JPH09150434A - 射出成形同時絵付装置及び方法 - Google Patents
射出成形同時絵付装置及び方法Info
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- JPH09150434A JPH09150434A JP7313104A JP31310495A JPH09150434A JP H09150434 A JPH09150434 A JP H09150434A JP 7313104 A JP7313104 A JP 7313104A JP 31310495 A JP31310495 A JP 31310495A JP H09150434 A JPH09150434 A JP H09150434A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製品エリヤに部分的に大きな歪みを生じ難く
し、厚みの厚い部分と薄い部分との差を小さくして、絵
付シートに破れや皺等の成形不良を生じ難くする。 【解決手段】 雌型２０のパーティング面が、最外周部
にあって、絵付シートＳをクランパー２４との間に挟ん
で固定保持する外周パーティング面４１と、この外周パ
ーティング面４１の内周側に形成され、かつ、前記外周
パーティング面４１の内周端Ｊと前記キャビティ面２２
の始端Ｋとを直線的に結ぶ面よりも外周側に凹んだ内周
パーティング面４２とを含んで構成されてなる。
し、厚みの厚い部分と薄い部分との差を小さくして、絵
付シートに破れや皺等の成形不良を生じ難くする。 【解決手段】 雌型２０のパーティング面が、最外周部
にあって、絵付シートＳをクランパー２４との間に挟ん
で固定保持する外周パーティング面４１と、この外周パ
ーティング面４１の内周側に形成され、かつ、前記外周
パーティング面４１の内周端Ｊと前記キャビティ面２２
の始端Ｋとを直線的に結ぶ面よりも外周側に凹んだ内周
パーティング面４２とを含んで構成されてなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形と同時に
成形品に絵付シートを一体的に接着して図柄や文字等が
施された成形品を得るようにした射出成形同時絵付装置
及び方法に関する。
成形品に絵付シートを一体的に接着して図柄や文字等が
施された成形品を得るようにした射出成形同時絵付装置
及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】射出成形と同時に成形品の表面に絵付シ
ートを一体的に接着する射出成形同時絵付方法として
は、帯状シート又は枚葉シートからなる絵付シートを雌
型と雄型との間に供給して熱盤等により加熱軟化させた
後、真空成形及び／又は圧空成形により雌型のキャビテ
ィ面に沿わせて密着させ、しかる後、雌型と雄型との型
閉めを行って前記雌型内に前記雄型側から熔融樹脂を注
入充填して射出成形を行うようにしたものが一般的であ
る（特開昭５７−１２９７３１号、特公昭５０−１９１
３２号公報等を参照）。
ートを一体的に接着する射出成形同時絵付方法として
は、帯状シート又は枚葉シートからなる絵付シートを雌
型と雄型との間に供給して熱盤等により加熱軟化させた
後、真空成形及び／又は圧空成形により雌型のキャビテ
ィ面に沿わせて密着させ、しかる後、雌型と雄型との型
閉めを行って前記雌型内に前記雄型側から熔融樹脂を注
入充填して射出成形を行うようにしたものが一般的であ
る（特開昭５７−１２９７３１号、特公昭５０−１９１
３２号公報等を参照）。
【０００３】このような射出成形同時絵付に使用される
絵付シートとしては、製品種別に応じて貼合わせ積層シ
ート（ラミネートシート）と転写シートのいずれかが用
いられ、ラミネートシートである場合には、射出成形に
よりそのままで絵付けが行われたことになり、射出成形
品の外表面にシート全層が接着一体化して化粧層とな
る。それに対し、絵付シートが転写シートである場合に
は、成形品外表面に一体化した化粧シートのうちの支持
体シートを剥離し、装飾層等の転写層を成形品側に残留
させて化粧層となすことにより絵付けが完了する。
絵付シートとしては、製品種別に応じて貼合わせ積層シ
ート（ラミネートシート）と転写シートのいずれかが用
いられ、ラミネートシートである場合には、射出成形に
よりそのままで絵付けが行われたことになり、射出成形
品の外表面にシート全層が接着一体化して化粧層とな
る。それに対し、絵付シートが転写シートである場合に
は、成形品外表面に一体化した化粧シートのうちの支持
体シートを剥離し、装飾層等の転写層を成形品側に残留
させて化粧層となすことにより絵付けが完了する。
【０００４】ところで、上述の如くの射出成形同時絵付
を行うにあたっては、雄雌両金型を備えた射出成形同時
絵付装置が用いられるが、この装置の従来の代表例を図
８（雌型側のみ）、図９（型締め工程）に示す。図示の
射出成形同時絵付装置５０は、図５に示される如くの、
高さＨ（５０ｍｍ）、大径部の直径Ｄ（５０ｍｍ）、小
径部の直径Ｅ（４４ｍｍ）で外周に絵付シート（ラミネ
ートシート）Ｓを貼着してなる成形品１を得んとするも
ので、雄型１２と雌型２０とを備え、雄型１２には、そ
のコア部中央に射出成形機からの熔融樹脂を雌型２０の
キャビティに注入充填するための湯道１４が設けられて
いる。
を行うにあたっては、雄雌両金型を備えた射出成形同時
絵付装置が用いられるが、この装置の従来の代表例を図
８（雌型側のみ）、図９（型締め工程）に示す。図示の
射出成形同時絵付装置５０は、図５に示される如くの、
高さＨ（５０ｍｍ）、大径部の直径Ｄ（５０ｍｍ）、小
径部の直径Ｅ（４４ｍｍ）で外周に絵付シート（ラミネ
ートシート）Ｓを貼着してなる成形品１を得んとするも
ので、雄型１２と雌型２０とを備え、雄型１２には、そ
のコア部中央に射出成形機からの熔融樹脂を雌型２０の
キャビティに注入充填するための湯道１４が設けられて
いる。
【０００５】一方、雌型２０には、前記絵付成形品１に
対応したキャビティ面２２が設けられるとともに、絵付
シートＳを前記キャビティ２２の外周側に形成されたパ
ーティング面４０に固定保持するためのリング状のクラ
