JPH09143424A - 水性塗料用硬化性樹脂組成物 - Google Patents
水性塗料用硬化性樹脂組成物Info
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- JPH09143424A JPH09143424A JP30901395A JP30901395A JPH09143424A JP H09143424 A JPH09143424 A JP H09143424A JP 30901395 A JP30901395 A JP 30901395A JP 30901395 A JP30901395 A JP 30901395A JP H09143424 A JPH09143424 A JP H09143424A
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Abstract
には、とりわけ、硬化性、耐溶剤性ならびに耐水性など
も優れた硬化物を与え得る、従来の有機溶剤型のものに
比して、有機溶剤の含有量が少ないか、あるいは全く含
まないという、極めて実用性の高い、水性の塗料用硬化
性樹脂組成物を提供するにある。 【解決手段】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体中
の該3級アミノ基と、エポキシ基および加水分解性シリ
ル基を併有する化合物中の、一つには、該エポキシ基と
の間での、それぞれ、3級アミノ基とエポキシ基との硬
化反応を通して、二つには、上記した加水分解性シリル
基それ自体の湿気硬化を通して、そうした諸々の相乗作
用で以て、叙上のような諸性能ないしは諸特性を、最大
限に発揮するというものである。
Description
る水性塗料用硬化性樹脂組成物に関する。さらに詳細に
は、本発明は、特定の3級アミノ基含有エマルジョン重
合体と、エポキシ基および加水分解性シリル基併有化合
物とを、必須の成分とし含んで成る、とりわけ、耐候性
などに優れ、しかも、硬化性、耐溶剤性、耐薬品性なら
びに耐水性などにも優れた硬化物を与えることの出来
る、特に、塗料用として有用なる、水性塗料用硬化性樹
脂組成物に関する。
の改善などの諸要求に基づいて、従来型の有機溶剤を含
有する塗料から、大気中への有機溶剤の揮散量の少ない
塗料への置換ないしは変換が、とみに、必要となって来
ている。加えて、省エネルギーの観点から、常温で以て
架橋するというタイプの塗料用樹脂が、切に、望まれて
いる。
ミノ基を有するアミノアルキル(メタ)アクリレート
と、エチレン系不飽和単量体とから構成される共重合体
と、エポキシ基含有シラン・カップリング剤とから成
る、いわゆる水性エマルション組成物が提案されてはい
るけれども(特開昭61−28543号公報)、斯かる
組成物から得られる硬化塗膜は、どうしても、とりわ
け、耐候性などに劣るという問題があった。
は、上述した如き従来型技術における種々の問題点を解
決し、併せて、上述した如き塗料業界の諸要求にも応え
るべく、鋭意、研究を開始した。
題は、とりわけ、耐候性などをはじめ、とりわけ、硬化
性、耐溶剤性、耐薬品性ならびに耐水性などにも優れた
硬化物を与え得るという、従来の有機溶剤型の塗料に比
して、有機溶剤の含有量が少ないか、あるいは全く含ま
ないという、極めて実用性の高い、斬新なる水性塗料用
硬化性樹脂組成物を提供することにある。
以て架橋するタイプの、極めて実用性の高い、斬新なる
水性塗料用硬化性樹脂組成物を提供することにある。
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、鋭意、検討を重ねた結果、
他の共重合可能なるビニル系単量体とを、水性媒体中
で、乳化重合せしめて得られる3級アミノ基含有エマル
ジョン重合体と、エポキシ基および加水分解性シリル基
を併有する化合物とから成る組成物は、
れるし、耐候性などをはじめ、耐熱黄変性、耐溶剤性、
耐薬品性、耐雨垂れ汚染性ならびに耐水性などにも極め
て優れた硬化塗膜を与えることを見出すに及んで、ここ
に、本発明を完成させるに到った。
ジョン重合体(A)に、エポキシ基および加水分解性シ
リル基を併有する化合物(B)を混合した場合には、ど
うしても、短時間のうちに、該化合物(B)中の加水分
解性シリル基それ自体が加水分解され、引き続き、縮合
反応が起こって、此の加水分解性シリル基が消費されて
しまったり、
開環反応により消費されたりするために、これらの混合
物の硬化性が劣り、ひいては、得られる塗膜の諸性能が
悪くなると予想が立った。しかし、実際の処は、上述し
たように、それこそ、硬化性も優秀ならば、塗膜諸性能
の上でも、極めて優れるという、まさしく、予想外の結
果が得られたのである。
ミノ基含有ビニル系単量体と、その他の共重合可能なる
ビニル系単量体とを、水性媒体中で、乳化重合せしめて
得られる3級アミノ基含有エマルジョン重合体(A)
と、エポキシ基および加水分解性シリル基を併有する化
合物(B)とから構成される、水性塗料用硬化性樹脂組
成物を提供しようとするものであって、
薬品性、耐雨垂れ汚染性ならびに耐水性などに優れた硬
化物を与える、従来の有機溶剤型に比して、有機溶剤の
含有量が少ないか、あるいは全く含まないという、極め
て実用性の高い、斬新なる水性塗料用硬化性樹脂組成物
を提供しようとするものである。
基含有ビニル系単量体と、その他の共重合可能なるビニ
ル系単量体とを、水性媒体中で、乳化重合せしめて得ら
れる3級アミノ基含有エマルジョン重合体(A)と、エ
ポキシ基および加水分解性シリル基を併せ有する化合物
(B)とを含有することから成る、水性塗料用硬化性樹
脂組成物を請求するというものであるし、
系単量体と、その他の共重合可能なるビニル系単量体と
を、水性媒体中で、乳化重合せしめて得られる3級アミ
ノ基含有エマルジョン重合体(A)と、エポキシ基およ
び加水分解性シリル基を併せ有する化合物(B)と、さ
らに、此の化合物(B)を除く、加水分解性シリル基お
よび/またはシラノール基を有する化合物(C)とを含
有することから成る、水性塗料用硬化性樹脂組成物をも
請求するというものであるし、
合体(A)として、特に、カルボキシル基を併有するも
のを用いるという形の水性塗料用硬化性樹脂組成物をも
請求するというものであるし、
ョン重合体(A)として、特に、水酸基含有ビニル系単
量体を、必須の単量体成分として、用いて調製されると
いう形の水性塗料用硬化性樹脂組成物をも請求するとい
うものであるし、
ジョン重合体(A)として、特に、シクロアルキル基含
有ビニル系単量体を、必須の単量体成分として、用いて
調製されるという形の水性塗料用硬化性樹脂組成物をも
請求するというものであるし、
マルジョン重合体(A)として、特に、酸性化合物によ
って、此の酸性化合物/3級アミノ基含有エマルジョン
重合体(A)中に含まれる3級アミノ基なる当量比で以
て、約0.1以上となるように中和されているという形
の水性塗料用硬化性樹脂組成物をも請求するというもの
であるし、
マルジョン重合体(A)として、特に、ソープ・フリー
重合法により得られるという形の水性塗料用硬化性樹脂
組成物をも請求するというものであるし、
マルジョン重合体(A)として、特に、塩基性化合物に
よって、此の塩基性化合物/3級アミノ基含有エマルジ
ョン重合体(A)中に含まれる酸基なる当量比で以て、
約0.1以上となるように中和されているという形の水
性塗料用硬化性樹脂組成物をも請求するというものであ
る。
硬化性樹脂組成物を構成する、必須のベース樹脂成分と
して、つまり、必須の皮膜形成成分として、3級アミノ
基含有ビニル系単量体を、必須成分とするビニル系単量
体を乳化重合せしめることによって得られる特定のエマ
ルジョン重合体(A)が使用されるが、斯かるエマルジ
ョン重合体として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、ビニル系、就中、アクリル系、芳香族ビニル
系またはビニルエステル系などのような、種々のエマル
ジョン重合体が挙げられる。
うちでも特に望ましいものとしては、アクリル系エマル
ジョン重合体が挙げられる。
るに当たって用いられる3級アミノ基含有ビニル系単量
体〔以下、これを(a−1)と略記する。〕として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、2−ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレ−ト、3−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレートもしくは3−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、
チル〕ピペリジン、N−〔2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル〕ピロリジンもしくはN−〔2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチル〕モルホリンの如き、各種の
