JPH09150703A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents
車両用乗員保護装置Info
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- JPH09150703A JPH09150703A JP8194375A JP19437596A JPH09150703A JP H09150703 A JPH09150703 A JP H09150703A JP 8194375 A JP8194375 A JP 8194375A JP 19437596 A JP19437596 A JP 19437596A JP H09150703 A JPH09150703 A JP H09150703A
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- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
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- B60R21/21—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle side panels, e.g. doors
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- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
- B60R22/4619—Transmission of tensioning power by cable, e.g. using a clutch on reel side
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置全体を小型化可能とした、車両の側方か
らの衝突に対応する構造が簡素で廉価な車両用乗員保護
装置を提供する。 【解決手段】 車両の窓部近傍に、折り畳まれたエアバ
ッグ１４を配置し、このエアバッグ１４の展開方向端部
を引張り装置１８に引き込まれるワイヤによって引張る
ことにより、エアバッグ１４を展開するとともにそのエ
アバッグ１４の展開状態を保持する。これにより、エア
バッグ１４を急速に展開し、その膨張を助ける。さらに
展開膨張したエアバッグ１４の展開進行方向端部を引張
り装置１８に引き込まれたワイヤ２０によって支持し、
エアバッグ１４の展開状態を適正に保つ。
らの衝突に対応する構造が簡素で廉価な車両用乗員保護
装置を提供する。 【解決手段】 車両の窓部近傍に、折り畳まれたエアバ
ッグ１４を配置し、このエアバッグ１４の展開方向端部
を引張り装置１８に引き込まれるワイヤによって引張る
ことにより、エアバッグ１４を展開するとともにそのエ
アバッグ１４の展開状態を保持する。これにより、エア
バッグ１４を急速に展開し、その膨張を助ける。さらに
展開膨張したエアバッグ１４の展開進行方向端部を引張
り装置１８に引き込まれたワイヤ２０によって支持し、
エアバッグ１４の展開状態を適正に保つ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の側方からの
衝突に対応するため袋体を膨張させ乗員頭部等を保護す
るようにした車両用乗員保護装置に関する。
衝突に対応するため袋体を膨張させ乗員頭部等を保護す
るようにした車両用乗員保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両の側方からの衝突等により所
定値以上の加速度が加わったとき、乗員とドアとの間に
膨張展開するようにした車両用乗員保護装置が提案され
ている。
定値以上の加速度が加わったとき、乗員とドアとの間に
膨張展開するようにした車両用乗員保護装置が提案され
ている。
【０００３】このような従来提案されているいわゆる側
面エアバッグ装置は、車両室内のセンターピラー、クォ
ーターピラー、リヤピラーといったピラー部、若しくは
ドアトリム上部、又はルーフサイド等に装着されてい
て、エアバッグがドアにおける窓ガラス部分に渡って展
開されるようになっている。
面エアバッグ装置は、車両室内のセンターピラー、クォ
ーターピラー、リヤピラーといったピラー部、若しくは
ドアトリム上部、又はルーフサイド等に装着されてい
て、エアバッグがドアにおける窓ガラス部分に渡って展
開されるようになっている。
【０００４】特に、この側面エアバッグ装置は、エアバ
ッグが膨張した際、乗員の頭部の運動エネルギを吸収し
確実に支持するように、大きな容量のエアバッグを用い
る必要がある。
ッグが膨張した際、乗員の頭部の運動エネルギを吸収し
確実に支持するように、大きな容量のエアバッグを用い
