JPH08198529A - ダブルデッキエレベーターの制御装置 - Google Patents

ダブルデッキエレベーターの制御装置

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JPH08198529A
JPH08198529A JP7009608A JP960895A JPH08198529A JP H08198529 A JPH08198529 A JP H08198529A JP 7009608 A JP7009608 A JP 7009608A JP 960895 A JP960895 A JP 960895A JP H08198529 A JPH08198529 A JP H08198529A
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JP
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car
allocation
evaluation value
hall call
floor
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JP7009608A
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Shoji Nakai
章二 中井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、一方のかごに応答予定があ
る場合に応答予定もなく停止する他方かごの乗客の待た
され時間を少なくするようにしたダブルデッキエレベー
ターの制御装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、一方のかごに応答予定があり、他
方かごに応答予定がない状態で停止する待たされ時間を
割当評価指標とし、評価された最良評価値の号機のかご
を選択して前記乗場呼びに応答させるようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのかご室を上、下
に連結したダブルデッキエレベーターの制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2つかご室を上下に連結して運転
するエレベーターをダブルデッキエレベーターと称して
いる。このダブルデッキエレベーターは、一般に偶数階
の乗場呼びに対しては上部のかご室(以下上かごと称
す)を、奇数階の乗場呼びに対しては下部のかご室(以
下下かごと称す)をサービスさせる運転方式(これをダ
ブル運転と称す)をとっている。このダブル運転は、偶
数階から偶数階へ行く乗客や奇数階から奇数階へ行く乗
客にとっては一般のエレベーターと同様に使用できる
が、偶数階から奇数階、奇数階から偶数階へ行く乗客
は、階段を利用して1階床だけ上、下する必要があるた
め、利用者にとっては不便である。
【0003】そこで、このような運転は出勤時、昼食時
等のピークとなる時間帯に適用し、これ以外の時間帯で
はセミダブル運転と称する運転が行われる。このセミダ
ブル運転とは、出発基準階のみ偶数階へ行く乗客、奇数
階へ行く乗客をそれぞれ上、下かごに分れて乗車しても
らい、出発基準階を出発後は、上、下かごと共に任意の
階床に停止できる運転である。このセミダブル運転は、
乗客は任意の階に直接移動できるので、使い勝手は良い
反面ダブル運転に比べて運転効率が低下する。
【0004】このようにダブルデッキエレベーターの運
転は、前述したダブル運転、セミダブル運転を時間帯毎
に切り換えて運転している。このような状況において、
1日の大半を占めるセミダブル運転における運転効率の
向上を図ることを目的として、出発基準階より上方階床
の乗場呼びが発生した場合、複数台のダブルデッキエレ
ベーター号機の上、下かごを独立の単独として評価演算
し、最良となる号機の対象かごを応答号機のかごとして
選択し、ダブル運転のように偶数階は上かご、奇数階は
下かごというような制限をつけずに乗場呼びの割当制御
を行い、運転効率の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
セミダブル運転における上述の乗場呼び割当制御では、
通常のシングルデッキエレベーターの群管理制御と同様
に各号機の上、下かごが任意の階床に対してどの程度で
応答できるかの指標となる予測到着時間の演算を行い、
割当対象階あるいは自分の号機が既に応答予定になって
いる階床までの予測到着時間をベースにして所定の評価
演算を行い、最良の号機の該当かごを選択する方式を取
っている。
【0006】しかし、同一号機に着目すると、通常のシ
ングルデッキのエレベーターと違い、上、下かごの構成
をとっているため、一方のかごに応答予定があれば他方
のかごに応答予定がなくても停止しなければならず、他
方かごの乗客は一般に戸閉状態で一方のかごの乗降が終
了するまで待つことになる。この待ち時間を以下待たさ
れ時間と称す。特に、かご乗客が増えるにつれて目的階
に到着するまでにこの状態が複数回起こるため停止する
毎に乗客の不快感をつのらせてしまう。
【0007】このように、従来の予測到着時間を評価演
算のベースとした割当制御方式では乗場の待客のサービ
スのみ考えていたため、呼びなし停止が発生しやすくな
りかご内乗客を待たせてしまう問題点があった。
【0008】そこで本発明は、上記のような問題を解決
するためになされたものであり、セミダブル運転におい
て割当評価指標を乗場待客の待ち時間(予測到着時間)
だけではなく、呼びなし停止によるかご内乗客の待たさ
れ時間も考慮し乗場待客に対するサービスとかご内乗客
に対するサービスを平均化させるダブルデッキエレベー
ターの制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項1の発明に関わるダブルデッキ
エレベーターの制御装置は、上、下2つのかごを連結し
たダブルデッキエレベーターと、各階の乗場に設けた乗
場呼び釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登
