JPH09172287A - 電子機器筐体及びそれを有する電子機器 - Google Patents
電子機器筐体及びそれを有する電子機器Info
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- JPH09172287A JPH09172287A JP32924895A JP32924895A JPH09172287A JP H09172287 A JPH09172287 A JP H09172287A JP 32924895 A JP32924895 A JP 32924895A JP 32924895 A JP32924895 A JP 32924895A JP H09172287 A JPH09172287 A JP H09172287A
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Abstract
機器筐体に関し、耐久性に富み、且つ、電磁波を十分に
抑圧しうる電磁波シールド構造部を提供することを課題
とする。 【解決手段】 電磁波シールド構造部22を、電子部品
が組み込まれる合成樹脂製の筐体本体21の外面には設
けず、専ら筐体本体の内面側にだけ形成して構成する。
電磁波シールド構造部22は、合成樹脂製筐体本体21
の内面に被着してある銅膜23と、銅膜23を覆ってい
るウレタン膜24と、ウレタン膜24を覆っており、上
記銅膜23と電気的に接続してある銅膜25とを有する
サンドウィチ構造を有するよう構成する。
Description
り、特に、パソコンの合成樹脂製の筐体に関する。パソ
コン等の電子機器の筐体には、デザインの自由度の点等
から成形品である合成樹脂製の筐体が使用されている。
合成樹脂自体には、筐体の内部に組み込まれた電子部品
より発生した電磁波をシールドする機能がないため、筐
体に電磁波をシールドする機能を付加する必要がある。
この場合に、成形品である合成樹脂製の筐体の外面は、
合成樹脂が表れている構成であることが望ましい。傷つ
いても、電磁波をシールドする機能に影響が出ないよう
にするため、また、取り扱い中に付いた汗によって耐久
性が影響を受けないようにするため、また、素地が活か
せるようにするためである。
0を示す。電子機器筐体10は、成形品である合成樹脂
製の筐体本体11の内面11aにメッキ層12を有し、
且つ、筐体本体11の外面11bにメッキ層13と塗装
層14を有する構成である。
は、外面11bのメッキ層13を隠すために形成してあ
る。
機器筐体10は、傷に弱かった。筐体10の外面に傷が
つくと、メッキ層13が剥げ、電磁波をシールドする機
能がその分低下するからである。
も問題があった。パソコンを持ち運ぶ取り扱い中に付い
た汗等によって塗装層14が傷み、更には、メッキ層1
3が傷むからである。また、電子機器筐体10は、デザ
イン的にも問題があった。成形時の素地が活かせないか
らである。
層13を省略しようとすると、電磁波反射させる面が一
つとなってしまい、電磁波をシールドする機能が不十分
となる。よって、従来の筐体10では、筐体本体11の
外面11bのメッキ層13を省略することはできなかっ
た。
子機器筐体及びそれを有する電子機器を提供することを
目的とする。
部品が組み込まれる合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本
体の内面側にだけ形成してある電磁波シールド構造部と
よりなり、該電磁波シールド構造部は、上記合成樹脂製
筐体本体の内面に被着してある第1の導電膜と、該導電
膜を覆っている絶縁膜と、該絶縁膜を覆っており、上記
第1の導電膜と電気的に接続してある第2の導電膜とを
有する構成としたものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、該導電膜を覆っているカ
ーボン、金、銀、銅、パラジウム、ニッケルのいずれか
を含有する塗料膜と、該塗料膜を覆っており、上記第1
の導電膜と電気的に接続してある第2の導電膜とを有す
る構成としたものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、絶縁性のシートの片面に
導電膜を有する構造を有し、上記第1の導電膜に接着し
てある片面導電膜付き絶縁性シートとを有する構成とし
たものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、絶縁性のシートの両面に
導電膜を有する構造を有し、上記第1の導電膜に接着し
てある両面導電膜付き絶縁性シートとを有する構成とし
たものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、絶縁性シートと、該絶縁
性シートの下面のべたの導電膜と、該絶縁性シートの上
面の配線パターンとを有する構造を有し、該べたの導電
膜を上記第1の導電膜に接着されて固定してあるフレキ
シブルプリント基板とを有する構成としたものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、導電性シート本体と、該
導電性シート本体の下面の絶縁膜とを有する構造を有
し、該絶縁膜を上記第1の導電膜に接着されて固定して
ある導電性シートとを有する構成としたものである。
る合成樹脂製の筐体本体と、該筐体本体の内面側にだけ
形成してある電磁波シールド構造部とよりなり、該電磁
波シールド構造部は、上記合成樹脂製筐体本体の内面に
被着してある第1の導電膜と、導電性シート本体と、該
導電性シート本体の下面に接着してある絶縁性シートと
を有する構造を有し、該絶縁性シートを上記第1の導電
膜に接着されて固定してある導電性シートとを有する構
成としたものである。
いずれか一の請求項記載の電子機器筐体を有する構成と
したものである。
は、本発明の第1実施例になる電子機器筐体20を示
す。電子機器筐体20は、電子部品が組み込まれる合成
樹脂製の成形品である、底板21aと側壁21bとより
なる筐体本体21と、この筐体本体21の内面21c側
にだけ形成してある電磁波シールド構造部22とよりな
る。電子機器筐体20の外面20aは、筐体本体21の
外面21dであり、成形したままの素地である。
で構成したものであり、筐体本体21の内面21cに被
着してある銅膜23と、この銅膜23を覆っているウレ
タン膜24と、このウレタン膜24を覆っている銅膜2
5と、この銅膜25を覆っているニッケル膜26とより
なる。電子機器筐体20が電子機器の一部を構成した状
態で、銅膜25は、グランド電位とされる。
本体21の側壁21bの上端面21eに臨む位置まで設
けてある。ウレタン膜24は、絶縁膜を構成し、その端
24aが、筐体本体21の側壁21bの上端面21dよ
り寸法aだけ下がった位置に留まるように形成してあ
る。銅膜25は、第2の導電膜を構成し、筐体本体21
の側壁21bの上端面21eに臨む位置まで設けてあ
る。よって、銅膜23は、その周囲の部分が、ウレタン
膜24の端24aより露出しており、銅膜25は、その
周囲の部分が、銅膜23の周囲の部分に被着してある。
は、絶縁膜であるウレタン膜24が銅膜23と銅膜25
とによりサンドイッチされた構造を有し、銅膜25が銅
膜23と電気的に接続された状態とされる。27は、銅
膜25と銅膜23とが電気的に接続されている部位を示
す。
体20内にディスク装置30及びプリント基板に電子部
品が実装されたプリント基板組立体31等が組み込ま
れ、電子機器の一部を構成した状態で、銅膜25は、グ
ランド電位とされる。銅膜25がグランド電位とされる
と、銅膜23も確実にグランド電位とされる。よって、
プリント基板組立体31等より発した電磁波40は、符
号41で示すように、先ずは、銅膜25で反射され、銅
膜25を透過した電磁波は、符号42で示すように、銅
膜23で反射され、二重にシールドされ、電子機器筐体
20外に漏れ出る電磁波は十分に抑圧される。
込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示すよ
うに、銅膜23で反射され、次いで、符号47で示すよ
うに、銅膜25で反射され、二重にシールドされ、電子
機器筐体20内に入り込む電磁波は十分に抑圧される。
端面21eの位置まで形成してあり、銅膜25を完全に
覆っており、銅膜25が酸化することが防止されてい
る。電子機器筐体20が電子機器の一部を構成した状態
で、電子機器筐体20の外面20aは、筐体本体21の
外面21dであり、成形したままの素地である。
部を構成した状態で、電子機器筐体20は、以下の三つ
の効果を有する。 (1) 電子機器の取り扱い中等に電子機器筐体20を何か
にぶつけ電子機器筐体20を傷つけた場合でも、電磁波
シールド構造部22が破壊されることは起きず、電磁波
をシールドする機能は少しも低下しない。よって、電子
機器筐体20は、従来の電子機器筐体に比べて傷に強
い。
機器筐体20に汗が付くことがある。しかし、銅膜23
等は筐体本体21の内面21c側に存在しているため、
汗が銅膜23等に付くことは無く、よって、汗によって
銅膜23等が錆たり、剥離したりする悪影響を受ける危
険はない。よって、電子機器筐体20は、従来の電子機