る必要がある。
【０００５】このような大型大容量のエアバッグを所定
の短い時間内で展開するためには、ガス発生能力の大き
なインフレータを使用しなければならない。このように
大型のインフレータと大型エアバッグを備えた車両用乗
員保護装置は、高価であるとともに装置全体として大型
化するので、ドアトリム内のスペースに格納するのは難
しい設計となる。
の短い時間内で展開するためには、ガス発生能力の大き
なインフレータを使用しなければならない。このように
大型のインフレータと大型エアバッグを備えた車両用乗
員保護装置は、高価であるとともに装置全体として大型
化するので、ドアトリム内のスペースに格納するのは難
しい設計となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点を考
慮し、装置全体を小型化し、車両の側方からの衝突に対
応する、構造が簡素で廉価な車両用乗員保護装置を提供
することを目的とする。
慮し、装置全体を小型化し、車両の側方からの衝突に対
応する、構造が簡素で廉価な車両用乗員保護装置を提供
することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
車両の側方からの衝突に対応する車両用乗員保護装置に
おいて、車両の窓部近傍に折り畳まれて配置された、イ
ンフレータのガスで膨張する袋体と、袋体の展開進行方
向端部に設けられた通し部材と、窓部近傍に設けられた
固定部材と、固定部材に一端を固定されるとともに、通
し部材に挿通された紐部材の他端部を引き込んで支持す
ることにより、袋体を展開し、袋体の展開状態を保持す
る引張り装置と、を具備することを特徴とする。
車両の側方からの衝突に対応する車両用乗員保護装置に
おいて、車両の窓部近傍に折り畳まれて配置された、イ
ンフレータのガスで膨張する袋体と、袋体の展開進行方
向端部に設けられた通し部材と、窓部近傍に設けられた
固定部材と、固定部材に一端を固定されるとともに、通
し部材に挿通された紐部材の他端部を引き込んで支持す
ることにより、袋体を展開し、袋体の展開状態を保持す
る引張り装置と、を具備することを特徴とする。
【０００８】このように構成することにより、引張り装
置で紐部材を引き込み、固定部材との間に張り渡す動作
により、袋体を展開し、この後引張り装置で紐部材を支
持することにより、この紐部材に対し、通し部材を介し
て展開された袋体の一部が保持され、袋体に加わる荷重
を受けとめることができる。
置で紐部材を引き込み、固定部材との間に張り渡す動作
により、袋体を展開し、この後引張り装置で紐部材を支
持することにより、この紐部材に対し、通し部材を介し
て展開された袋体の一部が保持され、袋体に加わる荷重
を受けとめることができる。
【０００９】請求項２に係る発明は、請求項１記載の車
両用乗員保護装置において、固定部材を車両の窓部近傍
における袋体の展開された展開進行方向端部側の部位に
配置し、引張り装置を車両の窓部近傍における袋体の展
開された、展開進行方向端部側の窓を隔てた部位に配置
し、固定部材と引張り装置との間に張架された紐部材に
対し、通し部材を介して展開された袋体の一部を支持可
能に構成したことを特徴とする。
両用乗員保護装置において、固定部材を車両の窓部近傍
における袋体の展開された展開進行方向端部側の部位に
配置し、引張り装置を車両の窓部近傍における袋体の展
開された、展開進行方向端部側の窓を隔てた部位に配置
し、固定部材と引張り装置との間に張架された紐部材に
対し、通し部材を介して展開された袋体の一部を支持可
能に構成したことを特徴とする。
【００１０】このように構成することにより、引張り装
置で紐部材を引き込むと、紐部材が固定部材との間で張
架され、展開された袋体の一端部に隣接した状態で、通
し部材を介して袋体に加わる荷重を身近で直接的に、か
つ安定して受けとめることができる。
置で紐部材を引き込むと、紐部材が固定部材との間で張
架され、展開された袋体の一端部に隣接した状態で、通
し部材を介して袋体に加わる荷重を身近で直接的に、か
つ安定して受けとめることができる。
【００１１】請求項３に係る発明は、車両の側方からの
衝突に対応する車両用乗員保護装置において、車両の窓
部近傍に折り畳まれて配置された、インフレータのガス
で膨張する袋体と、袋体の展開進行方向端部に設けられ
た係着部材と、係着部材に一端を固定された紐部材を引
き込んで支持することにより、袋体を展開させるととも
に袋体の展開状態を保持する引張り装置と、を具備する
ことを特徴とする。
衝突に対応する車両用乗員保護装置において、車両の窓
部近傍に折り畳まれて配置された、インフレータのガス
で膨張する袋体と、袋体の展開進行方向端部に設けられ
た係着部材と、係着部材に一端を固定された紐部材を引
き込んで支持することにより、袋体を展開させるととも