録手段と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割
当評価値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評
価値が最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとし
て選択し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令
に応じてかごを所定の乗場に停止させるかご制御手段と
を備え、前記割当評価値演算手段では、一方のかごに応
答予定があり、他方のかごに応答予定がない状態で停止
する待たされ時間を割当評価値指標として用い、評価さ
れた最良評価値の号機のかごを選択して前記乗場呼びに
応答させるようにしたものである。
【0010】請求項2の発明にかかわるダブルデッキエ
レベーターの制御装置は、割当評価値演算手段では、一
方のかごが前記乗場呼びに対応するときに、他方かごに
応答予定がない状態で停止する待たされ時間を割当評価
指標として用い、評価された最良評価値の号機のかごを
選択して前記乗場呼びに応答させるようにしたものであ
る。
【0011】請求項3の発明にかかわるダブルデッキエ
レベーターの制御装置は、割当評価値演算手段では、一
方のかごに応答予定があり、他方かごに応答予定がない
状態で停止する待たされ時間をその待たされ時間の発生
する回数に応じて変更し、この変更した値を割当評価目
標とし、評価された最良評価値の号機のかごを選択して
前記乗場呼びに応答させるようにしたものである。
【0012】請求項4の発明にかかわるダブルデッキエ
レベーターの制御装置は、かご内の乗客数を検出するか
ご乗客数検出手段を備え、割当評価値演算手段では、一
方のかごに応答予定があり、他方かごに応答予定がない
状態で停止する待たされ時間を前記かご乗客数検出手段
にて検出した他方かごの乗客数に応じて変更し、この変
更した値を割当評価指標とし、評価された最良評価値の
号機のかごを選択して前記乗場呼びに応答させるように
したものである。
【0013】請求項5の発明にかかわるダブルデッキエ
レベーターの制御装置は、上、下2つのかごを連結した
ダブルデッキエレベーターと、各階の乗場に設けた行き
先呼び釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場行き先
呼び登録手段と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご
毎に割当評価値を計算する割当評価値演算手段と、前記
割当評価値が最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきか
ごとして選択し割当指令を出す割当かご選択手段と、割
当指令に応じてかごを前記乗場に停止させるかご制御手
段とを備え、前記割当評価値演算手段では、少なくとも
乗場行き先呼び登録手段によって登録された行き先階に
応答し出発するまでの間で発生する待たされ時間を割当
評価指標として考慮し、評価された最良評価値の号機の
かごを選択して前記乗場呼びに応答させるようにしたも
のである。
【0014】請求項6の発明にかかわるダブルデッキエ
レベーターの制御装置は、乗場呼び毎に待ち時間を計測
し、待ち時間の平均値が所定値以下であるときに閑散な
需要であると判断して動作する交通需要判定手段を備
え、前記交通需要判定手段にて閑散な需要であると判断
したときに、待たされ時間の割当評価指標を予測到着時
間の指標より優先させて評価演算を行い、評価された最
良評価値の号機のかごを選択して前記乗場呼びに応答さ
せるようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1に対応する発明のダブルデッキエレベ
ーターの制御装置においては、乗場呼びが登録される
と、各号機の上、下かご単位に前記乗場呼びに応答し出
発するまでに一方のかごに応答予定があり、他方かごに
応答予定がなく乗客がいる状態で停止する時間(待たさ
れ時間)を割当評価指標として割当評価演算を行うの
で、乗場待ち客のサービスとかご内乗客のサービスを平
等化することができる。
【0016】請求項2に対応する発明のダブルデッキエ
レベーターの制御装置において、少なくとも乗場呼びが
発生した階での待たされ時間を割当評価指標として割当
評価演算を行うので、前記乗場呼び階で乗場待客のサー
ビスとかご内乗客のサービスを平等化することができ
る。
【0017】請求項3に対応する発明のダブルデッキエ
レベーターの制御装置においては、乗場呼びに応答し出
発するまでに一方のかごに応答予定があり、他方かごに
応答予定のない状態で停止する回数によって待たされ時
間を変更しているので、かご内乗客の不快感を低減する
と共に、乗場待客のサービスとかご内乗客のサービスを
平等化することができる。
【0018】請求項4に対応する発明のダブルデッキエ
レベーターの制御装置においては、評価指標となる待た
され時間をかご内乗客数によって変更すると共に待たさ
れ時間においても乗場待ち客数によって変更しているた
め、乗場待客とかご内乗客を含めた一人一人のサービス
を平等化することができる。
【0019】請求項5に対応する発明のダブルデッキエ
レベーターの制御装置においては、乗場行き先階釦にて
登録された行き先階に応答し出発するまでの待たされ時
間を割当評価指標とするため、かご内乗客の不快感を低
減すると共に乗場待客のサービスとかご内乗客のサービ
スを平等化することができる。
【0020】請求項6に対応する発明のダブルデッキエ
レベーターの制御装置においては、閑散時に待たされた
時間を評価指標とするので、かご内乗客の不快感を低減
すると共に、運転効率の低下を防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるダブルデッキエレベーターの制
御装置の第1実施例を示す全体構成図であり、ここでは
12階建ての建屋に2台のダブルデッキエレベーターが据
