JPH09151042A - ダブルデッキエレベータの運行装置及び運行方法 - Google Patents

ダブルデッキエレベータの運行装置及び運行方法

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JPH09151042A
JPH09151042A JP7308618A JP30861895A JPH09151042A JP H09151042 A JPH09151042 A JP H09151042A JP 7308618 A JP7308618 A JP 7308618A JP 30861895 A JP30861895 A JP 30861895A JP H09151042 A JPH09151042 A JP H09151042A
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JP
Japan
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elevator
hall call
double
floor
deck
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JP7308618A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Kazuhiro Segawa
和宏 瀬川
Toru Yamaguchi
透 山口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サービス性や効率が向上するダブルデッキエレ
ベータの運行装置を提供する。 【解決手段】割当て制御部23は、ホール呼び情報収集
部21のホール呼び情報、乗りかご情報収集部22の乗
りかご情報・号機情報、乗りかご属性テーブル24に登
録された乗りかごのサービス情報に基づいて、ホール呼
びボタン1にて発生したホール呼びがロビー階需要のホ
ール呼びか階間需要のホール呼びかを判定し、該判定に
基づいてダブルデッキエレベータからなるエレベータ装
置の複数の乗りかご4のうちから、ロビー階需要に応え
るサービスエレベータ、または、階間需要に応えるサー
ビスエレベータを選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの運行装置
に係り、特にダブルデッキエレベータと呼ばれる2階建
や3階建等のエレベータの運行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、特開昭48−231
48号公報に開示されるように、2階建エレベータの2
つの乗りかごの両方をサービスする双方運行方式と、ど
ちらか一方の乗りかごをサービスする一方運行方式の2
方式を有し、乗りかごに乗客がいないことを検知して一
方運行方式に移行するというものがある。
【0003】また、特開平5−162927号公報に
は、乗り場に行き先階呼びボタンと行き先可能階を表示
する表示装置を設け、混雑状況によってダブルデッキ運
転、セミダブルデッキ運転、シングル運転のうちからど
れかの運行パターンを選択し、これに応じて行き先可能
階を表示装置に表示して不必要な階での停止を回避する
ようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、混雑
状況ごとに異なる運行パターンでエレベータの運行を行
うため常に同じ運行を行う場合に比べ、利用者の利便性
は向上するが、同一時間内はどのエレベータも同じルー
ルに基づき運行するため、同じ乗りかご数のシングルデ
ッキエレベータ(1階建エレベータ)に比べ利便性が著
しく低下する事は避けられない。特に、ダブルデッキエ
レベータの納入されるようなビルは、一つのビルに種々
の会社が入るテナントビルが多くなる。従って、各会社
・テナント間の階間需要と、各階とロビー階間のロビー
階需要とがそのほとんどを占めるような交通流となって
いる。
【0005】そして、これら両方の交通流を区別せずに
同時にサービスしようとすると、平常時ではダブルデッ
キエレベータの特徴である大量輸送能力が発揮できず、
希望する行き先に行けなかったり、ダブルデッキである
ので他の乗りかごが乗降するため自分の乗りかごでは乗
降がないにも係わらず頻繁に停止するといったことが発
生する。従って、本発明の目的は、サービス性や効率が
向上するダブルデッキエレベータの運行装置及び運行方