に袋体の展開状態を保持する引張り装置と、を具備する
ことを特徴とする。
【００１２】このように構成することにより、引張り装
置で紐部材を引き込む動作によって、直接袋体を展開さ
せ、この後、引張り装置で紐部材を支持することによ
り、袋体の展開状態を直接保持し、袋体に加わる荷重を
受けとめることができる。
置で紐部材を引き込む動作によって、直接袋体を展開さ
せ、この後、引張り装置で紐部材を支持することによ
り、袋体の展開状態を直接保持し、袋体に加わる荷重を
受けとめることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１〜図４には、本発明の第１実
施の形態に係る車両用乗員保護装置が示されている。こ
の図示する車両用乗員保護装置は、車両のドア１０部分
に装着した構成を例示するもので、ドア１０のセンター
ピラー側窓枠部１２の内部に袋体であるエアバッグ１４
が格納されている。
施の形態に係る車両用乗員保護装置が示されている。こ
の図示する車両用乗員保護装置は、車両のドア１０部分
に装着した構成を例示するもので、ドア１０のセンター
ピラー側窓枠部１２の内部に袋体であるエアバッグ１４
が格納されている。
【００１４】このエアバッグ１４は、加速度センサ付イ
ンフレータ１５により発生されるガスにより膨張展開さ
れるように構成されている。
ンフレータ１５により発生されるガスにより膨張展開さ
れるように構成されている。
【００１５】このエアバッグ１４は図３に示すように、
直方体状に膨張するよう構成されている。さらにその展
開進行方向側面の幅方向中央部には、環状の通し部材１
６が縦に間隔を開けて設置されている。
直方体状に膨張するよう構成されている。さらにその展
開進行方向側面の幅方向中央部には、環状の通し部材１
６が縦に間隔を開けて設置されている。
【００１６】また、エアバッグ１４を展開するよう引き
出すため、引張り装置１８がドアトリム部分の横中央位
置に収容されている。さらに引張り装置１８から引き出
された紐部材であるワイヤ２０が、図２、図３に示すよ
うに各通し部材１６の環状輪の中を通され、図１に示す
如くドアトリム部分から窓枠部１２に沿って引き回され
ている。そして、ワイヤ２０の自由端部が引張り装置１
８の直上方向に設置された固定部材２２に固着されてい
る。
出すため、引張り装置１８がドアトリム部分の横中央位
置に収容されている。さらに引張り装置１８から引き出
された紐部材であるワイヤ２０が、図２、図３に示すよ
うに各通し部材１６の環状輪の中を通され、図１に示す
如くドアトリム部分から窓枠部１２に沿って引き回され
ている。そして、ワイヤ２０の自由端部が引張り装置１
８の直上方向に設置された固定部材２２に固着されてい
る。
【００１７】また、ドアトリム部分における引張り装置
１８のワイヤ引出し口近傍の窓側部位には軸ピンを立設
したもの、又はローラを軸支したもの等で構成した案内
部材２４が設置されている。
１８のワイヤ引出し口近傍の窓側部位には軸ピンを立設
したもの、又はローラを軸支したもの等で構成した案内
部材２４が設置されている。
【００１８】引張り装置１８は図４に例示する如く、加
速度センサ付インフレータ部２６により作動される。な
お、本明細書に言う加速度センサは、車両の側方からの
衝突に対応するためのもので、例えば車両の進行方向に
対して横方向の加速度を感知するもの、若しくは車両の
側部に加わった荷重を感知するもの、又は車両の横方向
から接近する対象物の衝突を予測するセンサシステム等
で構成することができる。また、本明細書中、「側方か
らの衝突に対応する」と言った場合には、車両の側方に
物体が衝突、又は衝突の可能性に対応して乗員の保護動
作等を行うことを意味するものと定義する。
速度センサ付インフレータ部２６により作動される。な
お、本明細書に言う加速度センサは、車両の側方からの
衝突に対応するためのもので、例えば車両の進行方向に
対して横方向の加速度を感知するもの、若しくは車両の
側部に加わった荷重を感知するもの、又は車両の横方向
から接近する対象物の衝突を予測するセンサシステム等
で構成することができる。また、本明細書中、「側方か
らの衝突に対応する」と言った場合には、車両の側方に
物体が衝突、又は衝突の可能性に対応して乗員の保護動
作等を行うことを意味するものと定義する。
【００１９】加速度センサ付インフレータ部２６は、そ
のガス噴射口２６Ａにシリンダ部２８が一体的に接続さ
れている。このシリンダ部２８の筒内には、ピストン部
材３０が噴射口２６Ａ近傍に摺動自在に配置されてい
る。このピストン部材３０には、牽引ワイヤ３２の一端
が固定されており、この牽引ワイヤ３２の他端部はシリ
ンダ部２８から引き出され、軸ピン２９に軸支されたプ
ーリ部材３４の小径車部３６に巻装されている。
のガス噴射口２６Ａにシリンダ部２８が一体的に接続さ