え付けられているものとして説明する。図1において、
1,2はそれぞれ1号機、2号機のかご制御装置で、か
ご制御装置1は後述する群管理制御装置5から受けた乗
場呼びに対して乗場呼びに応答し、この応答したことを
群管理制御装置5に指令する周知の乗場呼び応答手段1
−1、上、下、かごの走行及び停止を制御する周知の運
転制御手段1−2、上、下かごの運行方向を決定する周
知の運転方向制御手段1−3、上部かご室(上かご)と
下部かご室(下かご)の戸閉をそれぞれ制御する周知の
戸制御手段1−4、上部かご室と下部かご室のかご呼び
をそれぞれ制御する周知のかご呼び登録手段1−5によ
り構成されている。なお、2号機のかご制御装置2につ
いても1号機と同様に構成されている。
【0022】また、群管理制御装置5は、各階に設けら
れた乗場呼び6−1〜6−12を登録制御する周知の乗場
呼び登録手段5−1と、乗場呼び6−1〜6−12に対し
て1号機、2号機の状態により割当評価演算を行う割当
制御手段5−2とにより構成されている。
【0023】更に、3U,3L及び4U,4Lはそれぞ
れ1号機、2号機の上、下かごである。次にこのような
構成のダブルデッキエレベーターの制御装置の作用を図
2及び図3を参照しながら説明する。図2は群管理制御
装置5の割当制御手段5−2の動作を示すフローチャー
トであり、図3は動作を説明するためのエレベーターの
状態を事例を示すものである。
【0024】図3の事例により本発明による割当制御手
段5−2の動作について述べる。図3において、1号機
が6階の上かごと7階の下かごに登録されているかご呼
びに応答するため、3,4階を走行中であり、2号機は
5階の上かごと11階の下かごのかご呼びにより1,2階
を出発するところである。このような状況で、9階の乗
場呼びが発生すると現在の状態で上かご、下かごの任意
の階への予測到着時間の演算を行う。予測到着時間は、
現在のかご位置と対象階との間の距離から走行に要する
時間(走行時間)とその途中階での停止回数から停止に
要する時間を加算して求め、上、下方向乗場呼びにより
発生する予測のかご呼び(以下派生かご呼びと称す)と
して所定の位置にかご呼びが発生すると仮定して判定階
を演算するのが一般的である。
【0025】図3の事例においては、1号機上かごの9
階上方向までの予測到着時間は走行時間として1階床あ
たり2秒、停止時間を10秒とすると、6,5階と8,7
階停止後に9,8階に応答するため、(2×2)+10+
(2×2)+10+(2×1)=30秒となり、呼びの継続
時間と予測到着時間との和である予測未応答時間T1U
(9U)は30+0=30秒となる。同様に1号機の下かご
の予測未応答時間T1L(9U)=32秒となる。
【0026】次に1号機の上かごに対象階である9階の
上方呼びを割り当てたと仮定した場合の1号機の上かご
の予測到着時間は、他に既割当乗場呼びがないため、現
在の状態と同様に30秒となり、予測未応答時間T1UU
(9U)は30秒となる。
【0027】次に1号機の下かごに対象階である9階の
上方呼びを割り当てたと仮定した場合の下かごの予測未
応答時間T1LL (9U)は他の既割当乗場呼びがないた
め、32秒となる。
【0028】次に1号機の上かごに対象階である9階の
上方呼びを割り当てたと仮定した場合4,3階から9,
8階を出発するまでに上かごに応答予定があり(呼びが
あり)下かごに応答予定がなく(呼びがなく)乗客がい
る状態で停止するのは6,5階の1回であるため、下か
ごの乗客の待たされ時間T1UW (9U)は10秒となる。
また、1号機の下かごに対象階である9階の上方呼びを
割り当てたと仮定した場合、4,3階から9,8階を出
発するまでに下かごに呼びがあり上かごに呼びなしで
8,7階に1回停止するが上かごには乗客がいないため
上かごの乗客の待たされ時間T1LW は0秒となる。
【0029】2号機についても上記と同様の演算を行
い、 現行状態の2号機の上かご9階上方向の予測未応答時間 T2U(9U)=24秒 現行状態の2号機の下かご9階上方向の予測未応答時間 T2L(9U)=26秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2UU (9U)=24秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2LL (9U)=26秒 となる。また、 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T2UW (9U)=20秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T2LW (9U)=0秒 となる。
【0030】次に各号機の上、下かごの評価値E1U,E
1L,E2U,E2Lの演算を行う。本実施例では、待ち時間
に関する評価についてそれぞれの号機のかごを仮割当し
たときの予測未応答時間の総和を割当評価値とするが、
演算方法としてはこれに限るものではなく、特公昭58-4
8464号公方に記載されているように予測未応答時間の2
乗の総和を評価したり、予測未応答時間の最大値とする
など種々の演算方法を適用することができる。
【0031】各号機の上、下かごの評価値は、 1号機の上かご評価値E1U=T1UU (9U)+T1UW (9U)=30+10=40秒 1号機の下かご評価値E1L=T1LL (9U)+T1LW (9U)=32+0=32秒 2号機の上かご評価値E2U=T2UU (9U)+T2UW (9U)=24+20=44秒 2号機の下かご評価値E2L=T2LL (9U)+T2LW (9U)=26+0=26秒 となり、最終的には2号機下かごが評価値最小号機かご
として選択され、かご制御装置2に対して乗場呼びの応
答割当指令を出力する。
【0032】本実施例による方式によれば、2号機の下
かごが選択されたが、かご内乗客の待たされ時間を考慮
しなければ評価値最小号機のかごは2号機の上かごとな
り、応答かごは異なってくる。
【0033】従って、本実施例により乗場待客のサービ
スだけでなく、かご内乗客のサービスが加味されている
といえる。以上説明したように本実施例によれば、セミ