(メタ)アクリル酸エステル系単量体類:4−(N,N
−ジメチルアミノ)スチレン、4−(N,N−ジエチル
アミノ)スチレンもしくは4−ビニルピリジンの如き、
各種の芳香族系単量体類などである。
−1)と共重合可能なる其の他のビニル系単量体〔以
下、これを(a−2)と略記する。〕として特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、アルキル(メタ)
アクリレート類、クロトン酸アルキル類もしくは不飽和
二塩基酸ジアルキル類などをはじめ、さらには、モノカ
ルボン酸ビニルエステル類もしくは芳香族ビニル系単量
体類の如き、非官能性の各種の単量体類;
子もしくは塩素原子などの、いわゆるハロゲン原子を有
する各種の単量体類;ポリシロキサン結合を有する単量
体の如き、非官能性の珪素原子を有する各種の単量体
類;ポリエーテル鎖を有する各種の単量体類;アミド
基、シアノ基、水酸基、酸基、中和された酸基、エポキ
シ基もしくは加水分解性のシリル基の如き、官能基を有
する各種の単量体類などであるし、さらには亦、一分子
当たり2個以上の重合性二重結合を有する、いわゆる多
官能のビニル系単量体類などが挙げられる。
類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート〔iso−プロピル(メ
タ)アクリレート〕、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、
−ブチル(メタ)アクリレート〕、tert−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロペ
ンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレートもしくはベンジル(メタ)アクリレートの
如き、各種の(メタ)アクリル酸エステル類;
くはクロトン酸n−ブチルの如き、各種のクロトン酸エ
ステル類;ジメチルマレート、ジメチルフマレート、ジ
ブチルフマレートもしくはジメチルイタコネートの如
き、各種の不飽和二塩基酸ジアルキルエステル類;
ン酸ビニル、安息香酸ビニルもしくは「ベオバ」〔オラ
ンダ国シエル社製の、分岐状(分枝状)モノカルボン酸
のビニルエステルの商品名〕の如き、各種のモノカルボ
ン酸のビニルエステル類;
ン、p−tert−ブチルスチレンもしくはビニルトル
エンの如き、各種の芳香族ビニル系単量体類などであ
る。
ハロゲン原子を有する単量体類として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、フルオロアルキル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロアルキル(メタ)アク
リレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフマレートも
しくはN−isoプロピルパーフルオロオクタンスルホ
ンアミドエチル(メタ)アクリレートの如き、各種の
(パー)フルオロアルキル基含有単量体類;または塩化
ビニルもしくは塩化ビニリデンの如き、各種のクロル化
オレフィン類などである。
ような、非官能性の珪素原子を有する単量体類として特
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、CH2 =
CHCOO(CH2)3[Si(CH3)2O]nSi(C
H3)3、CH2 =C(CH3)COOC6H4[Si(C
H3)2O]nSi(CH3)3、CH2 =C(CH3)CO
O(CH2)3[Si(CH3)2O]nSi(CH3)3、
CH2 =C(CH3)COO(CH2)3[Si(CH3)
(C6H5)O]nSi(CH3)3またはCH2 =C(C
H3)COO(CH2)3[Si(C6H5)2O]nSi
(CH3)3(ただし、各式中のnは、0あるいは1〜1
30なる整数であるものとする。)などのような一般式
で示される、各種の単量体類などである。
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレートの如き、ポリエーテル
・セグメントを有する単量体類などがあり、とりわけ、
耐水性ならびに耐候性などに悪影響を及ぼさない範囲内
で使用することが出来る。
を有する単量体として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジ
アセトン(メタ)アクリルアミドもしくはN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミドの如き、各種のカルボン酸ア
ミド基含有ビニル系単量体などである。
有する単量体として特に代表的なもののみを例示するに
とどめれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートもしくは4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートの如き、各種の
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;さらに
は、上掲したような各種のヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレート類と、ε−カプロラクトンとの付加物など
である。
する単量体として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、アクリル酸、(メタ)アクリル酸もしくはク
ロトン酸の如き、各種の不飽和一塩基酸類;マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸もしくはシチラコン酸の如
き、各種の不飽和二塩基酸類;
しくはイタコン酸の如き、各種の不飽和二塩基酸類と、
炭素数が1〜10なる種々のアルキルアルコールとのハ
ーフ・エステル類;
き、各種のカルボキシル基含有芳香族系化合物;コハク
酸モノ2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル
もしくはフタル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルエステエルの如き、前掲したような各種の水酸基含有
単量体類と、飽和の二塩基酸類との付加反応生成物;マ
ロン酸、コハク酸、アジピン酸もしくはセバシン酸の如
き、各種の多価カルボン酸のモノビニルエステル類;
チル}アシッドホスフェートの如き、各種の燐酸基含有
ビニル系単量体類;ビニルスルホン酸、アリルスルホン
酸、2−メチルアリルスルホン酸、4−ビニルベンゼン
スルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンス
ルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシプロパンス
ルホン酸もしくは2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸の如き、各種のスルホン酸基含有ビニル
系単量体類などである。
する単量体類のうち、中和された酸基を有する単量体と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、前
掲したような、各種の、それぞれ、カルボキシル基含有
単量体類、スルホン酸基含有単量体類あるいは燐酸基含
有単量体類を、各種の塩基性化合物で以て中和せしめて
得られるという形の塩構造を有する種々の単量体などが
挙げられる。
を調製する際に使用される塩基性化合物として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくはアンモ
ニウムハイドロキサイドの如き、各種の、無機の塩基性
化合物;
ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ジエタノ
ールアミン、2−ジメチルアミノエチルアルコール、テ
トラメチルアンモニウムハイドロキサイドもしくはテト
ラ−n−ブチルアンモニウムハイドロキサイドの如き、
各種の、有機の塩基性化合物などが挙げられる。
市販品として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、中和されたスルホン酸基含有単量体としての、そ
れぞれ、「ラテムル S−180もしくはS−180
A」[花王(株)製品]、「エレミノール JS−2も
しくはRS−30」[三洋化成工業(株)製品]などで
あるし、
れぞれ、「アクアロン HS−10」[第一工業製薬
(株)製品]、「アデカリアソープ SE−10N」
[旭電化工業(株)製品]などであるし、そして、燐酸
基を有する単量体としての、「ニューフロンティア A
−229E」[第一工業製薬(株)製品]などである。