れている。このシリンダ部２８の筒内には、ピストン部
材３０が噴射口２６Ａ近傍に摺動自在に配置されてい
る。このピストン部材３０には、牽引ワイヤ３２の一端
が固定されており、この牽引ワイヤ３２の他端部はシリ
ンダ部２８から引き出され、軸ピン２９に軸支されたプ
ーリ部材３４の小径車部３６に巻装されている。
【００２０】プーリ部材３４には、小径車部３６と同芯
の大径車部３８が一体に設けられており、図４の矢印Ｂ
方向にのみ回動するよう逆転防止機構が設けられてい
て、この大径車部３８にはワイヤ２０の基端部が固着さ
れている。
の大径車部３８が一体に設けられており、図４の矢印Ｂ
方向にのみ回動するよう逆転防止機構が設けられてい
て、この大径車部３８にはワイヤ２０の基端部が固着さ
れている。
【００２１】そして、加速度センサ付インフレータ部２
６で発生したガスにより、ピストン部材３０がシリンダ
部２８内を矢印Ａ方向に移動する動作によって、牽引ワ
イヤ３２も矢印Ａ方向へ引張られる。すると、牽引ワイ
ヤ３２が巻装されていた小径車部３６から引き出される
動作によってプーリ部材３４が回動し、その大径車部３
８にワイヤ２０の基端部が巻き取られることになる。な
お、プーリ部材３４は小径車部３６と大径車部３８との
直径に差が設けられ、小径車部３６から引き出される牽
引ワイヤ３２の長さよりも、ワイヤ２０が大径車部３８
に巻き取られる長さの方が長くできるように構成されて
いる。この引張り装置１８は上述の構成のものばかりで
なく、ワイヤ２０を瞬時に巻き取れる他の構成のものを
用いても良い。さらに固定部材２２と引張り装置１８と
の設置位置を交換して構成しても良い。
６で発生したガスにより、ピストン部材３０がシリンダ
部２８内を矢印Ａ方向に移動する動作によって、牽引ワ
イヤ３２も矢印Ａ方向へ引張られる。すると、牽引ワイ
ヤ３２が巻装されていた小径車部３６から引き出される
動作によってプーリ部材３４が回動し、その大径車部３
８にワイヤ２０の基端部が巻き取られることになる。な
お、プーリ部材３４は小径車部３６と大径車部３８との
直径に差が設けられ、小径車部３６から引き出される牽
引ワイヤ３２の長さよりも、ワイヤ２０が大径車部３８
に巻き取られる長さの方が長くできるように構成されて
いる。この引張り装置１８は上述の構成のものばかりで
なく、ワイヤ２０を瞬時に巻き取れる他の構成のものを
用いても良い。さらに固定部材２２と引張り装置１８と
の設置位置を交換して構成しても良い。
【００２２】次に、上述のように構成された本第１実施
の形態における作用、及び動作を説明する。
の形態における作用、及び動作を説明する。
【００２３】この車両の側方からの衝突に対応して加速
度センサ付インフレータ部２６の加速度センサがインフ
レータに着火しガスを発生するとによって、引張り装置
１８を作動してワイヤ２０を引き込む。すると、図１に
示す状態にあるワイヤ２０はドア窓枠部１２から引き出
され、図２に示すようにドア１０の窓部中央を縦に張ら
れるように固定部材２２と案内部材２４との間に張り渡
される。そして、ワイヤ２０の動作によって、このワイ
ヤ２０を通した通し部材１６が引張られ、エアバッグ１
４が窓枠部１２から引き出され、窓開口の所定部分をカ
バーするように展開する。
度センサ付インフレータ部２６の加速度センサがインフ
レータに着火しガスを発生するとによって、引張り装置
１８を作動してワイヤ２０を引き込む。すると、図１に
示す状態にあるワイヤ２０はドア窓枠部１２から引き出
され、図２に示すようにドア１０の窓部中央を縦に張ら
れるように固定部材２２と案内部材２４との間に張り渡
される。そして、ワイヤ２０の動作によって、このワイ
ヤ２０を通した通し部材１６が引張られ、エアバッグ１
４が窓枠部１２から引き出され、窓開口の所定部分をカ
バーするように展開する。
【００２４】このエアバッグ１４のワイヤ２０に引張ら
れることによる展開動作と同時に、エアバッグ１４の加
速度センサ付インフレータ１５が作動して、ガスをエア
バッグ１４内に充填し、エアバッグ１４を図３に示すよ
うに膨張させる。なお、このエアバッグ１４内にガスを
充填する作用はエアバッグ１４をワイヤ２０が展開する
動作の一助となる。
れることによる展開動作と同時に、エアバッグ１４の加
速度センサ付インフレータ１５が作動して、ガスをエア
バッグ１４内に充填し、エアバッグ１４を図３に示すよ
うに膨張させる。なお、このエアバッグ１４内にガスを
充填する作用はエアバッグ１４をワイヤ２０が展開する
動作の一助となる。
【００２５】また、エアバッグ１４はまずワイヤ２０の
作用により展開された状態において、ガスが充填され
る。よって、エアバッグ１４の展開膨張開始から完了ま
での時間を大幅に短縮できる。
作用により展開された状態において、ガスが充填され
る。よって、エアバッグ１４の展開膨張開始から完了ま
での時間を大幅に短縮できる。