ンパー２４がその四隅を摺動ロッドに支持されて進退動
可能に配置されている。なお、クランパー２４は、雌型
２０の底部に格納された流体圧シリンダ等の駆動機構に
より作動せしめられる。また、前記クランパー２４の下
側の雌型パーティング面４０より内側に設けられた環状
溝には気密性保持のためにＯリング２７が嵌め込まれて
いる。
対応したキャビティ面２２が設けられるとともに、絵付
シートＳを前記キャビティ２２の外周側に形成されたパ
ーティング面４０に固定保持するためのリング状のクラ
ンパー２４がその四隅を摺動ロッドに支持されて進退動
可能に配置されている。なお、クランパー２４は、雌型
２０の底部に格納された流体圧シリンダ等の駆動機構に
より作動せしめられる。また、前記クランパー２４の下
側の雌型パーティング面４０より内側に設けられた環状
溝には気密性保持のためにＯリング２７が嵌め込まれて
いる。
【０００６】また、前記キャビティ面２２には、絵付シ
ートＳを該キャビティ面２２に沿わせて密着させるよう
に延伸させる（予備成形）ための真空吸引孔１６が開口
せしめられており、この真空吸引孔１６は吸気管１９を
介して真空発生源に接続されている。なお、予備成形の
ために雄型１２に必要に応じて圧縮空気供給源に接続さ
れた圧空供給孔が設けられる。
ートＳを該キャビティ面２２に沿わせて密着させるよう
に延伸させる（予備成形）ための真空吸引孔１６が開口
せしめられており、この真空吸引孔１６は吸気管１９を
介して真空発生源に接続されている。なお、予備成形の
ために雄型１２に必要に応じて圧縮空気供給源に接続さ
れた圧空供給孔が設けられる。
【０００７】このような構成の射出成形同時絵付装置５
０においては、前述した如くに、絵付シートＳの次ショ
ット部分を雌型２０のパーティング面４０とクランパー
２４との間に供給し、この絵付シートＳをクランパ−２
４により雌型２０のパーティング面４０に固定保持する
とともに、熱盤等により加熱軟化させ、該絵付シートＳ
を真空吸引孔１６を通じて真空吸引して雌型２０のキャ
ビティ面２２に沿わせて密着させるように延伸させ（予
備成形）、しかる後、雌型２０を雄型１２側へ移動させ
て雌型２０のパーティング面４０と雄型１２のパーティ
ング面３０との間に絵付シートＳを挟むようにして対接
させて型締めを行い、雌型２０のキャビティ２２内に雄
型１２の湯道１４を通じて熔融樹脂を注入充填するとと
もに所定時間冷却する射出成形を行い、その後、雌型２
０と雄型１２とを離間させる型開きを行い、絵付シート
Ｓが接着された絵付成形品１を雌型２０から取り出すよ
うにされる。
０においては、前述した如くに、絵付シートＳの次ショ
ット部分を雌型２０のパーティング面４０とクランパー
２４との間に供給し、この絵付シートＳをクランパ−２
４により雌型２０のパーティング面４０に固定保持する
とともに、熱盤等により加熱軟化させ、該絵付シートＳ
を真空吸引孔１６を通じて真空吸引して雌型２０のキャ
ビティ面２２に沿わせて密着させるように延伸させ（予
備成形）、しかる後、雌型２０を雄型１２側へ移動させ
て雌型２０のパーティング面４０と雄型１２のパーティ
ング面３０との間に絵付シートＳを挟むようにして対接
させて型締めを行い、雌型２０のキャビティ２２内に雄
型１２の湯道１４を通じて熔融樹脂を注入充填するとと
もに所定時間冷却する射出成形を行い、その後、雌型２
０と雄型１２とを離間させる型開きを行い、絵付シート
Ｓが接着された絵付成形品１を雌型２０から取り出すよ
うにされる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形同時絵付装置５０においては、雌型２０の
パーティング面４０が一平面状に形成されている関係
上、絵付シートＳの延伸量は、パーティング面上のＳａ
部分では少なく、製品エリヤ（成形品に接着される部
分）となるキャビティ面２２上のＳｂ部分が局所的に大
きくなる。すなわち、パーティング面上のＳａ部分は、
加熱軟化せしめられても雌型２０への熱伝導によって直
ぐに冷却されて硬くなり、又、型（パーティング面）２
０との摩擦によりさほど伸びない。それに対し、キャビ
ティ面２２上のＳｂ部分は、自由に延伸できるが故に局
部的かつ集中的に伸ばされ、そのため、特にキャビティ
面２２が深絞り形状である場合には、部分的に大きな歪
みを生じ、厚みの厚い部分と薄い部分との差が大きくな
って、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良が生じやす
いという問題があった。
来の射出成形同時絵付装置５０においては、雌型２０の
パーティング面４０が一平面状に形成されている関係
上、絵付シートＳの延伸量は、パーティング面上のＳａ
部分では少なく、製品エリヤ（成形品に接着される部
分）となるキャビティ面２２上のＳｂ部分が局所的に大
きくなる。すなわち、パーティング面上のＳａ部分は、
加熱軟化せしめられても雌型２０への熱伝導によって直
ぐに冷却されて硬くなり、又、型（パーティング面）２
０との摩擦によりさほど伸びない。それに対し、キャビ
ティ面２２上のＳｂ部分は、自由に延伸できるが故に局
部的かつ集中的に伸ばされ、そのため、特にキャビティ
面２２が深絞り形状である場合には、部分的に大きな歪
みを生じ、厚みの厚い部分と薄い部分との差が大きくな
って、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良が生じやす
いという問題があった。
【０００９】より詳しく述べれば、長さＬの部分がΔＬ
伸びた場合の歪みはΔＬ／Ｌで表される。従って、伸び
の絶対量ΔＬが同じでもその伸びを受け持つ長さＬが少
ない程、歪みΔＬ／Ｌは大きくなり、その結果、上述の
如くの問題が生じるのである。本発明は、上述の如くの
問題を解消すべくなされたもので、その目的とするとこ
ろは、製品エリヤにおける局部的な歪みを減じることが
できて、厚い部分と薄い部分との差を小さくでき、もっ
て、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良を生じ難くで
きる射出成形同時絵付装置及び方法を提供することにあ
る。
伸びた場合の歪みはΔＬ／Ｌで表される。従って、伸び