法を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記目的は、ダブルデッ
キエレベータを複数列備えたエレベータ装置と、発生し
たホール呼びがロビー階需要のホール呼びか階間需要の
ホール呼びかを判定するホール呼び判定手段と、該判定
に基づいて前記複数のダブルデッキエレベータのうちか
ら、ロビー階需要に応えるサービスエレベータ、または
階間需要に応えるサービスエレベータを選定する提供か
ご決定手段とを、備えることにより達成される。
【0007】また、上記目的を達成するダブルデッキエ
レベータの運行方法は、発生したホール呼びがロビー階
需要のホール呼びか階間需要のホール呼びかを判定し、
該判定に基づいて、複数のダブルデッキエレベータのう
ちからサービスエレベータを選定するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照し説明する。図1は、本発明による一実施例
のダブルデッキエレベータの運行装置を示す図である。
ダブルデッキエレベータの運行装置は、ホール呼びボタ
ン1(11,…,16,17,18)の群と、群管理制御装置2と、号
機制御装置3(31,32,33,34)の群と、乗りかご4( 41,4
2,43,44)の群とから構成される。なお、乗りかご4はダ
ブルデッキエレベータ(2階建エレベータまたは3階建
エレベータなど)であり、ダブルデッキエレベータを複
数列備えたものをエレベータ装置と定義する。
【0009】ダブルデッキエレベータの運行装置の動作
は、次の通りである。ホール呼びボタン1が押された
ら、群管理制御装置2に送られる。 群管理制御装置内
2内のホール呼び情報収集部21は、各階のホール呼び
ボタン1からの乗り場情報を収集する。乗りかご情報収
集部22は、各々の号機制御装置3から乗りかごの位置
やドアの開閉状態などの乗りかご情報・号機情報を受け
取る。
【0010】割当て制御部23は、ホール呼び情報収集
部21のホール呼び情報,乗りかご情報収集部22の乗
りかご情報・号機情報,乗りかご属性テーブル24に登
録された乗りかごのサービス情報などを基に、ホール呼
びに割当てる乗りかごを選択し、号機制御装置3に運行
指令を送る。号機制御装置3は、その運行指令に基づい
て、乗りかご4を運転し発生したホール呼びに対するサ
ービスを実行する。
【0011】すなわち、上記した本発明の特徴は、ダブ
ルデッキエレベータの運行装置が、乗りかご4としての
ダブルデッキエレベータを複数列備えたエレベータ装置
と、発生したホール呼びがロビー階需要のホール呼びか
階間需要のホール呼びかを判定するホール呼び判定手段
と、該判定に基づいて複数のダブルデッキエレベータの
うちからロビー階需要に応えるサービスエレベータ、ま
たは階間需要に応えるサービスエレベータを選定する提
供かご決定手段とを、備えている点にある。そして、本
実施例では、割当て制御部23が、ホール呼び判定手段
および提供かご決定手段に該当する。なお、ダブルデッ
キエレベータの運行装置は、ホール呼び判定手段と提供
かご決定手段とを含む群管理制御装置2であると狭く定
義しても良い。また、サービスエレベータとは、ホール
呼びに応じてホール呼び発生階に到着させるダブルデッ
キエレベータ(上下のデッキを有する乗りかご)を指して
いる。また、ロビー階需要とは、ビルの出入口のある階
などのように出退勤時の乗降人数の特に多い階床での交
通流であり、昼食時の食堂階等を含むものとする。階間
需要とは、ロビー階需要以外の各階床間を移動する交通
流である。
【0012】一方、割当て制御部23は、割当てたホー
ル呼びが所定の条件を満たすかどうかを属性定義テーブ
ル25の登録を参照して判定し、該判定も踏まえた運行
指令結果を乗りかご属性テーブル24に書き込む。な
お、図9は、本発明による一実施例の乗りかご属性テー
ブルを示す図である。図10は、本発明による一実施例
の属性定義テーブルを示す図である。
【0013】図2は、図1の実施例の運行動作を説明す
る図である。二階建のダブルデッキエレベータは、その
大量輸送性を生かすためにスカイロビー方式ビルのスカ
イロビーまで行くシャトルエレベータに利用されている
が、この場合は、サービス階でのエレベータの出発時間
間隔を制御する以外に特に運行制御を行う事がない。し
かし、近年ロビー階需要をさばくだけのシャトルエレベ
ータ利用から通常のシングルデッキエレベータと同様に
階間需要もダブルデッキエレベータでサービスさせ、非
常用エレベータ等を除き、ダブルデッキエレベータだけ