ダブル運転において、かご内乗客の待たされ時間と乗場
待客の待ち時間を割当の評価指標としているので、乗場
待客のサービスとかご内乗客のサービスの平等化を図る
ことができる。
【0034】図4は本発明の第2の実施例を示すダブル
デッキエレベーターの制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。全体構成図は図1と同様であるのでここで
はその説明は省略する。なお、第2の実施例においても
12階建ての建屋に2台のダブルデッキエレベーターが据
え付けられているものとして説明する。
【0035】次に第2の実施例の動作を図3のケースを
例にとり、図4の動作フローチャートに従い説明する。
図3に示す事例に従い、9階上方乗場呼びが発生する
と、割当制御手段5−2により予測未応答時間及び待た
され時間に基づく評価がかご単位に行われる。9階上方
乗場呼びを上、下かごに仮割当したときの予測到着時間
は図2と同様なので、ここでは詳細な説明を省略し、結
果について示すと以下のようになる。 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1UU (9U)=30秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1LL (9U)=32秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2UU (9U)=24秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2LL (9U)=26秒 となる。
【0036】次に、各号機の上、下かごに対象階である
9階の上方呼びを割り当てたと仮定した場合の前記対象
階(9階)での上、下かごの乗客の待たされ時間を演算
すると、 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T1UW (9U)=0秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T1LW (9U)=0秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T2UW (9U)=10×1=10秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T2LW (9U)=0秒 となる。
【0037】各号機の上、下かごの評価値は、 1号機の上かご評価値E1U=T1UU (9U)+T1UW (9U)=30+0=30秒 1号機の下かご評価値E1L=T1LL (9U)+T1LW (9U)=32+0=32秒 2号機の上かご評価値E2U=T2UU (9U)+T2UW (9U)=24+10=34秒 2号機の下かご評価値E2L=T2LL (9U)+T2LW (9U)=26+0=26秒 となり、最終的には2号機下かごが評価値最小号機かご
として選択され、かご制御装置2に対して乗場呼びの応
答割当指令を出力する。
【0038】本実施例による方式によれば、2号機の下
かごが選択されたが、乗場呼び割当ての対象階(9階)
でのかご内乗客の待たされ時間を考慮しなければ評価値
最小号機のかごは2号機の上かごとなり、応答かごは異
なってくる。
【0039】従って、本実施例により乗場待客のサービ
スだけでなく、かご内乗客のサービスが加味されている
といえる。以上説明したように本実施例によれば、セミ
ダブル運転において、乗場呼び発生階での乗場待客の待
ち時間及びかご内乗客の待たされ時間を割当評価指標と
しているので、乗場呼び発生階での乗場待客のサービス
とかご内乗客のサービスを平均化することができる。
【0040】図5は本発明の第3の実施例を示すダブル
デッキエレベーターの制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。全体構成図は図1と同様であるのでここで
はその説明は省略する。なお、第3の実施例においても
12階建ての建屋に2台のダブルデッキエレベーターが据
え付けられているものとして説明する。
【0041】次に第3の実施例の動作を図3のケースを
例にとり、図5の動作フローチャートに従い説明する。
図3に示す事例に従い、9階上方乗場呼びが発生する
と、割当制御手段5−2により予測未応答時間及び待た
され時間に基づく評価がかご単位に行われる。9階上方
乗場呼びを上、下かごに仮割当したときの予測到着時間
は図2と同様なので、ここでは詳細な説明を省略し、結
果について示すと以下のようになる。 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1UU (9U)=30秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1LL (9U)=32秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2UU (9U)=24秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2LL (9U)=26秒 となる。
【0042】次に、各号機の上、下かごに対象階である
9階の上方呼びを割り当てたと仮定した場合の現位置か
ら乗場呼びに応答し出発するまでの上、下かごの乗客の
待たされ時間に関し、停止毎に所定値増す重み付けを乗
算した総和を演算する。本実施例では停止回数を重み付
け値として乗算するものとすると、図2の結果を基に 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T1UW (9U)=10×1秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T1LW (9U)=0秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T2UW (9U)=10×1+10×2=30秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T2LW (9U)=0秒 となる。