の絶対量ΔＬが同じでもその伸びを受け持つ長さＬが少
ない程、歪みΔＬ／Ｌは大きくなり、その結果、上述の
如くの問題が生じるのである。本発明は、上述の如くの
問題を解消すべくなされたもので、その目的とするとこ
ろは、製品エリヤにおける局部的な歪みを減じることが
できて、厚い部分と薄い部分との差を小さくでき、もっ
て、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良を生じ難くで
きる射出成形同時絵付装置及び方法を提供することにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る射出成形同時絵付装置は、雌型とこれ
に嵌合せしめられる雄型とを備え、前記雌型のキャビテ
ィ面の外周側に形成され、かつ、前記雄型のパーティン
グ面に間に絵付シートを挟んで対接して前記キャビティ
を密封するパーティング面が、最外周部にあって、絵付
シートをクランパーとの間に挟んで固定保持する外周パ
ーティング面と、この外周パーティング面の内周側に形
成され、かつ、前記外周パーティング面の内周端と前記
キャビティ面の始端とを直線的に結ぶ面よりも外周側に
凹んだ内周パーティング面とを含んで構成されているこ
とを特徴としている。
く、本発明に係る射出成形同時絵付装置は、雌型とこれ
に嵌合せしめられる雄型とを備え、前記雌型のキャビテ
ィ面の外周側に形成され、かつ、前記雄型のパーティン
グ面に間に絵付シートを挟んで対接して前記キャビティ
を密封するパーティング面が、最外周部にあって、絵付
シートをクランパーとの間に挟んで固定保持する外周パ
ーティング面と、この外周パーティング面の内周側に形
成され、かつ、前記外周パーティング面の内周端と前記
キャビティ面の始端とを直線的に結ぶ面よりも外周側に
凹んだ内周パーティング面とを含んで構成されているこ
とを特徴としている。
【００１１】本発明の射出成形同時絵付装置において
は、前記絵付シートを前記キャビティ面に沿わせて密着
させるべく、該キャビティ面及び内周パーティング面に
真空発生源に接続された真空吸引孔が開口せしめられて
いるものが好ましい態様として挙げられる。また、本発
明に係る射出成形同時絵付方法は、上記した雌型の外周
パーティング面にクランパーで絵付シートを固定保持す
るとともに、該絵付シートを雌型に設けられた真空吸引
孔を通じて吸引して雌型キャビティ面に沿わせて密着さ
せるように延伸させ、双方のパーティング面間に絵付シ
ートを挟むようにして前記雌型と雄型との型締めを行
い、前記雌型のキャビティ内に雄型側から熔融樹脂を注
入充填して射出成形を行うようにされる。
は、前記絵付シートを前記キャビティ面に沿わせて密着
させるべく、該キャビティ面及び内周パーティング面に
真空発生源に接続された真空吸引孔が開口せしめられて
いるものが好ましい態様として挙げられる。また、本発
明に係る射出成形同時絵付方法は、上記した雌型の外周
パーティング面にクランパーで絵付シートを固定保持す
るとともに、該絵付シートを雌型に設けられた真空吸引
孔を通じて吸引して雌型キャビティ面に沿わせて密着さ
せるように延伸させ、双方のパーティング面間に絵付シ
ートを挟むようにして前記雌型と雄型との型締めを行
い、前記雌型のキャビティ内に雄型側から熔融樹脂を注
入充填して射出成形を行うようにされる。
【００１２】このような構成とされた射出成形同時絵付
装置においては、雌型のパーティング面が、少なくとも
外周パーティング面と内周パーティング面との二段構成
とされていて、内周パーティング面が外側に凹まされて
いるので、この凹みによって、絵付シートは内周パーテ
ィング面部分でもある程度延伸せしめられ、言い換えれ
ば絵付シートの延伸量ΔＬが前記凹み部分にも分担され
る。そのため、従来のもの（図８、図９）に比して、延
伸を受け持つ部分の長さＬがより大となり、歪みΔＬ／
Ｌはより小となる。従って、製品エリヤに部分的に大き
な歪みは生じ難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との
差が小さくなって、絵付シートＳに破れや皺等の成形不
良が生じ難くなる。
装置においては、雌型のパーティング面が、少なくとも
外周パーティング面と内周パーティング面との二段構成
とされていて、内周パーティング面が外側に凹まされて
いるので、この凹みによって、絵付シートは内周パーテ
ィング面部分でもある程度延伸せしめられ、言い換えれ
ば絵付シートの延伸量ΔＬが前記凹み部分にも分担され
る。そのため、従来のもの（図８、図９）に比して、延
伸を受け持つ部分の長さＬがより大となり、歪みΔＬ／
Ｌはより小となる。従って、製品エリヤに部分的に大き
な歪みは生じ難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との
差が小さくなって、絵付シートＳに破れや皺等の成形不
良が生じ難くなる。
【００１３】本発明において、雄雌両金型は、鉄等の金
属あるいはセラミックス等で作製され、成形品形状応じ
て分割構成（中間型等を設ける）等としてもよい。ま
た、絵付シートの予備成形を行う場合には、加熱軟化用
の熱盤等を付設したり、雌型及び雄型に真空吸引や圧空
供給用（予備成形用）に小孔（真空吸引孔等）を設け
る。なお、真空吸引孔は、最低限雌型のキャビティ面に
開口するように穿設すれば足りるが、キャビティ面に加
えて内周パーティング面にも開口するように設けてもよ
い。
属あるいはセラミックス等で作製され、成形品形状応じ
て分割構成（中間型等を設ける）等としてもよい。ま
た、絵付シートの予備成形を行う場合には、加熱軟化用
の熱盤等を付設したり、雌型及び雄型に真空吸引や圧空
供給用（予備成形用）に小孔（真空吸引孔等）を設け
る。なお、真空吸引孔は、最低限雌型のキャビティ面に
開口するように穿設すれば足りるが、キャビティ面に加
えて内周パーティング面にも開口するように設けてもよ
い。
【００１４】絵付シートは、ロール状に巻き取られた長
尺の連続帯状シートの状態から必要量づつ（１ショット
分づつ）供給するようにしてもよいし、予め所定寸法に
裁断した枚葉シートを供給するようにしてもよい。ま