しか設置しないようなビルも建設されるようになってき
た。
【0014】ところで、ダブルデッキエレベータは、そ
の乗りかご容量が大きいため出勤時などのロビー階需要
が大きいときの大量輸送には適するが、平常時の階間需
要が多くなると、シングルデッキエレベータと同等程度
の輸送能力でしかない上に、待ち時間も同じ昇降路数の
シングルデッキエレベータと同程度となる。従って、最
大どれだけの人数を運べるかという最大輸送能力に関し
ては向上するが、平常時の待ち時間は、同シャフト数の
シングルデッキエレベータと同程度となる。
【0015】特に、ダブルデッキエレベータの大量輸送
能力を必要とするような大規模なビルの場合はテナント
ビルが多く、このようなテナントビルでは、ロビー階需
要及び特定の階間需要の両方が多い交通流となり、一社
占有ビルなどのようなロビー階を除きどの階も均質な交
通流とは異なる。以下、ダブルデッキエレベータを単に
エレベータとも表現する。
【0016】上記のような交通流では、ロビー階をサー
ビスする交通流と階間をサービスする交通流を同じ運行
方法でサービスすると双方とも待ち時間が長くなる。ま
た、ダブルデッキの上下両方の乗りかごを使用する場
合、どちらか一方だけに乗降が発生すると、もう一方の
乗客はその乗りかごで乗降がないにも係わらず、乗降が
終了するまで待たなければならず(以下このような停止
を無乗車停止と呼称する)利便性が低下する。その上、
一つの乗りかごの定員が多くなったことになるので停止
回数が増え、一周時間も増加し、それに伴って待ち時間
なども増加する。
【0017】そこで発生する交通流をロビー階需要と階
間需要に分け、特定ダブルデッキエレベータとして「ロ
ビー階へサービスするエレベータ」と割当てたサービス
エレベータは、主にロビー階需要に対してサービスさ
せ、特定ダブルデッキエレベータとして「階間をサービ
スするエレベータ」と割当てたサービスエレベータは、
主に階間需要に対しサービスさせるようにして、個々の
エレベータの一周時間を短縮させるものである。
【0018】図1,2の実施例に当て嵌めれば、ロビー
階需要と判断すれば1号機を、階間需要と判断すれば4
号機を、サービスエレベータとして決定するものであ
る。すなわち、前述した提供かご決定手段は、ロビー階
需要のホール呼びの判定に対し、予めロビー階へのサー
ビスに充てると定めている特定ダブルデッキエレベータ
をサービスエレベータとして割当てる特定割当手段を有
しているものと言える。勿論、上記特定割当手段に、階
間需要のホール呼びの判定に対し、予め階間のサービス
に充てると定めている特定ダブルデッキエレベータをサ
ービスエレベータとして割当てる手段を含めても可であ
る。
【0019】しかし、本発明の場合、一方のロビー階需
要が特定されれば、他方は階間需要であると必然的に定
まるので、どちらか一方の手段でも可である。そして、
需要が大であるロビー階需要に対しては、上下両方の乗
りかごを使用するようにして輸送能力を向上させる。こ
れに対し、階間需要に対しては、ダブルデッキのどちら
か一方の乗りかごのみを使用して無乗降停止を極力少な
くし利便性を向上させる。特に、階間需要のように乗車
区間の短い場合に無乗降停止が増えるので、これを回避
し利便性を向上させることができる。
【0020】また、階間需要に対してサービスするエレ
ベータは、主に階間需要に充当してあるので、反対方向
のホール呼びが来てもすぐに反転することができ、近く
を運行しているエレベータが応答し易くなり、待ち時間
を短縮することができる。例えば、従来では、1号機が
ロビー階をサービスするエレベータであると既に割当て
られていても、4号機が階間需要をサービスするエレベ
ータであると充てられていない(あるいは、優先的に選
定されて割当てられない)場合は、4号機もロビー階を
サービスするエレベータの1つとして考慮され、通常の
「エレベータ割当て」が実行される。
【0021】これに対し本発明では、ロビー階需要に対
しては、主にロビー階をサービスするエレベータとして
1号機が割当てられ、かつ、階間需要に対しては、主に
階間階をサービスするエレベータとして4号機が割当て
られる運行方法であるので、4号機は、例えば図2
(a)のように、4階をサービスした後にすぐ反転し、
他の階間のホール呼びに対応することができる。
【0022】ところで、4号機は、主に階間需要に対す
るサービス、すなわち途中階までのサービスに割当てら
れるので、利用者の乗車時間が短く無乗降停車が頻繁に
発生すると、全サービス時間に対する無乗降停車時間の