を有する単量体として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ルもしくはクロトノニトリルの如き、種々の単量体など
である。
基を有する単量体として特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、グリシジル(メタ)アクリレート、
(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレート、3,
4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ア
リルグリシジルエーテル、3,4−エポキシビニルシク
ロヘキサン、ジ(β−メチル)グリシジルマレートまた
はジ(β−メチル)グリシジルフマレートなどのような
種々の化合物である。
性シリル基を有する単量体中に含まれるれる、いわゆる
加水分解性シリル基とは、たとえば、下記の一般式
(I)で示されるような、加水分解によって、珪素原子
に結合した水酸基を生成するという、加水分解され易い
基が結合した形のシリル基を指称するものである。
0なるアルキル基、アリール基およびアラルキル基より
なる群から選ばれる1価の炭化水素基を、X1 はハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシロキシ基、
アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基および
アミノ基よりなる群から選ばれる1価の基を表わすもの
とし、また、aは0、1または2なる整数であるものと
する。)
量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピルトリイソプロペニルオキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
(トリス−β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリ
アセトキシシラン、ビニルトリクロルシランまたはN−
β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、あるいは其等の塩酸塩な
どである。
前掲したような種々の化合物のほかにも、トリメチルシ
リル(メタ)アクリレートもしくはtert−ブチルジ
メチルシリル(メタ)アクリレートの如き、各種の、カ
ルボキシル基含有単量体類のシリルエステル類;1−エ
トキシエチル(メタ)アクリレートもしくは1−イソブ
トキシエチル(メタ)アクリレートの如き、種々のカル
ボキシル基含有単量体類と、α,β−不飽和エーテル化
合物とを反応せしめて得られるような、いわゆるアセタ
ールエステル基含有単量体類;
クリレート、2−ジメチル−tert−ブチルシリルオ
キシエチル(メタ)アクリレートの如き、各種の、水酸
基含有単量体類のシリルエーテル類;グリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのよ
うな、各種の、エポキシ基含有単量体類;2−アジリジ
ニルエチル(メタ)アクリレートの如き、各種のアジリ
ジニル基含有単量体類;イソシアナートエチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリロイルイソシアナートの
如き、各種の、イソシアナート基含有単量体類;
体類を各種のブロック剤と反応せしめることにより調製
されるブロック化イソシアナート基含有単量体類;2−
イソプロペニル−2−オキサゾリンもしくは2−ビニル
−2−オキサゾリンなどのオキサゾリン基含有単量体の
如き各種の官能基を有するものも使用することが出来
る。
単量体類として特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、モノアルコキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、もしくはモノアルコキシポリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレートの如きものが挙げ
られる。
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレー
ト、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼンなどが挙げ
られる。
3級アミノ基含有単量体(a−1)の使用量としては、
3級アミノ基含有エマルジョン重合体(A)の固形分の
1、000g当たりに導入される3級アミノ基の量に換
算して、約0.03〜約2.5モルなる範囲に相当する
量が適切であるし、好ましくは、0.05〜1.5モル
なる範囲に相当する量が適切であるし、さらに好ましく
は、0.05〜0.5モルなる範囲に相当する量が適切
である。
量が約0.03モルに相当する量未満であるという場合
には、どうしても、塗膜の硬化性が不十分となり易い
し、一方、約2.5モルに相当する量を超えて余りに多
くなるという場合には、どうしても、とりわけ、耐薬品
性などが悪くなり易くなるという傾向にあるので、いず
れの場合も好ましくない。
のうち、前掲したような酸基含有単量体を、共重成分
(共単量体)の一つとして使用して、当該3級アミノ基
含有エマルジョン重合体(A)中に、此の酸基を導入化
せしめると、当該重合体(A)を調製する際の、とりわ
け、重合安定性が向上化せしめるということが出来る。
ジョン重合体(A)を含むという、本発明に係る水性塗
料用硬化性樹脂組成物の、とりわけ、硬化性などを、一
層、向上化せしめるということが出来、ひいては、より
優れた耐溶剤性と、より高い硬度とを有すると共に、よ
り耐熱黄変性に優れた塗膜を得るということが出来る
が、こうした目的に合致するという酸基としては、カル
ボキシル基が特に望ましい。
しめるという場合の、その共重合量としては、当該エマ
ルジョン重合体(A)の固形分の1,000g当たりに
導入されるべきカルボキシル基の量に換算して、約0.
05〜約3モル程度が適切であるし、好ましくは、0.
01〜2.0モル程度が適切であるし、さらに好ましく
は、0.01〜0.7モルなる範囲内に相当する量が適
切である。
掲したような水酸基含有単量体を共重成分(共単量体)
の一つとして使用して、当該重合体(A)中に、水酸基
を導入化せしめると、当該エマルジョン重合体(A)を
含むという、本発明に係る水性塗料用硬化性樹脂組成物
の、とりわけ、硬化性を、一層、向上化せしめるという
ことが出来、より優れた耐溶剤性と、より高い硬度を有
すると共に、より優れた外観を有する塗膜を得るという
ことが出来る。
を共重合せしめるという場合の、その共重合量として
は、当該エマルジョン重合体(A)の固形分の1,00
0g当たりに導入される水酸基の量に換算して、約0.
04〜約2モル程度にそうとうする量が適切であるし、
好ましくは、0.08〜1.2モル程度に相当する量が
適切である。
に、前記共重合可能なる単量体の一つとして、たとえ
ば、シクロヘキシル(メタ)アクリレートの如き、各種
のシクロアルキル基含有単量体を使用するということに
より、シクロアルキル基を導入化せしめた場合には、当
該重合体(A)を含むという、本発明に係る水性塗料用
硬化性樹脂組成物の、
一層、向上化せしめるということが出来るし、さらに、
後述するような種々のシラン化合物(C)と組み合わせ
るということにより、一層、優れた、塗膜外観と雨垂れ
汚染性とを併せ有するというような、極めて実用性の高
い塗膜を得るということが出来る。
ロアルキル基を導入化せしめるという場合の、そこに用
いられるシクロアルキル基含有単量体の使用量として
は、当該エマルジョン重合体(A)の固形分の1,00
0g当たりに導入されるべきシクロアルキル基の量に換
算して、約0.5〜約5モル程度に相当する量が適切で
あるし、好ましくは、1.0〜4.2モル程度に相当す
る量が適切である。
の一必須構成成分としての、既述して来たような、当該
3級アミノ基含有エマルジョン重合体(A)は、その粒
子内が架橋(化)していないものであってもよいし、架
橋(化)されているものであってもよいが、内部架橋
(化)するということにより、とりわけ、硬化塗膜の耐
水性や耐候性などを、一層、向上化せしめるということ
が出来る。
しめるには、上述した(a−2)成分として、前掲した
ような、種々の加水分解性シリル基含有単量体類を併用
したり、または上述した(a−2)成分の中でも、とり
わけ、官能基含有単量体類のうちの、3級アミノ基と反
応する単量体類を併用したり、
わけ、官能基含有単量体類のうちの、相互に反応性を有
する官能基を持った、2種類以上の単量体類を併用した
り、さらには、該(a−2)の中でも、多官能の単量体
類を併用したりするというようにすればよい。
して、たとえば、此の(a−2)成分の一つとして、加
水分解性シリル基含有単量体を使用して、当該エマルジ
ョン重合体(A)の粒子内を架橋(化)せしめるという
場合には、当該重合体(A)の固形分の1,000g当