た、帯状シート（の次ショット部分）もしくは枚葉シー
トからなる絵付シートを対向配置された雌型と雄型との
間に供給するには、巻き出し機及び巻き取り機を用いた
ロール／ロール方式でもよいし、前記絵付シートを保持
する吸着盤等を備えたロボット（マニュピュレーター）
等で搬送する方式でもよいが、生産性の面からはロール
／ロール方式が推奨される。
尺の連続帯状シートの状態から必要量づつ（１ショット
分づつ）供給するようにしてもよいし、予め所定寸法に
裁断した枚葉シートを供給するようにしてもよい。ま
た、帯状シート（の次ショット部分）もしくは枚葉シー
トからなる絵付シートを対向配置された雌型と雄型との
間に供給するには、巻き出し機及び巻き取り機を用いた
ロール／ロール方式でもよいし、前記絵付シートを保持
する吸着盤等を備えたロボット（マニュピュレーター）
等で搬送する方式でもよいが、生産性の面からはロール
／ロール方式が推奨される。
【００１５】また、絵付シートを雌型パーティング面に
固定保持すべく適宜のクランプ手段を付設する。クラン
プ手段としては、枠状の押さえ板等を用いることがで
き、その駆動は、型締め動作等の成形用駆動力を用いた
り、エジョクターピン駆動機構の動力を利用したりする
ことができる他、別途に流体圧アクチュエーター等の駆
動手段を設けることによりなされる。
固定保持すべく適宜のクランプ手段を付設する。クラン
プ手段としては、枠状の押さえ板等を用いることがで
き、その駆動は、型締め動作等の成形用駆動力を用いた
り、エジョクターピン駆動機構の動力を利用したりする
ことができる他、別途に流体圧アクチュエーター等の駆
動手段を設けることによりなされる。
【００１６】絵付シートは、基材シートとその上に積層
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート（ラミネートシート）、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層（転写層）のみを成
形品側に残して基材シート（支持体シート）を剥離する
転写シートのいずれも使用することができる。
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート（ラミネートシート）、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層（転写層）のみを成
形品側に残して基材シート（支持体シート）を剥離する
転写シートのいずれも使用することができる。
【００１７】前記基材シートとしては、ポリ塩化ビニ
ル、アクリル、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等の熱可塑性樹脂を用いることができる。基材シートの
厚さは、通常２０〜５００μｍ程度である。装飾層とし
ては、印刷絵柄、着色又は透明塗装、金属薄膜等を用い
ることができる。
ル、アクリル、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等の熱可塑性樹脂を用いることができる。基材シートの
厚さは、通常２０〜５００μｍ程度である。装飾層とし
ては、印刷絵柄、着色又は透明塗装、金属薄膜等を用い
ることができる。
【００１８】前記転写シートは、一旦剥離性の支持体シ
ート上に形成した絵柄層等よりなる転写層を、別の被転
写体に転移させるためのもので、支持体シート上には必
要に応じて離型層を設けても良く、転写層としては、剥
離層、装飾層、接着剤層、等からなり、装飾層以外の層
は必要に応じて選択する。装飾層としては、絵柄層、金
属薄膜層（部分又は全面）あるいは硬質塗膜、防雲塗
膜、導電性層等の機能性層から選ばれる。
ート上に形成した絵柄層等よりなる転写層を、別の被転
写体に転移させるためのもので、支持体シート上には必
要に応じて離型層を設けても良く、転写層としては、剥
離層、装飾層、接着剤層、等からなり、装飾層以外の層
は必要に応じて選択する。装飾層としては、絵柄層、金
属薄膜層（部分又は全面）あるいは硬質塗膜、防雲塗
膜、導電性層等の機能性層から選ばれる。
【００１９】支持体シートは、ナイロン６、ナイロン６
６等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等、可撓性を有する熱
可塑性樹脂フィルムあるいはそれらの積層体が好まし
い。射出成形用の樹脂としては、ＡＢＳ（アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体）、ポリスチレ
ン、塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート等の熱可
塑性樹脂を加熱熔融したもの、あるいは、二液硬化型、
触媒硬化型の樹脂、例えば、ポリウレタン、ポリエステ
ル等の未硬化液等の射出成形同時絵付用として従来より
知られている材料を使用でき、製品の要求物性やコスト
等に応じて選定される。
６等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等、可撓性を有する熱
可塑性樹脂フィルムあるいはそれらの積層体が好まし
い。射出成形用の樹脂としては、ＡＢＳ（アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体）、ポリスチレ
ン、塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート等の熱可
塑性樹脂を加熱熔融したもの、あるいは、二液硬化型、
触媒硬化型の樹脂、例えば、ポリウレタン、ポリエステ
ル等の未硬化液等の射出成形同時絵付用として従来より
知られている材料を使用でき、製品の要求物性やコスト
等に応じて選定される。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図１及び図２は、本発明に
係る射出成形同時絵付装置の一実施形態を示す概略図で
ある。図において、前述した図８及び図９に示される射
出成形同時絵付装置５０における各部に対応する部分に
は同一の符号を付してそれらの重複説明を省略し、以下