割合が大きくなる。従って、無乗降停車時間の割合が大
きくならないように、どちらか一方(図2の場合は上デ
ッキ)の乗りかごだけを使用し、他方(下デッキ)の乗り
かごのドアを閉鎖して使用しない、換言すれば乗降を停
止するようにして、無乗降停車を防止することができ
る。
【0023】即ち、前述の提供かご決定手段は、階間需
要のホール呼びの判定に対し、ダブルデッキエレベータ
の上下どちらか一方のデッキの乗りかごをサービスエレ
ベータとして選定し、かつ、他方のデッキの乗りかごの
乗降を停止する一方利用手段を有していることになる。
従って、図2(b)のように6階で発生したホール呼びが
ロビー行きなら、ロビー階割当ての1号機にサービスさ
せ、図2(c)のように6階で発生したホール呼びが階間
行きなら、階間割当ての4号機にサービスさせることに
なる。
【0024】上記実施例では、ロビー階へのホール呼び
に対し、必ずロビー階へ行くエレベータを予め決めて置
き、その特定されているエレベータをサービスエレベー
タとして割当てる特定割当方法で説明した。これに対
し、提供かご決定手段が割当て制御を実行する時点で逐
次、例えば、評価式(マージンやペナルティを設けた式)
から優先順位を決め、その優先順位にしたがってサービ
スエレベータを選定するすなわち、待ち時間などとのバ
ランスを考慮して選定しエレベータを割当てる選定割当
方法が考えられる。
【0025】すなわち、前述の提供かご決定手段が、ロ
ビー階需要のホール呼びの判定に対し、該判定を受けた
時点において複数のダブルデッキエレベータのうちから
選定した選定ダブルデッキエレベータをサービスエレベ
ータとして割当てる選定割当手段を有している場合であ
る。具体的には、ホール呼びが発生した時点で「各エレ
ベータをどう評価し、どのエレベータを選定するか」評
価選定するときに、例えば、各エレベータが有する行き
先属性を事前に考慮した評価、すなわち、マージン値を
有する特定のエレベータは割当て易くする、またはペナ
ルティ値を有する特定のエレベータは割当て難くするよ
うな評価を行って、サービスエレベータを選定する選定
割当方法がある。このような選定のための評価処理を、
「前処理」と定義する。
【0026】すなわち、前述した選定割当手段は、各ダ
ブルデッキエレベータに対して前処理を実行し評価する
評価手段と、該評価に基づいて選定ダブルデッキエレベ
ータを選定する選定手段とを有していることになる。こ
の一実施例については、図7にて後述する。本実施例に
よれば、ロビー階需要に対する輸送能力を確保しなが
ら、階間需要の利便性を向上させ、さらに、ロビー階を
サービスするエレベータおよび階間をサービスするエレ
ベータ共に、一周時間が短くなり、待ち時間、乗車時間
などのサービス性能を向上させることができる。
【0027】次に、ホール呼び判定手段の具体的な実施
例について、図3〜図5を参照し説明する。図3は、本
発明による一実施例のホール呼び判定方法を示す図であ
る。学習テーブルを用いてホール呼びを判定する場合の
実施例である。図11は、本発明による一実施例の学習
テーブルを示す図である。学習部26は、ホール呼び情
報収集部21、乗りかご情報収集部22などからの運行
情報を基に学習し、学習テーブル27に書き込む。すな
わち、学習テーブル27には、階床ごとや時間帯ごとの
利用者の行き先、行き先の割合などといったサービスエ
レベータの運行記録に基づいた学習結果が記憶される。
そして、ホール呼び判定手段としての割当て制御部23
は、学習部26が学習した該学習結果に基づいて、発生
したホール呼びが階間需要かロビー階需要かを判定す
る。図3の実施例によれば、特別な付加装置を設けなく
ても、学習により自動的に判断し、ロビー階需要のホー
ル呼びか階間需要のホール呼びかを判定することができ
る。
【0028】図4は、本発明による他の実施例のホール
呼び判定方法を示す図である。行き先ボタンを利用して
ホール呼びを判定する場合の実施例である。図4(a)の
実施例は、各階床の乗り場に、ロビー階需要のホール呼
びか階間需要のホール呼びかを区別する区別信号を発信
する「各階行きの行き先ボタン」を設け、該区別信号に基
づいて、ホール呼び判定手段としての割当て制御部23
が、ホール呼びが階間需要かロビー階需要かを判定する
ものである。即ち、「L」ボタンからの区別信号はロビー
階需要のホール呼びであり、「5」、「6」などからの区別
信号は階間需要のホール呼びであると言える。
【0029】また、図4(b)の実施例は、各階行きの全
ての行き先ボタンを設けるのではなく、ロビー行きのボ