たりに導入される加水分解性シリル基の量に換算して、
約1〜約400ミリモル程度に相当する量の加水分解性
シリル基含有単量体類を、好ましくは、2〜20ミリモ
ル程度に相当する量の加水分解性シリル基含有単量体類
を共重合するというようにすればよい。
単量体類を必須の単量体成分とする単量体類を、水性媒
体中で、乳化重合せしめることによって、当該エマルジ
ョン重合体(A)を調製するに当たり、公知慣用の種々
の乳化重合法を採用し適用することが出来る。
ン性乳化剤のような、公知慣用の、種々の、非反応性の
乳化剤、あるいは公知慣用の種々の、反応性乳化剤や分
散安定剤などを使用して、公知慣用の種々の方法に従っ
て重合反応を行うというようにすればよい。
剤として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩もしくはポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルスルホン酸塩の如き、種々の化合物などであり、
これらは単独使用でも、あるいは2種以上の併用でもよ
いことは、勿論である。
もののみを例示するにとどめれば、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体などであり、これらは単独単独使用
でも、あるいは2種以上の併用でもよいことは、勿論で
ある。
的なもののみを例示するにとどめれば、上掲したような
種々の3級アミノ基含有単量体類(a−1)と共重合可
能なる其の他の単量体類(a−2)として既掲したよう
な、それぞれ、スルホン酸塩基、硫酸塩基または燐酸塩
基のような、各種の、いわゆる塩構造含有単量体類など
であり、斯かる単量体類を使用することが出来る。
もののみを例示するにとどめれば、ポリビニルアルコー
ル、繊維素エーテル、澱粉、マレイン化ポリブタジエ
ン、マレイン化アルキッド樹脂、ポリアクリル酸
(塩)、ポリアクリルアミド、水溶性アクリル樹脂など
のような、合成ないしは天然の水溶性高分子物質などで
あり、これらは単独単独使用でも、あるいは2種以上の
併用でもよいことは、勿論である。
散安定剤を使用して、乳化重合法により当該エマルジョ
ン重合体(A)を調製するに当たり、該乳化剤の使用量
としては、当該エマルジョン重合体(A)中の固形分に
対して、約10重量%未満、好ましくは、6重量%以下
が、本発明に係る水性塗料用硬化性樹脂組成物から得ら
れる硬化塗膜の、とりわけ、耐水性などの観点からも望
ましく、該乳化剤の使用量を極めて少なくして重合せし
るという方法、
う方法、いわゆるソープ・フリー重合法が、本発明の組
成物から得られる硬化塗膜の耐水性を、さらに一層、向
上化せしめることが出来るという処からも、特に望まし
い。
したような反応性乳化剤を、いわゆる乳化剤種として、
主に用いて重合せしめるという方法、 前掲したよう
な安定剤のうちの、就中、水溶性アクリル樹脂の存在下
において重合せしめるという方法、 前掲したよう
な、それぞれ、反応性乳化剤と水溶性アクリル樹脂とを
併用して重合せしめるという方法、などである。これら
のうちでも、水溶性アクリル樹脂を用いるという、ま
たはなる方法によるのが、特に望ましい。
記乳化剤の使用量としては、当該エマルジョン重合体
(A)中の固形分に対して、約2重量%未満、好ましく
は、1重量%以下である。
当該エマルジョン重合体(A)中の固形分に対して、約
5〜約70重量%、好ましくは、10〜50重量%であ
り、少なすぎるという場合には、どうしても、重合安定
性などが悪くなり易いし、多すぎるという場合には、ど
うしても、樹脂粘度が著しく高くなり易く、ひいては、
塗装作業性などが悪くなり易くなるので、好ましくな
い。
る水溶性アクリル樹脂としては、3級アミノ基含有アク
リル樹脂を、酸性化合物で以て、部分的に、あるいは完
全に中和し、水溶化せしめた形の、いわゆるカチオン型
水溶性アクリル樹脂(I)を使用することが出来るし、
さらには、カルボキシル基含有アクリル樹脂を、塩基性
化合物で以て、部分的に、あるいは、完全に中和し、水
溶化せしめた形のアニオン型水溶性アクリル樹脂(I
I)を使用することも出来る。
水性ならびに付着性などの観点からは、特に、後者のア
ニオン型水溶性アクリル樹脂(II)を使用するという
ことが望ましい。
ン系水溶性アクリル樹脂(II)としては、当該エマル
ジョン重合体(A)を調製する際に用いられる3級アミ
ノ基含有ビニル系単量体(a−1)中に、あるいは其の
他の共重合可能なるビニル系単量体(a−2)中に含有
される反応性の官能基と反応する官能基を有する樹脂で
あること、および/または、当該エマルジョン重合体
(A)の調製時において、いわゆるグラフト重合が可能
なる、ラジカル重合性不飽和二重結合を有する樹脂であ
ることが、一層、望ましい。
際の水性媒体としては、特に限定されるというようなも
のではなく、水のみを使用してもよいし、あるいは水と
水溶性有機溶剤との混合溶液として使用してもよい。
(水溶性溶剤)として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、メチルアルコール、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、エチルカルビトール、エチル
セロソルブ、ブチルセロソルブなどのアルコール類、N
−メチルピロリドンなどのような種々の極性溶剤が挙げ
られ、これらは単独使用でも、2種以上の併用でもよい
ことは、勿論である。
う場合の、該水溶性溶剤の使用量は、重合時の安定性な
どの面から、適宜、選択することが出来るが、得られる
重合体水性分散液の引火の危険性や安全衛生性などの面
からも、該水溶性溶剤の使用量は、極力、少なくすると
いうことが望ましい。こうした理由から、就中、水単独
で以て、つまり、水それ自体を使用するというのが望ま
しい。
際の重合方法としては、水;3級アミノ基含有ビニル系
単量体(a−1)と、其の他の共重合可能なるビニル系
単量体(a−2)とを必須の成分とする単量体成分
(a);重合触媒;乳化剤および/または分散安定剤
を、一括混合して重合するという方法や、単量体成分
(a)を滴下する、いわゆるモノマー滴下法(単量体滴
下法)や、水、単量体成分(a)および乳化剤を、予
め、混合したものを滴下する、いわゆるプレ・エマルジ
ョン法などであり、本発明において用いられる当該3級
アミノ基含有エマルジョン重合体(A)は、こうした諸
々の方法により調製することが出来る。
たはプレ・エマルジョン法に従って調製することが、重
合時の安定性などの面からも、望ましい。
疎水性溶剤を加えるということも、さらには、公知慣用
の種々の添加剤類を加えるということも可能ではあるけ
れども、それらの使用量は、本発明に係る水性塗料用硬
化性樹脂組成物から得られる硬化塗膜の諸性能に悪影響
を及ぼさないというような範囲内に抑えるということが
望ましい。
して重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤が用いら
れるが、該ラジカル重合開始剤として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウムもしくは過酸化水素などの如き、各種の無
機過酸化物類;tert−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイドもしくは
クメンハイドロパーオキサイドの如き、各種の有機過酸
化物類などであり、さらには、4,4’−アゾビス(4
−シアノペンタン酸)もしくは2,2’−アゾビス(2
−アミジノプロパン)二塩酸塩の如き、各種のアゾ系開
始剤などである。
用するという場合には、該過酸化物のみを用いて、斯か
るラジカル重合反応を行ってもよいし、また、該過酸化
物と、酸性亜硫酸ナトリウムもしくはチオ硫酸ナトリウ
ムのような還元剤とを併用した形の、いわゆるレドック
ス重合開始剤系によって行ってもよく、こうした諸々の
方法により、重合反応を行うことが出来る。
ラウリルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ドデシ
ルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、チオグリ
コール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸または
α−メチルスチレン・ダイマーの如き、各種の連鎖移動
剤をも用いるということが出来る。
際の重合温度は、使用する単量体の種類や、重合開始剤
の種類などによっても異なるが、水性媒体中で重合する
という場合には、通常、約30〜約90℃なる温度範囲
が望ましい。
れる3級アミノ基は、酸によって中和されていても、中
和されていなくてもよいが、当該エマルジョン重合体
(A)を調製する際に、安定性が悪くて、ブロックが発
生したりするというような場合とか、保存安定性あるい
は使用時の安定性に劣るというような場合には、そのう