においては相違点を重点的に説明する。
施の形態を詳細に説明する。図１及び図２は、本発明に
係る射出成形同時絵付装置の一実施形態を示す概略図で
ある。図において、前述した図８及び図９に示される射
出成形同時絵付装置５０における各部に対応する部分に
は同一の符号を付してそれらの重複説明を省略し、以下
においては相違点を重点的に説明する。
【００２１】図示の射出成形同時絵付装置１０は、前述
したものと同様に、図５に示される如くの、高さＨ（５
０ｍｍ）、大径部の直径Ｄ（５０ｍｍ）、小径部の直径
Ｅ（４４ｍｍ）で外周に絵付シート（ラミネートシー
ト）Ｓを貼着してなる成形品１を得んとするもので、雌
型２０とそれに嵌合せしめられる雄型１２とを備え、前
記雌型２０のキャビティ２２の外周側に外周パーティン
グ面４１と内周パーティング面４２からなるパーティン
グ面４０が形成されている。前記外周パーティング面４
１と外周パーティング面４２は、前記雄型１２に形成さ
れている外周パーティング面３１と内周パーティング面
３２に絵付シートを挟んで対接して前記キャビティ２２
を密封するようにされている。
したものと同様に、図５に示される如くの、高さＨ（５
０ｍｍ）、大径部の直径Ｄ（５０ｍｍ）、小径部の直径
Ｅ（４４ｍｍ）で外周に絵付シート（ラミネートシー
ト）Ｓを貼着してなる成形品１を得んとするもので、雌
型２０とそれに嵌合せしめられる雄型１２とを備え、前
記雌型２０のキャビティ２２の外周側に外周パーティン
グ面４１と内周パーティング面４２からなるパーティン
グ面４０が形成されている。前記外周パーティング面４
１と外周パーティング面４２は、前記雄型１２に形成さ
れている外周パーティング面３１と内周パーティング面
３２に絵付シートを挟んで対接して前記キャビティ２２
を密封するようにされている。
【００２２】前記外周パーティング面４１は、最外周部
にあって、絵付シートＳをクランパー２４との間に挟ん
で固定保持する平坦な面からなっており、また、内周パ
ーティング面４２は、前記外周パーティング面４１の内
周側に形成され、かつ、前記外周パーティング面４１の
内周端Ｊとキャビティ面２２の始端Ｋとを直線的に結ぶ
面（図１では、その面の断面を一点鎖線で図示）よりも
外周側に凹んだ円筒状の曲面からなっている。内周パー
ティング面４２の深さＬａは、ここでは１０ｍｍとされ
ている。
にあって、絵付シートＳをクランパー２４との間に挟ん
で固定保持する平坦な面からなっており、また、内周パ
ーティング面４２は、前記外周パーティング面４１の内
周側に形成され、かつ、前記外周パーティング面４１の
内周端Ｊとキャビティ面２２の始端Ｋとを直線的に結ぶ
面（図１では、その面の断面を一点鎖線で図示）よりも
外周側に凹んだ円筒状の曲面からなっている。内周パー
ティング面４２の深さＬａは、ここでは１０ｍｍとされ
ている。
【００２３】このような構成の射出成形同時絵付装置５
０においては、前述した如くに、絵付シートＳの次ショ
ット部分を雌型２０の外周パーティング面４１と内周パ
ーティング面４２からなるパーティング面４０とクラン
パー２４との間に供給し、この絵付シートＳをクランパ
−２４により雌型１２の外周パーティング面４１に固定
保持するとともに、熱盤等により加熱軟化させ、該絵付
シートＳを真空吸引孔１６を通じて真空吸引するととも
に必要に応じて雄型１２側から或いは熱盤側から圧空供
給を行って、雌型２０のキャビティ面２２に沿わせて密
着させるように延伸させ（予備成形）、しかる後、雌型
２０を雄型１２側へ移動させて雌型２０のパーティング
面４１、４２と雄型１２のパーティング面３１、３２と
を間に絵付シートＳを挟むようにして対接させて型締め
を行い、雌型２０のキャビティ２２内に雄型１２の湯道
１４を通じて熔融樹脂を注入充填するとともに所定時間
冷却する射出成形を行い、その後、雌型２０と雄型１２
とを離間させる型開きを行い、絵付シートＳが接着され
た絵付成形品１をから取り出すようにされる。
０においては、前述した如くに、絵付シートＳの次ショ
ット部分を雌型２０の外周パーティング面４１と内周パ
ーティング面４２からなるパーティング面４０とクラン
パー２４との間に供給し、この絵付シートＳをクランパ
−２４により雌型１２の外周パーティング面４１に固定
保持するとともに、熱盤等により加熱軟化させ、該絵付
シートＳを真空吸引孔１６を通じて真空吸引するととも
に必要に応じて雄型１２側から或いは熱盤側から圧空供
給を行って、雌型２０のキャビティ面２２に沿わせて密
着させるように延伸させ（予備成形）、しかる後、雌型
２０を雄型１２側へ移動させて雌型２０のパーティング
面４１、４２と雄型１２のパーティング面３１、３２と
を間に絵付シートＳを挟むようにして対接させて型締め
を行い、雌型２０のキャビティ２２内に雄型１２の湯道
１４を通じて熔融樹脂を注入充填するとともに所定時間
冷却する射出成形を行い、その後、雌型２０と雄型１２
とを離間させる型開きを行い、絵付シートＳが接着され
た絵付成形品１をから取り出すようにされる。
【００２４】この場合、前記予備成形時には、絵付シー
トＳは、図３において仮想線で示される如くに、−
−−と順に延伸変形せしめられるが、そのうち絵付
シートＳが内周パーティング面４２に密着する迄のか
らの間は、外周パーティング面４１上の部分Ｓａ以外
（Ｓｂ、Ｓｃ部分）が略均等に延伸せしめられ（Ｓａ部
分は雌型２０への熱伝導による冷却効果や摩擦効果によ
り殆ど伸びない）、以後はキャビティ面２２上のＳｂ
部分（製品エリヤ部分）のみが延伸せしめられる。
トＳは、図３において仮想線で示される如くに、−
−−と順に延伸変形せしめられるが、そのうち絵付
シートＳが内周パーティング面４２に密着する迄のか
らの間は、外周パーティング面４１上の部分Ｓａ以外
（Ｓｂ、Ｓｃ部分）が略均等に延伸せしめられ（Ｓａ部
分は雌型２０への熱伝導による冷却効果や摩擦効果によ
り殆ど伸びない）、以後はキャビティ面２２上のＳｂ
部分（製品エリヤ部分）のみが延伸せしめられる。
【００２５】このように本実施形態においては、雌型２
０のパーティング面が、外周パーティング面４１と内周
パーティング面４２との二段構成とされていて、内周パ
ーティング面４１が外側に凹まされているので、この凹