タンだけを別に設ける例である。ロビー行きのボタンか
らの区別信号以外は、全て階間需要の信号と判定され
る。さらに、図4(c)の例のように、ロビー行きと階間
行きのボタンを設けても良い。図4の実施例によれば、
階間需要かロビー階需要かを確実に判定することがで
き、効果的な割当てを行うことができる。
【0030】図5は、本発明による別の実施例のホール
呼び判定方法を示す図である。各階の使用状況やテナン
トの入居状況などの入力情報を用いて、ホール呼びを判
定する場合の実施例である。図12は、本発明による一
実施例の階床用途テーブルを示す図である。外部入力装
置5により、各階のテナントの入居状況を群管理制御装
置内2内の階床用途テーブル28に予め登録する。割当
て制御部23は、各階床毎に予め設定された該階床用途
テーブル28の内容を基に、発生したホール呼びが階間
需要かロビー階需要かを判定する。
【0031】例えば、登録情報として、7〜9階がA社
の使用しているテナントビルであると入力する。この場
合、7階に於ける下りのホール呼びは、ロビー階需要で
あると判断でき、7、8階に於ける上りのホール呼び
は、階間需要と判断できる。判断できないホール呼び
は、9または8階に於ける下りのホール呼びの場合であ
るが、これに対しては、図3,図11に示した方法の学
習結果である各階の使用状況を入力情報として用いて判
定したり、時間帯に応じて判定基準を変えたりすること
によって判断できる。図5の実施例によれば、特別なボ
タンなどの装置を付加することなく、階間需要かロビー
階需要かを判定でき、かつ、学習も不要なので設定が終
了したときから、直ちに適切な制御を行うことが可能で
あるという利点がある。
【0032】図6は、本発明による他の実施例のダブル
デッキエレベータの運行装置を示す図である。無乗降停
止を所定の回数に押さえる場合の実施例である。どちら
か一方のデッキの乗りかごだけに乗降が発生する無乗降
停止が多過ぎると、利用者の利便性を著しく損ねること
なる。逆に無乗降停止を零とする制御を意図的に実行さ
せると少な過ぎて、発生したホール呼びに割当て可能な
乗りかごがなくなり、待ち時間などのサービス性が低下
する。そこで、図6の実施例は、各乗りかごに対する無
乗降停止の回数を所定の回数に押さえ、すなわち、各乗
りかごの無乗降停止の回数を平均化し、サービス性を確
保しながら利便性を向上させるものである。
【0033】すなわち、乗りかご属性テーブル24に無
乗降停止回数テーブル241を設ける。そして、割当て
制御部23は、この無乗降停止回数テーブル241に、
各乗りかご毎の無乗車停止した停止回数を記録する。さ
らに、この無乗降停止回数テーブル241には、各乗り
かごに関する無乗車停止の予測される予測回数が予め登
録されている。割当て制御部23は、この無乗降停止回
数テーブル241を用いて、当該乗りかごに関する(1)
停止回数、または(2)停止回数と予測回数との和が、所
定値を越えないようにチェックして、サービスエレベー
タを決定する手段を有するものである。図7は、本発明
による別の実施例のダブルデッキエレベータの運行装置
を示す図である。「エレベータサービス」に優先順位を付
し、前述の選定割当手段を含む割当て制御部23が、サ
ービスエレベータを割当てる場合の実施例である。図1
3は、本発明による一実施例の階床属性テーブルを示す
図である。図7の実施例は、属性定義テーブル25内に
階床属性テーブル251を設け、各階床ごとに優先レベ
ルを付し、他の階より優先すると設定された階をサービ
スする乗りかごにも優先サービスの属性を付加し、「エ
レベータサービス」の優先順位に基づいて、選定割当手
段を有する割当て制御部23が制御するものである。
【0034】例えば、図7(b)のように、「待ち時間
優先」と設定された階(この場合は5階)でホール呼び
が発生したとする。通常の階では「最大待ち時間最小制
御」を行うので、発生した5階のホール呼びに対して、
10秒と一番早く到着する4号機でなく、18秒かかっ
て到着する1号機を割当てる制御が実行される。この理
由は、4号機を割当てると3階のすでに割当てられてい
るホール呼びの待ち時間が25秒から35秒に増加して
しまうからである。
【0035】しかし、優先階のホール呼びに対しては、
発生したホール呼びの待ち時間を最小にする「待ち時間
最小制御」を実行しサービスエレベータを決定するの
で、3階の待ち時間が長くなっても4号機を割当てる。
そしてさらに、乗りかご属性テーブル24に該エレベー