器筐体に比べて、良好な耐久性を有する。
体本体21の外面21dであり、成形したままの素地で
ある。よって、電子機器筐体20は、成形時の素地が活
かせる構成であり、従来の電子機器筐体に比べて、デザ
イン的に有利である。次に、上記の電子機器筐体20の
製造方法について、図3を参照して説明する。
(B)乃至(G)は、各工程における状態を示す。先
ず、銅蒸着工程50を行う。ここでは、図3(B)に示
すように、合成樹脂製の成形品である筐体本体21の外
面21dをカバー治具60で覆った状態とし、銅蒸着を
行い、筐体本体21の内面21cに銅膜23を形成す
る。
いるため、筐体本体21の外面21dに銅膜23が付か
ないようにするためには、面倒なマスクをする必要がな
く、筐体本体21の外面21dをカバー治具60で覆う
だけで足り、よって、銅蒸着工程50に要するコストは
安価である。
ング工程51は、後に形成する銅膜25が銅膜23と電
気的に接続する部位を形成するために行う。図3(C)
に示すように、マスキングテープ61を接着して、銅膜
23が形成された筐体本体21の側壁21bの上端部2
1d付近の内面21cと、上端部21dとを覆う。
次に、ウレタン塗装工程52を行う。特殊ウレタンをス
プレー吹き付けて、クリア塗装を行って、図3(D)に
示すように、ウレタン膜24を形成する。塗装はクリア
塗装であるため、塗装に要するコストは安価である。
3(E)に示すように、マスキングテープ61を除去す
る。これにより、銅膜23のうち側壁21bの上端部2
1d付近の部分23aが露出する。また、側壁21bの
上端部21dも露出する。
図3(F)に示すように、上記の銅蒸着工程50と同様
に、筐体本体21の外面21dをカバー治具60で覆っ
た状態とし、銅蒸着を行い、筐体本体21の内面21c
に銅膜25を形成する。銅膜25は、ウレタン膜24上
に形成され、周辺の部分が銅膜23のうちの上記露出し
ている部分23a上に形成される。
いるため、筐体本体21の外面21dに銅膜25が付か
ないようにするためには、面倒なマスクをする必要がな
く、筐体本体21の外面21dをカバー治具60で覆う
だけで足り、よって、銅蒸着工程54に要するコストは
安価である。
こでは、図3(G)に示すように、上記の銅蒸着工程5
4と同様に、筐体本体21の外面21dをカバー治具6
0で覆った状態とし、ニッケル蒸着を行い、筐体本体2
1の内面21cにニッケル膜26を形成する。ニッケル
膜26は、銅膜25上に形成され、周辺の部分が側壁2
1bの上端部21d上に形成される。
いるため、筐体本体21の外面21dにニッケル膜26
が付かないようにするためには、面倒なマスクをする必
要がなく、筐体本体21の外面21dをカバー治具60
で覆うだけで足り、よって、ニッケル蒸着工程54に要
するコストは安価である。
造される。 〔第2実施例、請求項2の発明の実施例〕図4は、本発
明の第2実施例になる電子機器筐体20Aを示す。電子
機器筐体20Aは、筐体本体21と、この筐体本体21
の内面21c側にだけ形成してある電磁波シールド構造
部22Aとよりなる。
実施例の電子機器筐体20の電磁波シールド構造部22
を構成するウレタン膜24に代えてカーボン、金、銀、
銅、パラジウム、ニッケルのいずれかを含有する塗料膜
70を設けた他は、上記の電磁波シールド構造部22と
同じ構成である。即ち、電磁波シールド構造部22A
は、筐体本体21の内面21cに被着してある銅膜23
と、この銅膜23を覆っている塗料膜70と、この塗料
膜70を覆っている銅膜25と、この銅膜25を覆って
いるニッケル膜26とよりなる。塗料膜70は、多少の
抵抗を有するけれども、カーボン、金、銀、銅、パラジ
ウム、ニッケルのいずれかを含有していることによっ
て、導電性を有する。
体31等より発した電磁波40は、符号41で示すよう
に、先ずは、銅膜25で反射され、次いで、符号43で
示すように、塗料膜70で反射され、更には、符号42
で示すように、銅膜23で反射され、三重にシールドさ
れ、電子機器筐体20A外に漏れ出る電磁波は上記の電
子機器筐体20の場合より更に抑圧される。
り込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示す
ように、銅膜23で反射され、次いで、符号48で示す
ように、塗料膜70で反射され、更には、符号47で示
すように、銅膜25で反射され、三重にシールドされ、
電子機器筐体20A内に入り込む電磁波は上記の電子機
器筐体20の場合より更に抑圧される。
図5は、本発明の第3実施例になる電子機器筐体20B
を示す。電子機器筐体20Bは、筐体本体21と、この