ちの少なくとも一部分を、酸で以て中和するということ
により、安定性を向上化せしめるということが出来る。
た3級アミノ基を有する当該エマルジョン重合体(A)
を調製するには、3級アミノ基含有ビニル系単量体(a
−1)として、予め、酸性化合物で中和したものを用い
て重合というする方法、重合中に酸性化合物を添加し
て、3級アミノ基を中和するという方法、あるいは当該
重合体(A)を調製したのちに、酸性化合物を添加し
て、中和するという方法などを適用することが出来る。
みを例示するにとどめれば、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、2−メチル酪酸、イソ吉草酸、トリメチル酢
酸、グリコール酸または乳酸などで代表されるような、
炭素数が1〜10なる、各種のカルボン酸類;
ステル、燐酸モノ−iso−プロピルエステル、燐酸ジ
−iso−プロピルエステル、燐酸モノ−2−エチルヘ
キシルエステルもしくは燐酸ジ−2−エチルヘキシルエ
ステルの如き、燐酸の、各種のモノ−ないしはジアルキ
ルエステル類;
ベンゼンスルホン酸もしくはドデシルベンゼンスルホン
酸の如き、各種の有機スルホン酸類;または塩酸、硫
酸、硝酸もしくは燐酸などによって代表されるような、
種々の無機酸などであるが、これらのうちでも、カルボ
ン酸類の使用が、特に望ましい。
定性を向上化せしめるという場合には、その酸性化合物
の使用量としては、当該3級アミノ基含有エマルジョン
重合体(A)中に含まれる3級アミノ基の当量数に対す
る、該酸性化合物の当量数の比率、
含有エマルジョン重合体(A)中に含まれる3級アミノ
基なる当量比が、約0.1以上となるような割合が適切
ではあるが、塗膜諸性能を損なわないという範囲内の量
として、好ましくは、概ね、0.1〜3なる範囲内が適
切であるし、さらに好ましくは、0.1〜2なる範囲内
が適切である。
重合体(A)を重合する際の、其の他の共重合可能なる
ビニル系単量体(a−2)として、酸基含有ビニル系単
量体を使用して、当該エマルジョン重合体(A)中に酸
基を導入化せしめるという場合には、此の酸基は、塩基
性化合物によって、中和されていても、中和されていな
くてもよいが、当該エマルジョン重合体(A)を調製す
る際に、安定性を向上化せしめるということにより、ブ
ロックの発生を低減化せしめたり、保存時あるいは使用
時の安定性を向上化せしめるという面からも、そのうち
の少なくとも一部分を、塩基性化合物で以て中和すると
いうことが望ましい。
マルジョン重合体(A)を調製するには、予め、塩基性
化合物で中和した酸基を有するビニル系単量体を共重合
するという方法、重合中に塩基性化合物を添加して、酸
基を中和するという方法、あるいは当該エマルジョン重
合体(A)を調製したのちに、塩基性化合物を添加し
て、中和するという方法などを適用することが出来る。
用でき、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
の如き、各種のアルカリ金属化合物;水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウムの如き、各種のアルカリ土類金属化
合物;アンモニア;モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミンの如き、各種の水溶性有機アミン
類などが挙げられるが、これらは単独使用でも、2種以
上の併用でもよいことは、勿論である。
とりわけ、耐水性などを、一層、向上化せしめたいとい
うような場合には、常温で、あるいは加熱によって飛散
するという、たとえば、アンモニアをはじめ、さらに
は、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミンなどのような、いわゆる低沸点アミン類を使用する
ということが望ましい。
合体(A)中に含有される酸基を中和するという場合に
は、その添加量としては、当該3級アミノ基含有エマル
ジョン重合体(A)中に含まれる酸基の当量数に対す
る、当該塩基性化合物の当量数の比率、
ノ基含有エマルジョン重合体(A)中に含まれる酸基な
る当量比が、約0.1以上となるのが適切ではあるが、
塗膜諸性能を損なわない範囲の量として、好ましくは、
概ね、0.1〜3なる範囲内が適切であるし、さらに好
ましくは、0.1〜2なる範囲内が適切である。
ン重合体(A)の数平均分子量としては、概ね、大約
5,000以上、好ましくは、30,000以上、さら
に好ましくは、50,000以上が適切である。
重合体(A)の固型分濃度としては、約20〜約70重
量%であることが望ましいし、就中、約20〜約60重
量%であることが望ましい。
とすることにより、重合中の系の粘度の異常なる上昇が
抑制できるし、単量体の重合時における発熱の除熱も容
易であり、ひいては、安定にして容易に調製することが
でき、当該エマルジョン重合体(A)の調製が易くな
る。
と、当該重合体(A)の粘度が、各種用途において、実
用上、要求されるような範囲で以て得られるという処か
らも望ましい。
を約20重量%以上とすることが望ましい。
子径は、特に制限されるものではないが、数平均粒子径
が約30〜約1,000nmであることが、エマルジョ
ン皮膜の造膜性などの面からも、望ましいことである。
れ、エポキシ基と加水分解性シリル基とを併有する化合
物(B)としては、これらの両種の反応性基を併有する
ビニル系重合体や、エポキシ基を有するシランカップリ
ング剤、あるいは該両種の反応性基を併有するシリコー
ン樹脂などが、特に代表的なものとして例示される。
とは、たとえば、アルコキシ基、置換アルコキシ基、フ
ェノキシ基、ハロゲン原子、イソプロペニルオキシ基、
アシロキシ基またはイミノオキシなどが結合した珪素原
子を含む原子団であって、容易に加水分解されて、シラ
ノール基を生成するものを指称するが、それらのうちで
も特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アル
コキシシリル基、フェノキシシリル基、ハロシリル基、
イソプロペニルオキシシリル基、アシロキシシリル基ま
たはイミノオキシシリル基などである。
基を併有するビニル系重合体を調製するには、公知慣用
の各種の方法が、いずれも適用できるが、就中、推奨し
得る方法としては、
(A)を調製する際に使用される共重合性の単量体とし
て掲げた如き、各種の加水分解性シリル基含有ビニル系
単量体類と、各種のエポキシ基含有ビニル系単量体類と
を、溶液ラジカル共重合せしめるという方法、
リル基含有ビニル系単量体類と、各種のエポキシ基含有
ビニル系単量体類と、これらと共重合可能なる其の他の
ビニル系単量体とを、溶液ラジカル共重合せしめるとい
う方法、
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ンまたはγ−メルカプトプロピルトリイソプロペニルオ
キシシランの如き、加水分解性シリル基を有する各種の
連鎖移動剤の存在下に、前掲したような、各種のエポキ
シ基含有ビニル系単量体類を必須の単量体成分とする単
量体混合物を、溶液ラジカル(共)重合せしめるか、
(i)または(ii)なる方法と、上述し、上掲した
(iii)なる方法とを、適宜、組み合わせた形の方法
など、といったような種々の方法などが挙げられる。
プリング剤として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、
エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルメチルジエトキシシランもしくは
γ−グリシドキシプロピルトリイソプロぺニルオキシシ
ランの如き、各種のエポキシシラン化合物;
ぺニルオキシシランもしくはγ−イソシアネ−トプロピ
ルトリメトキシシランの如き、各種のイソシアネートシ
ラン化合物と、グリシド−ルとの付加物;またはγ−ア
ミノプロピルトリメトキシシランの如き、各種のアミノ
シラン化合物と、ジエポキシ化合物との付加物;
ラン化合物を部分加水分解縮合せしめて得られるという
形の、一分子中に2個以上のエポキシ基と加水分解性シ
リル基とを併有する化合物などである。
とを併有するシリコーン樹脂として特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、環状のテトラシロキサンで
あって、下記の式[II]で表されるような化合物が挙
げられる。
シプロピル基を表わすものとする。)
エマルジョン重合体(A)と、エポキシ基および加水分
解性シリル基を併有する化合物(B)とを、必須の皮膜
形成成分として含有する、本発明の水性塗料用硬化性樹
脂組成物を調製するには、たとえば、前記エマルジョン
重合体(A)中に含有される3級アミノ基 (ただし、
前記エマルジョン重合体(A)が酸基をも含有する場合
には、酸基のモル数をも加算する。)/化合物(B)中
に含有されるエポキシ基なるモル比が、
率で以て、好ましくは、0.3〜3.0なる範囲内とな
るような比率で以て、さらに好ましくは、0.5〜2.