【００２６】さらに、図２に示すようにエアバッグ１４
が展開膨張した状態で、乗員の頭部がこのエアバッグ１
４に強く押し当てられたときの力が、エアバッグ１４の
基端側部を固定する窓枠部１２と、引張り装置１８から
案内部材２４を介して固定部材２２に張り渡されたワイ
ヤ２０とによって支持される。しかも、この装置は構造
が簡素で部品点数も少ないので、廉価に製造できる。
が展開膨張した状態で、乗員の頭部がこのエアバッグ１
４に強く押し当てられたときの力が、エアバッグ１４の
基端側部を固定する窓枠部１２と、引張り装置１８から
案内部材２４を介して固定部材２２に張り渡されたワイ
ヤ２０とによって支持される。しかも、この装置は構造
が簡素で部品点数も少ないので、廉価に製造できる。
【００２７】次に、本発明の第２実施の形態について、
図５及び図６を用いて説明する。本第２実施の形態は全
体的に構成を簡素にしたもので、そのエアバッグ１４を
正面三角形状に構成する。そして、エアバッグ１４の図
で上部の頂点部分には、透孔４０を設けた係着部４２が
設けられている。
図５及び図６を用いて説明する。本第２実施の形態は全
体的に構成を簡素にしたもので、そのエアバッグ１４を
正面三角形状に構成する。そして、エアバッグ１４の図
で上部の頂点部分には、透孔４０を設けた係着部４２が
設けられている。
【００２８】このように構成されたエアバッグ１４は、
細長く折り畳まれて、ドア１０のドアトリムアッパーパ
ネル４４部分に格納されている。
細長く折り畳まれて、ドア１０のドアトリムアッパーパ
ネル４４部分に格納されている。
【００２９】また、センターピラー側窓枠部１２の上部
には、引張り装置１８が格納されている。この引張り装
置１８から引き出したワイヤ２０を窓枠部１２内に直線
状に通し、その自由端をエアバッグ１４における係着部
４２の透孔４０に結び付けて、車両用乗員保護装置を構
成する。
には、引張り装置１８が格納されている。この引張り装
置１８から引き出したワイヤ２０を窓枠部１２内に直線
状に通し、その自由端をエアバッグ１４における係着部
４２の透孔４０に結び付けて、車両用乗員保護装置を構
成する。
【００３０】次に、上述のように構成した本第２実施の
形態の作用、及び動作について説明する。まず車両の側
方からの衝突に対応するため、引張り装置１８が作動し
てワイヤ２０を急速に引き込む動作によって、係着部４
２を引張りエアバッグ１４を図５に二点鎖線で示す状態
に展開する。
形態の作用、及び動作について説明する。まず車両の側
方からの衝突に対応するため、引張り装置１８が作動し
てワイヤ２０を急速に引き込む動作によって、係着部４
２を引張りエアバッグ１４を図５に二点鎖線で示す状態
に展開する。
【００３１】これと同時に、エアバッグ１４の加速度セ
ンサ付インフレータ１５が作動して発生したガスがエア
バッグ１４内に充填され、展開膨張される。このように
展開膨張されたエアバッグ１４は、図５で下辺に当たる
ドアトリムアッパーパネル４４に固定した側辺部と、引
張り装置１８とにより３点支持状に保持されるので、乗
員の頭部に対する緩衝作用を発揮できる。
ンサ付インフレータ１５が作動して発生したガスがエア
バッグ１４内に充填され、展開膨張される。このように
展開膨張されたエアバッグ１４は、図５で下辺に当たる
ドアトリムアッパーパネル４４に固定した側辺部と、引
張り装置１８とにより３点支持状に保持されるので、乗
員の頭部に対する緩衝作用を発揮できる。
【００３２】なお、本第２実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用及び効果は、前述した第１実施の
形態と同等であるので、同一部材には同一番号を付すこ
ととし、その詳細な説明を省略する。
した以外の構成、作用及び効果は、前述した第１実施の
形態と同等であるので、同一部材には同一番号を付すこ
ととし、その詳細な説明を省略する。
【００３３】次に、本発明の第３実施の形態について、
図７及び図８を用いて説明する。本第３実施の形態は、
全体的に構成を簡素化したもので、そのエアバッグ１４
を正面四角形状に構成する。そして、エアバッグ１４の
図に向かって左側の上角部の頂点部分には、透孔４０を
設けた係着部４２が設けられている。
図７及び図８を用いて説明する。本第３実施の形態は、
全体的に構成を簡素化したもので、そのエアバッグ１４
を正面四角形状に構成する。そして、エアバッグ１４の
図に向かって左側の上角部の頂点部分には、透孔４０を
設けた係着部４２が設けられている。
【００３４】このように構成されたエアバッグ１４は細
長く折り畳まれて、ドア１０のセンターピラー側窓枠部
１２部分に格納されている。
長く折り畳まれて、ドア１０のセンターピラー側窓枠部
１２部分に格納されている。
【００３５】また、この窓枠部１２の上部のフロントピ
ラー側の部分には、引張り装置１８が格納されている。