みによって、絵付シートＳは内周パーティング面４２部
分（Ｓｃ部分）でもある程度延伸せしめられ、言い換え
れば絵付シートの延伸量が前記凹み部分にも分担され
る。そのため、製品エリヤに部分的に大きな歪みは生じ
難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との差が小さくな
って、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良が生じ難く
なる。
０のパーティング面が、外周パーティング面４１と内周
パーティング面４２との二段構成とされていて、内周パ
ーティング面４１が外側に凹まされているので、この凹
みによって、絵付シートＳは内周パーティング面４２部
分（Ｓｃ部分）でもある程度延伸せしめられ、言い換え
れば絵付シートの延伸量が前記凹み部分にも分担され
る。そのため、製品エリヤに部分的に大きな歪みは生じ
難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との差が小さくな
って、絵付シートＳに破れや皺等の成形不良が生じ難く
なる。
【００２６】この点をもう少し定量的に説明すると、本
実施形態を示す図３の装置１０においては、領域Ｓｃ、
Ｓｂ、Ｓｃのそれぞれの径方向の長さをＬＳｃ、ＬＳ
ｂ、ＬＳｃとすれば、絵付シートＳの延伸量ΔＬを、領
域Ｓｃ、Ｓｂ、Ｓｃの合計長さＬ＝ＬＳｃ＋ＬＳｂ＋Ｌ
Ｓｃで受け持つため、予備成型時の絵付シートの歪みε
は、次式、ε＝ΔＬ／Ｌ＝ΔＬ／（ＬＳｃ＋ＬＳｂ＋Ｌ
Ｓｃ）で表される。一方、図８に示される従来装置５０
においては、成形品形状等は同じ条件下で、同じ延伸量
ΔＬを、領域Ｓｂのみの長さＬ’（＝ＬＳｂ）で受け持
つため、予備成型時の絵付シートの歪みε’は、次式、
ε’＝ΔＬ／Ｌ’＝ΔＬ／ＬＳｂとなる。ここで、Ｌ＞
Ｌ’であるから当然ε＞ε’となり、本実施形態の装置
１０では従来装置５０に比して絵付シートＳに大きな歪
みは生じ難くなる。
実施形態を示す図３の装置１０においては、領域Ｓｃ、
Ｓｂ、Ｓｃのそれぞれの径方向の長さをＬＳｃ、ＬＳ
ｂ、ＬＳｃとすれば、絵付シートＳの延伸量ΔＬを、領
域Ｓｃ、Ｓｂ、Ｓｃの合計長さＬ＝ＬＳｃ＋ＬＳｂ＋Ｌ
Ｓｃで受け持つため、予備成型時の絵付シートの歪みε
は、次式、ε＝ΔＬ／Ｌ＝ΔＬ／（ＬＳｃ＋ＬＳｂ＋Ｌ
Ｓｃ）で表される。一方、図８に示される従来装置５０
においては、成形品形状等は同じ条件下で、同じ延伸量
ΔＬを、領域Ｓｂのみの長さＬ’（＝ＬＳｂ）で受け持
つため、予備成型時の絵付シートの歪みε’は、次式、
ε’＝ΔＬ／Ｌ’＝ΔＬ／ＬＳｂとなる。ここで、Ｌ＞
Ｌ’であるから当然ε＞ε’となり、本実施形態の装置
１０では従来装置５０に比して絵付シートＳに大きな歪
みは生じ難くなる。
【００２７】このような効果を確認すべく、本実施形態
（内周パーティング面４２の深さＬａが１０ｍｍ、ＬＳ
ａが７ｍｍ、ＬＳｃが１０ｍｍ）の射出成形同時絵付装
置１０（本発明Ａ）と、前述した図８、図９に示される
射出成形同時絵付装置５０（従来）と、図４に示される
如くの、雌型２０には外周パーティング面４３と深さＬ
ｂが２ｍｍの内周パーティング面４４とが形成され、雄
型１２にはそれらに対応して外周パーティング面３３と
内周パーティング面３４とが形成されている射出成形同
時絵付装置１０’（本発明Ｂ）とで、実際に予備成形を
行って、この予備成形時の延伸量を絵付シートＳの成形
品１における各部ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、（図５、図２、
図９参照）の厚みの変化率ｄｔ／ｔで評価した。なお、
ｔは予備成形前の厚み、ｄｔは予備成形前の厚みから予
備成形後の厚みを減じた値である。結果を表１に示す。
前記ｄｔ／ｔは歪みΔＬ／Ｌと正の相関を持つが、ｄｔ
／ｔの方が測定し易いため、この尺度を採用した。ま
た、ｄ部とｅ部はそれぞれｂ部とａ部に略等しいので省
略した。なお、いずれの例においても、成形品形状は図
５と同形状のものを用い、本発明Ａと本発明Ｂとでは、
絵付シートＳのうちの内周パーティング面４２、４４上
の領域の長さＬＳｃは異なるが外周パーティング面４
１、４３上の領域の長さＬＳａ及びキャビティ２２上の
領域の長さＬＳｂの寸法は共通である。
（内周パーティング面４２の深さＬａが１０ｍｍ、ＬＳ
ａが７ｍｍ、ＬＳｃが１０ｍｍ）の射出成形同時絵付装
置１０（本発明Ａ）と、前述した図８、図９に示される
射出成形同時絵付装置５０（従来）と、図４に示される
如くの、雌型２０には外周パーティング面４３と深さＬ
ｂが２ｍｍの内周パーティング面４４とが形成され、雄
型１２にはそれらに対応して外周パーティング面３３と
内周パーティング面３４とが形成されている射出成形同
時絵付装置１０’（本発明Ｂ）とで、実際に予備成形を
行って、この予備成形時の延伸量を絵付シートＳの成形
品１における各部ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、（図５、図２、
図９参照）の厚みの変化率ｄｔ／ｔで評価した。なお、
ｔは予備成形前の厚み、ｄｔは予備成形前の厚みから予
備成形後の厚みを減じた値である。結果を表１に示す。
前記ｄｔ／ｔは歪みΔＬ／Ｌと正の相関を持つが、ｄｔ
／ｔの方が測定し易いため、この尺度を採用した。ま
た、ｄ部とｅ部はそれぞれｂ部とａ部に略等しいので省
略した。なお、いずれの例においても、成形品形状は図
５と同形状のものを用い、本発明Ａと本発明Ｂとでは、
絵付シートＳのうちの内周パーティング面４２、４４上
の領域の長さＬＳｃは異なるが外周パーティング面４
１、４３上の領域の長さＬＳａ及びキャビティ２２上の
領域の長さＬＳｂの寸法は共通である。
【００２８】
【表１】
【００２９】また、前記本発明Ａと従来の装置による絵
付シートＳの各部ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、（図５、図２、
図９参照）の厚み、すなわち、絵付シートＳの延伸量を
図６に示す。これからも明らかなように、本発明のもの
では、従来のものに比して、製品エリヤに部分的に大き