0なる範囲内となるような比率で以て、これらの(A)
および(B)なる両者成分を混合せしめるというように
すればよい。
成分および(B)成分からなる組成物に、さらに、此の
エポキシ基・加水分解性シリル基併有化合物(B)を除
く、加水分解性シリル基および/またはシラノール基を
有する化合物(C)を添加するということにより、さら
に、硬化塗膜の、とりわけ、耐候性、耐食性、耐水性な
らびに雨垂れ汚染性などを向上化せしめるということが
出来るし、また、硬度も高くするということが出来る。
シラノール基を有する化合物(C)として特に代表的な
もののみを挙げるにとどめれば、メチルシリケート、エ
チルシリケート、イソプロピルシリケートもしくはn−
ブチルシリケートの如き、各種のシリケート化合物;前
掲の各種シリケート化合物を部分加水分解縮合すること
により得られるシリケートオリゴマー類;
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニル
トリエトキシシランもしくはイソブチルトリメトキシシ
ランの如き、各種の3官能性シラン化合物;
ルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエ
チルジエトキシシランもしくはジフェニルジメトキシシ
ランの如き、各種の2官能性シラン化合物;
ニルトリクロルシラン、エチルトリクロルシラン、ジメ
チルジクロルシランもしくはジフェニルジクロルシラン
の如き各種のハロシラン類、あるいは、前記した各種の
2官能性もしくは3官能性のシラン化合物を、ほぼ完全
に、加水分解せしめて得られるというような形の、いわ
ゆる低分子量のシラノール化合物;
に、脱水縮合せしめて得られる、シラノール基を有する
線状もしくは環状のポリシロキサン類;前掲したよう
な、各種の2官能性シラン化合物、3官能性のシラン化
合物およびシリケート化合物からなる群より選ばれる少
なくとも1種の化合物を部分加水分解縮合せしめて得ら
れる、アルコキシシリル基を有する線状もしくは環状の
ポリシロキサン化合物などである。
から、本発明の水性塗料用硬化性樹脂組成物を調製する
に際しての、当該化合物(C)の添加量としては、本組
成物に使用されるエマルジョン重合体(A)の樹脂固形
分の100重量部に対して、約0.5〜約200重量部
なる程度であるし、好ましくは、1〜100重量部なる
程度である。
脂組成物には、必要に応じて、硬化触媒(D)を添加せ
しめるということが出来る。当該硬化触媒(D)を添加
することによって、より一層の硬化性を向上化せしめる
ことが出来る、ということである。
のみを例示するにとどめれば、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸カリウムもしくはナトリウム・メチラ
ートの如き、各種の塩基性化合物類;
n−ブチルチタネート、オクチル酸錫、オクチル酸鉛、
オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カル
シウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ジ−n
−ブチル錫ジアセテート、ジ−n−ブチル錫ジオクトエ
ート、ジ−n−ブチル錫ジラウレートもしくはジ−n−
ブチル錫マレエートの如き、各種の含金属化合物類;
ル酢酸、燐酸、モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸、モ
ノアルキル亜燐酸もしくはジアルキル亜燐酸の如き、各
種の酸性化合物などである。
用硬化性樹脂組成物には、各種の添加剤として、たとえ
ば、イソプロピルアルコール、sec−ブタノール、n
−ブタノール、2−エチルヘキサノール、2−プロポキ
シエタノール、2−n−ブトキシエタノール、2−n−
プロポキシプロパノール、3−n−プロポキシプロパノ
ール、2−n−ブトキシプロパノール、3−n−ブトキ
シプロパノール、
チレングリコールモノブチルエーテル、N−メチルピロ
リドン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノブチレート、フタル酸ジブチルエステルまた
はフタル酸ブチルベンジルエスエルなどのような、種々
の造膜助剤をはじめ、
剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡剤、可塑剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、ハジキ防止剤、皮張り防止
剤(皮バリ防止剤)、分散剤などのような、公知慣用の
種々のものを、適宜、添加して使用することが出来る。
塗料用硬化性樹脂組成物は、使用直前に、エポキシ基お
よび加水分解性シリル基を併せ有する化合物(B)成分
を他の成分に混合する、いわゆる二液型で使用される。
ら、1日以内に、好ましくは、12時間以内に塗布する
ということが望ましい。1日以上を経過するようになる
と、どうしても、室温での硬化性などが、著しく低下す
るようになり易い。
成物は、常法により、各種の基材に塗布され、次いで、
常温で以て、1〜10日間程度、乾燥させたり、約40
〜約100℃なる温度範囲で以て、1〜60分間程度の
強制乾燥を行ったり、あるいは、約100〜約180℃
なる温度範囲で以て、1〜60分間程度の焼き付け乾燥
を行うことによって、とりわけ、耐候性、耐溶剤性、耐
薬品性ならびに耐水性などに優れた硬化物を与え得ると
いうものである。
組成物は、特に、自動車補修用、木工用、建築用、建材
用、瓦用、ガラス用または各種プラスチックス製品用、
アルミニウム、ステンレス・スチール、クロ−ム・メッ
キ、トタン板、ブリキ板などのような、種々の金属素材
用の塗料として、広範に、利用し適切することが出来
る。
との出来る、本発明の水性塗料用硬化性樹脂組成物は、
特に、自動車新車上塗り塗装用、自動車補修用、木工
用、建築用、建材用、ガラス用または各種プラスチック
ス製品用として、さらには、アルミニウム、ステンレス
・スチール、クロ−ム・メッキなどのような、種々の金
属素材用の塗料として、広範に、利用することが出来る
というものである。
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるもので
はない。以下において、部および%は、特に断りの無い
限り、すべて重量基準であるものとする。
重合体(A)の調製例〕 攪拌機、温度計、コンデンサー、滴下漏斗および窒素ガ
ス導入口を備えた反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」
[花王(株)製の、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルの商品名]の40部を添加し、攪拌下に、窒素
を吹き込みながら、80℃にまで昇温をして、乳化剤を
溶解せしめた。
て、メチルメタクリレートの500部、n−ブチルアク
リレートの470部およびN,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレートの30部と、n−ドデシルメルカプタ
ンの1.0部とからなる混合物を、3時間かけて滴下
し、重合反応を行った。滴下終了後も、同温度に、2時
間のあいだ攪拌を継続させた。
ア水で、pHが8を超えるように調整し、かつ、固形分
濃度が40.0%になるように、脱イオンで調整してか
ら、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.1で、かつ、2
5℃おける、BM型粘度計による粘度が80cps(以
下同様)というものであったし、さらに、100メッシ
ュ金網不通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以
下であった。以下、このエマルジョン重合体をA−1と
略記する。
重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
40部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、8
0℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
続いて、シクロヘキシルメタクリレートの500部、2
−エチルヘキシルメタクリレートの370部、2−エチ
ルヘキシルアクリレートの100部、アクリル酸の10
部およびN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
の20部と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部とか
らなる混合物を、3時間かけて滴下して、重合せしめ
た。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
固形分濃度が40.0%となるように、脱イオン水で調
整をして、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが5.2で、かつ、粘
度が10cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.139モルのカルボキシル基とが含まれ
ているということもまた、判明した。此のエマルジョン
重合体を、以下、A−2と略記する。
重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
40部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、8
0℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
続いて、メチルメタクリレートの500部、n−ブチル
アクリレートの470部、アクリル酸の10部および
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート20部
と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部とからなる混
合物を、3時間かけて滴下して、重合せしめた。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
アンモニア水でpHを8を超えるように調整してから、
固形分濃度が40.0%となるように、脱イオン水で調
整して、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.1で、かつ、粘
度が80cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.139モルのカルボキシル基とが含まれ
ていることが判明した。此のエマルジョン重合体を、以
下、A−3と略記する。
重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
40部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、8
0℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
続いて、シクロヘキシルメタクリレートの450部、2
−エチルヘキシルメタクリレートの370部、2−エチ
ルヘキシルアクリレートの100部、2−ヒドロキシエ
チルアクリレートの50部、アクリル酸の10部および
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの20部
と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部とからなる混
合物を、3時間かけて滴下し、重合せしめた。滴下終了
後も、同温度に、2時間のあいだ攪拌を続行させた。
ニア水で、pHを8.5にしたのちに、固形分濃度が4
0.0%になるように、脱イオン水で調整して、100
メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.3で、かつ、粘
度が50cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.139モルのカルボキシル基とが含まれ
ていた。此のエマルジョン重合体を、以下、A−4と略
記する。
重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
40部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、8
0℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
続いて、シクロヘキシルメタクリレートの499部、2
−エチルヘキシルメタクリレートの370部、2−エチ
ルヘキシルアクリレートの100部、アクリル酸の10
部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの2
0部およびγ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシ
シランの1.0部と、n−ドデシルメルカプタンの1.