【0043】各号機の上、下かごの評価値は、 1号機の上かご評価値E1U=T1UU (9U)+T1UW (9U)=30+10=40秒 1号機の下かご評価値E1L=T1LL (9U)+T1LW (9U)=32+0=32秒 2号機の上かご評価値E2U=T2UU (9U)+T2UW (9U)=24+30=54秒 2号機の下かご評価値E2L=T2LL (9U)+T2LW (9U)=26+0=26秒 となり、最終的には2号機下かごが評価値最小号機かご
として選択され、かご制御装置2に対して乗場呼びの応
答割当指令を出力する。
【0044】本実施例による方法によれば、2号機の下
かごが選択されたが、かご内乗客の待たされ時間を考慮
しなければ評価値最小号機のかごは2号機の上かごとな
り、応答かごは異なってくる。
【0045】従って、本実施例により乗場待客のサービ
スだけでなく、かご内乗客のサービスが加味されたいる
といえる。以上説明したように本実施例によれば、セミ
ダブル運動において、かご内乗客が目的階に到着するま
でに同一のかごで呼びなし停止が複数回起こることがな
いように前記事象が起こる度に待たされ時間に乗算する
重みを増やすので、かご内乗客の不快感を低減すると共
に、乗場待客のサービスとかご内乗客のサービスを平均
化することができる。
【0046】図6は本発明の第4の実施例を示すダブル
デッキエレベーターの制御装置の全体構成図で、図1と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる点についてのみ述べる。
【0047】なお、第4の実施例においても12階建ての
建屋に2台のダブルデッキエレベーターが据え付けられ
ているものとして説明する。図6において、群管理制御
装置5は乗場呼び登録手段5−1、割当制御手段5−
2、乗場人数検出手段5−3により構成され、乗場呼び
登録手段5−1、割当制御手段5−2については図1と
それと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0048】上記乗場人数検出手段5−3は、乗場呼び
が登録されたときに、乗場の待客人数を検出する手段で
あり、乗場に設置されたITV9−1〜9−12による画
像より、画像認識処理により人数を検知するものであ
る。
【0049】また、図6において、かご制御装置1は群
管理制御装置5から受けた乗場呼びに対して乗場呼びに
応答し、この応答したことを群管理制御装置5に指令す
る周知の乗場呼び応答手段1−1、上、下かごの走行及
び停止を制御する周知の運転制御手段1−2、上、下か
ごの運行方向を決定する周知の運転方向制御手段1−
3、上部かご室と下部かご室の戸閉をそれぞれ制御する
周知の戸制御手段1−4、上部かご室と下部かご室のか
ご呼びをそれぞれ制御する周知のかご呼び登録手段1−
5、上部かご室及び下部かご室にそれぞれ設置されたI
TV7U,7Lよりかご内の乗客人数を検出する周知の
かご乗客数検出手段1−6により構成され、かご乗客検
出手段1−6以外は図1と同様であるので、ここではそ
の説明を省略する。
【0050】上記かご乗客数検出手段1−6は前記乗客
人数検出手段5−3と同様に画像認識処理によりかご内
の人数を検知するものである。かご内乗客数を検知する
方法として、エレベーター扉に設置された周知の光電装
置や周知の超音波装置を用いて乗降客をカウントする方
法、周知のかごの荷重検出機を用いてかご内の乗客人数
を検知する方法などがある。なお、2号機のかご制御装
置2についても1号機と同様に構成されている。
【0051】次に第4の実施例の動作を図3のケースを
例にとり、図7の動作フローチャートに従い説明する。
図7は群管理制御装置5の割当制御手段5−2、乗場人
数検出手段5−3及びかご制御装置1,2のかご乗客数
検出手段1−6,2−6の動作を示すフローチャートで
ある。
【0052】図3に示す事例に従い、9階上方乗場呼び
が発生すると、9階に設置されたITV9−9からの画
像により乗場人数検出手段5−3にて9階の待ち人数を
検知すると共に、各号機の上、下かごに設置されたIT
V7U,7L,8U,8Lからの画像によりかご乗客数
検出手段1−6,2−6では各号機の上、下かごの乗客
数を検知する。また、割当制御手段5−2により予測未
応答時間及び待たされ時間に基づく評価がかご単位に行
われる。9階の待ち人数を一人として、9階上方乗場呼
びを上、下かごに仮割当したときの予測到着時間は図2
と同様なので、ここでは詳細な説明を省略し、結果につ
いて示すと以下のようになる。 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1UU (9U)=30秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1LL (9U)=32秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2UU (9U)=24秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2LL (9U)=26秒 となる。
【0053】次に、各号機の上、下かごに対象階である
9階の上方呼びを割り当てたと仮定した場合の現位置か
ら乗場呼びに応答し出発するまでの上、下かごの乗客の
待たされ時間に関し、停止毎のかご内の予測乗客数に待
たされ時間を乗算した総和を演算する。なお、停止毎の
かご内の予測乗客数は現在のかご内の乗客数をかご呼び
数で除算した商を最初の乗客数から停止する度に引いた
人数で概算することができる。
【0054】本実施例では1号機が4,3階を走行中の
上、下かご乗客ともに一人、2号機2,1階を出発時の
上かご乗客数一人、下かご乗客数二人とすると、図2の