な歪みは生じ難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との
差が小さくなることが理解されよう。
付シートＳの各部ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、（図５、図２、
図９参照）の厚み、すなわち、絵付シートＳの延伸量を
図６に示す。これからも明らかなように、本発明のもの
では、従来のものに比して、製品エリヤに部分的に大き
な歪みは生じ難くなり、厚みの厚い部分と薄い部分との
差が小さくなることが理解されよう。
【００３０】なお、図７に示される如くに、内周パーテ
ィング面４６が外周パーティング面４５の内周端Ｊとキ
ャビティ面２２のの始端Ｋとを直線的に結ぶ面よりも内
周側に突出した円柱状の曲面からなっているものでは、
予備成形時には絵付シートＳと内周パーティング面４６
との接触面積が−−−と延伸量が大きくなるに
従って漸次増大するので、図８の従来装置５０に比して
絵付シートＳの歪み低減効果はあるものの、前記した本
発明の実施形態のものに比して効果は少ない。
ィング面４６が外周パーティング面４５の内周端Ｊとキ
ャビティ面２２のの始端Ｋとを直線的に結ぶ面よりも内
周側に突出した円柱状の曲面からなっているものでは、
予備成形時には絵付シートＳと内周パーティング面４６
との接触面積が−−−と延伸量が大きくなるに
従って漸次増大するので、図８の従来装置５０に比して
絵付シートＳの歪み低減効果はあるものの、前記した本
発明の実施形態のものに比して効果は少ない。
【００３１】
【発明の効果】本発明に係る射出成形同時絵付装置によ
れば、雌型のパーティング面が、少なくとも外周パーテ
ィング面と内周パーティング面との二段構成とされてい
て、内周パーティング面が外側に凹まされているので、
この凹みによって、絵付シートは内周パーティング面部
分でもある程度延伸せしめられ、言い換えれば絵付シー
トの延伸量が前記凹み部分にも分担され、そのため、製
品エリヤに部分的に大きな歪みは生じ難くなり、厚みの
厚い部分と薄い部分との差が小さくなって、絵付シート
に破れや皺等の成形不良が生じ難くなるという優れた効
果を奏する。
れば、雌型のパーティング面が、少なくとも外周パーテ
ィング面と内周パーティング面との二段構成とされてい
て、内周パーティング面が外側に凹まされているので、
この凹みによって、絵付シートは内周パーティング面部
分でもある程度延伸せしめられ、言い換えれば絵付シー
トの延伸量が前記凹み部分にも分担され、そのため、製
品エリヤに部分的に大きな歪みは生じ難くなり、厚みの
厚い部分と薄い部分との差が小さくなって、絵付シート
に破れや皺等の成形不良が生じ難くなるという優れた効
果を奏する。
【図１】本発明による射出成形同時絵付装置の一実施形
態の雌型側の概略構成図。
態の雌型側の概略構成図。
【図２】図１の射出成形同時絵付装置の型締工程の説明
に供される図。
に供される図。
【図３】図１の射出成形同時絵付装置の予備成形時の説
明に供される図。
明に供される図。
【図４】本発明による射出成形同時絵付装置の他の実施
形態の要部拡大図。
形態の要部拡大図。
【図５】本発明の装置により得んとする絵付成形品の一
例を示す図。
例を示す図。
【図６】本発明の射出成形同時絵付装置の効果を確認す
るために行った実験結果を示すグラフ。
るために行った実験結果を示すグラフ。
【図７】内周パーティング面の形状と絵付シートの延伸
量との関係の説明に供される図。
量との関係の説明に供される図。
【図８】従来の射出成形同時絵付装置の一例の雌型側の
概略構成図。
概略構成図。
【図９】図８の射出成形同時絵付装置の型締工程の説明
に供される図。
に供される図。
Ｓ 絵付シート １ 絵付成形品 １０ 射出成形同時絵付装置 １２ 雄型 １６ 真空吸引口 ２０ 雌型 ２２ キャビティ面 ２４ クランパー ３１、３３ 雄型の外周パーティング面 ３２、３４ 雄型の内周パーティング面 ４１、４３ 雌型の外周パーティング面 ４２、４４ 雌型の内周パーティング面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年１２月４日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
Claims (3)
- 【請求項１】 雌型とこれに嵌合せしめられる雄型とを
備え、前記雌型のキャビティ面の外周側に形成され、か
つ、前記雄型のパーティング面に間に絵付シートを挟ん
で対接して前記キャビティ面を密封するパーティング面
が、 最外周部にあって、絵付シートをクランパーとの間に挟
んで固定保持する外周パーティング面と、 この外周パーティング面の内周側に形成され、かつ、前
記外周パーティング面の内周端と前記キャビティ面の始
端とを直線的に結ぶ面よりも外周側に凹んだ内周パーテ
ィング面と、を含んで構成されていることを特徴とする
射出成形同時絵付装置。 - 【請求項２】 前記絵付シートを前記キャビティ面に沿
わせて密着させるべく、該キャビティ面及び内周パーテ
ィング面に真空発生源に接続された真空吸引孔が開口せ
しめられていることを特徴とする請求項１に記載の射出
成形同時絵付装置。 - 【請求項３】 請求項１に記載の雌型の外周パーティン
グ面にクランパーで絵付シートを固定保持するととも
に、該絵付シートを前記雌型の真空吸引孔を通じて吸引
して前記雌型のキャビティ面に沿わせて密着させるよう
に延伸させ、前記雄型及び雌型双方のパーティング面間
に絵付シートを挟むようにして前記雌型と雄型との型締
めを行い、前記雌型のキャビティ内に雄型側から熔融樹
脂を注入充填して射出成形を行うようにされた射出成形
同時絵付方法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7313104A JP2828242B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 射出成形同時絵付装置及び方法 |
| KR1019960057654A KR100196628B1 (ko) | 1995-11-30 | 1996-11-26 | 사출성형동시착화장치 및 방법 |