筐体本体21の内面21c側にだけ形成してある電磁波
シールド構造部22Bとよりなる。
利用した構成であり、筐体本体21の内面21cに被着
してある銅膜23と、接着材膜80により銅膜23上に
接着してあるポリエステルシート81と、このポリエス
テルシート81の上面の銅膜82とよりなる。
ように、ポリエステルシート81に対して片面メッキさ
れて、ポリエステルシート81の上面に銅膜82が形成
された片面銅膜付きポリエステルシート83を、内面2
1cに銅膜23が被着してある筐体本体21の内面に、
接着することにより製造される。
基板組立体31等より発した電磁波40は、符号41で
示すように、先ずは、銅膜82で反射され、次いで、符
号42で示すように、銅膜23で反射され、二重にシー
ルドされ、電子機器筐体20B外に漏れ出る電磁波は抑
圧される。
り込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示す
ように、銅膜23で反射され、次いで、符号47で示す
ように、銅膜25で反射され、二重にシールドされ、電
子機器筐体20B内に入り込む電磁波は抑圧される。
図7は、本発明の第4実施例になる電子機器筐体20C
を示す。電子機器筐体20Cは、筐体本体21と、この
筐体本体21の内面21c側にだけ形成してある電磁波
シールド構造部22Cとよりなる。
利用した構成であり、筐体本体21の内面21cに被着
してある銅膜23と、接着材膜80と、銅膜83と、ポ
リエステルシート81と、このポリエステルシート81
の上面の銅膜82とよりなる。
ように、ポリエステルシート81に対して両面メッキさ
れて、ポリエステルシート81の上面に銅膜82が形成
され、下面に銅膜84が形成された両面銅膜付きポリエ
ステルシート83Aを、内面21cに銅膜23が被着し
てある筐体本体21の内面に、接着することにより製造
される。
基板組立体31等より発した電磁波40は、符号41で
示すように、先ずは、銅膜82で反射され、次いで、符
号43で示すように、銅膜84で反射され、更には、符
号42で示すように、銅膜23で反射され、三重にシー
ルドされ、電子機器筐体20C外に漏れ出る電磁波は上
記の電子機器筐体20Bの場合より更に抑圧される。
り込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示す
ように、銅膜23で反射され、次いで、符号48で示す
ように、銅膜84で反射され、更には、符号47で示す
ように、銅膜82で反射され、三重にシールドされ、電
子機器筐体20C内に入り込む電磁波は上記の電子機器
筐体20Bの場合より更に抑圧される。
3Aに代えて、図9に示すように、ポリエステルシート
81の上面に銅シート85が接着され、ポリエステルシ
ート81の下面に銅シート86が接着された構成のシー
ト83Aaを用いてもよい。 〔第5実施例、請求項5の発明の実施例〕図10は、本
発明の第5実施例になる電子機器筐体20Dを示す。
この筐体本体21の内面21c側にだけ形成してある電
磁波シールド構造部22Dとよりなる。電磁波シールド
構造部22Dは、フレキシブルプリント基板を利用した
構成であり、筐体本体21の内面21cに被着してある
銅膜23と、接着材膜80と、接着材膜80によって接
着してあるフレキシブルプリント基板90とよりなる。
フレキシブルプリント基板90は、図11に示すよう
に、ポリイミドシート91と、ポリイミドシート91の
下面のべたの銅膜92と、ポリイミドシート91の上面
の配線パターン93とよりなる。
すように、フレキシブルプリント基板90を、周囲の部
分を上方に折り曲げて、内面21cに銅膜23が被着し
てある筐体本体21の内面に、接着することにより製造
される。図10中、電子機器筐体20D内のプリント基
板組立体31等より発した電磁波40は、符号41で示
すように、先ずは、銅膜92で反射され、次いで、符号
42で示すように、銅膜23で反射され、二重にシール
ドされ、電子機器筐体20D外に漏れ出る電磁波は抑圧
される。
り込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示す
ように、銅膜23で反射され、次いで、符号47で示す
ように、銅膜92で反射され、二重にシールドされ、電
子機器筐体20D内に入り込む電磁波は抑圧される。
図12は、本発明の第6実施例になる電子機器筐体20
Eを示す。電子機器筐体20Eは、筐体本体21と、こ
の筐体本体21の内面21c側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部22Eとよりなる。