結果を基に 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T1UW (9U)=10×1秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T1LW (9U)=0秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T2UW (9U)=10×2+10×2=40秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T2LW (9U)=0秒 となる。
【0055】各号機の上、下かごの評価値は、 1号機の上かご評価値E1U=T1UU (9U)+T1UW (9U)=30+10=40秒 1号機の下かご評価値E1L=T1LL (9U)+T1LW (9U)=32+0=32秒 2号機の上かご評価値E2U=T2UU (9U)+T2UW (9U)=24+40=64秒 2号機の下かご評価値E2L=T2LL (9U)+T2LW (9U)=26+0=26秒 となり、最終的には2号機下かごが評価値最小号機かご
として選択され、かご制御装置2に対して乗場呼びの応
答割当指令を出力する。
【0056】本実施例による方法によれば、2号機の下
かごが選択されたが、かご内乗客の待たされ時間を考慮
しなければ評価値最小号機のかごは2号機の上かごとな
り、応答かごは異なってくる。
【0057】従って、本実施例により乗場待客のサービ
スだけでなく、かご内乗客のサービスが加味されたいる
といえる。以上説明したように本実施例によれば、セミ
ダブル運動において、評価演算の評価指標となる待たさ
れ時間及び待ち時間に対象となるかご内の乗客または乗
場の待客人数を乗算したものを割当評価値とするので、
乗場待客とかご内乗客を含めた一人一人のサービスを平
均化することができる。
【0058】図8は本発明の第5の実施例を示すダブル
デッキエレベーターの制御装置の全体構成図で、図1と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる点についてのみ述べる。
【0059】なお、第5の実施例においても12階建ての
建て屋に2台のダブルデッキエレベーターが据え付けら
れているものとして説明する。図8において、群管理制
御装置5は、各階の乗場に設けられた乗場行き先呼び10
−1〜10−12を登録制御する周知の乗場行き先呼び登録
手段5−11と、乗場と乗場行き先呼び10−1〜10−12に
対して1号機、2号機の状態により割当評価演算を行う
割当制御手段5−2とにより構成されている。周知の乗
場行き先呼び登録手段5−11は乗場呼び登録手段5−1
と異なり、乗場待ち客の行き先を事前に登録でき、かご
乗車時にその呼びを応答したかご呼び制御装置のかご呼
び登録手段にかご呼びとして転送するため、かご呼びを
登録する必要がなく、割当制御手段5−2では割当評価
時に行き先の情報を含めて評価することができるため、
乗場の予報はずれやかご呼びによる先着を防止できる利
点がある。
【0060】次に第5の実施例の動作を図3のケースを
例にとり、図9の動作フローチャートに従い説明する。
図9は群管理制御装置5の割当制御手段5−2の動作を
示すフローチャートである。
【0061】図3に示す事例に従い、9階で10階の行き
先呼び釦が押されると、割当制御手段5−2により予測
未応答時間及び待たされ時間に基づく評価がかご単位に
行われる。9階の行き先呼びを上、下かごに仮割当した
ときの予測到着時間は図2と同様なので、ここでは詳細
な説明を省略し、結果について示すと以下のようにな
る。 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1UU (9U)=30秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T1LL (9U)=32秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2UU (9U)=24秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の予測未応答時間 T2LL (9U)=26秒 となる。
【0062】次に、各号機の上、下かごに対象階である
9階の行き先呼びを割り当てたと仮定した場合の現位置
から9階待ち客の目的階である10階に応答し出発するま
での上、下かごの乗客の待たされ時間を演算すると、図
2の結果を基に 1号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T1UW (9U)=10×1秒 1号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T1LW (9U)=0秒 2号機の上かごに9階上方向を仮割当した場合の下かご乗客の待たされ時間 T2UW (9U)=10×2+10×1=30秒 2号機の下かごに9階上方向を仮割当した場合の上かご乗客の待たされ時間 T2LW (9U)=0秒 となる。
【0063】各号機の上、下かごの評価値は、 1号機の上かご評価値E1U=T1UU (9U)+T1UW (9U)=30+10=40秒 1号機の下かご評価値E1L=T1LL (9U)+T1LW (9U)=32+0=32秒 2号機の上かご評価値E2U=T2UU (9U)+T2UW (9U)=24+30=54秒 2号機の下かご評価値E2L=T2LL (9U)+T2LW (9U)=26+0=26秒 となり、最終的には2号機下かごが評価値最小号機かご
として選択され、かご制御装置2に対して乗場呼びの応
答割当指令を出力する。
【0064】本実施例による方法によれば、2号機の下
かごが選択されたが、かご内乗客の待たされ時間を考慮
しなければ評価値最小号機のかごは2号機の上かごとな
り、応答かごは異なってくる。
【0065】従って、本実施例により乗り呼び発生階ま
での乗場待客のサービスとかご内乗客のサービスだけで
なく、乗場待ち客の目的階までかご内乗客のサービスが
加味されているといえる。
【0066】以上説明したように本実施例によれば、セ
ミダブル運転において、乗場待ち客の目的階まで待たさ
れた時間を割当評価しているので、かご内乗客のサービ
ス向上を図ることができる。
【0067】図10は本発明の第6の実施例を示すダブル