タの移行発生するホール呼びに対する割当てを阻止する
属性を付加して、引き続き発生するホール呼びに対して
割当てられないようにし、該ホール呼びに対する待ち時
間を短縮する。以上が、前述の「各エレベータをどう評
価し、どのエレベータを選定するか」評価し選定する処
理としての「前処理」の一例である。
【0036】すなわち、各ダブルデッキエレベータに対
して、例えば、階床属性テーブル251を用いて前処理
を実行し評価する評価手段と、該評価に基づいて選定ダ
ブルデッキエレベータを選定する選定手段とを有してい
ることになる。換言すれば、提供かご決定手段としての
割当て制御部23が、ホール呼びの判定を受けた時点に
おいて、複数のダブルデッキエレベータのうちから選定
ダブルデッキエレベータを選定し、選定した該選定ダブ
ルデッキエレベータをサービスエレベータとして割当て
る選定割当手段を有すると言える。なおこの場合、乗客
が乗っていなければ、一方のデッキの乗りかごだけを使
用するようにし、無乗降停止を抑制しても可である。図
7(a)の実施例の場合では、階床属性テーブル251に
は、外部入力装置5から入力された階床用途テーブル2
8の内容に基づいて各階床の属性が登録される。しか
し、予め設定した階床属性テーブル251であっても可
である。本実施例によれば、エレベータ全体のサービス
性能を上げ、効率向上を図るだけでなく、他と区別し特
定の階床を特別なサービスに対応させることも可能にな
る。
【0037】図8は、本発明によるもう1つ別の実施例
のダブルデッキエレベータの運行装置を示す図である。
表示手段によって乗り分けを行う場合の実施例である。
ダブルデッキエレベータの運行装置は、各階の乗り場の
各号機に、乗りかごがロビー行きか階間行きかを表示す
る行き先表示装置6を有し、例えば割当て制御部23
が、稼動中の乗りかごのロビー行きか階間行きかの行き
先情報(乗りかご区分表示情報)を、該行き先表示装置6
に指示するものである。これによって、表示を見た利用
者に「乗り分け」をして貰うことにより、さらに効率的な
運行が可能になる。なお、行き先情報の指示は、号機制
御装置3が出力しても可である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ダブルデッキエレベー
タの特徴である大量輸送性を生かしながら、階間需要に
対する利便性を向上することができ、さらにエレベータ
の一周時間も短縮されるので、待ち時間などのサービス
性能も向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のダブルデッキエレベー
タの運行装置を示す図である。
【図2】図1の実施例の運行動作を説明する図である。
【図3】本発明による一実施例のホール呼び判定方法を
示す図である。
【図4】本発明による他の実施例のホール呼び判定方法
を示す図である。
【図5】本発明による別の実施例のホール呼び判定方法
を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例のダブルデッキエレベータ
の運行装置を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例のダブルデッキエレベータ
の運行装置を示す図である。
【図8】本発明によるもう1つ別の実施例のダブルデッ
キエレベータの運行装置を示す図である。
【図9】本発明による一実施例の乗りかご属性テーブル
を示す図である。
【図10】本発明による一実施例の属性定義テーブルを
示す図である。
【図11】本発明による一実施例の学習テーブルを示す
図である。
【図12】本発明による一実施例の階床用途テーブルを
示す図である。
【図13】本発明による一実施例の階床属性テーブルを
示す図である。
【符号の説明】
1,11,16,17,18…ホール呼びボタン、2…群管理制
御装置、3,31,32,33,34…号機制御装置、4,41,
42,43,44…乗りかご、5…外部入力装置、6…行き先
表示装置、21…ホール呼び情報収集部、22…乗りか
ご情報収集部 23…割当て制御部、24…乗りかご属性テーブル、2
5…属性定義テーブル、26…学習部、27…学習テー
ブル、28…階床用途テーブル、241…無乗降停止回
数テーブル、251…階床属性テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 透 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダブルデッキエレベータを複数列備えたエ