0部とからなる混合物を3時間かけて滴下し、重合せし
めた。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
アンモニア水で、pHを8を超えるように調整したの
ち、固形分濃度が40.0%となるように、脱イオン水
で調整して、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.3で、かつ、粘
度が63cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.139モルのカルボキシル基とが含まれ
ていた。以下、此のエマルジョン重合体をA−5と略記
する。
重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
40部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、8
0℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
を添加し、引き続いて、シクロヘキシルメタクリレート
の449部、2−エチルヘキシルメタクリレートの37
0部、2−エチルヘキシルアクリレートの100部、ア
クリル酸の10部、N,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート20部およびγ−メタアクリロキシプロピル
トリメトキシシランの1.0部と、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートの50部と、n−ドデシルメルカプタ
ンの1.0部とからなる混合物を3時間かけて滴下し、
重合反応を行った。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
アンモニア水でpHを8を超えるように調整してから、
固形分濃度が40.0%となるように、脱イオンで調整
し、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.3で、かつ、粘
度が28cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.139モルのカルボキシル基と、0.3
85モルの水酸基とが含まれていることも確認された。
以下、此のエマルジョン重合体をA−6と略記する。
アクリル樹脂)用樹脂の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の3,000
部を入れ、乳化剤としての、「レベノール WZ」[花
王(株)製の、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルスルホン酸ナトリウム;固形分=25%]の20
部(固形分で以て5部)を添加し、攪拌下に、窒素を吹
き込みながら、80℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せ
しめた。
続いて、メチルメタクリレートの300部、n−ブチル
アクリレートの549部、メタクリル酸の150部、モ
ノ2−メタクリロキシエチルマレエートの1.0部と、
n−ドデシルメルカプタンの1.0部とからなる混合物
を、3時間かけて滴下して、重合反応を行った。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
固形分濃度が20.0%となるように、脱イオン水で調
整して、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が20.0%で、pHが2.3で、かつ、粘
度が10cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。以下、此の分散剤用樹脂をAA−1と略記する。
アクリル樹脂)用樹脂の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の3,000
部を入れ、乳化剤としての、「レベノール WZ」の2
0部(固形分で以て5部)を添加し、攪拌下に、窒素を
吹き込みながら、80℃にまで昇温して、乳化剤を溶解
せしめた。
続いて、メチルメタクリレートの300部、n−ブチル
アクリレートの500部、メタクリル酸の150部、2
−ヒドロキシエチルメタクリレートの49部およびγ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの1.0部
と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部とからなる混
合物を、3時間かけて滴下して、重合反応を行った。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
固形分濃度が20.0%となるように、脱イオン水で調
整をしたのち、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が20.0%で、pHが2.4で、かつ、粘
度が10cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
記する。
アクリル樹脂)用樹脂の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、溶剤としての、エチレン
グリコールモノイソプロピルエーテルの660部を入
れ、単量体類としての、それぞれ、スチレンの50部、
メチルメタクリレートの100部、n−ブチルメタクリ
レートの480部、エチルアクリレートの150部、2
−ヒドロキシエチルメタクリレートの50部、ジメチル
アミノエチルメタクリレートの20部およびメタクリル
酸の150部と、ラジカル重合開始剤としての、それぞ
れ、アゾビスイソブチロニトリルの8部およびtert
−ブチルパ−オキシオクトエート(TBPO)の5部と
からなる混合物を、4時間に亘って滴下した。
だ保持することによって、不揮発分が60%で、かつ、
数平均分子量が9,500なる、目的とする分散安定剤
用樹脂を得た。以下、これをAA−3と略記する。
性アクリル樹脂)用樹脂の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、エチレングリコールモノ
イソプロピルエーテルの660部を入れたのち、スチレ
ンの50部、メチルメタクリレートの100部、n−ブ
チルメタクリレートの480部、エチルアクリレートの
150部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの50
部、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンの70部およびメタクリル酸の150部と、アゾビス
イソブチロニトリルの8部およびTBPOの5部とから
なる混合物を、4時間に亘って滴下した。
だ保持することによって、不揮発分が60%で、かつ、
数平均分子量が10,500なる、目的とする分散安定
剤用樹脂を得た。以下、これをAA−4と略記する。
ン重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の400部
と、参考例7で得られた分散安定剤用樹脂(AA−1)
の1,000部(固形分で以て200部)とを入れてか
ら、28%アンモニアの水12部と、脱イオン水の16
0部とからなる混合物を、1時間かけて添加したのちの
pHを6に調整して、80℃にまで昇温した。
を添加し、続いて、スチレンの80部、シクロヘキシル
メタクリレートの281.5部、2−エチルヘキシルメ
タクリレートの320部、2−エチルヘキシルアクリレ
ートの80部およびN,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレートの37.5部と、n−ドデシルメルカプタン
の1.0部とからなる混合物を、3時間かけて滴下し、
重合反応を行った。滴下終了後も、同温度に、1時間の
あいだ攪拌を続行させた。
濃度が40.0%となるように調整した。かくして得ら
れたエマルジョン重合体は、pHが6.0で、かつ、粘
度が30cpsであったし、しかも、100メッシュ金
網不通過の凝集物は4%(対、水分散液比)であった。
の固形分1,000g中には、0.191モルの3級ア
ミノ基と、0.358モルのカルボキシル基とが含まれ
ていることも確認された。以下、此のエマルジョン重合
体をA−7と略記する。
ン重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の400部
と、参考例8で得られた分散安定剤用樹脂(AA−2)
の1,000部(固形分で以て200部)とを入れてか
ら、28%アンモニア水の12部と、脱イオン水の16
0部とからなる混合物を、1時間かけて添加したのちの
pHを6に調整し、続いて、80℃にまで昇温した。
を添加して、続いて、スチレンの79部、シクロヘキシ
ルメタクリレートの281.5部、2−エチルヘキシル
メタクリレートの320部、2−エチルヘキシルアクリ
レートの80部、N,N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート37.5部およびγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランの1.0部と、n−ドデシルメルカ
プタンの1.0部とからなる混合物を、3時間かけて滴
下し、重合反応を行った。滴下終了後も、同温度に、1
時間のあいだ攪拌を続行させた。
濃度が40.0%となるように調整した。かくして得ら
れたエマルジョン重合体は、pHが6.0で、かつ、粘
度が60cpsなるというものであり、しかも、100
メッシュ金網不通過の凝集物は4%(対、水分散液比)
であった。
の固形分1,000g中には、0.191モルの3級ア
ミノ基と、0.349モルのカルボキシル基とが含まれ
ていた。以下、此のエマルジョン重合体をA−8と略記
する。
ン重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、参考例9で得られた分散
安定剤用樹脂(AA−3)の333.3部(固形分で以
て200部)を入れ、さらに、トリエチルアミンの3
5.2部を添加したのち、脱イオン水の1031.5部
を、1時間かけて添加してから、80℃にまで昇温し
た。
を添加し、引き続いて、スチレンの79部、シクロヘキ
シルメタクリレートの281.5部、2−エチルヘキシ
ルメタクリレートの320部、2−エチルヘキシルアク
リレートの80部、N,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレートの37.5部およびγ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシランの1.0部と、n−ドデシルメ