| DE69623104T DE69623104T2 (de) | 1995-11-30 | 1996-11-29 | Foliendekorierende Spritzgussmaschine und foliendekorierendes Spritzgussverfahren |
| ES96119201T ES2180687T3 (es) | 1995-11-30 | 1996-11-29 | Maquina de moldeo por inyeccion de laminas de decoracion y procedimiento de moldeo por inyeccion de laminas de decoracion. |
| EP96119201A EP0782908B1 (en) | 1995-11-30 | 1996-11-29 | Foil-decorating injection molding machine and foil-decorating injection molding method |
| US08/753,775 US5851560A (en) | 1995-11-30 | 1996-12-02 | Foil-decorating injection molding machine |
| US09/160,939 US6045744A (en) | 1995-11-30 | 1998-09-25 | Foil-decorating injection molding machine and foil-decorating injection molding method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7313104A JP2828242B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 射出成形同時絵付装置及び方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09150434A true JPH09150434A (ja) | 1997-06-10 |
| JP2828242B2 JP2828242B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=18037207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7313104A Expired - Fee Related JP2828242B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 射出成形同時絵付装置及び方法 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5851560A (ja) |
| EP (1) | EP0782908B1 (ja) |
| JP (1) | JP2828242B2 (ja) |
| KR (1) | KR100196628B1 (ja) |
| DE (1) | DE69623104T2 (ja) |
| ES (1) | ES2180687T3 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100824271B1 (ko) * | 2006-06-29 | 2008-04-24 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 금형 가스 배출 장치 |
Families Citing this family (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6478569B1 (en) | 1999-12-10 | 2002-11-12 | Slipmate Company | Hybrid injection molding apparatus for enhancing cosmetic appearance of molded articles |
| US6475423B1 (en) | 1999-12-10 | 2002-11-05 | Slipmate Company | Hybrid injection molding process for enhancing exterior appearance of molded articles by molding fabric thereto |
| US6482346B1 (en) | 2000-11-21 | 2002-11-19 | Ross Alcazar | Method for manufacturing an in-mold display |
| EP1233135A1 (de) * | 2001-01-30 | 2002-08-21 | An der Heiden, Dominik | Verfahren zur Herstellung eines Formteils mit Rahmen |
| EP1226914A1 (de) * | 2001-01-30 | 2002-07-31 | An der Heiden, Dominik | Verfahren zur Herstellung von Kunststoffformteilen |
| US6607627B2 (en) | 2001-03-05 | 2003-08-19 | Premark Rwp Holdings, Inc. | Compound injection molded high pressure laminate flooring |
| US6631686B2 (en) | 2001-03-19 | 2003-10-14 | Premark Rwp Holdings Inc. | Insert injection molded laminate work surface |
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