    レベータ装置と、 発生したホール呼びがロビー階需要のホール呼びか階間
    需要のホール呼びかを判定するホール呼び判定手段と、 該判定に基づいて前記複数のダブルデッキエレベータの
    うちから、ロビー階需要に応えるサービスエレベータ、
    または階間需要に応えるサービスエレベータを選定する
    提供かご決定手段とを、備えたことを特徴とするダブル
    デッキエレベータの運行装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、ホール呼び判定手段
    は、前記サービスエレベータの運行記録の学習結果か
    ら、前記ロビー階需要のホール呼びか前記階間需要のホ
    ール呼びかを判定することを特徴とするエレベータの運
    行装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、ホール呼び判定手段
    は、前記ロビー階需要のホール呼びと前記階間需要のホ
    ール呼びとを区別する区別信号により判定することを特
    徴とするエレベータの運行装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、ホール呼び判定手段
    は、各階床毎に予め設定された階床用途テーブルから判
    定することを特徴とするエレベータの運行装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記提供かご決定手段
    は、前記ロビー階需要のホール呼びの判定に対し予めロ
    ビー階へのサービスに充てると定めている特定ダブルデ
    ッキエレベータを前記サービスエレベータとして割当て
    る、特定割当手段を有することを特徴とするダブルデッ
    キエレベータの運行装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記提供かご決定手段
    は、前記ロビー階需要のホール呼びの判定に対し該判定
    を受けた時点において前記複数のダブルデッキエレベー
    タのうちから選定した選定ダブルデッキエレベータを前
    記サービスエレベータとして割当てる、選定割当手段を
    有することを特徴とするダブルデッキエレベータの運行
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記選定割当手段は、
    各ダブルデッキエレベータに対して前処理を実行し評価
    する評価手段と、該評価に基づいて前記選定ダブルデッ
    キエレベータを選定する選定手段とを、有することを特
    徴とするダブルデッキエレベータの運行装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記提供かご決定手段
    は、前記階間需要のホール呼びの判定に対し前記ダブル
    デッキエレベータの上下どちらか一方のデッキの乗りか
    ごを前記サービスエレベータとして選定し、かつ他方の
    デッキの乗りかごの乗降を停止する、一方利用手段を有
    することを特徴とするダブルデッキエレベータの運行装
    置。
  9. 【請求項9】ダブルデッキエレベータを複数列備えたエ
    レベータ装置の運行を制御するダブルデッキエレベータ
    の運行方法において、 発生したホール呼びがロビー階需要のホール呼びか階間
    需要のホール呼びかを判定し、 該判定に基づいて、前記複数のダブルデッキエレベータ
    のうちからサービスエレベータを選定することを特徴と
    するダブルデッキエレベータの運行方法。
JP7308618A 1995-11-28 1995-11-28 ダブルデッキエレベータの運行装置及び運行方法 Pending JPH09151042A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104229569A (zh) * 2013-06-06 2014-12-24 株式会社日立制作所 电梯***

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104229569A (zh) * 2013-06-06 2014-12-24 株式会社日立制作所 电梯***

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