を利用した構成であり、筐体本体21の内面21cに被
着してある銅膜23と、導電性の接着材膜105と、接
着材膜80によって接着してある銅シート100とより
なる。銅シート100は、図13に示すように、銅シー
ト本体101と、銅シート本体101の下面のウレタン
塗装膜102とよりなる。銅シート100は、筐体本体
21のうち底板21aに対しては、ウレタン塗装膜10
2が接着材膜105により接着してあり、側壁21bに
対しては、銅シート本体101の一部が接着材膜105
により接着してある。
すように、銅シート100を、周囲の部分を上方に折り
曲げて、内面21cに銅膜23が被着してある筐体本体
21の内面に、接着することにより製造される。なお、
銅シート100は、銅シート本体101の周囲の部分を
マスキングし、ウレタン塗装をし、その後にマスキング
を除去することによって製造される。
ト基板組立体31等より発した電磁波40は、符号41
で示すように、先ずは、銅シート本体101で反射さ
れ、次いで、符号42で示すように、銅膜23で反射さ
れ、二重にシールドされ、電子機器筐体20E外に漏れ
出る電磁波は抑圧される。
り込もうとする電磁波45も、最初に、符号46で示す
ように、銅膜23で反射され、次いで、符号47で示す
ように、銅シート本体101で反射され、二重にシール
ドされ、電子機器筐体20E内に入り込む電磁波は抑圧
される。
図14は、本発明の第7実施例になる電子機器筐体20
Fを示す。電子機器筐体20Fは、筐体本体21と、こ
の筐体本体21の内面21c側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部22Fとよりなる。
を利用した構成であり、筐体本体21の内面21cに被
着してある銅膜23と、導電性の接着材膜105と、接
着材膜80によって接着してある銅シート110とより
なる。銅シート110は、図13に示すように、銅シー
ト本体111と、銅シート本体111の下面に接着材膜
113により接着されたポリエステルシート112とよ
りなる。銅シート110は、筐体本体21のうち底板2
1aに対しては、ポリエステルシート112が接着材膜
105により接着してあり、側壁21bに対しては、銅
シート本体111の一部が接着材膜105により接着し
てある。
すように、銅シート100を、周囲の部分を上方に折り
曲げて、内面21cに銅膜23が被着してある筐体本体
21の内面に、接着することにより製造される。なお、
電子機器筐体20Fの電磁波シールド作用は、上記の電
子機器筐体20Eと同じである。
えて、ニッケル、パーマロイ、すず、クロム、金、銀、
鉄、チタン、コバルト、亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウム等の膜、板を使用出来る。また、ウレタン膜にに代
えて、エポキシ、アクリル等の膜を使用出来る。
レーティングを使用してもよい。また、電磁波シールド
構造部は、上記の各電磁波シールド構造部を2つ重ねた
構造としてもよい。この構成によれば、電磁波シールド
効果が向上する。図16は、上記の電子機器筐体20等
を適用してなる電子機器としてのパソコン120を示
す。パソコン120は、ディスク装置及びプリント基板
に電子部品が実装されたプリント基板組立体等が組み込
まれている電子機器筐体20と、この電子機器筐体20
の上面開口を塞ぐように取り付けてあるキーボード12
1と、折り畳み式の液晶ディスプレイ122とよりな
る。
プリント基板組立体等が上記構成の電子機器筐体20内
に組み込まれているため、漏洩する電磁波が十分に抑制
された性能を有する。
電磁波シールド構造部を、電子部品が組み込まれる合成
樹脂製の筐体本体の外面には設けず、専ら筐体本体の内
面側にだけ形成した構成であるため、 (1) 電子機器の取り扱い中等に電子機器筐体を何かにぶ
つけ電子機器筐体を傷つけた場合でも、電磁波シールド
構造部が破壊されることは起きず、電磁波をシールドす
る機能は少しも低下しない。よって、従来の電子機器筐
体に比べて傷に強い。
磁波シールド構造部が悪影響を受ける危険はなく、よっ
て、従来の電子機器筐体に比べて、良好な耐久性を有す
る。 (3) 電子機器筐体の外面は、筐体本体の外面であり、成
形したままの素地である。よって、電子機器筐体は、成
形時の素地が活かせる構成であり、従来の電子機器筐体
に比べて、デザイン的に有利である。
ド構造部は、合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある
第1の導電膜と、該導電膜を覆っている絶縁膜と、該絶
縁膜を覆っており、上記第1の導電膜と電気的に接続し
てある第2の導電膜とを有する構成であるため、電子機
器筐体を透過しようとする電磁波は、第1の導電膜で反
射され、更には、第2の導電膜で反射され、二重にシー
ルドされ、よって、電子機器筐体より漏れ出る電磁波及
び外部より電子機器筐体内に入り込む電磁波を十分に抑
圧出来る。される。
構造部を、電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐体本
体の内面側にだけ設けると共に、この電磁波シールド構
造部を、上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある
第1の導電膜と、該導電膜を覆っているカーボン、金、
銀、銅、パラジウム、ニッケルのいずれかを含有する塗
料膜と、該塗料膜を覆っており、上記第1の導電膜と電
気的に接続してある第2の導電膜とを有する構成とした
ため、従来の電子機器筐体に比べて傷に強い等の効果に
加えて、電子機器筐体を透過しようとする電磁波は、第
1の導電膜で反射され、次に、塗料膜で反射され、更に
は、第2の導電膜で反射され、三重にシールドされ、よ
って、電子機器筐体より漏れ出る電磁波及び外部より電
子機器筐体内に入り込む電磁波を請求項1の発明の電子
機器筐体より更に抑圧出来る。
による効果と同じ効果を有する。また、シートを接着し
た構成であるため、膜を形成する設備がなくても製造出
来る。請求項4の発明によれば、請求項2の発明による
効果及び請求項3の発明による効果と同じ効果を有す
る。
リント基板を利用して、請求項1の発明による効果と同
じ効果を有することが出来る。請求項6の発明によれ
ば、請求項1の発明による効果及び請求項3の発明によ
る効果と同じ効果を有する。
が十分に抑制された性能を有し、且つ、電磁波シールド
構造部が良好な耐久性を有し、且つ、デザインを制限さ
れない電子機器を実現出来る。
図である。
ための図である。
図である。
図である。
である。
図である。
である。
面図である。
の図である。
面図である。
の図である。
面図である。
の図である。
を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 該導電膜を覆っている絶縁膜と、 該絶縁膜を覆っており、上記第1の導電膜と電気的に接
続してある第2の導電膜とを有する構成としたことを特
徴とする電子機器筐体。 - 【請求項2】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 該導電膜を覆っているカーボン、金、銀、銅、パラジウ
ム、ニッケルのいずれかを含有する塗料膜と、 該塗料膜を覆っており、上記第1の導電膜と電気的に接
続してある第2の導電膜とを有する構成としたことを特
徴とする電子機器筐体。 - 【請求項3】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 絶縁性のシートの片面に導電膜を有する構造を有し、上
記第1の導電膜に接着してある片面導電膜付き絶縁性シ
ートとを有する構成としたことを特徴とする電子機器筐
体。 - 【請求項4】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 絶縁性のシートの両面に導電膜を有する構造を有し、上
記第1の導電膜に接着してある両面導電膜付き絶縁性シ
ートとを有する構成としたことを特徴とする電子機器筐
体。 - 【請求項5】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 絶縁性シートと、該絶縁性シートの下面のべたの導電膜
と、該絶縁性シートの上面の配線パターンとを有する構
造を有し、該べたの導電膜を上記第1の導電膜に接着さ
れて固定してあるフレキシブルプリント基板とを有する
構成としたことを特徴とする電子機器筐体。 - 【請求項6】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 導電性シート本体と、該導電性シート本体の下面の絶縁
膜とを有する構造を有し、該絶縁膜を上記第1の導電膜
に接着されて固定してある導電性シートとを有する構成
としたことを特徴とする電子機器筐体。 - 【請求項7】 電子部品が組み込まれる合成樹脂製の筐
体本体と、該筐体本体の内面側にだけ形成してある電磁
波シールド構造部とよりなり、 該電磁波シールド構造部は、 上記合成樹脂製筐体本体の内面に被着してある第1の導
電膜と、 導電性シート本体と、該導電性シート本体の下面に接着