デッキエレベーターの制御装置の全体構成図で、図1と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる点についてのみ述べる。
【0068】なお、第6の実施例においても12階建ての
建て屋に2台のダブルデッキエレベーターが据え付けら
れているものとして説明する。図10において、群管理制
御装置5は乗場呼び登録手段5−1、割当制御手段5−
2、乗場人数検出手段5−3及び交通需要判定手段5−
4により構成され、乗場呼び登録手段5−1、割当制御
手段5−2、乗場人数検出手段5−3については図6の
それと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0069】上記交通需要判定手段5−4は、乗場呼び
が発生するとタイマーを起動し、かごが乗場呼びに応答
するまでの経過時間(待ち時間)を計測し、乗場呼び1
つ当たりの平均待ち時間を算出しその値より交通需要の
状態を判定する手段である。ここでは、交通需要の指標
を平均待ち時間としたが、他に単位時間当たりの乗場呼
びの発生回数やかご内の最大乗客人数などが考えられ
る。
【0070】次に第6の実施例の動作を図12のケースを
例にとり、図11の動作フローチャートに従い説明する。
図11は群管理制御装置5の割当制御手段5−2、乗場人
数検出手段5−3、交通需要判定手段5−4及びかご制
御装置1,2のかご乗客数検出手段1−6,2−6の動
作を示すフローチャートである。
【0071】図12に示す事例のように10階上方向乗場呼
びが発生すると、交通需要判定手段5−4にて平均待ち
時間が所定値以下であるときには現在の需要は閑散であ
ると判断し、割当制御手段5−2では待たされ時間に基
づく評価がかご単位に行われる。閑散でないと判断され
たときには予測到着時間と待たされ時間を評価指標とし
た割当評価演算が行われる。1号機が4,3階を走行中
の上かご乗客二人、下かご乗客は二人であり、2号機が
2,1階を出発するときの上、下かごの乗客は1号機と
同様とすると、1号機上かごが仮割当された10階上方乗
場呼びに応答し出発するまでに下かごに呼びがなく乗客
ありの状態は6,5階の停止のみでありその時の下かご
乗客は二人であるため、1号機上かごの評価値E1U(10
U)は20秒となり、1号機下かごが仮割当された10階上
方乗場呼びに応答し出発するまでに上かごに呼びなく乗
客ありの状態は8,7階の停止及び10階上方乗場呼び応
答時の2階でありその時の上かごの乗客は一人であるた
め、1号機下かごの評価値E1L(10U)は20秒となる。
同様に2号機上かごの評価値E2U(10U)は20秒、下か
ごの評価値E2L(10U)は10秒となり、最終的には2号
機下かごが評価値最小号機かごとして選択され、かご制
御装置2に対して乗場呼びの応答割当指令を出力する。
【0072】本実施例による方式によれば、2号機の下
かごが選択されたが、かご内乗客の待たされ時間を考慮
しなければ評価値最小号機のかごは2号機の上かごとな
り、応答かごは異なってくる。
【0073】従って、本実施例により、閑散時にはかご
内乗客のサービスが優先されるといえる。以上説明した
ように本実施例によれば、閑散時に待たされ時間を評価
指標とするので、かご内乗客の不快感を低減すると共
に、乗場待客のサービスとかご内乗客のサービスを平均
化することができる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によるダブルデッキ
エレベーターの制御装置によれば、割当評価指標を予測
到着時間と待たされ時間をベースにし割当制御を行うこ
とにより、乗場待ち客とかご内乗客のサービスを均等化
することができる。
【0075】また、予測到着時間が短くなる閑散時で
は、待たされ時間をベースに割当制御を行うので、かご
内乗客のサービスを向上するだけでなく、運行効率の低
下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダブルデッキエレベーターの制御
装置の第1の実施例を示す全体構成図。
【図2】上記第1の実施例の作用を説明するためのフロ
ーチャート。
【図3】第1の実施例の動作の事例を説明するためのエ
レベーターの状態図。
【図4】本発明の第2の実施例の作用を説明するための
フローチャート。
【図5】本発明の第3の実施例の作用を説明するための
フローチャート。
【図6】本発明の第4の実施例を示す全体構成図。
【図7】第4の実施例の作用を説明するためのフローチ
ャート。
【図8】本発明の第5の実施例を示す全体構成図。
【図9】第5の実施例の作用を説明するためのフローチ
ャート。
【図10】本発明の第6の実施例を示す全体構成図。
【図11】第6の実施例の作用を説明するためのフロー
チャート。
【図12】本発明の第1,2,3,4,5の実施例の動
作の事例を説明するためのエレベーターの状態図。
【符号の説明】
1,2…かご制御装置、1−1…乗場呼び応答手段、1
−2…運転制御手段、1−3…運転方向制御手段、1−
4…戸制御手段、1−5…かご呼び登録手段、1−6…
かご乗客数検出手段、3U,4U…上かご、3L,4L
…下かご、5…群管理制御装置、5−1…乗場呼び登録
手段、5−2…割当制御手段、5−3…乗場人数検出手
段、5−4…交通需要判定手段、5−11…乗場行き先呼
び登録手段、6−1〜12…乗場呼び釦、7U,8U…上
かご用ITV、7L,8L…下かご用ITV、9−1〜
9−12…乗場用ITV、10−1〜10−12…乗場行き先呼
び釦。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上、下2つのかごを連結したダブルデッ
    キエレベーターと、各階の乗場に設けられた乗場呼び釦
    が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段
    と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割当評価
    値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評価値が