ルカプタンの1.0部とからなる混合物を、3時間かけ
て滴下し、重合反応を行った。滴下終了後も、同温度
に、1時間のあいだ攪拌を続行させた。
濃度が40.0%となるように、脱イオン水で調整した
のち、100メッシュ金網で濾過した。かくして得られ
たエマルジョン重合体は、pHが9.9であり、粘度が
160cpsであるというものであって、しかも、10
0メッシュ金網不通過の凝集物は4%(対、水分散液
比)であった。
の固形分1,000g中には、0.264モルの3級ア
ミノ基と、0.349モルのカルボキシル基とが含まれ
ていることも確認された。以下、此のエマルジョン重合
体をA−9と略記する。
ン重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、参考例10で得られた分
散安定剤用樹脂(AA−4)の333.3部(固形分で
以て200部)を入れ、トリエチルアミンの35.2部
をも添加したのち、脱イオン水の1031.5部を、1
時間かけて添加してから、80℃にまで昇温した。
を添加し、引き続いて、スチレンの79部、シクロヘキ
シルメタクリレートの281.5部、2−エチルヘキシ
ルメタクリレートの320部、2−エチルヘキシルアク
リレートの80部、N,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート37.5部およびγ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランの1.0部と、n−ドデシルメル
カプタンの1.0部とからなる混合物を、3時間に亘り
滴下して、重合せしめた。滴下終了後も、同温度に、1
時間のあいだ攪拌を続行させた。
濃度が40.0%となるように、脱イオン水で調整した
のち、100メッシュ金網で濾過した。かくして得られ
たエマルジョン重合体は、pHが9.4であり、粘度が
160cpsであったし、さらに、100メッシュ金網
不通過の凝集物は4%(対、水分散液比)であった。
の固形分1,000g中には、0.238モルの3級ア
ミノ基と、0.349モルのカルボキシル基とが含まれ
ていた。以下、此のエマルジョン重合体をA−10と略
記する。
ン重合体(A)の調製例〕 参考例1と同様の反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン 950」の
5部を添加し、攪拌下に、窒素を吹き込みながら、80
℃にまで昇温して、乳化剤を溶解せしめた。
て、メチルメタクリレートの440部、n−ブチルアク
リレートの470部、アクリル酸の20部、N,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレートの20部、「PME
−200」[日本油脂(株)製の、ポリエーテル鎖含有
単量体の商品名]の20部と、「エレミノール JS−
2」の20部と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部
と、25%アンモニア水の2部とからなる混合物を、3
時間に亘り滴下して、重合反応を行った。
攪拌を続行させた。その後は、内容物を冷却してから、
アンモニア水で、pHを8を超えるように調整してか
ら、固形分濃度が40.0%となるように、脱イオン水
で調整して、100メッシュ金網で濾過した。
固形分濃度が40.0%で、pHが8.1で、かつ、粘
度が80cpsであり、さらに、100メッシュ金網不
通過の凝集物は0.1%(対、水分散液比)以下であっ
た。
の固形分1,000g中には、0.127モルの3級ア
ミノ基と、0.278モルのカルボキシル基とが含まれ
ていることも確認された。以下、此のエマルジョン重合
体をA−11と略記する。
チル型酸化チタンの商品名]の200.8部、「オロタ
ン SG−1」(アメリカ国ローム・アンド・ハース社
製の、顔料分散剤の商品名;トリポリ燐酸ソーダ塩の1
0%水溶液の3.9部、「ノイゲン EA−120」
[第一工業製薬(株)製のポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル系乳化剤]の1.8部、エチレングリコ
ールの14.5部および「ベストサイド FX」[大日
本インキ化学工業(株)製の、防腐剤の商品名]の0.
8部ならびに「SNデフォーマー 121」[サンノプ
コ(株)製の、消泡剤の商品名]の0.6部と、水の5
9.1部と、28%アンモニア水の0.4部とを混合
し、室温で、ディスパーを用いて、充分に攪拌した。か
くして得られたペーストを、以下、顔料ペーストと略記
する。
より、各種の白色塗料を調製した。
ー・アルキド樹脂と、メラミン樹脂とからなるプライマ
ー塗料を塗装し、焼き付け乾燥せしめた鋼板(つまり、
中塗り板);スレート板;ならびにポリプロピレン板上
に、各別に、6ミルのアプリケータで以て塗装せしめ、
しかるのち、常温で以て、7日間のあいだ乾燥せしめる
ことによって、各種の硬化塗膜を得た。
まず、ポリプロピレン板上に塗設された塗膜の方は、基
材から該塗膜を単離して、ゲル分率の測定を行うという
一方で、中塗り板上に塗布された塗膜の方は、初期光沢
値、鉛筆硬度、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性および
耐熱黄変性の評価判定と、宮崎市郊外において、2年間
に及ぶ屋外曝露を行ったのちの、耐候性ならびに耐汚染
性を評価判定とに供した。
は、二次密着性試験の評価判定に供した。それらの結果
は、まとめて、同表に示す。
リメトキシシランの略記
ウレートの略記
リドンの略記
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチルエ
ステル
を、アセトン中に、24時間のあいだ浸漬せしめたのち
のフィルムを乾燥して計った重量を、浸漬前のフィルム
の重量で以て除して、100倍した数値を以て表示し
た。
(株)製の「三菱ユニ」での傷つき硬度。
められるものであるが、この値が大きいものほど、耐候
性が良好であることを意味する。
ぶ曝露後における60゜光沢値を、他方のG0 は、初期
の60゜光沢値を表わすものとする。)
ケトンをしみ込ませたフェルトにより、500gの荷重
をかけて、100往復に亘って、塗膜(フィルム)を擦
ったのちの外観を、目視によって評価判定した。
に、5%硫酸水溶液滴を、24時間に亘って載置してか
ら、その硫酸を水洗したのちのフィルムの外観を、目視
によって評価判定した。
に、5%水酸化ナトリウム水溶液滴を、24時間に亘っ
て載置してから、その水酸化ナトリウムを水洗したのち
のフィルムの外観を、目視によって評価判定した。
中に、一週間のあいだ浸漬したのちのフィルム表面に、
等間隔で、縦横に、11本ずつ(11×11)のクロス
・カットを入れてから、セロファン・テープで以て剥離
テストを行い、これを以て、まず、耐水性の評価判定の
一つとした。
1週間のあいだ硬化させたフィルムを、さらに、80℃
で、1時間のあいだオーバー・ベークさせたフィルムの
黄変度を測定して、此のオーバー・ベーク前の黄変度と
の差を以て、これを「b値」として表示した。
ガイギー社製の、それぞれ、「チヌビン123」と、
「チヌビン384」との1/1(重量部比)なる混合物
8」と、「TSL8122」[いずれも、東芝シリコー
ン(株)製の、シリケート化合物の商品名]との2/1
(モル比)なるブレンド物の略記
ロピルメチルジメトキシシランの略記
レシリコーン SH−6018」[トーレシリコーン
(株)製の、シリコン化合物の商品名]の略記
性塗料用硬化性樹脂組成物は、とりわけ、耐候性は、も
とよりのこと、さらに、とりわけ、硬化性、耐溶剤性、
耐薬品性ならびに耐水性などにも優れた硬化物を与え得
るという、従来の有機溶剤型に比して、有機溶剤の含有
量が少ないか、あるいは全く含まない、極めて実用性の
高いものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 3級アミノ基含有ビニル系単量体と他の
共重合可能なビニル系単量体を水性媒体中で乳化重合せ
しめて得られる3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)と、エポキシ基および加水分解性シリル基を併せ
有する化合物(B)とを含有することを特徴とする、水
性塗料用硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 3級アミノ基含有ビニル系単量体と他の
共重合可能なビニル系単量体を水性媒体中で乳化重合せ
しめて得られる3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)と、エポキシ基および加水分解性シリル基を併せ
有する化合物(B)と、此の化合物(B)を除く、加水
分解性シリル基および/またはシラノール基を有する化
合物(C)とを含有することを特徴とする、水性塗料用
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)がカルボキシル基を併有するものである、請求項
1または2記載の組成物。 - 【請求項4】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)が水酸基含有ビニル系単量体を、必須の単量体成
分として用いて調製されるものである、請求項1〜3に
記載の成物。 - 【請求項5】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)がシクロアルキル基含有ビニル系単量体を、必須
の単量体成分として用いて調製されるものである、請求
項1〜4に記載の組成物。 - 【請求項6】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)がソープ・フリー重合法により得られるものであ
る、請求項1〜5に記載の組成物。 - 【請求項7】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)が、酸性化合物によって、当該酸性化合物/3級
アミノ基含有エマルジョン重合体(A)中に含まれる3
級アミノ基なる当量比で以て、約0.1以上となるよう
に中和されているものである、請求項1〜6に記載の組
成物。 - 【請求項8】 3級アミノ基含有エマルジョン重合体
(A)が、塩基性化合物によって、当該塩基性化合物/
3級アミノ基含有エマルジョン重合体(A)中に含まれ
る酸基なる当量比で以て、約0.1以上となるように中
和されているものである、請求項1〜6に記載の組成
物。
Priority Applications (7)
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---|---|---|---|
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