘着層面の十点平均粗さRz1が1〜7μmであることを特徴とする、積層フィルム。
- 前記基材がプロピレン系樹脂および結晶核剤を含有することを特徴とする、請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記結晶核剤が、リン酸エステル系化合物であることを特徴とする、請求項2に記載の積層フィルム。
- 前記積層フィルムの粘着層と反対側の面の十点平均粗さRz2が2〜10μmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記粘着層がスチレン系エラストマーを含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記粘着層面の23℃におけるプローブタックが0.5〜5g/mm2であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記積層フィルムが光学用の表面保護フィルムとして用いられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記表面保護フィルムが保護する被着面がプリズムシートのプリズム面またはマット面であることを特徴とする、請求項7に記載の積層フィルム。
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