してある絶縁性シートとを有する構造を有し、該絶縁性
シートを上記第1の導電膜に接着されて固定してある導
電性シートとを有する構成としたことを特徴とする電子
機器筐体。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のうちいずれか一の請求
項記載の電子機器筐体を有する構成としたことを特徴と
する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32924895A JPH09172287A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 電子機器筐体及びそれを有する電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32924895A JPH09172287A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 電子機器筐体及びそれを有する電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09172287A true JPH09172287A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18219322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32924895A Pending JPH09172287A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 電子機器筐体及びそれを有する電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09172287A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010016024A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Fujitsu Ltd | 成型品 |
WO2015080155A1 (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | Jnc株式会社 | 光硬化性インクジェットインク |
JP2018181974A (ja) * | 2017-04-07 | 2018-11-15 | 富士通株式会社 | 電子装置及び電磁波吸収体 |
KR20190019901A (ko) | 2016-06-23 | 2019-02-27 | 도레이 카부시키가이샤 | 케이스 및 케이스의 제조 방법 |
JP2020088126A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電磁波遮蔽装置 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP32924895A patent/JPH09172287A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010016024A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Fujitsu Ltd | 成型品 |
WO2015080155A1 (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | Jnc株式会社 | 光硬化性インクジェットインク |
JPWO2015080155A1 (ja) * | 2013-11-27 | 2017-03-16 | Jnc株式会社 | 光硬化性インクジェットインク |
KR20190019901A (ko) | 2016-06-23 | 2019-02-27 | 도레이 카부시키가이샤 | 케이스 및 케이스의 제조 방법 |
JP2018181974A (ja) * | 2017-04-07 | 2018-11-15 | 富士通株式会社 | 電子装置及び電磁波吸収体 |
JP2020088126A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電磁波遮蔽装置 |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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