この引張り装置１８から引き出したワイヤ２０を窓枠部
１２の上側辺内部に沿って格納するよう横に引き出し、
その自由端をエアバッグ１４における係着部４２の透孔
４０に結び付けて、車両用乗員保護装置を構成する。
ラー側の部分には、引張り装置１８が格納されている。
この引張り装置１８から引き出したワイヤ２０を窓枠部
１２の上側辺内部に沿って格納するよう横に引き出し、
その自由端をエアバッグ１４における係着部４２の透孔
４０に結び付けて、車両用乗員保護装置を構成する。
【００３６】次に、上述のように構成した本第３実施の
形態の作用、及び動作について説明する。まず車両の側
方からの衝突に対応するため引張り装置１８が作動して
ワイヤ２０を急速に引き込む動作によって、係着部４２
を引張り、エアバッグ１４を図６に二点鎖線で示す状態
に展開する。
形態の作用、及び動作について説明する。まず車両の側
方からの衝突に対応するため引張り装置１８が作動して
ワイヤ２０を急速に引き込む動作によって、係着部４２
を引張り、エアバッグ１４を図６に二点鎖線で示す状態
に展開する。
【００３７】これと同時に、エアバッグ１４の加速度セ
ンサ付インフレータ１５が作動して発生したガスがエア
バッグ１４内に充填され、展開膨張される。このように
展開膨張されたエアバッグ１４は、センターピラー側窓
枠部１２に固定した側辺部と、引張り装置１８とにより
３点支持状に保持されるので、乗員の頭部に対する緩衝
作用を発揮できる。
ンサ付インフレータ１５が作動して発生したガスがエア
バッグ１４内に充填され、展開膨張される。このように
展開膨張されたエアバッグ１４は、センターピラー側窓
枠部１２に固定した側辺部と、引張り装置１８とにより
３点支持状に保持されるので、乗員の頭部に対する緩衝
作用を発揮できる。
【００３８】なお、本第３実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用及び効果は前述した第１実施の形
態と同等であるので、同一部材には同一番号を付すこと
とし、その詳細な説明を省略する。
した以外の構成、作用及び効果は前述した第１実施の形
態と同等であるので、同一部材には同一番号を付すこと
とし、その詳細な説明を省略する。
【００３９】なお、前述した第１、第２、又は第３実施
の形態は、車両のドア１０に車両用乗員保護装置を装着
した例について説明したが、車両の側壁部に窓がある場
合にはルーフ部分又は側壁の一部に車両用乗員保護装置
を装着する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その
他種々の構成を取り得ることは勿論である。
の形態は、車両のドア１０に車両用乗員保護装置を装着
した例について説明したが、車両の側壁部に窓がある場
合にはルーフ部分又は側壁の一部に車両用乗員保護装置
を装着する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その
他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【００４０】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、構造を
簡素化し、部品点数を削減し、車両の側方からの衝突に
対応する車両用乗員保護装置を廉価に製造できるように
するというすぐれた効果を有する。
簡素化し、部品点数を削減し、車両の側方からの衝突に
対応する車両用乗員保護装置を廉価に製造できるように
するというすぐれた効果を有する。
【図１】 本発明の第１実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置を取り付けたドア部分の平常状態を示す正面図
である。
保護装置を取り付けたドア部分の平常状態を示す正面図
である。
【図２】 本発明の第１実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置を取り付けたドア部分のエアバッグ展開状態を
示す正面図である。
保護装置を取り付けたドア部分のエアバッグ展開状態を
示す正面図である。
【図３】 本発明の第１実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
【図４】 本発明の第１実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置における引張り装置の構成を例示する説明図で
ある。
保護装置における引張り装置の構成を例示する説明図で
ある。
【図５】 本発明の第２実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置を取り付けたドア部分の平常状態を示す正面図
である。
保護装置を取り付けたドア部分の平常状態を示す正面図