    最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとして選択
    し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令に応じ
    てかごを所定の乗場に停止させるかご制御手段とを備
    え、 前記割当評価値演算手段では、一方のかごに応答予定が
    あり、他方のかごに応答予定がない状態で停止する待た
    され時間を割当評価値を決定するための指標として用い
    ることを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上、下2つのかごを連結したダブルデッ
    キエレベーターと、各階の乗場に設けられた乗場呼び釦
    が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段
    と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割当評価
    値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評価値が
    最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとして選択
    し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令に応じ
    てかごを所定の乗場に停止させるかご制御手段とを備
    え、 前記割当評価値演算手段では、少なくとも前記乗場呼び
    に応答するときの待たされ時間を割当評価値を決定する
    ための指標として用いることを特徴とするダブルデッキ
    エレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 上、下2つのかごを連結したダブルデッ
    キエレベーターと、各階の乗場に設けられた乗場呼び釦
    が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段
    と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割当評価
    値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評価値が
    最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとして選択
    し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令に応じ
    てかごを所定の乗場に停止させるかご制御手段とを備
    え、 前記割当評価値演算手段では、一方のかごに応答予定が
    あり、他方かごに応答予定がない状態で停止する待たさ
    れ時間をその待たされ時間の発生する回数に応じて変更
    し、この変更した値を割当評価値を決定するための指標
    として用いることを特徴とするダブルデッキエレベータ
    ーの制御装置。
  4. 【請求項4】 上、下2つのかごを連結したダブルデッ
    キエレベーターと、各階の乗場に設けられた乗場呼び釦
    が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段
    と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割当評価
    値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評価値が
    最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとして選択
    し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令に応じ
    てかごを所定の乗場に停止させるかご制御手段と、 かご内の乗客数を検出するかご乗客数検出手段とを備
    え、 前記割当評価値演算手段では、一方のかごに応答予定が
    あり、他方かごに応答予定がない状態で停止する待たさ
    れ時間を前記かご乗客数検出手段にて検出した他方かご
    の乗客数に応じて変更し、この変更した値を割当評価値
    を決定するための指標として用いることを特徴とするダ
    ブルデッキエレベーターの制御装置。
  5. 【請求項5】 上、下2つのかごを連結したダブルデッ
    キエレベーターと、各階の乗場に設けられた行き先呼び
    釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場行き先呼び登
    録手段と、前記乗場呼びに対して前記上、下かご毎に割
    当評価値を計算する割当評価値演算手段と、前記割当評
    価値が最良のかごを前記乗場呼びに応答すべきかごとし
    て選択し割当指令を出す割当かご選択手段と、割当指令
    に応じてかごを前記乗場に停止させるかご制御手段とを
    備え、 前記割当評価値演算手段では、少なくとも乗場行き先呼
    び登録手段によって登録された行き先階に応答し出発す
    るまでの間で発生する待たされ時間を割当評価値を決定
    するための指標として用いることを特徴とするダブルデ
    ッキエレベーターの制御装置。
  6. 【請求項6】 乗場呼び毎にその乗場呼びに対する待客
    の待ち時間を計測し、待ち時間の平均値が所定値以下で
    あるときに閑散な需要であると判断して動作する交通需
    要判定手段を備え、 この交通需要判定手段にて閑散な需要であると判断した
    ときに、前記待たされ時間の割当評価指標を予測到着時
    間の指標より優先させることを特徴とする請求項1乃至
    5に記載のダブルデッキエレベーターの制御装置。
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