である。
【図６】 本発明の第２実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
【図７】 本発明の第３実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置を取り付けたドア部分の正面図である。
保護装置を取り付けたドア部分の正面図である。
【図８】 本発明の第３実施の形態に係わる車両用乗員
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
保護装置のエアバッグ展開膨張状態を示す斜視図であ
る。
１４ エアバッグ １６ 通し部材 １８ 引張り装置 ２０ ワイヤ ２２ 固定部材 ４２ 係着部
Claims (3)
- 【請求項１】 車両の側方からの衝突に対応する車両用
乗員保護装置において、 前記車両の窓部近傍に折り畳まれて配置された、インフ
レータのガスで膨張する袋体と、 前記袋体の展開進行方向端部に設けられた通し部材と、 前記窓部近傍に設けられた固定部材と、 前記固定部材に一端を固定されるとともに前記通し部材
に挿通された紐部材の他端部を引き込んで支持すること
により、前記袋体を展開し、前記袋体の展開状態を保持
する引張り装置と、 を具備することを特徴とする車両用乗員保護装置。 - 【請求項２】 前記固定部材を前記車両の窓部近傍にお
ける前記袋体の展開された展開進行方向端部側の部位に
配置し、 前記引張り装置を、前記車両の窓部近傍における前記袋
体の展開された、展開進行方向端部側の前記窓を隔てた
部位に配置し、 前記固定部材と、前記引張り装置との間に張架された前
記紐部材に対し、前記通し部材を介して、展開された前
記袋体の一部を支持可能に構成したことを特徴とする請
求項１記載の車両用乗員保護装置。 - 【請求項３】 車両の側方からの衝突に対応する車両用
乗員保護装置において、 前記車両の窓部近傍に折り畳まれて配置された、インフ
レータのガスで膨張する袋体と、 前記袋体の展開進行方向端部に設けられた係着部材と、 前記係着部材に一端を固定された紐部材を引き込んで支
持することにより、前記袋体を展開させるとともに、前
記袋体の展開状態を保持する引張り装置と、 を具備することを特徴とする車両用乗員保護装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8194375A JPH09150703A (ja) | 1995-09-25 | 1996-07-24 | 車両用乗員保護装置 |
| US08/717,325 US5752713A (en) | 1995-09-25 | 1996-09-20 | Vehicle occupant crash protector |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24584895 | 1995-09-25 | ||
| JP7-245848 | 1995-09-25 | ||
| JP8194375A JPH09150703A (ja) | 1995-09-25 | 1996-07-24 | 車両用乗員保護装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09150703A true JPH09150703A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=26508466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8194375A Pending JPH09150703A (ja) | 1995-09-25 | 1996-07-24 | 車両用乗員保護装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5752713A (ja) |
| JP (1) | JPH09150703A (ja) |
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- 1996-07-24 JP JP8194375A patent/JPH09150703A/ja active Pending
- 1996-09-20 US US08/717,325 patent/US5752713A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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|---|---|
| US5752713A (en) | 1998-05-19 |
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